JPH066717B2 - 再生熱処理油 - Google Patents
再生熱処理油Info
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- JPH066717B2 JPH066717B2 JP11019285A JP11019285A JPH066717B2 JP H066717 B2 JPH066717 B2 JP H066717B2 JP 11019285 A JP11019285 A JP 11019285A JP 11019285 A JP11019285 A JP 11019285A JP H066717 B2 JPH066717 B2 JP H066717B2
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- fatty acid
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- treated
- acid
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は再生熱処理油に関し、詳しくは処理物の光輝性
にすぐれた再生熱処理油に関する。
にすぐれた再生熱処理油に関する。
熱処理を行なう上で、焼入物に光輝性が重要となるもの
がある。例えば、ベアリングレース、ギヤーなどでは光
輝性にすぐれていることが要求されている。
がある。例えば、ベアリングレース、ギヤーなどでは光
輝性にすぐれていることが要求されている。
従来、このような光輝性が要求される焼入物を熱処理す
る際には、熱処理油として光輝焼入油専用油が用いられ
ているが、油が劣化すると処理物の光輝性が悪化すると
いう欠点があった。
る際には、熱処理油として光輝焼入油専用油が用いられ
ているが、油が劣化すると処理物の光輝性が悪化すると
いう欠点があった。
このため光輝性改良剤を投入することが提案されている
が、処理物の光輝性を十分に回復させることはできな
い。したがって、劣化した使用済み熱処理油は全量入替
えるか或いは一部新油と入替えを行なっているのが実状
であり、コストの面からもその解決が要望されていた。
が、処理物の光輝性を十分に回復させることはできな
い。したがって、劣化した使用済み熱処理油は全量入替
えるか或いは一部新油と入替えを行なっているのが実状
であり、コストの面からもその解決が要望されていた。
本発明は上記従来の欠点を解消し、鉱油や合成油等の炭
化水素化合物を主成分とする熱処理油を熱処理加工に使
用したもの、いわゆる使用済み熱処理油を廃棄すること
なく、これに油脂脂肪酸と脂肪酸単体を特定割合で配合
することにより処理物の光輝性にすぐれた再生熱処理油
を提供することを目的とするものである。
化水素化合物を主成分とする熱処理油を熱処理加工に使
用したもの、いわゆる使用済み熱処理油を廃棄すること
なく、これに油脂脂肪酸と脂肪酸単体を特定割合で配合
することにより処理物の光輝性にすぐれた再生熱処理油
を提供することを目的とするものである。
すなわち本発明は、鉱油や合成油等の炭化水素化合物を
主成分とする熱処理油を熱処理加工に使用したものに対
し油脂脂肪酸0.1〜5重量%および炭素数12〜20の
脂肪酸0.1〜5重量%を配合してなる再生熱処理油を提
供するものである。
主成分とする熱処理油を熱処理加工に使用したものに対
し油脂脂肪酸0.1〜5重量%および炭素数12〜20の
脂肪酸0.1〜5重量%を配合してなる再生熱処理油を提
供するものである。
本発明において油脂脂肪酸とは油脂を加水分解して得ら
れるものであり、広い炭素原子数分布を有するものであ
る。油脂脂肪酸としては動物油脂の脂肪酸と植物油脂の
脂肪酸があるが、本発明においては特に植物油脂の脂肪
酸が好適である。具体的には例えばアマニ油を精製した
アマニ油脂肪酸、ヤシ油を精製したヤシ油脂肪酸、パー
ム核油を精製したバーム核油脂肪酸等が挙げられ、これ
らの中でも特にヤシ油脂肪酸、バーム核油脂肪酸が好ま
しい。
れるものであり、広い炭素原子数分布を有するものであ
る。油脂脂肪酸としては動物油脂の脂肪酸と植物油脂の
脂肪酸があるが、本発明においては特に植物油脂の脂肪
酸が好適である。具体的には例えばアマニ油を精製した
アマニ油脂肪酸、ヤシ油を精製したヤシ油脂肪酸、パー
ム核油を精製したバーム核油脂肪酸等が挙げられ、これ
らの中でも特にヤシ油脂肪酸、バーム核油脂肪酸が好ま
しい。
次に本発明においては炭素数12〜20の脂肪酸を用い
る。脂肪酸としては特に制限はなく、飽和、不飽和を問
わず様々なものが用いられるが、とりわけ炭素数12〜
20の脂肪酸から選ばれたいずれか一の脂肪酸を用いる
ことが好ましい。具体的には例えばラウリン酸、トリデ
シル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン
酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸など
の飽和脂肪酸やオレイン酸、エライジン酸などの不飽和
脂肪酸を挙げることができる。本発明においてはこれら
の中でも炭素数16〜20の脂肪酸から選ばれたいずれ
か一の脂肪酸を用いることが特に好ましい。具体的には
パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等を用いるこ
とが特に好ましい。炭素数が12未満のものでは脂肪酸
の蒸発損失によって再生熱処理油の寿命が短かい。また
炭素数が20より大きいものであると溶解性が低下し、
取扱いが困難である。
る。脂肪酸としては特に制限はなく、飽和、不飽和を問
わず様々なものが用いられるが、とりわけ炭素数12〜
20の脂肪酸から選ばれたいずれか一の脂肪酸を用いる
ことが好ましい。具体的には例えばラウリン酸、トリデ
シル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン
酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸など
の飽和脂肪酸やオレイン酸、エライジン酸などの不飽和
脂肪酸を挙げることができる。本発明においてはこれら
の中でも炭素数16〜20の脂肪酸から選ばれたいずれ
か一の脂肪酸を用いることが特に好ましい。具体的には
パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等を用いるこ
とが特に好ましい。炭素数が12未満のものでは脂肪酸
の蒸発損失によって再生熱処理油の寿命が短かい。また
炭素数が20より大きいものであると溶解性が低下し、
取扱いが困難である。
本発明の再生熱処理油は、上記の油脂脂肪酸および脂肪
酸をそれぞれ特定割合で使用済み熱処理油に配合してな
るものである。
酸をそれぞれ特定割合で使用済み熱処理油に配合してな
るものである。
ここで油脂脂肪酸の配合割合は0.1〜5重量%、好まし
くは0.5〜2.0重量%である。油脂脂肪酸の配合割合が0.
1重量%未満であると効果が認められない。一方、油脂
脂肪酸の配合割合が5重量%を超えると処理物の端(エ
ッジ)はもとより面の光輝性が低下するので好ましくな
い。
くは0.5〜2.0重量%である。油脂脂肪酸の配合割合が0.
1重量%未満であると効果が認められない。一方、油脂
脂肪酸の配合割合が5重量%を超えると処理物の端(エ
ッジ)はもとより面の光輝性が低下するので好ましくな
い。
また、脂肪酸の配合割合は0.1〜5重量%、好ましくは
0.2〜2.0重量%である。脂肪酸の配合割合が0.1重量%
未満であると効果が認められない。一方、脂肪酸の配合
割合が5重量%を超えると処理物の端はもとより面の光
輝性が低下するので好ましくない。
0.2〜2.0重量%である。脂肪酸の配合割合が0.1重量%
未満であると効果が認められない。一方、脂肪酸の配合
割合が5重量%を超えると処理物の端はもとより面の光
輝性が低下するので好ましくない。
さらに油脂脂肪酸と脂肪酸との配合比は特に制限がない
が、0.25〜4の範囲で選択することが好ましい。
が、0.25〜4の範囲で選択することが好ましい。
上記の油脂脂肪酸および脂肪酸を配合する処理済み熱処
理油は、前記した組成のものであり、熱処理加工に使用
されたものであればよく、特に制限はない。なお、一般
に熱処理油としては100℃における粘度が2〜50cS
t程度の鉱油または合成油が用いられているが、これに
ソルビタンエステル、油脂、例えばなたね油等の公知の
光輝性改良剤を添加したものであってもよい。本発明に
おいては、このような熱処理を使用した結果、処理物に
十分な光輝性を与えることが困難或いは不可能となった
使用済み熱処理油を対象とするものである。
理油は、前記した組成のものであり、熱処理加工に使用
されたものであればよく、特に制限はない。なお、一般
に熱処理油としては100℃における粘度が2〜50cS
t程度の鉱油または合成油が用いられているが、これに
ソルビタンエステル、油脂、例えばなたね油等の公知の
光輝性改良剤を添加したものであってもよい。本発明に
おいては、このような熱処理を使用した結果、処理物に
十分な光輝性を与えることが困難或いは不可能となった
使用済み熱処理油を対象とするものである。
叙上の如き本発明によれば処理物の光輝性にすぐれた再
生熱処理油を得ることができる。
生熱処理油を得ることができる。
しかも使用済み熱処理油を用いるめ価格も低廉なもので
ある。
ある。
したがって、本発明の再生熱処理油は特にベアリングレ
ース、ギヤーなどの焼入れに有効に利用することができ
る。
ース、ギヤーなどの焼入れに有効に利用することができ
る。
次に本発明を実施例により説明する。
実施例1〜6および比較例1〜8 使用済み熱処理油としてダフニー・ブライトクエンチオ
イル(商品名、鉱油を主成分とし、添加剤を含む。出光
興産(株)製)を約2年半使用したもの(粘度29.2cSt
(40℃)、全酸価0.9mgKOH/g(JIS K-2501)、不溶
解分0.1重量%(A法n-P不溶分))を用い、これに第1
表に示す油脂脂肪酸、脂肪酸を所定割合で配合して再生
熱処理油を得た。
イル(商品名、鉱油を主成分とし、添加剤を含む。出光
興産(株)製)を約2年半使用したもの(粘度29.2cSt
(40℃)、全酸価0.9mgKOH/g(JIS K-2501)、不溶
解分0.1重量%(A法n-P不溶分))を用い、これに第1
表に示す油脂脂肪酸、脂肪酸を所定割合で配合して再生
熱処理油を得た。
得られた再生熱処理油について下記の方法により焼入れ
試験を行ない、その被処理物の光輝性を評価した。結果
を第1表に示す。
試験を行ない、その被処理物の光輝性を評価した。結果
を第1表に示す。
焼入れ試験 テストピース(SUJ−2、10mmφ×30mm)を下記の
条件で焼入れし、その被処理物の光輝性を評価した。
条件で焼入れし、その被処理物の光輝性を評価した。
雰囲気 :N2+H2(25%) 処理温度:800℃ 処理時間:15分 油 温:80℃ なお、光輝性の評価はテストピースの表面と端(エッ
ジ)を目視して次の4段階に分けて行なった。
ジ)を目視して次の4段階に分けて行なった。
◎:光輝性良好、エッジに変色無し (試験前と同様の光輝性を有している。) ○:エッジがわずかに茶色を帯びる △:全面茶色を帯びる。エッジは茶褐色 ×:全面茶褐色を帯び縞模様となる。エッジは黒くな
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】鉱油や合成油等の炭化水素化合物を主成分
とする熱処理油を熱処理加工に使用したものに対し油脂
脂肪酸0.1〜5重量%および炭素数12〜20の脂肪酸
0.1〜5重量%を配合してなる再生熱処理油。 - 【請求項2】油脂脂肪酸が植物油脂の脂肪酸である特許
請求の範囲第1項記載の再生熱処理油。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11019285A JPH066717B2 (ja) | 1985-05-24 | 1985-05-24 | 再生熱処理油 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11019285A JPH066717B2 (ja) | 1985-05-24 | 1985-05-24 | 再生熱処理油 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61268795A JPS61268795A (ja) | 1986-11-28 |
JPH066717B2 true JPH066717B2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=14529380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11019285A Expired - Fee Related JPH066717B2 (ja) | 1985-05-24 | 1985-05-24 | 再生熱処理油 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066717B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5253772B2 (ja) * | 2007-07-27 | 2013-07-31 | 出光興産株式会社 | 熱処理油組成物 |
CN110747050B (zh) * | 2019-11-06 | 2022-02-11 | 沈阳理工大学 | 一种用于废机油再生的酸洗剂及酸洗处理方法 |
-
1985
- 1985-05-24 JP JP11019285A patent/JPH066717B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61268795A (ja) | 1986-11-28 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |