JPH0666236U - 電気接続箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 仕様の異なる自動車に１種類の電気接続箱で
対応できる電気接続箱を提供する。 【構成】 ベースボックス２の外壁の所定部位にレール
３を設け、ブラケット５を前記レール３上の任意の位置
に移動し固定し得る状態に取付ける。 【効果】 例えば、ハンドルの位置が右と左で違う自動
車でも１種類の電気接続箱で対応できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車内配線に使用する電気接続箱の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

自動車内配線に使用する電気接続箱は、図５に示したように、アッパーカバー １を被せたベースボックス２の外壁にブラケット５が一体に形成されたものであ った。そして、この電気接続箱は、このブラケット５のボルト穴８にボルトを通 し、自動車ボディの取付アームにナット締めして固定されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、ブラケットが一体に形成された従来の電気接続箱は、例えば自 動車が右ハンドルか左ハンドルかで取付アームのボルト穴の位置が鏡面対象に異 なる為、電気接続箱はブラケットがベースボックス外壁の右端にあるものと左端 にあるものの２種類を用意しておく必要があった。又取付アームに寸法誤差があ った場合は、電気接続箱を正常な状態に取付けられないという問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決した電気接続箱を提供するもので、その構成は、ベ ースボックスにアッパーカバーを被せた電気接続箱の前記ベースボックスの外壁 にブラケットを取付けた電気接続箱において、ベースボックス外壁の所定部位に レールを設け、ブラケットを前記レール上の任意の位置に固定したことを特徴と するものである。

【０００５】 本考案において、ベースボックスの外壁に設けるレールは、１本でも２本でも よく、その向きも横、斜め、縦方向等任意に決められる。又ブラケットをレール 上に固定するには、リブとロックを嵌着する等の通常の固定方法が適用できる。

【０００６】

【作用】

本考案の電気接続箱は、ブラケットをベースボックス外壁に設けたレール上の 任意の位置に移動し、固定できるので、自動車ボディの取付アームに対して柔軟 に対応でき、仕様の異なる自動車にも１種類の電気接続箱で済み、又取付アーム に寸法誤差があっても電気接続箱を正常な状態に取付けることができる。

【０００７】

【実施例】

以下に、本考案を、実施例により詳細に説明する。 図１は本考案の電気接続箱の実施例を示す組立構成図である。 アッパーカバー１を被せたベースボックス２の外壁に、レール３が横方向に２ 本平行に設けられ、各々のレール３の前面には複数のリブ４が横一列に配置され ている。前記レール３上を移動するブラケット５は、断面コの字型で、上下突起 部の内面に横方向に延びる溝６が夫々１本づつ形成されている。又腹部の両側に はヒンジ構造のロック７が夫々２個づつ計４個設けられている。 前記ブラケット５は、前記ベースボックス２に設けられた２本のレール３の開 放端から、前記ブラケット５の上下２本の溝６を前記２本のレール３の夫々の上 下面側に遊嵌させて挿入される。前記ブラケット５は、前記レール３上の所定位 置に移動され、ブラケット５のロック７を前記レール３のリブ４に嵌着して固定 される。リブ４の間隔を狭めることにより、ブラケット５の固定位置は精細に決 めることができる。

【０００８】 図２に示した電気接続箱は、ベースボックス２にリブを取除いた２本のレール 13を設け、ロック17を複数個、前記２本のレール13間の中央部分のベースボック ス２上に横一列に形成し、ブラケット５には、図示しないリブを設けたものであ る。これによりレール13を簡素化できる。 この電気接続箱では、ブラケット５の移動がボックス２側のロック17に邪魔さ れるので、ブラケット５を手前に引いてレール13を撓ませながら移動させる。又 ロック17はコーナーを削ってブラケット５のリブがロック17面上を移動し易いよ うにしてある。 図３に示した電気接続箱は、レール23を１本にし、前記１本のレール23の前面 にリブ４を１列に並べ、レール23の上下面側に、ブラケット５の溝６を遊嵌させ るようにしたものである。これによりレール23の本数と、ブラケット５のロック ７の個数が半減できる。 図４に示した電気接続箱は、図１に示した電気接続箱のレールを縦方向に設け て、ブラケットの取付け位置を縦方向に調節できるようにしたものである。

【０００９】

【効果】

以上述べたように、本考案の電気接続箱は、ブラケットをレール上の任意の位 置に移動し固定できるので、仕様の異なる自動車に対して１種類の電気接続箱で 対応でき製造コストが低減される。又自動車ボディの取付アームに寸法誤差があ っても電気接続箱を正常な状態に取付けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の電気接続箱の第１の実施例を示す組立
構成図である。

【図２】本考案の電気接続箱の第２の実施例を示す組立
構成図である。

【図３】本考案の電気接続箱の第３の実施例を示す組立
構成図である。

【図４】本考案の電気接続箱の第４の実施例を示す組立
構成図である。

【図５】従来の電気接続箱の斜視図である。

【符号の説明】

１ アッパーカバー ２ ベースボックス ３，13，23 レール ４ リブ ５ ブラケット ６ 溝 ７，17 ブロック ８ ボルト穴

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベースボックスにアッパーカバーを被せ
   た電気接続箱の前記ベースボックスの外壁にブラケット
   を取付けた電気接続箱において、ベースボックス外壁の
   所定部位にレールを設け、ブラケットを前記レール上の
   任意の位置に固定したことを特徴とする電気接続箱。