JPH0666106U - 誘電体同軸共振器および多層回路基板 - Google Patents

誘電体同軸共振器および多層回路基板

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JPH0666106U
JPH0666106U JP496593U JP496593U JPH0666106U JP H0666106 U JPH0666106 U JP H0666106U JP 496593 U JP496593 U JP 496593U JP 496593 U JP496593 U JP 496593U JP H0666106 U JPH0666106 U JP H0666106U
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JP
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conductor
dielectric
hole
circuit board
coaxial resonator
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弘行 佐竹
純 井上
達生 備前
浩之 山本
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】複数箇所にビアホール3を配置した環状導体層
2を設けた複数の誘電体層1b,1c・・・1mを積層
し、環状導体層の内側に設けた孔部4の内壁面に導体を
形成することによって、環状導体層を外導体、孔部内の
導体を内導体とする誘電体同軸共振器を多層回路基板内
に構成する。 【効果】単体の誘電体同軸共振器を用いることなく、多
層回路基板内に誘電体同軸共振器が構成されるため、小
型で低コストな高周波回路部品や高周波機器を構成する
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、VCOやPLLモジュールなどの高周波回路部品に用いることの できる誘電体同軸共振器および多層回路基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の高周波回路部品としてのVCO(電圧制御発振器)の構成例を図4に示 す。図4において17は回路基板であり、例えばセラミックから成る絶縁基板の 表面に配線パターン(不図示)を形成し、その裏面のほぼ全面にアース電極を形 成している。この回路基板17の上面には、複数の電子部品を実装している。同 図において10は誘電体同軸共振器であり、角柱状誘電体11の中心軸に貫通孔 12を形成し、その内面に内導体13を形成し、角柱状誘電体11の四側面およ び底面(同図における左後面)に外導体14を形成している。この誘電体同軸共 振器10の側面を回路基板17のアース電極上に実装してアース接続を行い、貫 通孔12内に中心導体の引出し端子15を挿入し、その引出し端子の端部を回路 基板17上の配線パターン(不図示)に接続している。その他のチップ部品16 などは通常の方法により実装している。このように複数の電子部品を実装した回 路基板17はステム18上にマウントし、ステム18の下方に回路基板17から ステム18の貫通孔を通して各種リード端子19を引き出している。さらに図4 に示す状態でステム18の上部には回路基板全体を覆う金属ケース20をハーメ チックシールしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような構造の高周波回路部品に用いる誘電体同軸共振器は、高周波回路基 板の表面に実装するか、基板に穴を設けて、その中にこの誘電体同軸共振器を埋 め込む形態で実装するようにしている。しかしながら、高周波回路基板の表面に 実装した場合、図4に示した誘電体同軸共振器自体の高さ寸法が同一回路基板上 に実装される他の部品と比較して一般に高く、高周波回路部品全体を小型化(低 背化および小面積化)できない問題がある。基板に穴を設けて、その中にこの誘 電体同軸共振器を埋め込む形態で実装する方法では特殊な実装形態となり、回路 基板との接続が容易ではない。
【0004】 この考案の目的は、VCOやPLLモジュールなどの高周波回路部品を容易に 小型化し得る誘電体同軸共振器および多層回路基板を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案の誘電体同軸共振器は、平面形状が環状を成し、複数箇所にスルーホ ールまたはビアホールを配置した環状導体層設け、この環状導体層の内側に孔部 を形成した複数の誘電体層を積層するとともに、前記孔部の内部またはその内壁 面に導体を形成してなり、前記スルーホールまたはビアホールを介して接続され た複数の環状導体層を外導体とし、前記孔部の内部またはその内壁面に形成した 導体を内導体として成る。
【0006】 この考案の多層回路基板は、平面形状が環状を成し、複数箇所にスルーホール またはビアホールを配置した環状導体層設け、この環状導体層の内側に孔部を形 成した複数の誘電体層を積層し、前記孔部の内部またはその内壁面に導体を形成 してなり、前記スルーホールまたはビアホールを介して接続された複数の環状導 体層を外導体とし、前記孔部の内部またはその内壁面に形成した導体を内導体と して誘電体同軸共振器を構成するとともに、前記誘電体層に導体配線を施し、チ ップ部品を実装して成る。
【0007】
【作用】
この考案の誘電体同軸共振器では、積層された複数の誘電体層の各々に、平面 形状が環状を成し、複数箇所にスルーホールまたはビアホールを配置した環状導 体層が設けられ、さらにその環状導体層の内側に孔部が形成されている。また前 記孔部の内部または内壁面に導体が形成されていて、前記スルーホールまたはビ アホールを介して複数の環状導体層が誘電体層の積層方向に接続され、これが誘 電体同軸共振器の外導体として作用し、一方孔部の内部またはその内壁面に形成 された導体が誘電体同軸共振器の内導体として作用する。この構成によって、積 層された複数の誘電体層の内部に誘電体同軸共振器が構成されることになる。
【0008】 この考案の多層回路基板では、前記誘電体同軸共振器が構成された複数の誘電 体層のうち所定の誘電体層に導体配線が施され、チップ部品が実装されている。
【0009】 この構成によって、誘電体同軸共振器とその他のチップ部品を含む例えばVCO やPLLモジュールなどの高周波回路部品を多層回路基板内または多層回路基板 上に構成でき、全体に小型の高周波回路部品を得ることができる。
【0010】
【実施例】
この考案の実施例である高周波回路部品用多層回路基板の構成を分解斜視図と して図1に示す。図1において1a,1b,1c・・・1m,1nはそれぞれ誘 電体層である。これらの誘電体層は焼結前であればグリーンシート状態である。
【0011】 これら誘電体層のうち1b,1c・・・1mの各々には、平面形状が正方形状で ある環状導体層2を設けていて、各環状導体層の複数箇所にビアホール3を設け ている。これらの環状導体層はAgPd等の無機系導電ペーストを印刷した後、 グリーンシート状態の誘電体層を積層して焼結するときに同時に焼き付けること により形成している。誘電体層1b,1c・・・1mの各々に設けた環状導体層 2間はそれぞれこれらのビアホール3を介して図における垂直方向に電気的に導 通させている。また、誘電体層1nには誘電体層1b,1c・・・1mに設けた 環状導体層の形成位置に対応する箇所に短絡端用導体層5を設けている。誘電体 層1mに設けた環状誘電体層2とその下層となる誘電体層1nに設けた短絡端用 導体層5との間は、誘電体層1mに設けた複数のビアホール3を介して、電気的 に導通させている。また、誘電体層1b,1c・・・1mの各々には環状導体層 2の中心部に孔部4を設けている。誘電体層1aにも誘電体層1b,1c・・・ 1mの孔部4に対応する箇所に孔部4を設けている。上記短絡端用導体層5や孔 部4の導体は環状導体層2と同様の導電ペーストの印刷および焼き付けにより形 成している。これらの誘電体層1a,1b,1c・・・1m,1nを積層するこ とにより連続する孔部4の内壁面には導体を形成している。この導体が誘電体同 軸共振器の内導体として作用する。また、複数のビアホール3を介して積層方向 に導通させた複数の環状導体層および短絡端用導体層5が誘電体同軸共振器の外 導体として作用する。従って誘電体層1aに設けた孔部4から引き出した導体7 を内導体引出電極として用い、誘電体層1nに設けた短絡端用導体層5から引き 出した電極6を外導体引出電極として用いることができる。誘電体層1aにはさ らにその他の配線パターン(不図示)を設け、チップ部品16を実装することに よって、全体として誘電体同軸共振器を含む高周波回路部品用多層回路基板を構 成している。なお、図においては省略しているが、他の一つの誘電体層または複 数の誘電体層のうち幾つかの誘電体層に各種電極を形成して、これらの電極と誘 電体層とによって分布定数回路または集中定数回路を形成してもよく、さらに積 層した多層回路基板の内部にチップ部品を実装(埋設)することも可能である。
【0012】 次に、図1に示した環状導体層とビアホールによる誘電体同軸共振器の外導体 部分の断面構造を図2に示す。(但し図2においては、図面の煩雑化を避けるた め、ハッチングを省略している。)このように誘電体層1b,1c・・・1mの 各々に設けた複数のビアホール3は誘電体層1b,1c・・・1mの各々に設け た環状導体層2および誘電体層1nに設けた短絡端用導体層5を誘電体層の積層 方向に接続し、複数のビアホールと環状導体層および短絡端用導体層とによって メッシュ状の外導体を形成する。ここで図に示す寸法dが充分小さくなるように 構成すれば、充分なシールド効果を得ることができる。実用的には、d寸法が、 d<λg/4(ただし、λgは誘電体層の誘電率を考慮した妨害波または輻射波 の波長)とすればよい。
【0013】 以上のように構成した高周波回路部品用多層回路基板は、図4に示したように ハーメチックシールパッケージに収める場合、小型化(低背化および小面積化) されたパッケージを用いることができる。また、以上のように構成した高周波回 路部品用多層回路基板に外部接続用電極を設けることによって、そのまま表面実 装型の高周波回路部品として用いることもできる。
【0014】 次に、第2の実施例である高周波回路部品用多層回路基板の構造を分解斜視図 として図3に示す。第1の実施例として図1に示した構造のものと異なる点は、 多層回路基板の側面に側面電極8を設け、これを誘電体同軸共振器の外導体の一 部として使用するように構成した点である。すなわち図3において誘電体層1b ,1c・・・1mの各々に設けた環状導体層2は各層の周囲に設けた側面電極8 の一部とともに平面形状が環状の導体層を構成する。また誘電体層1nに設けた 短絡端用導体層5は側面電極8と連続していて、このことによって、側面電極8 を多層回路基板のシールド用電極およびアース電極として用いるとともに、誘電 体同軸共振器の外導体として用いることができる。
【0015】 なお、第1・第2の実施例では、環状導体層間をビアホールを用いて接続した が、スルーホールによって接続してもよい。また、実施例では、誘電体同軸共振 器の内導体を形成するための孔部の内壁面に導体を形成したが、この孔部4内に 導体を充填あるいは導体ピンを挿入することによって内導体を構成してもよい。
【0016】 また、実施例では環状導体層の内側に単一の孔部4を設けただけであったが、複 数の孔部を配列して、複数段の誘電体同軸共振器を構成することもできる。また 、実施例では短絡端用導体層5を設けて、軸長がλ/4の誘電体同軸共振器を構 成したが、両端を開放端として、軸長がλ/2の誘電体同軸共振器を構成するこ ともできる。さらに、実施例では多層回路基板内に単一の誘電体同軸共振器を構 成したが、一つの多層回路基板内に互いに独立した複数の誘電体同軸共振器を構 成することも可能である。さらに、実施例ではセラミックグリーンシートの積層 一体焼結により多層回路基板を構成したが、誘電体層として樹脂シートを用い、 各誘電体層を接着して多層回路基板を構成することもできる。
【0017】
【考案の効果】 この考案によれば、多層回路基板の一部を誘電体同軸共振器として構成したた め、誘電体同軸共振器を用いる高周波回路部品を容易に小型化できる。また、多 層回路基板により高周波回路を構成する場合、単体の誘電体同軸共振器を用いる 必要がなく、小型の高周波回路部品を構成することができ、さらに誘電体同軸共 振器の実装が不要であるため、組立工程の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施例である高周波回路部品
用多層回路基板の構造を示す分解斜視図である。
【図2】図1における誘電体同軸共振器の外導体部分の
断面図である。
【図3】第2の実施例である高周波回路部品用多層回路
基板の構造を示す分解斜視図である。
【図4】従来の高周波回路部品の構造を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
la,1b,1c・・・1m,1n − 誘電体層 2−環状導体層 3−ビアホール 4−孔部 5−短絡端用導体層 6−外導体引出電極 7−内導体引出電極 8−側面電極 10−誘電体同軸共振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山本 浩之 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が環状を成し、複数箇所にスル
    ーホールまたはビアホールを配置した環状導体層設け、
    この環状導体層の内側に孔部を形成した複数の誘電体層
    を積層するとともに、前記孔部の内部またはその内壁面
    に導体を形成してなり、前記スルーホールまたはビアホ
    ールを介して接続された複数の環状導体層を外導体と
    し、前記孔部の内部またはその内壁面に形成した導体を
    内導体として成る誘電体同軸共振器。
  2. 【請求項2】 平面形状が環状を成し、複数箇所にスル
    ーホールまたはビアホールを配置した環状導体層設け、
    この環状導体層の内側に孔部を形成した複数の誘電体層
    を積層し、前記孔部の内部またはその内壁面に導体を形
    成してなり、前記スルーホールまたはビアホールを介し
    て接続された複数の環状導体層を外導体とし、前記孔部
    の内部またはその内壁面に形成した導体を内導体として
    誘電体同軸共振器を構成するとともに、前記誘電体層に
    導体配線を施し、チップ部品を実装して成る多層回路基
    板。
JP496593U 1993-02-17 1993-02-17 誘電体同軸共振器および多層回路基板 Pending JPH0666106U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006009274A1 (en) * 2004-07-23 2006-01-26 Nec Corporation Composite via structures and filters in multilayer printed circuit boards

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