JPH06652U - グラインダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 グラインダーが振動や異音を発生するように
なった場合に、簡単な調整により振動や異音を排除し得
るようになす。 【構成】 工具を固定した回転軸をベアリング取り付け
部に嵌め付けた回転軸固定ベアリングを介して本体に取
り付け、該回転軸をモータにより回転させるようにして
なるグラインダーにおいて、ベアリング取り付け部には
回転軸固定ベアリングを当該ベアリング取り付け部内に
おいて一方の側に押し付けるための押し付けボルトを備
えさせたことを特徴とするグラインダー。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、グラインダー（本明細書においては工具としてワイヤバフ等のバフ を使用するバフ盤を含むものとする。）に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

グラインダーとしては、砥石車、バフ等の工具を固定した回転軸をベアリング 取り付け部に嵌め付けた回転軸固定ベアリングを介して本体に取り付け、該回転 軸をモータにより回転させるようにしてなるものが使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに、上記従来のグラインダーは、使用するにつれて振動や異音が発生し 、ついには使用不能に至ることがしばしばある。このような状態に陥ったグライ ンダーは廃棄されているのが現状である。 本考案は、振動や異音が発生するようになった場合でも、簡単な調整により振 動や異音を排除し得るようにしたグラインダーを提供しようとしてなされたもの である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の如き振動や異音の発生は回転軸固定ベアリングと本体のベアリング取り 付け部との間に摩耗等によるわずかな隙間α（図２）が生じたことに起因するも のと思われる。そこで、本考案は回転軸固定ベアリングを本体のベアリング取り 付け部内における一方の側に押し付けるための手段を本体のベアリング取り付け 部に備えさせることにより上記課題を解決しようとしたものである。即ち、本考 案は、工具を固定した回転軸をベアリング取り付け部に嵌め付けた回転軸固定ベ アリングを介して本体に取り付け、該回転軸をモータにより回転させるようにし てなるグラインダーにおいて、ベアリング取り付け部には回転軸固定ベアリング を当該ベアリング取り付け部内において一方の側に押し付けるための押し付けボ ルトを備えさせたことを特徴とするグラインダーを提供するものである。

【０００５】

【作用】

本考案によるグラインダーにおいて、使用中に振動や異音が発生したときには 、ベアリング取り付け部に備えさせた押し付けボルトを回して回転軸固定ベアリ ングをベアリング取り付け部内において一方の側に押し付けるのである。しかる ときは、回転軸固定ベアリングはベアリング取り付け部における当該一方の側に 圧接し、回転軸固定ベアリングと本体のベアリング取り付け部との間の隙間α（ 図２）が消滅する。従って、振動と異音の発生は排除される。

【０００６】

【実施例】

次に本考案の実施例を添付図面に従って説明する。 符号１はグラインダー、２はグラインダー１本体内のモータ（図示せず）によ り回転する回転軸である。回転軸２はベアリング取り付け部３に嵌め付けた回転 軸固定ベアリング４を介してグラインダー１本体に取り付けられる。回転軸２に は砥石車、バフ等の工具５を取り付ける。図示のグラインダー１は回転軸２の両 端に工具５を取り付けているが、本考案は回転軸２の一端にのみ工具５を取り付 けているグラインダー１についても適用される。 しかして、本考案においては、ベアリング取り付け部３には回転軸固定ベアリ ング４を当該ベアリング取り付け部３内において一方の側に押し付けるための押 し付けボルト６を備えさせる。即ち、グラインダー１本体におけるベアリング取 り付け部３には、外部より回転軸固定ベアリング４に臨むねじ穴７を刻設し、該 ねじ穴７には押し付けボルト６を螺合させる。この押し付けボルト６は回転軸固 定ベアリング４をベアリング取り付け部３内において一方の側に押し付けるため のものである。図示の事例においては押し付けボルト６は頭部をベアリング取り 付け部３より外方に露出させているが、押し付けボルト６は必ずしも頭部をベア リング取り付け部３より外方に露出させておく必要はない。

【０００７】

【考案の効果】 以上説明したように、本考案によれば、グラインダーの使用中に振動や異音が 発生したときには、ベアリング取り付け部に備えさせた押し付けボルトを回して 回転軸固定ベアリングをベアリング取り付け部内において一方の側に押し付ける ことにより極めて容易に振動や異音を排除することができる。従って、振動や異 音が発生するようになった場合でも、グラインダーを廃棄する必要はなく、押し 付けボルトを締め付けることにより当該グラインダーを再使用することが可能と なるので極めて経済的である。 更に、回転軸固定ベアリングと本体のベアリング取り付け部との間に多少の隙 間があっても前述の如く押し付けボルトによりこれを解消させることができるの で、本体のベアリング取り付け部は製造上高い精度は要求されない。また、回転 軸固定ベアリングは本体のベアリング取り付け部にプレスにより圧入する必要は なく手で嵌め込む程度でよい。従って、グラインダーの製造や組立の作業は容易 なものとなり、大掛かりな設備が不要となるので、グラインダーの製造コストを 低減させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるグラインダーの一例を示す正面図
である。

【図２】同上グラインダーの一部を切り欠いて示す正面
図である。

【符号の説明】

１ グラインダー ２ 回転軸 ３ ベアリング取り付け部 ４ 回転軸固定ベアリング ５ 工具 ６ 押し付けボルト ７ ねじ穴

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 工具を固定した回転軸をベアリング取り
   付け部に嵌め付けた回転軸固定ベアリングを介して本体
   に取り付け、該回転軸をモータにより回転させるように
   してなるグラインダーにおいて、ベアリング取り付け部
   には回転軸固定ベアリングを当該ベアリング取り付け部
   内において一方の側に押し付けるための押し付けボルト
   を備えさせたことを特徴とするグラインダー。