JPS6137508Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気ハンマ等の振動工具における内部
配線部品の保護に関するものである。

ハンドル部の振動を軽減するための打撃方向に
変位可能に弾性体を設けた振動工具において、打
撃方向に平行に配設された配線部品は使用中のハ
ンドルの変位と本体から受ける振動によつて屈曲
疲労し切損することが多い。また雑音防止素子は
ハンドル等内壁により摩耗、破損することがあ
る。

本考案の目的は上記した従来技術の欠点をなく
し、内部配線部品の切損、破損をなくすことにあ
る。

本考案は振動工具の打撃方向に沿つて本体と配
線部品を収納するハンドルが大きく変位するが、
ハウジングと配線部品に変位がないことに着目
し、配線部品の打撃方向の変位を押える吸振性ホ
ルダ体をハウジングに固定し、この吸振性ホルダ
体により配線部品を着脱自在に保持するようにし
たものである。

本考案の実施例を第１図乃至第３図により説明
する。第１図において１は工具に動力を与えるモ
ータ、２はモータ１を保持するハウジング、３は
配線部品を収納し、工具を操作するためのハンド
ル、４はハウジング２、ハンドル３を連結し、弾
性体により振動を軽減させる機能を有する防振装
置、５は電力をモータ１に供給するためのステー
タリードワイヤ、６は雑音防止素子、７は雑音防
止素子リードワイヤ、８は防振装置４をハウジン
グ２に固定するためのネジ、９はハンドル２を防
振装置４に固定するネジ（図示せず）、１０は本
考案による配線部品保持装置の吸振性ホルダ体で
ある。

以下に動作を説明する。モータ１からの動力は
打撃あるいは回転打撃機構より先端工具に伝達さ
れる（図示せず）。この打撃、回転打撃機構によ
りハウジング２はＡ方向に振動し、ハウジング２
とハンドル３には相対変位が生じる。そのためハ
ウジング２、ハンドル３間に位置するステータリ
ードワイヤ５、雑音防止素子リードワイヤ７は吸
振性ホルダ体１０が設置されてなければＡ方向の
振幅分移動し屈曲することになる。しかし吸振性
ホルダ体１０はこれと一体成形されている金具１
１によりハウジング２にネジ８により固定され、
ハウジング２と同一挙動する。ステータリードワ
イヤ５、雑音防止素子リードワイヤ７は吸振性ホ
ルダ体１０のホルダ溝１２に保持され、段１３に
より抜け止めされている（第２図及び第３図）。
吸振性ホルダ体１０に保持されたリードワイヤ
５，７は吸振性ホルダ体１０と同様ハウジング２
と同一挙動するため、屈曲されない。よつてリー
ドワイヤ５，７は切損することがなくなる。加え
て吸振性ホルダ体１０には雑音防止素子６を保持
するためのホルダ壁１４が設けてあり、ここに雑
音防止素子６を収納させることにより雑音防止素
子６はハンドル３の内壁と接触することがなくな
り、摩耗、破損という欠点をもなくすことができ
る。またリードワイヤ５，７、雑音防止素子６は
吸振性ホルダ体１０と着脱自在に保持されている
ため、組立体、分解性をそこなうことはない。

本考案によれば吸振性ホルダ体を設けたことに
より配線部品の切損、破損という欠点をなくすこ
とができる。

また、配線が整理されるため、組立上のトラブ
ルがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるホルダを設けた内部配線
状態を示す縦断側面図、第２図は本考案によるホ
ルダの縦断側面図、第３図は第２図のＡ−Ａ線断
面図である。 図においては、１はモータ、２はハウジング、
３はハンドル、４は防振装置、５はステータリー
ドワイヤ、６は雑音防止素子、７は雑音防止素子
リードワイヤ、８はネジ、９はネジＢ、１０は吸
振性ホルダ体、１１は金具、１２はホルダ溝、１
３は段、１４はホルダ壁である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端工具に打撃あるいは回転打撃を与える振動
   工具で、配線収納ハンドルとハウジングが変位可
   能に取り付けられた防振構造を有したものにおい
   て、前記ハウジングに、前記ハンドルの変位方向
   と平行に配線及び雑音防止素子を保持する吸振性
   ホルダ体を固着すると共に、前記吸振性ホルダ体
   を前記ハンドルで覆うよう構成して成る振動工具
   の配線部品保持装置。