JP2001300868A - 補助ハンドル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドル部を締め付け過ぎて、寿命を低下さ
せてしまうことを抑制することである。 【解決手段】 ハンドル部８に切欠部２まで突出する突
出部７を設け、ボルト５とナット６との締付け量が一定
以上となると前記突出部７端部が前記マウント３の一部
９ａと当接するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は電動工具に用いられ
る補助ハンドルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の補助ハンドルの一例を図４、図５
に示す。図４は従来の補助のハンドルの一例を取付けた
電動工具を示す斜視図、図５は図４のＣ方向矢視要部断
面図である。

【０００３】図に示すように、補助ハンドルは切欠部２
を有したリング状のマウント３と、該マウント３に連通
して設けられた貫通穴４ａ、４ｂを通り前記マウント３
に固定されたボルト５と、該ボルト５が挿通可能で貫通
穴４ａと連通する貫通穴４ｃが設けられ、マウント３に
回動可能に保持された突出部７を有し、前記ボルト５と
螺合するナット６を内部に固定したハンドル部８とを備
えた構成をしており、補助ハンドルはハンドル部８を回
動させボルト５とナット６との螺合状態を調整すること
により、電動工具本体１に取付け可能となっている。す
なわち、ハンドル部８をナット６がボルト５に対して切
欠部２側に近づくように回動させると、切欠部２を構成
するマウント３の対向面９ａ、９ｂの間隔が狭まりマウ
ント３が電動工具本体１を挟持して補助ハンドルが電動
工具本体１に取付けられる。

【０００４】なお、補助ハンドルを電動工具本体１より
取外す際には、ハンドル部８を取付け時とは逆方向に回
動させることにより対向面９ａ、９ｂの間隔を広め、マ
ウント３の電動工具本体１への挟持力を低下させること
により行われる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記した構成の従来の
補助工具では、ハンドル部８を回動させて切欠部２の間
隔を狭めることにより電動工具本体１への取付けを行う
ものであるが、ハンドル部８を必要以上に締め付け過ぎ
るとマウント３や、マウント３及びハンドル部８のボル
ト５及びナット６の取付部等に大きな力が加わり破損し
てしまう恐れがあった。

【０００６】本発明の目的は、上記欠点を解消し、一定
の締付量になったことを容易に確認することができる構
成として、寿命の長い補助ハンドルを提供することであ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的は、切欠部の対
向面の間隔がハンドル部の回転によって変化することに
着目し、一定の締付量となった際に、切欠部の反ハンド
ル側対向面に設けられた複数の凹部あるいは凸部と、該
凹部あるいは凸部と対向するハンドル部の突出部に設け
られた凸部あるいは凹部とが当接するようにすることに
よって達成される。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明補助ハンドルの一実施形態
を図１〜図３を用いて説明する。図１は本発明補助ハン
ドルの一実施形態を示す要部断面図、図２は図１のＡ−
Ａ線断面図、図３は図２のＢ−Ｂ線断面図である。

【０００９】図に示すように補助ハンドルは、切欠部２
を有したリング状のマウント３と、該マウント３に取付
けられ、マウント３に設けられた貫通穴４ａに挿入され
るボルト５と、マウント３に回動可能に取付けられ内部
にボルト５と螺合するナット６を取付け、前記貫通穴４
ａと連通しボルト５が挿通される貫通穴４ｃを設けた突
出部７を有するハンドル部８とから構成されている。切
欠部２を構成する対向面９ａには図２に示すように凸部
１０が複数個設けられており、対向面９ｂ側に突出した
突出部７端面には複数の凹凸部１１が設けられている。

【００１０】ハンドル部８を回動させ、ボルト５とナッ
ト６とを締め付けると、対向面９ｂ及びハンドル部８の
突出部７端面と対向面９ａとの間隔、すなわち切欠部２
の間隔が狭まり、これによってリング状のマウント３を
介して電動工具本体１に補助ハンドルは取付けられる。

【００１１】このように補助ハンドルを電動工具本体１
に取付ける際に、ハンドル部８を締付ける量がある一定
の量になると対向面９ａに設けられた凸部１０と突出部
７端面に設けられた凹凸部１１とが接触するようにな
る。すなわち、ハンドル部８を締め付け過ぎると対向面
９ａの凸部１０と突出部７端面の凹凸部１１とが接触
し、この状態でハンドル部８を回動させると凹凸部１１
の凹凸と凸部１０とが接触・非接触を繰り返しハンドル
部８が振動する。

【００１２】上記したように補助ハンドルを取付ける際
にハンドル部８を回動させる量がある一定以上となると
対向面９ａの凸部１０と突出部７端面の凹凸部１１とが
接触してハンドル部８が振動することにより、作業者に
ハンドル部８を締付け過ぎてしまうことを抑制させるこ
とができ、補助ハンドルの寿命向上を図ることができ
る。

【００１３】なお、補助ハンドルを電動工具本体１に取
付けるのに最適なハンドル部８の締付け量となった際
に、凸部１０と凹凸部１１とが接触する構成とすること
が望ましく、このような構成とすることにより補助ハン
ドルの取付け時に容易に最適な締付け量を得ることがで
きるようになる。

【００１４】

【発明の効果】本発明によれば、ハンドル部に前記切欠
部まで突出する突出部を設け、前記ボルトと前記ナット
との締付け量が一定以上となると前記突出部端部が前記
マウントの一部と当接するようにしたことにより、作業
者にハンドル部を締付け過ぎてしまうことを抑制させる
ことができ、寿命の長い補助ハンドルを提供することが
できるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明補助ハンドルの一実施形態を示す要部断
面図。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図。

【図３】図２のＢ−Ｂ線断面図。

【図４】従来の電動工具の一例を示す斜視図。

【図５】図４のＣ方向矢視要部断面図。

【符号の説明】

２は切欠部、３はマウント、４ａ、４ｃは貫通穴、５は
ボルト、６はナット、７は突出部、８はハンドル部、９
ａ、９ｂは対向面、１０は凸部、１１は凹凸部である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一部に切欠部が設けられリング形状をし
   たマウントと、該マウントに取付けられ、該マウントに
   設けられた貫通穴に挿入されるボルトと、前記マウント
   に回動可能に取付けられ前記ボルトと螺合するナットが
   取付けられるハンドル部とを備える補助ハンドルであっ
   て、 前記ハンドル部に前記切欠部まで突出する突出部を設
   け、前記ボルトと前記ナットとの締付け量が一定以上と
   なると前記突出部端部が前記マウントの一部と当接する
   ようにしたことを特徴とする補助ハンドル。
2. 【請求項２】 前記突出部端部に複数の凹部あるいは凸
   部を設け、前記突出部端部が当接する前記マウントの一
   部に複数の凸部あるいは凹部を設けたことを特徴とする
   請求項１記載の補助ハンドル。