JPH066528B2 - シヤンプ−組成物 - Google Patents
シヤンプ−組成物Info
- Publication number
- JPH066528B2 JPH066528B2 JP60278412A JP27841285A JPH066528B2 JP H066528 B2 JPH066528 B2 JP H066528B2 JP 60278412 A JP60278412 A JP 60278412A JP 27841285 A JP27841285 A JP 27841285A JP H066528 B2 JPH066528 B2 JP H066528B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chitosan
- chitin
- water
- soluble
- hair
- Prior art date
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- Cosmetics (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、シャンプー組成物に関する。
従来技術 優れた泡立ちや洗浄力等を得る目的で、アニオン界面活
性剤がシャンプーに配合されている。しかし、アニオン
界面活性剤を単独で用いた場合には、脱脂力が強いため
に毛髪のきしみや、もつれが発生する。このような問題
点を解決するために、従来、カチオン活性ポリマー、特
に第4級アンモニウム基を具えたポリマーを用いること
が知られている。第4級アンモニウム基と毛髪のアニオ
ン基とが相互に作用しあい、カチオン活性ポリマーがケ
ラチン繊維に対して強い親和性を示す。このようなカチ
オン活性ポリマーをシャンプー組成物に配合することに
より、毛髪のもつれがなくなり取扱いやすくなるととも
に、毛髪に弾力性が与えられる。
性剤がシャンプーに配合されている。しかし、アニオン
界面活性剤を単独で用いた場合には、脱脂力が強いため
に毛髪のきしみや、もつれが発生する。このような問題
点を解決するために、従来、カチオン活性ポリマー、特
に第4級アンモニウム基を具えたポリマーを用いること
が知られている。第4級アンモニウム基と毛髪のアニオ
ン基とが相互に作用しあい、カチオン活性ポリマーがケ
ラチン繊維に対して強い親和性を示す。このようなカチ
オン活性ポリマーをシャンプー組成物に配合することに
より、毛髪のもつれがなくなり取扱いやすくなるととも
に、毛髪に弾力性が与えられる。
しかしながら、カチオン性ポリマーはケラチンと強い親
和性を有するために、繰り返し使用しているうちにこの
ポリマーが毛髪上に推積し、望ましくない結果を招く。
さらに、合成ポリマーを使用する場合は、残存モノマー
をポリマーから完全に除去することが困難であり、しか
も、この残存モノマーが生理学上望ましくない作用を有
するという問題もある。
和性を有するために、繰り返し使用しているうちにこの
ポリマーが毛髪上に推積し、望ましくない結果を招く。
さらに、合成ポリマーを使用する場合は、残存モノマー
をポリマーから完全に除去することが困難であり、しか
も、この残存モノマーが生理学上望ましくない作用を有
するという問題もある。
発明の目的 本発明は、上記の問題を解決し、良好な泡の感触を有す
るとともに、優れたコンデイショニング効果を発揮する
シャンプー組成物を提供するものである。
るとともに、優れたコンデイショニング効果を発揮する
シャンプー組成物を提供するものである。
発明の構成 本発明のシャンプー組成物は、アニオン界面活性剤と、
キチンから誘導され下記の(a),(b)および(c)から選ばれ
る水溶性化合物の1種または2種以上とを含むことを特
徴とする。
キチンから誘導され下記の(a),(b)および(c)から選ばれ
る水溶性化合物の1種または2種以上とを含むことを特
徴とする。
(a)キチンまたはキトサンを分解して低分子化したキチ
ンまたはキトサンの水溶性オリゴマー(但し、グルコサ
ミン単位の重合度が1より大きいもの) (b)脱アセチル化度40〜60%の水溶性キトサン (c)キチンまたはキトサンに親水基を導入して水溶性と
した誘導体 以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
ンまたはキトサンの水溶性オリゴマー(但し、グルコサ
ミン単位の重合度が1より大きいもの) (b)脱アセチル化度40〜60%の水溶性キトサン (c)キチンまたはキトサンに親水基を導入して水溶性と
した誘導体 以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
アニオン界面活性剤としては、たとえば、以下のものが
用いられる。
用いられる。
(1)一般式(A)で表わされるスルホン酸塩 R1SO3M1 (A) (式中、R1は炭素数12ないし16のアルファオレフィ
ン、炭素数12ないし16のビニリデン型オレフィン、炭素
数12ないし16のインナーオレフィン、または炭素数12な
いし16のヒドロキシアルキル基、炭素数10〜18の直鎖ま
たは分枝鎖のパラフィン、M1はアルカリ金属、アルキ
ル置換アンモニウムまたはヒドロキシアルキル置換アン
モニウムを示す。) (2)一般式(B)で表わされるN−アシルグルタミン酸また
はその誘導体 (ただし、R2は平均炭素数9〜17の非芳香族炭化水素
基、M2は互いに独立にアンモニウムイオン、アルカノ
ールアミンイオン、低級アルキルアミンイオン、塩基性
アミノ酸の陽イオン、ナトリウム、カリウム、アルカリ
土類金属、または水素を示す。) 一般式(B)で表わされるN−アシルグルタミン酸または
その塩の好ましい具体例として、N−ラウロイルグルタ
ミン酸;N−ミリストイルグルタミン酸;N−パルミト
イルグルタミン酸;ヤシ油脂肪酸または硬化牛脂脂肪酸
の低炭素数留分と高炭素留分とをカットした脂肪液から
合成されたN−アシルグルタミン酸;およびこれらN−
アシルグルタミン酸の混合物ならびにこれらN−アシル
グルタミン酸のモノエチノールアミン酸、ジエタノール
アミン塩、トリエタノールアミン塩、ナトリウム塩およ
びカリウム塩を挙げることができる。これらは、光学活
性体でもラセミ体でもほぼ同程度の効果を示す。
ン、炭素数12ないし16のビニリデン型オレフィン、炭素
数12ないし16のインナーオレフィン、または炭素数12な
いし16のヒドロキシアルキル基、炭素数10〜18の直鎖ま
たは分枝鎖のパラフィン、M1はアルカリ金属、アルキ
ル置換アンモニウムまたはヒドロキシアルキル置換アン
モニウムを示す。) (2)一般式(B)で表わされるN−アシルグルタミン酸また
はその誘導体 (ただし、R2は平均炭素数9〜17の非芳香族炭化水素
基、M2は互いに独立にアンモニウムイオン、アルカノ
ールアミンイオン、低級アルキルアミンイオン、塩基性
アミノ酸の陽イオン、ナトリウム、カリウム、アルカリ
土類金属、または水素を示す。) 一般式(B)で表わされるN−アシルグルタミン酸または
その塩の好ましい具体例として、N−ラウロイルグルタ
ミン酸;N−ミリストイルグルタミン酸;N−パルミト
イルグルタミン酸;ヤシ油脂肪酸または硬化牛脂脂肪酸
の低炭素数留分と高炭素留分とをカットした脂肪液から
合成されたN−アシルグルタミン酸;およびこれらN−
アシルグルタミン酸の混合物ならびにこれらN−アシル
グルタミン酸のモノエチノールアミン酸、ジエタノール
アミン塩、トリエタノールアミン塩、ナトリウム塩およ
びカリウム塩を挙げることができる。これらは、光学活
性体でもラセミ体でもほぼ同程度の効果を示す。
(3)一般式(C)で表わされるN−アシル−N−アルキルア
ミノ酸またはその塩 (ただし、R2およびM2は一般式(B)と同じもの、R3は
炭素数1〜4の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基、mは1
または2の整数を示す。) 一般式(C)で示されるN−アシル−N−アルキルアミノ
酸またはその塩の好ましい具体例として、N−ラウロイ
ル−N−エチルグリシン、N−ラウロイル−N−イソプ
ロピルグリシン、N−ラウロイルザルコシン、N−ミリ
ストイルザルコシン、N−パルミトイルザルコシン、N
−ラウロイル−N−メチルベータアラニン、N−ラウロ
イル−N−エチルベータアラニン、N−ミリストイルベ
ータアラニン、N−パルミトイルベータアラニン、およ
びこれらの混合物ならびにこれらのモノエタノールアミ
ン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン
塩、ナトリウム塩およびカリウム塩を挙げることができ
る。
ミノ酸またはその塩 (ただし、R2およびM2は一般式(B)と同じもの、R3は
炭素数1〜4の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基、mは1
または2の整数を示す。) 一般式(C)で示されるN−アシル−N−アルキルアミノ
酸またはその塩の好ましい具体例として、N−ラウロイ
ル−N−エチルグリシン、N−ラウロイル−N−イソプ
ロピルグリシン、N−ラウロイルザルコシン、N−ミリ
ストイルザルコシン、N−パルミトイルザルコシン、N
−ラウロイル−N−メチルベータアラニン、N−ラウロ
イル−N−エチルベータアラニン、N−ミリストイルベ
ータアラニン、N−パルミトイルベータアラニン、およ
びこれらの混合物ならびにこれらのモノエタノールアミ
ン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン
塩、ナトリウム塩およびカリウム塩を挙げることができ
る。
(4)一般式(D)で表わされるアシル化ペプチドR4CON
H(R5CHCONHCHR6)nCOOM2(D) (ただし、R4は炭素数6〜24の非芳香族炭化水素基、
M2は一般式(B)と同じもの、R5およびR6はコラーゲン
タンパク質を形成する各種アミノ酸のアルキル基、nは
1〜30の整数を示す。) 一般式(D)で示されるアシル化ペプチドの好ましい具体
例として、ヤシ油脂肪酸コラーゲンペプチドのナトリウ
ム塩、カリウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノ
ールアミン塩、およびトリエタノールアミン塩を挙げる
ことができる。
H(R5CHCONHCHR6)nCOOM2(D) (ただし、R4は炭素数6〜24の非芳香族炭化水素基、
M2は一般式(B)と同じもの、R5およびR6はコラーゲン
タンパク質を形成する各種アミノ酸のアルキル基、nは
1〜30の整数を示す。) 一般式(D)で示されるアシル化ペプチドの好ましい具体
例として、ヤシ油脂肪酸コラーゲンペプチドのナトリウ
ム塩、カリウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノ
ールアミン塩、およびトリエタノールアミン塩を挙げる
ことができる。
アニオン活性剤のシャンプー組成物中への配合量は5〜
30重量%が適当であり、好ましくは5〜20重量%であ
る。
30重量%が適当であり、好ましくは5〜20重量%であ
る。
キチンは一般式 で表わされるN−アセチル化D−グルコサミンがβ−
1,4で結合したものである。キチンは、節足動物、軟
体動物などの有機骨格物質として天然に存在し、また、
植物ではカビの菌系や胞子に存在し、これらから得るこ
とができる。たとえば、カニ、エビ、オキアミなどの甲
殻を原料とする場合には、甲殻を粉砕後塩酸で処理して
炭酸カルシウムを除き、さらに苛性ソーダで処理して蛋
白質その他の夾雑物を除去してから、水洗、乾燥するこ
とにより白色のフレーク状物としてキチンを得ることが
できる。
1,4で結合したものである。キチンは、節足動物、軟
体動物などの有機骨格物質として天然に存在し、また、
植物ではカビの菌系や胞子に存在し、これらから得るこ
とができる。たとえば、カニ、エビ、オキアミなどの甲
殻を原料とする場合には、甲殻を粉砕後塩酸で処理して
炭酸カルシウムを除き、さらに苛性ソーダで処理して蛋
白質その他の夾雑物を除去してから、水洗、乾燥するこ
とにより白色のフレーク状物としてキチンを得ることが
できる。
キトサンはキチンの脱アセチル化物であり、たとえばア
ルカリ処理することにより白色フレーク状物として得る
ことができる。キトサンは、たとえば、共和油脂工業
(株)から「フローナックN」の(商品名)として入手
することができる。
ルカリ処理することにより白色フレーク状物として得る
ことができる。キトサンは、たとえば、共和油脂工業
(株)から「フローナックN」の(商品名)として入手
することができる。
キサン、キトサンはセルロースに類似した化学構造を有
しているが、化学薬品に対する抵抗性はセルロースより
もはるかに大きく、また、分子内にアセトアミド基やア
ミノ基を有しているため、多くの興味ある特性を有して
いる。しかしながらキチン、キトサンは、セルロースや
その他の多糖類に比較してその利用度が極端に低いのが
実用であった。
しているが、化学薬品に対する抵抗性はセルロースより
もはるかに大きく、また、分子内にアセトアミド基やア
ミノ基を有しているため、多くの興味ある特性を有して
いる。しかしながらキチン、キトサンは、セルロースや
その他の多糖類に比較してその利用度が極端に低いのが
実用であった。
本発明者らは、このようなキチン、キトサンに注目し、
水不溶性であるキチン、キトサンを水溶性の誘導体に導
くことにより、この水溶性化合物が毛髪に対して優れた
コンディショニング効果を発揮することを見い出した。
水不溶性であるキチン、キトサンを水溶性の誘導体に導
くことにより、この水溶性化合物が毛髪に対して優れた
コンディショニング効果を発揮することを見い出した。
本発明では以下の(a),(b)および(c)から選ばれる水溶
性のキチンまたはキトサンが用いられる。
性のキチンまたはキトサンが用いられる。
(a)キチンまたはキトサンを分解して低分子化したキチ
ンまたはキトサンの水溶性オリゴマ−(但し、グルコサ
ミン単位の重合度が1より大きいもの)。
ンまたはキトサンの水溶性オリゴマ−(但し、グルコサ
ミン単位の重合度が1より大きいもの)。
このようなオリゴマーは、通常の低分子化法により得る
ことができ、たとえば亜硝酸分解法、ギ酸分解法、塩素
分解法(特願昭59−43282号公報)、酵素あるいは微生
物分解法などにより得ることができる。
ことができ、たとえば亜硝酸分解法、ギ酸分解法、塩素
分解法(特願昭59−43282号公報)、酵素あるいは微生
物分解法などにより得ることができる。
(b)脱アセチル化度40〜60%の水溶性キトサン。
たとえば、特開昭53−47479号公報に示された方法によ
り、脱アセチル化度を制御することにより得られる。
り、脱アセチル化度を制御することにより得られる。
(c)キチンまたはキトサンに親水基を導入して水溶性と
した誘導体。この具体例としては以下のものが挙げられ
る。
した誘導体。この具体例としては以下のものが挙げられ
る。
ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンキチン
またはキトサン 〔式中、n:>1 (但し、l1=0〜5,m1=0〜5,l+m≠0) (但し、l2=0〜5,m2=0〜5,l2+m2≠0) (但し、l3=0〜5,m3=0〜5,l3+m3≠0) を表わす。ここでEOはオキシエチレン鎖を、POはオ
キシプロピレン鎖を表わし、また、EOとPOとの結合
の順序は問わず、たとえば、まず、D−グルコサミン骨
格にPOが付加し、ついでEOが付加していてもよく、
EOとPOとがランダムに付加していてもよい。また、
結合している個々のD−グルコサミン骨格で、R1,
R2,R3,n1,n2,n2,l1,l2,l3はそれぞれ同
一でも異なつてもよい。〕 カルボキシメチルキチンまたはキトサン 〔式中、n:>1 R4:−Hまたは−COCH3 R5:−H,−CH2COOH,−CH2COONa,−CH2COOKまたは−
CH2COONH4 R6:−H,−CH2COOH,−CH2COONa,−CH2COOKまたは−
CH2COONH4 を表わす。但し、R5およびR6が共に−Hとなることはな
い。また、結合している個々のD−グルコサミン骨格
で、R4,R5,R6はそれぞれ同一でも異なってもよい。〕 リン酸化キサンまたはキトサン 〔式中、n:>1 R7:−H,−COCH3または (M1およびM2は−H,Na,Kまたは−NH4) R8:−Hまたは (M3およびM4は−H,Na,Kまたは−NH4) R3:−Hまたは (M6およびM6は−H,Na,Kまたは−NH4)、但し、R8
とR9が同時に−Hとなることはない R10:−H,−COCH3または (M7およびM8は−H,Na,Kまたは−NH4) を表わす。また、結合している個々のD−グルコサミン
骨格で、R7,R8,R9,R10はそれぞれ同一でも異なつて
もよい。〕 硫酸化キチンまたはキトサン 〔式中、n:>1 R11:−H,−COCH3または (M3は−H,Na,Kまたは−NH4) R12:−Hまたは (M10は−H,Na,Kまたは−NH4) R13:−Hまたは (M11は−H,Na,Kまたは−NH4) R14:−H,−COCH3または (M12は−H,Na,Kまたは−NH4) を表わす。また、結合している個々のD−グルコサミン
骨格で、R11,R12,R13,R14は同一でも異なってもよ
い。〕 ジヒドロプロピルキチンまたはキトサン 〔式中、n:>1 R17:−Hまたは−COCH3 R18:−Hまたは R19:−Hまたは を表わす。但し、R18とR19が同時に−Hとなることはな
い。〕 N−2−ヒドロキシプロピルスルホン酸キトサン 〔式中、n:>1 (M13はNa,Kまたは−NH4) (M14はNa,Kまたは−NH4) を表わす。但し、R20とR21が同時に−Hとなることはな
い。〕 なお、上記の水溶性置換キチンまたはキトサンは、例え
ば以下の製造方法によって得ることができる。
またはキトサン 〔式中、n:>1 (但し、l1=0〜5,m1=0〜5,l+m≠0) (但し、l2=0〜5,m2=0〜5,l2+m2≠0) (但し、l3=0〜5,m3=0〜5,l3+m3≠0) を表わす。ここでEOはオキシエチレン鎖を、POはオ
キシプロピレン鎖を表わし、また、EOとPOとの結合
の順序は問わず、たとえば、まず、D−グルコサミン骨
格にPOが付加し、ついでEOが付加していてもよく、
EOとPOとがランダムに付加していてもよい。また、
結合している個々のD−グルコサミン骨格で、R1,
R2,R3,n1,n2,n2,l1,l2,l3はそれぞれ同
一でも異なつてもよい。〕 カルボキシメチルキチンまたはキトサン 〔式中、n:>1 R4:−Hまたは−COCH3 R5:−H,−CH2COOH,−CH2COONa,−CH2COOKまたは−
CH2COONH4 R6:−H,−CH2COOH,−CH2COONa,−CH2COOKまたは−
CH2COONH4 を表わす。但し、R5およびR6が共に−Hとなることはな
い。また、結合している個々のD−グルコサミン骨格
で、R4,R5,R6はそれぞれ同一でも異なってもよい。〕 リン酸化キサンまたはキトサン 〔式中、n:>1 R7:−H,−COCH3または (M1およびM2は−H,Na,Kまたは−NH4) R8:−Hまたは (M3およびM4は−H,Na,Kまたは−NH4) R3:−Hまたは (M6およびM6は−H,Na,Kまたは−NH4)、但し、R8
とR9が同時に−Hとなることはない R10:−H,−COCH3または (M7およびM8は−H,Na,Kまたは−NH4) を表わす。また、結合している個々のD−グルコサミン
骨格で、R7,R8,R9,R10はそれぞれ同一でも異なつて
もよい。〕 硫酸化キチンまたはキトサン 〔式中、n:>1 R11:−H,−COCH3または (M3は−H,Na,Kまたは−NH4) R12:−Hまたは (M10は−H,Na,Kまたは−NH4) R13:−Hまたは (M11は−H,Na,Kまたは−NH4) R14:−H,−COCH3または (M12は−H,Na,Kまたは−NH4) を表わす。また、結合している個々のD−グルコサミン
骨格で、R11,R12,R13,R14は同一でも異なってもよ
い。〕 ジヒドロプロピルキチンまたはキトサン 〔式中、n:>1 R17:−Hまたは−COCH3 R18:−Hまたは R19:−Hまたは を表わす。但し、R18とR19が同時に−Hとなることはな
い。〕 N−2−ヒドロキシプロピルスルホン酸キトサン 〔式中、n:>1 (M13はNa,Kまたは−NH4) (M14はNa,Kまたは−NH4) を表わす。但し、R20とR21が同時に−Hとなることはな
い。〕 なお、上記の水溶性置換キチンまたはキトサンは、例え
ば以下の製造方法によって得ることができる。
ポリオキシエチレン・ポリプロピレングリコールキチン
またはキトサンは、アルカリキチンあるいはキトサン
に、クロルヒドロキシエチレン、クロルヒドロキシプロ
ピレン、エチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイ
ドを常温・常圧下や50〜60℃で1〜5kg/cm2Gの加
圧下に反応させることにより得られる。
またはキトサンは、アルカリキチンあるいはキトサン
に、クロルヒドロキシエチレン、クロルヒドロキシプロ
ピレン、エチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイ
ドを常温・常圧下や50〜60℃で1〜5kg/cm2Gの加
圧下に反応させることにより得られる。
カルボキシメチルキチンまたはキトサンは、アルカリキ
チンまたはキトサンにモノクロル酢酸を常温・常圧下に
反応させることにより得られる。
チンまたはキトサンにモノクロル酢酸を常温・常圧下に
反応させることにより得られる。
リン酸化キチンまたはキトサンは、メタンスルホン酸中
に溶解ないし懸濁させたキチンまたはキトサンに、五酸
化二リンを冷却下に反応させることにより得られる。こ
の方法は、たとえば日本化学会第48秋季年会講演予稿
集II,570頁(西 則雄ら)に記載されている。
に溶解ないし懸濁させたキチンまたはキトサンに、五酸
化二リンを冷却下に反応させることにより得られる。こ
の方法は、たとえば日本化学会第48秋季年会講演予稿
集II,570頁(西 則雄ら)に記載されている。
硫酸化キチンまたはキトサンは、ピリジン中で活性化し
たキチンまたはキトサンにSO3−ピリジン錯塩を反応さ
せることにより得られる〔参考文献:M.L.Wolfrom et a
l.,The Sulfonation of Chitosan,J.Am.Chem.Soc.,81,1
764-1766(1959)〕。
たキチンまたはキトサンにSO3−ピリジン錯塩を反応さ
せることにより得られる〔参考文献:M.L.Wolfrom et a
l.,The Sulfonation of Chitosan,J.Am.Chem.Soc.,81,1
764-1766(1959)〕。
ジヒドロキシプロピルキチンまたはキトサンは、高温下
でアルカリキチンまたはキトサンにエピクロルヒドリン
を開環、付加させることにより得られる。
でアルカリキチンまたはキトサンにエピクロルヒドリン
を開環、付加させることにより得られる。
N−2−ヒドロキシプロピルスルホン酸キトサンは、ア
ルカリ触媒下でキトサンにグリシジルスルホン酸を高温
・加圧下で付加させることにより得られる。
ルカリ触媒下でキトサンにグリシジルスルホン酸を高温
・加圧下で付加させることにより得られる。
上記のキチンから誘導される水溶性化合物の中でも部分
脱アセチル化した水溶性キトサンが好ましい。
脱アセチル化した水溶性キトサンが好ましい。
キチンから誘導される水溶性化合物は、その所期の効果
を発現させるうえで、シャンプー組成物中に0.05〜10重
量%に配合することが適当であり、好ましくは0.1〜5
重量%である。
を発現させるうえで、シャンプー組成物中に0.05〜10重
量%に配合することが適当であり、好ましくは0.1〜5
重量%である。
本発明のシャンプー組成物には発明の効果に影響のない
範囲で使用目的等により、必要に応じて従来一般に用い
られている補助添加剤を添加することができる。この様
な添加剤としては、例えば食塩、芒硝、可溶化剤、BH
T、α−トコフェノール等の酸化防止剤、紫外線吸収
剤、タンパク誘導体、動物抽出エキス、殺菌剤、色素、
香料、カチオン性ポリマーのコンディショニング剤を挙
げることができる。
範囲で使用目的等により、必要に応じて従来一般に用い
られている補助添加剤を添加することができる。この様
な添加剤としては、例えば食塩、芒硝、可溶化剤、BH
T、α−トコフェノール等の酸化防止剤、紫外線吸収
剤、タンパク誘導体、動物抽出エキス、殺菌剤、色素、
香料、カチオン性ポリマーのコンディショニング剤を挙
げることができる。
さらに、洗浄性や泡立ちを調整する目的で、他種のアニ
オン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤
を適量添加することは何ら差支えない。この場合、これ
らの他種の界面活性剤としては、例えば高級アルコール
硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン高級アルコールリ
ン酸エステルまたはその塩、ポリオキシエチレン高級脂
肪酸エステルまたはその塩、アルカノールアミド等であ
る。増粘剤としては、従来一般に用いられているものを
添加することができる。例えば、メチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ポリエチレングリコール等を適宜使用することが
できる。
オン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤
を適量添加することは何ら差支えない。この場合、これ
らの他種の界面活性剤としては、例えば高級アルコール
硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン高級アルコールリ
ン酸エステルまたはその塩、ポリオキシエチレン高級脂
肪酸エステルまたはその塩、アルカノールアミド等であ
る。増粘剤としては、従来一般に用いられているものを
添加することができる。例えば、メチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ポリエチレングリコール等を適宜使用することが
できる。
発明の効果 本発明によれば、キチンから誘導される水溶性化合物を
シャンプー組成物に配合することにより繰り返し使用し
ても毛髪上に堆積することがなく、毛髪のもつれがなく
取扱いやすい優れたコンディショニング性が得られる。
毛髪は滑らかになり、また、使用時の泡の感触も良好で
ある。
シャンプー組成物に配合することにより繰り返し使用し
ても毛髪上に堆積することがなく、毛髪のもつれがなく
取扱いやすい優れたコンディショニング性が得られる。
毛髪は滑らかになり、また、使用時の泡の感触も良好で
ある。
実施例1〜10 後記の第1表に示した組成の各シャンプー組成物を調製
し、起泡力、泡の感触、毛髪の滑らかさおよび透明性を
以下の基準で評価してその結果を第1表に示した。
し、起泡力、泡の感触、毛髪の滑らかさおよび透明性を
以下の基準で評価してその結果を第1表に示した。
なお、表中に示した水溶性キチンまたはキトサンの詳細
は次の通りである。
は次の通りである。
水溶性キトサン:脱アセチル化度59% エチレングリコールキチン:置換度=1.0 カルボキシメチルキチンNa塩:置換度=0.8 亜硝酸分解低分子キトサン:平均分子量=2,800 起泡力(洗浄力を表わす) 各試料の6%水溶液20ml(25℃)を100mlシリンダ
ーに採取し、人工汚垢として液体ラノリン0.2gを加え、
10秒間に20回振盪し、1分後の泡容積(ml)を測定し
た。
ーに採取し、人工汚垢として液体ラノリン0.2gを加え、
10秒間に20回振盪し、1分後の泡容積(ml)を測定し
た。
泡の感触 頭髪を左右に2分し、片方には3gのポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(AES−Na)
(平均エチレンオキサイド付加モル数=3、アルキル
基:C12/C13=1/1)を塗布し、他方には3gの各試
料洗浄剤を塗布した。この試験は両方とも泡立てた後、
各試料洗浄剤の泡の感触を、AES−Naの泡の感触を
基準として官能評価した。この試験は、10名のテスター
が行った。評価は下記の5段階評価である。
ンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(AES−Na)
(平均エチレンオキサイド付加モル数=3、アルキル
基:C12/C13=1/1)を塗布し、他方には3gの各試
料洗浄剤を塗布した。この試験は両方とも泡立てた後、
各試料洗浄剤の泡の感触を、AES−Naの泡の感触を
基準として官能評価した。この試験は、10名のテスター
が行った。評価は下記の5段階評価である。
++:明らかにAES−Naより泡の感触が優れる。
+:ややAES−Naより泡の感触が優れる。
±:AES−Naと同程度の泡の感触が劣る。
−:AES−Naより泡の感触が劣る。
−−:AES−Naより泡の感触がはるかに劣る。
毛髪の滑らかさ(コンディシニング性) 官能試験により評価する。即ち、洗浄、すすぎおよび乾
燥を行ったのち毛束(5g,20cm)の滑らかさをソジウ
ムドデシルサルフェート(SDS)20%溶液を対照試験
としてテスター20名により一対比較法により評価する。
燥を行ったのち毛束(5g,20cm)の滑らかさをソジウ
ムドデシルサルフェート(SDS)20%溶液を対照試験
としてテスター20名により一対比較法により評価する。
評価基準〇:SDSより評価品が明らかに優れる。
△:SDSより評価品がやや優れる。
×:評価品がSDSと同等。
透明性 目視で判定する。
〇:透明 △:やや不透明 ×:不透明 実施例11 以下の組成のシャンプー組成物を調製して評価した。
実施例12 以下の組成のシャンプー組成物を調製して評価した。
Claims (1)
- 【請求項1】アニオン界面活性剤と、キチンから誘導さ
れ下記の(a),(b)および(c)から選ばれる水溶性化合物の
1種または2種以上とを含むことを特徴とするシャンプ
ー組成物。 (a)キチンまたはキトサンを分解して低分子化したキチ
ンまたはキトサンの水溶性オリゴマー(但し、グルコサ
ミン単位の重合度が1より大きいもの) (b)脱アセチル化度40〜60%の水溶性キトサン (c)キチンまたはキトサンに親水基を導入して水溶性と
した誘導体
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60278412A JPH066528B2 (ja) | 1985-12-11 | 1985-12-11 | シヤンプ−組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60278412A JPH066528B2 (ja) | 1985-12-11 | 1985-12-11 | シヤンプ−組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62138418A JPS62138418A (ja) | 1987-06-22 |
JPH066528B2 true JPH066528B2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=17596983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60278412A Expired - Lifetime JPH066528B2 (ja) | 1985-12-11 | 1985-12-11 | シヤンプ−組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066528B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2553904B2 (ja) * | 1988-03-30 | 1996-11-13 | 三洋化成工業株式会社 | 皮膚外用剤組成物 |
JPH0726119B2 (ja) * | 1988-05-09 | 1995-03-22 | 大日精化工業株式会社 | 獣毛用処理剤 |
JPH02273617A (ja) * | 1989-04-14 | 1990-11-08 | Kao Corp | 皮膚洗浄剤組成物 |
FR2708276B1 (fr) * | 1993-07-28 | 1995-09-22 | Oreal | Composition de lavage des fibres kératiniques à base de polymères dérivés du chitosane. |
FR2715840B1 (fr) * | 1994-02-07 | 1996-10-04 | Leveille Nizerolle Thierry | Shampoing comprenant de la chitine liquide et du collagène. |
JP2001072550A (ja) * | 1999-09-08 | 2001-03-21 | Yaizu Suisankagaku Industry Co Ltd | 毛髪処理組成物及び該毛髪処理組成物を配合した毛髪化粧料 |
JP2002332496A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-22 | Osaka City | 洗浄剤組成物、その製造方法および消臭性繊維 |
EP1384404A1 (en) * | 2002-07-23 | 2004-01-28 | The Procter & Gamble Company | Hair care compositions |
JP5751664B2 (ja) * | 2011-02-14 | 2015-07-22 | 株式会社ミルボン | シャンプー |
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JPS57180602A (en) * | 1981-04-30 | 1982-11-06 | Nippon Soda Co Ltd | Production of water-soluble chitosan derivative and film-forming agent comprising same |
DE3223423A1 (de) * | 1982-06-23 | 1983-12-29 | Wella Ag, 6100 Darmstadt | Kosmetische mittel auf der basis von chitosanderivaten, neue chitosanderivate sowie verfahren zur herstellung dieser derivate |
JPS59106409A (ja) * | 1982-12-08 | 1984-06-20 | Ichimaru Fuarukosu Kk | キチン化合物含有化粧料 |
JPH0227962B2 (ja) * | 1983-04-28 | 1990-06-20 | Ajinomoto Kk | Shitsujunzai |
-
1985
- 1985-12-11 JP JP60278412A patent/JPH066528B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62138418A (ja) | 1987-06-22 |
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