JP2001072550A - 毛髪処理組成物及び該毛髪処理組成物を配合した毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪処理組成物及び該毛髪処理組成物を配合した毛髪化粧料

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JP2001072550A
JP2001072550A JP25387299A JP25387299A JP2001072550A JP 2001072550 A JP2001072550 A JP 2001072550A JP 25387299 A JP25387299 A JP 25387299A JP 25387299 A JP25387299 A JP 25387299A JP 2001072550 A JP2001072550 A JP 2001072550A
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Yoshiharu Matahira
芳春 又平
Kenji Takahashi
謙二 高橋
Yukie Hayakawa
幸江 早川
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Yaizu Suisan Kagaku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Yaizu Suisan Kagaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪の保湿効果やトリートメント効果に優
れ、かつ、優れた処理効果を有する安全性の高い毛髪化
粧料を提供する。 【解決手段】 海洋深層水と、水溶性部分脱アセチル化
キチンとを含有する毛髪処理組成物に、洗浄成分、育毛
成分、ヘアカラー剤、パーマ剤、整髪成分を各々配合す
る。本発明において、該毛髪処理組成物100重量部に
対して、洗浄成分、ヘアカラー剤、パーマ剤、整髪成分
の場合は1〜100重量部、育毛成分の場合は0.01
〜30重量部配合する。また、水溶性部分脱アセチル化
キチンの脱アセチル化率が20%以上、40%未満であ
ることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海洋深層水と水溶
性部分脱アセチル化キチンとを含有する毛髪処理組成物
及び該毛髪処理組成物を配合した毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、水面下200m以下の海水を海
洋深層水と呼び、年間を通して水温が10℃前後と低
く、微生物学的に清浄性が高く、また、表層水と比べて
硝酸態窒素やリン酸塩などの無機塩類を多く含んでいる
などの特徴を有している。
【0003】近年、高知県、沖縄県や静岡県などで海洋
深層水の取水施設が建設され、魚類養殖、飲料、食品、
化粧料などへの利用が進められている。
【0004】また、海洋深層水を用いたアトピー性皮膚
炎の治療例が報告されており(野村伊知郎ら著「海洋深
層水によるアトピー性皮膚炎の治療」、アレルギーの臨
床例16(6)P433−436,1996)、細菌学
的汚染が少ない点からも化粧料素材として有用である。
なかでもスキンケア関連製品への応用研究は盛んで、例
えば、海洋深層水とホスホジエステラーゼ活性阻害剤、
脂肪細胞分化抑制剤等を組み合わせた痩身効果に優れた
皮膚化粧料(特開平10−182347号)、海洋深層
水と殺菌剤を含有することを特徴とする皮膚刺激が少な
く、優れた殺菌・静菌作用を有する化粧料(特開平10
−182346号)、海洋深層水と無機塩類もしくは水
溶性高分子とヒノキチオールを添加したアトピー性皮膚
炎の治療作用のある入浴剤(特開平10−182424
号)などが挙げられる。
【0005】一方、カニ、エビなどの甲殻類の外殻を由
来とする天然多糖類キチンは、毛髪に保湿効果やトリー
トメント効果を与えるために毛髪化粧料に応用する試み
が数多くなされている。しかし、キチン自体は水に全く
不溶であり、希酸、希アルカリ、一般の有機溶剤類にも
溶けず、そのままでは毛髪化粧料に配合できないため、
カルボキシメチル化、エチルグリコール化、脱アセチル
化、低分子化など種々の化学修飾により水溶性を付与し
ている。
【0006】このようなキチン誘導体類を配合した毛髪
化粧料としては、例えば、第4級キトサン誘導体をベー
スとした理容剤(特開昭61−192701号)、亜硝
酸分解キチン、ポリオキシエチレンキチンあるいはキト
サン、リン酸化キトサンなどの水溶性化合物を安定化剤
として配合したことを特徴とする毛髪化粧料組成物(特
開昭63−165307号)、キチンサルフェート、キ
トサンなどと水膨潤性粘土鉱物を配合した皮膚及び毛髪
用組成物(特開昭63−275507号)、分子量5,
000以下の低分子キチンもしくはキトサン又はそれら
の誘導体を含有することを特徴とするパーマネントウエ
ーブ剤(特開昭63−316717号)などが挙げられ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の毛髪化粧料は、毛髪に対して保湿効果やトリート
メント効果を有するものの、洗髪、育毛、整髪等の効果
は充分ではなかった。
【0008】そして、上記化学的修飾を施したキチン誘
導体類は、その生体親和性や安全性に問題があり、使用
者の肌荒れや手荒れなどを起こす可能性があった。さら
に、キチン誘導体類はカチオン性が高いため金属イオン
やミネラル、蛋白質などがあるとイオン結合やキレート
結合により凝集してしまう恐れがあり、また、ビタミン
Cやアミノ酸類などの還元性を有する化合物と共存した
場合は、アミノ−カルボニル反応による着色性の問題も
あった。
【0009】したがって、本発明の目的は、毛髪の保湿
効果やトリートメント効果に優れ、かつ優れた処理効果
を有する安全性の高い毛髪化粧料を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため、鋭意研究した結果、海洋深層水と水溶
性部分脱アセチル化キチンとを組み合わせた毛髪処理組
成物に、洗浄成分、育毛成分、ヘアカラー剤、パーマ
剤、整髪成分を各々配合することにより、毛髪の保湿効
果やトリートメント効果に優れ、かつ優れた処理効果を
発揮する安全性の高い毛髪化粧料が得られることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明の毛髪処理組成物は、海
洋深層水1〜100重量部、水溶性部分脱アセチル化キ
チン0.1〜10重量部を含有することを特徴とする。
【0012】本発明において、前記水溶性部分脱アセチ
ル化キチンの脱アセチル化率が20%以上、40%未満
であることが好ましい。水溶性部分脱アセチル化キチン
は食品にも利用されている安全性の高い物質であり、こ
れにより海洋深層水の毛髪や皮膚に対する刺激を和らげ
ることができる。また、海洋深層水により、水溶性部分
脱アセチル化キチンが毛髪へなじみやすくなり、その効
果を長期間維持することができる。
【0013】本発明の洗髪用毛髪化粧料は、前記毛髪処
理組成物100重量部に対し、洗浄成分を1〜100重
量部配合することを特徴とする。これにより、安全性が
高く、保湿効果とトリートメント効果に優れ、かつ洗浄
効果の高い洗髪用毛髪化粧料を得ることができる。
【0014】本発明の育毛用毛髪化粧料は、前記毛髪処
理組成物100重量部に対し、育毛成分を0.01〜3
0重量部配合することを特徴とする。これにより、安全
性が高く、保湿効果とトリートメント効果に優れた育毛
用毛髪化粧料を得ることができる。さらに、本発明の育
毛用毛髪化粧料は、育毛成分の頭皮に対する浸透性が高
く、育毛効果の促進が期待される。
【0015】本発明のヘアカラー用毛髪化粧料は、前記
毛髪処理組成物100重量部に対し、ヘアカラー剤を1
〜100重量部配合することを特徴とする。これによ
り、安全性が高く、保湿効果とトリートメント効果に優
れたヘアカラー用毛髪化粧料を得ることができる。さら
に、本発明のヘアカラー用毛髪化粧料は、ヘアカラー剤
が毛髪になじみやすく、染毛しやすいという特徴があ
る。
【0016】本発明のパーマネント用毛髪化粧料は、前
記毛髪処理組成物100重量部に対し、パーマ剤を1〜
100重量部配合することを特徴とする。これにより、
安全性が高く、保湿性とトリートメント効果に優れたパ
ーマネント用毛髪化粧料を得ることができる。さらに、
本発明のパーマネント用毛髪化粧料は、パーマ剤が毛髪
になじみやすく、パーマネント効果の持続性が高いとい
う特徴がある。
【0017】本発明の整髪用毛髪化粧料は、前記毛髪処
理組成物100重量部に対し、整髪成分を1〜100重
量部配合することを特徴とする。これにより、安全性が
高く、保湿性とトリートメント効果に優れた整髪用毛髪
化粧料を得ることができる。さらに、本発明の整髪用毛
髪化粧料は、整髪成分が毛髪になじみやすく、整髪効果
の持続性の高いという特徴がある。
【0018】本発明によれば、毛髪化粧料に、海洋深層
水及び水溶性部分脱アセチル化キチンを含有する毛髪処
理組成物を配合することにより、優れた保湿効果とトリ
ートメント効果を有し、安全性の高い毛髪化粧料を得る
ことができる。また、該毛髪処理組成物を配合すること
により、各成分が毛髪や頭皮へなじみやすくなり、その
浸透性も高められる。その結果、該成分の効果が促進さ
れ、効果を長時間持続することができる。
【0019】
【発明の実施形態】本発明において、海洋深層水として
は、水面下200m以下、より好ましくは300m以下
の海水が用いられ、その取水場所は、特に制限されない
が、例えば焼津冲、高知県室戸岬沖、沖縄県沖などの海
域から取水されたものが望ましい。
【0020】本発明で用いられる水溶性部分脱アセチル
化キチンは、例えば、本出願人による特開平8−283
306号公報に記載された方法、具体的にはキチンを5
℃以下でアルカリ水溶液に分散させ、アルカリ均一溶液
とした後、5℃以下に保ちながら所望の脱アセチル化率
となるまで部分脱アセチル化する方法により得ることが
できる。また、その脱アセチル化率は20%以上、40
%未満であることが好ましく、25〜30%であること
がより好ましい。
【0021】水溶性部分脱アセチル化キチンは、食品に
も利用されている安全性の高い物質であり、高い保湿性
と毛髪トリートメント効果を有している。また、高分子
化合物である水溶性部分脱アセチル化キチンを添加する
ことにより、水溶液に粘性を与えることができる。そし
て、その粘性効果は酸性からアルカリ性まで幅広いpH
で発揮されるため、pHにほとんど影響されることなく
各々の使用方法に合った適度な粘度を得ることができ
る。また、上述したカチオン性の高い化学修飾したキチ
ン誘導体に比べ、金属やミネラル、蛋白質との反応性が
低く、凝集や沈澱を生じにくい。さらに、ビタミン類や
他の糖類、アミノ酸類等とのアミノ−カルボニル反応な
どによる着色を生じにくいなどの利点がある。
【0022】本発明の毛髪処理組成物は、上記海洋深層
水1〜100重量部、より好ましくは10〜50重量部
と、水溶性部分脱アセチル化キチン0.1〜10重量
部、より好ましくは0.5〜5重量部を含有する。
【0023】本発明の洗髪用毛髪化粧料は、上記毛髪処
理組成物100重量部に対し、洗浄成分を1〜100重
量部、より好ましくは5〜50重量部配合する。上記洗
浄成分としては、既知のアニオン性、カチオン性、ノニ
オン性及び両性の界面活性剤を使用することができる。
例えば、硫酸アルキルナトリウム、硫酸アルキルポリオ
キシエチレンナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリ
ウム等の脂肪族アルコールの硫酸塩やその誘導体、アル
キルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルア
ンモニウム塩等の第4級アンモニウム化合物及びその誘
導体、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン等のエタノールアミン及
びその誘導体、アルキルベタイン等のベタイン誘導体、
その他ポリエーテルグリコール、アルキルポリオキシエ
チレンエーテル、アルキルフェニルポリオキシエチレン
エーテル、脂肪酸多価アルコールエステル等を使用する
ことができる。本発明の洗髪用毛髪化粧料としては、例
えばシャンプー、リンスなどが挙げられる。
【0024】本発明の育毛用毛髪化粧料は、上記毛髪処
理組成物100重量部に対し、育毛成分を0.01〜3
0重量部、より好ましくは0.2〜20重量部配合す
る。上記育毛成分としては、以下に例示されるような動
植物エキス、海藻エキスが挙げられ、これらを併用して
もよい。
【0025】動物エキスとしては、例えば、牛胎盤(プ
ラセンタ)エキス、牛頂靭帯(エラスチン)エキス、牛
血液(ヘマチン)エキス、牛・豚胃(ムコ多糖体)エキ
ス、牛・豚皮膚(コラーゲン)エキス、鶏冠(ヒアルロ
ン酸)エキス、蜂王乳(ローヤルゼリー)、絹(フィブ
ロイン、セリシン)エキス、牛乳(ホエイ、糖蛋白、ラ
クトフェリン)エキスなどが挙げられる。
【0026】また、植物エキスとしては、例えば、アシ
タバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アマチ
ャズルエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロ
エエキス、イチョウ葉エキス、ウイキョウエキス、ウコ
ンエキス、ウーロン茶エキス、オウゴンエキス、オウバ
クエキス、オオムギエキス、カミツレエキス、クロレラ
エキス、ゲンチアナエキス、ゴボウエキス、コムギエキ
ス、コメヌカエキス、コンフリーエキス、サンザシエキ
ス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキ
ス、シナノキエキス、セイヨウハッカエキス、センブリ
エキス、セージエキス、チョウジエキス、トウガラシエ
キス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ビワ葉エキ
ス、フキタンポポエキス、ブドウ葉エキス、ローズヒッ
プエキス、ローズマリーエキスなどが挙げられる。
【0027】そして、海藻エキスとしては、例えば、褐
藻類、緑藻類、紅藻類などの海藻から抽出されたエキス
が挙げられる。
【0028】これらのエキス類は、血流促進作用、男性
ホルモン阻害作用、ヘアサイクル活性化などの機能性に
より育毛効果を発揮すると言われている。本発明の育毛
用毛髪化粧料としては、例えば、ヘアトニック、ヘアコ
ンディショナーなどが挙げられる。
【0029】本発明のヘアカラー用毛髪化粧料は、上記
毛髪処理組成物100重量部に対し、ヘアカラー剤を1
〜100重量部、より好ましくは50〜100重量部配
合する。上記ヘアカラー剤の種類は特に限定されない
が、例えば、カーボンブラック、無機顔料、法定色素を
主成分とする一時染毛料、酸性法定色素を主成分とする
酸性染毛料、パラフェニレンジアミンなどの酸化染料を
主成分とする酸化染毛剤、第一鉄イオン、多価フェノー
ル類を主成分とする金属性非酸化染毛剤、過酸化水素
水、アンモニア水を主成分とする脱色剤や脱染剤、さら
にはヘンナなどの草木染料などが挙げられる。
【0030】本発明のパーマネント用毛髪化粧料は、上
記毛髪処理組成物100重量部に対し、パーマ剤を1〜
100重量部、より好ましくは50〜100重量部配合
する。パーマ剤は、剤型タイプで2剤型、3剤型がある
が、染料(第1剤)、酸化剤(第2剤)、酸化助剤(第
3剤)のいずれにも配合可能である。
【0031】そして、上記パーマ剤の種類としては、効
能(ウエーブ形成用、縮毛矯正用)、浴式(一浴式、二
浴式)、使用方法(コールド式と加温式、及び用時調製
発熱式)、及び第1剤の有効成分(チオグリコール酸系
及びシステイン系)の違いを問わず、全ての組み合わせ
で使用可能である。
【0032】本発明の整髪用毛髪化粧料は、上記毛髪処
理組成物100重量部に対し、整髪成分1〜100重量
部、好ましくは5〜50重量部を配合する。整髪成分と
なるポリマーは、シリコーン系ゴム、アクリル系ゴムな
どの合成系ゴム、グアーガム、ローカストビーンガムな
どの天然系ゴム、ポリビニルアルキルエーテル、ポリビ
ニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、メチルビニルエーテ
ル/無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、
カルボキシビニルポリマーなどのビニル系ポリマー、デ
ンプン、プルラン、エチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、酢酸セル
ロースなどの多糖類系ポリマー、ポリエチレンオキシド
等のポリエーテル系ポリマーなどが挙げられる。本発明
の整髪用毛髪化粧料としては、例えば、ヘアクリーム、
ヘアリキッド、ヘアローション、ヘアムースなどが挙げ
られる。
【0033】以上述べた各毛髪化粧料には、その他の原
料として、香料、保存料、安定剤など通常各毛髪化粧料
に使用されているものを配合することができる。また、
各毛髪化粧料は、用途によって液状、ジェル状、ペース
ト状、ムース状などの様々な形態で使用される。
【0034】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。 実施例1 毛髪処理組成物の調製 深海600mで採取された海洋深層水300gと脱アセ
チル化率32%の水溶性部分脱アセチル化キチン(焼津
水産化学工業製)10gを精製水700gに添加、撹拌
し、濾紙濾過して、毛髪処理組成物1,000gを得
た。
【0035】実施例2 洗髪用毛髪化粧料の調製 実施例1で調製した毛髪処理組成物40gに対して、ラ
ウリルエーテル硫酸ナトリウム5g、ヤシ油脂肪酸ジエ
タノールアミド3g、クエン酸一水和物0.2g、1,
3−ブチレングリコール2g、パラオキシ安息香酸メチ
ル0.2g、香料0.1gを添加し、さらに精製水50
gを加えて十分に混練して、洗髪用毛髪化粧料100g
を得た。
【0036】実施例3 育毛用毛髪化粧料の調製 実施例1で調製した毛髪処理組成物100gに対して、
プラセンタエキス5g、センブリエキス5g、褐藻エキ
ス5gを添加、混合し、育毛用毛髪化粧料115gを得
た。
【0037】実施例4 ヘアカラー用毛髪化粧料の調製 実施例1で調製した毛髪処理組成物50gに対し、パラ
フェニレンジアミン系酸化染毛剤1剤50gを加え、充
分に混練して、ヘアカラー用毛髪化粧料100gを得
た。
【0038】実施例5 パーマネント用毛髪化粧料の調
製 実施例1で調製した毛髪処理組成物50gに対し、チオ
グリコール酸6.5%配合のアルカリ性パーマ剤(アン
モニアでpH9調整)第1剤50gを添加して充分に撹
拌、混合して、パーマネント用毛髪化粧料100gを得
た。
【0039】実施例6 整髪用毛髪化粧料の調製 実施例1の毛髪処理組成物40gに対して、塩化ステア
リルトリメチルアンモニウム(25%)0.3g、ポリ
オキシエチレン(15)セチルエーテル0.3g、防腐
剤0.3g、エタノール5gを添加し、さらに精製水5
5gを十分に混練して、整髪用毛髪化粧料100gを得
た。
【0040】試験例1 洗髪用毛髪化粧料の使用例 37歳男性の頭髪を実施例2で調製したシャンプー6g
を用いて洗浄した。洗い上がりは通常のシャンプーを使
用した場合に比べ、軽いサラサラとした手触りとなっ
た。マイクロスコープ(200倍)で頭皮を観察したと
ころ、皮脂がきれいに除去できていた。その後、ドライ
ヤーで乾燥したところ、艶が出て質感もよくなった。
【0041】試験例2 育毛用毛髪化粧料の使用例 30歳代に入ったころから抜毛が多くなり頭頂部の毛髪
がかなり薄い状態となった40歳の男性の頭皮に、実施
例3で調製した育毛用毛髪化粧料1mlを朝、晩1日2
回、3ヶ月間塗布した。施術前、この男性の頭皮をマイ
クロスコープ(200倍)で観察したところ、皮膚の色
に近く、皮脂で汚れており、毛髪も張りがない状態であ
ったが、施術を始めてから徐々に毛髪に張りが出て、更
に抜毛も減少していった。マイクロスコープによる観察
では、頭皮がかなりきれいになり、色調も3ヵ月後に
は、かなり白色に改善されていた。
【0042】試験例3 ヘアカラー用毛髪化粧料の施術
例 39歳男性の頭髪を2回シャンプーしてドライヤーで乾
燥した。実施例4で調製したヘアカラー用毛髪化粧料1
剤60gを、頭髪の左半分側(試験区)に白髪の多い部
分から適量塗布した。また、右半分側(比較区)には該
毛髪処理組成物を添加しないものを同様に塗布した。比
較区は、試験区に比べて液ダレしやすく、施術しにくか
った。
【0043】各ヘアカラーを塗布後、ラップで覆いをし
て15分間加温し、コームアップ後、5分間放置した。
その後、温水で十分濯ぎ、シャンプーしてヘアカラーを
よく洗い流した。ドライヤーで乾燥した頭髪は、白髪部
分が全く目立たないほど十分に染毛されていたが、試験
区は、比較区に比べて指通りがよく、艶、張りが出て、
サラサラとした手触りの自然な毛髪に仕上がった。
【0044】試験例4 パーマネント用毛髪化粧料の施
術例 25歳女性の頭髪を2回シャンプーし、実施例5で調製
したパーマネント用毛髪化粧料第1剤を80g、頭髪の
左半分側(試験区)に、この混合液を万遍なく塗布し
た。また、右半分側(比較区)に、該毛髪処理組成物を
添加しないものを同様に塗布した。比較区は、薬液が水
っぽく、液ダレしやすく、施術しにくかった。しかも、
ターバンが濡れるため、試験者が不快感を訴えた。一
方、試験区では適度な粘性のため液ダレが起こりにく
く、浸透性もよく、施術しやすかった。
【0045】各第1液を塗布後、ロッドを用いてワンデ
ィングし、余った各第1剤混合液を各区に塗布して、1
0分間自然放置した。テストカールにより、薬剤の作用
を確認後、第2剤80gを、各区のロッド1本1本に塗
布した。常温で15分間放置後、ロッドをはずし、水洗
後、ドライヤーで乾燥した。施術後、試験区の頭髪は、
しっかりと好みのウエーブが形成されており、しなやか
でサラリとした手触りで指通りもよく、艶のある、美し
い髪形に仕上がった。また、毛髪診断(損傷度、太さな
どのチェック)を行ったところ、パーマ剤による毛髪損
傷も認められなかった。一方、比較区では、毛髪がかな
りきしみ、ウエーブがうまく形成されず、乾燥後の指通
りが悪く、艶のないゴワゴワとした手触りとなってしま
った。
【0046】試験例5 整髪用毛髪化粧料の使用例 25歳女性の頭髪をシャンプー後、ドライヤーで乾燥
し、セッティングを行い、ヘアースタイルを整え、頭髪
の左半分側(試験区)に実施例6で調製したホールディ
ングフォーム1gをつけた。また、右半分側(比較区)
に該毛髪処理組成物を添加しないものを同様につけた。
試験区ではパーマのカールもきれいに出て、軽い感じに
固まり、毛髪の艶も良くなった。一方、比較区ではパー
マのカールがダレ気味になり、艶のない、パサついた外
観となってしまった。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
毛髪化粧料に海洋深層水及び水溶性部分脱アセチル化キ
チンを含有する毛髪処理組成物を配合することにより、
優れた保湿効果とトリートメント効果を有し、安全性の
高い毛髪化粧料を得ることができる。そして、該毛髪処
理組成物を配合することにより、毛髪化粧料に適度な粘
性を付与することができ、また、各成分が毛髪や頭皮へ
なじみやすくなるため、その浸透性も高められる。その
結果、該成分の効果が高められ、効果を長時間維持する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA161 AA162 AB051 AC102 AC122 AC182 AC302 AC482 AC552 AC642 AC692 AC772 AC782 AD321 AD322 BB53 CC31 CC32 CC34 CC36 CC37 CC38 DD23 DD27 EE06 EE07 EE22 EE25 EE26 EE28

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海洋深層水1〜100重量部と、水溶性
    部分脱アセチル化キチン0.1〜10重量部とを含有す
    ることを特徴とする毛髪処理組成物。
  2. 【請求項2】 前記水溶性部分脱アセチル化キチンの脱
    アセチル化率が20%以上、40%未満である請求項1
    記載の毛髪処理組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の毛髪処理組成物1
    00重量部に対し、洗浄成分を1〜100重量部配合し
    たことを特徴とする洗髪用毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の毛髪処理組成物1
    00重量部に対し、育毛成分を0.01〜30重量部配
    合したことを特徴とする育毛用毛髪化粧料。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の毛髪処理組成物1
    00重量部に対し、ヘアカラー剤を1〜100重量部配
    合したことを特徴とするヘアカラー用毛髪化粧料。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の毛髪処理組成物1
    00重量部に対し、パーマ剤を1〜100重量部配合し
    たことを特徴とするパーマネント用毛髪化粧料。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2記載の毛髪処理組成物1
    00重量部に対し、整髪成分を1〜100重量部配合し
    たことを特徴とする整髪用毛髪化粧料。
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