JPH0940530A - 頭髪用化粧料 - Google Patents

頭髪用化粧料

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JPH0940530A
JPH0940530A JP7210202A JP21020295A JPH0940530A JP H0940530 A JPH0940530 A JP H0940530A JP 7210202 A JP7210202 A JP 7210202A JP 21020295 A JP21020295 A JP 21020295A JP H0940530 A JPH0940530 A JP H0940530A
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JP
Japan
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hair
extract
cosmetic
ferrous
effect
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JP7210202A
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English (en)
Inventor
Kazumaro Furuse
一麿 古瀬
Kazumi Taguchi
和美 田口
Shigeru Murabayashi
茂 村林
Yoshio Yamaoka
嘉夫 山岡
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RIARU KAGAKU KK
Original Assignee
RIARU KAGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪の感触改善効果があり、損傷毛を修復さ
せる効果がある頭髪用化粧料、及び毛髪の感触改善効果
がある上、使用時に枕カバー等へ着色することもなく、
安全性上の懸念がなく、毛髪を黒くし白髪を黒くし目立
たなくする効果がある頭髪用化粧料を提供すること。 【解決手段】 キク科植物タカサブロウ(Eclipt
a prostrata linne)から抽出して得
られたエキスを配合した頭髪用化粧料、及びそれに更に
第一鉄塩または第二鉄塩を配合した頭髪用化粧料、ある
いはそれに五倍子タンニン類、及び第一鉄塩又は第二鉄
塩を配合した頭髪用化粧料により課題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は頭髪用化粧料に関
し、更に詳しくはキク科の植物タカサブロウから抽出し
て得られたエキスを配合した損傷毛を修復する効果のあ
る頭髪用化粧料、タカサブロウ・エキスと第一鉄塩また
は第二鉄塩を配合することにより白髪を目立たなくする
頭髪用化粧料、更にタカサブロウ・エキスとタンニンま
たはタンニン酸及び第一鉄塩または第二鉄塩を配合する
ことにより白髪を染色し、より目立たなくする頭髪用化
粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、損傷毛を修復する効果のある頭髪
用化粧料には油脂類や陽イオン性界面活性剤類、タンパ
クの加水分解物類が配合されている。一方、白髪をを目
立たなくする頭髪用化粧料としては、合成のタール系
色素を用いて毛髪を一時的に染色し、かつ、プロピレン
グリコール等、多価アルコール類の保湿による効果を組
み合わせた整髪料、または、酢酸鉛の酸化物・硫化物
形成による毛髪への着色を利用したものが知られてい
る。
【0003】しかし従来の損傷毛を修復する効果のあ
る、いわゆるヘアトリートメントと呼ばれる頭髪用化粧
料は、シャンプーなどで洗髪し塗布した後、濯ぎ洗いを
する必要がある。一方、白髪を目立たなくする頭髪用化
粧料のは、使用時に枕カバー等へ着色することから、
使用上好ましくない。また、は、酢酸鉛の配合量が化
粧品への重金属(鉛)の限度を超えることから、安全性
上の問題があり好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、損傷
毛を修復する効果のある使用に簡便な頭髪用化粧料や、
使用時に枕カバー等へ着色することもなく、安全性上も
懸念がなく、毛髪に潤いを与え毛髪を保護し、かつ、白
髪を黒くし目立たなくする効果のある頭髪用化粧料を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来技術
の問題点や欠点を改善すべく鋭意研究を重ねた結果、キ
ク科の植物タカサブロウから抽出して得られたエキスを
配合することにより、また、第一鉄塩または第二鉄塩、
更に、これにタンニンまたはタンニン酸を配合すること
により、課題を解決できることを見出し本発明を成すに
至った。
【0006】本発明の請求項1の発明は、キク科植物タ
カサブロウ(Eclipta ostrata
inne)から抽出して得られたエキスを配合すること
を特徴とする頭髪用化粧料である。
【0007】本発明の請求項2の発明は、キク科植物タ
カサブロウ(Eclipta ostrata
inne)から抽出して得られたエキスと第一鉄塩また
は第二鉄塩を含有(配合)することを特徴とする頭髪用
化粧料である。
【0008】本発明の請求項3の発明は、キク科植物タ
カサブロウ(Eclipta ostrata
inne)から抽出して得られたエキスとタンニンまた
はタンニン酸、及び第一鉄塩または第二鉄塩を配合する
ことを特徴とする頭髪用化粧料である。
【0009】本発明に用いるタカサブロウ・エキスを調
製するために用いる原植物は、インドネシア国の主にジ
ャワ島及びその周辺の島々の標高1〜1500m程の畑
地や黒色土の川岸に野生するキク科一年草である。草長
は10〜60cmかそれ以上の高さで、葉は拍車の金具
のように尖った長円形の小葉を相対している。花は白色
で爽やかな香りがする。本植物は日本でも北海道を除く
本州や琉球など暖帯から熱帯の水田や湿地に分布してい
る。
【0010】ラテン名はEclipta prostr
ata LinneまたはEclipta alba
(L.)Hassk.、インドネシアにおけるローカル
名は、ウラン・アリン(Urang aring)やア
リンアリン(Aring−aring)と呼ばれてい
る。
【0011】本発明に用いるタカサブロウ・エキスは天
日乾燥した本植物の全草から日本薬局方の希エタノール
(C25 OH 47.45〜50.00v/v%を含
む)で抽出調製したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の頭髪用化粧料に配合する
タカサブロウ・エキスの含有量は該頭髪用化粧料の全重
量中に0.1〜20重量%、好ましくは2〜10重量%
である。0.1重量%未満では期待の効果が得られず、
20重量%を超えてもその効果には顕著な差異は認めら
れない。
【0013】本発明の頭髪用化粧料に配合する第一鉄塩
または第二鉄塩は、塩化第一鉄、硫酸第一鉄、グルコン
酸第一鉄、クエン酸鉄及び塩化第二鉄等が用いられる。
これらの配合量はいずれも該頭髪用化粧料の全重量に対
し、0.01〜1.0重量%で充分目的を達成する。好
ましくは0.1〜0.6重量%である。0.01重量%
未満では期待の効果が得られず、1.0重量%を超えて
もその効果には顕著な差異は認められない。
【0014】本発明の頭髪用化粧料に配合するタンニン
類としては五倍子タンニン、または五倍子タンニン酸、
ペグノキ(Acacia catechu WILL
D.)やチャノキ(Thea sinensis
L.)から抽出したカテキン類が用いられる。これらの
配合量は該頭髪用化粧料の全重量中に0.1〜2.0重
量%、好ましくは0.3〜1.0重量%である。0.1
重量%未満では期待の効果が得られず、2.0重量%を
超えてもその効果には顕著な差異は認められない。
【0015】本発明の頭髪用化粧料には公知の各種の成
分を配合することができる。頭髪用化粧料の具体例とし
ては、シャンプー、ヘアローション、ヘアトリートメン
トなどを挙げることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 (タカサブロウ・エキスの調製例)天日乾燥した本植物
の全草を粉砕後、篩にかけ、試料30gをフラスコに入
れ、希エタノール250mlを加えて40〜50℃に加
温し、振り混ぜ機で2時間、振り混ぜて抽出した後、一
夜(約12時間)放置後ろ過した。フラスコ及び残留物
を50mlの希エタノールで洗いろ過し、ろ液に合し、
ろ液をロータリーエバポレーターのフラスコに移し、4
0〜50℃にて減圧濃縮しエタノールも完全に回収した
後、プロピレングリコール50%水溶液100mlを加
え溶解した。
【0017】なお、本植物の全草の乾燥試料について下
記の日本薬局方の生薬試験法に従い夫々3回測定した結
果、その希エタノールエキス含量の平均値は14.8%
であった。
【0018】(エキス含量の定量法)試料、2.3gを
精密に秤取し、フラスコに入れ、希エタノール70ml
を加え、時々振り混ぜて5時間浸出し、更に16〜20
時間放置した後ろ過した。フラスコ及び残留物は、ろ液
が100mlになるまで希エタノールで洗い、ろ液50
mlを水浴上で蒸発乾固し、更に105℃で4時間乾燥
し、デシケーター(シリカゲル)で放冷後その重量を精
密に量り、2を乗じて希エタノールエキスの量とし、試
料の乾燥減量によって得た数値より乾燥物に換算した試
料量に対し、エキス含量(%)を算出した。
【0019】なお、本品の水溶液(1→10)10ml
をとり、塩化第二鉄試液1〜2滴を加えるとき、液は、
緑かっ色〜暗緑色を呈することからタンニンを含有する
ことを検出確認した。
【0020】(実施例1〜2) (タカサブロウ・エキス配合シャンプーの毛髪の感触改
善効果)80〜90℃に加熱した精製水の約20〜30
mlに、表1に示すパラオキシ安息香酸メチル、パラオ
キシ安息香酸プロピル及びクエン酸を攪拌しながら溶解
した後、その他の成分を加えて溶解し、室温まで冷却
後、精製水を加えて全量を100gとした。試料のシャ
ンプーを用いて下記の(毛髪の感触改善効果の評価法)
により評価した結果を表2に示す。
【0021】(対照品1〜2)タカサブロウ・エキスを
配合しなかった以外は実施例1と同様にして試料を調製
した。実施例1と同様にして試料を評価した結果を表2
に示す。
【0022】
【表1】
【0023】(毛髪の感触改善効果の評価法) 供試用処置毛の調製:健常人の毛髪の毛束を8本用意
し、内、4本を健常人とし、残りの4本について25%
アンモニア水と水の混合液(4:6)10mlと6%過
酸化水素10gの液に浸し、20分間、40℃に加温処
理した後、水洗、乾燥し損傷毛を調製した。 官能試験用洗髪処置毛の調製:健常毛と先に調製した損
傷毛の夫々の毛束を表1記載の対照品1、実施例1、対
照品2及び実施例2のシャンプーを用いて夫々20回づ
つ洗髪と水洗及び風乾を繰り返した後、タオルで水気を
除去したものを「ウェット毛」、更にドライヤーを用い
て乾かしたものを「乾燥毛」とし、官能試験用の検体と
した。 官能試験の方法:男女5名の判定者が、夫々の検体の感
触(手触り)について以下に示す5段階の5点満点法に
て評価した結果の平均値を求め総合評価の結果とした。 1:悪い、2:やや悪い、3:普通、4:良い、5:非
常に良い
【0024】
【表2】
【0025】表2に示すように、両性界面活性剤を洗浄
剤として配合した実施例1のシャンプーは対照品1に比
べ健常毛においては乾燥時に、損傷毛においてはウェッ
ト時に毛髪の感触に対する改善効果が認められた。一
方、陰イオン性界面活性剤を洗浄剤として配合した実施
例2のシャンプーの場合には対照品2に比べ健常毛にお
いてはウェット時、乾燥時共に、損傷毛においては乾燥
時に毛髪の感触に対する改善効果が認められた。
【0026】(実施例3〜5) (タカサブロウ・エキス配合のヘアローションの毛髪の
感触改善効果)表3に示したミリスチン酸イソプロピ
ル、ポリオキシエチレン(50)ヒマシ油を60〜70
℃に加熱混合し、80〜90℃に加熱した精製水の約5
0mlを徐々に添加しながら攪拌乳化し、室温まで冷却
後、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プ
ロピルを溶解したエタノール液、タカサブロウ・エキス
及び精製水を加えて全量を100mlとした。試料のヘ
アローションを用いて下記の(毛髪の感触改善効果の評
価法)により評価した結果を表4及び表5に示す。
【0027】(対照品3)タカサブロウ・エキスを配合
しなかった以外は実施例3と同様にして試料を調製し
た。実施例3と同様にして試料を評価した結果を表4及
び表5に示す。
【0028】
【表3】
【0029】(毛髪の感触改善効果の評価法) 供試用処置毛の調製:健常人の毛髪の毛束を8本用意
し、内、4本を健常人とし、残りの4本について前述の
タカサブロウ・エキス配合シャンプーの場合と同じ方法
にて損傷毛を調製した。 官能試験用ヘアローション処置毛の調製:健常毛と先に
調製した損傷毛の夫々の毛束を表3記載の対照品3、実
施例3、実施例4及び実施例5のヘアローション中に5
分間浸した後水洗し、官能試験用の検体とした。 官能試験の方法:男女5名の判定者が、夫々の検体の感
触(手触り)と保湿性(しっとり感)について前述のタ
カサブロウ・エキス配合シャンプーの場合と同じ5点満
点法にて評価した結果の平均値を求め総合評価の結果と
した。
【0030】
【表4】
【0031】表4に示すように、タカサブロウ・エキス
を5%配合した実施例4のヘアローション及び10%配
合した実施例5のヘアローションが対照品3に比べ健常
毛及び損傷毛に対する毛髪の感触改善効果が認められ
た。
【0032】
【表5】
【0033】表5に示すように、タカサブロウ・エキス
を10%配合した実施例5のヘアローションが対照品3
に比べ健常毛及び損傷毛に対する毛髪の保湿性改善効果
が認められたが、べたつき感と重量感が感じられた。従
い、ヘアローション剤としてはタカサブロウ・エキスを
3%配合した実施例3、及び5%配合した実施例4が適
当と思われる。
【0034】(実施例6) ヘアリンス タカサブロウ・エキス 5.0g セタノール 3.0g デカメチルシクロペンタシロキサン 1.5g オレイルアルコール 1.0g ミリスチン酸オクチルドデシル 0.5g 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1.0g 塩化セチルトリメチルアンモニウム(50%) 5.0g パラオキシ安息香酸メチル 0.2g 香料 0.2g 精製水を加えて全量 100.0g タカサブロウ・エキス、セタノール、デカメチルシクロ
ペンタシロキサン、オレイルアルコール、ミリスチン酸
オクチルドデシル、及び自己乳化型モノステアリン酸グ
リセリンを60〜70℃に加熱し混合する。これに、精
製水の約5mlを80〜90℃に加熱しパラオキシ安息
香酸メチルを溶解した熱精製水を徐々に添加しながら攪
拌乳化し、室温まで冷却後、これにタカサブロウ・エキ
ス、塩化セチルトリメチルアンモニウム、香料及び精製
水を加えて全量を100gとした。シャンプーで洗髪
後、本実施例のヘアリンス剤を適量塗布し水洗処理した
毛髪は、櫛とおりが顕著に改善され、適度な光沢をも
つ、さらりとした軽いタッチに仕上がった。
【0035】(実施例7) ヘアトリートメント タカサブロウ・エキス 5.0g ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0g トリオクタン酸グリセリル 5.0g セタノール 3.0g ベヘニルアルコール 2.0g オレイルアルコール 1.0g ラノリン 1.0g 流動パラフィン 0.1g 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1.0g 塩化アルキルトリメチルアンモニウム(80%) 4.0g 塩化セチルトリメチルアンモニウム(50%) 2.0g パラオキシ安息香酸メチル 0.1g 香料 0.2g 精製水を加えて全量 100.0g ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセ
リル、セタノール、ベヘニルアルコール、オレイルアル
コール、ラノリン、流動パラフィン及び自己乳化型モノ
ステアリン酸グリセリンを60〜70℃に加熱し混合す
る。これに、精製水の約50mlを80〜90℃に加熱
した精製水の約50mlにパラオキシ安息香酸メチルを
溶解した熱精製水を徐々に添加しながら攪拌乳化し、室
温まで冷却後、タカサブロウ・エキス、塩化セチルトリ
メチルアンモニウム、香料及び精製水を加えて全量を1
00gとした。シャンプーで洗髪後、本実施例のヘアト
リートメント剤を適量塗布し水洗処理した毛髪は櫛とお
りが顕著に改善され、適度な光沢としっとり感が得ら
れ、しなやかな感触に仕上がった。
【0036】(実施例8) ヘアトリートメント タカサブロウ・エキス 5.0g ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0g トリオクタン酸グリセリル 5.0g セタノール 5.0g ベヘニルアルコール 3.0g デカメチルシクロペンタンシロキサン 3.0g オレイルアルコール 1.0g 流動パラフィン 4.0g 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1.0g N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル・ DL−ピロリドンカルボン酸塩 1.5g パラオキシ安息香酸メチル 0.1g 香料 0.2g 精製水を加えて全量 100.0g 実施例7と同じ方法にて調製した本ヘアトリートメント
剤を、シャンプーで洗髪後の毛髪に適量塗布し水洗処理
するとき、毛髪は適度な光沢が得られ、さらりとした軽
いタッチに仕上がった。
【0037】(実施例9〜12) (タカサブロウ・エキス配合ヘアローションの白髪を目
立たなくする効果)表6に示す成分組成に従い、精製水
に室温で記載量のタカサブロウ・エキスと炭酸カリウム
を溶解し1剤とした。2剤は、予め80〜90℃に加熱
した精製水の約80mlに表6に示す記載量のパラオキ
シ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル及びク
エン酸を攪拌しながら溶解した後、その他の成分を加え
て溶解し、室温まで冷却後、精製水を加えて全量を10
0mlとした。試料のヘアローションを用いて下記の
(白髪を目立たなくする効果の評価法)により評価した
結果を表7に示す。
【0038】(対照品4)タカサブロウ・エキスを配合
しなかった以外は実施例9〜12と同様にして1剤、2
剤の各試料を調製した。実施例9〜12と同様にして試
料を評価した結果を表7に示す。
【0039】
【表6】
【0040】(白髪を目立たなくする効果の評価法) 供試用毛束の調製:ヤクの体毛をラウリル硫酸ナトリウ
ムの1%水溶液を用いて洗髪し、水洗後、ドライヤーで
乾燥させ5本の毛束を調製した。 処置毛の調製:5本の毛束を夫々、対照品4、実施例
9、実施例10、実施例11及び実施例12の1剤の試
料液中に浸し、ラップで包んで40℃にて10分間放置
後、水滴をかるく拭き取り、次いで、これに、2剤を浸
し、ラップで包んで40℃にて20分間放置、洗髪後乾
燥させ染色度合い評価用の検体とした。 染色度合い評価方法:夫々の検体について、色差計(日
本電色工業株式会社ハイディー色差計NR−3000)
にて明度(L値)を3回づつ測定し、平均値を算出し対
照品と比較した。また、染色毛の色調についても観察し
た。
【0041】
【表7】
【0042】表7に示すように、タカサブロウ・エキス
を10%配合した1剤と硫酸第一鉄を0.5%配合した
実施例10の組成のヘアローション剤が最も白髪を目立
たなくする効果が認められた。また、実施例10の組成
のヘアローション剤を4、5回繰り返し使用することに
より染色毛の色調は濃くなり、更に白髪を目立たなくす
る効果が認められた。
【0043】(実施例13〜16) (タカサブロウ・エキスと五倍子タンニンを配合したヘ
アローション剤の染毛効果)表8に示す成分組成に従
い、精製水に室温で記載量のタカサブロウ・エキス、及
びその他の成分を加えて攪拌しながら溶解し、精製水を
加えて全量を100mlとした。夫々のヘアローション
剤を試料として用い、前述の(白髪を目立たなくする効
果の評価法)により染毛効果について評価した結果を表
9に示す。但し、処置毛の調製は、5本の毛束を夫々、
対照品5、実施例13、実施例14、実施例15及び実
施例16の試料液中に5分間浸した後、水滴をかるく拭
き取り乾燥させ染色度合い評価用の検体とした。
【0044】(対照品5)タカサブロウ・エキス、及び
五倍子タンニン類を配合しなかった以外は実施例13〜
16と同様にしてヘアローション剤を調製し対照試料と
した。実施例13〜16と同様にして試料を評価した結
果を表9に示す。
【0045】
【表8】
【0046】
【表9】
【0047】表9に示すように、タカサブロウ・エキス
5%に、五倍子タンニン類を0.5%配合した実施例1
3〜16のヘアローション剤は、前述のタカサブロウ・
エキスを単独に10%配合した実施例9〜12の2剤式
ヘアローション剤に比べ、黒髪に近いより濃い染毛相乗
効果が認められた。なお、五倍子タンニン酸と五倍子と
の間には、染毛効果における顕著な差異は認められなか
った。また、塩化第一鉄と塩化第二鉄との間にも、染毛
効果における顕著な差異は認められなかったが、塩化第
一鉄は染色毛に紫がかった色調を与える効果が認められ
る。
【0048】(実施例17) (ヘアローション)下記の配合のヘアローションを次の
製法により調製した。酢酸−d1−α−トコフェロー
ル、オクチルドデカノール、大豆レシチン、及びポリオ
キシエチレン(50)硬化ヒマシ油を60〜70℃に加
熱し混合する。これに、約50mlの80〜90℃に加
熱した精製水に、グリセリン、及びキサンタンガムを溶
解した熱溶液を徐々に添加しながら攪拌乳化する。これ
を室温まで冷却後、グリチルリチン酸ジカリウム、タカ
サブロウ・エキス、五倍子タンニン酸、キナエキス、ア
ルニカエキス、セイヨウネズエキス、エデト酸二ナトリ
ウム、塩化第二鉄、青色1号液を加えて溶解し、次い
で、ニコチン酸ベンジル、サリチル酸、香料をエタノー
ルに溶解した液、及び精製水を加えて全量を100ml
とした。 (配合) 酢酸−d1−α−トコフェロール 0.2g オクチルドデカノール 0.3g ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油 大豆レシチン 0.5g ニコチン酸ベンジル 0.05g グリチルリチン酸ジカリウム 0.2g サリチル酸 0.05g タカサブロウ・エキス 5.0g 五倍子タンニン酸 0.5g キナエキス 1.0g アルニカエキス 0.2g セイヨウネズエキス 1.0g エデト酸二ナトリウム 0.02g グリセリン 5.0g 青色1号(1%液) 0.1ml 香料 0.2g 塩化第二鉄 0.5g キサンタンガム 0.5g エタノール(95%) 50.0ml 精製水を加えて全量 100.0ml 上記のヘアローションを洗髪後の頭皮と頭髪に適量塗布
し乾かすとき、毛髪は適度なしっとり感と、しなやかさ
が得られ、白髪が目立たなくなった。また、連続使用に
より、脱毛の防止と養毛効果が認められた。
【0049】
【発明の効果】シャンプー、ヘアローション、ヘアトリ
ートメント剤などにタカサブロウ・エキスを配合した本
発明の頭髪用化粧料は、安全性上の懸念がなく、健常毛
に対する毛髪の感触改善効果あり、また損傷毛を修復さ
せることによる毛髪の感触改善効果がある。
【0050】更に、タカサブロウ・エキスと第一鉄塩又
は第二鉄塩を配合した本発明の頭髪用化粧料、タカサブ
ロウ・エキスと五倍子タンニン類、及び第一鉄塩又は第
二鉄塩を配合した本発明の頭髪用化粧料は、使用時に枕
カバー等へ着色することもなく、安全性上の懸念がな
く、毛髪を黒くし白髪を目立たなくする効果がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キク科植物タカサブロウ(Eclipt
    prostrata Linne)から抽出して得
    られたエキスを配合することを特徴とする頭髪用化粧
    料。
  2. 【請求項2】 キク科植物タカサブロウ(Eclipt
    prostrata Linne)から抽出して得
    られたエキスと第一鉄塩または第二鉄塩を配合すること
    を特徴とする頭髪用化粧料。
  3. 【請求項3】 キク科植物タカサブロウ(Eclipt
    prostrata Linne)から抽出して得
    られたエキスと五倍子タンニンまたは五倍子タンニン
    酸、及び第一鉄塩または第二鉄塩を配合することを特徴
    とする頭髪用化粧料。
JP7210202A 1995-07-27 1995-07-27 頭髪用化粧料 Pending JPH0940530A (ja)

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