JP2007119480A - 染毛剤組成物及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 人体に対する安全性が高く、しかも個人が家庭で手軽に好みの色に染毛でき、毛髪を傷めることがなく、染め上がりの風合いが良好な染毛剤を提供することを目的とした。
【解決手段】 桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物において、桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物及び染毛剤を含有する第1剤と、前記抽出物及び前記第1剤を酸化する酸化剤を含有する第2剤とで構成した桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物で課題を解決した。
【選択図】なし

Description

この発明は、染毛剤組成物及びその製造方法に関する。更に詳しくは、天然の桑の木の葉、枝、根及び実からの抽出物(以下「桑等からの抽出物」という。)を主成分とする染毛剤組成物及びその製造方法に関し、人体に対し副作用が少なく安全性及び染着力に優れた天然の植物の桑等からの抽出物を主材とする染毛剤組成物及びその製造方法に関する。
さらに、前記染毛剤組成物に起泡剤を配合した特色ある染毛剤組成物に関する。
また、この発明の染毛剤の有効成分となる桑ハーブ植物に関しては、その先行技術としてアメリカ特許第6855312号(B1)が公開されているが、当該特許では上記ハーブ植物を毛髪保護(hair care)に使った点を開示しているが、ハーブ植物の如何なる部位を、如何なる方法で抽出物を得て、これを粉末形態に製造して使うかに就いては、全く開示されていない。
尤も、上記特許は、特に毛髪保護用組成物に関するものであって、この発明の染毛剤組成物とはその使用範囲が相違し、何らの技術的思想が具体的に開示されているものではない。
従来、染毛剤及び所謂ヘアーカラー又はヘアーダイは、酸化染料を酸化剤で酸化重合させて発色させるタイプのものが主流をなし、その構成原料の全てが化学合成品から成るものが多く見受けられる。
また、桑の葉、枝、根、実等からの抽出物、マグワ葉エキス(桑白皮)等を主成分とする発毛促進剤、養毛剤、育毛剤、養毛などを促進する効果を有する頭部化粧料が提案されている。
例えば、脱毛防止、発毛、育毛、養毛などを促進する効果を有する頭部化粧料で、桑の果実、花、茎、皮又は枝からの抽出物を含有することを特徴とする頭部化粧料が提案されている。(特許文献1参照)。
また、桑白皮又はその同属植物の根と柿の葉との混合物を抽出溶媒で抽出して得られる抽出物を、有効成分とする育毛剤の提案もなされている(引用文献2参照)。
特許第2643986号(第1頁) 特開2004−331609(第1頁)
然し乍ら、これ等桑からの抽出物を用いた頭部化粧料や育毛剤は、前記の通り提案されているが、これを染毛剤に利用することは、報告されていない。
以下に記載する染毛及び染毛剤の用語は、白髪染め及び白髪染め剤をも含むものとして使用する。
昨今の我が国に於いては、老若男女を問わず、お洒落の目的で、染毛剤で毛髪を染めて、自然の色以外の自己の好む色に染毛することが広く行われている。
一般的に染毛剤は、その染色効果により、恒久染毛剤、半恒久的染毛剤、一時的染毛剤に分類することができる。
恒久染毛剤は、色素形成物質が毛髪内部の毛皮質又は無髄質まで浸透して化学変化を起こして、不溶性色素を形成させることができるものである。
半恒久的染毛剤は、色素自体が毛皮質や毛髪表面のキューティクル層に浸透して物理的に吸着される。また、一時的染毛剤は、色素を毛髪の表面であるキューティクル層にだけ、物理的に吸着させるものである。
この内、恒久染毛剤は、更に3種類に分類することができる。即ち、植物性染毛剤、金属性染毛剤及び酸化型染毛剤に分けることができる。
まず、植物性染毛剤は、ヘンナ、カーモマイルを含むもので、染色効果が低く、明るく染色するのが難しい。
次に、金属性染毛剤は、鉛が酸化される際、黒く変色する原理を染毛に利用するもので、人体に有害な毒性があって、現在では殆ど使用されていない。
最後に、酸化型染毛剤は、染色効果に優れていて、ブリーチ効果を伴うことから、元の毛髪の色よりも、明るい色に染色することができるから、現在一番広く普及している。
即ち、酸化染料を酸化剤で酸化重合させて発色させる酸化染毛剤があり、特に酸化染料のチオグリコール酸等の還元剤を含有する第1剤と、過酸化水素等の酸化剤を含有する第2剤からなり、染毛時この2剤を混合して使用する2剤型の染毛組成物が広く普及している。
例えば、酸化型染毛剤は、下記の〔表1〕及び〔表2〕のように、1剤及び2剤の主要成分を含むものもある。
Figure 2007119480
Figure 2007119480
しかし、上記の主要成分中で、ジアミン系有機染料の染料中間体及び染料修正剤は、強いアルカリ性を示す為、肌を刺激し、また、皮膚細胞と結合し抗原として作用するので、体質によっては、肌に発赤、発疹、掻痒、蕁麻疹、炎症、水泡、いわゆるかぶれなどの副作用、即ち接触性皮膚炎を発症させるトラブルも見られる。
従って、化学品等に敏感なアレルギー体質の人は、染毛剤による接触性アレルギー皮膚炎で苦労することは広く知られている。
また、この酸化染毛剤は、目に強い刺激を与えるので、染毛作業の際に、染毛剤が目に入らないように細心の注意を払わなければならない問題点があった。
そこで、前記の様なトラブルを回避する為に、事前に皮膚によるパッチテスト(Patch test)を実施して、陰性と判定された人だけが染毛剤を使うのが、一般的な実情である。また、この判定の結果を得るのに手間と多くの時間が掛かってしまい、誠に煩わしい思いをする。
また、染毛剤の銘柄を変える度毎に、前記のテストが必要であり、これを行うのは煩わしいことである。
高齢化社会が急速に進行する昨今の日本国では、高齢者の増加に伴い白髪染め剤を含む染毛剤の需要も急速に拡大して来ている。
次に、頭髪を染める方法は、理髪店や美容室等で、理容師や美容師等の専門家が行う方法があるが、これは高い料金を負担しなければならず、またその利用も営業時間内に店に足を運ぶ必要がある等の制約が伴う。
そこで、何時でも自分の都合の良い時間に、染毛剤を使用して自宅で手軽に行える染毛手段が、老若男女を問わず広く普及して来ている。
この状況に応じて、市場では家庭で使用できる各種の染毛剤が、多数販売されていることは周知のとおりである。
従来、市販されている染毛剤のその染色成分は、殆どが化学的に合成された物質を使用している為、価格は安い利点があるが、強い染毛剤成分が髪に多くの負荷を掛け、髪を傷めたり、また、頭皮に強い刺激を与えたり、鼻を突く強いアンモニアの刺激臭がある等、多くの欠点が指摘されて来ている。
また、櫛等を使用して染毛する場合、染毛クリームが周囲に飛散して、壁、床、衣服等を汚してしまうことがしばしば発生する。
また、従来の染毛剤は、頭髪のみならず、生え際、頭皮等を同時に黒く染めて仕舞う不都合があり、これの処理に更に手間が掛かる。
また、染毛が完了するまで、30〜40分間と、かなり長い染毛のための待ち時間を必要とし、この作業に拘束される為、手間がかかり面倒な作業である。
また、その染め上がりの色調も、大半のものが染料の色が強く現れ過ぎていて、不自然に黒かったりすることが多く見られ、折角のお洒落のための染毛も、不自然で且つ、不調和の感を免れず、自然な色調を得ることは難しい状況にある。
さらに、染毛後の短い期間内に洗髪による脱色、時間の経過による退色等もあって、需要者の要望を満足させる染毛剤は、未だ得られていないとの問題点があった。
課題を解決するための手段
そこで前記課題を解決するため、人体に対する安全性が極めて高く、しかも個人が家庭で手軽に好みの色に染毛でき、且つ染着力に優れた染毛剤を提供することを目的とし、発明者等は鋭意研究の結果、天然の桑等からの抽出物を主成分とする染毛剤組成物によって、前記諸課題を解決できることを見い出した。
そして、桑等からの抽出物の機能を発揮させるための最適の配合例を決定できた。
即ち、染毛剤に前記桑等からの抽出物を配合することが、染毛剤の染着力を極めて良好に高め、且つ又、その染め上がりが良好な状態になると共に、前記抽出物に含まれているセリン(Serine)成分が、細胞活性作用及び血液循環を円滑にして、毛根と毛髪に栄養を供給する副次的な効果をも得られることを確認した。
染毛剤及び酸化剤からなる2剤型の染毛剤の両方に、前記桑等からの抽出物を大量に配合する構成にすることにより、染毛の際、肌に対する副作用を大幅に和らげ、従来の酸化型染毛剤の有する多くの問題点を解決できることが判明した。
前記桑等からの抽出物は、熱水抽出又はアルコール抽出により抽出したもの又はこれを粉末化したものを調製して使用することが有効である。
また、この発明の染毛剤組成物は、別々に包装された第1剤と第2剤とで構成され、第1剤は染毛剤を含有し、第2剤は、前記第1剤を酸化する酸化剤を含む構成としたのものである。
これの使用に際しては、第1剤と第2剤とを均一に混合した染毛剤を調製し、これを使用して、染毛作業を行う構成にしたものである。
この発明の染毛剤組成物は、配合の違いにより、染毛した場合の染め上がりが、ブラック、ダークブラウン、ブラウン、ライトブラウン及びスパーライトブラウンの5種のタイプのものを提供する。
さらに、前記の構成の染毛剤組成物に、起泡剤を配合した構成のもの5種を加えて、総計10タイプの配合の異なる染毛剤組成物を提供する。
尚、前記スパーライトブラウンは、所謂ライトブラウンと比較して、更に一層明るい染め上がりの感じに仕上がる配合のものである。
発明の効果
この発明の染毛剤組成物は、鉛、カドミウム、マンガン、総水銀、ニッケル、ヒ素(Asとして)等の人体に有害な重金属を全く含んでいないから、極めて安全性の高い染毛剤組成物であり、長期間に亘る継続的使用に適したものである。
この発明によれば、染毛の際に、皮膚に対する刺激を少なくすると共に、誤って染毛剤が目に入った場合にも、従来のものと比較して、安全性を格段に向上・改善することができた。
さらに、化学物質から生ずる副作用を減らすだけでなく、染着力が強く、染毛後の毛髪のコンディショニング効果及び染着堅牢度(持続性)も良好である効果がある。
また、この発明によれば、染毛剤の鼻を突くアンモンニアの強い刺激臭が少なく、天然成分の桑等からの抽出物が、植物由来の穏やかで、且つやさしい香りがするから、気分を和らげるリラックス効果がある。
しかも、染毛の際に毛髪に掛かる負荷が少なく、毛髪を傷める度合いが少なくなる。
また、染毛後の髪が、毛髪に潤いと、艶があり、例えば黒色に染毛した場合、自然な黒髪の状態となるから、不自然な黒さは見られない。
また、染毛後のシャンプーやリンスをする必要がない状態となる。
また、この発明の染毛剤によれば、従来市販の染毛剤では、禁止されている染毛後、直ちにパーマをかけることが支障なくでき、また、逆にパーマをかけた後、直ちに、この発明の染毛剤による染毛をすることも自在にでき、何等の支障もない。
この発明の染毛剤は、従来の市販の染毛剤と比較して、染め上がりの色にもよるが、約3分間〜10分間と言う短時間で染毛作業が完了するから、手間が少なくなり、便利である。
また、この発明の染毛剤は、染着力が強く、しかも、髪のみを特異的に染め、毛髪以外のものは染まり難く、染毛剤が顔、頭皮その他の皮膚等についても染色されないから、これを拭くだけで簡単に拭き取れ、後始末が簡単に済む。
従来は、生え際や、裾などを予め油性クリームでマスキングをして、皮膚が染まるのを防止する手段等が採られていたが、この発明の染毛剤組成物によれば、その手間を省くことができる。
さらに、染毛した毛髪は、時間の経過や洗髪により脱色・退色するが、この発明によれば、市販の標準的な染毛剤と比較して、染着力が強いので、脱色・退色の程度が少なく、且つ持続性がある効果が得られる。
また、この染毛剤は、染毛後の副次的な効果として、脱毛予防、ふけ防止の効果が得られる。
さらに、この発明の起泡剤を配合した構成のものは、この起泡剤を配合したことにより、前記の効果に加えて、以下の諸効果が得られた。
染毛の際、起泡剤が細かな泡を多数形成するから、酸化剤の酸化作用が一層促進されるので、従来の染毛剤と比較して、短い時間で染毛ができ、且つ染毛後の毛髪の風合いがよい。
また、起泡剤の起泡効果により細かな泡が形成され、染毛剤が、毛髪の根元まで到達して染めるから、毛髪の根元まで染毛でき、生え際、分け目も良く染まるので、染めむら、染め残しがなく、均一にきれいな仕上がりとなる利点がある。
さらに、染毛作業に際して、起泡剤の起泡効果により細かな泡が形成されるから、いわゆる液だれが少なく、且つ伸びが良いので毛髪に塗布し易くなり、取扱が簡便になり、液だれが目に入る事故も防止でき、人体に対する安全性をより一層高めることができ、使用性が向上する。
また、毛髪の根元まで染色されるから、例え毛髪が伸びても、元の毛髪の色が直ぐには目立たないので、従来の染毛剤に比較して、次の染毛を行うまでの間隔を長くすることができ、結果として染毛効果が長持ちする。
また、起泡剤の起泡効果により細かな泡が形成されるから、所謂液だれの発生が防止でき、染毛作業中に染毛剤の飛散が防止され、床、壁、衣服等を汚す事故を防止することができる。
以下に、この発明の構成について、詳しく説明する。
この発明は、天然の桑等からの熱水抽出物及びアルコール抽出による抽出物や、これ等抽出物を粉末にしたものを調製して使用する。
前記アルコールは、染毛剤に使用できるアルコール類であることが望ましく、エチルアルコール、プロピルアルコール、ベンジンアルコール及びポリアルコール等から選択するのがよい。
桑(Mulberry Morus)は、桑科の中の落葉喬木又は潅木の総称である。桑は単一種である桑、山桑(M.bomycis)、魯桑(M.lhou)の3種を原種にして、多くの品種を作り出している。栽培品種はこれら3種の形質の混じった場合が多い。従って、厳密な区分は難しいが、主要な特徴で、桑系、山桑、魯桑系に分けられる。
この発明で使用する桑等からの抽出物は、天然の桑の木の葉、枝、根及び実からの抽出物であるが、通常の場合は、前記の各部位を適宜混合したものを原料として使用する。
望むならば各部位のうち1種の部位のみ、又は2種以上の各部位の組み合わせであっても、原料として使用できることは、言うまでもない。
さらに、この発明で使用する桑等からの抽出物は、下記の桑科の植物からの抽出物を使用しても、同様な効果が得られる。
例えば、ハラミツ、コウゾ、ハリグワ、イチジク、ヒメイタビ、イタビカズラ、アオサ及びガジュマルからなる群から選んだ桑科植物の葉、枝、根及び実等からの抽出物である。桑等からの抽出物と同様に、熱水抽出又はアルコール抽出の手段が用いられる。
前記桑の実、桑葉又は桑白は、主として漢方で解熱・鎮咳・消炎剤として、風邪・眼病・高血圧などの治療薬として使われるだけでなく、強腸・鎮静・補血・下痢止め薬に利用され、また、利尿剤としても利用されている。
しかし乍ら、これを染毛剤の分野に使用された事例は、現在まで、報告されたことがない。
この発明では、天然の桑等からの熱水抽出物及びアルコール抽出による抽出物や、これ等を粉末にしたものを使用するが、熱水抽出物の形態のものが染毛効果の面で、一番好ましい。
この発明で使用する桑等からの抽出物の製造方法は一般的に知られている常法でよく、洗浄し乾燥した原料を、粉砕し又は細断したものを、親水性有機溶媒、含水性有機溶媒、親油性有機溶媒等を使用して抽出することができる。
この発明で使用する桑等からの抽出物は、例えば下記のものでも得られる。
熱水抽出する場合は、桑の木の葉、枝、根及び実の1重量に対して、水50〜150重量倍のものを容器に入れ、加熱温度100℃で10時間程度、煮沸する。
これにより得られた抽出液を更に濃縮すると、この発明で使用する桑等からの抽出物が得られる。
また、これを粉末化して保存して置き、必要の都度水に溶解して、必要な濃度に調整して、この発明の使用する桑等からの抽出物として使用できる。
また、アルコール等の溶媒抽出は、洗浄して乾燥した桑の木の葉、枝、根及び実の1重量に対して、アルコール30〜100重量倍のものを容器に入れて、40℃〜50℃で、還流下で5〜10時間かけて抽出する。得られた抽出液を、更に濃縮すると、この発明で使用する桑等からの抽出物が得られる。
また、これを粉末化して保存して置き、必要の都度水に溶解して、必要な濃度に調整して、この発明に使用する桑等からの抽出物として使用できる。
親水性有機溶媒としては、メタノール、エタノール、アセトン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、イソプロパノール、n−プロパノール等があるが、特にメタノール、エタノール、アセトンが好ましい。
含水性有機溶媒としては、含水メタノール、含水エタノール、含水アセトン等が挙げられる。
親油性有機溶媒としては、n−ブタノール、n−ヘキサン、酢酸エチル、ベンゼン等がある。溶媒抽出の場合、得られた抽出液を濾過した後、濃縮して溶媒を除去することにより桑等からの抽出物が得られる。また、抽出後、有機溶媒層を分取して、溶媒を留去して乾燥すると、乾燥物が得られる。乾燥及び粉末化は、常法によればよい。
この発明の桑等からの抽出物は、起泡剤を配合しない構成の場合、第1剤の全重量100重量%に対して、90.400重量%〜92.940重量%であり、第2剤の全重量100重量%に対して、89.600重量%である。
また、この発明の桑等からの抽出物は、起泡剤を配合した構成の場合、第1剤の全重量100重量%に対して、85.400重量%〜92.840重量%であり、第2剤の全重量100重量%に対して、89.600重量%である。
前記の範囲に満たないものは、この発明の効果が十分に得られなく、また前記の範囲を超えるものは、桑等からの抽出物の配合量を増加させても、その効果が桑等からの抽出物の増加量に比例して増大するものでないから、経済的(コスト的)に好ましくない。
さらに、この発明の起泡剤を第1剤に配合する構成のものは、第1剤の全重量100重量%に対して、0.1重量%〜5.0重量%であり、好ましくは3.5重量%である。前記の範囲に満たないものは、起泡効果が十分に得られなく、また前記の範囲を超えるものは、過剰となり泡が立ち過ぎ、液だれが起きやすくなり且つ、染毛効果を阻害するから好ましくない。
この発明の構成は、第1剤と、第2剤とからなり、別々に包装したものを、染毛の際に、両者を均一に混合して使用する。
染料の配合量は、染毛剤組成物の全重量100重量%に対して、0.5〜3重量%であるが、好ましくは1重量%程度である。
前記の範囲に満たないものは、染毛効果が充分に得られなく、これを越えるものは、桑等の抽出物を配合した効果が減殺されるので、好ましくない。
起泡剤を配合した構成の染毛剤組成物は、起泡剤を第1剤に配合するが、第1剤に配合する物質の性質との適合性を考慮して、サポニン、アルキル硫酸ナトリウムに代表される陰イオン性界面活性剤であるアニオン性界面活性剤、アルキル脂肪酸にポリオキシエチレン等を付加した非イオン性界面活性剤、ベタイン型の両性界面活性剤が好ましく、またこれらの1種又は2種以上を組み合わせたものを採用することができる。
酸化型染毛剤の2剤は、第1剤に含まれるアルカリ剤が、毛髪表面のキューティクルを膨潤させ、染料を毛髪内部に浸透させて染毛効果を向上させると言う効果も有するが、毛髪表面のケラチン蛋白はアルカリ剤によって分解され易いことから、毛髪が損傷し、染毛後の毛髪に、つや、保湿性、弾力がなくなり、且つ、毛髪が切れやすくなる等の髪に大きな負荷を与え、風合いに悪影響を与えると等の問題点もある。
これに対して、この発明によれば、桑等からの抽出物を配合することにより、該抽出物に含有されている毛髪と同一成分のヒドロライズドケラチンが、染毛後のキューティクル層を再生、強化するため、毛髪の水分保持と栄養成分の脱落防止が図られ、毛髪の保護と活性化を促すことにより、染着力が向上し、且つ染着力の安定性が増す。
また、この発明では第1剤及び第2剤とに、それぞれ桑等からの抽出物を配合した構成としている。
第1剤及び第2剤の両方に桑等からの抽出物を配合した理由は、染毛の際に、桑等からの抽出物を効果的に作用させるためには、染毛剤に対し、ある一定量以上の桑等からの抽出物を必要とする。
また、第1剤と第2剤とを混合して、染毛反応をさせる際に、速やかに夫々の桑等からの抽出物に含有されている反応成分相互の速やかな反応を促す為にも、夫々の桑等からの抽出物とこれに含有されている反応成分を均一に混合して置く必要がある。
従って、桑等からの抽出物を第1剤と第2剤とにそれぞれ分割して配合して置き、桑等からの抽出物の効果を得るための必要量を確保すること、また、第1剤と第2剤に配合された反応成分と桑等からの抽出物を、予め均一に混合して置くことが肝要であるから、桑等からの抽出物を第1剤及び第2剤の両方に配する前記構成を採用したものである。
更に、具体的には、桑等からの抽出物の配合量は、夫々第1剤及び第2剤において、約87重量%〜90重量%と大きな割合を占めていて、従って、この第1剤及び第2剤に配合された桑等から抽出物の合計は、例えば、第1剤及び第2剤の合計重量が200重量%となる場合、この200重量%に対して、約180重量%を占めるものとなっている。
これに対して、その他の成分の配合量が桑等からの抽出物の配合量と比較して、圧倒的に少ない量である為、第1剤と第2剤とを均一に混合調製する場合、その他の成分の混合が、圧倒的に多い桑等からの抽出物に妨げられて、混合が行われ難くなるため、桑等からの抽出物を2つに分けて、夫々に染毛剤及びこれの酸化剤を均等に桑等からの抽出物に均一分散混合して置けば、第1剤と第2剤とを混合する場合に、桑等からの抽出物を混合すれば、これに含まれている両者の含有成分の混合が均一に行われ易くなることをも目的としている。
この発明品の配合の作成に当たっては、染毛剤の分野で、通常使用されている公知の化合物を必要に応じて、適宜選択して、染毛剤組成物に添加して使用することもできる。
例えば、ジアミン系有機染料の他、赤色、黄色、橙色、青色、紫等の油溶性の染料、界面活性剤、香料、殺菌剤、消炎剤、防腐剤、pH調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、アンモンニア水、過酸化水素水、グリコール酸アンモニウム、脂肪酸アルコール、水、カリウム明礬等の内から選択できる。
前記、ジアミン系有機染料には、パラフェニレンジアミン、モノフェニレンジアミン、o−フェニレンジアミン、p−ニトロ−o−フェニレンジアミン、n−フェニル−p−フェニレンジアミン、硫酸4−エトシック−m−フェニレンジアミン、硫酸トルエン−2.5−ジアミン、カリウム明礬等が挙げられる。
また、第1剤は、品質保持の見地から、内容物の酸化を防止するため、第1剤を包装する包装材は、酸素透過性のない(酸素遮断効果のある)包装材を用い、第2剤は酸素透過性のある包装材を使用する。
前記の酸素透過性のない(酸素遮断効果のある)包装材であれば、どの様な材質のものであっても使用できる。例えば、金属、ガラス、ラミネート、合成樹脂等である。
また、その形態も、缶、ビン、ボトル、チューブ、ピロータイプ等のものを用いても差支え無い。
この発明の標準的な第1剤及び第2剤の重量は、各20gのものを標準としている。前記は標準的な包装量を示したものであるから、必要に応じて、第1剤及び第2剤の包装量を増量又は減量しても良い。
この発明の染毛剤組成物は、第1剤は、茶褐色の液状物であり、第2剤は乳白色を呈した液状物である。
これを使用して染毛する際は、容器等を用い、第1剤及び第2剤を均一によく混合して、毛髪に塗布し、使用する。
(保存試験例1)
第1剤は、酸素遮断性を持つアルミ箔と合成樹脂とのラミネート包装材でピロータイプに密封包装したものであり、これと第2剤は、酸素透過性のある包装材の合成樹脂シートを用いてピロータイプに包装したものである。
第1剤は12mm×8mm、10g宛包装、第2剤は、12mm×8mm、10g宛包装してある。
第1剤のサンプルは、1種類につきそれぞれ15袋を用意し、初日開封した3袋を除き、1種類につき12袋保存した。
第2剤は、75袋宛用意し、初日開封した3個を除き、60袋保存した。
下記の試験用サンプルを用いて、低温の5℃の恒温槽で、4箇月間保存した。1箇月経過する毎に、3個づつ開封しパウチの状態の変化、変色及び染着力(染毛力)の変化を観察した。
これを目視、観察した結果を下記の〔表12〕に示す。
サンプル1は、(ブラック、第1剤) 実施例12記載のもの
サンプル2は、(ダークブラウン、第1剤)実施例13記載のもの
サンプル3は、(ブラウン、第1剤) 実施例14記載のもの
サンプル4は、(ライトブラウン、第1剤)実施例15記載のもの
サンプル5は、(スパーライトブラウン) 実施例16記載のもの
サンプル6は、(第2剤) 実施例12記載のもの
Figure 2007119480
(保存試験例2)
第1剤は、酸素遮断性を持つアルミ箔と合成樹脂とのラミネート包装材でピロータイプに密封包装したものであり、これと第2剤は、酸素透過性のある包装材の合成樹脂シートを用いてピロータイプに包装したものである。
第1剤は12mm×8mm、10g宛包装、第2剤は、12mm×8mm、10g宛包装してある。
第1剤のサンプルは、1種類につきそれぞれ15袋を用意し、初日開封した3袋を除き、1種類につき12袋保存した。
第2剤は、75袋宛用意し、初日開封した15袋を除き、60袋保存した。
下記の試験用サンプルを用いて、25℃の恒温槽で、4箇月間保存した。1箇月経過する毎に、3袋づつ開封しパウチの状態の変化、変色及び染着力(染毛力)の変化を観察した。
これを目視、観察した結果を下記の〔表13〕に示す。
サンプル1、2、3、4、5、6は、前記(保存試験例1)に記載したものと、同じものを使用した。
Figure 2007119480
(保存試験3)
第1剤は、酸素遮断性を持つアルミ箔と合成樹脂とのラミネート包装材でピロータイプに密封包装したものであり、これと第2剤は、酸素透過性のある包装材の合成樹脂シートを用いてピロータイプに包装したものである。
第1剤は12mm×8mm、10g宛包装、第2剤は、12mm×8mm、10g宛包装してある。
第1剤のサンプルは、1種類につきそれぞれ15袋を用意し、初日開封した3袋を除き、1種類につき12袋保存した。
第2剤は、75袋宛用意し、初日開封した15袋を除き、60袋保存した。
下記の試験用サンプルを用いて、高温の50℃の恒温槽で、4箇月間保存した。1箇月経過する毎に、3袋づつ開封しパウチの状態の変化、変色及び染着力(染毛力)の変化を観察した。
これを目視、観察した結果を下記の〔表14〕に示す。
サンプル1、2、3、4、5、6は、前記(保存試験例1)に記載したものと、同じものを使用した。
Figure 2007119480
(使用比較試験)
専門パネラー20名(男10名、女10名)に実施例12記載の染毛剤組成物と、比較例として市販の染毛剤の商品名ビゲン(ホーユー社製)とをそれぞれ使用して染毛を行ってもらった。
そして、その使用感を比較して、アンート方式で応えて貰い、その結果を以下の様に判定した。
〔比較試験方法〕
何れの試験も、毛髪を左右半分に分け、片方に比較例で染毛、もう片方に実施例12記載の染毛剤組成物で染毛する所謂ハーフヘッド比較法によって試験を行った。
◎ 良いと答えた人が18人以上
○ 良いと答えた人が14人以上18人未満の場合
△ 良いと答えた人が8人以上14人未満の場合
× 良いと答えた人が8人未満の場合
評価結果
実施例12 比較例
染着力 ◎ ○
色調の満足度 ◎ ○
毛髪以外への染着の無さ ◎ ×
混ぜやすさ ◎ ○
液だれのなさ ○ ◎
伸び・滑らかさ ◎ ×
使用のし易さ ○ ◎
パサつかない ◎ ×
しっとり感がある ◎ ×
上記比較試験の結果、染着力、染毛後の色調の満足度、毛髪以外への染着の無さ、混ぜやすさ、伸び・滑らかさ、パサつかない、染毛後の毛髪の風合いのしっとり感があるの各比較項目に於いて、この発明の染毛剤組成物が優れていると、評価できる。
(副作用試験)
従来の市販の染毛剤では、皮膚刺激と眼球刺激が激しくて、染毛をしたくても副作用が強く出るため、染毛が出来なかった人でパネラーを編成して、この発明の実施例7記載のものを用いて、皮膚パッチテスト及び染毛をして、下記項目についてテストを行い、その評価をアンケート調査方式で、回答してもらい、その結果を集計して、副作用試験の評価を行った。
1.パネラー
市販の染毛剤を使用すると皮膚刺激と眼への刺激があるため、従来染毛を行っていな かった人10人。 男性 5人 女性 5人
年齢 40代 3人、50代 3人、60代 4人
2.テストに使用した染毛剤組成物
この発明の実施例7記載のもの(染め上がりがブラックのもの)。テスト品と言う。
3.パッチテスト
染毛剤を上腕の内側皮膚に、直径3cm大の円形に塗り、10分間経過後これを洗い落とす。
4.染毛
(1)シャンプーで洗髪して、タオルで水分を充分に拭き取る。髪の含有水分は20%程度が好ましい。
(2)第1剤と、第2剤を、1対1の割合で、ボール等の容器に入れ、良く混ぜ合わせて、均一に混合する。次いで、これを薄手のビニール手袋を使用して、掌に前記の染毛剤を採り、シャンプーする要領で、全体に泡立てながら、毛髪に万遍なく塗布する。
(3)前記の染毛剤を塗布後、約5〜10分間放置し、これをシャワーで良く洗い流す。
5.アンケート表の質問事項
(1)製品の外観(粘度、色相)はどうですか。
(2)パッチテストの結果、皮膚に発疹、発赤、かゆみ、水泡、刺激など異常な反応がありましたか。
(3)染毛の際、頭皮に発疹、発赤、かゆみ、水泡、刺激など異常な反応がありましたか。
(4)染毛の際、皮膚に発疹、発赤、かゆみ、水泡、刺激など異常な反応がありましたか。
(5)染毛の際、眼にかゆみ、ひりひりする等の刺激がありましたか。
(6)市販の染毛剤と比較して、臭いの程度はどうですか。
(7)染毛後、毛髪の染め上がりの状態はどうですか。
(8)このテスト品に対する総合的な評価をするとしたらどうですか。
(9)上記以外の皮膚に対する副作用の有無、その他の意見を自由に書いて下さい。
6.評価は5段階評価とした。
(1)とても悪い
(2)悪い
(3)普通
(4)良い
(5)とても良い
7.試験結果
(1)製品の外観(粘度、色相)はどうですか。
Figure 2007119480
Figure 2007119480
(2)パッチテストの結果、皮膚に発疹、発赤、かゆみ、水泡、刺激など異常な反応がありましたか。
Figure 2007119480
(3)染毛の際、頭皮に発疹、発赤、かゆみ、水泡、刺激など異常な反応がありましたか。
Figure 2007119480
(4)染毛の際、皮膚に発疹、発赤、かゆみ、水泡、刺激など異常な反応がありましたか。
Figure 2007119480
(5)染毛の際、眼にかゆみ、ひりひりする等の刺激がありましたか。
Figure 2007119480
(6)市販の染毛剤と比較して、臭いの程度はどうですか。
Figure 2007119480
(7)染毛後、毛髪の染め上がりの状態はどうですか。
Figure 2007119480
(8)このテスト品に対する総合的な評価をするとしたらどうですか。
Figure 2007119480
(9)上記以外の皮膚に対する副作用の有無、その他の意見を自由に書いて下さい。
8.その他の評価意見
◎染毛の際、眼の刺激がなくてとても良かった。
◎短い時間で染毛が出来て、一人で綺麗に染められるので、魅力的である。
◎アレルギー体質で、今まで髪を染めるのが怖かったが、テスト品は刺激も無いし、臭いも今までの商品よりきつくなくて、とても良い。友達にも勧めたい。
◎洗い落とす時に染毛剤が眼に入って、少し違和感を感じたけれど、今までの染毛剤より刺激が少なくて、綺麗な水で洗い流したら、全く問題がなかった。
◎市販の染毛剤を使用した時は、副作用がひどくて病院で治療を受けたけれど、今回は一日で症状が治った。
(試験例1)
洗滌し、乾いた桑葉や枝又は根と精製水を1対8(重量比)の割合で準備し、これを混合して3時間煮沸し、浮上物を篩いにかけて除去し、桑のみ、桑葉又は桑白皮抽出物を得る。
前記の桑の実、桑葉又は桑白皮の熱水抽出物、及びアルコール抽出物又は粉末の原料を下記〔表5〕に表した配合比で混合して、染毛剤用原料組成物を製造した。
Figure 2007119480
染毛剤用原料組成物剤(桑等からの抽出物)で下記の試験を行った。
皮膚刺激性試験
前記染毛剤用原料組成物を、国家公認の試験機関である大韓民国化学試験研究所に依頼して、食品医薬品安全庁考試 第1999−61号の試験法を利用して、皮膚刺激性試験を実施した結果、下記、〔表6〕に記載したように、皮膚に対し非刺激性物質であることを確認した。
Figure 2007119480
(試験例2)
重金属検出試験
前記の染毛剤用原料組成物を、大韓民国化学試験研究所に依頼して、ICP分析の試験方法を用いて、重金属検出試験を実施の結果、下記〔表7〕のように重金属は全く検出されなかった。
Figure 2007119480
(試験例3)
前記の〔表5〕記載の染毛剤用原料組成物1乃至7のそれぞれを、下記〔表9〕のような組成で混合して、染毛剤1乃至8を製造した。
Figure 2007119480
前記の染毛剤のその染着性、毛髪コンディショニング効果及び染着堅牢度について、比較試験を行った。
比較例として、染毛剤は市中で購入した染毛剤(株)ミュスゲン(大韓民国国籍会社)で販売されている商品名「ミュスゲン ムービング ヘアカラー」を購入して使用した(比較例)。
前記の購入した比較例の染毛剤を、パネラー10人と、この発明の染毛剤をパネラー10名に夫々使用して、染毛を行い、染着性、毛髪コンディショニング効果及び染着堅牢度を比較した。
染着性の比較は、色差で比較し、毛髪コンディショニング効果及び染着堅牢度は、5点尺度法で評価した官能評価専門委員10人で点数化して、その点数の平均値を求めた。
5=効果が一番良い
4=効果が結構良い
3=効果が普通
2=効果が若干良い
1=効果がない
1)染着性
染毛剤1乃至8を水と混合して、黒毛及び白毛に塗って、1時間経過した後、市販されているシャンプーを使用して、流水で洗い流した後、ヘアードライヤーで乾燥させた。そして、染毛した毛髪と、未処理の毛髪との色差(△E)を分光光度色差計を使用して測定した。
色差が大きいとか暗い程、毛髪染色剤の染着性が優れていることを示す。
2)毛髪コンディショニング効果
染毛剤1乃至8を水と混合してテスト用の白毛に塗って、1時間経過した後、市販されているシャンプーを使用して、流水で洗い流した後、ヘアードライヤーで乾燥させた。その後、染色された毛髪の感触と強く20回づつ梳って、静電気発生度を評価することで比較した。
3)染着堅牢度
A 染毛剤1乃至8を水と混合して、黒毛及び白毛に塗って、1時間経過した後、市販されているシャンプーを使用して、流水で洗い流した後、ヘアードライヤーで乾燥させた。その後、上記のように染着された毛髪を汗成分と類似する酸性用液に浸して、1時間が経過した後、その変色程度を観察した。
その結果を下記〔表10〕に記載した。
Figure 2007119480
(試験例4)
また、P.I.I(Primary Irritation index)一次刺激次数によれば、各サンプルの皮膚一次刺激性テスト結果は、0.13であった。
因みに、P.I.Iによる判定では、程度が0.1〜0.5までのものを非刺激性としている。
また、同様なP.I.Iによる判定の試験方法に拠れば、この発明の染毛剤は、眼刺激性テストのテスト結果は、6.67であった。
眼粘膜刺激表の評価区分によれば、軽度刺激物は5〜15と記載されているから、前記の結果は、この発明の染毛剤は軽度刺激物に相当すると評価される。
(試験例5)
この発明の染毛剤組成物の重金属の検出試験を行った。検体は、パウチに包装した状態で検査者に提出した。
検査者 社団法人 日本食品分析センター大阪支所
検査実施日 平成18年10月13日
検出対象 ヒ素(Asとして)、鉛、カドミウム、総水銀、マンガン、ニッケル
試験方法 〔表15〕〜〔表20〕に記載した。
結果 何れの検体からも上記種類の重金属の検出は見られなかった。
検体1は、第1剤(ブラック) 実施例12記載のもの
検体2は、第1剤(ダークブラウン) 実施例13記載のもの
検体3は、第1剤(ブラウン) 実施例14記載のもの
検体4は、第1剤(ライトブラウン) 実施例15記載のもの
検体5は、第1剤(スパーライトブラウン) 実施例16記載のもの
検体6は、第2剤 実施例12記載の〔表3〕記載のもの
Figure 2007119480
Figure 2007119480
Figure 2007119480
Figure 2007119480
Figure 2007119480
Figure 2007119480
(試験例6)
染毛剤の染着力と、他の部位への染着性の比較及び色落ち比較試験
この発明の実施例12記載の染毛剤組成物と、市販の下記3種との染毛剤の染着力及び色落ちの比較試験を行った。
試験品aは、この発明の染毛剤で、実施例12記載の染毛剤組成物。
試験品bは、商品名 ビゲン(ホーユー株式会社製)。
試験品cは、商品名 ブローネ(花王株式会社製)
試験品dは、商品名 WELLA(P&G株式会社製)を用いた。
試験項目
(1)パネラーは男性4名の染毛、(2)合成樹脂製の洗面器への塗布、(3)タオルへの塗布、(4)人肌への塗布(被検者2名)(5)枕カバーへの色移りについて、上記の試験品a〜dの各染毛剤を、下記要領でそれぞれ塗布して染色した後、洗い流してその色落ちの程度を比較した。
染色時間は、試験品a〜dの使用説明書に記載されている指示時間に従った。
試験方法
(1)パネルの男性4名に試験品a〜dを用いて、それぞれ各試験品に記載の指示書に従って、染毛を行った。
その染め上がりの状態を比較観察した。
次に、通常の洗髪を1ヶ月間4回に限定し、1ヶ月経過後に1箇所に集合してもらい、1ヵ月後の色落ち(退色状態)を比較観察した。
(2)合成樹脂製の洗面器
上記試験品a〜dを、各染毛剤に記載の指示書によって調製する。試験品cは、混合済みのタイプであるからそのまま使用した。
市販の合成樹脂製の洗面器は、同じものを試験品毎に2個宛、合計8個用意する。
前記洗面器の底部中央に、3cm×5cmの長方形に、試験品a〜dを夫々2個宛塗布した。
各試験品毎に指示してある染毛時間の間、放置する(試験品aは5分間、試験品bは5分間、試験品cは15分間、試験品dは20分間)。
前記洗面器の染色箇所を1つは、水洗いをし、他の1つは食器用洗剤で洗った。
(3)タオル
市販の34cm×34cmの綿製タオルに、15cm×15cmの大きさに枠を描き、試験品a〜dの各染毛剤につき2枚宛、前記枠内に均一に塗布した。
各染毛剤毎に指示してある時間放置する(試験品aは5分間、試験品bは5分間、試験品cは15分間、試験品dは20分間)。
前記タオルの染色箇所を1枚は、水洗いをし、他の1枚は洗濯用洗剤で洗う。
(4)人肌
パネラー(被験者)の人の上腕内側に、500円硬貨大に、試験品a〜dを、夫々1人に付き、左右の2箇所塗布した。
染毛剤毎に指示してある時間放置する(試験品aは5分間、試験品bは5分間、試験品cは15分間、試験品dは20分間)。
1箇所を水のみで洗い、他の1箇所を手洗い用石鹸(ベビー石鹸)で洗った。
(5)染毛後の枕カバーへの色移り
枕カバーは、白色のものを用意した。
パネラー4人の男性に夫々試験品a〜dを使用して各試験品に記載の指示書に従って染毛後、ドライヤーで乾燥し、前記枕カバーを使用して就寝し、6〜8時間の睡眠の後、起床した場合、各枕カバーを回収して、就寝中の発汗等による各枕カバーへの色移りを見て、色落ちの程度を観察した。
試験結果は〔表11〕記載の通りであった。
Figure 2007119480
試験結果
(1)試験品aは、1ヵ月後の脱色・退色の発生は、見られなかった。
(2)洗面器に塗布したもので、水洗いで落ちないものがあった(試験品b、d)。試験品aは、水洗いのみで綺麗に落ちた。
(3)タオルに塗布したものは、試験品b〜dも、洗剤を使用すると薄くなったが、試験品aのみが綺麗に落ちた。
(4)肌への塗布は、水洗いでは、何れも肌に色が残った。石鹸を使用すると水洗いより綺麗に落ちた。試験品aは、試験品bと同程度で色が残ったが、石鹸を使用して洗うと、試験品bよりもかなり薄くなった。
(5)枕カバーへの色移りは、試験品b〜dでは、青又は茶色のシミが残ったが、試験品aのみが全く色移りが見られなかった。
総合評価
(1)総合評価すると、染着力、使用感は、試験品aが優れていると評価できる。
(2)試験品aは、他の試験品と比較して毛髪以外の物品例えば合成樹脂製の物品に対する染着度合いが弱いので、扱い易くなる。
(3)タオルに塗布したものは、試験品aは、洗剤で洗うと完全に落ちる。毛髪以外のものには染まり難いと評価できる。
(4)試験品b〜cは合成樹脂や皮膚にも着色したが、試験品aは、毛髪のみを特異的に染めて、毛髪以外のものには染まり難いと評価できる。
(5)枕カバーへの色移りは、試験品aでは全く発生しないから、色落ちがないと評価できる。b〜dでは、発汗及び温度条件により、色移りが発生した。
次に、この発明の染毛剤組成物を使用した染毛方法について、説明する。
起泡剤を配合した構成のブラックの染毛剤組成物(実施例12記載のもの)を使用した。
用意した第1剤(染毛剤)20gと、第2剤(酸化剤)20gとを、1対1の割合で、ボール等の容器に入れ、刷毛等で均一になるよう良く混ぜ合わせる。
濡れタオル等で、髪を軽く湿らせる。(髪の含有水分が20%程度が望ましい)。
油性の整髪料を使用している場合には、シャンプーで洗髪して、これを良く洗い落とした後、軽く乾燥してから染毛を行うのがよく、染色効果を高めることができる。
また、前記のシャンプーの後、染毛効果を高める為、リンス、トリートメントの使用をしない状態で、染毛を行う。
この発明の染毛剤を使用した染毛作業には、薄手のビニール製手袋を使用し(爪が染まるのを防止する)掌に前記の染毛剤を採り、シャンプーする要領で、全体を泡を立てながら、毛髪に万遍なく塗布する。
染毛剤は、髪の生え際、中間、毛先の順に泡立てながら、塗布する。髪の毛全体に塗り終わったら、両手の指先で、シャンプーする要領で、更によく揉みこむ。
特にムラなく染めたい部分には、染毛剤を充分に揉み込む。
揉み込む際は、櫛又は指先で揉み込むことが必要である。この操作により、起泡剤を配合したタイプの染毛剤は、細かな泡状となり、染毛成分の酸化が促進され、且つ、毛髪の根元まで、染毛剤が届いて、毛髪の根元までも染色できるので、生え際、分け目、もみあげ、襟足も染め残しなく綺麗に染毛することができる。
とりわけ、起泡剤を配合した構成のものは、これを配合しないものと比較して、いわゆる液だれの発生が少なく、且つ伸びが良いので、毛髪に塗布し易くなり、取扱及び染毛作業が一層容易となり、使用性が良くなる。
染毛剤の毛髪への塗布の終了後、約5〜10分間そのままの状態で、染毛のための保持時間を置く。この染毛のための保持時間を経た後、染毛剤をシャワーでよく洗い流す。水分をタオルで拭き取り、ヘアードライヤーで髪を乾かして、染毛作業が終了する。
前記作業が終了した後は、染毛後のシャンプーやリンスをする必要がない状態となる。
この発明の染毛剤は、染毛の際、生え際や、はみ出して皮膚等に付いた場合であっても、皮膚を強く染色することがないので、前記の洗髪で綺麗に取り除くことができる。
これにより、仕上がった染毛髪は、自然の黒髪に近い色調で且つ、毛髪に潤いと、つやがあり、染まり過ぎから来る不自然な黒さは見られなかった。
また、従来市販の染毛剤は、染毛後24時間〜48時間は、パーマをかけないで下さいとの説明書に記載があり、これを禁止して居るのに対し、この発明の染毛剤を使用すれば、染毛後、直ちにパーマをかけても、染着力が強いのでパーマ液による色落ちの発生がない。
市販の染毛剤による染毛の場合は、染毛後に毛髪に含まれた染料及び毛髪に残留している染毛剤が、パーマ液の働きを阻害したり、パーマ液により染料が流出したり、又は染料が脱色されて仕舞う為、染毛直後のパーマがけを禁止する指示となっているものと推測される。
また、前記とは逆に、パーマをかけた後、直ちに、この発明の染毛剤による染毛をしても、何ら支障が生じないことは言うまでもない。
この発明の毛髪の染毛剤は、染毛後の仕上がり色のタイプでは、下記の5種のタイプがある。
ブラック、ダークブラウン、ブラウン、ライトブラウン及びスパーライトブラウンである。
染毛の為の標準的な(待機)保持時間は、ブラックでは5分間、ダークブラウンでは10分間、ブラウン、ライトブラウン及びスパーライトブラウンでは夫々12分間である。
勿論、前記は、標準的な時間であって、季節、室温、髪の性質等で個人差があるので、適宜調整することが必要であることは言うまでもない。
因みに、市販の標準的な染毛剤の染色の為の(待機)保持時間は、5〜20分間程度である。
また、天然由来の植物原料からなり、普及している市販のヘナは、染色性が悪く、また、染色の為の保持時間は2時間〜4時間を要している。
以下、実施例によりこの発明を詳細に説明するが、この発明はこれに限定されるものではない。
この発明の桑等のからの抽出物の熱水抽出は、洗浄し乾燥した桑の実、桑葉又は桑白皮の1重量に対して、水50ないし150重量倍を入れて、加熱して収得された物質を指称し、この場合加熱温度は、約100℃以上が望ましくて、加熱時間は10時間以上が良い。
100℃で10〜15時間がより一層好ましい。
これを更に濃縮して、濃縮率50%の桑等からの抽出物が得られた。
この発明の熱水抽出による桑等からの抽出物は、桑の木の葉、枝、根及び実を洗浄して乾燥したものを各部位を等量に2kgを槽に入れ、これに100リットルの水を注入し、100℃で10時間煮沸して、65リットルの抽出液を得た。
この場合加熱温度は、約100℃以上が望ましくて、加熱時間は10時間以上が良い。
100℃で10〜15時間がより一層好ましい。
これを更に、加熱して濃縮して50リットルの桑等からの抽出物を得た。この桑等からの抽出物は水分含量94%のものである。
この発明のアルコール抽出による桑等からの抽出物は、桑の実、桑葉又は桑白皮の1重量に対して、アルコール30乃至100重量倍を入れて抽出して得た物質を指称し、このとき抽出条件は40〜50℃で、5〜10時間抽出した方が良いが、45℃で8時間抽出した方が、より一層好ましい。
これを更に濃縮して、濃縮率50%の桑等からの抽出物が得られた。
この発明のアルコール抽出による桑等からの抽出物は、桑の木の葉、枝、根及び実を洗浄して乾燥したものの各部位を等量に2kgを槽に入れ、これに100リットルのアルコールを注入し、40〜50℃で8時間、加熱還流して、65リットルの抽出液を得た。
この場合加熱温度は、45℃で8時間抽出するのがより一層好ましい。
これを更に、加熱してアルコールを留去して濃縮し、50リットルの桑等からの抽出物を得た。この桑等からの抽出物はアルコール含量75%のものである。
実施例2、実施例4で得られた桑等からの抽出物を、粉末化機で粉末化して、夫々60gの桑等からの抽出物の粉末を得た。
この発明の桑等からの抽出物を、前記実施例5により得られた粉末を使用して調製する場合には、100リットルの水に、60gの粉末を溶解したものを、桑等からの抽出物として使用する。
染毛剤組成物がブラックの染毛剤組成物の配合例
第1剤の総重量の100重量%に対し、
パラフェニレンジアミン2.250重量%
メタフェニレンジアミン0.115重量%
メタアミノフェノール1.050重量%
レゾルシン0.900重量%
EDTA0.100重量%
メチルパラベン0.050重量%
チオグリコール酸0.100重量%
ラウリル硫酸ナトリウム液1.000重量%
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン1.000重量%
ヒドロキシエチルセルロース2.500重量%
モノエタノールアミン0.500重量%
桑等からの抽出物90.435重量%で構成する第1剤。
第2剤の配合は〔表3〕記載の通り。
Figure 2007119480

桑等からの抽出物を主材とする染毛剤組成物である。
染毛剤組成物がダークブラウンの染毛剤組成物の配合例
第1剤の総重量の100重量%に対し、
パラフェニレンジアミン1.650重量%
メタフェニレンジアミン0.050重量%
メタアミノフェノール0.750重量%
レゾルシン0.750重量%
EDTA0.100重量%
メチルパラベン0.050重量%
チオグリコール酸0.100重量%
ラウリル硫酸ナトリウム液1.000重量%
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン1.000重量%
ヒドロキシエチルセルロース2.500重量%
モノエタノールアミン0.600重量%
桑等からの抽出物91.450重量%で構成する第1剤。
第2剤の配合は〔表3〕記載の通り。
桑等からの抽出物を主材とする染毛剤組成物である。
染毛剤組成物がブラウンの場合の配合例
第1剤の総重量の100重量%に対し
パラフェニレンジアミン1.300重量%
メタアミノフェノール1.550重量%
オルトアミノフェノール0.800重量%
レゾルシン0.500重量%
EDTA0.100重量%
メチルパラベン0.050重量%
チオグリコール酸0.100重量%
ラウリル硫酸ナトリウム液1.000重量%
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン1.000重量%
ヒドロキシエチルセルロース2.500重量%
モノエタノールアミン0.700重量%
桑等からの抽出物90.400重量%で構成する第1剤。
第2剤の配合は〔表3〕記載の通り。
桑等からの抽出物を主材とする染毛剤組成物である。
染毛剤組成物がライトブラウンの場合の配合例
第1剤の総重量の100重量%に対し、
パラフェニレンジアミン0.750重量%
5−アミノオルトクレゾール0.060重量%
メタアミノフェノール0.100重量%
レゾルシン0.600重量%
EDTA0.100重量%
メチルパラベン0.050重量%
チオグリコール酸0.100重量%
ラウリル硫酸ナトリウム液1.000重量%
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン1.000重量%
ヒドロキシエチルセルロース2.500重量%
モノエタノールアミン0.800重量%
桑等からの抽出物92.940重量%で構成する第1剤。
第2剤の配合は〔表3〕記載の通り。
桑等からの抽出物を主材とする染毛剤組成物である。
染毛剤組成物がスーパーライトブラウンの場合の配合例
第1剤の総重量の100重量%に対し、
パラフェニレンジアミン 0.800重量%
5−アミノオルトクレゾール 0.200重量%
メタアミノフェノール 0.100重量%
レゾルシン 0.750重量%
EDTA 0.100重量%
パラオキシ安息香酸メチル 0.050重量%
チオグリコール酸 0.100重量%
ラウリル硫酸ナトリウム液 0.300重量%
精製水 0.700
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.000重量%
ヒドロキシエチルセルロース 2.500重量%
モノエタノールアミン 0.600重量%
桑等からの抽出物 92.800重量%で構成する第1剤。
第2剤の配合は〔表3〕記載の通り。
桑等からの抽出物を主材とする染毛剤組成物である。
起泡剤を配合した構成の染毛剤組成物がブラックの場合の配合例
第1剤の総重量の100重量%に対し、
パラフェニレンジアミン2.250重量%
メタフェニレンジアミン0.115重量%
メタアミノフェノール1.050重量%
レゾルシン0.900重量%
EDTA0.100重量%
メチルパラベン0.050重量%
チオグリコール酸0.100重量%
ラウリル硫酸ナトリウム液1.000重量%
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン1.000重量%
ヒドロキシエチルセルロース2.500重量%
モノエタノールアミン0.500重量%
桑等からの抽出物85.435〜90.335重量%
起泡剤0.100〜5.000重量%で構成する第1剤。
起泡剤は、サポニン、アルキル硫酸ナトリウムに代表される陰イオン性界面活性 剤であるアニオン性界面活性剤、アルキル脂肪酸にポリオキシエチレン等を付加し た非イオン性界面活性剤、ベタイン型の両性界面活性剤の1種又は2種以上を組み 合わせたものから選択する。
第2剤の配合は〔表3〕記載の通り。
桑等からの抽出物89.600重量%
桑等からの抽出物を主材とする染毛剤組成物である。
起泡剤を配合した構成の染毛剤組成物がダークブラウンの場合の配合例
第1剤の総重量の100重量%に対し、
パラフェニレンジアミン1.650重量%
メタフェニレンジアミン0.050重量%
メタアミノフェノール0.750重量%
レゾルシン0.750重量%
EDTA0.100重量%
メチルパラベン0.050重量%
チオグリコール酸0.100重量%
ラウリル硫酸ナトリウム液1.000重量%
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン1.000重量%
ヒドロキシエチルセルロース2.500重量%
モノエタノールアミン0.600重量%
桑等からの抽出物85.450〜91.350重量%
起泡剤0.100〜5.000重量%で構成する第1剤。
起泡剤は、サポニン、アルキル硫酸ナトリウムに代表される陰イオン性界面活性剤 であるアニオン性界面活性剤、アルキル脂肪酸にポリオキシエチレン等を付加した 非イオン性界面活性剤、ベタイン型の両性界面活性剤の1種又は2種以上を組み合 わせたものから選択する。
第2剤の配合は〔表3〕記載の通り。
桑等からの抽出物を主材とする染毛剤組成物である。
起泡剤を配合した構成の染毛剤組成物がブラウンの場合の配合例
第1剤の総重量の100重量%に対し、
パラフェニレンジアミン1.300重量%
メタアミノフェノール1.550重量%
オルトアミノフェノール0.800重量%
レゾルシン0.500重量%
EDTA0.100重量%
メチルパラベン0.050重量%
チオグリコール酸0.100重量%
ラウリル硫酸ナトリウム液1.000重量%
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン1.000重量%
ヒドロキシエチルセルロース2.500重量%
モノエタノールアミン0.700重量%
桑等からの抽出物85.400〜90.300重量%
起泡剤0.100〜5.000重量%で構成する第1剤。
起泡剤は、サポニン、アルキル硫酸ナトリウムに代表される陰イオン性界面活性剤 であるアニオン性界面活性剤、アルキル脂肪酸にポリオキシエチレン等を付加した 非イオン性界面活性剤、ベタイン型の両性界面活性剤の1種又は2種以上を組み合 わせたものから選択する。
第2剤の配合は〔表3〕記載の通り。
桑等からの抽出物を主材とする染毛剤組成物である。
起泡剤を配合した構成の染毛剤組成物がライトブラウンの場合の配合例
第1剤の総重量の100重量%に対し、
パラフェニレンジアミン0.750重量%
5−アミノオルトクレゾール0.060重量%
メタアミノフェノール0.100重量%
レゾルシン0.600重量%
EDTA0.100重量%
メチルパラベン0.050重量%
チオグリコール酸0.100重量%
ラウリル硫酸ナトリウム液1.000重量%
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン1.000重量%
ヒドロキシエチルセルロース2.500重量%
モノエタノールアミン0.800重量%
桑等からの抽出物87.940〜92.840重量%
起泡剤0.100〜5.000重量%で構成する第1剤。
起泡剤は、サポニン、アルキル硫酸ナトリウムに代表される陰イオン性界面活性 剤であるアニオン性界面活性剤、アルキル脂肪酸にポリオキシエチレン等を付加し た非イオン性界面活性剤、ベタイン型の両性界面活性剤の1種又は2種以上を組み 合わせたものから選択する。
第2剤の配合は〔表3〕記載の通り。
桑等からの抽出物を主材とする染毛剤組成物である。
起泡剤を配合した構成の染毛剤組成物がスパーライトブラウンの場合の配合例
第1剤の総重量の100重量%に対し、
染毛剤組成物がスパーライトブラウンの場合の配合例
第1剤の総重量の100重量%に対し、
パラフェニレンジアミン 0.800重量%
5−アミノオルトクレゾール 0.200重量%
メタアミノフェノール 0.100重量%
レゾルシン 0.750重量%
EDTA 0.100重量%
パラオキシ安息香酸メチル 0.050重量%
チオグリコール酸 0.100重量%
ラウリル硫酸ナトリウム液 0.300重量%
精製水 0.700
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.000重量%
ヒドロキシエチルセルロース 2.500重量%
モノエタノールアミン 0.600重量%
桑等からの抽出物87.800〜92.700重量%
起泡剤0.100〜5.000重量%で構成する第1剤。
起泡剤は、サポニン、アルキル硫酸ナトリウムに代表される陰イオン性界面活性 剤であるアニオン性界面活性剤、アルキル脂肪酸にポリオキシエチレン等を付加し た非イオン性界面活性剤、ベタイン型の両性界面活性剤の1種又は2種以上を組み 合わせたものから選択する。
第2剤の配合は〔表3〕記載の通り。
桑等からの抽出物を主材とする染毛剤組成物である。
桑等からの抽出物は、ハラミツ、コウゾ、ハリグワ、イチジク、ヒメイタビ、イタビカズラ、アオサ及びガジュマルからなる群から選んだ桑科植物から選択したものから、桑の木からの抽出と同様な方法で、熱水抽出又はアルコール抽出により抽出したものを使用した。原材料に桑の木を使用した場合と略同等な効果が認められる。
第1剤の製造方法
配合表記載の物質を下記段階に従って順次投入して、最終的には、配合表記載のものに成るように調整する。
実施例7、8、9、10、11、12、13、14、15及び16の何れかに記載の配合表の第1剤の1種を選択し、配合成分を計量し、モノエタノールアミンを除いたものを製造タンクに入れ、混合する第1段階と、
第1段階の油状、液状原料で製造タンクに投入されたものを、80℃に維持しながらホモジナイズ2000RPMで3分間維持し、パドルミキサー150RPMで撹拌する第2段階と、
前記第2段階の混合物をパドルミキサー450RPMで撹拌しながら45℃まで冷却(真空冷却、窒素置換)混合する第3段階と、
前記第3段階の混合物にアルカリ剤であるモノエタノールアミンを投入後25℃まで冷却(真空脱泡、窒素置換、ホモゲナイズ2500RPMで3分間持続、パドルミキサー150RPM)する第4段階と、
前記第4段階の混合物を窒素置換させて貯蔵タンクに窒素圧で濾過、保存し、移送及び熟成する第5段階と、
前記第5段階を経た組成物を酸素透過性のない材質の包装容器に充填する第6段階と、
前記第6段階を経た完成品を包装及び出荷する第7段階で成立つ桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主成分とする染毛剤組成物の製造方法。
第2剤の製造方法
〔表8〕に記載の第2剤の配合表は、この発明の各種染毛剤組成物の第2剤として共通に使用されるものである。
Figure 2007119480
配合〔表8〕に記載の物質を、下記段階に従って順次投入して、最終的には、配合〔表8〕記載のものに成るように調整する。
配合〔表8〕記載の配合物を計量し、〔表8〕記載の配合表から、〔表4〕記載のものを除いたものを混合する第1段階と、
Figure 2007119480
前記第1段階の油状、液状原料を、製造タンクに投入後80℃に維持しながらホモジナイズを2000RPMで3分間維持し、パドルミキサー150RPMで撹拌混合する第2段階と、
前記第2段階の混合物と、〔表4〕記載の配合物をパドルミキサー150RPMで撹拌しながら45℃まで冷却する第3段階と、
第3段階の酸化剤を加えた第2剤の混合物を、貯蔵タンクに濾過保存し、24時間熟成する第4段階と、
第4段階を終わった原料組成物を酸素透過性のある材質の包装容器に充填する第5段階と、
第5段階を終わった完成品を包装及び出荷する第6段階で成立つ桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主成分とする染毛剤組成物の製造方法。

Claims (17)

  1. 桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物において、桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物及び染毛剤を含有する第1剤と、前記抽出物及び前記第1剤を酸化する酸化剤を含有する第2剤とで構成したことを特徴とする桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物。
  2. 桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物において、染毛剤がブラックの場合、第1剤の総重量100重量%に対し、パラフェニレンジアミン2.250重量%、メタフェニレンジアミン0.115重量%、メタアミノフェノール1.050重量%、レゾルシン0.900重量%、EDTA0.100重量%、メチルパラベン0.050重量%、チオグリコール酸0.100重量%、ラウリル硫酸ナトリウム液1.000重量%、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン1.000重量%、ヒドロキシエチルセルロース2.500重量%、モノエタノールアミン0.500重量%、前記抽出物90.435重量%で構成する第1剤と、第2剤の総重量100重量%に対し、純度34.5〜35.5%の過酸化水素水8.00重量%、EDTA0.200重量%、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム0.100重量%、流動パラフィン0.500重量%、セタノール1.00重量%、ラノリン0.500重量%、リン酸0.030重量%、ピロリン酸ナトリウム0.070重量%、前記抽出物89.600重量%からなる第2剤とで構成したことを特徴とする桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物。
  3. 桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物において、染毛剤がダークブラウンの場合、第1剤の総重量100重量%に対し、パラフェニレンジアミン1.650重量%、メタフェニレンジアミン0.050重量%、メタアミノフェノール0.750重量%、レゾルシン0.750重量%、EDTA0.100重量%、メチルパラベン0.050重量%、チオグリコール酸0.100重量%、ラウリル硫酸ナトリウム液1.000重量%、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン1.000重量%、ヒドロキシエチルセルロース2.500重量%、モノエタノールアミン0.600重量%、前記抽出物91.450重量%で構成する第1剤と、第2剤の総重量100重量%に対し、純度34.5〜35.5%の過酸化水素水8.00重量%、EDTA0.200重量%、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム0.100重量%、流動パラフィン0.500重量%、セタノール1.00重量%、ラノリン0.500重量%、リン酸0.030重量%、ピロリン酸ナトリウム0.070重量%、前記抽出物89.600重量%からなる第2剤とで構成したことを特徴とする桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物。
  4. 桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物において、染毛剤がブラウンの場合、第1剤の総重量100重量%に対し、パラフェニレンジアミン1.300重量%、メタアミノフェノール1.550重量%、オルトアミノフェノール0.080重量%、レゾルシン0.500重量%、EDTA0.100重量%、メチルパラベン0.050重量%、チオグリコール酸0.100重量%、ラウリル硫酸ナトリウム液1.000重量%、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン1.000重量%、ヒドロキシエチルセルロース2.500重量%、モノエタノールアミン0.700重量%、前記抽出物90.400重量%で構成する第1剤と、第2剤の総重量100重量%に対し、純度34.5〜35.5%の過酸化水素水8.00重量%、EDTA0.200重量%、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム0.100重量%、流動パラフィン0.500重量%、セタノール1.000重量%、ラノリン0.500重量%、リン酸0.030重量%、ピロリン酸ナトリウム0.070重量%、前記抽出物89.600重量%からなる第2剤とで構成したことを特徴とする桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物。
  5. 桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物において、染毛剤がライトブラウンの場合、第1剤の総重量100重量%に対し、パラフェニレンジアミン0.750重量%、5−アミノオルトクレゾール0.060重量%、メタアミノフェノール0.100重量%、レゾルシン0.600重量%、EDTA0.100重量%、メチルパラベン0.050重量%、チオグリコール酸0.100重量%、ラウリル硫酸ナトリウム液1.000重量%、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン1.000重量%、ヒドロキシエチルセルロース2.500重量%、モノエタノールアミン0.800重量%、前記抽出物92.940重量%で構成する第1剤と、第2剤の総重量100重量%に対し、純度34.5〜35.5%の過酸化水素水8.00重量%、EDTA0.200重量%、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム0.100重量%、流動パラフィン0.500重量%、セタノール1.00重量%、ラノリン0.500重量%、リン酸0.030重量%、ピロリン酸ナトリウム0.070重量%、前記抽出物89.600重量%からなる第2剤とで構成したことを特徴とする桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物。
  6. 桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物において、染毛剤組成物がスパーライトブラウンの場合、第1剤の総重量の100重量%に対し、パラフェニレンジアミン0.800重量%、5−アミノオルトクレゾール0.200重量%、メタアミノフェノール0.100重量%、レゾルシン0.750重量%、EDTA0.100重量%、パラオキシ安息香酸メチル0.050重量%、チオグリコール酸0.100重量%、ラウリル硫酸ナトリウム液0.300重量%、精製水0.700、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン1.000重量%、ヒドロキシエチルセルロース2.500重量%、モノエタノールアミン0.600重量%、桑等からの抽出物92.800重量%で構成する第1剤と、第2剤の総重量100重量%に対し、純度34.5〜35.5%の過酸化水素水8.00重量%、EDTA0.200重量%、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム0.100重量%、流動パラフィン0.500重量%、セタノール1.00重量%、ラノリン0.500重量%、リン酸0.030重量%、ピロリン酸ナトリウム0.070重量%、前記抽出物89.600重量%からなる第2剤とで構成したことを特徴とする桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物。
  7. 桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物において、桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物、染毛剤及び起泡剤とを配合する第1剤と、前記第1剤を酸化する酸化剤及び前記抽出物からなる第2剤とで構成することを特徴とする桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物。
  8. 桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物において、染毛剤がブラックの場合、第1剤の総重量100重量%に対し、パラフェニレンジアミン2.250重量%、メタフェニレンジアミン0.115重量%、メタアミノフェノール1.050重量%、レゾルシン0.900重量%、EDTA0.100重量%、メチルパラベン0.050重量%、チオグリコール酸0.100重量%、ラウリル硫酸ナトリウム液1.000重量%、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン1.000重量%、ヒドロキシエチルセルロース2.500重量%、モノエタノールアミン0.500重量%、前記抽出物85.435〜90.335重量%及び起泡剤0.1〜5.0重量%で構成する第1剤と、第2剤の総重量100重量%に対し、純度34.5〜35.5%の過酸化水素水8.00重量%、EDTA0.200重量%、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム0.100重量%、流動パラフィン0.500重量%、セタノール1.00重量%、ラノリン0.500重量%、リン酸0.030重量%、ピロリン酸ナトリウム0.070重量%、前記抽出物89.600重量%からなる第2剤とで構成したことを特徴とする桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物。
  9. 桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物において、染毛剤がダークブラウンの場合、第1剤の総重量100重量%に対し、パラフェニレンジアミン1.650重量%、メタフェニレンジアミン0.050重量%、メタアミノフェノール0.750重量%、レゾルシン0.750重量%、EDTA0.100重量%、メチルパラベン0.050重量%、チオグリコール酸0.100重量%、ラウリル硫酸ナトリウム液1.000重量%、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン1.000重量%、ヒドロキシエチルセルロース2.500重量%、モノエタノールアミン0.600重量%、前記抽出物85.450〜91.350重量%及び起泡剤0.1〜5.0重量%で構成する第1剤と、第2剤の総重量100重量%に対し、純度34.5〜35.5%の過酸化水素水8.00重量%、EDTA0.200重量%、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム0.100重量%、流動パラフィン0.500重量%、セタノール1.00重量%、ラノリン0.500重量%、リン酸0.030重量%、ピロリン酸ナトリウム0.070重量%、前記抽出物89.600重量%からなる第2剤とで構成したことを特徴とする桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物。
  10. 桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物において、染毛剤がブラウンの場合、第1剤の総重量100重量%に対し、パラフェニレンジアミン1.300重量%、メタアミノフェノール1.550重量%、オルトアミノフェノール0.800重量%、レゾルシン0.500重量%、EDTA0.100重量%、メチルパラベン0.050重量%、チオグリコール酸0.100重量%、ラウリル硫酸ナトリウム液1.000重量%、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン1.000重量%、ヒドロキシエチルセルロース2.500重量%、モノエタノールアミン0.700重量%、前記抽出物85.400〜90.300重量%及び起泡剤0.1〜5.0重量%で構成する第1剤と、第2剤の総重量100重量%に対し、純度34.5〜35.5%の過酸化水素水8.00重量%、EDTA0.200重量%、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム0.100重量%、流動パラフィン0.500重量%、セタノール1.00重量%、ラノリン0.500重量%、リン酸0.030重量%、ピロリン酸ナトリウム0.070重量%、前記抽出物89.600重量%からなる第2剤とで構成したことを特徴とする桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物。
  11. 桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物において、染毛剤がライトブラウンの場合、第1剤の総重量100重量%に対し、パラフェニレンジアミン0.750重量%、5−アミノオルトクレゾール0.060重量%、メタアミノフェノール0.100重量%、レゾルシン0.600重量%、EDTA0.100重量%、メチルパラベン0.050重量%、チオグリコール酸0.100重量%、ラウリル硫酸ナトリウム液1.000重量%、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン1.000重量%、ヒドロキシエチルセルロース2.500重量%、モノエタノールアミン0.800重量%、前記抽出物87.940〜92.840重量%及び起泡剤0.1〜5.0重量%で構成する第1剤と、第2剤の総重量100重量%に対し、純度34.5〜35.5%の過酸化水素水8.00重量%、EDTA0.200重量%、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム0.100重量%、流動パラフィン0.500重量%、セタノール1.00重量%、ラノリン0.500重量%、リン酸0.030重量%、ピロリン酸ナトリウム0.070重量%、前記抽出物89.600重量%からなる第2剤とで構成したことを特徴とする桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物。
  12. 桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物において、起泡剤を配合した構成の染毛剤組成物がスパーライトブラウンの場合、第1剤の総重量の100重量%に対し、第1剤の総重量の100重量%に対し、パラフェニレンジアミン0.800重量%、5−アミノオルトクレゾール0.200重量%、メタアミノフェノール0.100重量%、レゾルシン0.750重量%、EDTA0.100重量%、パラオキシ安息香酸メチル0.050重量%、チオグリコール酸0.100重量%、ラウリル硫酸ナトリウム液0.300重量%、精製水0.700、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン1.000重量%、ヒドロキシエチルセルロース2.500重量%、モノエタノールアミン0.600重量%、桑等からの抽出物87.800〜92.700重量%、起泡剤0.100〜5.000重量%で構成する第1剤と、第2剤の総重量100重量%に対し、純度34.5〜35.5%の過酸化水素水8.00重量%、EDTA0.200重量%、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム0.100重量%、流動パラフィン0.500重量%、セタノール1.00重量%、ラノリン0.500重量%、リン酸0.030重量%、ピロリン酸ナトリウム0.070重量%、前記抽出物89.600重量%からなる第2剤とで構成したことを特徴とする桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物。
  13. 抽出物は、ハラミツ、コウゾ、ハリグワ、イチジク、ヒメイタビ、イタビカズラ、アオサ及びガジュマルからなる群から選んだクワ科植物の抽出物であることを特徴とする請求項1乃至12記載の染毛剤組成物。
  14. 起泡剤は、サポニン、アルキル硫酸ナトリウムに代表される陰イオン性界面活性剤であるアニオン性界面活性剤、アルキル脂肪酸にポリオキシエチレン等を付加した非イオン性界面活性剤、ベタイン型の両性界面活性剤の1種又は2種以上を組み合わせたことを特徴とする請求項7乃至12記載の桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材とする染毛剤組成物。
  15. 起泡剤は、前記第1剤の総重量に対し、0.1〜5.0重量%としたことを特徴とする請求項7乃至12記載の桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主材する染毛剤組成物。
  16. 請求項2乃至12の何れかに記載の第1剤の1種を選択し、その配合成分を計量し、モノエタノールアミン除いたものを製造タンクに入れ、混合する第1段階と、
    第1段階の油状、液状原料を製造タンクに投入後80℃に維持しながらホモジナイズ2000RPMで3分間維持し、及びパドルミキサー150RPMで撹拌する第2段階と、
    前記第2段階の混合物をパドルミキサー450RPMで撹拌しながら45℃まで冷却混合する第3段階と、
    前記第3段階の混合物にアルカリ性であるモノエタノールアミンを投入後、ホモジナイズを2500RPMで3分間維持し、パドルミキサー150RPMで撹拌混合25℃まで冷却する第4段階と、
    前記第3段階の混合物を窒素置換させて貯蔵タンクに窒素圧で濾過保存し、移送及び熟成する第5段階と、
    前記第4段階を経た組成物を第1剤は酸素透過性のない材質の包装容器、第2剤は容器は酸素透過性のある材質の包装容器に充填する第5段階と、
    前記第5段階を経た完成品を包装及び出荷する第6段階で成立つことを特徴とする桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主成分とする染毛剤組成物の製造方法。
  17. 請求項1乃至12に記載の第1剤に対応する第2剤は、第2剤の総重量100重量%に対し、純度34.5〜35.5%の過酸化水素水8.00重量%、EDTA0.200重量%、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム0.100重量%、流動パラフィン0.500重量%、セタノール1.00重量%、ラノリン0.500重量%、リン酸0.030重量%、ピロリン酸ナトリウム0.070重量%、前記抽出物89.600重量%の割合で、配合成分を計量し、過酸化水素水、リン酸、ピロリン酸ナトリウムを除いたものを製造タンクに入れて混合する第1段階と、
    前記第1段階の油状、液状原料を製造タンクに投入後80℃に維持しながらホモジナイズを2000RPMで3分間維持し、パドルミキサー150RPMで撹拌混合する第2段階と、
    前記第2段階の混合物を過酸化水素水、リン酸、ピロリン酸ナトリウムの原料をパドルミキサーで撹拌しながら45℃まで冷却する第3段階と、
    第3段階の酸化剤である第2剤の混合物を貯蔵タンクに濾過保存し、24時間熟成する第4段階と、
    第4段階を終わった組成物を、第1剤は酸素透過性のない材質の包装容器、第2剤は容器は酸素透過性のある材質の包装容器に充填する第5段階と、
    第5段階を終わった完成品を包装及び出荷する第6段階で成立つことを特徴とする請求項1ないし12記載の桑の木の葉、樹皮、根及び実からの抽出物を主成分とする染毛剤組成物の製造方法。
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