JP2009120601A - 二剤式染毛剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定性が良好で、更に頭髪に塗布しやすく、頭皮への刺激性が低く、かつ脱色性、染毛性の高い泡状の二剤式染毛剤の提供。
【解決手段】アルカリ剤を含有する第1剤、過酸化水素を含有する第2剤、及び第1剤と第2剤の混合液を泡状に吐出するためのノンエアゾール・フォーマー容器からなり、混合液中に次の成分(A)を含有する二剤式染毛剤。
(A)カルボン酸系アニオン界面活性剤
【選択図】なし

Description

本発明は、二剤式染毛剤に関する。
従来、染毛剤組成物としては、液状又はクリーム状のものが普及しているが、これらを頭髪にムラなく塗布するのは難しい。特に、消費者自身が、自己の頭髪の根元部分や後頭部に塗布するには、ブロッキング、合わせ鏡等のスキルの習熟が必要であるとともに、ムラなく塗布するために慎重な操作が必要である。
そこで、剤を泡状に吐出して染毛操作を簡便化することが提案されており、例えば、二剤式エアゾール型のものや一剤式ノンエアゾール型のものが知られている。しかし、二剤式エアゾール型には、第1剤と第2剤との混合比が一定にならず、脱色ムラや染色ムラが生じやすい、金属製の耐圧容器等が過酸化水素により酸化され腐食する、過酸化水素の分解によって耐圧容器の内圧が過度に上昇するといった問題がある。また一剤式ノンエアゾール型は、脱色能が無いか弱いため、一度の施術で得られる色調変化を大きくするのは難しく、鮮やかな染毛を求める場合には、塗布後に長時間放置したり、施術を繰り返したりすることが必要となり、染毛操作が煩雑になり易いという問題がある。
これに対し、二剤式染毛剤組成物をノンエアゾール型のフォーマー容器から泡状に吐出させるものが提案されている(特許文献1及び2参照)。これらのものは、第1剤と第2剤の混合液をフォーマー容器から泡状に吐出することにより、従来の二剤式エアゾール型のものと比較して、混合比にばらつきが生じにくく、しかも従来の一剤式ノンエアゾール型のものと比較して十分な脱色力又は染毛力を得ることができるものである。
特開2004-339216号公報 特開2006-124279号公報
本発明は、特許文献1及び2における染毛性、脱色性に優れる等の特長を生かしたまま、保存安定性が良好で、より頭髪に塗布しやすく、頭皮への刺激性が低い泡状の二剤式染毛剤を提供することを目的とする。
本発明者は、二剤式ノンエアゾール型の染毛剤において、第1剤と第2剤の混合液中にカルボン酸系アニオン界面活性剤を含有させることにより上記の目的を達成することを見出し、本発明を完成した。
本発明は、アルカリ剤を含有する第1剤、過酸化水素を含有する第2剤、及び第1剤と第2剤の混合液を泡状に吐出するためのノンエアゾール・フォーマー容器からなり、混合液中に次の成分(A)を含有する二剤式染毛剤を提供するものである。
(A)カルボン酸系アニオン界面活性剤
また本発明は、上記の二剤式染毛剤の混合液をノンエアゾール・フォーマー容器から泡状に吐出させ、この泡を頭髪に適用した後、頭髪上で再度泡立てる頭髪染色方法を提供するものである。
本発明によれば、二剤式染毛剤の混合液が泡状に吐出され、頭髪にムラなく、かつ簡単に塗布できる。また、吐出される混合液の泡は、頭髪へなじみやすく塗布量を多くすることができ、更に、頭皮への刺激や剤の飛び散り、液ダレを生じさせることがなく、十分な脱色力あるいは染色力を有する。従って、本発明の二剤式染毛剤は、均一でムラの少ない脱色仕上がり又は染毛仕上がりを簡便かつ快適に実現することができる。
また、ノンエアゾール・フォーマー容器を用いて気液混合により泡状に吐出された混合液は、頭髪の根元まで容易に到達するが、そこで液だまり等が生じることはなく、適度に頭髪の染色や脱色したい部分にいきわたる。従って、従来の液状やクリーム状のように根元部分が極端に明るくなったり、混合液の付着量のムラによる脱色ムラや染色ムラが生じたりすることがない。よって、本発明の二剤式染毛剤を、分け目、フェースライン等の新生部付近の頭髪に適用することにより、新生部と既染部との色の段差を解消し、自然な仕上がりを得ることもできる。また、混合液を頭髪に適度に塗布することができるので、頭髪に対するダメージを低減することができる。
また、成分(A)を、アルカリ剤を含有する第1剤に含有させた場合でも、過酸化水素を含有する第2剤に含有させた場合でも、保存安定性は良好であり、吐出される良好な泡質を経時的に安定に得ることができる。
〔定義〕
本発明において、頭髪とは頭に生えた状態の毛髪のことをいい、かつらやトレスといった頭から切り離された毛髪は含まない概念である。また頭髪であれば、人形や、どのような動物であってもよいが、人間の頭髪が好ましい。
本発明において単に「二剤式染毛剤」というときは、ノンエアゾール・フォーマー容器をも含めた全体の概念であるものとする。また二剤式染毛剤は染料を含有する染毛剤と、染料を含有しない脱色剤との両方を含む概念である。また「二剤式染毛剤の混合液」とは第1剤と第2剤の混合液のことをいう。頭髪染色方法とは、頭髪脱色方法を含む概念である。
〔アルカリ剤〕
第1剤が含有するアルカリ剤としては、例えば、アンモニア、エタノールアミン等のアルカノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を使用することができる。また、適宜、緩衝剤として、炭酸水素アンモニウム、塩化アンモニウム等のアンモニウム塩や、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩などを添加することができる。
本発明の二剤式染毛剤における第1剤と第2剤の混合液のpHは、8〜11、特に9〜11が好ましく、アルカリ剤の使用量は、混合液のpHが上記となるように適宜調整される。
〔過酸化水素〕
第2剤中の過酸化水素の含有量は、1〜9質量%、特に3〜6質量%が好ましく、第1剤と第2剤の混合液中における過酸化水素の含有量は、1〜6質量%、特に2〜5質量%が好ましい。また、第2剤のpHは、過酸化水素の分解抑制のため、2〜6、特にpH2.5〜4とすることが好ましい。
〔(A)カルボン酸系アニオン界面活性剤〕
フォーマー容器の泡吐出手段によって二剤式染毛剤の混合液と空気が混合されることで容易に泡が形成され、かつその泡が安定となるようにするため、第1剤と第2剤のいずれか一方、又は両方に起泡剤を含有させる。起泡剤としては、頭髪に塗布しやすく、なじみやすい泡とするために、カルボン酸系アニオン界面活性剤を含有させる。
カルボン酸系アニオン界面活性剤としては、N-アシルアミノ酸塩、N-アシル-N-アルキルアミノ酸塩、アミド型N-アシルアミノ酸塩、エーテルカルボン酸塩、脂肪酸塩、コハク酸アルキル又はコハク酸アルケニルの塩などが挙げられる。
ここで、N-アシルアミノ酸塩のアミノ酸残基としては、グルタミン酸、アスパラギン酸等が挙げられ、N-アシル-N-アルキルアミノ酸塩のアミノ酸残基としては、グルタミン酸、グリシン、β-アラニン等が挙げられる。また、N-アシル-N-アルキルアミノ酸塩のアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル基等が挙げられる。また、アシル基としては、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル基等が挙げられ、これらの塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン(以下、TEAと略す)等の各塩が挙げられる。これらの好ましい具体例として、N-アシルアミノ酸としては、N-ラウロイルグルタミン酸、N-ミリストイルグルタミン酸、N-ココイルグルタミン酸等が挙げられ、N-アシル-N-アルキルアミノ酸としては、N-ラウロイル-N-イソプロピルグリシン、N-ラウロイルサルコシン、N-ミリストイルサルコシン、N-パルミトイルサルコシン、N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニン等が挙げられる。
アミド型N-アシルアミノ酸塩としては、次の一般式(1)で表されるアミド型N−アシルアミノ酸塩が挙げられる。
1CONH(CH2)nCOOM1 (1)
〔式中、R1COは炭素数10〜22のアシル基を示し、nは1又は2の数を示し、M1はnが1のときはナトリウム、カリウム又はアルカノールアンモニウムを、nが2のときはカリウム又はアルカノールアンモニウムを示す。〕
上記アミド型N-アシルアミノ酸塩において、前記一般式(1)中、R1COで示されるアシル基は直鎖であることが望ましく、具体的にはカプリノイル基、ラウロイル基又はミリストイル基が好ましい。
エーテルカルボン酸塩としては、ポリグリセリルアルキルエーテル酢酸塩または次の一般式(2)で表されるエーテル酢酸塩が挙げられる。
2-Z-(CH2CH2O)m-CH2CO2X (2)
〔式中、R2は炭素数7〜19の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、Zは−O−又は−CONH−を示し、Xは水素原子、アルカリ金属、トリエタノールアミン又はアンモニウムを示し、mは1〜20の数を示す。〕
上記エーテル酢酸塩において、R2の炭素数が11〜15のものが好ましい。また、mは3〜15であることが好ましく、6〜12が特に好ましい。具体例としては、ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテル酢酸(一般式(2)中、R2=C1225、Z=−O−、m=10)、ポリオキシエチレン(8)ミリスチルエーテル酢酸(一般式(2)中、R2=C1429、Z=−O−、m=8)、ラウリン酸アミドポリオキシエチレン(6)エーテル酢酸(一般式(2)中、R2=C1123、Z=−CONH−、m=6)、ラウリン酸アミドポリオキシエチレン(10)エーテル酢酸(一般式(2)中、R2=C1123、Z=−CONH−、m=10)等が挙げられる。またその中和度は60〜120%であるのが好ましく、対イオンXとしては、アルカリ金属、特にカリウムが好ましい。
脂肪酸塩としては、例えば炭素数8〜22の脂肪酸の塩基塩が挙げられる。具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、オレイン酸などの単一脂肪酸の他、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸の塩基塩を挙げることができる。ここで塩としては、ナトリウム、カリウムなどの無機塩基性塩、アンモニウム塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノ-2-メチルプロパンジオール等のアルカノールアミン塩、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸等が挙げられる。
コハク酸アルキル又はコハク酸アルケニルの塩におけるアルキル基又はアルケニル基としては、炭素数8〜22の炭化水素基が挙げられ、具体的には、ラウリル、ミリスチル、セチル、ステアリル、オレイル等が挙げられ、これらのナトリウム、カリウム、リチウム、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の各塩が挙げられる。
これらのカルボン酸系アニオン界面活性剤は、二種以上を併用してもよく、第1剤又は第2剤のいずれか一方又は両方に含有させることができる。第1剤と第2剤の混合液中における含有量は、頭髪に塗布しやすく、なじみやすい泡を形成するために、0.01〜20質量%であることが好ましく、更に0.1〜10質量%、特に0.5〜7質量%であることが好ましい。第1剤に含有させる場合の第1剤中における含有量は、吐出される良好な泡質を経時的に安定に得るために、0.01〜30質量%であることが好ましく、更に0.1〜20質量%、特に0.3〜10質量%であることが好ましい。第2剤に含有させる場合の第2剤中における含有量は、吐出される良好な泡質を経時的に安定に得るために、0.01〜30質量%であることが好ましく、更に0.1〜20質量%、特に0.3〜10質量%であることが好ましい。
〔高級アルコール〕
本発明の二剤式染毛剤には、泡もちを良くし、本発明の二剤式染毛剤を頭髪に塗布した後、放置している間の液だれを抑制する効果を高めるため、更に高級アルコールを含有させることができる。
高級アルコールとしては、炭素数が10〜30、更には12〜24、特に14〜22のアルキル基又はアルケニル基を有するものが好ましく、なかでもアルキル基、特に直鎖アルキル基を有するものが好ましい。例えば、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。
高級アルコールは、二種以上を併用することもでき、第1剤又は第2剤のいずれか一方又は両方に含有させることができる。高級アルコールの第1剤と第2剤の混合液中における含有量は、泡立ち、きめ細かく柔らかな泡質、また放置している間の液だれを抑制する効果を高める点から、0.01〜1質量%が好ましく、更には0.1〜0.8質量%、更には0.2〜0.7質量%、特に0.3〜0.6質量%が好ましい。また、高級アルコールを第1剤に含有させる場合の第1剤中における含有量は、0.01〜2質量%が好ましく、更に0.1〜1.5質量%、特に0.2〜1質量%が好ましい。高級アルコールを第2剤に含有させる場合の第2剤中における含有量は、0.01〜2質量%が好ましく、更に0.1〜1.5質量%、特に0.5〜1質量%が好ましい。
〔他の界面活性剤〕
本発明の二剤式染毛剤には、より頭髪に塗布しやすく、なじみやすい泡を形成するために、成分(A)以外の界面活性剤を更に含有させることができる。これら界面活性剤としては、成分(A)以外のアニオン界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤、非イオン界面活性剤及びカチオン界面活性剤が挙げられる。
成分(A)以外のアニオン界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩等の硫酸エステル系、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩等のリン酸エステル系、スルホコハク酸塩型、イセチオン酸塩型、タウリン塩型、アルキルベンゼンスルホン酸型、α-オレフィンスルホン酸型、アルカンスルホン酸型等のスルホン酸系等のアニオン界面活性剤が挙げられる。
両性界面活性剤としては、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基又はアシル基を有するカルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系、ホスホベタイン系、イミダゾリニウム系等の両性界面活性剤が挙げられる。
半極性界面活性剤としては、アルキルアミンオキサイド等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル系、アルキルグリセリルエーテル系、グリセリン脂肪酸エステル系、脂肪酸アルカノールアミド系、糖エーテル系、糖エステル系、糖アミド系等の非イオン界面活性剤が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基又はアシル基を有する第3級アミン塩系、第4級アンモニウム塩系等のカチオン性界面活性剤が挙げられる。
これら成分(A)以外の界面活性剤は、二種以上を併用してもよく、第1剤又は第2剤のいずれか一方又は両方に含有させることができる。第1剤と第2剤の混合液中における含有量は、頭髪に塗布しやすく、なじみやすい泡を形成するために、0.01〜10質量%が好ましく、更に0.1〜7質量%、特に0.2〜5質量%が好ましい。
〔不揮発性親水性溶剤〕
更に、第1剤又は第2剤中に不揮発性親水性溶剤を含有することが好ましい。これにより、本発明の二剤式染毛剤を頭髪に塗布した後、放置している間に、二剤式染毛剤から水分が蒸発して過酸化水素等の刺激性の成分が濃縮されることによる頭皮に対する刺激を軽減することができる。不揮発性親水性溶剤としては、ポリオール類やその低級(炭素数1〜4)アルキルエーテル類などの消泡作用のないものが好ましい。ポリオール類としては、炭素数2〜6のものが好ましく、例えば、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、イソプレングリコール、ソルビトール等が挙げられる。ポリオールの低級アルキルエーテル類としては、前掲のポリオールのモノ低級アルキルエーテルやポリ低級アルキルエーテル(例えば、ジ低級アルキルエーテル)などが挙げられる。なかでもポリオールのモノメチルエーテル又はモノエチルエーテルが好ましく、具体的には、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルが挙げられる。これらは、二種以上を併用することができる。
第1剤と第2剤の混合液中における不揮発性親水性溶剤の含有量は、頭皮刺激を低減する効果と液温が低い時でも泡質を良好なものとする点から、0.01〜4質量%が好ましく、更には0.1〜3質量%、特に0.2〜2質量%が好ましい。
〔染料〕
本発明の二剤式染毛剤は、第1剤と第2剤の混合液に染料を含有させない場合には頭髪の脱色に用いることができ、酸化染料又は直接染料を含有させることにより染毛に用いることができる。染毛に用いる場合、第1剤は酸化染料又は直接染料を含有する。この酸化染料としては、パラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、トルエン-2,5-ジアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)パラフェニレンジアミン、2-(2-ヒドロキシエチル)パラフェニレンジアミン、4-アミノ-3-メチルフェノール、6-アミノ-3-メチルフェノール、オルトアミノフェノール、1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール等の染料前駆体;レゾルシン、2-メチルレゾルシン、メタアミノフェノール、パラアミノオルトクレゾール、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール、メタフェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、1-ナフトール等のカップラーが挙げられる。直接染料としては、パラニトロオルトフェニレンジアミン、パラニトロメタフェニレンジアミン、塩基性黄87、塩基性橙31、塩基性赤12、塩基性赤51、塩基性青99等を挙げることができる。
〔シリコーン類〕
本発明で用いる二剤式染毛剤には、吐出させた泡が長時間維持できる観点からは、第1剤と第2剤の混合液中にシリコーンを含有しないことが好ましいが、泡を頭髪に滑らかになじませるため、また頭髪に高いコンディショニング効果を付与するため、一定範囲内で、更にシリコーン類を含有させることもできる。シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、オキサゾリン変性シリコーンエラストマー等、及びこれらを界面活性剤により水中に分散させたエマルションが挙げられる。これらのうち、増粘剤を用いることなく安定に水中に分散可能な点から、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン及びこれらのエマルションが好ましい。
ポリエーテル変性シリコーンには、末端変性及び側鎖変性のもの、例えばペンダント型(櫛型)、両末端変性型、片末端変性型のものなどが含まれる。このような変性シリコーンとしては、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体等が挙げられる。ポリエーテル変性シリコーンとしては、HLB10以上、特にHLB10〜18のものが、水との相溶性の点から好ましい。ここで、HLBは、曇数(曇数:HLBと相関のある指標でエーテル型非イオン界面活性剤に適用される)から求めた値によるものである。
アミノ変性シリコーンとしては、アミノ基又はアンモニウム基を有しているものであればよいが、アモジメチコーンが好ましい。
第1剤と第2剤の混合液中にシリコーン類を加える場合におけるシリコーン類の含有量は、起泡性を妨げずに、泡を頭髪に滑らかになじませるため、また頭髪に高いコンディショニング効果を付与するため、2質量%以下が好ましく、更には0.005〜1質量%、特に0.01〜0.5質量%が好ましい。
〔その他の成分〕
その他、第1剤及び第2剤は、目的に応じて、香料、紫外線吸収剤、エデト酸等の金属封鎖剤、殺菌剤、パラオキシ安息香酸メチル等の防腐剤、フェナセチン、エチドロン酸、硫酸オキシキノリン等の安定化剤、エタノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等の有機溶剤、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性高分子化合物、保湿剤等を含有することができる。また、第1剤及び第2剤の混合液は、水を主たる媒体とすることが好ましい。
なお、更に脱色効果を高めるため、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩を第3剤として混合液中に含有させることもできる。
〔粘度〕
第1剤の粘度(25℃)は、好ましくは1〜50mPa・s、より好ましくは3〜40mPa・s、より好ましくは5〜30mPa・sである。第2剤の粘度(25℃)は、好ましくは1〜300mPa・s、より好ましくは3〜200mPa・s、より好ましくは5〜100mPa・sである。第1剤と第2剤との混合液の粘度(25℃)は、好ましくは1〜300mPa・s、より好ましくは1〜100mPa・s、より好ましくは3〜100mPa・s、より好ましくは3〜80mPa・s、より好ましくは3〜50mPa・s、より好ましくは5〜50mPa・s、より好ましくは5〜30mPa・s、より好ましくは10〜30mPa・sである。なお、粘度の数値は、株式会社トキメック製B型回転粘度計(モデルTV-10)で、ローターNo.1を用い、ローターを1分間回転させた後の値である。測定対象が100mPa・s以下の場合の回転速度は60rpm、100〜200mPa・sの場合は30rpm、200〜500mPa・sの場合は12rpmで測定する。混合液の粘度を上述の範囲とすることにより、混合液を泡立てずに均質に混合することを可能とし、さらに、頭髪へ適用し易く、頭髪との泡馴染みがよく、頭髪に適用した後の液だれが生じにくい均質な泡を得ることができる。
粘度が上記範囲となるように調整することにより、塗布しやすく頭髪に馴染みやすい泡質を実現することができ、泡が頭髪に塗布された後の垂れ落ちを抑制でき、ノンエアゾール・フォーマー容器で泡を吐出する際に泡を吐出しやすくなる。粘度を前述の範囲に調整するためには、エタノール等の水溶性溶剤の添加、あるいは界面活性剤、ポリオール類、高級アルコール等の含有量や種類の適宜調整を行えばよい。
〔気液混合比〕
フォーマー容器によって吐出させた泡の空気と混合液との気液混合比は、剤の髪への馴染み易さ及び塗り易さの点から、10〜50mL/gが好ましく、15〜40mL/gがより好ましく、20〜30 mL/gが最も好ましい。なお、ここでの気液混合比は次のようにして測定した値である。
25℃で吐出した泡の質量と体積を測定することにより気液混合比を求める。フォーマー容器に混合液を100g入れ、20gの泡を1000mLのメスシリンダーに吐出し、吐出開始から1分後に泡の体積を測定する。この吐出された泡の容積(mL)を質量20gで割ることにより気液混合比(mL/g)が得られる。
〔フォーマー容器〕
本発明において、フォーマー容器は、ノンエアゾール型の容器であって、二剤式染毛剤を、噴射剤を使用することなく空気と混合して泡状に吐出させるために使用する。フォーマー容器の使用により、吐出させた剤の飛び散りを防止できるという効果も得られる。特に、ノンエアゾール型の容器は、エアゾール型の容器に比べて、製品を安価に製造可能であり、吐出速度の調整がしやすく、一定の処理を行えば再利用が可能で、しかも高圧ガスの噴射剤が不要であるため製品の流通においてより安全に取り扱うことができる。
フォーマー容器としては、泡吐出手段を有する公知のポンプフォーマー容器、スクイズフォーマー容器等、ノンエアゾール型の容器で泡吐出手段を有するものであればいずれの容器を用いることもできる。
ポンプフォーマー容器又はスクイズフォーマー容器は、ネット等の泡生成部分を有するものであり、第1剤と第2剤との混合液が乾燥固化して目詰まりを起こした場合に、次回の吐出時に泡の流れによって、直ちに固化物を溶解して目詰まりを解消できるという点から薄肉のネットを有することが好ましい。この場合、ネットのメッシュとしては、50〜280メッシュが好ましく、90〜250メッシュがより好ましく、130〜220メッシュがより好ましい。この範囲のメッシュのネットを使用することにより、クリーミーな泡を生成することができる。また、このようなメッシュの材質として好ましくは、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、テフロン(登録商標)、カーボンファイバー、ステンレス等を挙げることができ、より好ましくはナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルであり、より好ましくはナイロンである。
本発明の二剤式染毛剤において使用するフォーマー容器には、このようなネットを少なくとも一枚、好ましくは複数枚配設し、経済性、泡の安定性等の点から2枚配設することがより好ましい。この場合最初に液が通過するメッシュの方が、次に通過するメッシュより目が粗いか、同一の目の粗さであることが好ましい。
フォーマー容器において、内容物に接触する部分(容器内壁,泡吐出手段内壁等)は、アルカリ及び過酸化水素により腐食せず、また、過酸化水素の分解により発生した酸素が透過する材質で構成することが好ましい。
第1剤、第2剤及びフォーマー容器からなる本発明の二剤式染毛剤の製品形態としては、第1剤又は第2剤をそれぞれフォーマー容器と別個の容器に充填し、使用時に双方の剤をフォーマー容器に移し入れ、混合するようにしてもよいが、一方の剤をフォーマー容器に充填し、他方の剤を別個の容器に充填し、使用時に、他方の剤をフォーマー容器内に移し入れるようにしてもよい。この場合、第2剤は、過酸化水素の分解によって生じる酸素のために容器内の圧力が上昇することを防止するため、ガス透過性のある容器から成るフォーマー容器に充填することが好ましく、酸素透過性のある材質(例えば、ポリプロピレンやポリエチレン)から成るフォーマー容器に充填することがより好ましい。一方、第1剤は、酸化染料の酸化を防止するため、酸素が透過し難い容器を用いる必要がある。
〔頭髪染色方法〕
本発明の頭髪染色方法において、吐出した泡の適用の前に、予め頭髪を梳かしておくことが好ましい。これにより、再度泡立てる処理中に髪がからみにくくなるので、染毛剤が飛び散るおそれがない。また、頭髪を梳かした後、染毛剤の適用で汎用されているブロッキング操作を行う必要はなく、更にはブロッキング操作を行わないことが好ましい。これにより、後述する染毛剤を頭髪に適用する操作や再度泡立てる操作がやりやすくなる。
染毛剤を適用する頭髪には、ムラなく染毛できるとともに、液ダレを防止し、かつ十分な染毛効果を得るという観点から、染毛処理の直前では整髪料が適用されていないことが好ましい。また、混合液が薄まらず、ムラなく染毛できるとともに、液ダレを防止し、かつ十分な染毛効果を得るという観点から、乾いた頭髪であることが好ましい。染毛処理の直前に洗髪を行う場合には、染毛処理を行うまでに頭髪を乾燥させることが好ましい。頭髪を乾燥させるとは、少なくとも洗髪によって付着した水を主とする液体が、自然状態で垂れない程度まで除かれていることをいう。具体的には、タオルドライ状態やドライヤー乾燥状態とすることが好ましい。
泡状に吐出させた第1剤と第2剤の混合液は、いったん手やブラシに取った後、あるいは直接、頭髪に適用する。ここで手を用いる場合は、手袋を装着することが好ましい。本発明の染色方法によれば、一般に染毛剤の適用で汎用されているブロッキング操作は不要であるので、短時間で泡を適用することができる。よって泡を適用する頭髪部位はどこからでもよく、従来の液状乃至クリーム状の二剤式染毛剤のように襟足から適用することは不要である。気になる部分から適用すればよく、頭髪の生え際又は分け目部分から適用することが好ましい。
泡をレモンの大きさ程度に吐出させると、片手に取るのにちょうどよく、しかも手で頭髪に適用しやすいので好ましい。この場合、一方の手で泡を吐出させる操作を行い、もう一方の手で泡を取る。そして一旦手に取った泡を頭髪に適用した後、泡を手に吐出し頭髪に適用する操作を繰り返す。この一連の操作は、非常に簡便かつ短時間で行うことができる。
また、泡を適用する範囲は、頭髪全体であってもよく、特定の部分のみであってもよい。
次いで適用した泡を頭髪上で再度泡立てる。再度泡立てるには、ガスを注入しても、振動機やブラシのような器具を用いても、あるいは指を用いてもよいが、頭髪の根元にも二剤式染毛剤を十分に行き亘らせることが可能になるので、指を用いるのがより好ましい。振動機やブラシ、あるいは指を用いて泡立てる速度は、泡が飛び散らないように制御されていることが好ましい。
ここで再度泡立てる時期は、完全に泡が消えた後であってもよく、泡が消える途中であってもよく、あるいは適用した泡が変化する前であってもよい。あるいは泡を適用したい範囲全てに適用完了した後であっても、適用途中であってもよい。再度泡立ては、連続的に1回行ってもよく、断続的に複数回繰り返してもよい。ここで、再度泡立てるために用いる、振動機やブラシあるいは指が頭髪の一部と連続して接触し続けているか、又は一旦離れる時があっても1秒以内に再び接触するならば、再度泡立ては連続的である。要は適用した場所を観察し、少なくとも適用した泡から液が垂れる前に適宜泡立てればよい。消えかかった泡を再度泡立たせることにより、泡の性質にかかわらず液ダレが防止できる。更に、フォーマー容器の構成や二剤式染毛剤の組成によって泡の性質に違いがあっても、再度泡立てにより、染毛に適した泡質に変えることもできる。フォーマー容器の構成や二剤式染毛剤の組成を特定のものとすれば、液ダレを防止でき、そのままでも染毛に適した泡質を保ちやすくなる場合も考えられるが、その場合でも泡の適用が完了した後のできるだけ早い時期までに少なくとも1度は再度泡立てることが好ましい。早い時期に再度泡立てることで、適用したい範囲での色ムラを防止することができる。時期としては、吐出した泡の頭髪への適用完了後5分以内であることが好ましく、更には3分以内、特に1分以内であることが好ましい。
以下、泡の吐出から、頭髪への塗布、再度泡立てまでの工程における好ましい手順の具体例について、部分染めと全頭染めに分けて例示する。
〔部分染め〕
1)片手に適量の泡を吐出させ、頭髪の一部に塗布し、1回の再度泡立てを1秒〜10分間、好ましくは3秒〜3分間かけて行う。
2)片手に適量の泡を吐出させ、頭髪の一部に塗布し、再度泡立てを2〜30回、1回当たり1秒〜10分間、好ましくは3秒〜3分間かけて行う。合計では、2秒〜20分間、好ましくは5秒〜5分間かけて行う。
〔全頭染め〕
3)片手に適量の泡を吐出させ、頭髪の一部に塗布し、1回の再度泡立てを3秒〜10分間、好ましくは5秒〜3分間かけて行う。この操作を繰り返して全頭に塗布する。
4)片手に適量の泡を吐出させ、頭髪の一部に塗布し、1回の再度泡立てを3秒〜10分間、好ましくは5秒〜3分間かけて行う。この操作を繰り返して全頭に塗布後、1回の再度泡立てを3秒〜10分間、好ましくは5秒〜3分間かけて行う。更に片手に適量の泡を吐出させ、頭髪の一部に追加塗布し、全頭に亘って1回の再度泡立てを3秒〜10分間、好ましくは5秒〜3分間かけて行う。
5)片手に適量の泡を吐出させ、頭髪の一部に塗布し、1回の再度泡立てを3秒〜10分間、好ましくは5秒〜3分間かけて行う。この操作を繰り返して全頭に塗布する。全頭への塗布終了後、1回の再度泡立てを3秒〜10分間、好ましくは5秒〜5分間かけて行う。
6)片手に適量の泡を吐出させ、頭髪の一部に塗布し、1回の再度泡立てを3秒〜10分間、好ましくは5秒〜3分間かけて行う。この操作を繰り返して全頭に塗布する。全頭への塗布終了後、全頭での再度泡立てを2〜30回、1回当たり3秒〜10分間、好ましくは5秒〜3分間かけて行う。合計では、6秒〜20分間、好ましくは10秒〜5分間かけて行う。
7)ブラシに適量の泡を吐出させ、頭髪の一部に塗布する。この操作を繰り返して全頭に塗布し、同じブラシを用いて再度泡立てを3秒〜10分間、好ましくは5秒〜5分間かけて全頭に施す。
8)ブラシに適量の泡を吐出させ、頭髪の一部に塗布し、1回の再度泡立てを同じブラシ又は手で3秒〜10分間、好ましくは5秒〜3分間かけて行う。この操作を繰り返して全頭に塗布する。全頭への塗布終了後、同じブラシ又は手を用いて、1回の再度泡立てを3秒〜10分間、好ましくは5秒〜5分間かけて行う。
再度泡立てる範囲は頭髪全体であってもよく、特定の部分のみであってもよい。頭髪全体を再度泡立てると、後頭部の髪といった確認しづらい部分に泡を適用し忘れた場合でも泡を行き亘らせることができるので、染め残しを防止することができる。部分染めで特定の部分のみ再度泡立てると、染めた境界をぼかすことができ、自然な仕上がりとなる。また、再度の泡立てを行うと、泡が行き亘った部分の視認が非常に容易になるため、染めたい部分の染め残しを防止できる。
泡適用完了後は3〜60分程度、好ましくは5〜45分程度の時間をおいた後、洗い流す。本発明において、上記の泡適用完了後の時間とは、全頭あるいは所望の部分に泡を全て適用完了した後、洗い流すまでにおける全所要時間をいい、単に放置する時間以外に再度の泡立てに要する時間を含む概念である。その後、適宜シャンプーやリンスをした後水洗して、髪を乾かす。
実施例1〜5及び比較例1
表1に示す配合組成の二剤式染毛用の第1剤と第2剤を調製し、第1剤40gと第2剤60gをスクイズフォーマー容器(大和製罐社、内容積150mL、メッシュの目は混合室側150メッシュ、吐出口側200メッシュ、材質は共にナイロン)に入れて混合した。
「泡のつけやすさ」及び「泡のなじませやすさ」について、実施例1〜5と比較例1の泡状二剤式染毛剤の比較評価を、被験者10名により次のように行った。頭髪をあごのラインで切り揃えた同じ髪型のウィッグ(ビューラックス社,No.775S)に対して、頭髪が乾いた状態から下記手順に従い、それぞれの泡状二剤式染毛剤の適用操作をしてもらった。
1.第2剤60gの入ったスクイズ容器の容器本体に、第1剤40gを入れ、第1剤と第2剤の混合液が泡立たないように混合し、次いでスクイズフォーマーを取り付ける。
2.手袋をし、スクイズ容器を正立させた状態で、片手でスクイズし、もう一方の手のひらに泡状の混合液を吐出する。
3.乾いた頭髪に、泡状の混合液を適用する。
4.2と3の操作を繰り返し、頭髪全体等に混合液80gを適用する。
5.指で頭髪全体を15秒間もむようにして、適用した混合液を再度泡立てる。
6.10分間そのまま放置する。
7.指で頭髪全体を25秒間もむようにして、適用した混合液を再度泡立てる。
8.7の再度泡立て操作終了後、20分間放置する。
9.頭髪全体を温水で洗い流し、シャンプー、リンス、乾燥を順次行う。
比較例1(アニオン界面活性剤として、特許文献1の実施例と同じラウレス硫酸Naを含有)を水準とし、下記のように点数を定め、評価の合計点を表1に併せて示した。
〔評価点数〕
「泡のつけやすさ」
比較例1に比べて、かなりつけやすい泡質 :+2点
比較例1に比べて、つけやすい泡質 :+1点
比較例1に比べて、つけやすさは同等 : 0点
比較例1に比べて、つけにくい泡質 :−1点
比較例1に比べて、かなりつけにくい泡質 :−2点
「泡のなじませやすさ」
比較例1に比べて、かなりなじませやすい泡質 :+2点
比較例1に比べて、なじませやすい泡質 :+1点
比較例1に比べて、なじませやすさは同等 : 0点
比較例1に比べて、なじませにくい泡質 :−1点
比較例1に比べて、かなりなじませにくい泡質 :−2点
また、第1剤及び第2剤の質量比1:1.5の混合物を、ヤギ毛トレス(ビューラックス社、10cm、約1g)に対し浴比1:1で塗布し、30分放置後、水洗及びシャンプーを行った。乾燥後、このトレスをコニカミノルタ社製CR400型色彩色差計で測色し、染色前のヤギ毛トレスとの色差(ΔE)から、「染色性」を評価した。N=3の評価結果の平均値で比較した。
Figure 2009120601
表1に示すように、実施例1〜5はいずれも比較例1に比べ、手のひらに吐出した際の1個1個の泡が小さく泡状態が持続するため、泡は毛髪につけやすい泡質であるとともに、頭髪にほど良く広げることができ、かつ液だれしにくいため、なじませやすい泡質であった。更に、実施例1〜5、比較例1は全てΔEで61±1の範囲内であり、同等の染毛性を発揮するものであった。
実施例6
(第1剤) (質量%)
アンモニア水(28質量%) 3.0
エタノールアミン 1.5
炭酸水素アンモニウム 0.3
デシルグルコシド 4.0
ラウレス-6酢酸Na 4.0
ミリスチン酸K 0.1
ラウレス-20 2.0
ミリスチルアルコール 0.2
プロピレングリコール 4.0
エタノール 9.5
香料 0.5
精製水 残量
(第2剤) (質量%)
過酸化水素水(35質量%) 16.3
N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニンナトリウム 0.5
セタノール 0.5
エチドロン酸 0.1
水酸化ナトリウム水溶液(48質量%) pH3.5とする量
精製水 残量
被験者であるセミロングの20代女性の頭髪を次のように染毛した。上記配合組成の二剤式染毛剤の第1剤と第2剤を調製し、第1剤40gと第2剤60gをスクイズフォーマー容器(大和製罐社、内容積150mL、メッシュの目は混合室側150メッシュ、吐出口側200メッシュ、材質は共にナイロン)に入れて混合した。混合液を、手袋を装着した手の平に泡状に吐出して頭髪に適用する操作を繰り返し、あらかじめ乾かしていた頭髪全体に80gを塗布した。塗布終了後、指を用いて20秒間の再度泡立て操作を行い、30分間室温で放置した後、髪をすすぎ、次いでシャンプー、リンスし、乾燥した。
このとき、吐出された泡は均一できめ細かく、泡はスムーズに頭髪に塗布でき、頭髪へのなじみも良好で、液ダレは生じなかった。塗布した混合液の放置中に頭皮に刺激感はほとんどなく、脱色ムラも生じることなく頭髪全体がほぼ均一に脱色された。
実施例7
(第1剤) (質量%)
アンモニア水(28質量%) 3.0
エタノールアミン 1.5
炭酸水素アンモニウム 0.3
パラフェニレンジアミン 0.1
パラアミノフェノール 0.2
パラアミノオルトクレゾール 0.4
デシルグルコシド 4.0
ラウレス-11酢酸Na 4.0
ラウレス-20 2.0
ミリスチルアルコール 0.2
プロピレングリコール 4.0
エタノール 9.5
香料 0.5
精製水 残量
(第2剤) (質量%)
過酸化水素水(35質量%) 16.3
ココイルグルタミン酸Na 0.5
セタノール 0.5
エチドロン酸 0.1
水酸化ナトリウム水溶液(48質量%) pH3.5とする量
精製水 残量
被験者であるセミロングの20代女性の頭髪を次のように染毛した。上記配合組成の二剤式染毛剤の第1剤と第2剤を調製し、第1剤40gと第2剤60gをスクイズフォーマー容器(大和製罐社、内容積150mL、メッシュの目は混合室側150メッシュ、吐出口側200メッシュ、材質は共にナイロン)に入れて混合した。混合液を、手袋を装着した手の平に泡状に吐出して頭髪に適用し、適用部分で2秒間指を用いて再度泡立てるという操作を繰り返しながら、あらかじめ乾かしていた頭髪全体に80gを塗布した。塗布終了後、指を用いて頭髪全体での再度泡立て操作を15秒間行い、20分間室温で放置した後、髪をすすぎ、次いでシャンプー、リンスし、乾燥した。
このとき、吐出された泡は均一できめ細かく、泡はスムーズに頭髪に塗布でき、頭髪へのなじみも良好で、液ダレは生じなかった。塗布した混合液の放置中に頭皮に刺激感はほとんどなく、染色ムラも生じることなく頭髪全体がほぼ均一に染色された。

Claims (3)

  1. アルカリ剤を含有する第1剤、過酸化水素を含有する第2剤、及び第1剤と第2剤の混合液を泡状に吐出するためのノンエアゾール・フォーマー容器からなり、混合液中に次の成分(A)を含有する二剤式染毛剤。
    (A)カルボン酸系アニオン界面活性剤
  2. 第1剤と第2剤の混合液中に、更に高級アルコールを含有する請求項1記載の二剤式染毛剤。
  3. 請求項1又は2記載の二剤式染毛剤の混合液をノンエアゾール・フォーマー容器から泡状に吐出させ、この泡を頭髪に適用した後、頭髪上で再度泡立てる頭髪染色方法。
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