JPS63230616A - 化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 ることを特徴とし、カルボキシメチルキチンの持つ保湿
作用、使用性を損なわず、加温、加熱、光による変質、
変臭、粘度低下を防ぎ、安定化を図った新規な化粧料を
提供するものである。

〔従来の技術〕

キチンの化学構造は、植物組織を構成する多糖体繊維質
であるセルロースに非常に類似している。

その未利用にひとしかった天然の高分子な多糖体は、に
わかに各分野の素材として注目されるようになり、その
応用開発が活発化している。

今ブームを呼んでいるヒアルロン酸と類似した構造をも
っていながら、キチンは水やその他の溶剤に対しても不
溶性であることから、化粧品に限らず、他の分野におい
ても未利用のまま忘れられていたものである。しかし、
このキチンの化学的修飾による応用の拡大は、最近にな
って急速に進み、実用的な量産化技術も確立されるに至
った。その１つが化粧品素材向けとして開発されたカル
ボキシメチルキチンである。このものは、化粧品原料と
して配合した場合、保湿性、湿潤性、皮膜性、帯電防止
作用など優れた効果を示す反面、加温、加熱による安定
性が悪く、光により赤褐色に変質劣化、粘度低下環の欠
点があり、通常このような原料を配合した組成物は冷所
遮光保存等の措置が必要とされてきた。だが、そのよう
な防止策は、消費者の手に渡った段階で徹底管理できず
、又、日本のような寒暖の差が激しい、日光照射の長い
国では、カルボキシメチルキチンのような原料を含んだ
組成物は変色やそれに伴うゲル軟化等の問題が起こり、
とりわけ化粧料の如く外観の劣化が致命的な欠点となる
商品においては、大きな問題となることが用意に予測さ
れるという問題があった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明者等は前記事情に鑑み、温度及び光に対する安定
性が良いカルボキシメチルキチンを含有した化粧料を得
るべく鋭意研究を重ねた結果、カルボキシメチルキチン
を含有した化粧料を得るべく鋭意研究を重ねた結果、カ
ルボキシメチルキチンに紫外線吸収剤を配合することに
より、前記課題を解決し得ることを見い出し、本発明を
完成するに至った。

ｃ問題を解決するための手段〕 徴とする化粧料である。

以下、本発明の構成について詳述する。

本発明で用いるカルボキシメチルキチンはキチンの６位
ヒドロキシル基をカルボキシメチル化して水溶性とした
ものである。

このカルボキシメチルキチンの製造法としては特開昭５
９−１０６４０９に記載されている如く、市販のキチン
を粉砕機を用いて粉末化したものを４２％化成ソーダ溶
液に浸漬させ、減圧下で薬８時間放置後２昼夜常圧下室
に放置する。その後寒剤を用いて０℃以下に冷却しなが
ら、細氷をゆっくり攪拌しながら添加する。次に４Ｍモ
ノクロル酢酸ソーダを少量づつ加え、室温で一夜攪拌を
継続し、反応終了後、セロファン膜を用いて、３日間以
上流水中で透析する。この透析時間を長（すれば、低分
量の不純物がとり除かれるのでより好ましい。

透析終了後、析出する不溶物を濾過して除去し、濾液を
減圧濃縮後、凍結乾燥して、白色粉末状のカルボキシメ
チルキチンを得る。

なお、実際の化粧料の製造に用いる際は減圧濃縮する前
の、カルボキシメチルキチンの水溶液を配合してもさし
つえかない。

カルボキシメチルキチンの化粧料への配合量は、化粧料
全量中のｏ、ｏｏｉ〜５重量％が、好ましいが、化粧料
として、しっとりさ、べたつき等の弊害を有さない点で
０．００５〜１重量％配合が特に好ましい。

さらに、本発明でカルボキシメチルキチンと組み合わせ
て配合する紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安
息香酸（以下ＰＡＢＡと略す）　、ＦＡＩ？Ａブチルエ
ステル ェトキシＰＡＲＡエチルエステル、Ｎ．Ｎ−ジメチルＰ
ＡＲＡエチルエステル、Ｎ，Ｎ−ジメチルＰＡＲＡアミ
ルエステル等のＰＡＲＡ系紫外線吸収剤、ホモメンチル
−Ｎ−アセチルアントラニエート等のアントラニエール
酸系紫外線吸収剤、アミルサリシレート、メンチルサリ
シエート、ホモメンチルサリシエート、オクチルサリシ
レート、フェニルサリシレート、ペンジルサリシレート
、ジプロピレングリコールサリシレート、エチレングリ
コールサリシレート、ｐ−イソプロパノールフェニルサ
リシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤、オクチルシ
ンナメート、エチル−４−イソプロピルシンナメート、
メチル−２。

５−ジイソプロピルシンナメート、エチル−２．４−ジ
イソプロピルシンナメート、メチル−２．４−ジイソプ
ロピルシンナメート、プロピル−ｐ−メトキシシンナメ
ート、イソアミル−ｐ−メトキシシンナメート、オクチ
ル−ｐ−メトキシシンナメート（２−エチルへキシル−
ｐ−メトキシシンナメート）、２−エトキシエシル−ｐ
−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−ｐ−メトキ
シシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシ
ンナメート、モノ−２−エチルヘキサノイル−ジ−ｐ−
メトキシシンナモイルグリセリン等の桂皮酸系紫外線吸
収剤、２．４−ジヒドロキシベンゾフェノン、２．２’
−ジヒドロキシ−４−メトキシベンゾフエ、２゛，２”
−ジヒドロキシ−４．４’−ジメトキシベンゾフェノン
、２．２’．　４．４’−テトラヒドロキシベンゾフェ
ノン、２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン、
２−ヒドロキシ−４−メトキシ−４゛−メチルベンゾフ
ェノン、２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン
−５−スルホン酸塩、４−フェニルベンゾフェノン、２
−ヒドロキシ−４−ｎ−オクトキシベンゾフェノン、２
−ヒドロキシ−４−クロル−ベンゾフェノン、２１２゛
−ジヒドロキシ４，４°−メトキシーベンゾフエノン−
３，３′−ジスルホン酸塩等のベンゾフェ系紫外線吸収
剤、３−（４°−メチルベンジリデン）−ｄ、１−カン
ファー、３−ベンジリデン−ｄ、　１−カンファー、ウ
ロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、２−フェニ
ル−５−メチルベンゾキサゾール、２−フェニルーペン
ゾイミタソール−５−スルホン酸、２−　（２’−ヒド
ロキシ−５−メチルフェニル）ベンゾトリアゾール、２
−（２°−ヒドロキシ−５−ｔ−オクチルフェニル）ベ
ンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタ
ン、４−メトキシ−４°−ｔ−ブチルジベンゾイルメタ
ン、５−　（３，３−ジメチル−２−ノルボルニリデン
）−３−ペンタン−２−オン、グアニン等の紫外線吸収
剤、等通常化粧料にに用いられているもので良い。これ
らの紫外線吸収剤の１種又゛は２種以上が任意に選択さ
れる。

配合量は、化粧料全量中の０．００１〜１０重量％が好
ましい。０．００１重量％未満では、安定性に対する効
果がない場合があり、１０重量％を超えると、べたつき
の原因及び安全性面で問題を生じる場合がある。カルボ
キシメチルキシンと紫外線吸収剤のｇα比は５０／１〜
１１５０が好ましく　２０／　１〜１／ｌＯが特に好ま
しい。

本発明の化粧料には前記した必須成分に加えて、必要に
より、化粧料のタイプに応じて、粉末顔料、油分、保湿
剤、界面活性剤、酸化防止剤、増粘剤、有機溶剤、可塑
剤、防腐防黴剤、アミノ酸、香料等、通常化粧料に用い
られる成分を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配
合できる。

本発明の化粧料の剤型は任意であり、溶液系、可溶化系
、乳化系、粉末分散系、水−油二層系、水、油−粉末三
層系等どのような剤型でも構わない。

また、本発明の化粧料の用途も任意であり、化粧水、乳
液、クリーム、バンク等のフェーシャル化粧料やヘアト
ニック、ヘアクリーム、シャンプー、ヘアリンス等の頭
髪化粧料、ファンデーション、口紅、アイシャドー等の
メーキャップ化粧料やボディー化粧料、クレンジングフ
オームなどの洗浄料、芳香化粧料等に用いることができ
る。

〔発明の効果〕

本発明の化粧料は、カルボキシメチルキチンの持つ保湿
作用、使用性を損なわず、加温、加熱、光による変質、
変臭、粘度低下を防ぎ、安定化を図った新規な化粧料を
提供するものである。

〔実施例〕 次に、カルボキシメチルキチンと紫外線吸収剤の組み合
わせ配合による効果を、実施例および比較例をあげて更
に詳細に説明する。なお、効果の測定は以下の評価法に
よった。配合量は重量％である。

実施例１　　化粧水 （Ａ）イオン交換水　　　　　　　　　ｔｏ　１００　
　％ジプロピレングリコール　　　　　　５クエン酸　
　　　　　　　　　　　　　０．１クエン酸ナトリウム
　　　　　　　　　０．１カルボキシメチルキチン　　
　　　　　Ｏ，０Ｓ（Ｂ）エタノール　　　　　　　　
　　　　　１０ＰＯＥ　　（２０モル）オレイルエーテ
ル　　ＩＮ、Ｎ−ジメチルＰＡＢＡイソオクチル　　　
　０．Ｏｌエステル メチルパラベン　　　　　　　　　　　０．１香料１０
．１ 色素　　　　　　　　　　　　　　通量（製法） Ａ相およびＢ相をそれぞれ攪拌完全溶解したのち、Ａ相
にＢ相を室温にて混合して可溶化し、濾過機にて濾過す
る。

比較例１ 実施例１から、Ｎ、Ｎ−ジメチルＰＡＢＡイソオクチル
エステルを除いた以外は全て実施例１と同様にして比較
例１を得た。

（効果） 実施例１及び比較例１の温度安定性（−１０℃、０℃、
ＲＴ、　４０℃、５０℃、５〜４５℃サイクル）を肉眼
判定し、更に色差計にて０℃１力月放置、５０℃１力月
放置品の色差計を測定した。

表′″１ 変色防止及び変臭防止面でも効果のあるものでｊった。

実施例２　ヘアトリートメント （Ａ）　ＰＯＥ　　（３０モル）ベヘニルエーテル　　
４グリセリルモノステアレート　　　　　６イソプロビ
ルミリステート　　　　　　５オクチルドデカノール　
　　　　　　３流動パラフイン　　　　　　　　　　　
３脱臭ラノリン　　　　　　　　　　　　５ステアリン
酸　　　　　　　　　　　　０．１メチルパラベン　　
　　　　　　　　　０．１プロピルパラベン　　　　　
　　　　　０．５モノ−２−エチルヘキサノイル−０，
５ジーＰ−メトキシシンナモイル グリセリン ４−メトキシ−４−ｔ−０，２ ブチルジベンゾイルメタン 香料 （Ｂ）ジプロピレングリコール　　　　　　　５）　　
　　グリセリン　　　　　　　　　　　　５カルボキシ
メチルキチン　　　　　　　０．５苛性カリ　　　　　
　　　　　　　　　　０．５イオン交換水　　　　　　
　　　ｔｏ　１００　　％（製法） Ａ相及びＢ相をそれぞれ７０℃に加熱し、完全熔解した
後、Ａ相をＢ相中に混合し、乳化機にて乳化する。乳化
物を熱交換器にて終湯３０℃まで冷却して粘度５５＋　
０００ｃｐｓの乳化物を得た。

比較例２ 実施例２からモノ−２−エチルヘキサノイル−ジーＰ−
メトキシシンナモイルグリセリン、４−メトキシ−４−
ｔ−ブチルジベンゾイルメタンを除いた以外は全て実施
位２と同様にして比較例２（粘度５５．　Ｇｏ（１ｃｐ
ｓ　）を得た。

（効果） 実１＠例２及び比較例２の温度安定性（−５℃、０℃、
Ｒ丁、４０℃、５０℃、５℃〜４５℃サイクル）を肉眼
判定し、更に反射法を用いて、０１１力月放置後、５０
℃、１力月放置品の色差およびＢ型粘度計を用いて５０
℃１力月放置品３０を戻し粘度を測定した。

表−２ 奥防止、ゲル安定性等の面でも効果のあるものであった
。

実施例３　エモリエントローション　（重量％）（Ａ）
流動パラフィン　　　　　　　゛　　　１０スクワラン
　　　　　　　　　　　　ｌワセリン　　　　　　　　
　　　　　　２ソルビタンセスキオレイン酸　　　　　
０．９エステル ポリオキシエチレンオレイル　　　　　１．２エーテル ２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾ　　　３．０フエ
ノン （Ｉ３）　！ＦＷ製水　　　　　　　　　　　　仁ｏ　
１００　　％グリセリン　　　　　　　　　　　５ エタノール　　　　　　　　　　　　　５キサンタンガ
ム　　　　　　　　　　　０．１カルボキシメチルキチ
ン　　　　　　　０．３防腐剤　　　　　　　　　　　
　　　　０．１香料　　　　　　　　　　　　　　　　
０．１（製法） （Ａ）、（Ｂ）各々のパーツを７０℃に加熱溶解し、（
Ａ）をＣＢ）に混合し、乳化機にて乳化した後、　　　
゛熱交換機にて３０℃まで冷却し、乳液組成物（粘度４
　、０００ｃｐｓ）を得た。

比較例３ 実施例３から２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェ
ノンを除いた以外は全て実施例３と同様にして比較例３
　（粘度４．３００ｃｐｓ）を得た。

（効果） 実施例３及び比較例３の温度安定性（−５度、０℃、Ｒ
Ｔ、４０℃、５０℃、５〜４５℃サイクル）を肉眼判定
し、更に反射法を用いて０℃、５０℃各１カ月放置品の
色差、およびＢ型粘度計にて５０℃１力月放置品の３０
℃戻し粘度を測定した。

表−３ 表−３から明らかなように実施例３は変色防臭防止、安
定性等の面でも効果のあるものであった。

実施例　ファンデーション （Ａ）セタノール　　　　　　　　　　　　　２．０脱
臭ラノリン　　　　　　　　　　　　５．０スクワラン
　　　　　　　　　　　１０．０ワセリン　　　　　　
　　　　　　　　２．Ｏｒ’ＯＥ　　（５０）オレイン
酸エステル　　　　２．０グリセリルモノオレエート　
　　　　　１．０グリセリンジイソステアレート１．０ イソプロピルミリステート　　　　　　５．０２−ヒド
ロキシ４”メチルベンゾフェノン０．１オクチルシンナ
メート　　　　　　　　０．２エチルパラベン　　　　
　　　　　　　０．２°　　２−ヒドロキシ４′メチル
ベンゾフエノン０．３香料　　　　　　　　　　　　　
　　　　０．０５（Ｂ）グリセリン　　　　　　　　　
　　　３．０プロピレングリコール　　　　　　　　３
．０カルボキシメチルキチン　　　　　　　　０．０３
ウロカニン酸　　　　　　　　　　　　０．０５楕製氷
　　　　　　　　全体を１００とする量（製造法） Ａに属する油相部の原料およびＢに属する水相部の原料
をそれぞれ７０℃に加熱し、完全熔解したのち、油相部
を水相部に混合し、乳化機にて乳化処理する。乳化物を
熱交換機にて終湯３０℃になるまで冷却してファンデー
ションを得た。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. カルボキシメチルキチンと紫外線吸収剤の１種又は２種
   以上とを含有することを特徴とする化粧料。