JPH0665156U - 動力舵取装置用流量制御装置 - Google Patents

動力舵取装置用流量制御装置

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JPH0665156U
JPH0665156U JP715293U JP715293U JPH0665156U JP H0665156 U JPH0665156 U JP H0665156U JP 715293 U JP715293 U JP 715293U JP 715293 U JP715293 U JP 715293U JP H0665156 U JPH0665156 U JP H0665156U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】低温時のポンプ回転数が低い時においても、動
力舵取装置のサーボ弁への十分な作動油の送出が行われ
るような流量制御装置を提供することを目的とする。 【構成】固定絞り31を形成する流量調整部材25を摺
動孔21cの内端側の先端に嵌着し、この流量調整部材
25の摺動孔21cに対応した位置に絞り通路34を形
成した

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ポンプから吐出された作動流体を絞り通路を介して動力舵取装置 に送出し、余剰流をバイパス通路から吸入側に還流する動力舵取装置用流量制御 装置、特に、ポンプ回転数の上昇につれて動力舵取装置に送出する流量を降下さ せる流量制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用動力舵取装置に用いられる油圧ポンプ装置は、低速走行時(一般にエ ンジン回転速度が低い時)においても、十分な操舵力補助が行えるようにポンプ の吐出流量が設定されている。従って、このような油圧ポンプ装置においては、 エンジン回転速度(エンジン回転数)の上昇に応じて、エンジン回転数に比例し た流量の作動油が吐出されることとなる。このことは、本来操舵力補助をほとん ど必要としない高速走行時(一般にエンジン回転数が高い時)において、作動油 の流量が過剰となる。このような現象に対処するため、ポンプから吐出される作 動油(吐出油)のうちの一部を、動力舵取装置のパワーアシスト部には送らず、 油圧ポンプ側へバイパス還流させる定流量制御弁(フローコントロールバルブ) 方式が従来、広く採られている。
【0003】 ところで、定流量制御を行なう方式の流量制御装置において、ポンプ回転速度 (回転数)が一定値を超えたところで(一般に高速走行時)、ポンプからの送出 流量を更に制限するようにした、いわゆるドルーピング機能を発揮させるように したものが動力舵取装置には採用される場合がある。これは、一般に高速走行時 においては、動力舵取装置における操舵力補助はほとんど必要でなく、むしろ操 縦安定性の観点から、操舵力補助(パワーアシスト)を減少させたいからである 。
【0004】 このものは、図3に示すように、ポンプハウジング50内に、作動油を供給す る供給通路51と、作動油の余剰流をポンプの流入側に還流するバイパス通路5 2と、供給通路51およびバイパス通路52が開口するバルブ収納孔53とを形 成し、バルブ収納孔53の一端に設けられバルブ収納孔53を介して供給通路5 1に連通する摺動孔54aが形成されるとともに動力舵取装置のサーボ弁Cに作 動油を送り出すための送出口54bが形成されたユニオン54と、摺動孔54a の途中に設けられた絞り通路58と、この絞り通路58の上流側であってユニオ ン54の先端に形成された固定絞り59と、バルブ収納孔53に摺動可能に設け られ絞り通路58前後の作動油の圧力によって作動しバイパス通路52の開度を 調整する流量調整用スプール55と、摺動孔54aに摺動可能に設けられて絞り 通路58の開口を制御するとともにバルブ収納孔53を介して供給通路51に連 通する流通孔56aが中央部に貫通して形成された制御スプール56と、ユニオ ン54と制御スプール56の一端間に介挿され絞り通路58の開度が大きくなる 方向に制御スプール56を付勢するスプリング57と、制御スプール56の他端 側に設けられ絞り通路58の開度が小さくなる方向に制御スプール56を付勢す るドルーピング圧力室60と、ユニオン54に形成され固定絞り59の上流側の 油圧をドルーピング圧力室60に導くオイル導入孔61とを備えた構成である。
【0005】 上記構成の流量制御装置においては、ポンプから吐出した作動油が供給通路5 1に供給されると、作動油は固定絞り59から流量制御弁の第1弁室62へと供 給され、制御スプール56内の流通孔56a、絞り通路58を経て、送出口54 bからサーボ弁Cへと送出される。ポンプ回転数が上昇し、ポンプ吐出流量が増 加すると、絞り通路58前後に圧力差が生じ、この圧力差によって流量調整用ス プール55が移動して、バイパス通路52との開口面積が制御され、一部の作動 油がバイパス通路52へと還流するため、一定の吐出流量となる。さらに、ポン プ回転数が上昇し、ポンプ吐出流量が増加すると、固定絞り59により固定絞り 59の上流側の油圧が大きくなり、オイル導入孔61を介してドルーピング圧力 室60に供給される作動油によりスプリング57の付勢力に抗して制御スプール 56が図3中右方向に移動される。これにより、制御スプール56に形成された 筒状部56bが絞り通路58の一部を塞いでしまう。その結果、絞り通路58前 後の圧力差が大きくなり、流量調整用スプール55が絞り通路58前後の圧力差 を一定に維持するようにさらに移動され、作動油をバイパス通路52に還流する ため、絞り通路58を経て、送出口54bからサーボ弁Cに送出される作動油の 流量は減少しつつ一定に制限され、いわゆるドルーピング制御がなされることと なる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このようなドルーピング機構を有する流量制御装置の作動は、常温 状態においては、図2の実線図示のように理想的な状態で行われる。しかし、低 温状態においては、作動油の粘性抵抗が増大するため、図3において、ポンプか ら供給通路51に供給された作動油が固定絞り59を通過する際に、回転数が低 い時でも固定絞り59前後の圧力差が大きくなる。さらに、固定絞り59を通過 した作動油が制御スプール56の流通孔56aを通過する際に、作動油の粘性抵 抗が流通孔56aの内周に作用する。この作動油の流動方向(作用方向)が絞り 通路58を塞ぐ方向となっているので、この作動油の粘性抵抗による制御スプー ル56の流通孔56a内周への作用と、オイル導入孔61からドルーピング圧力 室60に導入される油圧力により制御スプール56が図3中右方向に移動し、絞 り通路58の開口面積を減少させてしまう。その結果、絞り通路58前後の圧力 差が大きくなり、流量調整用スプール55が移動され、作動油をバイパス通路5 2に還流してしまうため、ポンプ回転数(N)と流量(Q)との関係は、図2の 点線で示すようになる。つまり、ポンプ回転数が低い状態でドルーピング作用が 開始されてしまうという不都合が生じ、サーボ弁Cへの十分な圧油送出が行なわ れないという問題があった。
【0007】 また、車種によって様々な流量特性が必要となっており、図2に示す流量特性 を変更する場合、流量Q1、Q2については絞り通路58の穴径とピッチを変更 し、回転数N1、N2については固定絞り59の絞り開度を変更することによっ て対応している。つまり、様々な流量特性に対応するためには、絞り通路58が 設けられた嵌合部材63と、固定絞り59が設けられたユニオン54の2部品の 変更が必要であり、流量特性変更毎に嵌合部材63とユニオン54を製造するこ とは非常に面倒である問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の動力舵取装置用流量制御装置は、上述した問題を解決するためになさ れたもので、ハウジング内に、作動流体を供給する供給通路と、作動流体の余剰 流をポンプの流入側に還流するバイパス通路と、前記供給通路および前記バイパ ス通路が開口するバルブ収納孔とを形成し、前記バルブ収納孔の一端に設けられ 前記バルブ収納孔を介して前記供給通路に連通する摺動孔が形成されたユニオン と、前記摺動孔の途中に設けられた絞り通路と、この絞り通路の上流側に形成さ れた固定絞りと、前記バルブ収納孔に摺動可能に設けられ前記絞り通路前後の圧 力差に応動して前記バイパス通路の開度を調整する流量調整用スプールと、前記 摺動孔に摺動可能に設けられて前記絞り通路の開度を制御するとともに前記バル ブ収納孔を介して前記供給通路に連通する流通孔が貫通して形成された制御スプ ールと、前記絞り通路の開度が大きくなる方向に前記制御スプールを付勢するス プリングと、前記絞り通路の開度が小さくなる方向に前記制御スプールを付勢す るドルーピング圧力室と、前記固定絞りの上流側の油圧を前記ドルーピング圧力 室に導くオイル導入孔とを備え、前記固定絞りを形成する流量調整部材を前記摺 動孔の内端側の先端に嵌着し、この流量調整部材の前記摺動孔に対応した位置に 前記絞り通路を形成したことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】
ポンプ回転数の上昇による吐出流量の増加で、固定絞りの前後の圧力差が大き くなり、その圧力差によって制御スプールがスプリングの付勢力に抗して作動さ 、絞り通路の開口面積が減少する方向に変位して、動力舵取装置に送出する流量 が降下される。
【0010】 低温時の低回転時では、吐出流量が少なくても、作動油の粘性抵抗の増大によ り、固定絞り前後の圧力差が大きくなり、オイル導入路を介してドルーピング圧 力室に導入された油圧力が制御スプールに対して絞り通路を塞ぐ方向に作用する が、本考案においては、固定絞りを形成する流量調整部材を摺動孔の内端側の先 端に嵌着し、この流量調整部材の摺動孔に対応した位置に絞り通路を形成したの で、制御スプールの流通孔内周に作用する作動油の粘性抵抗の作用方向が絞り通 路を開く方向となり、この粘性抵抗による作用がドルーピング圧力室に導入され る固定絞り上流側の油圧力に対抗して働くので、制御スプールが作動しにくくな り、低温時の低回転時に動力舵取装置に送出する作動油の流量を確保できる。
【0011】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、本考案の動力舵取装置用流量制御装置の実施例を示すもので、10は ポンプハウジングで、このポンプハウジング10に流量制御装置20が組み込ま れている。この流量制御装置20は、ユニオン21、流量調整用スプール22、 この流量調整用スプール22をユニオン21側に付勢するスプリング23、ユニ オン21内に設けられた制御スプール24、ユニオン21の内端側の先端に固定 され固定絞り31および絞り通路34を有する流量調整部材25、当接部材26 および制御スプール24を当接部材26側に付勢するスプリング27を主要構成 部材としている。
【0012】 ポンプハウジング10には、バルブ収納孔11が貫通して設けられており、こ のバルブ収納孔11にはポンプの吐出ポートに連通する供給通路12とポンプの 吸入ポートに連通するバイパス通路13がバルブ収納孔11の軸線方向と直交す る方向に離間して開口されている。 また、バルブ収納孔11の一端にはユニオン21が液密的に螺着され、他端に は止め栓27が液密的に嵌着されている。ユニオン21は、略円筒形状で、その 内端側はバルブ収納孔11より小径である筒状部21aが形成され、また、ユニ オン21の外端には送出口21bが形成されており、この送出口21bは図略の 動力舵取装置のサーボ弁に接続されている。
【0013】 流量調整用スプール22は、バルブ収納孔11内のユニオン21と止め栓28 との間に摺動可能に嵌合され、バルブ収納孔11内に第1弁室32と第2弁室3 3を形成する。この第2弁室33内にスプリング23が介挿されており、これに より、流量調整用スプール22はユニオン21に当接する方向に付勢され、その 状態で、バイパス通路13と供給通路12との連通を遮断している。
【0014】 ユニオン21内部には摺動孔21cが形成されており、この摺動孔21cの内 端側の前記筒状部21aには流量調整部材25が嵌着され、摺動孔21cの外端 側には当接部材26が嵌着されている。この嵌合部材25と当接部材26との間 で、摺動孔21cには制御スプール24が摺動可能に嵌挿されている。また、嵌 合部材25と制御スプール24との間にスプリング27が介挿されており、この スプリング27により、制御スプール24は当接部材26に当接する方向に付勢 されている。この制御スプール24は、中間部には摺動孔21cと摺接する摺動 部24aが、当接部材26側とその反対側には各々筒状部24b、24cが形成 され、中央部には流通孔24dが貫通して設けられている。
【0015】 流量調整部材25の内端外周には半径方向に突起したラッパ部25aが形成さ れており、このラッパ部25aとバルブ収納孔11の内周間の隙間は供給通路1 2とバルブ収納孔11を連通する途中に位置する固定絞り31となっている。こ の固定絞り31は、供給通路12から供給される作動流体の流量に比例して、上 流側と下流側、すなわち、供給通路12とバルブ収納孔11間に圧力差を生じさ せる作用をする。
【0016】 また、固定絞り31の下流側であって流量調整部材25には、制御スプール2 4の筒状部24cと対応する位置に複数の絞り通路34が制御スプール24の摺 動方向に平行して開口して形成されており、これら絞り通路34が筒状部24c の端面で塞がれることにより、絞り通路34の開口面積が変化するようになって いる。
【0017】 当接部材26には小孔26aが形成され、絞り通路34の下流側は、小孔26 a、ユニオン21に設けた連通孔35、ポンプハウジング10に設けた連通孔3 6を経て、第2弁室33と連通している。これにより、絞り通路34の下流側の 作動油が第2弁室33に導入され、流量調整用スプール22の両端面には絞り通 路34前後の圧力が作用し、その圧力差に応じて流量調整用スプール22が移動 し、この圧力差を一定に保持できるようにバイパス通路12の開度を調整するよ うにしている。
【0018】 制御スプール24の筒状部24bが形成された側には、筒状部24bの外周と 、摺動孔21cと、ユニオン21内に形成された段部21dの端面とで、ドルー ピング圧力室37が形成されている。このドルーピング圧力室37は供給通路1 2と、ユニオン21に設けられたオイル導入路38を介して連通している。固定 絞り31の上流側の油圧がドルーピング圧力室37に導入されることにより、ド ルーピング圧力室37の圧力が制御スプール24に対して摺動部24aの筒状部 24b側端面に押圧力を作用させて、スプリング27の付勢力に抗して絞り通路 34側に摺動させる。制御スプール24の摺動により、筒状部24cの端面で絞 り通路34が塞がれ、絞り通路34の開口面積が減少し、その開度に応じて供給 通路12からの作動油を流通孔24dを経て送出口21aから動力舵取装置のサ ーボ弁へ送出するようになっている。
【0019】 次に、上述した構成に基づいて、作動を説明する。 エンジンによりポンプが駆動されると、作動油がポンプの吐出室から供給通路 12に供給される。供給された作動油は、固定絞り31を通って第1弁室32に 導かれ、第1弁室32から絞り通路34、流通孔24dを経て、ユニオン21の 送出口21bから動力舵取装置へ供給される。
【0020】 ポンプの回転速度が低い場合は、作動油の吐出流量が少なく、流量調整用スプ ール22はバイパス通路13を閉止して、吐出流量の全量が動力舵取装置へ送出 される。ポンプの回転速度が上昇して吐出流量が増大すると、絞り通路34前後 の圧力差を一定にすべく流量調整用スプール22が摺動を始め、第1弁室32が 図1に示すようにバイパス通路13に開口して、作動油の余剰流がバイパス通路 13を通ってポンプの吸入側に還流される。この結果、動力舵取装置へ供給され る作動油は、絞り通路34により図2に示す所定量Q1に維持される。
【0021】 また、高速走行に伴ってポンプの回転速度がさらに上昇し、供給通路12を流 れる吐出流量が増大すると、固定絞り31における流路抵抗により固定絞り31 の上流側である供給通路12内の流体圧力が上昇し、供給通路12と第1弁室3 2間に圧力差が生じる。供給通路12の圧力は、オイル導入路38を介してドル ーピング圧力室37に導入されることによって、制御スプール24の摺動部24 aの筒状部24b側端面に押圧力として作用するので、この押圧力の増大により 、制御スプール24はスプリング27の付勢力に抗して徐々に図1中左方向に摺 動し、筒状部24cが絞り通路34に近づく。その結果、絞り通路34が徐々に 絞られ、動力舵取装置へ送出される作動油の流量は減少して、絞り通路34での 筒状部24cを除いた開口面積を流れる流量Q2(図2)まで減少する。
【0022】 このように、車両の低速走行時では動力舵取装置への供給流量を多くしてハン ドル操作を軽くし、高速走行に移行するに伴って、動力舵取装置への供給流量を 徐々に少なくしてハンドル操作を徐々に重くし、高速安定性をもたせることがで き、いわゆるドルーピング機能が発揮されることとなる。 ところで、低温時においては、高温時に比べて作動油の粘性が高くなるため、 固定絞り31の上流側の供給通路12内の流体圧力が高くなって固定絞り31前 後に大きな差圧が発生する。そのため、オイル導入路38を介してドルーピング 圧力室37に供給される油圧力が制御スプール24に対して絞り通路34を塞ぐ 方向に作用するが、本考案では、固定絞り31を形成する流量調整部材25を摺 動孔21cの内端側の先端に嵌着し、この流量調整部材25の摺動孔21cに対 応した位置に絞り通路34を形成したので、制御スプール24の流通孔24d内 周に作用する作動油の粘性抵抗の作用方向が絞り通路34を開く方向となり、こ の粘性抵抗による作用がドルーピング圧力室37に導入される固定絞り31上流 側の油圧力に対抗して働くので、制御スプール24が作動しにくくなり、低温時 の低回転時に動力舵取装置に送出する作動油の流量を確保できる。また、絞り通 路34を制御スプール24の上流側の摺動孔21cに制御スプール24の摺動方 向に平行に開口するように設けたので、絞り通路34を粘性抵抗が大きい作動油 が通過しやすくなり、動力舵取装置へ必要な流量の作動油を供給できる。
【0023】 さらに、絞り通路34と固定絞り31をユニオン21から独立させ、絞り通路 34と固定絞り31を流量調整部材25に形成したので、流量特性を変更したい 場合には、絞り通路34の穴径および固定絞り31の絞りを変更した流量調整部 材25に交換すればよく、ユニオン21および制御スプール24に汎用性を持た せることができ、幅広く流量特性の違う動力舵取装置に対応できる。
【0024】
【考案の効果】
本考案の動力舵取装置用流量制御装置は、絞り通路を制御スプールの上流側の 摺動孔に設けたので、低温時、制御スプールの流通孔内周に作用する作動油の粘 性抵抗の作用方向が絞り通路を開く方向となり、この粘性抵抗による作用がドル ーピング圧力室に導入される固定絞り上流側の油圧力に対抗して働くので、制御 スプールが作動しにくくなり、低温時の低回転時においても動力舵取装置に送出 する作動油の流量を確保できる。
【0025】 さらに、絞り通路と固定絞りをユニオンから独立させ、ユニオンの先端に嵌着 した流量調整部材に形成したので、流量特性を変更したい場合には、絞り通路の 穴径および固定絞りの絞りを変更した流量調整部材に交換すればよく、流量制御 に汎用性を持たせることができ、幅広く流量特性の違う動力舵取装置に対応でき る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例である流量制御装置の全体構成
を示す縦断面図である。
【図2】ポンプ回転数に対する流量特性を示すグラフで
ある。
【図3】従来の流量制御装置の全体構成を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
10 ポンプハウジング 11 バルブ収納孔 12 供給通路 13 バイパス通路 20 流量制御装置 21 ユニオン 21b 送出口 22 流量調整用スプール 24 制御スプール 25 流量調整部材 27 スプリング 31 固定絞り 34 絞り通路 37 ドルーピング圧力室 38 オイル導入路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に、作動流体を供給する供
    給通路と、作動流体の余剰流をポンプの流入側に還流す
    るバイパス通路と、前記供給通路および前記バイパス通
    路が開口するバルブ収納孔とを形成し、前記バルブ収納
    孔の一端に設けられ前記バルブ収納孔を介して前記供給
    通路に連通する摺動孔が形成されたユニオンと、前記摺
    動孔の途中に設けられた絞り通路と、この絞り通路の上
    流側に形成された固定絞りと、前記バルブ収納孔に摺動
    可能に設けられ前記絞り通路前後の圧力差に応動して前
    記バイパス通路の開度を調整する流量調整用スプール
    と、前記摺動孔に摺動可能に設けられて前記絞り通路の
    開度を制御するとともに前記バルブ収納孔を介して前記
    供給通路に連通する流通孔が貫通して形成された制御ス
    プールと、前記絞り通路の開度が大きくなる方向に前記
    制御スプールを付勢するスプリングと、前記絞り通路の
    開度が小さくなる方向に前記制御スプールを付勢するド
    ルーピング圧力室と、前記固定絞りの上流側の油圧を前
    記ドルーピング圧力室に導くオイル導入孔とを備え、前
    記固定絞りを形成する流量調整部材を前記摺動孔の内端
    側の先端に嵌着し、この流量調整部材の前記摺動孔に対
    応した位置に前記絞り通路を形成したことを特徴とする
    動力舵取装置用流量制御装置。
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