JPH066497B2 - 板ガラスの表面改質法 - Google Patents
板ガラスの表面改質法Info
- Publication number
- JPH066497B2 JPH066497B2 JP16641589A JP16641589A JPH066497B2 JP H066497 B2 JPH066497 B2 JP H066497B2 JP 16641589 A JP16641589 A JP 16641589A JP 16641589 A JP16641589 A JP 16641589A JP H066497 B2 JPH066497 B2 JP H066497B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- modification method
- surface modification
- plate
- present
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Surface Treatment Of Glass (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は板ガラスの表面改質法に係わり、特にフロート
式製版装置により生産されたフロート板ガラスの化学強
化の際に有効となる板ガラスの表面改質法に関する。
式製版装置により生産されたフロート板ガラスの化学強
化の際に有効となる板ガラスの表面改質法に関する。
[従来の技術] 一般に光ディスクに使用されるガラス基板はフロート板
ガラスを化学強化した板が用いられている。ところが、
フロート板ガラスを化学強化する際、フロート板ガラス
の片表面層内(最表面から数10μの深さまでの層内)に
存在する2〜4wt%のスズ元素の影響で板が反るという
現象が現れる。この反りを防ぐためには今のところこの
ガラス表面層内のスズ元素を完全除去することが最善で
あり、通常はその片表面を機械研磨することが行なわれ
ている。
ガラスを化学強化した板が用いられている。ところが、
フロート板ガラスを化学強化する際、フロート板ガラス
の片表面層内(最表面から数10μの深さまでの層内)に
存在する2〜4wt%のスズ元素の影響で板が反るという
現象が現れる。この反りを防ぐためには今のところこの
ガラス表面層内のスズ元素を完全除去することが最善で
あり、通常はその片表面を機械研磨することが行なわれ
ている。
[発明が解決しようとする課題] このような機械研磨を行なって反りの発生しないガラス
を得るためには最表面から10μもの層を研磨する必要
がある。これは費用も時間もかかる方法であり、そのた
め実際は研磨厚みを小さくすることも行なわれている。
この場合、若干の反りの発生は避けられない。
を得るためには最表面から10μもの層を研磨する必要
がある。これは費用も時間もかかる方法であり、そのた
め実際は研磨厚みを小さくすることも行なわれている。
この場合、若干の反りの発生は避けられない。
本発明は上記従来の問題点を解決し、迅速かつ低費用で
スズ元素の完全除去を行なうという板ガラスの表面改質
法を提供する。
スズ元素の完全除去を行なうという板ガラスの表面改質
法を提供する。
[課題を解決するための手段] 本発明の板ガラス表面改質法は、フロート式製版装置に
より生産されたガラス板の片表面に存在するスズ元素を
除去するにあたり、CO2レーザーをその表面に照射して
除去することを特徴としている。すなわち、化学強化す
る前の光ディスク用基板ガラスに対し、5〜10kwクラ
スのCO2レーザーをオシレーション照射する。この時ガ
ラス基板上での照射密度に応じて表面層内のスズ元素は
蒸発輝散し、ガラス表面層から完全除去される。
より生産されたガラス板の片表面に存在するスズ元素を
除去するにあたり、CO2レーザーをその表面に照射して
除去することを特徴としている。すなわち、化学強化す
る前の光ディスク用基板ガラスに対し、5〜10kwクラ
スのCO2レーザーをオシレーション照射する。この時ガ
ラス基板上での照射密度に応じて表面層内のスズ元素は
蒸発輝散し、ガラス表面層から完全除去される。
なお、照射時間はガラス表面層のみを瞬間溶解させるた
め短い方が好適で、1sec以下が望ましい。
め短い方が好適で、1sec以下が望ましい。
[実施例] 以下に図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。
る。
第1図は本発明の板ガラス表面改質法を実施するに好適
なCO2レーザー照射法を示す図である。第1図に示す装
置を用いてガラス板のスズ元素の存在する片表面に対し
CO2レーザーの照射を実施した。すなわち、CO2レーザー
1より出射したレーザー光は、ミラー5、集光レンズ
4、ミラー6を経由してオシレーション装置2により均
一にガラス表面3に照射される。このとき、ガラス表面
への照射密度、照射時間を種々変えて実施した結果を第
1表に示す。
なCO2レーザー照射法を示す図である。第1図に示す装
置を用いてガラス板のスズ元素の存在する片表面に対し
CO2レーザーの照射を実施した。すなわち、CO2レーザー
1より出射したレーザー光は、ミラー5、集光レンズ
4、ミラー6を経由してオシレーション装置2により均
一にガラス表面3に照射される。このとき、ガラス表面
への照射密度、照射時間を種々変えて実施した結果を第
1表に示す。
第1表に示されるように300J/cm2以上の照射密度で照射
前には2〜4wt%あった表面層内のスズ元素は、照射後
はほぼ完全に消失した。
前には2〜4wt%あった表面層内のスズ元素は、照射後
はほぼ完全に消失した。
[発明の効果] 以上説明した通り、本発明の板ガラス表面改質法によれ
ばフロート板ガラスの片表面層内に存在するスズ元素を
容易にかつ迅速低費用で完全除去でき、よって化学強化
の際反りの発生しない基板ガラスを供与することが可能
となる。
ばフロート板ガラスの片表面層内に存在するスズ元素を
容易にかつ迅速低費用で完全除去でき、よって化学強化
の際反りの発生しない基板ガラスを供与することが可能
となる。
第1図は本発明の板ガラス表面改質法を実施するに好適
なCO2レーザーの照射法を示す図である。 1…CO2レーザー、2…オシレーション装置、3…板ガ
ラス、4…集光レンズ、5,6…ミラー。
なCO2レーザーの照射法を示す図である。 1…CO2レーザー、2…オシレーション装置、3…板ガ
ラス、4…集光レンズ、5,6…ミラー。
Claims (1)
- 【請求項1】フロート式製板装置により生産されたガラ
ス板の片表面に存在するスズ元素を除去するにあたり、
CO2レーザーをその表面に照射して除去することを特徴
とする板ガラスの表面改質法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16641589A JPH066497B2 (ja) | 1989-06-28 | 1989-06-28 | 板ガラスの表面改質法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16641589A JPH066497B2 (ja) | 1989-06-28 | 1989-06-28 | 板ガラスの表面改質法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0333038A JPH0333038A (ja) | 1991-02-13 |
JPH066497B2 true JPH066497B2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=15831003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16641589A Expired - Lifetime JPH066497B2 (ja) | 1989-06-28 | 1989-06-28 | 板ガラスの表面改質法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066497B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20050094423A (ko) * | 2003-02-04 | 2005-09-27 | 아사히 가라스 가부시키가이샤 | 유리기판 표면의 이물 제거방법 |
DE102006003878B4 (de) * | 2006-01-27 | 2010-09-02 | Schott Ag | Verfahren zum Verbessern der Oberflächenqualität von gefloatetem Flachglas |
-
1989
- 1989-06-28 JP JP16641589A patent/JPH066497B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0333038A (ja) | 1991-02-13 |
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