JPH0664835U - 射出成形型 - Google Patents

射出成形型

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Publication number
JPH0664835U
JPH0664835U JP618093U JP618093U JPH0664835U JP H0664835 U JPH0664835 U JP H0664835U JP 618093 U JP618093 U JP 618093U JP 618093 U JP618093 U JP 618093U JP H0664835 U JPH0664835 U JP H0664835U
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JP
Japan
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molding
molded product
injection
diameter
injection molding
Prior art date
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Pending
Application number
JP618093U
Other languages
English (en)
Inventor
典生 大澤
Original Assignee
三菱鉛筆株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】外形に突起,雄ネジ等のアンダーカット1を有
する筒状の成形品2を射出成形するための射出成形型で
あって、割型にすることなく成形品の良好な離型が可能
となる射出成形型を提供する 【構成】成形品2の外形を成形する外形成形部10を、
弾力的に拡径可能となるよう軸方向の切込み12が形成
された筒状の形状とし、射出成形時において外形成形部
10の外周に嵌合し外形成形部10の拡径を阻止する保
持部20を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、外形に突起,雄ネジ等のアンダーカットを有する筒状の成形品を射 出成形するための射出成形型に係り、特に成形品の良好な離型が可能となる射出 成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば筆記具の軸筒等の外形に突起,雄ネジ等のアンダーカット(基準 面より張出す部分)を有する筒状成形品の射出成形のための金型としては、単に 前記アンダーカットを含む成形品の外形を成形するための成形面が内面に形成さ れた一体的な外形成形部よりなるものが使用されていた。
【0003】 すなわち、図10に示すように、アンダーカット1を有する成形品2の外形を 成形する成形面5を内面に有する外形成形部6(いわゆるキャビティ)と、一端 がこの外形成形部6内に挿入されて成形品の端面成形部として機能するとともに 成形品の押出し棒としても機能するエンドシャフト7と、外形成形部6内にエン ドシャフト7と反対側(成形品の抜き側)から挿入されて先端の小径部がエンド シャフト7の先端面に嵌合し成形品の内形を成形するコアシャフト8と、外形成 形部6やエンドシャフト7を外周において支持する支持部材9a,9bとよりな る型が使用されていた。
【0004】 そして、離型時には、図11に示すようにコアシャフト8を先抜きした後、エ ンドシャフト7で成形品2を押して、成形品2自体の弾性変形によりアンダーカ ット1の部分を内側にたわませて強制的に離型(型から成型品を取り出すこと) させていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このため、上記従来の成形型であると、アンダーカット1が外形成形部6の内 面に擦れてムシレや白化等が発生する恐れがあるため、アンダーカット1の深さ に制限があり、その形状も限定されてしまうという問題があった。
【0006】 なお、成形型全体を例えば上下に分割して割型にし、離型時には成形型を上下 に分離して成形品を径方向に取出すようにすれば、上記問題を解決することがで きるが、数取りの点で不利になり、金型コストも増対するという問題が生じる。 というのは、割型にすれば、上下に分割された部分をボルト等により分離可能に 接合する構成が必要になる。このため、部品点数が増加して金型コストが増加す るのである。また、前記外形成形部6等よりなる成形部は、横並びに複数設けら れて、一度に複数の成形品を製造することが通常行なわれるが、前記ボルト等の 構成があるとこの成形部を短いピッチで多数配設することが困難になり、数取の 点で不利になる。
【0007】 本考案は、外形に突起,雄ネジ等のアンダーカットを有する筒状の成形品を射 出成形するための射出成形型であって、割型にすることなく成形品の良好な離型 が可能となる射出成形型を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本考案の要旨とするところは、 外形に突起,雄ネジ等のアンダーカットを有する筒状の成形品を射出成形する ための射出成形型であって、 前記成形品の外形を成形する外径成形部が、弾力的に拡径可能となるよう軸方 向の切込みが形成された筒状の形状とされ、 射出成形時において前記外径成形部の外周に嵌合し前記外径成形部の拡径を阻 止する保持部を有している ことを特徴とする射出成形型に存する。
【0009】
【作用】
本考案の射出成形型では、外径成形部が弾力的に拡径可能であり、射出成形時 においては保持部によりこの外径成形部の拡径が阻止される。このため、成形時 には外径成形部の内圧に対する強度を維持しつつ、従来通り外径成形部の内側に 材料を射出して成形し、離型時には、保持部を外し外径成形部を拡径させて成形 品を押出して取り出すようにすれば、割型にすることなく、しかもムシレ等を生 じさせることなく良好に離型が行なえる。
【0010】
【実施例】
以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。 本考案の射出成形型は、図1に示すように、外径成形部10と、保持部20と 、エンドシャフト30と、コアシャフト40と、支持部材51,52,53,5 4とよりなる。
【0011】 外径成形部10は、いわゆるキャビティであり、図1に示すように、アンダー カット1を有する成形品2の外形を成形する成形面15を内面に有するもので、 この場合全長にわたる軸方向の切込み12が周方向4ヵ所に形成されて、四つの ピース10a,10b,10c,10dよりなる。この外径成形部10は、固定 側(図1において左側)が抜き側(図1において右側)よりも大径なっており、 その大径部分13において支持部材51に把持される構成とされ、各ピース10 a,10b,10c,10dが小形部分14において外側に撓むことにより、図 7に示すように小形部分14が弾力的に拡径可能となっている。また、アンダー カット1を成形する部分はこの小径部分14の先端側に位置するよう構成されて いる。
【0012】 保持部20は、図2に示すように、先端内面21が抜き側から外径成形部10 の小径部分14に嵌合するブッシュ状のもので、やはり基端側(抜き側)に大径 部分22が形成されて、この大径部分22において支持部材53に把持されてい る。なお、この保持部20の基端側内面には射出された材料を導入する導入部2 3(コアシャフト40の外径よりも大径とされ抜き側に向って拡径する内径)が 形成されている。
【0013】 エンドシャフト30は、一端が外形成形部10内の固定側に挿入されて成形品 2の端面成形部として機能するとともに成形品2の押出し棒としても機能するも のである。すなわち、このエンドシャフト30は、支持部材52に摺動自在に支 持され、図示していない駆動機構により進退するよう構成され、その外径は成形 品2の基準外径よりも若干小さな外径となっている。
【0014】 コアシャフト40は、基端側(抜き側)が支持部材54により把持され支持部 材54の動きにともない進退するもので、前進時には外形成形部10内に抜き側 から挿入されて先端の小径部がエンドシャフト30の先端面に嵌合する。このコ アシャフト40の先端部外形は成形品2の内形に対応し、成形品2の内形を成形 する成形面となっている。
【0015】 なお、支持部材51〜54のなかで、支持部材51,52が固定側、支持部材 53,54が可動側であって、支持部材53,54は、図4に示すように、支持 部材51,52に対して後退することができる。また、支持部材53,54は、 成形時には、図示していない型締め装置により図1に示すように支持部材51, 52に所定の型締め力で接合されるようになっている。また、材料の射出は、例 えば支持部材54に形成され前記導入部23に連通した注入路を介して、図示し ていない射出成形機から行なわれるよう構成されている。
【0016】 次に作用を説明する。 上記射出成形型では、型締め状態においては、図1に示すように外径成形部1 0の外周を保持部20が保持し外径成形部10は図6に示すように閉じた状態を 維持するから、所定の圧力で樹脂等の材料が外径成形部10とコアシャフト40 の間に注入されれば、図3に示すように従来通り射出成形がなされる。
【0017】 そして、冷却等の所定の後処理工程の後、支持部材53,54を待避させ(図 4)、エンドシャフト30を前進させて成形品2を押出せば成形品2の製造が完 了するが(図5)、この離型の際には、図5又は図7に示す如く、成形品2のア ンダーカット1との擦れ合いを避けるように外径成形部10の小型部分14が拡 径する。このため、割型ではない上記成形型でありながら、成形品2は無理無く 押出されて離型し、ムシレや白化のない良好な製品となる。なお、上記離型の際 、導入部23内に成形された不用部分2bは、支持部材54が後退する際にその 先端のくびれ部分において自然にちぎれる。
【0018】 以上、本考案の一実施例につき説明したが、本考案は、上記実施例に限られず 各種の変形があり得ることはいうまでもない。たとえば、図8に示すように、外 径成形部10の内外周あるいは支持部材51の内周をテーパにして、エンドシャ フト30の前進にともない、図9に示す如く外径成形部10の先端側が強制的に 拡径する構成としてもよい。
【0019】
【考案の効果】
本考案にかかる射出成形型によれば、割型でない構成でありながら、アンダー カット部分と型との擦れ合いを生じさせることなく、無理無く成形品を離型させ てムシレ等のない良好な製品を成形することができるので、低コスト性,生産性 及び製品の高い品質を維持しつつ、射出成形品のアンダーカット部分の大きさ等 を従来よりも格段に自由に設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である射出成形型を示す側断
面図である。
【図2】本考案の一実施例である射出成形型の要部を示
す斜視図である。
【図3】本考案の一実施例である射出成形型を用いた射
出成形の射出工程を示す側断面図である。
【図4】本考案の一実施例である射出成形型を用いた射
出成形の型外し工程を示す側断面図である。
【図5】本考案の一実施例である射出成形型を用いた射
出成形の離型工程を示す側断面図である。
【図6】本考案の一実施例における外形成形部の軸直角
断面図である。
【図7】本考案の一実施例における外形成形部の動作を
示す軸直角断面図である。
【図8】本考案の変形例を示す要部側断面図である。
【図9】本考案の変形例の作用を示す要部側断面図であ
る。
【図10】従来の射出成形型による射出成形の射出工程
を示す側断面図である。
【図11】従来の射出成形型による射出成形の型外し工
程を示す側断面図である。
【符号の説明】
1…アンダーカット 2…成形品 10…外形成形部 12…切込み 20…保持部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外形に突起,雄ネジ等のアンダーカットを
    有する筒状の成形品を射出成形するための射出成形型で
    あって、 前記成形品の外形を成形する外径成形部が、弾力的に拡
    径可能となるよう軸方向の切込みが形成された筒状の形
    状とされ、 射出成形時において前記外径成形部の外周に嵌合し前記
    外径成形部の拡径を阻止する保持部を有していることを
    特徴とする射出成形型。
JP618093U 1993-02-23 1993-02-23 射出成形型 Pending JPH0664835U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP618093U JPH0664835U (ja) 1993-02-23 1993-02-23 射出成形型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP618093U JPH0664835U (ja) 1993-02-23 1993-02-23 射出成形型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0664835U true JPH0664835U (ja) 1994-09-13

Family

ID=11631356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP618093U Pending JPH0664835U (ja) 1993-02-23 1993-02-23 射出成形型

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JP (1) JPH0664835U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006150675A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Fujitsu Ltd 金型装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990525