JP2011042149A - 樹脂成形金型装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】突出しピンの金型設計上の面倒な調整作業を軽減し、しかも、樹脂成形品を固定側金型から離型する際に、突出しピンの先端部に形成した突出し部の内壁に擦れ合うことによって、樹脂成形品に一体に形成した突起部が部分的に捲り上がらないようにして、歩留まりのよい樹脂成形品を成形することができるようにした。
【解決手段】移動側金型2と共に樹脂成形金型3を構成する固定側金型1において、樹脂成形品5の成形後の移動側金型2の移動した後に、固定側金型1に留まっている樹脂成形品5を離型するために、固定側金型1側に突出しピン7−1を設置した場合、突出しピン7−1の先端外周部を削成し、区画起立壁9にて複数個に分割された縮形段状凹部10を形成することによって、樹脂成形品5に一体の複数個の突起部11を形成して、突起部11が縮形段状凹部10に係合保持させて、樹脂成形品5の横ずれを抑制するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車のドアトリムの如き樹脂成形品を成形するための成形金型装置、特に成形後の樹脂成形品を当該金型から突出す突出しピンに改良を加えて構成する樹脂成形金型装置に関する。
自動車のドアトリムの如き樹脂成形品を成形するために、量産性、成形性に優れた射出成形工法、或いは、モールド成形方法が通常多用されている。
かかる射出成形工法或いはモールド成形方法等においては、いずれも、固定側金型及び移動側金型により構成する成形金型装置を用いており、固定側金型に対して移動側金型を移動させて型締めすることにより、両金型の間で所定形状を有するキャビティを形成し、該キャビティ内に溶融樹脂を投入することにより、樹脂成形品を成形するようにしていた。
そして、樹脂成形品の成形後には、固定側金型に対して移動側金型を離型動作させることにより、成形した樹脂成形品を取り出す必要があるが、この際、樹脂成形品は固定側金型側に嵌り込んでしまっていることから、通常、固定側金型側にはエジェクタピンが備えられており、当該エジェクタピンにより固定側金型側に嵌り込んでいる樹脂成形品を移動側金型側に突き上げることによって、固定側金型から当該樹脂成形品を取り出せるようにしている。
かかる点に鑑みて、従来、例えば図6に示す樹脂成形金型装置のように、固定側金型にエジェクト機構を装備するようにしていた(特許文献1を参照)。
特開平6−210683号公報(成形品7の金型3から突出す突出しピン4の先端形状等参照)
すなわち、図6に示す従来の樹脂成形金型装置は、固定側金型aおよび移動側金型bを有して構成する樹脂成形金型cによりキャビティdを形成し、キャビティd内で樹脂成形品eを成形するようになっており、この際、成形後の樹脂成形品eは、移動側金型bを固定側金型aに対して離型動作した後、固定側金型a側に嵌り込んでいるために、突出し板(エジェクタプレート)fの動作により、突出しピン(エジェクタピン)gを移動側金型b側に突出すことにより、樹脂成形品eを脱型させるようになっている。
そして、当該樹脂成形品eは、例えば、外観形状がアンダカット形状を呈しているために、傾斜コアhを使用して成形されるようになっており、離型する際に、傾斜コアhおよび突出しピンgの離型バランスを取るために、断面形状円形に形成された突出しピンgの先端部を、当該突出しピンgの基部に対して小径の突出し部iに形成するようにして、樹脂成形金型cを型締めして、固定側金型aと移動側金型bとで形成されたキャビティdに溶融樹脂を投入し冷却して樹脂成形品eを成形する際に、突出しピンgの先端に設けられた突出し部iはその直径が突出しピンgの基部の直径より小径に形成されているために、その隙間にも樹脂が充填され、成形後に、移動側金型bを引離した後、突出し板fに移動させ、突出しピンgと傾斜コアhとを矢印X方向および矢印Y方向に移動させ、アンダカット部jを傾斜コアhから離脱させ、樹脂成形品eを固定側金型aから離型する。
このときアンダカット部jにおける樹脂成形品eの離型抵抗が大きいので、樹脂成形品eに矢印C1方向の横ずれ力が作用することになるが、突出しピンgの先端である突出し部iが形成する隙間にやはり溶融樹脂が充填され、この充填樹脂により樹脂成形品eに一体に形成された王冠状の突起部kが形成されることになることから、突起部kにより矢印C方向の横ずれ力が抑えられるので、樹脂成形品eに離型不良が発生しないようにしていた。
さらに、樹脂成形品eを固定側金型aから完全に離型するために、図示しないが、従来においては、樹脂成形品eの天井部中央部付近に、スプルを樹脂成形品eに一体に形成し、当該スプルを不図示の取出しチャック機で把持することにより、固定側金型aからの樹脂成形品eの離型を行うようにしていた。
このために、成形後の樹脂成形品eの固定側金型aからの突出しピンgによる突出によって、樹脂成形品eの横ずれが少しでも発生してしまうと、スプルも同時に横ずれして取出しチャック機による当該スプルの把持ができなくなってしまうことを考慮して、樹脂成形品eの離型動の際の横ずれ防止をさらに完全にするため、図8に示すように、突出し部iの外周形状を長手方向(軸線方向)に対して先端部が太径となるテーパー面i―1となるように形成しており、この結果、樹脂成形品eの成形後の突起部kの内壁形状はアンダカット形状に形成されることになって、移動側金型bから離型する際に、突起部kが突出し部iに食いつくことになって、樹脂成形品eの横ズレをさらに抑制するようにしていた。
かかる構成を有する従来の樹脂成形金型装置によれば、樹脂成形品eを固定側金型aから離型する際には、突出し部iに対してアンダカット形状に形成された突起部kが、図9に示すように、突出し部iに食い付き気味に係合保持されていることになり、このような状態から無理やり離型動を行うために、突起部kの内壁が突出し部iと擦れ合って、突起部kが部分的に削れて捲れ上がり、延いては捲れ部分が突起部kから切離されてしまうことがある。
そして、部分的に切離された捲れ上がり部分が、例えば突出しピンgの外面に付着した場合には、連続して次の樹脂成形品eを成形する際に、当該樹脂成形品eの表面に表出してしまい、この点から、不良品発生の要因となっていた。
かかる点を改善するためには、樹脂成形品eの固定側金型からの離型取出しの際に発生する横ずれ力と樹脂成形品eにおける部分的捲れ現象防止策とのバランスを取るべく、金型設計上、突出しピンgの設置位置、設置個数あるいは突起部kのアンダカット角度の選択等、面倒な設計的な調整作業が必要となってくる。
そこで、本発明は、突出しピンの金型設計上の面倒な調整作業を軽減し、しかも、樹脂成形品を固定側金型から離型する際に、突出しピンの先端部に形成した突出し部の内壁に擦れ合うことによって、樹脂成形品に一体に形成した突起部が部分的に捲り上がらないようにして、歩留まりのよい樹脂成形品を成形することができるようにした樹脂成形金型装置を提供することを目的としている。
本発明に係る樹脂成形金型装置は、移動側金型を固定側金型側に移動して当該両金型を型締めすることにより所定形状のキャビティを形成し、該キャビティ内に溶融樹脂を投入して樹脂成形品を成形した上で前記移動側金型の離型動作を行った後、前記固定側金型側に設置した突出しピンを前記移動側金型側に突出させることによって、前記固定側金型に留まっている前記樹脂成形品を脱型させるように構成した樹脂成形金型装置であって、前記突出しピンの先端外周部を削成することにより、区画起立壁にて複数個に分割された縮形段状凹部を形成し、該縮形段状凹部により前記樹脂成形品の成形の際に該樹脂成形品に一体に成形された複数個の突起部を形成して、該突起部が前記突出しピン先端部に係合することにより、前記固定側金型から前記樹脂成形品を離型させる際に、前記樹脂成形品が前記突出しピン側に保持されているように構成したことを特徴とする。
かかる構成により、本発明は、突出しピンの先端部における縮形段状凹部によって形成された樹脂成形品側の各突起部は、隣接する同士が突出しピン側の区画起立壁によって互いに離間して間欠的に形成されていることになって、突出しピン先端部に対して弾性変形可能に係合保持されることになり、樹脂成形品の固定側金型からの脱型動に伴って、突出しピンの先端部との係合から離脱する際に、外方に拡開するように弾性変形して、突出しピンとの摩擦係数を小さくすることができることになり、この結果、各突起部における突出しピンとの擦れ合いによる部分的捲れ現象を無くすことができ、連続して樹脂成形品を成形したとしても、切離された捲れ上がり部分の樹脂成形品の表面への表出を防止することができ、しかも、突出しピンの金型設計上の面倒な調整作業を大幅に軽減することができる。
また、本発明は、前記縮形段状凹部の内壁を、前記突出しピンの基部側より先端側に向かってアンダカット形状を呈するようなテーパー面に形成するようにしてもよい。
かかる構成により、縮形段状凹部及び区画起立壁の形状を適宜選択することによって、縮形段状凹部によって形成された各突起部の樹脂成形品に対する弾性変形力との兼ね合いで簡単に突出しピンへの係合保持力を高めることができると共に、各突起部は固定側金型との脱型の際に弾性変形することになって、突出しピンとの擦れ合いによる部分的捲れ現象を無くすことができる。
上記のように構成する本発明によれば、突出しピンの先端部における縮形段状凹部によって形成された樹脂成形品側の各突起部は、隣接する同士が突出しピン側の区画起立壁によって互いに離間して間欠的に形成されることになって、突出しピン先端部に対して弾性変形可能に係合保持されることになり、樹脂成形品の固定側金型からの離型動に伴って、突出しピンの先端部との係合から離脱する際に、外方に拡開するように弾性変形して、突出しピンとの摩擦係数を小さくすることができることになり、この結果、各突起部における突出しピンとの擦れ合いによる部分的捲れ現象を無くすことができ、連続して樹脂成形品を成形したとしても、切離された捲れ上がり部分の樹脂成形品の表面への表出を防止することができ、しかも、突出しピンの金型設計上の面倒な調整作業を大幅に軽減することができる。
本発明における一実施例を採用した樹脂成形金型装置における移動側金型及び固定側金型の型締めにより樹脂成形品を成形している状態を描画した概略縦断面図である。 同じく固定側金型に対して移動側金型を離型させた後、固定側金型に嵌り込んでいる樹脂成形品を突出しピンによって中途脱型させた状態を描画した概略断面図である。 同じく突出しピンの先端部付近を拡大して描画した斜視図である。 図3に示す突出しピンの先端部によって形成された樹脂成形品側の突起部形状を描画した斜視図である。 図4のA−A断面図である。 従来技術によける樹脂成形金型装置の要部を描画した概略断面図である。 図6における樹脂成形金型を構成する突出しピンの先端部周囲を拡大して描画した斜視図である。 同じく突出しピンと該突出しピンによって樹脂成形品に形成された突起部との係合保持状態を描画した縦断面図である。 同じく、突出しピンから樹脂成形品に形成された突起部を抜出し途中過程を描画した縦断面図である。
次に、本発明に係る実施の形態について、図を用いて説明する。
図1は本発明における一実施例を採用した樹脂成形金型装置における移動側金型及び固定側金型の型締めにより樹脂成形品を成形している状態を描画した概略縦断面図、図2は、同じく固定側金型に対して移動側金型を離型させた後、固定側金型に嵌り込んでいる樹脂成形品を突出しピンによって中途脱型させた状態を描画した概略断面図、図3は同じく突出しピンの先端部付近を拡大して描画した斜視図、図4は図3に示す突出しピンの先端部によって形成された樹脂成形品側の突起部形状を描画した斜視図、図5は図4のA−A断面図である。
図1及び図2に示す本発明の一実施例に係る樹脂成形金型装置は、固定側金型1および移動側金型2を有して構成する樹脂成形金型3によりキャビティ4を形成し、キャビティ4内に溶融樹脂を投入して冷却固化させることによって樹脂成形品5を成形するようになっている。
樹脂成形品5は、例えば外観形状がアンダカット形状を呈しているために、傾斜コア8が用いられており、傾斜コア8は、成形後の樹脂成形品5のアンダカット部5−1に沿って固定側金型1の中央部側に傾斜動することになって、樹脂成形品5のアンダカット部5−1が離型動に際して傾斜コア8によって樹脂成形品5を横ずれさせてしまう傾向にある。
そこで、移動側金型2を固定側金型1に対して離型動作した後においても固定側金型1側に留まっている樹脂成形品5を、突出し板(エジェクタプレート)6が不図示のシリンダ装置によって、互いに離間した状態で固定側金型1に配設された突出しピン(エジェクタピン)7−1、7−2および7−3が移動側金型2側に突き出ることにより、樹脂成形品5を固定側金型1から脱型させる際に、樹脂成形品5の横ずれを防止するように構成されている。
かかる点に鑑み、突出しピン7−1、7−2及び7−3は、共に断面円形の棒状形状を呈して構成されているが、そのうち傾斜コア8側に位置する突出しピン7−1は、樹脂成形品5の固定側金型1に対して離型するに際して、傾斜コア8および突出しピン7−1、7−2及び7−3の離型バランスを取るために、断面形状円形に形成された先端外周部を削成することにより、区画起立壁9によって複数個に分割された縮形段状凹部10が形成されている(図3参照)。
縮形段状凹部10は、固定側金型1の成形面に対して突出するように固定側金型1に配設されており、結果的に固定側金型1及び移動側金型2の型締めによりキャビティ4が形成された状態で、キャビティ4内に飛び出していることになる。
また、各縮形段状凹部10は、区画起立壁9によって隣接同士が互いに離間して間欠状態に形成されており、しかも、突出しピン7の基部側から先端側に向かってアンダカット形状を呈するようなテーパー面に形成されている。
他の突出しピン7−2及び7−3の先端部は、基部側と連続して同様な断面円形状を呈しており、その端面は固定側金型1の成形面に対して面一となって連続するように構成されている。
また、移動側金型2における成形面のほぼ中央部には、樹脂成形品5の成形時に樹脂成形品5の天井部略中央部分に一体のスプル5aを形成するために、例えば断面長三角状のスプル形成凹部2aが設けられている。
以上のように構成する本発明の一実施例に係る樹脂成形装置によれば、樹脂成形品5を成形するに際して、先ず、図1に示すように、固定側金型1に対して移動側金型2を下降することによって型締めし、固定側金型1と移動側金型2の互いの成形面同士がキャビティ4を形成し、キャビティ4内に不図示のゲート口より溶融樹脂を投入し、その後当該型締め状態をしばらくの間保持することによって溶融樹脂を冷却固化して、樹脂成形品5を成形するようになっている。
この際、突出しピン7−1の先端部は、区画起立壁9によって互いに離間配置された各縮形段状凹部10によって、樹脂成形品5にはこれと一体の突起部11が複数互いに離間状態で形成されていることになり、各突起部11は、突出しピンの先端部に間欠的に係合保持されていることになる。
その後、固定側金型1に対して、移動側金型2を図2の矢印方向に上昇させ、突出し板6を移動側金型2側に上昇させることによって、傾斜コア8と共に突出しピン7−1、7−2及び7−3を移動側金型2側に突出して、図2に示すように固定側金型1側に留まっている樹脂成形品5を固定側金型1より若干脱型させる。
次に、樹脂成形品5の成形時に樹脂成形品5の天井部略中央に一体に形成したスプル5aを、不図示の取出しチャック機のチャック部で把持すると共に、当該取出しチャック機により樹脂成形品5を固定側金型1より完全に離型して、樹脂成形品5をストック場所に搬送することになる。
上記のような樹脂成形品5の固定側金型1からの離型動作過程において、複数の突出しピン7−1、7−2及び7−3のうち、傾斜コア8側に位置する突出しピン7−1は、その先端部における縮形段状凹部10によって、樹脂成形品5側に一体に複数の突起部11が形成されていることになり、各突起部11は、隣接する同士が突出しピン7−1側の区画起立壁9によって互いに離間して間欠的に形成されて、突出しピン7−1に対して図5に示す矢印方向に弾性変形可能に保持されていることになる。
この結果、各突起部11は、樹脂成形品5の固定側金型1からの脱型動に伴って、突出しピン7−1の先端部から離脱する際に、外方に拡開するように弾性変形して(図5の矢印方向参照)、突出しピン7−1との摩擦係数を小さくすることができることになり、この結果、各突起部11における突出しピン7−1との擦れ合いによる部分的捲れ現象を無くすことができ、連続して樹脂成形品5を成形したとしても、切離された捲れ上がり部分の樹脂成形品5の表面への表出を防止することができ、しかも、突出しピン7−1の金型設計上の面倒な調整作業を大幅に軽減することができる。
また、上記実施例においては、縮形段状凹部10の内壁は、突出しピン7−1の基部側より先端側に向かってアンダカット形状を呈するようなテーパー面10aに形成していることから、形成された樹脂成形品5側の各突起部11を外方側に拡開変形しやすくすることができることになる。
この結果、縮形段状凹部10及び区画起立壁9の形状を適宜選択することによって、縮形段状凹部10によって形成された樹脂成形品5側の各突起部11の樹脂成形品5に対する弾性変形力との兼ね合いで簡単に突出しピン7−1への係合保持力を高めることができると共に、各突起部11は固定側金型1との離型の際に弾性変形することになって、突出しピン7−1との擦れ合いによる部分的捲れ現象を無くすことができる。
従って、本発明に係る一実施例によれば、連続して次々に樹脂成形品5を成形したとしても、突起部11に突出しピン7−1によって形成された擦れがり部分が切離されることによって、樹脂成形品5の表面に表出することを防止することができ、しかも、突出しピンの金型設計上の面倒な調整作業を大幅に軽減することができることになる。
なお、上記実施例においては、複数の突出しピン7−1、7−2及び7−3のうち、突出しピン7−1のみに、縮形段状凹部10を形成するようにしたが、これは傾斜コアによる樹脂成形品5の横ずれ力が最も強く生じる位置に近接するようにして、横ずれ力を効率よく受け止めることができると共に、成形後の樹脂成形品5に存在する突起部11を取り除く作業工数を最小限にとどめるために行ったもので、当該突起部の取り除き差魚工数との兼ね合いで、他の突出しピン7−2或いは7−3側にも、縮形段状凹部10を形成して、固定側金型1からの脱型時に発生する樹脂成形品5の横ずれに対する抑制力を大きくするように設定することも可能である。
以上説明したように、本発明は、突出しピンの先端部における縮形段状凹部によって形成された樹脂成形品側の各突起部における突出しピンとの擦れ合いによる部分的捲れ現象を無くすことができ、連続して樹脂成形品を成形したとしても、切離された捲れ上がり部分の樹脂成形品の表面への表出を防止することができ、しかも、突出しピンの金型設計上の面倒な調整作業を大幅に軽減することができるために、自動車のドアトリムの如き樹脂成形品を成形するための成形金型装置、特に成形後の樹脂成形品を当該金型から突出す突出しピンに改良を加えて構成する樹脂成形金型装置等に好適である。
1 固定側金型
2 移動側金型
4 キャビティ
5 樹脂成形品
7−1、7−2、7―3 突出しピン
9 区画起立壁
10 縮形段状凹部
10a テーパー面
11 突起部

Claims (2)

  1. 移動側金型を固定側金型側に移動して当該両金型を型締めすることにより所定形状のキャビティを形成し、該キャビティ内に溶融樹脂を投入して樹脂成形品を成形した上で前記移動側金型の離型動作を行った後、前記固定側金型側に設置した突出しピンを前記移動側金型側に突出させることによって、前記固定側金型に留まっている前記樹脂成形品を脱型させるように構成した樹脂成形金型装置であって、前記突出しピンの先端外周部を削成することにより、区画起立壁にて複数個に分割された縮形段状凹部を形成し、該縮形段状凹部により前記樹脂成形品の成形の際に該樹脂成形品に一体に成形された複数個の突起部を形成して、該突起部が前記突出しピン先端部に係合することにより、前記固定側金型から前記樹脂成形品を離型させる際に、前記樹脂成形品が前記突出しピン側に保持されているように構成したことを特徴とする樹脂成形金型装置。
  2. 前記縮形段状凹部の内壁を、前記突出しピンの基部側より先端側に向かってアンダカット形状を呈するようなテーパー面に形成したことを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形金型装置。
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