JP2008068303A - 成形装置および押出ピンならびに成形方法 - Google Patents

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Michitomo Tabuchi
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Abstract

【課題】押出ピンと金型のピン移動孔との間の隙間への溶湯の浸入を防止する。
【解決手段】ダイカスト鋳造装置における成形後の製品押し出し用の押出ピン1の先端面に凹部3を設ける。金型キャビティに射出供給した溶湯の圧力が、凹部3に作用し、凹部3の外周側の環状の周縁部5が外側に向けて弾性変形する。この周縁部5の変形部位が金型(可動型9)に設けたピン移動孔9bの内面に密着し、押出ピン1とピン移動孔9bとの間の隙間Sへの溶湯の浸入を防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、成形後のキャビティ内の製品を型開き後に押し出す押出ピンを、金型に設けたピン移動孔に移動可能に収容した成形装置および押出ピンならびに成形方法に関する。
金型を用いた鋳造成形や射出成形などの製品成形加工において、成形後の製品を型開き後に押し出すための押出ピンは必要不可欠なものである。例えば、薄肉で精密な鋳物製品を大量に生産する方法として知られているダイカスト鋳造法においても同様に、押出ピンを金型の適切な位置に配置し、製品を金型から離型している(下記特許文献1参照)。
特開平5−123847号公報
ところで、上記した押出ピンは、製品押し出し時に、金型に設けたピン移動孔を移動するため、ピン移動孔の内面との間には微小な隙間を持たせている。このような隙間は、前述したダイカスト鋳造成形時などの成形過程では、金型が大きな熱影響を受け熱膨張するため、それを見越して設定する必要がある。
ところが、金型温度変化による孔径の変化と、押出ピンの熱膨張を、押出ピンのスムーズな移動(摺動)を確保しつつ考慮することは、極めて困難である。このため、前述した隙間は押出ピンの移動の妨げのならないように、微小ではあるが余裕を持たせてある程度大き目に設定することになる。
このような隙間は、微小であっても、特に高圧で成形を行うダイカスト鋳造法では、溶融材料であるアルミニウム合金などの溶湯金属が入り込んでしまい、入り込んだ金属が凝固し、バリとなって製品に付着するなどの不具合が発生する。
そこで、本発明は、押出ピンと金型のピン移動孔との間の隙間への溶融材料の浸入を防止することを目的としている。
本発明は、成形後のキャビティ内の製品を型開き後に押し出す押出ピンを、金型に設けたピン移動孔に移動可能に収容し、前記押出ピンの前記キャビティに露出する先端面に、前記キャビティに供給される溶融材料の圧力を受ける凹部を設け、この凹部の外周側に、凹部が前記溶融材料の圧力を受けたときに外側に向けて変形する周縁部を備えていることを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、キャビティに供給した溶融材料の圧力を、押出ピン先端面の凹部で受けることで、凹部の外周側の周縁部が外側に広がるように変形し、押出ピンとピン移動孔との間の隙間をより小さくするので、この隙間への溶融材料の浸入を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる押出ピン1の先端断面形状を示す断面図である。この押出ピン1は、図2,図3に示すような、例えばダイカスト鋳造装置に使用するもので、先端面に凹部3を設けている。凹部3は、底面3aとその周囲の外周側ほど拡がるテーパ面3bとを備え、後述する金型内のキャビティ19に供給した溶融材料としての溶融金属(溶湯)の圧力を受けることで、凹部3の外周側の環状の周縁部5が二点鎖線で示すように、外側に向けて弾性変形する。
なお、凹部3のピン先端側(図1中で左側)から見た形状は、円形の押出ピン1の外形と同心状の円形としており、また押出ピン1の材質としては、既存ものと同じSKD61(熱間ダイス鋼)である。
このような押出ピン1は、図2に示すような固定型7および可動型9をそれぞれ備えるダイカスト鋳造装置に使用している。ここで、固定型7は固定プラテン11に、可動型9は可動プラテン13にそれぞれ固定してあり、可動型9が可動プラテン13とともに固定型7に対して接近離反移動可能となっている。
なお、上記した接近離反移動の際には、例えば固定プラテン11に一端を連結した図示しないガイドロッドとなるタイバーに沿って、可動プラテン13がガイドされることになり、またそのための駆動機構などはここでは省略してある。
固定型7および固定プラテン11には、図2中で下部に、射出スリーブ15の一端を接続してあり、射出スリーブ15の他端は固定プラテン11の外部に突出させ、この突出させた端部の開口からプランジャチップ17を移動可能に収容している。
射出スリーブ15の先端側の端部は、固定型7の厚さ方向(図2中で左右方向)ほぼ中央に位置しており、固定型7には、射出スリーブ15の先端部付近から可動型9に向けて先広がりとなるテーパ孔7aを設けている。一方可動型9には、このテーパ孔7aに対応してテーパ突起9aを設け、図3の型締め時では、テーパ孔7aとテーパ突起9aとの間の図3中で上部に、キャビティ19の下端に連通する溶湯注入路21を設けている。この溶湯注入路21の先端の開口21aが溶融材料の流出口となる。
そして、この開口21aに対向する位置の可動型9に、前記した押出ピン1を設けている。すなわち、押出ピン1を、キャビティ19への溶融材料の流出口近傍に設けていることになる。このような押出ピン1は、可動型9および可動プラテン13に設けたピン移動孔9b,13a内に移動可能に挿入してあり、この移動を可能とするために、これらピン移動孔9b,13aの内面との間に微小な隙間S(図1参照)を持たせている。
また、可動型9には、上記した押出ピン1のほか、2本の押出ピン1A,1Bを、製品押し出しに際して適切な位置となるよう設けている。これら押出ピン1A,1Bも、可動型9および可動プラテン13に設けたピン移動孔9cおよび13b,9dおよび13c内を、微小な隙間を持って移動可能であり、先端面には、図1に示した押出ピン1と同様な凹部3および周縁部5を設けてある。
また、上記した各押出ピン1,1A,1Bの基端部は、可動プラテン13の外部に突出させ、その突出端部を押出板23に連結し、押出板23は押出シリンダ25のピストンロッド27に連結している。
一方、固定型7にも、複数(ここでは4本)の押出ピン1C,1D,1E,1Fを、製品押し出しに際して適切な位置となるよう設けている。これら押出ピン1C,1D,1E,1Fも、可動型9側の押出ピン1,1A,1Bと同様に、固定型7および固定プラテン11に設けたピン移動孔7b,7c,7d,7eおよび11a,11b,11c,11d内を、微小な隙間を持って移動可能であり、先端面には、図1に示した押出ピン1と同様な凹部3および周縁部5を設けてある。
また、これら各押出ピン1C,1D,1E,1Fも、押出ピン1,1A,1Bと同様に、基端部を固定プラテン11の外部に突出させ、その突出端部を押出板29に連結し、押出板29は押出シリンダ31のピストンロッド33に連結している。
次に作用を説明する。図2の型開き状態から、可動型9を可動プラテン13および押出シリンダ25とともに固定型7に向けて接近させて、図3の型締め状態とし、この状態で、固定型7と可動型9との間に製品を成形するキャビティ19が形成される。この際、各押出ピン1,1A,1B,1C,1D,1E,1Fの先端面の凹部3は、キャビティ19に露出した状態となっている。
図3の型締め状態で、射出スリーブ15に溶湯導入口15aから導入した溶湯を、プランジャチップ17の前進移動によってキャビティ19に射出供給して鋳造成形を実施する。そして、この射出圧力が図1に示すように、押出ピン1の先端面に形成した凹部3に作用し、特にテーパ面3bに作用することで、周縁部5が、二点鎖線で示すように外側に広がるように弾性変形する。
この弾性変形により、周縁部5がピン移動孔9bの内面に密着し、押出ピン1とピン移動孔9bとの間の隙間Sをより小さくして、隙間Sへの溶湯の浸入を防止する。
このような周縁部5の変形は、キャビティ19内が高圧となることから、他の押出ピン1A〜1Fにおいても同様になされるが、特に、押出ピン1は、先端の凹部3が、溶湯が流出する溶湯注入路21の先端の開口21aに対向しているので、射出圧力が凹部3に直接作用し、周縁部5の変形を確実に行わせることができる。
押出ピン1とピン移動孔9bとの間の隙間Sおよび、他の押出ピン1A〜1Fとこれらに対応するピン移動孔との間の隙間への溶湯の浸入を防止することで、隙間Sや他の隙間に入り込む溶湯の凝固による製品に付着するバリ発生を防止することができる。バリ発生を防止することで、以下に示すような効果が得られる。
(1)成形後の製品を離型する際の抵抗を削減できるので、離型作業を容易に行うことができる。
(2)製品に付着したバリを除去するために発生する工数が低減し、作業性の向上を図ることができる。
(3)押出ピンとピン移動孔との間の摺動抵抗を抑え、これら相互の磨耗を低減することができる。
(4)上記の摺動抵抗低減により、ピン移動孔内に摺動抵抗低減のためのブッシュを挿入する必要がなく、金型コスト上昇を抑えることができる。
なお、上記のブッシュを設ける場合には、金型に設ける孔径を同等とした場合に、押出ピン径を縮小する必要があるので、製品に対する押出面積を確保するために押出ピンの数を増加させる必要があり、金型コストのさらなる上昇を招くことになる。このため、前述した押出ピンとピン移動孔との間の摺動抵抗低減は、金型コスト低減に対して極めて有効である。
キャビティ19に供給した溶湯が凝固したら、可動型9を固定型7から離反移動させて型開きし、これと同時に、押出シリンダ25,31を作動させて押出ピン1,1A〜1Fを前進させ、成形品を離型する。この際、各押出ピン1,1A〜1Fとピン移動孔9bなどとの間の隙間Sなどには、前述したように溶湯の浸入が阻止されているので、隙間Sなどに浸入した場合の溶湯の凝固によるバリの発生を防止しており、したがって、製品に付着するバリも削減されたものとなる。
図4は、本発明の第2の実施形態に係わる押出ピン10の先端断面形状を示す、前記図1に対応する断面図である。この実施形態は、押出ピン10の先端面に設ける凹部30を、曲面形状としている。
この実施形態においても、凹部30がキャビティ19内に供給した溶湯の圧力を受けることで、環状の周縁部50が二点鎖線で示すように、外側に向けて弾性変形し、これにより、周縁部50がピン移動孔9bの内面に密着し、押出ピン10とピン移動孔9bとの間の隙間Sをより小さくして、隙間Sへの溶湯の浸入を防止することができる。
この際本実施形態においては、凹部30が曲面形状となっているので、射出圧力が凹部30の凹曲面全体に滑らかに均等に伝わり、図1のような角部がないことから応力集中を抑え、押出ピン1の強度を高く保つことができ、変形時の亀裂などの破損を防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係わる押出ピンの先端断面形状を示す断面図である。 図1の押出ピンを備えたダイカスト鋳造装置の断面図である。 図2のダイカスト鋳造装置の型締め状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係わる押出ピンの先端断面形状を示す、図1に対応する断面図である。
符号の説明
1,1A〜1F 押出ピン
3,30 押出ピンの先端面に設けた凹部
5,50 凹部の外周側に設けた周縁部
7 固定型(金型)
9 可動型(金型)
7b〜7e,9b〜9d,11a〜11d,13a〜13c ピン移動孔
19 キャビティ
21a 溶湯注入路の開口(溶融材料の流出口)

Claims (7)

  1. 成形後のキャビティ内の製品を型開き後に押し出す押出ピンを、金型に設けたピン移動孔に移動可能に収容し、前記押出ピンの前記キャビティに露出する先端面に、前記キャビティに供給される溶融材料の圧力を受ける凹部を設け、この凹部の外周側に、凹部が前記溶融材料の圧力を受けたときに外側に向けて変形する周縁部を備えていることを特徴とする成形装置。
  2. 前記押出ピンを、前記キャビティへの溶融材料の流出口近傍に設けたことを特徴とする請求項1に記載の成形装置。
  3. 前記溶融材料の流出口を、前記押出ピンを設けた一方の金型と対をなす他方の金型に設け、前記溶融材料の流出口の前記キャビティへの流出方向前方に、前記押出ピンが位置していることを特徴とする請求項2に記載の成形装置。
  4. 前記凹部を、曲面形状としたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の成形装置。
  5. 成形後のキャビティ内の製品を型開き後に押し出す押出ピンを、金型に設けたピン移動孔に移動可能に収容し、前記押出ピンが、前記キャビティに露出する先端面の凹部で、前記キャビティに供給される溶融材料の圧力を受けることで、前記凹部の外周側の周縁部を外側に広がるよう変形させ、前記ピン移動孔と前記押出ピンとの間の隙間を小さくすることを特徴とする成形方法。
  6. 金型に設けたピン移動孔に移動可能に収容され、成形後のキャビティ内の製品を型開き後に押し出す押出ピンにおいて、前記キャビティに露出する先端面に、前記キャビティに供給される溶融材料の圧力を受ける凹部を備えるとともに、この凹部の外周側に、凹部が前記溶融材料の圧力を受けたときに外側に向けて変形する周縁部を備えていることを特徴とする押出ピン。
  7. 前記凹部を、曲面形状としたことを特徴とする請求項6に記載の押出ピン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014039936A (ja) * 2012-08-21 2014-03-06 Dia Shinku Kk ハース部材、及び該ハース部材を用いた冷却凝固金属作製装置
US8790102B2 (en) 2010-04-20 2014-07-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Injection molding apparatus

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