JP2007083273A - 鋳造用金型装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 サイクルタイムの短縮が図られ、金型の交換が容易で、ワーク押し出し時の偏荷重の発生を防止することができる鋳造用金型装置を提供する。
【解決手段】 可動型3と固定型5で形成されるキャビティ4でワークWを鋳造し、このワークWを鋳造後に可動型3に出没自在に設けた押出ピン10で離型する鋳造用金型装置であって、押出ピン10は、前進方向にコイルスプリング11により付勢され、可動型3の前進動作によって後退動作を行うと共に、可動型3の後退動作に伴って前進動作を行い、この前進動作により鋳造されたワークWを離型させる。コイルスプリング11は、鋳造機1に固定したセットプレート12と、押出ピン10を保持する第1押出プレート13の間に縮装される。
【選択図】 図1
【解決手段】 可動型3と固定型5で形成されるキャビティ4でワークWを鋳造し、このワークWを鋳造後に可動型3に出没自在に設けた押出ピン10で離型する鋳造用金型装置であって、押出ピン10は、前進方向にコイルスプリング11により付勢され、可動型3の前進動作によって後退動作を行うと共に、可動型3の後退動作に伴って前進動作を行い、この前進動作により鋳造されたワークWを離型させる。コイルスプリング11は、鋳造機1に固定したセットプレート12と、押出ピン10を保持する第1押出プレート13の間に縮装される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、鋳造後に金型に出没自在に設けた押出ピンでワークを離型する鋳造用金型装置に関する。
従来、固定型及び可動型に形成した挿入孔に嵌装されると共に押出板に支持された複数の押出ピンと、少なくとも1本の押出ピンの押出タイミングを他の押出ピンの押出タイミングとずらすために押出ピンの離型動作方向に付勢するバネを備え、これらの押出ピンは鋳造機に内蔵された油圧シリンダなどにより押出板を前進させることによって鋳造後のワークを押し出して離型する鋳造用金型装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、先端が湯道に進退動可能な押出ピンと、この押出ピンを湯道に向かう方向に付勢するスプリングを中子に設け、スプリングによる付勢力が作用する押出ピンが、鋳造時には鋳込み圧力により後退し、鋳造後の型開き時には湯道をなす湯口の方向に向かって前進し、湯道相当位置に固化した溶湯金属を中子から離間させるダイカスト金型が知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、特許文献1に記載された鋳造用金型装置においては、鋳造後に押出ピンでワークを押し出すために押出板を前進させる油圧シリンダを必要とし、装置が複雑で大規模になり、更に油圧シリンダの作動時間及び作動結果を検知して確認する時間を必要とすることからサイクルタイムの短縮を阻害している。
また、特許文献2に記載されたダイカスト金型においは、油圧シリンダなどを用いずにスプリングによる付勢力が作用する押出ピンを備えているものの、湯道相当位置に固化した溶湯金属を中子から離間させるだけであり、ワークの形状や大きさによっては押出偏荷重が発生してワークを離型するのが困難であるという問題がある。
また、特許文献2に記載されたダイカスト金型においは、油圧シリンダなどを用いずにスプリングによる付勢力が作用する押出ピンを備えているものの、湯道相当位置に固化した溶湯金属を中子から離間させるだけであり、ワークの形状や大きさによっては押出偏荷重が発生してワークを離型するのが困難であるという問題がある。
本発明は、従来の技術が有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、サイクルタイムの短縮が図られ、金型の交換が容易で、ワーク押し出し時の偏荷重の発生を防止することができる鋳造用金型装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決すべく請求項1に係る発明は、金型で形成されるキャビティでワークを鋳造し、このワークを鋳造後に金型に出没自在に設けた押出ピンで離型する鋳造用金型装置であって、前記押出ピンは、前進方向に弾性部材により付勢され、前記金型の前進動作によって後退動作を行うと共に、前記金型の後退動作に伴って前進動作を行い、この前進動作により鋳造されたワークを離型させるものである。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の鋳造用金型装置において、前記弾性部材は、鋳造機に固定したセットプレートと、前記押出ピンを保持する押出プレートの間に縮装されるものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の鋳造用金型装置において、前記弾性部材の荷重の大きさ、設置位置及び個数は、ワークの離型抵抗を考慮して設定されるものである。
請求項1に係る発明によれば、金型の前進・後退(型締め・型開き)動作で押出ピンの前進・後退動作を行うので、押出ピンを前進・後退動作させるための油圧シリンダなどの駆動手段が不要になるため金型交換時間の短縮が図れ、更に駆動手段の動作時間及び動作結果を検知して確認する時間が不要になるためサイクルタイムの短縮が図れる。
請求項2に係る発明によれば、セットプレートと押出プレートの間であれば、金型に応じた弾性部材の設置位置を任意に設定可能であるため、適切な押出力を押出ピンに与えることができると共に、押出センタの位置を任意に設定することができる。
請求項3に係る発明によれば、弾性部材の荷重の大きさ、設置位置及び個数をワークの離型抵抗を考慮して設定するので、金型毎に押出センタの位置が任意に設定可能になり、金型押出センタ位置をワーク固有の押出センタ位置に一致させることができ、押出偏荷重の発生を防止することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係る鋳造用金型装置の成形時の概要断面図、図2は同じくワーク押出時の概要断面図、図3乃至図5は同じく動作説明図、図6は可動型の正面図である。
本発明に係る鋳造用金型装置は、図1に示すように、鋳造機1に固定するスペーサブロック2と、スペーサブロック2に連結する可動型3と、型締め状態で可動型3とキャビティ4を形成する固定型5を備えている。6は固定型5に設けられたスプルーブッシュ、7はアルミ溶湯をスプルーブッシュ6を介してキャビティ4に射出するピストンである。
スペーサブロック2には、複数の押出ピン10を付勢する複数のコイルスプリング11と、コイルスプリング11を保持するセットプレート12と、セットプレート12と共にコイルスプリング11を保持する第1押出プレート13と、押出ピン10及び押出ピン10を後退させるリターンピン14を支持する第2押出プレート15を設けている。そして、第1押出プレート13と第2押出プレート15は、面を付き合わせて一体化され、押出ピン10とリターンピン14を支持している。
コイルスプリング11は、セットプレート12に形成した貫通孔12aに嵌装すると共に第1押出プレート13に形成した取付穴13aに嵌合する支持ピン16に卷装され、セットプレート12と第1押出プレート13の間に縮装されている。支持ピン16は、取付穴13aに嵌合する小径部16aと、コイルスプリング11が卷装する中径部16bと、貫通孔12aに嵌装する大径部16cからなる。なお、17は押出ピン10の後退側ストロークを規制する後退端ストッパ、18は押出ピン10の前進側ストロークを規制する前進端ストッパである。
可動型3は、可動型本体部19と、可動型中子20,21からなり、固定型5は固定型本体部22と、固定型中子23からなる。そして、型締め状態において、可動型中子20,21と固定型中子23により、ワークWを成形するためのキャビティ4が形成される。
押出ピン10は、端部に形成された大径部10aと、大部分を占める小径部10bからなる。押出ピン10は、第2押出プレート15に形成した貫通孔15aの段部15bに大径部10aを当接させ、小径部10bをスペーサブロック2の貫通孔2a、可動型本体部19の貫通孔19a、可動型中子20の貫通孔20aに夫々嵌装させている。
また、リターンピン14も、端部に形成された大径部14aと、大部分を占める小径部14bからなり、第2押出プレート15に形成した貫通孔15cの段部15dに大径部14aを当接させ、小径部14bをスペーサブロック2の貫通孔2b、可動型本体部19の貫通孔19b、可動型中子20の貫通孔20bに夫々嵌装させている。
鋳造機1が前進して型締め状態になると、図1に示すように、可動型中子20の貫通孔20bから突出しているリターンピン14の端部14cが、固定型中子23により押圧され、第2押出プレート15と一体化している第1押出プレート13がコイルスプリング11を圧縮して後退端ストッパ17に当接する。すると、第2押出プレート15に支持されている押出ピン10は、後退してその端部10cがキャビティ4を形成する可動型中子20,21の面と面一になる。
また、鋳造機1が後退して型開き状態になると、図2に示すように、リターンピン14が固定型中子23による押圧から開放され、第2押出プレート15がコイルスプリング11のばね荷重により、前進端ストッパ18に当接する。すると、第2押出プレート15に支持されている押出ピン10は、前進してその端部10cを可動型中子20の貫通孔20aから突出する。
以上のように構成された本発明に係る鋳造用金型装置の動作について説明する。先ず、図3に示すように、鋳造機1が矢印A方向に前進して型締めをする。すると、型締め力によりリターンピン14を介してコイルスプリング11は圧縮され、第1押出プレート13が後退端ストッパ17に当接する。押出ピン10は、後退してその端部10cを可動型中子20,21の面と面一にする。そして、可動型中子20,21、固定型中子23及び押出ピン10の端部10cなどにより、ワークWを成形するためのキャビティ4が形成される。
次いで、図4に示すように、キャビティ4に、アルミの溶湯が射出される。アルミ射出時において、押出ピン10の端部10cに対する溶湯による圧力は、第1押出プレート13を介して後退端ストッパ17で受けることになる。更に、型締め状態を維持したまま、所定の冷却時間が設けられる。
次いで、図5に示すように、鋳造機1が矢印B方向に後退して型開きをする。型開きと同時に、リターンピン14を介してコイルスプリング11が型締め力から開放される。すると、第2押出プレート15がコイルスプリング11のばね荷重により、矢印B方向と反対方向の矢印C方向に移動して前進端ストッパ18に当接する。そして、第2押出プレート15に支持されている押出ピン10は、その端部10cを可動型中子20の貫通孔20aから突出する。その結果、ワークWが離型されて取り出される。その後、離型剤が可動型中子20,21及び固定型中子23の表面に塗布され、作業の1サイクルが終了する。
また、図6に示すように、本発明による押出センタ位置30は、コイルスプリング11をセットプレート12と第1押出プレート13の間の何れかの部位に配置することにより、金型毎に任意に設定することができる。そうすれば、金型の押出センタ位置をワーク固有の押出センタ位置に一致させ、押出偏荷重の発生を防止することができる。
本発明は、主に小型の鋳造機で、ワークの落下取り出し方式の金型に適用することができ、サイクルタイムの短縮、金型交換時間の短縮、押出偏荷重の防止に寄与する鋳造用金型装置として採用され得る。
1…鋳造機、2…スペーサブロック、3…可動型、4…キャビティ、5…固定型、10…押出ピン、11…コイルスプリング(弾性部材)、12…セットプレート、13…第1押出プレート、14…リターンピン、15…第2押出プレート、W…ワーク。
Claims (3)
- 金型で形成されるキャビティでワークを鋳造し、このワークを鋳造後に金型に出没自在に設けた押出ピンで離型する鋳造用金型装置であって、前記押出ピンは、前進方向に弾性部材により付勢され、前記金型の前進動作によって後退動作を行うと共に、前記金型の後退動作に伴って前進動作を行い、この前進動作により鋳造されたワークを離型させることを特徴とする鋳造用金型装置。
- 前記弾性部材は、鋳造機に固定したセットプレートと、前記押出ピンを保持する押出プレートの間に縮装される請求項1記載の鋳造用金型装置。
- 前記弾性部材の荷重の大きさ、設置位置及び個数は、ワークの離型抵抗を考慮して設定される請求項1又は2記載の鋳造用金型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005274217A JP2007083273A (ja) | 2005-09-21 | 2005-09-21 | 鋳造用金型装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009226792A (ja) * | 2008-03-24 | 2009-10-08 | Toyota Motor Corp | 成形金型およびその脱型方法 |
JP2012061488A (ja) * | 2010-09-15 | 2012-03-29 | Toshiba Mach Co Ltd | 成形機 |
CN103402674A (zh) * | 2011-03-04 | 2013-11-20 | 丰田自动车株式会社 | 压铸铸造装置以及铸造产品的脱模方法 |
JP2015016479A (ja) * | 2013-07-09 | 2015-01-29 | 本田技研工業株式会社 | 離型装置 |
CN105619726A (zh) * | 2016-01-25 | 2016-06-01 | 中山市利群精密实业有限公司 | 一种快速字体加工刻印结构 |
CN110856968A (zh) * | 2018-08-24 | 2020-03-03 | 广东理标信息科技有限公司 | 一种注塑模具及其注塑成型方法 |
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