JPH066475B2 - 高層構造物用荷揚げ作業の安定化装置 - Google Patents

高層構造物用荷揚げ作業の安定化装置

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JPH066475B2
JPH066475B2 JP4451088A JP4451088A JPH066475B2 JP H066475 B2 JPH066475 B2 JP H066475B2 JP 4451088 A JP4451088 A JP 4451088A JP 4451088 A JP4451088 A JP 4451088A JP H066475 B2 JPH066475 B2 JP H066475B2
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JP
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wire
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winch
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正己 伊藤
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Obayashi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は荷揚げ機の荷揚げワイヤーを安定的に保持し、
揚重作業の安定性を確保するための荷揚げ作業用安定化
装置に関し、特に施工中の構造物が漸次に上方へ構築さ
れる場合、一体的に上方へ移動する荷揚げ機に有用な安
定化装置に関する。
《従来の技術》 例えば給水塔,通信塔,煙突等の高層塔体のような高層
構造物を構築施工するには、スライディングフォーム工
法による場合が多く、構造物が上方へ構築されるのに伴
って揚重用軽便ジブクレーンも一体的に上方へせり上
る。
このクレーンの荷揚げワイヤーが横振れすることを避け
るために、地上のウインチから巻き出したワイヤの先端
は(ワイヤの尻手)施工中の構造物頂部に取り付け、荷
揚げワイヤーを案内するメッセンジャーワイヤーとし、
ウインチによって一定の張力を付与した状態に維持しな
がら構造物の進捗度合に合わせてウインチドラムからワ
イヤーを繰り出すのである。
《発明が解決しようとする課題》 しかし、メッセンジャーワイヤーはウインチドラムと構
造物との間を直結するので、型枠上昇時には一度ワイヤ
ーを弛めてから張り直す。そのために型枠上昇時の揚重
作業は行なわれなかった。また、ウインチの力が直接に
ワイヤーを介して構築中の構造物頂部取付部分に荷重と
して作用し、危険であるからワイヤーを張り過ぎないよ
うに注意し、作業者がワイヤーの張り具合に注意しなが
らワイヤーに印を付したりして感で張り具合を決めてい
た。
本発明は上記事情に鑑み、その目的は型枠上昇時は勿
論、常に一定の張力が自動的に付与されるメッセンジャ
ーワイヤーを簡易に構成し、荷揚げ作業の効率化、かつ
安全性を高めた荷揚げ作業の安定化装置を提供するにあ
る。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために、本発明に係る高層構造物用
荷揚げ作業の安定化装置は、構築中の高層構造物の頂部
に設置され、該構造物が上方へ構築されるのに伴って上
方へ移動する荷揚げ機の基部から下方の牽引ウインチに
垂下張設して該荷揚げ機の荷揚げワイヤー下端部を案内
するメッセンジャーワイヤーにおいて、該荷揚げ機の基
部から該ウインチへ至る途中にて該メッセンジャーワイ
ヤーの一部を挟むように滑車で支持した弛みを形成し、
この弛み部分に重りを吊設した滑車を吊り下げることに
より該重りで該メッセンジャーワイヤーの張りを調節す
るのである。また、荷揚げ機の過巻きを防止してメッセ
ンジャーワイヤーを保護するために前記荷揚げワイヤー
の上限位置を知る検出器をメッセンジャーワイヤーの上
端部に設置し、該検出器の出力信号によって該荷揚げワ
イヤーの過巻きを防止するのである。更に、メッセンジ
ャーワイヤーの張力を一定に維持する目的で、前記重り
を吊設した滑車の上限位置を検出する検出器をメッセン
ジャーワイヤーの弛み部分上方に設置し、該滑車が上限
位置に移動したときの該検出器の出力信号によって前記
ウインチからメッセンジャーワイヤーを巻き出すのであ
る。
《作用》 構造物の高さは施工が進捗するにつれて高くなり、荷揚
げ機と牽引ウインチとの間が離れる。
したがって、メッセンジャーワイヤーが荷揚げ機の移動
に伴って順次に繰り出される場合、滑車で支持した弛み
部分の弛み量が少なくなることで補填されるのである。
その時の張力は弛み部分に懸架吊設した重りの重量で維
持され、この重りは滑車を介してワイヤーに懸架される
とともに、ワイヤーの弛み部分自体も滑車で支持されて
いるので、ワイヤーの繰り出しは滑車の回転作用によっ
て円滑に行なわれる。
荷揚げ機の荷揚げワイヤーを巻き上げ過ぎると、メッセ
ンジャーワイヤーを引き上げることになるので、これを
防止するため、荷揚げワイヤーの上限を検出器で検出
し、検出器が荷揚げワイヤーの上限位置においてその巻
き上げ運転を停止する。
また、構築物が上方へ出来上がるのに伴う型枠の移動、
即ち荷揚げ機の移動がメッセンジャーワイヤーの弛み量
を越えるときには、重りを吊設した滑車が上限位置に達
するので、その検出器の信号変化を受けてウインチから
ワイヤーを巻き出し、弛み量を最大にする。そのとき、
メッセンジャーワイヤーの弛み部分には重りが懸垂した
状態なので、張力は一定に保持継続する。
《実 施 例》 以下、本発明の好適な実施例について図面を参照にして
詳細に説明する。
第1図はジブクレーン1とそのメッセンジャーワイヤー
2の全体を側面から示す。図においてクレーン1の架台
3は塔状構造物4の外壁5を構築するために組んだスラ
イディングフォーム工法の堰板6をせり上げたとき、ジ
ブクレーン1も一体的に上方へ移動する。
メッセンジャーワイヤー2は直線状に架台3から張力調
整部分を経て地上のウインチ7に巻回張設されている。
ジブクレーン1の荷揚げワイヤー8下端に吊持垂下され
ている荷揚げフック9には第2図に示すとおり、側面に
シャックル10を取り付け、メッセンジャーワイヤーに
接して移動するメッセンジャーキャッチ滑車11とシャ
ックル10とをワイヤ12で連結している。
荷揚げフック9の上下動に伴って滑車11がメッセンジ
ャーワイヤー2を上下に走行移動し、ワイヤ12とし滑
車11とで荷揚げフック9の横振れを一定の限度内に保
持している。
メッセンジャーワイヤー2の上端部にはリミットスイッ
チ13が固定してあり、メッセンジャーキャッチ滑車1
1が当ればスイッチ13が作動する(ON)。このスイ
ッチ13がONすればジブクレーン1は荷揚げワイヤー
8の巻き上げを停止し、これ以上の巻き上げを不可能に
する。
次に、第3図を援用してメッセンジャーワイヤー2の張
力調整部分について説明する。
架台3から垂下したメッセンジャーワイヤー2の下部は
地上に設置したつづみ型シーブ14を通し、塔状構造物
4の外壁5から離隔位置にある張力調整タワーへ案内
し、この張力調整タワーで張りを調整するものである。
すなわち、つづみ型シーブ14にて外壁5に沿ってほぼ
垂直に張ったメッセンジャーワイヤー2の下部を更に水
平方向へ転換し、揚げ荷が張力調整タワーに当らないよ
う、張力調整タワー本体を外壁5から隔離している。
このタワーは支柱15−15の頂部間に渡した梁16に
一定の間隔で懸架した懸垂シーブ17−17と、支柱1
5−15の各基部に固定した案内シーブ18−18とで
構成している。
つづみ型シーブ14でメッセンジャーワイヤー2は支柱
15の案内シーブ18の方へ案内し、案内シーブ18で
さらに懸垂シーブ17の方へ案内し、この案内シーブ1
7に掛け回して鉛直方向へ一度下げてU字状の弛み部分
19を形成しておいて再びもう一方の懸垂シーブ17の
方へ掛け回し、このシーブ17の上辺に沿わせながら下
方にあるもう一方の支柱15基部の案内シーブ18の内
側から下辺に回してウインチ7へ巻回係止している。
そして、弛み部分19に滑車20を乗せ、この滑車20
に張力調整用の重り21を吊り下げさせている。重り2
1は重いほど張力を強くするが、この張力はクレーン1
が揚げる荷の重さによって決めるので、0〜1000kg
程度の範囲で選定する。
弛み部分19の縦長さは約1m前後位にしている。堰板
6の上昇量が1日当り6m位だからである。また、作業
の安全性の点で弛み部分19は1m程度で充分である。
クレーン1の架台3が上方へ移動するのに伴ってメッセ
ンジャーワイヤー2は重り12を上方へ引き上げながら
弛み部分19から繰り出され、重り21を吊持している
滑車20が上限位置に達すると、張力調整タワーの梁1
6に取り付けたスイッチ22が作動する。このスイッチ
22で警報器を鳴らし、ウインチ7の巻き出し運転を手
動で行なってもよいし、スイッチ22と連動させて自動
的にウインチ7からワイヤーを巻き出してもよい。
勿論、スイッチ22を設けることなく、滑車20の移動
状況を目視してウインチ7を操作してもよい。
また、ウインチ7寄りの案内シーブ18とウインチ7と
の間のワイヤーの弛みを検出するようにスイッチ23を
ウインチ7の巻き出しワイヤー下部近くに設置し、この
スイッチ23によってウインチ7からの巻き出し過ぎを
自動的に制御してもよい。
《効 果》 本発明は以上のように構成されているのでスライディン
グフォーム工法によって上方へ荷揚げ機が移動しても、
メッセンジャーワイヤーの一部に弛みを設け、この弛ん
だ部分に重りを吊設しているので、重りの質量で決まる
一定の張力を保持したままでメッセンジャーワイヤーを
繰り出すことができる。したがって、堰板上昇時に予め
ウインチからワイヤーを巻き出して弛める必要がないの
で、荷揚げ作業を連続的効率的に行える。即ち、メッセ
ンジャーワイヤーの張りなおし等の張力調整作業を要し
ない。
また、メッセンジャーワイヤーを弛ませて重りを吊持さ
せるには、滑車を介しており、メッセンジャーワイヤー
の繰り出し抵抗は極めて小さく、重りの上下動が円滑に
行なわれる。
更に、重りの上限位置に検出器を設けると、弛みがなく
なった状態を自動的に検知し、対応してウインチからワ
イヤーを巻き出しできるので、メッセンジャーワイヤー
が堰板上昇に対する直接の引張り荷重になる恐れがなく
なり、作業の安全性を保障できる。同様に、メッセンジ
ャーワイヤーの上端部にスイッチを設けると、荷揚げ機
の荷揚げワイヤーをメッセンジャーワイヤーに連絡する
連結具が荷揚げワイヤーの過巻きによってメッセンジャ
ーワイヤーを引き揚げる危険を防止できる効果がある。
したがって、荷揚げ機の揚げ過ぎやメッセンジャーワイ
ヤーの張り過ぎ等を防止するための作業は極めて軽微に
なり、揚重作業の安全性と作業効率が飛躍的に向上する
ものである。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例で、第1図はその全体を示す側面
図、第2図は第1図中のメッセンジャーワイヤー上端部
を示す側面図、第3図は第1図中の重りの部分を示す側
面図である。 1……ジブクレーン 2……メッセンジャーワイヤー 3……架 台 4……塔状構造物 5……外 壁 6……堰 板 7……ウインチ 8……荷揚げワイヤー 9……荷揚げフック 10…シャックル 11…メッセンジャーキャッチ滑車 12…ワイヤ 13…スイッチ 14…つづみ型シーブ 15…支 柱 16…梁 17…懸垂シーブ 18…案内シーブ 19…弛み部分 20…滑 車 21…重 り 22…スイッチ 23…スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構築中の高層構造物の頂部に設置され、該
    構造物が上方へ構築されるのに伴って上方へ移動する荷
    揚げ機の基部から下方の牽引ウインチに垂下張設して該
    荷揚げ機の荷揚げワイヤー下端部を案内するメッセンジ
    ャーワイヤーにおいて、該荷揚げ機の基部から該ウイン
    チへ至る途中にて該メッセンジャーワイヤーの一部を挟
    むように滑車で支持した弛みを形成し、この弛み部分に
    重りを吊設した滑車を吊り下げることにより該重りで該
    メッセンジャーワイヤーの張りを調節することを特徴と
    する高層構造物用荷揚げ作業の安定化装置。
  2. 【請求項2】前記荷揚げワイヤーの上限位置を知る検出
    器をメッセンジャーワイヤーの上端部に設置し、該検出
    器の出力信号によって該荷揚げワイヤーの過巻きを防止
    することを特徴とする請求項1記載の高層構造物用荷揚
    げ作業の安定化装置。
  3. 【請求項3】前記重りを吊設した滑車の上限位置を検出
    する検出器をメッセンジャーワイヤーの弛み部分上方に
    設置し、該滑車が上限位置に移動したときの該検出器の
    出力信号によって前記ウインチからメッセンジャーワイ
    ヤーを巻き出すことを特徴とする請求項1記載の高層構
    造物用荷揚げ作業の安定化装置。
JP4451088A 1988-02-29 1988-02-29 高層構造物用荷揚げ作業の安定化装置 Expired - Lifetime JPH066475B2 (ja)

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JPH01220696A JPH01220696A (ja) 1989-09-04
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CN107381379B (zh) * 2017-09-13 2020-09-01 青岛海西重机有限责任公司 一种浮式起重机稳货装置
JP6565123B2 (ja) * 2017-11-10 2019-08-28 ウラカミ合同会社 オートテンション機能を有するウインチ装置
CN108750987A (zh) * 2018-05-08 2018-11-06 大唐洛阳首阳山发电有限责任公司 一种斗轮堆取料机卷扬机钢丝绳松绳保护装置

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