JP2021165498A - ワイヤロープの揺れ止め構造 - Google Patents

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Takayoshi Numazaki
暁 土井
Akira Doi
裕作 青山
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Abstract

【課題】構造物の外壁に固定されるゴンドラを吊り下げるワイヤロープの揺れを抑制できるワイヤロープの揺れ止め構造を提供する。【解決手段】構造物11の外壁12に固定されたゴンドラ15を吊元装置16から吊り下げるワイヤロープ17の揺れを抑えるワイヤロープの揺れ止め構造であって、ワイヤロープ17は、外側ワイヤロープ17aと内側ワイヤロープ17bとを有し、外側ワイヤロープ17aと内側ワイヤロープ17bの各々における線分領域を、吊元装置16とゴンドラ15との間に配設された板状の揺れ止め治具25で接続した。【選択図】図1

Description

本発明は、ゴンドラを吊り下げるワイヤロープの揺れ止め構造に関する。
従来から、例えば特許文献1のように、構造物の外壁に対して改修工事などを行う際には、構造物の屋上付近に設けられた吊元装置にワイヤロープで吊り下げられたゴンドラによって作業員の足場が確保される。
特開2006−348691号公報
上述したゴンドラは、改修工事等の工事期間が長期間にわたる場合などには、風などに起因した揺れを防ぐべく外壁に固定される。こうした状態においては、ワイヤロープの一端が吊元装置に固定支持され、ワイヤロープの他端がゴンドラを介して外壁に固定支持された状態になるため、風などによって揺らされたワイヤロープが構造物の外壁と接触してしまうおそれがある。
本発明は、構造物の外壁に固定されるゴンドラを吊り下げるワイヤロープの揺れを抑制できるワイヤロープの揺れ止め構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するワイヤロープの揺れ止め構造は、構造物の外壁に固定されたゴンドラを吊元から吊り下げる2本のワイヤロープの揺れを抑えるワイヤロープの揺れ止め構造であって、前記2本のワイヤロープの各々における線分領域を、前記吊元と前記ゴンドラとの間に配設された板状の治具で接続した。
上記構成のワイヤロープの揺れ止め構造において、前記2本のワイヤロープの延在方向に前記治具が移動可能に構成されていることが好ましい。
本発明によれば、ワイヤロープの揺れを抑えることができる。
ワイヤロープの揺れ止め構造の一実施形態の概略構成を示す斜視図。 揺れ止め治具の一実施形態を示す分解斜視図。 (a)揺れ止め治具によって外側ワイヤロープと内側ワイヤロープとが接続された状態を締結部材などの一部の部材を省略して示す上面図、(b)揺れ止め治具によって外側ワイヤロープと内側ワイヤロープとが接続された状態を締結部材などの一部の部材を省略して示す正面図。 揺れ止め治具を用いた実験の概略構成を示す図。 (a)ケース1の概略構成を示す図、(b)ケース2の概略構成を示す図、(c)ケース3の概略構成を示す図。 (a)ケース4の概略構成を示す図、(b)ケース5の概略構成を示す図、(c)ケース6の概略構成を示す図、(d)ケース7の概略構成を示す図。 実験結果の一例を示す図。
図1〜図7を参照して、ワイヤロープの揺れ止め構造の一実施形態について説明する。このワイヤロープの揺れ止め構造は、例えば、構造物の屋上部分からゴンドラを吊り下げるワイヤロープに適用される。
図1に示すように、ゴンドラ装置10は、構造物11の外壁12の改修工事や補修工事の際に作業員の足場として機能するゴンドラ15を有している。
ゴンドラ15は、構造物11の屋上部分に設置された吊元装置16に対して、ワイヤロープ17を介して昇降自在に吊り下げられている。また、ゴンドラ15は、吊元装置16による昇降時以外は、構造物11の外壁12に対して図示されない固定具を介して複数箇所で固定されている。なお、ゴンドラ15と構造物11との間には、作業員の移動経路が設けられている。
吊元装置16は、所定の間隔をあけて設置された複数の昇降機構18を有している。昇降機構18は、構造物11の外壁12に沿うようにゴンドラ15を昇降可能に構成されている。昇降機構18は、ワイヤロープ17の基端部が連結されて該ワイヤロープ17が巻き回されたドラムを内蔵するウインチ19と、ゴンドラ15の直上からワイヤロープ17を吊り下げるアーム20と、を有している。
なお、図1では、2つの昇降機構18でゴンドラ15を吊り下げているが、3以上の昇降機構18でゴンドラ15を吊り下げてもよい。また、ゴンドラ15は、構造物11を取り囲むように設けられていてもよい。
ウインチ19は、作業員によって操作されることにより、ドラムに巻き回されたワイヤロープ17を繰り出したり、巻き上げたりする。
アーム20は、構造物11の外壁12の外側まで突き出ており、ウインチ19から繰り出されたワイヤロープ17を下方へと方向転換するシーブを先端部に有している。下方へと方向転換されたワイヤロープ17は、ゴンドラ15の端部などに設けられた転回部21まで延びている。ウインチ19から繰り出されたワイヤロープ17のうち、アーム20から転回部21まで延びる部分を外側ワイヤロープ17aという。
転回部21において、ワイヤロープ17は、該転回部21に内蔵されたシーブによって上方へと方向転換され、外側ワイヤロープ17aよりも外壁12側を通ってアーム20まで延びている。ワイヤロープ17のうち、ゴンドラ15からアーム20まで延びる部分を内側ワイヤロープ17bという。外側ワイヤロープ17aと内側ワイヤロープ17bは、構造物11の外壁12の法線方向に並ぶように配設されている。内側ワイヤロープ17bの上端部、すなわちワイヤロープ17の先端部は、アーム20に固定されている。
このように、昇降機構18は、外側ワイヤロープ17aおよび内側ワイヤロープ17bの2本でゴンドラ15を支持している。昇降機構18は、外壁12へのゴンドラ15の固定が解除されているとき、ウインチ19からワイヤロープ17を繰り出すことで、その繰り出し量に応じてゴンドラ15を下降させる。また、昇降機構18は、ウインチ19がワイヤロープ17を巻き上げることで、その巻き上げ量に応じてゴンドラ15を上昇させる。
図1に示すように、アーム20とゴンドラ15との間には、外側ワイヤロープ17aと内側ワイヤロープ17bとを接続する揺れ止め治具25が配設されている。揺れ止め治具25は、構造物11の外壁12の法線方向に延びるように配設される板状の形状を有している。揺れ止め治具25は、外側ワイヤロープ17aと内側ワイヤロープ17bとを接続した状態で、各ワイヤロープ17a,17bの延在方向に移動可能に構成されている。揺れ止め治具25は、アーム20に連結された位置決めワイヤ26によって、ワイヤロープ17の延在方向における位置が位置決めされているとともに落下が防止されている。なお、図1では、アーム20とゴンドラ15との間に1つの揺れ止め治具25が配設されているが、複数の揺れ止め治具25が配設されていてもよい。
図2に示すように、揺れ止め治具25は、一対の板状部材27、一対の板状部材27を締結する締結部材28を構成するボルト28aおよびナット28b、ならびに、ボルト28aおよびナット28bで締結された一対の板状部材27に挟持されるスペーサー29、を有している。
各板状部材27は、例えば、モノマーキャストナイロンなどのエンジニアリングプラスチック製である。各板状部材27がエンジニアリングプラスチック製であることにより、重量を抑えつつ形状の自由度を高めることができるとともに金属製よりも耐候性を高めることができる。
各板状部材27は、他方の板状部材27に対して締結部材28によって締結される矩形板状の締結部30と、締結部30の両端に一体に連結されて、外側ワイヤロープ17aあるいは内側ワイヤロープ17bを支持するワイヤ支持部31と、を有している。
締結部30には、その中心位置を取り囲むように、ボルト28aの軸部が貫通する貫通孔32が形成されている。締結部30の中央上部には、アーム20から吊り下げられる位置決めワイヤ26を連結するための連結孔33が形成されている。位置決めワイヤ26は、連結孔33に取り付けられるアイボルトなどに連結される。
ワイヤ支持部31は、他方の板状部材27の反対側へ張り出すような扇状断面を有している。ワイヤ支持部31には、他方の板状部材27に対向する面に、外側ワイヤロープ17aあるいは内側ワイヤロープ17bが通る凹条部35が形成されている。凹条部35は、ワイヤロープ17の半径よりもやや大きな半径を有する半円柱形状の空間を形成する。
スペーサー29は、例えば、モノマーキャストナイロンなどのエンジニアリングプラスチックなどによって形成される。スペーサー29は、ボルト28aの軸部が挿通される挿通孔36を有する環状に形成されており、一対の板状部材27が締結部材28によって締結された状態において、一対の板状部材27の間にワイヤロープ17の直径よりも狭い隙間を形成する。
ワイヤロープ17に対する揺れ止め治具25の取付方法の一例について説明する。
まず、各板状部材27の連結孔33に対して位置決めワイヤ26を連結する。次に、一方の板状部材27の貫通孔32およびスペーサー29の挿通孔36にボルト28aの軸部を挿通させた状態で、当該板状部材27に形成された一対の凹条部35に外側ワイヤロープ17aと内側ワイヤロープ17bとを配設する。そして、一方の板状部材27に対して他方の板状部材27を対向配置し、他方の板状部材27の貫通孔32にボルト28aの軸部を貫通させて一対の板状部材27の位置決めを行ったのち、他方の板状部材27から突出しているボルト28aの軸部にナット28bを締結する。このようにしてワイヤロープ17に取り付けられた揺れ止め治具25は、位置決めワイヤ26の長さに応じた位置に位置決めされる。
なお、ワイヤロープ17に複数の揺れ止め治具25を設置する場合には、先行して設置された揺れ止め治具25に連結されている位置決めワイヤ26が後続の揺れ止め治具25のアイボルトに通されることが好ましい。これにより、各揺れ止め治具25の位置を各別に調整することができる。
図3(a)および図3(b)に示すように、位置決めされた位置において、揺れ止め治具25は、外側ワイヤロープ17aの一部である外側線分領域37aと、内側ワイヤロープ17bの一部である内側線分領域37bと、を接続する。線分領域は、ワイヤロープ17の径方向において揺れ止め治具25に対向する部分であって、その長さが例えば外側ワイヤロープ17aと内側ワイヤロープ17bとの間隔程度に設定されるとよい。具体的には、100mm〜300mm、好ましくは200mm程度に設定されるとよい。外側線分領域37aおよび内側線分領域37bは、凹条部35がワイヤロープ17の半径よりもやや大きな半径を有することで、対向配置された凹条部35との間に僅かな遊び(隙間)が形成された状態でワイヤ支持部31に支持される。外側線分領域37aと内側線分領域37bとが揺れ止め治具25によって接続されていることにより、外側ワイヤロープ17aの揺れが内側ワイヤロープ17bによって規制され、内側ワイヤロープ17bの揺れが外側ワイヤロープ17aによって規制される。
図4〜図7を参照して、揺れ止め治具を用いた実験とその結果について説明する。
図4に示すように、本実験では、図示されないクレーンによって吊り上げ可能に構成された天秤41と地面42に載置されたウエイト43とを一対のワイヤロープ44で接続した。ウエイト43の重量は1000kgとした。各ワイヤロープ44の下端部にはロードセル45を配置した。ワイヤロープ44は、直径を8mm、ロードセル45を含めた全長Lを24mとした。一対のワイヤロープ44の間隔であるロープ間隔Bを100mmとした。
次に、ロードセル45の計測値に基づいて各ワイヤロープ44に100kgf程度の張力が掛かる位置まで天秤41をクレーンで吊り上げた。そのワイヤロープ44のみの状態でブロワなどの外力付与装置46を用いてワイヤロープ44を揺らし、地上6mにおけるワイヤロープ44の最大揺れ幅が250mmとなる外力付与装置46の運転条件を設定した。そして、図5および図6に示す各ケースのように一対のワイヤロープ44を揺れ止め治具で接続した場合に、予め設定した運転条件の下での地上6mにおけるワイヤロープ44の最大揺れ幅を計測した。
図5(a)に示すケース1においては、矩形状の揺れ止め治具47を2つ設置した。揺れ止め治具47について、天秤41からの設置間隔L1およびウエイト43からの設置間隔L2を全長Lの1/3となる8mに設定した。設置間隔L1,L2は、ワイヤロープ44の延在方向における揺れ止め治具47の中央位置を基準とした。揺れ止め治具47の重量を1.7kgに、各ワイヤロープ44の延在方向における長さである縦幅を100mmに、横幅をロープ間隔Bと同じ100mmに設定した。すなわち、各ワイヤロープ44において揺れ止め治具47で接続される部分である線分領域の長さL3をロープ間隔Bと同じ長さに設定した。
図5(b)に示すケース2においては、矩形状の揺れ止め治具47を2つ設置した。揺れ止め治具47の設置間隔L1,L2を全長Lの1/3のとなる8mに設定した。揺れ止め治具47の重量を1.7kgに、各ワイヤロープ44の延在方向における揺れ止め治具47の長さを50mmに設定した。すなわち、各ワイヤロープ44における線分領域の長さL3をロープ間隔Bの半分の長さに設定した。
図5(c)に示すケース3においては、2本の揺れ止めバー48で構成される揺れ止め治具47を2つ設置した。すなわち、ケース3においては、各ワイヤロープ44の線分領域において揺れ止めバー48の間に位置する部分の揺れの自由度を持たせた。揺れ止め治具47の設置間隔L1,L2を全長Lの1/3のとなる8mに設定した。設置間隔L1,L2は、ワイヤロープ44の延在方向における2本の揺れ止めバー48の中央位置を基準とした。各揺れ止めバー48の縦幅をロープ間隔Bの1/10程度、ここでは12mmに設定した。各揺れ止めバー48の重量を0.069kgに、各ワイヤロープ44における線分領域の長さL3を100mmに設定した。
図6(a)に示すケース4においては、1本の揺れ止めバー48を揺れ止め治具として2つ設置した。揺れ止めバー48の設置間隔L1,L2を全長Lの1/3のとなる8mに設定した。各揺れ止めバー48の縦幅をロープ間隔Bの1/10程度、ここでは12mmに設定した。各揺れ止めバー48の重量を0.069kgに設定した。
図6(b)に示すケース5においては、矩形状の揺れ止め治具47を1つ設置した。揺れ止め治具47の設置間隔L1,L2を全長Lの1/2となる12mに設定した。揺れ止め治具47の重量を1.7kgに設定した。また、ケース5では、各ワイヤロープ44における線分領域の長さL3を50mmに設定した場合(ケース5−1)と100mmに設定した場合(ケース5−2)とで最大揺れ幅を計測した。
図6(c)に示すケース6においては、矩形状の揺れ止め治具47を2つ設置した。揺れ止め治具47の設置間隔L1,L2を全長Lの1/6のとなる4mに設定した。揺れ止め治具47の重量を1.7kgに設定した。ケース6では、各ワイヤロープ44における線分領域の長さL3を50mmに設定した場合(ケース6−1)と100mmに設定した場合(ケース6−2)とで最大揺れ幅を計測した。
図6(d)に示すケース7においては、矩形状の揺れ止め治具47を2つ設置した。揺れ止め治具47の設置間隔L1,L2を全長Lの1/3のとなる8mに設定した。揺れ止め治具47の重量を3.4kgに設定した。各ワイヤロープ44における線分領域の長さL3を100mmに設定した。
図7に各種ケースの実験条件と結果を示す。
図7に示すように、全てのケースにおいて最大揺れ幅が小さくなることが認められた。すなわち、一対のワイヤロープ44を揺れ止め治具で接続することにより、最大揺れ幅が小さくなることが認められた。また、平均最大揺れ幅について、設置個数が1つのケース(平均185mm)よりも設置個数が2つのケース(平均147mm)のほうが小さいことが認められた。
本実施形態の効果について説明する。
(1)外側ワイヤロープ17aと内側ワイヤロープ17bとを揺れ止め治具25で接続することにより、ワイヤロープ17の揺れを抑えることができる。
(2)揺れ止め治具25は、ワイヤロープ17の延在方向に移動可能に構成されている。そのため、ワイヤロープ17の吊り下げ量に応じた位置に揺れ止め治具25を配置することができる。
(3)揺れ止め治具25は、僅かな遊びが形成された状態でワイヤロープ17の線分領域を支持している。これにより、外側ワイヤロープ17aと内側ワイヤロープ17bとの間における揺れの伝達、ならびに、外側ワイヤロープ17aおよび内側ワイヤロープ17bの各々における揺れの伝達を揺れ止め治具25で減衰させることができる。その結果、ワイヤロープ17の揺れを効果的に抑えることができる。
(4)僅かな遊びが形成された状態でワイヤロープ17の線分領域を揺れ止め治具25が支持していることにより、揺れ止め治具25の設置位置を保持したままワイヤロープ17の繰り出し・巻き上げを行うことができる。また、位置決めワイヤ26による揺れ止め治具25の位置調整を容易に行うことができる。
(5)揺れ止め治具25は、構造物11の外壁12の法線方向に並ぶ外側ワイヤロープ17aと内側ワイヤロープ17bとを接続する板状に形成されている。これにより、外壁12に向かう風の影響を揺れ止め治具25が受けにくくなる。
(6)揺れ止め治具25は、扇状断面を有するワイヤ支持部31が対向配置された部分でワイヤロープ17を支持している。これにより、たとえ構造物11の外壁12に揺れ止め治具25が接触したとしても、外壁12には湾曲面が接触することとなる。その結果、外壁12が傷つきにくくなる。
(7)外側ワイヤロープ17aと内側ワイヤロープ17bは、ゴンドラ15に設けられた転回部21で方向転換された1本のワイヤロープ17で構成されている。これにより、ワイヤロープ17が揺れたとき、外側ワイヤロープ17aと内側ワイヤロープ17bとが同じ長さに維持されるように、外側ワイヤロープ17aと内側ワイヤロープ17bとの間で長さ調整を行うことが可能である。その結果、ワイヤロープ17の揺れを効果的に抑えることができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・揺れ止め治具25は、外側ワイヤロープ17aと内側ワイヤロープ17bとが各別のワイヤロープ17である場合、すなわち、外側ワイヤロープ17aと内側ワイヤロープ17bとが各別に繰り出し・巻き上げ可能な場合には、各ワイヤロープ17に対して固定されてもよい。
・揺れ止め治具25のワイヤ支持部31は、扇状断面を有するものに限らず、例えば、矩形状断面を有するものであってもよい。
・揺れ止め治具25は、外側ワイヤロープ17aおよび内側ワイヤロープ17bの一方をワイヤ支持部31で挟持・固定することにより、外側ワイヤロープ17aと内側ワイヤロープ17bとを接続してもよい。こうした構成においては、揺れ止め治具25の取り付けが屋上部分で行われる場合には、ワイヤロープ17を繰り出した場合に揺れ止め治具25が下方へ移動するように外側ワイヤロープ17aに固定される。一方、揺れ止め治具25の取り付けがゴンドラ15で行われる場合には、ワイヤロープ17を繰り出した場合に揺れ止め治具25の位置が保持されるように内側ワイヤロープ17bに固定される。
・揺れ止め治具25は、少なくとも2本のワイヤロープ17を接続しているものであればよく、外側ワイヤロープ17aと内側ワイヤロープ17bとを接続するものに限られない。例えば、揺れ止め治具25は、異なる昇降機構18のワイヤロープ17を接続するものであってもよいし、3以上のワイヤロープ17を接続するものであってもよい。
・揺れ止め治具25は、ワイヤロープ17の径方向において線分領域が対向する部分を有する板状の形状に形成されていればよい。例えば、揺れ止め治具25は、1枚の板部と、ワイヤロープ17が内挿されるように該板部に取り付けられる複数のUボルトとで構成されてもよい。
・ワイヤロープ17の揺れに応じて、揺れ止め治具25の位置を変更してもよい。こうした構成において、ゴンドラ装置10は、例えば、ワイヤロープ17を撮像する撮像装置、位置決めワイヤ26を繰り出し・巻き上げ可能な位置決め用ウインチ、位置決め用ウインチを制御する制御装置をさらに備える。制御装置は、撮像装置の撮像画像に基づいてワイヤロープ17の揺れ幅を計測し、その揺れ幅が許容値以下となるように位置決め用ウインチを制御する。制御装置は、例えば揺れ幅が許容値を超えた場合に位置決め用ウインチを制御して揺れ止め治具25を上下移動させ、揺れ幅が許容値以下となる位置に揺れ止め治具25を位置決めする。
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(付記1)
揺れ止め治具は、吊元から吊り下げられた位置決めワイヤによって位置決めされる。これにより、揺れ止め治具の位置決めを容易に行うことができる。
(付記2)
揺れ止め治具は、僅かな遊びが形成された状態で各ワイヤロープの線分領域を接続している。これにより、揺れ止め治具を介した揺れの伝達を効果的に抑えることができるとともに、位置決めワイヤによる揺れ止め治具の位置調整を容易に行うことができる。
(付記3)
ワイヤロープは、構造物の外壁の法線方向に並ぶ外側ワイヤロープと内側ワイヤロープとを有し、揺れ止め治具は、外側ワイヤロープと内側ワイヤロープとを接続する板状に形成されている。これにより、外壁に向かう風の影響を揺れ止め治具が受けにくくなる。
10…ゴンドラ装置、11…構造物、12…外壁、15…ゴンドラ、16…吊元装置、17…ワイヤロープ、17a…外側ワイヤロープ、17b…内側ワイヤロープ、18…昇降機構、19…ウインチ、20…アーム、21…転回部、25…揺れ止め治具、26…位置決めワイヤ、27…板状部材、28…締結部材、28a…ボルト、28b…ナット、29…スペーサー、30…締結部、31…ワイヤ支持部、32…貫通孔、33…連結孔、35…凹条部、36…挿通孔、37a…外側線分領域、37b…内側線分領域、41…天秤、42…地面、43…ウエイト、44…ワイヤロープ、45…ロードセル、46…外力付与装置、47…揺れ止め治具、48…揺れ止めバー。

Claims (2)

  1. 構造物の外壁に固定されたゴンドラを吊元から吊り下げる2本のワイヤロープの揺れを抑えるワイヤロープの揺れ止め構造であって、
    前記2本のワイヤロープの各々における線分領域を、前記吊元と前記ゴンドラとの間に配設された板状の治具で接続した
    ワイヤロープの揺れ止め構造。
  2. 前記2本のワイヤロープの延在方向に前記治具が移動可能に構成されている
    請求項1に記載のワイヤロープの揺れ止め構造。
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