JPH0664437A - 車両用サスペンション装置 - Google Patents

車両用サスペンション装置

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Publication number
JPH0664437A
JPH0664437A JP21778292A JP21778292A JPH0664437A JP H0664437 A JPH0664437 A JP H0664437A JP 21778292 A JP21778292 A JP 21778292A JP 21778292 A JP21778292 A JP 21778292A JP H0664437 A JPH0664437 A JP H0664437A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle body
shock absorber
damping force
toe
vehicle
Prior art date
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Pending
Application number
JP21778292A
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English (en)
Inventor
Masaharu Sato
正晴 佐藤
Tamiyoshi Kasahara
民良 笠原
Kenji Kawagoe
健次 川越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
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Publication of JPH0664437A publication Critical patent/JPH0664437A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/40Indexing codes relating to the wheels in the suspensions
    • B60G2200/462Toe-in/out
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/422Links for mounting suspension elements

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用サスペンション装置において、バウン
ス時の直進安定性を損なうことなく、車体ロール(ある
いは車体ピッチ)の過渡運動時の安定性の向上を図るこ
と。 【構成】 車輪が車体に対し上方あるは下方へ運動する
際に運動速度に応じて発生する減衰力をトー変化が得ら
れる変位力としてトレーリングアーム2(リンク部材)
に与える第2のショックアブソーバ5を設け、車体ロー
ル時(あるいは制駆動時)にだけ第2のショックアブソ
ーバ5の減衰力を高める構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前輪や後輪に適用され
る車両用サスペンション装置、特に、操舵に対し車体ロ
ールの過渡運動時に高い応答性・回頭性を得ることがで
きるサスペンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用サスペンション装置として
は、例えば、特開平4−129812号公報(特願平2
−251128)に記載のものが知られている。
【0003】上記従来出典には、リアサスペンション装
置において、車両の上下荷重を受ける第1のショックア
ブソーバに対して第2のショックアブソーバを設け、そ
の減衰力発生作用によって、車輪が車体に対し上方へ運
動する際、後車輪をトーイン方向、すなわちアンダステ
ア方向に転舵させ、もともとサスペンションに付与され
ているロールアンダステア特性をロールに対して等価的
に進みを持たせて発生させてやることにより、車体ロー
ルの過渡運動時の操縦安定性を大幅に向上させる技術が
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用サスペンション装置にあっては、第2のショ
ックアブソーバの減衰力が常に一定で車輪の車体に対す
る運動に基づいてトー変化を後輪に与える構成となって
いるため、車体ロール時のみならず、凹凸路面での直進
時等において車体が上下方向に運動するバウンス時にも
トー変化を起こしてしまい、直進安定性を損なうという
問題がある。
【0005】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、車両用サスペンション装置において、バ
ウンス時の直進安定性を損なうことなく、車体ロールの
過渡運動時の操縦安定性あるいは回頭性の向上を図るこ
とを第1の課題とする。
【0006】また、車両用サスペンション装置におい
て、バウンス時の直進安定性を損なうことなく、車体ピ
ッチの過渡運動時の制動安定性及び加速安定性の向上を
図ることを第2の課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るため請求項1記載の車両用サスペンション装置では、
車輪が車体に対し上方あるは下方へ運動する際に運動速
度に応じて発生する減衰力をトー変化が得られる変位力
としてアクスル部材あるいはリンク部材に与える第2の
ショックアブソーバを設け、車体ロール時に第2のショ
ックアブソーバの減衰力を高めるロール制御手段を設け
た。
【0008】すなわち、車輪を回転自在に支持するアク
スル部材と、前記アクスル部材のトー角を規定すると共
に車体に弾性体を介して連結されているリンク部材と、
前記アクスル部材あるいはリンク部材と車体の間に上下
方向配置で介装され、上下方向振動入力に対して減衰力
を発生する第1のショックアブソーバと、前記アクスル
部材あるいはリンク部材と車体の間に傾斜配置で介装さ
れ、車輪が車体に対し上方あるは下方へ運動する際に運
動速度に応じて発生する減衰力をトー変化が得られる変
位力としてアクスル部材あるいはリンク部材に与える第
2のショックアブソーバと、車体ロール時に前記第2の
ショックアブソーバの減衰力を高めるロール制御手段と
を備えている。
【0009】また、上記第1の課題を解決するため請求
項2記載の車両用サスペンション装置では、車輪が車体
に対し上方あるは下方へ運動する際に運動速度に応じて
発生する減衰力をトー変化が得られる変位力としてアク
スル部材あるいはリンク部材に与える第2のショックア
ブソーバを設け、車体ロール時に第2のショックアブソ
ーバの減衰力を高めるロール制御手段を設けた。
【0010】すなわち、車輪を回転自在に支持するアク
スル部材と、前記アクスル部材のトー角を規定すると共
に車体に弾性体を介して連結されているリンク部材と、
前記アクスル部材あるいはリンク部材と車体の間に上下
方向配置で介装され、上下方向振動入力に対して減衰力
を発生する第1のショックアブソーバと、前記アクスル
部材あるいはリンク部材と車体の間に傾斜配置で介装さ
れ、車輪が車体に対し上方あるは下方へ運動する際に運
動速度に応じて発生する減衰力をトー変化が得られる変
位力としてアクスル部材あるいはリンク部材に与える第
2のショックアブソーバと、前記リンク部材あるいは第
2のショックアブソーバを車両の左右間で連結し、左右
のリンクが互いに逆向きに上下動した時にのみ第2のシ
ョックアブソーバに減衰力を発生させる連結手段とを備
えている。
【0011】上記第2の課題を解決するため請求項3記
載の車両用サスペンション装置では、車輪が車体に対し
上方あるは下方へ運動する際に運動速度に応じて発生す
る減衰力をトー変化が得られる変位力としてアクスル部
材あるいはリンク部材に与える第2のショックアブソー
バを設け、制駆動時に第2のショックアブソーバの減衰
力を高めるピッチ制御手段を設けた。
【0012】すなわち、車輪を回転自在に支持するアク
スル部材と、前記アクスル部材のトー角を規定すると共
に車体に弾性体を介して連結されているリンク部材と、
前記アクスル部材あるいはリンク部材と車体の間に上下
方向配置で介装され、上下方向振動入力に対して減衰力
を発生する第1のショックアブソーバと、前記アクスル
部材あるいはリンク部材と車体の間に傾斜配置で介装さ
れ、車輪が車体に対し上方あるは下方へ運動する際に運
動速度に応じて発生する減衰力をトー変化が得られる変
位力としてアクスル部材あるいはリンク部材に与える第
2のショックアブソーバと、制駆動時に前記第2のショ
ックアブソーバの減衰力を高めるピッチ制御手段とを備
えている。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明の作用を説明する。
【0014】バウンス時で車輪が車体に対し上方あるい
は下方へ運動する際、ロール制御手段において、第2の
ショックアブソーバの減衰力が車体ロール時に比べて相
対的に低く設定される。したがって、車輪が車体に対し
上方あるは下方へ運動する際に運動速度に応じて発生す
る減衰力並びにアクスル部材あるいはリンク部材に与え
る変位力が低く抑えられ、トー変化が少なく、直進バウ
ンス時に直進安定性が保たれる。
【0015】一方、車体ロール時で車輪が車体に対し上
方あるいは下方へ運動する際、ロール制御手段におい
て、第2のショックアブソーバの減衰力が高く設定され
る。したがって、車輪が車体に対し上方あるは下方へ運
動する際に運動速度に応じて発生する減衰力は変位力と
してアクスル部材あるいはリンク部材に与えられ、リン
ク部材の車体支持部に設けられた弾性体の変形により変
位し、車輪がトー変化する。したがって、例えば、旋回
外輪側の後輪をトーイン方向にトー変化させると、位相
進みのロールアンダステア特性となり、車体ロールの過
渡運動時の操縦安定性が向上し、また、例えば、旋回外
輪側の後輪をトーアウト方向にトー変化させると、位相
遅れロールアンダステア特性となり、車体ロールの過渡
運動時の回頭性が向上する。
【0016】請求項2記載の発明の作用を説明する。
【0017】バウンス時で左右の車輪が車体に対し互い
に同一の向きで上方あるいは下方へ運動する際、連結手
段によって、第2のショックアブソーバの減衰力は発生
しなくなる。したがって、車輪が車体に対し上方あるは
下方へ運動する際に運動速度に応じて発生する減衰力並
びにアクスル部材あるいはリンク部材に与える変位力が
低く抑えられ、トー変化が少なく、直進バウンス時に直
進安定性が保たれる。
【0018】一方、車体ロール時で左右の車輪が車体に
対し互いに逆向きに上方あるいは下方へ運動する際、連
結手段によって、第2のショックアブソーバの減衰力が
発生する。したがって、車輪が車体に対し上方あるは下
方へ運動する際に運動速度に応じて発生する減衰力は変
位力としてアクスル部材あるいはリンク部材に与えら
れ、リンク部材の車体支持部に設けられた弾性体の変形
により変位し、車輪がトー変化する。したがって、例え
ば、旋回外輪側の後輪をトーイン方向にトー変化させる
と、位相進みのロールアンダステア特性となり、車体ロ
ールの過渡運動時の操縦安定性が向上し、また、例え
ば、旋回外輪側の後輪をトーアウト方向にトー変化させ
ると、位相遅れロールアンダステア特性となり、車体ロ
ールの過渡運動時の回頭性が向上する。
【0019】請求項3記載の発明の作用を説明する。
【0020】バウンス時で車輪が車体に対し上方あるい
は下方へ運動する際、ピッチ制御手段において、第2の
ショックアブソーバの減衰力が制駆動時に比べて相対的
に低く設定される。したがって、車輪が車体に対し上方
あるは下方へ運動する際に運動速度に応じて発生する減
衰力並びにアクスル部材あるいはリンク部材に与える変
位力が低く抑えられ、トー変化が少なく、直進バウンス
時に直進安定性が保たれる。
【0021】一方、制駆動時で車輪が車体に対し上方あ
るいは下方へ運動する際、ピッチ制御手段において、第
2のショックアブソーバの減衰力が高く設定される。し
たがって、車輪が車体に対し上方あるは下方へ運動する
際に運動速度に応じて発生する減衰力は変位力としてア
クスル部材あるいはリンク部材に与えられ、リンク部材
の車体支持部に設けられた弾性体の変形により変位し、
車輪がトー変化する。したがって、例えば、ダイブが発
生する制動時にはリフトする後輪をトーイン方向にトー
変化させると制動安定性が高まり、また、例えば、スカ
ットが発生する旋回加速時には沈み込む後輪をトーアウ
ト方向にトー変化させると、アンダステアが抑えられ、
FF車の場合にはドリフトアウトを防止できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0023】(第1実施例)まず、構成を説明する。
【0024】図1は請求項1記載の発明に対応する第1
実施例のトレーリング式リヤサスペンション装置を示す
平面図、図2は第1実施例装置の側面図である。
【0025】図1及び図2において、後輪を回転自在に
支持するアクスル1(アクスル部材に相当)は、トレー
リングアーム2(リンク部材に相当)により、車体10
に対し上下方向に揺動可能に支持され、上下方向配置の
第1のショックアブソーバ6により上下方向の振動入力
を減衰するようにしている。
【0026】前記トレーリングアーム2の車体側支持部
には、車両外側位置と車両内側位置とにそれぞれブッシ
ュ3とブッシュ4(弾性体に相当)が設けられている。
【0027】前記トレーリングアーム2と車体10との
間には、第2のショックアブソーバ5が、その車体側取
付点がアーム側取付点より前方かつ上方かつ内側とな
り、さらに車体側取付点は平面図においてブッシュ4の
近傍となるように取り付けられている。
【0028】前記第2のショックアブソーバ5には、外
部からの指令により段階的にオリフィス開口面積を可変
とする減衰力可変アクチュエータが内蔵されていて、こ
の減衰力可変アクチュエータにはコントローラ7が接続
されている。このコントローラ7は、車速センサ8及び
操舵角センサ9からのセンサ信号を入力し、これらの上
方から車体ロール時かどうか判断し、車体ロール時と判
断された場合には、所定時間だけ減衰力を高める制御指
令が出力される。
【0029】次に、作用を説明する。
【0030】(イ)減衰力制御作動 図3はコントローラ7で行なわれる車体ロール対応の減
衰力制御作動の流れを示すフローチャートで、以下、各
ステップについて説明する(ロール制御手段に相当)。
【0031】ステップ30では、車速V及び操舵角速度
θ’が読み込まれる。尚、操舵角速度θ’は操舵角セン
サ9からの操舵角θを時間微分演算することで求められ
る。
【0032】ステップ31では、車速Vが設定値VA
満または操舵角速度絶対値|θ’|が設定値θA 未満か
どうかが判断される。
【0033】ステップ32では、減衰力フラグFが高減
衰力を示すF=1かどうかが判断される。
【0034】ステップ33では、開口面積が大きなオリ
フィスを選択する論理値“0”の制御信号CSが出力さ
れる。
【0035】ステップ34では、タイマがセットされ
る。
【0036】ステップ35では、減衰力フラグFが高減
衰力を示すF=1に設定される。
【0037】ステップ36では、開口面積が小さなオリ
フィスを選択する論理値“1”の制御信号CSが出力さ
れる。
【0038】ステップ37では、タイムアップかどうか
が判断される。
【0039】ステップ38では、減衰力フラグFが低減
衰力を示すF=0に設定される。
【0040】(ロ)車体ロールの発生がない走行時 直進走行時や直進バウンス時等であって、車速Vが設定
値VA 未満または操舵角速度絶対値|θ’|が設定値θ
A 未満であるという条件を満足する車体ロール非発生走
行時には、図3のフローチャートにおいて、ステップ3
0→ステップ31→ステップ32→ステップ33へと進
み、ステップ33では、開口面積が大きなオリフィスを
選択する制御信号CSが出力される。
【0041】したがって、バウンス時で後輪が車体に対
し上方あるは下方へ運動する際、第2のショックアブソ
ーバ5の短縮・伸長の運動速度に応じて発生する減衰力
が低く抑えられ、トレーリングアーム2に与えられる変
位力も低く抑えられる。
【0042】この結果、トレーリングアーム2によりト
ー角が規定される後輪のトー変化が少なく抑えられ、直
進バウンス時に直進安定性が保たれる。
【0043】(ハ)車体ロール時 高横加速度旋回時等であって、車速Vが設定値VA 以上
で、且つ、操舵角速度絶対値|θ’|が設定値θA 以上
であるという条件を満足する車体ロール発生時には、図
3のフローチャートにおいて、ステップ30→ステップ
31→ステップ34→ステップ35→ステップ36へと
進み、ステップ36では、開口面積が小さなオリフィス
を選択する制御信号CSが出力される。さらに、ステッ
プ31の車体ロール条件を満足しなくても、ステップ3
0→ステップ31→ステップ32→ステップ37→ステ
ップ36へと進み、設定されたタイマ時間経過するまで
は開口面積が小さなオリフィスを選択する制御信号CS
の出力が維持される。
【0044】したがって、図4に示すようにロール角が
上昇するロール運動を行なう時には、第2のショックア
ブソーバ5において、短縮・伸長の運動速度、つまり、
図5に示すようにロール速度に応じた減衰力が発生す
る。
【0045】この減衰力は、後輪が車体に対し上方へ運
動する旋回外輪側では、トレーリングアーム2を押す方
向の減衰力となり、ブッシュ4が車体10との間隔を拡
げるように弾性変形し、旋回外輪側の後輪をトーイン方
向にトー変化させる。また、後輪が車体に対し下方へ運
動する旋回内輪側では、トレーリングアーム2を引く方
向の減衰力となり、ブッシュ4が車体10との間隔を狭
めるように弾性変形し、旋回内輪側の後輪をトーアウト
方向にトー変化させる。
【0046】つまり、第2のショックアブソーバ5によ
り積極的に付与されるコンプライアンスステアは、旋回
外輪側の後輪をトーイン方向に旋回内輪側の後輪をトー
アウト方向にトー変化させることで、4輪操舵車で後輪
同相制御する場合と同様に、ロールアンダステア特性と
なる。
【0047】そこで、車両のロールステア特性を考える
と、予め安定性を得る立場からサスペンションジオメト
リにより与えられているロールアンダステア特性(図6
の1点鎖線特性)に、第2のショックアブソーバ5の減
衰力によるロールアンダステア特性(図6の点線特性)
を加えた図6の実線特性に示すようなものとなり、位相
進みを持ったロールアンダステア特性となり、車体ロー
ルの過渡運動時の操縦安定性が大幅に向上する。
【0048】次に、効果を説明する。
【0049】(1)トレーリング式リヤサスペンション
装置において、後輪が車体に対し上方あるは下方へ運動
する際に運動速度に応じて発生する減衰力をトー変化が
得られる変位力としてトレーリングアーム2に与える第
2のショックアブソーバ5を設け、車体ロール時に第2
のショックアブソーバ5の減衰力を高めるロール制御を
行なう装置としたため、バウンス時の直進安定性を損な
うことなく、車体ロールの過渡運動時の操縦安定性の向
上を図ることができる。
【0050】(2)車速Vと操舵角速度θ’による車体
ロール条件を満足して第2のショックアブソーバ5の減
衰力を高めるロール制御に入ったら、その後、車体ロー
ル条件を満足しなくなってもタイマによる設定時間は減
衰力を高めたまま維持する制御を行なう装置としたた
め、他の制御システムのセンサとして通常設けられてい
る車速センサ8及び操舵角センサ9を利用でき、コスト
的に有利であると共に、車体ロールの間接的検出であり
ながら、旋回時等において確実に定常ロール状態となる
までロールアンダステア特性を得るトー変化を起こさせ
ることができる。
【0051】(第2実施例)まず、構成を説明する。
【0052】図7は請求項1記載の発明に対応する第2
実施例のパラレルリンク式リヤサスペンション装置を示
す平面図であり、図8は第2実施例装置の正面図であ
る。
【0053】図7及び図8において、後輪を回転自在に
支持するアクスル1(アクスル部材に相当)は、フロン
トラテラルリンク11(リンク部材に相当)及びリヤラ
テラルリンク12により車体10に対し上下方向に揺動
可能に支持され、トレーリングリンク13により車体1
0に対し前後方向に支持され、上下方向配置の第1のシ
ョックアブソーバ6により上下方向の振動入力を減衰す
るようにしている。
【0054】前記フロントラテラルリンク11の車体側
支持部には、ブッシュ14(弾性体に相当)が設けら
れ、リヤラテラルリンク12の車体側支持部には、ブッ
シュ15が設けられている。
【0055】前記フロントラテラルリンク11と車体1
0との間には、第2のショックアブソーバ5が、その車
体側取付点がリンク側取付点より前方かつ下方かつ内側
となり、さらに車体側取付点は平面図においてブッシュ
14の近傍となるように取り付けられている。
【0056】尚、他の構成は第1実施例装置と同様であ
るので対応する構成に同一符号を付して説明を省略す
る。
【0057】次に、作用を説明する。
【0058】コントローラ7の制御方法は第1実施例装
置の場合と同様である。
【0059】車体ロール時に発生する減衰力は、後輪が
車体に対し上方へ運動する旋回外輪側では、フロントラ
テラルリンク11を引く方向の減衰力となり、ブッシュ
14が車体10との間隔を狭めるように弾性変形し、旋
回外輪側の後輪をトーイン方向にトー変化させる。ま
た、後輪が車体に対し下方へ運動する旋回内輪側では、
フロントラテラルリンク11を押す方向の減衰力とな
り、ブッシュ14が車体10との間隔を拡げるように弾
性変形し、旋回内輪側の後輪をトーアウト方向にトー変
化させる。この点で第1実施例装置と作用が異なるだけ
で、他は第1実施例と同様な作用を示す。さらに、効果
的にも第1実施例と同様となる。
【0060】(第3実施例)まず、構成を説明する。
【0061】図9は請求項1記載の発明に対応する第3
実施例のダブルウィッシュボーン式フロントサスペンシ
ョン装置を示す概略斜視図である。
【0062】図9において、前輪を回転自在に支持する
アクスル1(アクスル部材に相当)は、ロワアーム16
(リンク部材に相当)とアッパアーム17により車体1
0に対し上下方向に揺動可能に支持されている。そし
て、前記ロワアーム16とタイロッド18によりトー角
(転舵角)が規定される。
【0063】前記ロワアーム16の車体支持部には、ブ
ッシュ19,20(弾性体に相当)が設けられている。
【0064】尚、他の構成は第1実施例装置と同様であ
るので対応する構成に同一符号を付して説明を省略す
る。
【0065】次に、作用を説明する。
【0066】コントローラ7の制御方法は第1実施例装
置の場合と同様である。
【0067】車体ロール時に発生する減衰力は、前輪が
車体に対し上方へ運動する旋回外輪側では、ロワアーム
16を引く方向の減衰力となり、ブッシュ19が車体1
0との間隔を狭めるように弾性変形し、旋回外輪側の前
輪をトーイン方向にトー変化させる。また、前輪が車体
に対し下方へ運動する旋回内輪側では、ロワアーム16
を押す方向の減衰力となり、ブッシュ14が車体10と
の間隔を拡げるように弾性変形し、旋回内輪側の前輪を
トーアウト方向にトー変化させる。つまり、旋回方向に
対して前輪を切り増すオーバステア方向のトー変化が与
えられる。
【0068】そこで、車両のロールステア特性を考える
と、予め安定性を得る立場からサスペンションジオメト
リにより与えられているロールアンダステア特性に、第
2のショックアブソーバ5の減衰力によるロールオーバ
ステア特性を加えた特性、例えば、ロール開始時に一瞬
オーバステア特性が出て、その後、アンダステア特性に
移行する位相遅れを持ったロールアンダステア特性とな
り、車体ロールの定常時の安定性を維持しながら、車体
ロールの過渡運動時に回頭性が向上する。
【0069】次に、効果を説明する。
【0070】(1')ダブルウィッシュボーン式フロント
サスペンション装置において、前輪が車体に対し上方あ
るは下方へ運動する際に運動速度に応じて発生する減衰
力をトー変化が得られる変位力としてロワアーム16に
与える第2のショックアブソーバ5を設け、車体ロール
時に第2のショックアブソーバ5の減衰力を高めるロー
ル制御を行なう装置としたため、バウンス時の直進安定
性を損なうことなく、車体ロールの過渡運動時の回頭性
の向上を図ることができる。
【0071】(第4実施例)まず、構成を説明する。
【0072】図10は請求項2記載の発明に対応する第
4実施例のパラレルリンク式リヤサスペンション装置を
示す斜視図である。
【0073】ショックアブソーバで発生する減衰力は、
オリフィス開度とストローク速度で決まってくる。そこ
で、第1〜第3実施例では電子制御によるオリフィス開
度の変更で減衰力を可変とするロール制御を行なう例と
したのに対し、この第4実施例ではオリフィス開度は一
定としメカニカルにバウンス時とロール時とでストロー
ク速度を変えることでロール時に減衰力を高めるロール
制御を行なう例としている。
【0074】つまり、左右のリヤパラレルリンク12
L,12Rに連結されている第2のショックアブソーバ
5L,5Rは、図外の車体10に対し車体連結点23を
中心に水平回動自在に設けられたリンケージ22(連結
手段に相当)の両端にそれぞれ連結されている。
【0075】尚、他の構成は、第2実施例装置と同様で
あり、対応する構成に同一符号(ただし、左後輪側Lを
右後輪側にはRの添字)を付して説明を省略する。
【0076】次に、作用を説明する。
【0077】(イ)バウンス時 凹凸路走行等によるバウンス時で、左右の後輪が車体に
対し上方あるは下方へ同相により運動する際、第2のシ
ョックアブソーバ5L,5Rの連結点での回転モーメン
トが同方向に作用し、車体連結点23を中心にリケージ
22が回動し、第2のショックアブソーバ5L,5Rは
ストロークせず、ストローク速度に応じた減衰力の発生
が無い。
【0078】この結果、リヤパラレルリンク12L,1
2Rに対する変位力の発生が無く、後輪のトー変化が抑
えられ、直進バウンス時に直進安定性が保たれる。
【0079】(ハ)車体ロール時 高横加速度旋回時等による車体ロール時で、旋回外輪側
の後輪が車体に対し上方へ運動し、旋回内輪側の後輪が
下方へ運動するというように、左右後輪が逆相により運
動する際、第2のショックアブソーバ5L,5Rの連結
点での回転モーメントが逆方向に作用し、リケージ22
が回動せず、第2のショックアブソーバ5L,5Rのス
トローク速度に応じて減衰力が発生する。
【0080】この減衰力は旋回外輪側の後輪では、リヤ
パラレルリンク12Lを押す変位力となり、旋回外輪側
の後輪をトーイン方向にトー変化させる。また、旋回内
輪側の後輪では、リヤパラレルリンク12Rを引く変位
力となり、旋回内輪側の後輪をトーアウト方向にトー変
化させる。つまり、ロールアンダステア特性が得られる
トー変化が生じる。
【0081】この結果、第1実施例装置と同様に、位相
進みを持ったロールアンダステア特性となり、車体ロー
ルの過渡運動時の操縦安定性が大幅に向上する。
【0082】次に、効果を説明する。
【0083】第1実施例の(1)と同様の効果に、下記
の効果が加えられる。
【0084】(3)第1〜第3実施例のように、各セン
サ8,9やコントローラ7やオリフィス開度可変アクチ
ュエータが不要であるため、同様の効果が得られる装置
をコスト的に有利に提供することができる。
【0085】(第5実施例)まず、構成を説明する。
【0086】図11は請求項2記載の発明に対応する第
5実施例のパラレルリンク式リヤサスペンション装置を
示す斜視図であり、図12は第5実施例装置の要部であ
る連接棒部を示す図である。
【0087】この第5実施例装置は、第4実施例装置と
同様にメカニカルにロール制御を行なう例であるが、バ
ウンス時とロール時とでトー変化を与える変位力を変え
ることで間接的に減衰力をロール時に高めるロール制御
を行なう例としている。
【0088】つまり、左右のリヤパラレルリンク12
L,12Rに連結されている第2のショックアブソーバ
5L,5Rは車体10に支持したものであるが、リヤパ
ラレルリンク12L,12Rの車体支持部に設けられた
ブッシュ15L,15Rをベアリング25L,25Rを
介して連接リンク24(連結手段に相当)により連結し
ている。
【0089】尚、他の構成は、第4実施例装置と同様で
あり、対応する構成に同一符号を付して説明を省略す
る。
【0090】次に、作用を説明する。
【0091】(イ)バウンス時 凹凸路走行等によるバウンス時で、左右の後輪が車体に
対し上方あるは下方へ同相により運動する際、第2のシ
ョックアブソーバ5L,5Rで発生する減衰力に応じた
変位力が共に車両内側向きとなったり共に車両外側向き
となることで連接リンク24が変位力により突っ張った
り引っ張りあう。これにより、リヤパラレルリンク12
L,12Rの変位が連接リンク24での規制で拘束さ
れ、後輪のトー変化が抑えられ、直進バウンス時に直進
安定性が保たれる。
【0092】(ハ)車体ロール時 高横加速度旋回時等による車体ロール時で、旋回外輪側
の後輪が車体に対し上方へ運動し、旋回内輪側の後輪が
下方へ運動するというように、左右後輪が逆相により運
動する際、第2のショックアブソーバ5L,5Rで発生
する減衰力に応じた変位力が互いに逆方向となること
で、変位力にしたがってリヤパラレルリンク12L,1
2Rが変位する。
【0093】この変位力は旋回外輪側の後輪では、リヤ
パラレルリンク12Lを押す変位力となり、旋回外輪側
の後輪をトーイン方向にトー変化させる。また、旋回内
輪側の後輪では、リヤパラレルリンク12Rを引く変位
力となり、旋回内輪側の後輪をトーアウト方向にトー変
化させる。つまり、ロールアンダステア特性が得られる
トー変化が生じる。
【0094】この結果、第1実施例装置と同様に、位相
進みを持ったロールアンダステア特性となり、車体ロー
ルの過渡運動時の操縦安定性が大幅に向上する。
【0095】効果的には、第4実施例装置と同様の効果
が得られる。
【0096】(第6実施例)まず、構成を説明する。
【0097】図13は請求項3記載の発明に対応する第
6実施例のFF車のパラレルリンク式リヤサスペンショ
ン装置を示す平面図であり、図14は第6実施例装置の
正面図である。
【0098】図13及び図14において、フロントラテ
ラルリンク11と車体10との間には、第2のショック
アブソーバ5が、その車体側取付点がリンク側取付点よ
り前方かつ上方かつ内側となり、さらに車体側取付点は
平面図においてブッシュ14の近傍となるように取り付
けられている。
【0099】前記第2のショックアブソーバ5の減衰力
を制御するコントローラ27は、上下加速度センサ28
からの入力情報により制御信号を出力する。
【0100】尚、他の構成は第2実施例装置と同様であ
るので対応する構成に同一符号を付して説明を省略す
る。
【0101】次に、作用を説明する。
【0102】(イ)減衰力制御作動 図15はコントローラ27で行なわれる車体ピッチ対応
の減衰力制御作動の流れを示すフローチャートで、以
下、各ステップについて説明する(ピッチ制御手段に相
当)。
【0103】ステップ40では、前後加速度XGが読み込
まれる。
【0104】ステップ41では、前後加速度絶対値|XG
|が設定値XGA 以下かどうかの判断により制動減速時あ
るいは加速時であるかどうかが判断される。
【0105】なお、ステップ42〜ステップ48は、図
3に示すフローチャートのステップ32〜ステップ38
に対応するので説明を省略する。
【0106】(ロ)車体ピッチの発生がない走行時 直進バウンス時等であって、前後加速度絶対値|XG|が
設定値XGA 以下という条件を満足する車体ピッチ非発生
走行時には、図15のフローチャートにおいて、ステッ
プ40→ステップ41→ステップ42→ステップ43へ
と進み、ステップ43では、開口面積が大きなオリフィ
スを選択する制御信号CSが出力され、バウンス時で後
輪が車体に対し上方あるは下方へ運動する際、第2のシ
ョックアブソーバ5の短縮・伸長の運動速度に応じて発
生する減衰力が低く抑えられ、フロントパラレルリンク
11によりトー角が規定される後輪のトー変化が少なく
抑えられ、直進バウンス時に直進安定性が保たれる。
【0107】(ハ)車体ピッチ時 制動時や発進加速時等であって、前後加速度絶対値|XG
|が設定値XGA 以下という条件を満足する車体ピッチ発
生時には、図15のフローチャートにおいて、ステップ
40→ステップ41→ステップ44→ステップ45→ス
テップ46へと進み、ステップ46では、開口面積が小
さなオリフィスを選択する制御信号CSが出力される。
さらに、ステップ41の車体ロール条件を満足しなくて
も、ステップ40→ステップ41→ステップ42→ステ
ップ47→ステップ46へと進み、設定されたタイマ時
間経過するまでは開口面積が小さなオリフィスを選択す
る制御信号CSの出力が維持される。
【0108】したがって、旋回加速時には左右後輪の沈
み込み(スカット)により発生する減衰力により、ブッ
シュ14が車体10との間隔を拡げるように弾性変形
し、左右の後輪はトーアウト方向にトー変化してアンダ
ステアが抑えられ、FF車であることでドリフトアウト
が防止される。
【0109】また、制動時には左右後輪のリフト(ダイ
ブ)により発生する減衰力により、ブッシュ14が車体
10との間隔を狭めるように弾性変形し、左右の後輪は
トーイン方向にトー変化して制動安定性が高まる。
【0110】次に、効果を説明する。
【0111】(1)FF車のパラレルリンク式リヤサス
ペンション装置において、後輪が車体10に対し上方あ
るは下方へ運動する際に運動速度に応じて発生する減衰
力をトー変化が得られる変位力としてフロントラテラル
リンク11に与える第2のショックアブソーバ5を設
け、制駆動時に第2のショックアブソーバ5の減衰力を
高めるピッチ制御を行なう装置としたため、バウンス時
の直進安定性を損なうことなく、車体ピッチの過渡運動
時の制動安定性及び加速安定性の向上を図ることができ
る。
【0112】(2)前後加速度XGによる車体ピッチ条件
を満足して第2のショックアブソーバ5の減衰力を高め
るピッチ制御に入ったら、その後、車体ピッチ条件を満
足しなくなってもタイマによる設定時間は減衰力を高め
たまま維持する制御を行なう装置としたため、車体ピッ
チの間接的検出でありながら、制動時や旋回加速時等に
おいて確実にダイブやスカットが収まるまで安定性を得
るトー変化を起こさせることができる。
【0113】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0114】請求項1記載の対応する第1〜第3実施例
装置で、車体ロールを車速と操舵角速度により検出する
例を示したが、横加速度センサを用いて横加速度の大き
さにより車体ロールを検出する例としても良い。
【0115】請求項3記載の発明に対応する例として、
電子制御によりピッチ制御を行なう例のみを示したが、
第4,第5実施例装置と同様に、前後輪のサスペンショ
ン動作に着目したメカニカルな例としても良い。
【0116】
【発明の効果】請求項1記載の本発明にあっては、車両
用サスペンション装置において、車輪が車体に対し上方
あるは下方へ運動する際に運動速度に応じて発生する減
衰力をトー変化が得られる変位力としてアクスル部材あ
るいはリンク部材に与える第2のショックアブソーバを
設け、車体ロール時に第2のショックアブソーバの減衰
力を高めるロール制御手段を設けたため、バウンス時の
直進安定性を損なうことなく、車体ロールの過渡運動時
の操縦安定性の向上を図ることができるという効果が得
られる。
【0117】請求項2記載の本発明にあっては、車両用
サスペンション装置において、車輪が車体に対し上方あ
るは下方へ運動する際に運動速度に応じて発生する減衰
力をトー変化が得られる変位力としてアクスル部材ある
いはリンク部材に与える第2のショックアブソーバを設
け、左右のリンクが互いに逆向きに上下動する車体ロー
ル時にのみ第2のショックアブソーバの減衰力を発生さ
せる連結手段を設けたため、バウンス時の直進安定性を
損なうことなく、車体ロールの過渡運動時の操縦安定性
の向上を図ることができるという効果が得られる。
【0118】請求項3記載の本発明にあっては、車両用
サスペンション装置において、車輪が車体に対し上方あ
るは下方へ運動する際に運動速度に応じて発生する減衰
力をトー変化が得られる変位力としてアクスル部材ある
いはリンク部材に与える第2のショックアブソーバを設
け、制駆動時に第2のショックアブソーバの減衰力を高
めるピッチ制御手段を設けたため、バウンス時の直進安
定性を損なうことなく、車体ピッチの過渡運動時の制動
安定性及び加速安定性の向上を図ることができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のトレーリング式リヤサスペンショ
ン装置を示す平面図である。
【図2】第1実施例装置の側面図である。
【図3】第1実施例装置のコントローラで行なわれる車
体ロール対応の減衰力制御作動の流れを示すフローチャ
ートである。
【図4】旋回時のロール角特性図である。
【図5】旋回時に第2のショックアブソーバで発生する
減衰力特性図である。
【図6】第1実施例装置のロールステア特性図である。
【図7】第2実施例のパラレルリンク式リヤサスペンシ
ョン装置を示す平面図である。
【図8】第2実施例装置の正面図である。
【図9】第3実施例のダブルウィッシュボーン式フロン
トサスペンション装置を示す概略斜視図である。
【図10】第4実施例のパラレルリンク式リヤサスペン
ション装置を示す斜視図である。
【図11】第5実施例のパラレルリンク式リヤサスペン
ション装置を示す斜視図である。
【図12】第5実施例装置の要部である連接リンク部を
示す図である。
【図13】第6実施例のパラレルリンク式リヤサスペン
ション装置を示す平面図である。
【図14】第6実施例装置の正面図である。
【図15】第6実施例装置のコントローラで行なわれる
車体ピッチ対応の減衰力制御作動の流れを示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】 1 アクスル(アクスル部材) 2 トレーリングアーム(リンク部材) 3 ブッシュ(弾性体) 4 ブッシュ(弾性体) 5 第1のショックアブソーバ 6 第2のショックアブソーバ 7 コントローラ 8 車速センサ 9 操舵角センサ 10 車体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を回転自在に支持するアクスル部材
    と、 前記アクスル部材のトー角を規定すると共に車体に弾性
    体を介して連結されているリンク部材と、 前記アクスル部材あるいはリンク部材と車体の間に上下
    方向配置で介装され、上下方向振動入力に対して減衰力
    を発生する第1のショックアブソーバと、 前記アクスル部材あるいはリンク部材と車体の間に傾斜
    配置で介装され、車輪が車体に対し上方あるは下方へ運
    動する際に運動速度に応じて発生する減衰力をトー変化
    が得られる変位力としてアクスル部材あるいはリンク部
    材に与える第2のショックアブソーバと、 車体ロール時に前記第2のショックアブソーバの減衰力
    を高めるロール制御手段と、 を備えていることを特徴とする車両用サスペンション装
    置。
  2. 【請求項2】 車輪を回転自在に支持するアクスル部材
    と、 前記アクスル部材のトー角を規定すると共に車体に弾性
    体を介して連結されているリンク部材と、 前記アクスル部材あるいはリンク部材と車体の間に上下
    方向配置で介装され、上下方向振動入力に対して減衰力
    を発生する第1のショックアブソーバと、 前記アクスル部材あるいはリンク部材と車体の間に傾斜
    配置で介装され、車輪が車体に対し上方あるは下方へ運
    動する際に運動速度に応じて発生する減衰力をトー変化
    が得られる変位力としてアクスル部材あるいはリンク部
    材に与える第2のショックアブソーバと、 前記リンク部材あるいは第2のショックアブソーバを車
    両の左右間で連結し、左右のリンクが互いに逆向きに上
    下動した時にのみ第2のショックアブソーバに減衰力を
    発生させる連結手段と、 を備えていることを特徴とする車両用サスペンション装
    置。
  3. 【請求項3】 車輪を回転自在に支持するアクスル部材
    と、 前記アクスル部材のトー角を規定すると共に車体に弾性
    体を介して連結されているリンク部材と、 前記アクスル部材あるいはリンク部材と車体の間に上下
    方向配置で介装され、上下方向振動入力に対して減衰力
    を発生する第1のショックアブソーバと、 前記アクスル部材あるいはリンク部材と車体の間に傾斜
    配置で介装され、車輪が車体に対し上方あるは下方へ運
    動する際に運動速度に応じて発生する減衰力をトー変化
    が得られる変位力としてアクスル部材あるいはリンク部
    材に与える第2のショックアブソーバと、 制駆動時に前記第2のショックアブソーバの減衰力を高
    めるピッチ制御手段と、 を備えていることを特徴とする車両用サスペンション装
    置。
JP21778292A 1992-08-17 1992-08-17 車両用サスペンション装置 Pending JPH0664437A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100398210B1 (ko) * 2000-12-28 2003-09-19 현대자동차주식회사 롤링 억제 기능을 가진 듀얼링크 리어 서스펜션
JP2010264972A (ja) * 2009-05-12 2010-11-25 Honda Motor Co Ltd セミ・アクティブ・トー力コンプライアンス制御機能を有するリヤサスペンション

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