JPH0664423A - 小型車両の車輪懸架装置 - Google Patents

小型車両の車輪懸架装置

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JPH0664423A
JPH0664423A JP5049577A JP4957793A JPH0664423A JP H0664423 A JPH0664423 A JP H0664423A JP 5049577 A JP5049577 A JP 5049577A JP 4957793 A JP4957793 A JP 4957793A JP H0664423 A JPH0664423 A JP H0664423A
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JP
Japan
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axle arm
front axle
elastic body
bracket
arm
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JP5049577A
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Yoshitake Yamada
好武 山田
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】単一のゴム状弾性体に緩衝機能を発揮させるこ
とができ、簡単な構造で、軽量かつ安価な小型車両の車
輪懸架装置の提供を目的としている。 【構成】フレーム1に、車幅方向に沿うブラケット17
を設け、このブラケット内に、前輪22を支持する前車
軸腕18を挿通するとともに、この前車軸腕の挿通部分
を、ボルト27を介して上下方向に揺動可能に枢着し、
この前車軸腕とブラケットとの間に、前車軸腕を上下方
向から弾性的に受けるゴム状弾性体33を介装し、この
ゴム状弾性体と前車軸腕との間には、前車軸腕の枢着部
からゴム状弾性体の車幅方向に沿う一端部までの範囲に
亘って隙間36を形成したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばゴルフカートの
如き小型車両に係り、特にその車輪の懸架装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場内でプレーヤが使用するゴルフ
用具を運搬するためのゴルフカートして、従来、例えば
「実開昭52ー140858号公報」に見られるよう
に、車輪を備えたフレームに、運転者が乗車するスペー
スとキャデバッグを支持するキャリアを設けたものが知
られている。
【0003】そして、この従来のゴルフカートは、主に
起伏の少ない平坦なゴルフ場内を低速で走行するため、
車輪とフレームとの間には格別な緩衝機構は設けられて
いないことが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、車輪がフレ
ームに緩衝機構を介することなくリジッドに支持されて
いると、路面からの衝撃が直接運転者に伝わるので、上
述の如き乗用のゴルフカートでは、乗り心地のことを考
慮すると、車輪とフレームとの間に何らかの緩衝機構を
設けたいという要望がある。
【0005】この際、通常の自動二輪車や乗用自動車に
採用されているような油圧緩衝器を備えた緩衝機構を設
けると、車輪の懸架部分の構造が複雑化して重量やコス
トの増大を招く不具合があり、ゴルフカートの如き走行
性能をそれ程要求されない車両には、過剰装備となるも
のであった。
【0006】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、単一のゴム状弾性体に緩衝機能を発揮さ
せることができ、簡単な構造で、軽量かつ安価な小型車
両の車輪懸架装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明において
は、フレームに、車幅方向に沿うブラケットを設け、こ
のブラケット内に、車輪を支持する車軸腕を挿通すると
ともに、この車軸腕の挿通部分を、枢軸を介して上下方
向に揺動可能に枢着し、この車軸腕とブラケットとの間
に、車軸腕を上下方向から弾性的に受けるゴム状弾性体
を介装し、このゴム状弾性体と車軸腕との間には、車軸
腕の枢着部からゴム状弾性体の車幅方向に沿う一端部ま
での範囲に亘って隙間を形成したことを特徴としてい
る。
【0008】
【作用】この構成によれば、車輪が段差を乗り越える等
して車軸腕が上方に揺動されると、ゴム状弾性体が車軸
腕とブラケットとの間で圧縮されるので、この時のゴム
状弾性体の体積変化によって車軸腕に加わる衝撃が吸収
緩和される。
【0009】しかも、車軸腕の上方へのストローク量が
増すに従って隙間が狭められてゆき、ゴム状弾性体と車
軸腕との接触範囲が車幅方向に連続的に広がるので、車
軸腕のストローク量に応じてゴム状弾性体との接触面積
が増大することになる。
【0010】この結果、ゴム状弾性体は車軸腕のストロ
ーク量が大きくなる程、弾性力が大きく変化するから、
単なるストッパとは異なる所望の緩衝特性を得ることが
でき、その分、車輪の路面追従性が高くなるのは勿論の
こと、車軸腕の最大ストローク近辺においても充分に踏
ん張りを利かせることができ、底付き感が解消される。
【0011】
【実施例】以下本発明の一実施例を、四輪のゴルフカー
トに適用した図面にもとづいて説明する。
【0012】図中符号1で示すフレームは、前後方向に
延びる左右一対のメインパイプ2a,2bと、これらメ
インパイプ2a,2bの間を結ぶ複数のクロスパイプ3
を備えている。メインパイプ2a,2bの前端部間に
は、キャディバッグ4を載せるキャリア5が取り付けら
れている。キャリア5は、図6に示すように、フレーム
1の左右方向に延びており、全体として細長い籠状をな
している。
【0013】メインパイプ2a,2bの後部間には、上
方に張り出すブリッジ6が架設されている。ブリッジ6
の左右両端部には、前方に向って斜め上方に延びる左右
のステアリング支持パイプ7a,7bが連結されてい
る。これらステアリング支持パイプ7a,7bの中間部
は、クロスメンバ8によって連結されており、このクロ
スメンバ8にステアリングヘッドパイプ9が連結されて
いる。ステアリングヘッドパイプ9は、前方斜め下向き
に延びている。ステアリングヘッドパイプ9内には、ス
テアリング軸10が挿通されており、このステアリング
軸10の上端部には、操向用のバーハンドル11が連結
されている。
【0014】なお、ステアリング支持パイプ7a,7b
の前端部は、ステアリングヘッドパイプ9の上端前方に
導出されており、この導出端には、キャディバッグ4の
上部を支えるサポート12が取り付けられている。
【0015】フレーム1の後端部には、車幅方向に延び
る後車軸14が支持されている。後車軸14は、図示し
ないエンジンによって駆動されるもので、この後車軸1
4の両端部には、左右の後輪13a,13bが取り付け
られている。これら後輪13a,13bの間には、運転
者が起立した姿勢で乗車するステップ15が設置されて
いる。ステップ15は、後車軸14よりも後方に突出し
た状態で、上記フレーム1の後部に支持されている。
【0016】メインパイプ2a,2bの前部下面には、
夫々下向きに延びる支持ステー16が連結されている。
支持ステー16の下端部間には、車幅方向に延びるブラ
ケット17が連結されている。本実施例のブラケット1
7は、図3や図4に示すように、下面が開口された断面
略コ字形に形成され、下向きに延びる前面壁17aと後
面壁17bおよびこれら壁17a,17bの上端部間を
結ぶ上面壁17cを有している。このようなブラケット
17内には、前車軸腕18が左右方向に沿って挿通され
ている。前車軸腕18の左右両端部には、キングピン1
9を介して左右一対の前車軸20が回動可能に連結され
ている。前車軸20は、図示しないかじ取り機構を介し
てステアリング軸10に連動されており、この前車軸2
0の軸部21には、左右の前輪22a,22bが軸支さ
れている。
【0017】左右の前輪22a,22bを結ぶ前車軸腕
18の中間部は、上記ブラケット17に対し上下方向に
揺動可能に枢着されている。この枢着構造について図3
を参照して説明を加えると、前車軸腕18の中間部に
は、前後方向に延びる枢支パイプ24が溶接されてい
る。枢支パイプ24は、前車軸腕18を貫通して設けら
れており、この枢支パイプ24の内側には、ブッシュ2
5を介してカラー26が挿通されている。カラー26内
には、ブラケット17の前面壁17aおよび後面壁17
bの間に跨がる枢軸としてのボルト27が貫通されてお
り、このボルト27の貫通端をナット28で締め付ける
ことにより、前車軸腕18がボルト27を中心として上
下方向に揺動可能に枢支されている。
【0018】また、本実施例の場合、ブラケット17の
左右両端部には、図4に示すように、前車軸腕18の前
後方向の位置決めをなす合成樹脂製のガイド29が嵌合
されている。ガイド29の下面には、前車軸腕18が上
下方向に摺動可能に嵌合する凹部30が形成されてい
る。そして、ガイド29は、その前後両面に突設した突
起31を、ブラケット17の前面壁17aと後面壁17
bに開けた嵌合孔32に嵌合させることで、このブラケ
ット17に抜け止め保持されている。
【0019】ところで、この前車軸腕18の上面とブラ
ケット17の上面壁17cの下面との間には、ゴムを細
長い板状に形成した弾性体33が介装されている。この
弾性体33は、ボルト27の左右両側に等距離延在され
ており、上面壁17cの下面に固定されている。そし
て、弾性体33の左右両端部には、厚みの増した肉厚部
34が形成されている。肉厚部34は、前車軸腕18の
上面に密着されており、この前車軸腕18に下向きに押
圧するような初圧を与えている。また、この弾性体33
は、肉厚部34からボルト27の貫通部側に進むに従っ
て肉厚が連続的に減少されている。
【0020】このため、弾性体33の下面は、前車軸腕
18の揺動中心に進むに従って、前車軸腕18の上面か
ら遠ざかる方向に傾斜された傾斜面35をなしており、
これら弾性体33と前車軸腕18との間には、前車軸腕
18の揺動中心から肉厚部34までの車幅方向に沿う一
定の範囲に亘り、前車軸腕18の揺動中心側に進むに従
って逐次減少する隙間36が形成されている。なお、上
記フレーム1や左右の前輪22a,22bおよび後輪1
3a,13bは、上方から合成樹脂製のカウリング38
によって一体的に覆われている。
【0021】このような構成において、走行中、片側の
前輪22aが段差を乗り越える等して、前車軸腕18の
一端が上方に揺動されると、まず、弾性体33の肉厚部
34がブラケット17の上面壁17cと前車軸腕18と
の間で圧縮され、この時の弾性体33の体積変化により
前車軸腕18に加わる衝撃が吸収緩和される。
【0022】そして、この場合、弾性体33と前車軸腕
18との間には、前車軸腕18の揺動中心から車幅方向
に沿う一定範囲に亘って隙間36が形成されているの
で、図2に示すように、前車軸腕18の上方へのストロ
ーク量Sが増す程に隙間36が狭められる。それととも
に、前車軸腕18と弾性体33との接触範囲Lが車幅方
向に沿って広がり始め、この前車軸腕18のストローク
量Sに応じて弾性体33と前車軸腕18との接触範囲L
が増大する。
【0023】このため、弾性体33は前車軸腕18のス
トローク量Sが大きくなる程、弾性力が変化することに
なり、単なるストッパとは異なる所定の緩衝特性を得る
ことができる。よって、前輪22a,22bの路面追従
性が向上するのは勿論、前車軸腕18の最大ストローク
近辺においても充分に踏ん張りを利かせることができ、
底付き感が解消されて乗り心地が向上する。
【0024】また、本実施例では、弾性体33の左右両
端部に肉厚部34を設けて、この肉厚部34を常時前車
軸腕18に圧着させてあるので、前車軸腕18のストロ
ーク初期でも踏ん張りを利かせることができる。このた
め、前輪22a,22bの路面追従性がより向上し、車
体の姿勢が安定する。
【0025】なお、本発明は上述した実施例に特定され
るものではなく、例えば左右の前輪を支持する前車軸腕
を、夫々左右の前車軸腕で独立して支持し、これら左右
の前車軸腕の一端部をブラケットに揺動可能に枢支する
とともに、これら前車軸腕とブラケットとの間にゴム状
弾性体を介装しても良い。
【0026】また、ブラケットも下面が開口された形状
に限らず、例えば上面が開口された形状とし、このブラ
ケットの底部上面と前車軸腕の下面との間に、ゴム状弾
性体を介装しても良い。
【0027】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、ゴム状弾
性体に緩衝機能を発揮させることができるので、底付き
感が解消され、乗り心地が向上するとともに、構造簡単
で部品点数も少なくて済み、軽量かつ安価に提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるゴルフカートの懸架
装置を、一部断面して示す正面図。
【図2】ゴム状弾性体と前車軸腕との接触範囲を、一部
断面して示す断面図。
【図3】図1のAーA線に沿う断面図。
【図4】図1のBーB線に沿う断面図。
【図5】ゴルフカートの側面図。
【図6】ゴルフカートの平面図。
【符号の説明】
1…フレーム、17…ブラケット、18…車軸腕(前車
軸腕)、22…車輪(前輪)、27…枢軸(ボルト)、
33…ゴム状弾性体、36…隙間。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに、車幅方向に沿うブラケット
    を設け、 このブラケット内に、車輪を支持する車軸腕を挿通する
    とともに、 この車軸腕の挿通部分を、枢軸を介して上下方向に揺動
    可能に枢着し、 この車軸腕とブラケットとの間に、車軸腕を上下方向か
    ら弾性的に受けるゴム状弾性体を介装し、 このゴム状弾性体と車軸腕との間には、車軸腕の枢着部
    からゴム状弾性体の車幅方向に沿う一端部までの範囲に
    亘って隙間を形成したことを特徴とする小型車両の車輪
    懸架装置。
JP5049577A 1993-03-10 1993-03-10 小型車両の車輪懸架装置 Expired - Fee Related JPH085291B2 (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3135508A (en) * 1962-03-27 1964-06-02 Henry Boys & Son Ltd Vehicle spring suspensions
JPS559799U (ja) * 1978-07-06 1980-01-22
JPS55102714A (en) * 1979-01-31 1980-08-06 Suzuki Motor Co Ltd Front two-wheel suspension system for four-wheel vehicle
JPS57134984U (ja) * 1981-02-18 1982-08-23

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