JPH0663204B2 - 敷き均し機械における舗装厚測定装置 - Google Patents

敷き均し機械における舗装厚測定装置

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JPH0663204B2
JPH0663204B2 JP1339940A JP33994089A JPH0663204B2 JP H0663204 B2 JPH0663204 B2 JP H0663204B2 JP 1339940 A JP1339940 A JP 1339940A JP 33994089 A JP33994089 A JP 33994089A JP H0663204 B2 JPH0663204 B2 JP H0663204B2
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巻雄 藤田
和延 加藤
知宏 後町
生雅 山辺
和貴 大宮
一郎 宮崎
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株式会社新潟鐵工所
日本鋪道株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、アスファルトフィニッシャ等の敷き均し機
械において、舗装厚を正確にかつ迅速に測定して、経済
的で良質の舗装を行わしめる敷き均し機械の舗装厚測定
装置に関する。
[従来の技術] 第9図と第10図は従来の舗装厚測定装置を有するアス
ファルトフィニッシャを示すもので、走行車両1の下部
に、左右一対のクローラ装置2が配設されている。これ
らのクローラ装置2は、それぞれ、前後に配置された支
持軸3及び駆動軸4と、これらの軸3,4の間に設置され
た各々2個の案内ローラ5,5を有する前後一対の案内装
置6,7と、無端状に連結され、かつ上記各軸3,4及び案内
ローラ5のまわりに張設された複数のクローラリンク8
とから構成されており、上記走行車両1の内部に設置さ
れたエンジンの回転がギアボックスから中間軸、チェー
ンを介して駆動軸4に伝わることにより、各軸3,4及び
案内ローラ5のまわりを無端状のクローラリンク8が旋
回して、アスファルトフィニッシャAFが走行するよう
になっている。
また、上記走行車両1の前部には、ホッパ9が設置され
ており、このホッパ9の内部に投入されたアスファルト
合材が、左右一対のフィーダ(図示略)によって、上記
走行車両1の後部に配置された左右一対のスクリュー1
0の前方位置まで搬送されるようになっている。そし
て、上記走行車両1の両側面には、一対のレベリングア
ーム11が、各枢軸12を中心にして走行車両1の前後
方向に沿う鉛直面内において上下に揺動自在に設けら
れ、これらのレベリングアーム11の後端には、前後に
位置をずらしかつ左右に伸縮自在に設置された一対のス
クリード13がスクリードフレーム14を介してその取
付角度を垂直面内で調節可能に懸吊されている。
さらに、各レベリングアーム11の後端部には、基端が
走行車両1の後端上部に回動自在に連結された左右一対
のスクリードシリンダ15のロッドの先端が回動自在に
連結されており、これらのスクリードシリンダ15を操
作することによって、各スクリード13が上記枢軸12
を中心にして上下に移動できるようになっているととも
に、各スクリードシリンダ15は、舗装作業中に圧油を
作用させないで自由に伸縮しうる状態になっている。ま
た、レベリングアーム11の基端部11aには、上記枢軸
12と平行してガイド軸16が取り付けられ、枢軸12
及びガイド軸16にはそれぞれガイドローラ17,18が回
転自在に取り付けられている。
そして、これらのガイドローラ17,18の間には、走行車
体1にその上下方向に向けて設置されたガイド部材19
が挿通されており、枢軸12側のガイドローラ17が常
にこのガイド部材19の一側に当接するようにされてい
る。さらに、走行車体1とレベリングアーム11の基端
部11aの間には昇降シリンダ20が端部20a,20bを枢着さ
れて架設されており、この昇降シリンダ20を伸縮する
ことにより、レベリングアーム11の基端部11aがガイ
ド部材19に沿って昇降され、枢軸12の高さを変化さ
せて、舗装時のスクリード13の底面と水平面との角度
(アタック角)を調整できるようになっている。
このアスファルトフィニッシャにおいては、走行車両を
走らせながら、該走行車両に設けたホッパ内に投入され
たアスファルト合材(塗装材料)を左右一対のフィーダ
で後方のスクリューに送り、ここで左右に一様に広げ
て、これをスクリードで平坦に敷き均している。
ところで、上記アスファルトフィニッシャのような敷き
均し機械で道路の舗装を行う場合、舗装厚が設計値より
薄くなれば舗装強度が弱くなってしまい、逆に設計値よ
り厚くなれば舗装強度は問題ないが、アスファルト合材
の消費量が増えて経済的な損失を破るといった不具合が
ある。従って、道路の舗装に当たっては、舗装厚が設計
値通りになっているか否かを随時確認しながら作業を進
めていかなければならない。
このような作業は、従来は、アスファルトフィニッシャ
を運転する作業者とは別の作業者が、差し込み代が目標
の舗装厚に調整されたゲージ棒を施工された舗装体中に
差し込んでその進入長さを確認して行っていたが、これ
では人手がかかり、省人化を進める上での大きな障害と
なっており、また舗装厚を自動的に制御する機構に連結
することもできない。また、せっかく施工した舗装体に
傷がつくばかりでなく、舗装厚を連続して確認すること
ができず、しかも、この確認作業自体に熟練を要する。
そこで、本出願人は次のような舗装厚測定装置を開発
し、上記を基本とするアスファルトフィニッシャ(第9
図,第10図)に搭載することにより、舗装厚の測定を
正確にかつ人手を省いて行うことに成功した(特開昭6
3−272803号公報)。
すなわち、各レベリングアーム11の基端部11a及び中
央には、取付金具21,22、軸ピン23,24及び取付板25を
介して第1リニアセンサ26、第2リニアセンサ27が
それぞれ回動自在に設けられている。このリニアセンサ
26,27の取付位置は、その枢着点Q,P第12図すなわ
ち軸ピン23,24の中心を結ぶ線(以下基準線lという)
の延長線と、前後のスクリード13,13の後端における垂
線との交点をOとすると、▲▼=▲▼となるよ
うに設定されている。なお、この例では、左右一対のス
クリード13が前後にずれて設けられているので、上記
枢着点Q,P、交点Oの相対関係位置は、左のレベリン
グアーム11と右のレベリングアーム11のものでは、
スクリード13の前後の長さ分、全体が走行車両1の全
体方向に位相がずれており、そのように各機器が配置さ
れているが、その基本構成は左右のものにおいて何等相
違していないので、以下左側のレベリングアーム11の
ものについて説明する。また、スクリードフレーム14
は取付部材28及びピン28aを介してレベリングアー
ム11の後端に取り付けられており、上述したようにス
クリードフレーム14はレベリングアーム11に対して
微小角度回動調節可能になっているが、通常の操業角度
においては、点Oは基準線l上にあるとして考えてよ
く、点Oからスクリード13の下面までの距離は一定
(=L)である。
リニアセンサ26,27は、互いに摺動する筒状部材29と
棒状部材30とから伸縮自在に形成され、その相対変位
を電気信号に換えるようになっており、リニアセンサ2
6,27の棒状部材30,30の下端は連結部材31に枢着され
て連結されている。この連結部材31は、走行車体1の
前側のフレーム1aと後側のフレーム1bとに断面L字状
の取付金具32,32及びクッションゴム32a,32aを介して架
設され、ボルト、ナットにより固定されているもので、
棒状部材30の枢着点の直下には、路面までの距離を検
知するレーザーセンサ(遠隔距離センサ)33,34がそれ
ぞれ取り付けられている。そして、リニアセンサ26,27
とレーザーセンサ33,34とが路面距離計35第11図を
構成し、また、上記レベリングアーム11にはその傾斜
角度を検知する角度センサ36が設置されており、これ
らのリニアセンサ26,27、レーザーセンサ33,34、及び角
度センサ36の検知出力は舗装厚算出装置37第11図
に入力されるようになっている。
この舗装厚算出装置37は、第11図のブロック図に示
すように、上記の各センサ26,27,33,34,36のアナログ出
力を入力し、これをデジタル出力に変換するA/D(アナ
ログ−デジタル)変換器38、このA/D変換器38及び
走行車体1に設置された走行距離計39の各デジタル出
力が入力されるI/O(入力−出力)インターフェイス4
0、このI/Oインターフェイス40からのデータに基づ
いて演算を行う演算部41、この演算部41で得られた
数値を入力して記憶し、また演算部41に出力するデー
タ記憶部42と、この数値を走行車体1の運転席Sなど
適宜箇所に設けられた舗装厚表示装置43に送るための
データ加工を行うI/Oインターフェイス44とから構成
されている。この舗装厚算出装置37は、入力されてく
る各リニアセンサ26,27、レーザーセンサ33,34、角度セ
ンサ36のデータの内、走行距離計39の計数値が基準
線lの長さ▲▼に対応する路面距離の1/2(=
m)増える毎に得られるデータを順次入力して計算す
る。すなわち、n回目の第1リニアセンサ26の測定値
をan、第2リニアセンサ27の測定値をbn、第1レーザ
ーセンサ33の測定値をxn、第2レーザーセンサ34の
測定値をyn、角度センサ36の測定値を基準線lの水平
線に対する傾斜角度に換算した値をθnとすると、電圧
等のアナログ信号として入力されたこれらデータをA/D
変換器38によりデジタル信号に換えて演算部41に送
る。演算部41では、これらのデータをもとに、次のよ
うな演算が行われる。
δn=bn+yn+m・tanθn−an-xn…(1) そして、このδnをデータ記憶部42に送って記憶させ
る。そして、この記憶部から、前回の算出値δn−
呼び出し、新たに測定されたan,bn,xn,yn,θnのデー
タから、n回目の測定位置における舗装厚tnを、次の式
に従って計算する。
tn=bn+yn+δn−−m・tanθn−L(2) これらの式について第12図を参照して説明すると、第
n回目の測定位置における点O,P,Qからの未舗装路面へ
の垂線の足をA,B,C、点B,Cにおける絶対高さの差をδ
n、点Oからスクリードの下面までの距離(一定)をL
とすると、 ▲▼+m・tanθn=▲▼+δn……(3) が成立する。ここで、 ▲▼=bn+yn……(4) ▲▼=an+xn……(5) であるから、これらを(3)式に代入して(1)式を得る。ま
た、同様に、 ▲▼+m・tanθn=▲▼+δn−……(6) ▲▼=L+tn……(7) が成立するので、(4),(7)式を(6)式に代入して、(2)式
を得る。すなわち、各リニアセンサ26,27のレベリ
ングアーム11への枢着点間の距離が、▲▼の1/
2に設定されているので、走行距離m毎の測定において
点Aと点Bとの絶対高さの差がδnで表されるから、未
舗装時どうしのときの差と、一方が舗装された後の差と
を比較すれば舗装厚tが求められることになる。
このように算出された舗装厚tはI/Oインターフェイス
44を介して舗装厚表示装置43に出力される。
この装置によれば、同一地点における未舗装時と、一方
が舗装された後の時点での絶対的水平を基準とする高さ
の差が得られるので、これらを比較することにより正確
な舗装厚が得られ、これに基づいて舗装厚を容易に管理
することができ、舗装作業が迅速化されかつ省力化され
るとともに、より品質の優れた舗装を行える。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記の舗装厚測定装置は、レベリングア
ーム11に連結部材31をリニヤセンサ26,27で直接吊
持する構造のため、アスファルトフィニッシャの機種に
幅広く対応することができず、アスファルトフィニッシ
ャの機種ごとに、各構成部材の寸法や形状、或いは取付
け位置等をすべて最初から検討しなければならない。
また、舗装厚測定装置は個々に製作した部材、機器をア
スファルトフィニッシャに組付けて構成するため、組み
付け誤差が生じ易く、したがって、舗装厚算出式に用い
る定数の算出設定を装置取付け後実測によって行う必要
があり、非常に手間がかかる。さらに、レベリングアー
ム11やスクリードフレーム14等に作業時負荷等によ
って変形が生じたり、調整やクラウン等によってスクリ
ードフレーム14に対するスクリード13の上下位置が
変わったりすると、測定舗装厚に大きな誤差が生じる、
といった問題点がある。
本発明は、機種等の異なる敷き均し機械に幅広く対応す
ることができ、また実測によらずに定数を設定すること
ができる上、レベリングアームやスクリードフレームの
変形等に影響されずに舗装厚を正確に測定することがで
きる、敷き均し機械における舗装厚測定装置を提供する
ことを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、本発明は、舗装材料を路面
に供給し、枢軸を支点に上下に回動するレベリングアー
ムにスクリードフレームを介して懸吊されたスクリード
で敷き均して路面を舗装する走行車両と、該走行車両に
舗装後路面と未舗装路面とに掛け渡されるようにかつ走
行方向に沿う鉛直面内で上下に回動自在に設置された基
準部材と、この基準部材に間隔をあけて路面の複数の点
に向けて固設された遠隔距離センサと、それぞれの遠隔
距離センサの測定値から各路面の計測地点の絶対高さの
差を求めるとともにこのデータを蓄積し、ある2地点の
未舗装時における高さの差と一方が舗装された後の高さ
の差とから舗装厚を算出する舗装厚算出装置とを備えた
敷き均し機械における舗装厚測定装置において、上記ス
クリードフレームに、アーム受け部材を上下自在に設け
るとともに、上記スクリードに、該スクリードと一緒に
走行車両の幅方向に移動するスクリードスライドプレー
トが、上記アーム受け部材を支え、かつアーム受け部材
に対して相対的に移動自在に取り付け、また上記基準部
材を、その前端を、上記レベリングアームの前端側の部
分に支持部材を介して着脱自在に取り付けるとともに、
後端を、上記アーム受け部材に長手方向に移動自在に支
持して、上記支持部材に設けた回動軸部を支点に走行車
両の走行方向に沿う鉛直面内で上下に回動自在に設け、
かつ上記アーム受け部材を基準部材の後端と、スクリー
ドフレームの少なくとも一方と着脱自在に連結した構成
とした。
[作用] 基準部材は、その後端を、長手方向に移動自在にアーム
受け部材に支持されているので、負荷等によってレベリ
ングアームが変形してもその影響を受けることがない。
また、上記アーム受け部材はスクリードスライドプレー
トによってスクリードと一緒に上下するので、レベリン
グアームやスクリードフレームが負荷等によって変形し
たり、調整やクラウン等によってスクリードフレームに
対するスクリードの上下位置が変わっても、スクリード
底面からのアーム受け部材の高さ、つまり基準部材後端
の高さが変わることがない。
遠隔距離センサを備えた基準部材が敷き均し機械に着脱
自在に独立して設けられる構成のため、敷き均し機械の
機種に幅広く対応することができ、しかも測定装置の装
着後、定数を一々実測することなく簡単に設定すること
ができる。
[実施例] 以下、第1図ないし第8図に基づいてこの発明の一実施
例を説明する。なお、アスファルトフィニッシャAFの
構造は基本的に従来例と同一であるので、説明を省く。
これらの図において、51は基準部材であり、アルミニ
ウム合金などの軽量かつ靭性の高い素材から中空の角筒
柱状に形成されている。その前端には、左右の側板52
と、この側板52の下端を連結する側面視L字状の底板
53からなるセンサ支持部材54がボルトにより固定さ
れている。一方の側板52には第1軸部材55が突出し
て設けられ、その先端には簡易着脱式軸受56が設けら
れている。この簡易着脱式軸受56は、レベリングアー
ム11の側面に突出して設けられた第2軸部材57に接
続して用いられるもので、内部に周溝を有するカプラ5
8を軸方向に移動させることにより着脱を行うようにな
っている。軸部材55,57と着脱式軸受56のカプラ58
は、支持部材を構成している。
上記底板53の水平部には傾斜角を検知する角度センサ
59が取り付けられ、また、垂直部には下方に向けて超
音波を放射して対向面(地面)との間の距離を検知する
第1超音波センサ(遠隔距離センサ)60が取り付けら
れている。レベリングアーム11の第2軸部材57の位
置は、レベリングアーム11の回動中心(枢軸12)と
同じであることが望ましいが、図示例のようにずれてい
てもそのずれ量が小さければ、舗装厚の測定誤差は無視
できる程度に小さくなるので支障はない。
スクリードフレーム14の側面には、スクリードフレー
ム14にチェーン止めされたピン61を縦に着脱自在に
支持する支持金具62が設けられ、このピン61には、
一対のパイプ63a,63bを板状部材で接続した連結金具6
4が、一方のパイプ63aを挿通されてピン61回りに水
平面内で回動自在に取り付けられている。連結金具64
の他方のパイプ63bには、アーム受け部材65が上下方
向に摺動自在に挿通されて取り付けられている。このア
ーム受け部材65は、上記他方のパイプ63bに挿通され
た連結棒66と、この連結棒66の上端に取り付けられ
て基準部材51を挟み込む断面U字状の支持部材67
と、この支持部材67の第1側板68に支持された軸6
9の先端に取り付けられて垂直面内で回動自在に設けら
れた一対の第1カムフォロワ70と、連結棒66の下端
に取り付けられてスクリードスライドプレート71を挟
み込む一対の第2側板72と、一方の第2側板72に取
り付けられてスクリードスライドプレート71の上端に
当接する第2カムフォロワ73とから構成されている。
上記スクリードスライドプレート71は、左右のスクリ
ード13にそれぞれ取り付けられた垂直板であり、舗装
幅を変えるためにスクリード13を走行車両1の幅方向
に伸縮した場合にも、第2カムフォロワ73が常にこの
スクリードスライドプレート71に当接し、基準部材5
1後端のスクリード下面に対する高さ位置が一定に保た
れるようになっている。
基準部材51の長さ方向中央には、前端部とほぼ同じ側
板74と底板75とからなるセンサ支持部材76が取り
付けられ、その垂直部には第2超音波センサ(遠隔距離
センサ)77が設けられている。
上記2つの遠隔距離センサ60,77及び角度センサ59の
検知出力は、舗装厚算出装置78に入力されるようにな
っている。(第8図参照) この舗装厚算出装置78は、入力されてくる各超音波セ
ンサ60,77、角度センサ59のデータの内、走行距離計
39の計数値が超音波センサ間の水平距離(=m)増え
る毎に得られるデータを順次入力して計算する。すなわ
ち、n回目の第1超音波センサ60の測定値をan、第2
超音波センサ77の測定値をbn、角度センサ59の測定
値(水平線に対する傾斜角度に換算した値)θnとする
と、電圧等のアナログ信号として入力されたこれらデー
タをA/D変換器38によりデジタル信号に換えて演算部
41に送る。
演算部41では、これらのデータをもとに、次のような
演算が行われる。(第7図参照) δn=(bn-an)cosθn+m・sinθn…(8) そして、このδnをデータ記憶部43に送って記憶させ
る。そして、この記憶部43から前回の算出値δn−
を呼び出し、新たに測定され算出されたan,bn,θnの
データから、n回目の測定位置における舗装厚tnを、次
の式に従って計算する。
tn=bn−L′+(δn−−m・sinθn)/cosθn……
(9) なお、標準状態における超音波センサ60,77の下端と路
面との距離は同一に設定してあり、このときのスクリー
ド下面とセンサ下端との垂直距離をL′(一定)として
いる。
上記の式について、第7図を参照して説明する。第n回
目の測定位置において、カムフォロワ70による基準部
材51の支え点に基準部材51に対して垂直におろした
線l′と未舗装路面との交点をA、舗装後の路面との交
点をA′、第2超音波センサ77の下端をP、第1超音
波センサ60の下端をQ、直線l′と直線QPの交点を
O、超音波センサ77,60の路面への対向点をB,C、点B,C
の高さの差をδn、▲′▼の長さをL′(一定)と
すると、 bn cosθn+m・sinθn=an cosθn+δn……(10) (L′+tn)cosθn+m・sinθn=bn cosθn+δn−
……(11) が成立する。なお、(10)式は点Qの点Bに対する高さで
あり、(11)式は点Pの点Aに対する高さである。また、
ここで測定する厚さtnは、鉛直方向の厚さではなく、レ
ベリングアーム11の水平部に直交する方向の厚さであ
り、鉛直方向の厚さtn′の値は次の範囲にある。
tn cosθn≦tn′≦tn/cosθn……(12) 舗装厚の値としては、路面の傾斜に沿った測定値である
tnの方が近いと思われるが、いずれを採用してもよい。
以上のように、第1超音波センサ60と第2超音波セン
サ77及び第2超音波センサ77とスクリード13下面
中央の進行方向距離が、それぞれ等しく設定されている
ので、n回目の測定において未舗装時の2点の絶対高さ
の差がδnで表され、次回の測定で舗装後の高さの差が
求まり、これらの差が舗装厚となる。
上記の計算式においては、路面の傾斜を走行距離計39
の計数値に反映させていないが、この発明の方法では、
レベリングアーム11に沿って測定間隔mを設定してい
るので、特に補正を行う必要性は少ない。
上記のようにして得られたtnは、I/O(入力−出力)イ
ンターフェイス44に送られてアナログ信号に変換さ
れ、さらに、運転席S等に設置された液晶(LCD)などか
らなる舗装厚表示装置43に送られて表示される。
なお、これらの測定データは、走行距離計39の計数値
が一定値(=m)づつ増えたときに舗装厚算出装置78
に入力されたものが同一の系統のデータとして採用され
るが、この距離mより小さな走行間隔で複数系統のデー
タを採取し計算すれば、ほぼ連続的に舗装厚の測定が行
える。
上記のような舗装厚測定装置を備えたアスファルトフィ
ニッシャAFによって道路のアスファルト舗装を行う場
合には、従来同様、走行車両1を一定速度で走行させな
がら、ホッパ9に投入したアスファルト合材をフィーダ
(図示略)によってスクリュー10に送り、スクリード
13の前部に一様に供給する。このとき、スクリードフ
レーム14とレベリングアーム11の後端の取付部材2
8との間に設けられた取付角度調整装置(図示略)を適
当に調節しておき、また、スクリードシリンダ15は自
由な状態としておく。これにより、スクリード13は、
アスファルト合材の抵抗によって上に押し上げられ、ま
た、スクリード13自体の重量によってアスファルト合
材が圧縮されるが、その抵抗とスクリード13の重量が
釣りあった状態で各レベリングアーム11の傾斜状態が
決まり、スクリード13の底面が水平面となす角度(ア
タック角)が決まってアスファルト合材が所定の舗装厚
で路上に敷き均される。
このとき、舗装厚算出装置78においては、超音波セン
サ60,77及び角度センサ59の検知値、an,bn,θnがA/
D変換器38を介してI/Oインターフェイス40に、また
走行距離計39の出力が直接I/Oインターフェイス40
に順次入力され、これらのデータは連続的に演算部41
に送られる。そして演算部41においては、走行距離計
39の計測値がm増える毎にデータを選んで、(8)式に
従ってδnを算出し、データ記憶部42に記憶される。
そして、前回の算出値δn−と今回の測定値とから
(9)式に従って舗装厚tnを算出し、I/Oインターフェイス
44を介して舗装厚表示装置43に出力して、表示す
る。この過程は複数の系統のデータを順次選択し、それ
に基づいて算出を行うので、舗装厚は連続的に測定され
て表示される。
そして、作業者は、この舗装厚tnの表示値を確認しなが
ら舗装作業を進めればよい。
上記例においては、路面距離計35を超音波センサ60,7
7のような非接触型のセンサだけで構成し、しかも、セ
ンサ支持部材54,76を用いて路面に比較的近いところか
ら測定しているから、センサの指向性も充分であり、正
確な測定値が得らる。
[発明の効果] 本発明の敷き均し機械における舗装厚測定装置は前記の
構成とされているので、次の効果がある。
(a)基準部材は、その前端を、上記レベリングアーム
の前端側の部分に支持部材を介して着脱自在に取り付け
られるとともに、後端を、上記アーム受け部材に長手方
向に移動自在に支持されて、上記支持部材に設けた回動
軸部を支点に走行車両の走行方向に沿う鉛直面内で上下
に回動自在に設けられているので、舗装作業中の負荷等
によってレベリングアームが変形してもその影響を受け
ることがなく、舗装厚を正確に測定することができる。
(b)スクリードフレームには、アーム受け部材が上下
自在に設けられるとともに、上記スクリードには、該ス
クリードと一緒に走行車両の幅方向に移動するスクリー
ドスライドプレートが、上記アーム受け部材を支え、か
つアーム受け部材に対して相対的に移動自在に取り付け
られており、舗装作業中の負荷等でレベリングアームや
スクリードフレームが変形したり、或いは調整やクラウ
ン等によってスクリードフレームに対するスクリードの
上下の取付け位置が変わるようなことがあっても、スク
リード底面からのアーム受け部材の高さ、つまり基準部
材後端の高さが変化することなく一定に保たれるので、
この点でも舗装厚を正確に測定することができる。
(c)遠隔距離センサを備えた基準部材が、上記のよう
に敷き均し機械に着脱自在に独立して取り付けられる構
成とされているので、敷き均し機械の機種等に幅広く対
応することができ、また例えば、レベリングアームの長
さの異なる敷き均し機械に装着する場合、中央の第2遠
隔距離センサの取付け位置を変えるなど、きわめて簡単
な修正で使用することができる。しかも、舗装厚の算出
に必要な各種の定数を測定装置の装着後一々実測によっ
て設定する必要がない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の舗装厚測定装置の要部を
示す図、第2図はその要部の拡大図、第3図は第2図の
III−III矢視図、第4図は第1図の要部の拡大図、第5
図は第4図のV−V矢視図、第6図は第5図のVI−VI矢
視図、第7図は舗装厚算出の機構を示す略図、第8図は
舗装厚測定装置の構成を示す図、第9図及び第10図は
従来例を示す図、第11図は従来例の舗装厚算出装置の
構成を示す図、第12図は舗装厚算出の概要を示す図で
ある。 1……走行車両、11……レベリングアーム、 13……スクリード、51……基準部材、 59……角度センサ、 60,77……超音波センサ(遠隔距離センサ)、 78……舗装厚算出装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後町 知宏 東京都中央区京橋1目19番11号 日本鋪道 株式会社内 (72)発明者 山辺 生雅 東京都中央区京橋1目19番11号 日本鋪道 株式会社内 (72)発明者 大宮 和貴 東京都中央区京橋1目19番11号 日本鋪道 株式会社内 (72)発明者 宮崎 一郎 東京都中央区京橋1目19番11号 日本鋪道 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−272803(JP,A) 特開 昭63−147003(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】舗装材料を路面に供給し、枢軸を支点に上
    下に回動するレベリングアームにスクリードフレームを
    介して懸吊されたスクリードで敷き均して路面を舗装す
    る走行車両と、該走行車両に舗装後路面と未舗装路面と
    に掛け渡されるようにかつ走行方向に沿う鉛直面内で上
    下に回動自在に設置された基準部材と、この基準部材に
    間隔をあけて路面の複数の点に向けて固設された遠隔距
    離センサと、それぞれの遠隔距離センサの測定値から各
    路面の計測地点の絶対高さの差を求めるとともにこのデ
    ータを蓄積し、ある2地点の未舗装時における高さの差
    と一方が舗装された後の高さの差とから舗装厚を算出す
    る舗装厚算出装置とを備えた敷き均し機械における舗装
    厚測定装置において、上記スクリードフレーム(14)
    には、アーム受け部材(65)が上下自在に設けられる
    とともに、上記スクリード(13)には、該スクリード
    (13)と一緒に走行車両(1)の幅方向に移動するス
    クリードスライドプレート(71)が、上記アーム受け
    部材(65)を支え、かつアーム受け部材(65)に対
    して相対的に移動自在に取り付けられ、また上記基準部
    材(51)は、その前端を、上記レベリングアーム(1
    1)の前端側の部分に支持部材(55〜58)を介して
    着脱自在に取り付けられるとともに、後端を、上記アー
    ム受け部材(65)に長手方向に移動自在に支持され
    て、上記支持部材(55〜58)に設けた回動軸部を支
    点に走行車両(1)の走行方向に沿う鉛直面内で上下に
    回動自在に設けられ、かつ上記アーム受け部材(65)
    は基準部材(51)の後端と、スクリードフレーム(1
    4)の少なくとも一方と着脱自在に連結されていること
    を特徴とする敷き均し機械における舗装厚測定装置。
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