JPH06207404A - 敷均し機械 - Google Patents

敷均し機械

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JPH06207404A
JPH06207404A JP29709091A JP29709091A JPH06207404A JP H06207404 A JPH06207404 A JP H06207404A JP 29709091 A JP29709091 A JP 29709091A JP 29709091 A JP29709091 A JP 29709091A JP H06207404 A JPH06207404 A JP H06207404A
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Fumio Goto
文夫 後藤
Makio Fujita
巻雄 藤田
Tetsuo Ogawa
哲夫 小川
Masaaki Saito
雅昭 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 スクリード5の作業角を、舗装材料、舗装厚
等にしたがって演算する演算部33と、スクリード5の
傾斜を検出する傾斜センサS3とを有しており、演算部
33によりスクリード5の作業角を演算し、この演算結
果と傾斜センサS3により検出される傾斜角度とを比較
しながらスクリード5を作業角に応じた傾斜角度にセッ
トする。 【効果】 作業者の経験等に頼る必要がなく、容易かつ
安定してスクリード5の傾斜角度のセットが行なわれる
ことになり、この作業に要する時間を大幅に低減するこ
とができ、安定した敷均し厚さを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスファルトフィニッ
シャやベースペーバ等の敷均し機械に関する。
【0002】
【従来の技術】アスファルトフィニッシャ等、レベリン
グアームの後端部に設けられたスクリードによりアスフ
ァルト合材等の舗装材料を敷均す敷均し機械で舗装を行
なう場合において、敷均しする直前のスクリードの作業
角に応じた傾斜角度のセットは、非常に困難な作業であ
り、従来は作業者の経験等に頼って行なわれていた。ま
た、敷均し機械がスクリードを前後に並列して複数有し
ている場合、作業角に応じて設定される各スクリード間
の段差の調整も、同様に非常に困難な作業であり、従来
は作業者の経験等に頼って行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、スク
リードの傾斜角度のセットおよび段差の調整は非常に困
難であり、これらが適正にセットされていないと敷均し
した部分の厚みが薄くなったり厚くなったりして、敷均
し後の手直しに非常に多くの労力を費やさなければなら
ないという問題があった。
【0004】したがって、本発明の第一の目的は、スク
リードの傾斜角度のセットを容易にし安定した敷均し厚
さを得ることができる敷均し機械を提供することであ
る。また、本発明の第二の目的は、スクリードが並列し
て複数設けられている場合に各スクリードの段差の調整
を容易にし、安定した敷均し厚さを得ることができる敷
均し機械を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために本発明の請求項1記載の敷均し機械は、レベリ
ングアームの後端部に設けられたスクリードにより舗装
材料を敷均すものであって、前記スクリードの作業角
を、舗装材料、舗装厚等にしたがって演算する演算部
と、前記スクリードの傾斜を検出する傾斜センサとを有
することを特徴としている。
【0006】また、上記第二の目的を達成するために本
発明の請求項2記載の敷均し機械は、レベリングアーム
の後端部に並列して設けられた複数のスクリードにより
舗装材料を敷均すものであって、前記スクリードの作業
角を、舗装材料、舗装厚等にしたがって演算するととも
に該作業角にしたがって各スクリード間の段差値を演算
する演算部と、該演算部により演算された段差値によっ
て各スクリード間の段差を調整する段差調整機構を具備
することを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明の請求項1記載の敷均し機械によれば、
演算部によりスクリードの作業角を舗装材料、舗装厚等
にしたがって演算し、この演算結果と傾斜センサにより
検出される傾斜角度とを比較しながらスクリードを作業
角に応じた傾斜角度にセットすることになる。したがっ
て、作業者の経験等に頼る必要がなく、容易かつ安定し
てスクリードの傾斜角度のセットが行なわれることにな
る。
【0008】本発明の請求項2記載の敷均し機械によれ
ば、スクリードが並列して複数設けられている場合に、
演算部により舗装材料、舗装厚等にしたがって演算した
作業角に応じて各スクリード間の段差値を演算し、この
段差値に応じて段差調整機構により各スクリード間の段
差を調整する。したがって、作業者の経験等に頼る必要
がなく、容易かつ安定して各スクリード間の段差の調整
が行なわれることになる。
【0009】
【実施例】図1ないし図7は本発明の一実施例によるア
スファルトフィニッシャ(敷均し機械)を示すもので、
図中符号1はアスファルトフィニッシャAFの走行車両
である。この走行車両1には、舗装材料であるアスファ
ルト合材を入れるホッパ2と、ホッパ2内のアスファル
ト合材を後方(図1で右方)に移送するフィーダ3と、
フィーダ3で送られてきたアスファルト合材Bを左右に
均等に広げるスクリュ4と、該スクリュ4によって広げ
られたアスファルト合材Bを敷均す前後に並列して位置
をずらした左右一対のスクリード5が設けられている。
各スクリード5は走行車両1の側面に枢軸6を中心に上
下に揺動自在に取り付けられたレベリングアーム7,7
(図1と図2では手前側のレベリングアーム7しか示さ
れていない)の後端部にスクリードフレーム8を介して
懸吊されている。各レベリングアーム7の後端部には、
基端が走行車両1の後端上部に回動自在に連結された左
右一対のスクリードシリンダ9のロッドの先端が回動自
在に連結されており、これらのスクリードシリンダ9を
操作することによって各スクリード5が枢軸6を中心に
して上下に移動できるようになっている。スクリードシ
リンダ9は図1でレベリングアーム7の上側に配設さ
れ、また、図2では下側に設けられているが、機能的に
は同一である。枢軸6は走行車両1に設けられたレベリ
ングシリンダ10によって上下動自在である。なお、上
記アスファルトフィニッシャAFの基本構造は周知であ
る。
【0010】また、符号11は測定装置である。測定装
置11は、スクリードフレーム8の上面に固着された支
持部材12に後端を支え軸13で枢着されて走行方向に
沿う鉛直面内で回動自在に設けられた基準部材14と、
レベリングアーム7に固着された取付部材15に枢着さ
れるとともにピストンロッド16aを基準部材14に固
着された取付部材17に枢着して設けられた油圧シリン
ダ16と、基準部材14の上面に設置され、基準部材1
4の傾斜を検出して油圧シリンダ16の制御バルブ(図
示せず)に制御信号を送るスロープコントローラ18
と、基準部材14に固着した取付部材19,20に個々
に枢着された第1距離センサ21、および第2距離セン
サ22とから構成されている。取付部材19は基準部材
14の先端に固着され、また他の取付部材20は、取付
部材19と支え軸13間の取付部材19から1/3後方
の位置に設けられている。支え軸13は左右のスクリー
ド5,5の中間に位置している。スロープコントローラ
18は傾斜角度の測定機能を有し、基準部材14の傾斜
角がゼロ(水平)となるよう制御する。
【0011】距離センサ21,22は筒状部材23と棒
状部材24およびポテンショメータ(図示せず)とから
成る。筒状部材23と棒状部材24とは伸縮自在に相互
に嵌合している。ポテンショメータは筒状部材23と棒
状部材24の相対変位を電気信号に換える。
【0012】各距離センサ21,22の棒状部材24,
24の下端には連結部材25が枢着されている。連結部
材25は各棒状部材24,24の枢着位置の下面にそれ
ぞれ車輪26を備え、走行車両1に連結棒(図示せず)
で連結されている。連結部材25は走行車両1に牽引さ
れて路盤面を走行し、路盤面の凹凸を距離センサ21,
22に伝える。走行車両1には走行距離計27(図7)
が設けられている。
【0013】距離センサ21,22と走行距離計27に
は制御装置30が接続されている。制御装置30は、距
離センサ21,22のアナログ出力を受け、これをデジ
タル出力に変換するA/D(アナログ−デジタル)変換
器31と、このA/D変換器31及び走行距離計27の
各デジタル出力が入力されるI/O(入力−出力)イン
ターフェイス32と、このI/Oインターフェイス32
からのデータに基づいて演算を行う演算部33と、この
演算部33で得られた数値を入力して記憶し、また演算
部に出力するデータ記憶部34とを有しており、この数
値等を走行車両1の運転席など適宜箇所に設けられた表
示装置36に送るようになっている。演算部33はこれ
から舗装するのに必要なアスファルト合材量(残必要合
材量)の演算や後述のスクリードの初期設定等にも使用
される。
【0014】制御装置30は、走行車両1が、基準部材
14の取付部材19から支え軸13までの間の長さ3L
1(図8)の1/3の距離L1を走行する毎に測定された
距離センサ21,22からの測定信号等にもとづいて下
記の演算をする。
【0015】すなわち、一対の距離センサ21,22に
よって同時測定された二つの測定地点P1,P2、P2
3、P3,P4の高低差を演算し、また基準点となって
いる支え軸13位置(図8でP1)の舗装厚tを演算
し、更に基準点位置の測定地点P1よりtだけ上方の
1′と、該測定地点P1の前方(図8と図9で左方)に
並ぶ他の測定地点P2,P3,P4より目標舗装厚t*だ
け上方のP2′,P3′,P4′とを結ぶ直線T1,T2
3のうちの1本の直線、あるいはそれらの複数の直線
を平均化等の演算処理を行って得られた1本の直線を舗
装厚基準直線として割り出すとともに、走行距離計27
から入力された舗装距離とキーボード等の入力装置で入
力された、今までの舗装幅と、今までのアスファルト合
材の使用量、これからの舗装幅、及びこれからの舗装距
離から残必要合材量を割り出す。なお、路盤面が角度θ
で傾斜している場合は、走行車両1の演算舗装距離をL
1secθとすることが好ましい。
【0016】高低差は、n回目の第1距離センサ21の
測定結果がNn、第2距離センサ22の測定結果がMn
あり、前回、つまりn−1回目の両距離センサ21,2
2の測定結果がNn-1,Mn-1、前々回の測定結果がN
n-2,Mn-2であった場合、次の(1),(2),(3)式を演
算して算出する。 N回目 Mn−Nn ……(1) N−1回目 Mn-1−Nn-1 ……(2) N−2回目 Mn-2−Nn-2 ……(3) また、舗装厚tは次の(4)式を演算する。 t=Mn+(Mn-2−Nn-2)+(Mn-1−Nn-1)−L2……(4)
【0017】ここで(Mn-2−Nn-2)は、P1とP2の高
低差、つまりδ1であり、(Mn-1−Nn-1)はP2とP3
の高低差δ2である。またL2はスクリード5の底面から
基準部材14までの高さで一定である。
【0018】また、制御装置30は、例えば図8で基準
測定地点P1以外の測定地点が1個(P2)の場合、P1
りtだけ上方の点P1′とP2よりt*だけ上方の点
2′を結ぶ直線T1を舗装厚基準直線とし、また基準測
定地点P1以外の測定地点が2個以上の場合、基準測定
地点P1と他の測定地点P2,P3,P4との高低差、及び
距離から、基準測定地点P1よりtだけ上方の点P1′と
他の測定地点P2,P3,P4よりt*だけ上方の点
2′,P3′,P4′を結ぶ直線T1,T2,T3のうち最
も高い直線T2を舗装厚基準直線として割り出す。
【0019】さらに、この結果を使用し、各スクリード
5が舗装厚基準直線T1、或はT2上を移動して舗装が行
われるように、フィーダ3によるアスファルト合材Bの
供給量や、スクリードシリンダ9によるスクリード5の
作業角α、走行車両1の速度等を制御する構成となって
いる。なお、敷均し機械は、図のクローラの代わりに車
輪を用いたものや、距離センサ21,22を超音波式あ
るいはレーザ式としたものなど、いろいろあるが、その
ような細部構造は任意である。
【0020】前記スクリードフレーム8はその後部(図
1と図2で右端部)を取付軸40でレベリングアーム7
に枢支されて上下に回動自在とされている。スクリード
フレーム8の前部にはブラケット41が固定され、該ブ
ラケット41にはナット部材42(図3、図4)が揺動
軸43をブラケット41に枢着して前後方向(図1と図
2で左右方向)のほぼ鉛直な面内で揺動自在に取り付け
られている。また、レベリングアーム7のナット部材4
2に対向する部分には枠44が固定され、該枠44とレ
ベリングアーム7には軸受45が揺動軸46(図4)を
それらに枢着してこれも前後方向のほぼ鉛直面内で揺動
自在に設けられている。軸受45には角度調整ネジ47
が軸方向の動きを止められた状態で周方向に回転自在に
挿通され、その下部をナット部材42に螺入させてい
る。したがって角度調整ネジ47を周方向に回転させる
と、スクリードフレーム8が取付軸40を支点にレベリ
ングアーム7に対して上または下に回動してスクリード
5の作業角αを変化させる。
【0021】軸受45にはブラケット48(図3)が取
り付けられ、油圧モータ等の作業角調整用アクチュエー
タ49を支持している。作業角調整アクチュエータ49
は角度調整ネジ47を周方向に回転させる。角度調整ネ
ジ47には平歯車50,51と傘歯車52,53を介し
てポテンショメータ54が連絡されている。ポテンショ
メータ54は、角度調整ネジ47の回転角度を検知して
制御装置30に出力する。平歯車51と傘歯車52を軸
支した回転軸55は軸受45に取り付けられた他の軸受
56に軸支されるとともに、ポテンショメータ54はブ
ラケット48に支持されている。
【0022】符号60(図5および図6)は段差調整ネ
ジである。段差調整ネジ60はその軸方向の動きを止め
られた状態で周方向に回転自在にスクリードフレーム8
に軸支されており、その下部を後方(図2で右方)のス
クリード5側に設けられたネジ穴61に螺入させてい
る。段差調整ネジ60はスクリードフレーム8に所要の
間隔で2本軸支され(図6では重なっている)、チェー
ンホイール62とエンドレスチェーン63等で相互に連
絡されている。各段差調整ネジ60,60は、油圧モー
タ等の段差調整用アクチュエータ64に、これに固定し
たチェーンホイール65と一方の段差調整ネジ60に固
定したチェーンホイール66とこれらに掛け渡したエン
ドレスチェーン67を介して連結されており、相互に同
期して周方向に回転させられ、後方のスクリード5を前
方のスクリード5に対して上または下に動かす。他方の
段差調整ネジ60には傘歯車68,69を介してポテン
ショメータ等の段差検知センサ70が連絡されている。
段差検知センサ70は段差調整ネジ60の回転角度を検
知して制御装置30に出力するもので、スクリードフレ
ーム8にブラケット71を介して取り付けられている。
なお、上記した段差調整ネジ60〜エンドレスチェーン
67が本実施例の段差調整機構59を構成するものであ
る。
【0023】レベリングアーム7の前端部には、ガイド
ローラ72,73(図2)が設けられている。ガイドロ
ーラ72,73は、レベリングシリンダ10によるレベ
リングアーム7の上下に際し、走行車両1に固定された
案内74に沿って上下する。
【0024】スクリードシリンダ9と、レベリングシリ
ンダ10、作業角調整アクチュエータ49等は、「手
動」の場合においてはオペレータによって手動操作さ
れ、また「自動」の場合は制御装置30により自動制御
される。また走行車両1には傾斜センサS2が、スクリ
ードフレーム8には傾斜センサS3がそれぞれ設けられ
ており、傾斜センサS2では走行車両1の水平面に対す
る傾斜角度θ2を、傾斜センサS3ではスクリードフレー
ム8の水平面に対する傾斜角度θ3を個々に検知して制
御装置30に出力する構成となっている。なお、これか
ら舗装する路盤面の水平面に対する傾斜角度θ1を直接
検知する路盤面傾斜センサS1(図7)を設け、路盤面
の状況等に応じて、この路盤面傾斜センサS1からの信
号あるいは上記傾斜センサS2からの信号のいずれかを
選択的に適宜採用することになる。また、上述したポテ
ンショメータ等の段差検知センサ70からの信号により
前後のスクリード5,5間の段差Dを検知して制御装置
30に出力するようになっている。
【0025】制御装置30では、これら傾斜センサ
2、傾斜センサS3、路盤面傾斜センサS1および段差
検知センサ70からのアナログ出力を受け、これをA/
D(アナログ−デジタル)変換器31でデジタル出力に
変換し、この各デジタル出力をI/O(入力−出力)イ
ンターフェイス32に入力し、このI/Oインターフェ
イス32からのデータに基づいて演算部33において適
宜演算を行なうことになる(後述する)。また、この演
算部33で得られた数値をデータ記憶部34で記憶し、
この数値等を適宜読み出して走行車両1の運転席など適
宜箇所に設けられた表示装置36に表示させることにな
るとともに、調整部81にデータを適宜送ることにな
る。
【0026】次に上記のように構成されたアスファルト
フィニッシャにおけるスクリードの初期設定方法を説明
する。舗装の開始に先立って制御装置30に、舗装速
度、舗装厚、舗装面圧値、舗装材料すなわちアスファル
ト合材の種類等を必要に応じて適宜組合わせて入力装置
80(図7)によりインプットして制御装置30を作動
させる。制御装置30は上記でインプットされた制御値
にしたがって走行車両1の走行速度を定め、またスクリ
ードシリンダ9とレベリングシリンダ10及び作業角調
整アクチュエータ49の作動を制御して設定舗装厚が得
られるようにスクリード5の高さを調整するとともに、
スクリード5の作業角αを定める。ここでスクリード5
の作業角αは、図10に示すように、作業角αをx、舗
装速度をyとした場合、次式(5)によって表される。 y=ax+b ……(5) 但し、aは舗装厚と舗装面圧値によって異なり、一般に
は、舗装厚が大きくなるほど小さくなり、舗装面圧値が
大きくなる程小さくなる。またbも舗装厚と舗装面圧値
によって異なり、舗装厚が大きくなる程大きくなり、舗
装面圧値が大きくなる程大きくなる。したがって、制御
装置30は、舗装厚と舗装面圧値ごとに定められた、例
えば図10のようなプログラムにしたがってスクリード
5の作業角αを設定する。
【0027】そして、走行車両1に設けられた傾斜セン
サS2により検知された走行車両1の傾斜角度θ2、ある
いは図示せぬ路盤面傾斜センサにより検知された路盤面
の傾斜θ1のいずれかを路盤面の状況等に応じて選択
し、上記設定されたスクリード5の作業角αから次式
(6)あるいは(7)にもとづいてスクリードの下面の水平
面に対する設定傾斜角度θ3’を設定することになる。 θ3’=θ2+α……(6) または θ3’=θ1+α……(7) そして、このようにして設定されたスクリード下面の設
定傾斜角度θ3’をデータ記憶部34に記憶させるとと
もに、走行車両1の運転席など適宜箇所に設けられた表
示装置36に表示させる。
【0028】一方、前後のスクリード5,5間の段差値
D’は、制御装置30の演算部33において、後方のス
クリード5の幅をwとした場合次式(8)にもとづいて設
定することになる。 D’=wtanα ……(8) そして、このようにして設定された前後のスクリード
5,5間の段差値D’をデータ記憶部34に記憶させる
とともに、走行車両1の運転席など適宜箇所に設けられ
た表示装置36に表示させる。
【0029】ここで、上記にしたがって設定されたスク
リード5の下面の水平面に対する傾斜角度θ3’、前後
のスクリード5,5間の設定段差値D’、傾斜センサS
3により検知されたスクリードフレーム8の傾斜角度す
なわち実際のスクリードの下面の水平面に対する傾斜角
度θ3および段差検知センサ70により検知された実際
の前後のスクリード5,5間の設定段差Dを、演算部3
3は調整部81に出力することになる。
【0030】そして、調整部81では、上記設定された
スクリード5の下面の水平面に対する傾斜角度θ3
と、傾斜センサS3により検知された実際のスクリード
5の下面の水平面に対する傾斜角度θ3とを比較し、こ
れらが一致するまで作業角調整用アクチュエータ49を
適宜駆動させることになる。その一方で、上記設定され
た前後のスクリード5,5間の設定段差値D’と、段差
検知センサ70により検知された実際の前後のスクリー
ド5,5間の段差Dとを比較し、これらが一致するまで
段差調整用アクチュエータ64を適宜駆動させることに
なる。
【0031】なお、上記調整は、表示装置36のデータ
を見ながら作業者が手動で行なうことも勿論可能であ
る。また、スクリード5の高さと作業用α等は、アスフ
ァルト合材の種類、或いは前に述べた舗装厚基準直線と
いった過去の舗装データがあるような場合には、それら
のデータにより修正する。過去の舗装データがなかった
り、あっても利用できないような場合には、制御装置3
0に別途にインプットされた標準的なデータを利用する
場合もある。
【0032】上記のようにしてスクリード5が所定の高
さ、段差Dおよび傾斜角度θ3にされ終わると、スクリ
ードシリンダ9とレベリングシリンダ10は固定状態と
され、舗装が開始される。アスファルト合材Bの敷均し
によってスクリード5に揚力が生じるが、その大きさは
シリンダ9,10の油圧によって検知する。そしてスク
リード5の揚力が所定値に達したらスクリードシリンダ
9とレベリングシリンダ10のいずれか一方を自由状態
にして正規な舗装に入る。
【0033】なお、スクリード5を1個しか持たないア
スファルトフィニッシャの場合は、段差の調整が不要で
あることは言うまでもない。また、アスファルト合材以
外の舗装材料(例えばコンクリート、砂利等)を敷均す
敷均し機械に適用することも勿論可能である。さらに、
スクリードが3個以上並列して設けられたものであって
も、上述したものと同様に構成すれば同様の効果を発揮
することができることは勿論であり、この場合の並列と
は上記実施例で示したように前後に位置をずらした状態
で並ぶものをも含むもので、決して相互に離間した状態
で並ぶものを意味するのではない。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の敷均し機械によれば、演算部によりスクリードの
作業角を舗装材料、舗装厚等にしたがって演算し、この
演算結果と傾斜センサにより検出される傾斜角度とを比
較しながらスクリードを作業角に応じた傾斜角度にセッ
トすることになる。したがって、作業者の経験等に頼る
必要がなく、容易かつ安定してスクリードの傾斜角度の
セットが行なわれることになる。よって、この作業に要
する時間を大幅に低減することができ、安定した敷均し
厚さを得ることができる。
【0035】また、本発明の請求項2記載の敷均し機械
によれば、スクリードが並列して複数設けられている場
合に、演算部により舗装材料、舗装厚等にしたがって演
算した作業角に応じて各スクリード間の段差値を演算
し、この段差値に応じて段差調整機構により各スクリー
ド間の段差を調整する。したがって、作業者の経験等に
頼る必要がなく、容易かつ安定して各スクリード間の段
差の調整が行なわれることになる。よって、この作業に
要する時間を大幅に低減することができ、安定した敷均
し厚さを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による敷均し機械(アスファ
ルトフィニッシャ)を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施例による敷均し機械(アスファ
ルトフィニッシャ)のレベリングアームとスクリード等
との関係を示す側面図である。
【図3】本発明の一実施例による敷均し機械(アスファ
ルトフィニッシャ)の角度調整ネジとスクリードフレー
ム等の関係を示す側面図である。
【図4】図3を右から左に見た一部破断の正面図であ
る。
【図5】本発明の一実施例による敷均し機械(アスファ
ルトフィニッシャ)の段差調整機構とスクリードフレー
ム等の関係を示す一部破断の側面図である。
【図6】本発明の一実施例による敷均し機械(アスファ
ルトフィニッシャ)の段差調整用アクチュエータと2本
の段差調整ネジ等の関係を示す正面図である。
【図7】本発明の一実施例による敷均し機械(アスファ
ルトフィニッシャ)の制御装置を示すブロック図であ
る。
【図8】舗装厚測定理論の説明図である。
【図9】舗装厚基準直線の説明図である。
【図10】作業角と作業速度との関係を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
5 スクリード 7 レベリングアーム 33 演算部 59 段差調整機構 AF アスファルトフィニッシャ(敷均し機械) S3 傾斜センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 雅昭 神奈川県横浜市磯子区新磯子町27番地 株 式会社新潟鉄工所横浜開発センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レベリングアームの後端部に設けられた
    スクリードにより舗装材料を敷均す敷均し機械におい
    て、 前記スクリードの作業角を、舗装材料、舗装厚等にした
    がって演算する演算部と、 前記スクリードの傾斜を検出する傾斜センサとを有する
    ことを特徴とする敷均し機械。
  2. 【請求項2】 レベリングアームの後端部に並列して設
    けられた複数のスクリードにより舗装材料を敷均す敷均
    し機械において、 前記スクリードの作業角を、舗装材料、舗装厚等にした
    がって演算するとともに該作業角にしたがって各スクリ
    ード間の段差値を演算する演算部と、 該演算部により演算された段差値によって各スクリード
    間の段差を調整する段差調整機構を具備することを特徴
    とする敷均し機械。
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