JPH081045B2 - 敷均し機械 - Google Patents

敷均し機械

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JPH081045B2
JPH081045B2 JP3297090A JP29709091A JPH081045B2 JP H081045 B2 JPH081045 B2 JP H081045B2 JP 3297090 A JP3297090 A JP 3297090A JP 29709091 A JP29709091 A JP 29709091A JP H081045 B2 JPH081045 B2 JP H081045B2
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文夫 後藤
巻雄 藤田
哲夫 小川
雅昭 斎藤
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株式会社新潟鉄工所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスファルトフィニッ
シャやベースペーバ等の敷均し機械に関する。
【0002】
【従来の技術】アスファルトフィニッシャ等、レベリン
グアームの後端部に設けられたスクリードによりアスフ
ァルト合材等の舗装材料を敷均す敷均し機械で舗装を
行なう場合において、敷均し開始直前のスクリードの作
業角に応じた傾斜角度のセットは、非常に困難な作業で
あり、従来は作業者の経験等に頼って行なわれていた。
また、複数のスクリード前後及び左右に位置をずらし
て(正確には、前後及び左右に位置をずらし、かつ内側
の端部を互いに前後に重ねて)設けられた敷均し機械の
場合、作業角に応じて設定される各スクリード間の段差
の調整も、同様に非常に困難な作業であり、従来は作業
者の経験等に頼って行なわれている。なお、各スクリー
ド間の段差調整は、スクリードが取り付けられたスクリ
ードフレームを取付軸を支点に回動させると、取付軸に
近いスクリードに対して取付軸から遠いスクリードの上
下の動きが大きくなり、前部スクリードと後部スクリ
ドの舗装面に対する上下位置関係が崩れるため、これを
修正する上に必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、スク
リードの傾斜角度のセットおよび段差の調整は非常に困
難であり、これらが適正にセットされていないと舗装の
厚みが薄くなったり厚くなったりして、敷均し後の手直
しに非常に多くの労力を費やさなければならないという
問題があった。
【0004】したがって、本発明の第一の目的は、舗装
作業の開始時におけるスクリードの傾斜角度を自動的に
セットして安定した敷均し厚さを得ることができる敷均
し機械を提供することである。また、本発明の第二の目
的は、スクリードが前後及び左右に位置をずらして複数
設けられている場合に各スクリードの段差を自動的に
調整して安定した敷均し厚さを得ることができる敷均し
機械を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために本発明の請求項1記載の敷均し機械は、走行車
両に枢軸で前後方向に沿うほぼ鉛直面内で上下に揺動自
在に取り付けられたレベリングアームと、該レベリング
アームを走行車両に対して上記枢軸を支点に上下に回動
させるスクリードシリンダと、上記レベリングアームの
後端部に取付軸で前後方向に沿うほぼ鉛直面内で上下に
回動自在に枢支されたスクリードフレームと、該スクリ
ードフレームに取り付けられ舗装材料を敷き均すスクリ
ードと、上記レベリングアームとスクリードフレームと
の間に設けられ、上記取付軸を支点にスクリードフレー
ムを上下に回動させて上記スクリードの作業角を調整す
る作業角調整機構と、舗装材料が敷き均される路盤面の
傾斜を検出する第1傾斜センサと、上記スクリードの傾
斜を検出する第2傾斜センサと、インプットされた少な
くとも舗装材料の種類及び舗装厚にしたがって設定舗装
厚となる上記スクリードの高さ値と作業角を演算し、そ
の演算結果と上記両傾斜センサの検出信号に 基づいて上
記スクリードシリンダと上記作業角調整機構を作動させ
て上記スクリードの高さを上記高さ値に一致させるとと
もに、上記作業角となる傾斜角度にスクリードを傾斜さ
せ、また上記スクリードシリンダを固定状態にして舗装
を開始するとともに、舗装作業の進行によって上記スク
リードの揚力が所定値に達したところでスクリードシリ
ンダの固定を解除する制御装置とを具備した構成とし
た。制御装置で演算された数値等を表示する表示装置を
備えることが好ましい。
【0006】また、上記第二の目的を達成するために本
発明の請求項2記載の敷均し機械は、走行車両に枢軸で
前後方向に沿うほぼ鉛直面内で上下に揺動自在に取り付
けられたレベリングアームと、該レベリングアームを走
行車両に対して上記枢軸を支点に上下に回動させるスク
リードシリンダと、上記レベリングアームの後端部に取
付軸で前後方向に沿うほぼ鉛直面内で上下に回動自在に
枢支されたスクリードフレームと、該スクリードフレー
ムに前後及び左右に位置をずらして取り付けられ舗装材
料を敷き均す複数のスクリードと、上記レベリングアー
ムとスクリードフレームとの間に設けられ、上記取付軸
を支点にスクリードフレームを上下に回動させて上記ス
クリードの作業角を調整する作業角調整機構と、上記ス
クリードのうちの少なくとも一つのスクリードとスクリ
ードフレームとの間に設けられ、そのスクリードを他の
スクリードに対して上下させて両スクリード間の段差を
調整する段差調整機構と、舗装材料が敷き均される路盤
面の傾斜を検出する第1傾斜センサと、上記スクリード
の傾斜を検出する第2傾斜センサと、インプットされた
少なくとも舗装材料の種類及び舗装厚にしたがって設定
舗装厚となる上記スクリードの作業角と、スクリード間
の段差値を演算し、その演算結果と上記両傾斜センサの
検出信号に基づいて上記作業角調整機構と上記段差調整
機構を作動させて上記作業角となる傾斜角度にスクリー
ドを傾斜させるとともに、スクリード間の段差を上記段
差値に一致させる制御装置とを具備した構成とした。制
御装置で演算された数値等を表示する表示装置を備える
ことが好ましい。
【0007】
【作用】本発明の請求項1記載の敷均し機械において
は、制御装置は、スクリードの さ値と作業角を舗装材
料、舗装厚等にしたがって演算し、この演算結果と傾斜
センサの検出信号に基づいてスクリードの高さと傾斜角
を自動的にセットすることになる。したがって、作業
者の経験等に頼る必要がなく、容易かつ安定してスクリ
ードの高さと傾斜角度のセットが行なわれることにな
る。また、制御装置は、スクリードシリンダを固定状態
にして舗装作業を開始し、スクリードの揚力が所定値に
達したところでスクリードシリンダの固定を解除する。
【0008】本発明の請求項2記載の敷均し機械におい
ては、複数のスクリードが前後及び左右に位置をずらし
設けられている場合に、制御装置は、舗装材料、舗装
厚等にしたがって演算した作業角に応じて各スクリード
間の段差値を演算し、この段差値に応じて段差調整機構
により各スクリード間の段差を自動的に調整する。した
がって、作業者の経験等に頼る必要がなく、容易かつ安
定して各スクリード間の段差の調整が行なわれることに
なる。
【0009】
【実施例】図1ないし図7は本発明の一実施例によるア
スファルトフィニッシャ(敷均し機械)を示すもので、
図中符号1はアスファルトフィニッシャAFの走行車両
である。この走行車両1には、舗装材料であるアスファ
ルト合材を入れるホッパ2と、ホッパ2内のアスファル
ト合材を後方(図1で右方)に移送するフィーダ3と、
フィーダ3で送られてきたアスファルト合材Bを左右に
均等に広げるスクリュ4と、該スクリュ4によって広げ
られたアスファルト合材Bを敷均す前後及び左右に
置をずらした一対のスクリード5,5が設けられてい
る。各スクリード5,5は走行車両1の側面に枢軸6を
支点に走行車両1の走行方向(前後方向)に沿う鉛直面
内で上下に揺動自在に取り付けられたレベリングアーム
7,7(図1と図2では手前側のレベリングアーム7し
か示されていない)の後端部にスクリードフレーム8を
介して懸吊されている。各レベリングアーム7の後端部
には、基端が走行車両1の後端上部に回動自在に連結さ
れた左右一対のスクリードシリンダ9のロッドの先端が
回動自在に連結されており、これらのスクリードシリン
ダ9を操作することによって各スクリード5が枢軸6を
支点にして上下に移動できるようになっている。スクリ
ードシリンダ9は図1でレベリングアーム7の上側に配
設され、また、図2では下側に設けられているが、機能
的には同一である。枢軸6は走行車両1に設けられたレ
ベリングシリンダ10によって上下動自在である。な
お、上記アスファルトフィニッシャAFの基本構造は周
知である。
【0010】また、符号11は測定装置である。測定装
置11は、スクリードフレーム8の上面に固着された支
持部材12に後端を支え軸13で枢着されて走行方向に
沿う鉛直面内で回動自在に設けられた基準部材14と、
レベリングアーム7に固着された取付部材15に枢着さ
れるとともにピストンロッド16aを基準部材14に固
着された取付部材17に枢着して設けられた油圧シリン
ダ16と、基準部材14の上面に設置され、基準部材1
4の傾斜を検出して油圧シリンダ16の制御バルブ(図
示せず)に制御信号を送るスロープコントローラ18
と、基準部材14に固着した取付部材19,20に個々
に枢着された第1距離センサ21、および第2距離セン
サ22とから構成されている。取付部材19は基準部材
14の先端に固着され、また他の取付部材20は、取付
部材19と支え軸13間の取付部材19から1/3後方
の位置に設けられている。支え軸13は左右のスクリー
ド5,5の中間に位置している。スロープコントローラ
18は傾斜角度の測定機能を有し、基準部材14の傾斜
角がゼロ(水平)となるよう制御する。
【0011】距離センサ21,22は筒状部材23と棒
状部材24およびポテンショメータ(図示せず)とから
成る。筒状部材23と棒状部材24とは伸縮自在に相互
に嵌合している。ポテンショメータは筒状部材23と棒
状部材24の相対変位を電気信号に換える。
【0012】各距離センサ21,22の棒状部材24,
24の下端には連結部材25が枢着されている。連結部
材25は各棒状部材24,24の枢着位置の下面にそれ
ぞれ車輪26を備え、走行車両1に連結棒(図示せず)
で連結されている。連結部材25は走行車両1に牽引さ
れて路盤面を走行し、路盤面の凹凸を距離センサ21,
22に伝える。走行車両1には走行距離計27(図7)
が設けられている。
【0013】距離センサ21,22と走行距離計27に
は制御装置30(図7)が接続されている。制御装置3
0は、距離センサ21,22のアナログ出力を受け、こ
れをデジタル出力に変換するA/D(アナログ−デジタ
ル)変換器31と、このA/D変換器31及び走行距離
計27の各デジタル出力が入力されるI/O(入力−出
力)インターフェイス32と、このI/Oインターフェ
イス32からのデータに基づいて演算を行う演算部33
と、この演算部33で得られた数値を入力して記憶し、
また演算部に出力するデータ記憶部34とを有してお
り、この数値等を走行車両1の運転席など適宜箇所に設
けられた表示装置36に送るようになっている。演算部
33は後述のスクリード5の初期設定及びこれから舗装
するのに必要なアスファルト合材量(残必要合材量)の
演算等に使用される。
【0014】制御装置30は、走行車両1が、基準部材
14の取付部材19から支え軸13までの間の長さ3L
1(図8)の1/3の距離L1 を走行する毎に測定された
距離センサ21,22からの測定信号等にもとづいて下
記の演算をする。
【0015】すなわち、一対の距離センサ21,22に
よって同時測定された二つの測定地点P1,P2、P2
3、P3,P4の高低差を演算し、また基準点となって
いる支え軸13位置(図8でP1)の舗装厚tを演算し、
に走行距離計27から入力された舗装距離とキーボー
ド等の入力装置で入力された、今までの舗装幅と、今ま
でのアスファルト合材の使用量、これからの舗装幅、及
びこれからの舗装距離から残必要合材量を割り出す。な
お、路盤面が角度θで傾斜している場合は、走行車両1
の演算舗装距離をL1secθとすることが好ましい。
【0016】高低差は、n回目の第1距離センサ21の
測定結果がNn 、第2距離センサ22の測定結果がMn
であり、前回、つまりn−1回目の両距離センサ21,
22の測定結果がNn-1,Mn-1、前々回の測定結果がN
n-2,Mn-2であった場合、次の(1),(2),(3)式を演
算して算出する。 N回目 Mn−Nn ……(1) N−1回目 Mn-1−Nn-1 ……(2) N−2回目 Mn-2−Nn-2 ……(3) また、舗装厚tは次の(4)式を演算する。 t=Mn+(Mn-2−Nn-2)+(Mn-1−Nn-1)−L2……(4)
【0017】ここで(Mn-2−Nn-2)は、P1とP2の高
低差、つまりδ1であり、(Mn-1−Nn-1)はP2とP3
の高低差δ2である。またL2 はスクリード5の底面か
ら基準部材14までの高さで一定である。
【0018】また、制御装置30は、例えば図で基準
測定地点P1 以外の測定地点が1個(P2)の場合、P1
よりtだけ上方の点P1′とP2 よりt*だけ上方の点
2′を結ぶ直線T1を舗装厚基準直線とし、また基準測
定地点P1以外の測定地点が2個以上の場合、基準測定
地点P1と他の測定地点P2,P3,P4との高低差、及び
距離から、基準測定地点P1よりtだけ上方の点P1′と
他の測定地点P2,P3,P4 よりt*だけ上方の点
2′,P3′,P4′を結ぶ直線T1,T2,T3のうち最
も高い直線T2あるいはそれらの複数の直線を平均化
等の演算処理を行って得られた1本の直線を舗装厚基準
直線として割り出す。
【0019】さらに、この結果を使用し、各スクリード
5が舗装厚基準直線T1、或はT2上を移動して舗装が行
われるように、フィーダ3によるアスファルト合材Bの
供給量や、スクリードシリンダ9によるスクリード5の
作業角α、走行車両1の速度等を制御する構成となって
いる。なお、敷均し機械は、図のクローラの代わりに車
輪を用いたものや、距離センサ21,22を超音波式あ
るいはレーザ式としたものなど、いろいろあるが、その
ような細部構造は任意である。
【0020】前記スクリードフレーム8はその後部(図
1と図2で右端部)を取付軸40でレベリングアーム7
に枢支されて前後方向の鉛直面内で上下に回動自在とさ
れている。スクリードフレーム8の前部にはブラケット
41が固定され、該ブラケット41にはナット部材42
(図3、図4)が揺動軸43をブラケット41に枢着し
て前後方向(図1と図2で左右方向)のほぼ鉛直な面内
で揺動自在に取り付けられている。また、レベリングア
ーム7のナット部材42に対向する部分には枠44が固
定され、該枠44とレベリングアーム7には軸受45が
揺動軸46(図4)をそれらに枢着してこれも前後方向
のほぼ鉛直面内で揺動自在に設けられている。軸受45
には角度調整ネジ47が軸方向の動きを止められた状態
で周方向に回転自在に挿通され、その下部をナット部材
42に螺入させている。したがって角度調整ネジ47を
周方向に回転させると、スクリードフレーム8が取付軸
40を支点にレベリングアーム7に対して上または下に
回動してスクリード5の作業角αを変化させる。
【0021】軸受45にはブラケット48(図3)が取
り付けられ、油圧モータ等の作業角調整用アクチュエー
タ49を支持している。作業角調整アクチュエータ4
9は角度調整ネジ47を周方向に回転させる。角度調整
ネジ47には平歯車50,51と傘歯車52,53を介
してポテンショメータ(作動量検出センサ)54が連絡
されている。ポテンショメータ54は、角度調整ネジ4
7の回転角度を検知して制御装置30に出力する。平歯
車51と傘歯車52を軸支した回転軸55は軸受45に
取り付けられた他の軸受56に軸支されるとともに、ポ
テンショメータ54はブラケット48に支持されてい
る。作業角調整用アクチュエータ49と角度調整ネジ4
7及びナット部材42等は作業角調整機構を構成してい
る。
【0022】符号60(図5および図6)は段差調整ネ
ジである。段差調整ネジ60はその軸方向の動きを止め
られた状態で周方向に回転自在にスクリードフレーム8
に軸支されており、その下部を後方(図2で右方)のス
クリード5側に設けられたネジ穴61に螺入させてい
る。段差調整ネジ60はスクリードフレーム8に所要の
間隔で2本軸支され(図では重なっている)、チェー
ンホイール62とエンドレスチェーン63等で相互に連
絡されている。各段差調整ネジ60,60は、油圧モー
タ等の段差調整用アクチュエータ64に、これに固定し
たチェーンホイール65と一方の段差調整ネジ60に固
定したチェーンホイール66とこれらに掛け渡したエン
ドレスチェーン67を介して連されており、相互に同
期して周方向に回転させられ、後方のスクリード5を前
方のスクリード5に対して上または下に動かす。他方の
段差調整ネジ60には傘歯車68,69を介してポテン
ショメータ等の段差検知センサ70が連絡されている。
段差検知センサ70は段差調整ネジ60の回転角度を検
知して制御装置30に出力するもので、スクリードフレ
ーム8にブラケット71を介して取り付けられている。
なお、上記した段差調整ネジ60〜エンドレスチェーン
67は前後のスクリード5,5間の段差Dを調整する
差調整機構59を構成するものである。
【0023】レベリングアーム7の前端部には、ガイド
ローラ72,73(図2)が設けられている。ガイドロ
ーラ72,73は、レベリングシリンダ10によるレベ
リングアーム7の上下に際し、走行車両1に固定された
案内74に沿って上下する。
【0024】スクリードシリンダ9と、レベリングシリ
ンダ10、作業角調整アクチュエータ49等は、「手
動」の場合においてはオペレータによって手動操作さ
れ、また「自動」の場合は制御装置30により自動制御
される。また走行車両1には傾斜センサS2が、スクリ
ードフレーム8には傾斜センサS3がそれぞれ設けられ
ており、傾斜センサS2では水平面に対する走行車両1
の傾斜角度θ2を、傾斜センサS3では水平面に対する
クリードフレーム8の傾斜角度θ3を個々に検知して制
御装置30に出力する構成となっている。なお、水平面
に対するこれから舗装する路盤面の傾斜角度θ1を直接
検知する路盤面傾斜センサS1(図7)を設け、路盤面
の状況等に応じて、この路盤面傾斜センサS1 からの信
号あるいは水平面に対する路盤面の傾斜角度を間接的に
検知する上記傾斜センサS2 からの信号のいずれかを選
択的に適宜採用することになる(θ 1 ≒θ 2 である)
【0025】制御装置30は、これら傾斜センサS
2 (S 1 、傾斜センサS3 、および段差検知センサ70
からのアナログ出力を受け、これをA/D(アナログ−
デジタル)変換器31でデジタル出力に変換し、この各
デジタル出力をI/O(入力−出力)インターフェイス
32に入力し、このI/Oインターフェイス32からの
データに基づいて演算部33において適宜演算を行なう
ことになる(後述する)。また、この演算部33で得ら
れた数値をデータ記憶部34で記憶し、この数値等を適
宜読み出して走行車両1の運転席など適宜箇所に設けら
れた表示装置36に表示させることになるとともに、調
整部81にデータを適宜送ることになる。
【0026】次に上記のように構成されたアスファルト
フィニッシャにおけるスクリードの初期設定方法を説明
する。舗装の開始に先立って制御装置30に、舗装速
度、舗装厚、舗装面圧値、舗装材料すなわちアスファル
ト合材の種類等を必要に応じて適宜組合わせて入力装
置80(図7)によりインプットして制御装置30を作
動させる。制御装置30は上記でインプットされた制御
値にしたがって走行車両1の走行速度を定め、またスク
リードシリンダ9とレベリングシリンダ10及び作業角
調整アクチュエータ49の作動を制御して設定舗装厚
が得られるスクリード5の高さ(値)とスクリード5の
作業角αを定める。ここでスクリード5の作業角αは、
図10に示すように、作業角αをx、舗装速度をyとし
た場合、次式(5)によって表される。 y=ax+b ……(5) 但し、aは舗装厚と舗装面圧値によって異なり、一般に
は、舗装厚が大きくなるほど小さくなり、舗装面圧値が
大きくなる程小さくなる。またbも舗装厚と舗装面圧値
によって異なり、舗装厚が大きくなる程大きくなり、舗
装面圧値が大きくなる程大きくなる。したがって、制御
装置30は、舗装厚と舗装面圧値ごとに定められた、例
えば図10のようなプログラムにしたがってスクリード
5の作業角αを設定する。
【0027】そして、制御装置30は、走行車両1に設
けられた傾斜センサS2 により検知された走行車両1の
傾斜角度θ2、あるいは路盤面傾斜センサθ 1 により検知
された路盤面の傾斜θ1 のいずれかを路盤面の状況等に
応じて選択し、上記設定されたスクリード5の作業角α
から次式(6)あるいは(7)にもとづいて水平面に対する
スクリードの下面の設定傾斜角度θ3’を演算し、設定
することになる。 θ3’=θ2+α……(6) または θ3’=θ1+α……(7) そして、このようにして設定されたスクリード下面の設
定傾斜角度θ3’ をデータ記憶部34に記憶させるとと
もに、走行車両1の運転席など適宜箇所に設けられた表
示装置36に表示させる。
【0028】一方、前後のスクリード5,5間の段差値
D’は、制御装置30の演算部33において、後方のス
クリード5の幅をwとした場合次式(8)にもとづいて
算し、設定することになる。 D’=wtanα ……(8) そして、このようにして設定された前後のスクリード
5,5間の段差値D’をデータ記憶部34に記憶させる
とともに、走行車両1の運転席など適宜箇所に設けられ
た表示装置36に表示させる。
【0029】ここで、上記で演算設定された、水平面に
対するスクリード5の下面の傾斜角度θ3前後のス
クリード5,5間の設定段差値D’、及び傾斜センサS
3により検知されたスクリードフレーム8の傾斜角度す
なわち水平面に対するスクリードの下面の実際の傾斜角
度θ3 段差検知センサ70により検知された前後のス
クリード5,5間の実際の段差Dを、演算部33は調整
部81に出力することになる。
【0030】そして、調整部81では、上記設定され
、水平面に対するスクリード5の下面の傾斜角度
θ3’と、傾斜センサS3により検知された、水平面に対
するスクリード5の下面の実際の傾斜角度θ3 とを比較
し、これらが一致するまで作業角調整用アクチュエータ
49を適宜駆動させることになる。その一方で、上記設
定された前後のスクリード5,5間の設定段差値D’
と、段差検知センサ70により検知された前後のスクリ
ード5,5間の実際の段差Dとを比較し、これらが一致
するまで段差調整用アクチュエータ64を適宜駆動させ
ることになる。
【0031】なお、上記調整は、表示装置36のデータ
を見ながら作業者が手動で行なうことも勿論可能であ
る。また、スクリード5の高さと作業α等は、アスフ
ァルト合材の種類、或いは前に述べた舗装厚基準直線と
いった過去の舗装データがあるような場合には、それら
のデータにより修正する。過去の舗装データがなかった
り、あっても利用できないような場合には、制御装置3
0に別途にインプットされた標準的なデータを利用する
場合もある。
【0032】上記のようにしてスクリード5が所定の高
さ、段差Dおよび傾斜角度θ3 にされ終わると、スクリ
ードシリンダ9とレベリングシリンダ10は固定状態と
され、舗装が開始される。アスファルト合材Bの敷均し
によってスクリード5に揚力が生じるが、その大きさは
シリンダ9,10の油圧によって検知する。そしてスク
リード5の揚力が所定値に達したらスクリードシリンダ
9とレベリングシリンダ10のいずれか一方を自由状態
にして正規な舗装に入る。
【0033】なお、スクリード5を1個しか持たないア
スファルトフィニッシャの場合は、段差の調整が不要で
あることは言うまでもない。また、アスファルト合材以
外の舗装材料(例えばコンクリート、砂利等)を敷
す敷均し機械に適用することも勿論可能である。さら
に、スクリードが3個以上前後及び左右に位置をずらし
設けられたものであっても、上述したものと同様に構
成すれば同様の効果を発揮することができることは勿論
である。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の敷均し機械は前記のように、制御装置は、スクリ
ードの高さ値と作業角を舗装材料、舗装厚等にしたがっ
て演算し、この演算結果と傾斜センサの検出信号に基づ
いてスクリードの高さと傾斜角度をセットする構成とさ
れているので、舗装作業の開始時におけるスクリードの
傾斜角度を作業者の経験等に頼ることなく自動的にセッ
トし、いち早く正常な舗 装に移行することができる上、
舗装開始時から安定した敷均し厚さにして失敗のない舗
装を行うことができる。
【0035】また、本発明の請求項2記載の敷均し機械
は前記のように、制御装置は、舗装材料、舗装厚等にし
たがって演算した作業角に応じて各スクリード間の段差
値を演算し、この段差値に応じて段差調整機構により各
スクリード間の段差を調整する構成とされているので、
前後及び左右に位置をずらして複数設けられている各ス
クリード間の段差を作業者の経験等に頼ることなく自動
的に調整して安定した敷均し厚さを得ることができる。
しかも、作業角によって変化する段差が作業角の調整に
即座に追従して調整されるので、作業角の調整後、急い
で段差を調整するような場合と違って舗装が乱れること
がない。請求項1及び請求項2の敷均し装置において表
示装置を備えた場合は、表示装置によって演算、及び制
御内容を正確に知り、舗装作業をより円滑に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による敷均し機械(アスファ
ルトフィニッシャ)を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施例による敷均し機械(アスファ
ルトフィニッシャ)のレベリングアームとスクリード等
との関係を示す側面図である。
【図3】本発明の一実施例による敷均し機械(アスファ
ルトフィニッシャ)の角度調整ネジとスクリードフレー
ム等の関係を示す側面図である。
【図4】図3を右から左に見た一部破断の正面図であ
る。
【図5】本発明の一実施例による敷均し機械(アスファ
ルトフィニッシャ)の段差調整機構とスクリードフレー
ム等の関係を示す一部破断の側面図である。
【図6】本発明の一実施例による敷均し機械(アスファ
ルトフィニッシャ)の段差調整用アクチュエータと2本
の段差調整ネジ等の関係を示す正面図である。
【図7】本発明の一実施例による敷均し機械(アスファ
ルトフィニッシャ)の制御装置を示すブロック図であ
る。
【図8】舗装厚測定理論の説明図である。
【図9】舗装厚基準直線の説明図である。
【図10】作業角と作業速度との関係を示す特性図であ
る。
【符号の説明】1 走行車両 5 スクリード6 枢軸 7 レベリングアーム8 スクリードフレーム 9 スクリードシリンダ 30 制御装置 33 演算部36 表示装置 40 取付軸 42 ナット部材 47 角度調整ネジ 49 作業角調整用アクチュエータ 59 段差調整機構 AF アスファルトフィニッシャ(敷均し機械) 1 ,S 2 3 傾斜センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 雅昭 神奈川県横浜市磯子区新磯子町27番地 株 式会社 新潟鉄工所 横浜開発センター内 (56)参考文献 実公 平2−6085(JP,Y2) 実公 昭58−41202(JP,Y2)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車両に枢軸で前後方向に沿うほぼ鉛
    直面内で上下に揺動自在に取り付けられたレベリングア
    ームと、該レベリングアームを走行車両に対して上記枢
    軸を支点に上下に回動させるスクリードシリンダと、上
    記レベリングアームの後端部に取付軸で前後方向に沿う
    ほぼ鉛直面内で上下に回動自在に枢支されたスクリード
    フレームと、該スクリードフレームに取り付けられ舗装
    材料を敷き均すスクリードと、上記レベリングアームと
    スクリードフレームとの間に設けられ、上記取付軸を支
    点にスクリードフレームを上下に回動させて上記スクリ
    ードの作業角を調整する作業角調整機構と、舗装材料が
    敷き均される路盤面の傾斜を検出する第1傾斜センサ
    と、上記スクリードの傾斜を検出する第2傾斜センサ
    と、インプットされた少なくとも舗装材料の種類及び舗
    装厚にしたがって設定舗装厚となる上記スクリードの高
    さ値と作業角を演算し、その演算結果と上記両傾斜セン
    サの検出信号に基づいて上記スクリードシリンダと上記
    作業角調整機構を作動させて上記スクリードの高さを上
    記高さ値に一致させるとともに、上記作業角となる傾斜
    角度にスクリードを傾斜させ、また上記スクリードシリ
    ンダを固定状態にして舗装を開始するとともに、舗装作
    業の進行によって上記スクリードの揚力が所定値に達し
    たところでスクリードシリンダの固定を解除する制御装
    置とを具備したことを特徴とする敷均し機械。
  2. 【請求項2】 走行車両に枢軸で前後方向に沿うほぼ鉛
    直面内で上下に揺動自在に取り付けられたレベリングア
    ームと、該レベリングアームを走行車両に対して上記枢
    軸を支点に上下に回動させるスクリードシリンダと、上
    記レベリングアームの後端部に取付軸で前後方向に沿う
    ほぼ鉛直面内で上下に回動自在に枢支されたスクリード
    フレームと、該スクリードフレームに前後及び左右に位
    置をずらして取り付けられ舗装材料を敷き均す複数のス
    クリードと、上記レベリングアームとスクリードフレー
    ムとの間に設けられ、上記取付軸を支点にスクリードフ
    レームを上下に回動させて上記スクリードの作業角を調
    整する作業角調整機構と、上記スクリードのうちの少な
    くとも一つのスクリードとスクリードフレームと の間に
    設けられ、そのスクリードを他のスクリードに対して上
    下させて両スクリード間の段差を調整する段差調整機構
    と、舗装材料が敷き均される路盤面の傾斜を検出する第
    1傾斜センサと、上記スクリードの傾斜を検出する第2
    傾斜センサと、インプットされた少なくとも舗装材料の
    種類及び舗装厚にしたがって設定舗装厚となる上記スク
    リードの作業角と、スクリード間の段差値を演算し、そ
    の演算結果と上記両傾斜センサの検出信号に基づいて上
    記作業角調整機構と上記段差調整機構を作動させて上記
    作業角となる傾斜角度にスクリードを傾斜させるととも
    に、スクリード間の段差を上記段差値に一致させる制御
    装置とを具備したことを特徴とする敷均し機械。
  3. 【請求項3】 制御装置で演算された数値等を表示する
    表示装置を具備したことを特徴とする請求項1又は2記
    載の敷均し機械。
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