JPH0663202B2 - レール止めクリップ - Google Patents

レール止めクリップ

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JPH0663202B2
JPH0663202B2 JP1081497A JP8149789A JPH0663202B2 JP H0663202 B2 JPH0663202 B2 JP H0663202B2 JP 1081497 A JP1081497 A JP 1081497A JP 8149789 A JP8149789 A JP 8149789A JP H0663202 B2 JPH0663202 B2 JP H0663202B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、レールを枕木部材、基台等の支持体上に固定
するためのレール止めクリップに関し、更に詳しくは、
支持体に対するレールの固定及び取外しを簡単なワンタ
ッチ操作で行うためのレール止めクリップに関する。
〔従来の技術、発明が解決しようとする課題〕
レールを支持体(枕木部材、基台等)に固定するための
固定金具としては、従来から種々の形成のものが用いら
れているが、例えば、木製の枕木に打ち込まれるレール
釘は弛みによって抜けるおそれがあり、その打込み或い
は抜取り作業に大きな労力を必要とし、更に、断面コ字
形、H形等の金属製枕木部材等には適用できないという
欠点がある。
また、固定金具としてのボルト・ナット或いはボルト・
ナットと座金とを用いてレールと支持体とを締付け固定
する方法も用いられているが、レールの固定又は取外し
の作業の度にボルト或いはナットをレンチ等の工具で何
回も回転させる必要があるため、レール固定及び取外し
作業に手間取るという欠点がある。
一方、特開昭60−18761号公報には、略U字状の
レール止めクリップを用いたレール固定構造が開示され
ている。このレール固定構造は、レールのフランジ部の
側方に位置するように枕木部材にT字状スタッドを突設
し、このT字状スタッドのヘッド部の下面とレールのフ
ランジ部の上面との間に略U字状のクリップ部材を強い
力で差し込むことにより、レールを固定するように構成
されている。レール止めクリップ自体はワンタッチ式に
取り付けることができる。
しかしながら、かかる構成のレール固定構造において
は、レール止めクリップの他に、T字状スタッドを支持
体上に突設する必要があるため、部品点数が多くなると
いう欠点がある。また、上記公報に示されているよう
に、レール止めクリップの挿抜に梃子の原理を利用する
特殊工具が必要になるという欠点がある。
したがって、本発明の目的は、構造が簡素で、支持体に
対するレールの固定及び取外しを簡単なワンタッチ操作
で行うことができ、しかもレール固定時に該レールの横
振れを確実に防止できるレール止めクリップを提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成と
される。すなわち、 ヘツド部と、該ヘツド部から下方に延びる縦壁部と、縦
壁部の下端より両側方に突出するフランジ部とからな
り、且つ、フランジ部の上面が縦壁部から側方に向かう
に従って下傾しているレールを支持体の上面に固定する
ためのレール止めクリップであって、 上記フランジ部の近傍で支持体に貫通形成された穴に挿
通係合可能な棒状の穴係合部と、 穴係合部が支持体の穴に係合されたときに支持体の裏面
側に位置するように穴係合部の一端に一体に設けられた
下押え部と、 穴係合部が支持体の穴に係合されたときに支持体の上面
側に位置するように穴係合部の他端に一体に設けられ、
且つ、穴係合部を中心としてレールのフランジ部の外側
からフランジ部の上面に沿って回動されることにより、
下押え部と協働してフランジ部及び支持体を上下方向に
締付け挟持する棒状の上押え部と、 上押え部と一体に形成され、且つ、上押え部の先端側が
穴係合部の中心より縦壁部の側面に下ろした垂線の一側
から該垂線を越えるレール固定位置まで回動されたとき
に該垂線の一側で縦壁部の側面に当接するストッパ部
と、 を備える構成とされる。
〔発明の作用、効果〕
上記構成を有するレール止めクリップを用いてレールを
支持体上に固定するときは、まず、穴係合部を支持体に
形成されている穴に係合させて上押え部及び下押え部を
それぞれ支持体上面側及びその裏面側に位置させる。次
に、穴に係合した穴係合部を中心として、上押え部をレ
ールのフランジ部の外側からフランジ部上に沿うように
縦壁部に向けて回動させることにより、上下押え部間に
レールのフランジ部及び支持体を挿入させる。このと
き、レールのフランジ部の上面は縦壁部から離れる方向
に下傾しているので、上下押え部を縦壁部側に向けて回
動させるに従い、フランジ部の楔効果によって、上下押
え部間が弾性的に拡開される。この拡開に伴い発生する
クリップの弾性反発力によってフランジ部及び支持体が
上下方向に締付け挟持されることとなる。
レールのフランジ部の上面はールの長手方向に直角な断
面において最大傾斜角を有する。したがって、穴係合部
の中心から縦壁部の側面に下ろした垂線(以下、基準線
という)を考えると、上押え部の先端側がこの基準線上
にあるとき上下押え部間の挟持幅は最大となり、上押え
部の先端側が基準線を越えて更に回動されたときには、
上下押え部間の挟持幅は上記最大幅よりも小さくなる。
したがって、上押え部の先端側が基準線の一側から該基
準線を越えた状態では、クリップの弾性により、上押え
部は上下押え部間の挟持幅が更に狭まる方向に回動しよ
うとし、戻り方向への回動が抑止されることとなる。
一方、上押え部と一体に形成されているストッパ部は、
上押え部の先端側が基準線を越える位置まで回動された
ときに基準線の一側で縦壁部の側面に当接することによ
り、上押え部の更なる回動を阻止する。
したがって、ストッパ部が縦壁部の側面に当接する位置
まで上下押え部を回動させたときに、レール止めクリッ
プは安定位置となり、該レール止めクリップを回動させ
るための特別の外力を加えない限り、レール止めクリッ
プは回動しないこととなる。
しかも、レール止めクリップが安定位置(レール固定位
置)にあるときは、クリップのストッパ部はレールの縦
壁部側面に当接しているので、レールの横振れをレール
止めクリップによって確実に防止することができる。
なお、レール止めクリップはレールの両側に配設しても
よいが、レールの片側の支持体上には逆L字形の固定押
え金具を突設し、レールの他側にレール止めクリップを
取り付けるようにしてもよい。
レール止めクリップは例えばハンマー等の汎用工具を用
いて適度の力で叩くことにより、上記安定位置までワン
タッチ式に容易に回動させることができる。また、レー
ル止めクリップによるレールの固定を解除するときは、
同様に、ハンマー等で逆方向に叩くことにより、レール
止めクリップをレール解放位置までワンタッチ式に容易
に回動させることができる。
上記構成を有する本発明レール止めクリップは穴係合部
と上下押え部とストッパ部とを連続一体に形成したもの
であるから、構造が簡素であり、棒状体の折曲げ加工に
よって容易且つ安価に製造することができる。また、レ
ール止めクリップを使用するためには、支持体に穴を形
成すればよく、他の特殊な固定部品を必要としないの
で、全体としても安価なレール固定構造を実現すること
ができる。
したがって、本発明によれば、構造が簡単で、しかも、
支持体に対するレールの固定及び取外しを簡単なワンタ
ッチ操作で行うことができるレール止めクリップを提供
することができる。
ストッパ部にレールのヘッド部よりも外方に突出する延
長端部を形成した場合、穴に挿通係合したクリップを回
動させる際にクリップの回動中心から遠く離れた箇所を
ハンマー等で叩くことができるので、クリップの回動操
作を一層容易に行うことができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図ないし第5図は本発明の第1実施例を示すもので
ある。これらの図を参照すると、例えばトロッコ等を走
行させるレール1は第4図(b)に示すように、ヘッド
部2aと、該ヘッド部2aから下方に延びる縦壁部2
と、その下端から両側方に突出するフランジ部3とを有
しており、フランジ部3の上面は縦壁部2aからレール
の側方に向かうに従って下傾する傾斜面となっている。
また、この実施例では、レール1を支持する支持体5と
しては、第5図に示すように、H形鋼が用いられてい
る。
第1図からわかるように、支持体5はレール1を横切る
方向に延びている。図示は省略するが、レールの長さ方
向に沿って所定間隔を隔てて配設される各支持体上に一
対のレールが平行に敷設されるようになっている。
第1図に示すように、支持体5の上面には、レール1の
フランジ部3の両側方に位置するように上下方向に貫通
する穴6,7が形成されている。これらの穴6,7には
それぞれ本発明によるレール止めクリップ10が取り付
けられる。
第2図からわかるように、レール止めクリップ10は一
本の棒を屈曲させた連続一体形状を有している。
更に詳しく説明すると、本実施例におけるレール止めク
リップ10は支持体5の穴6または7に挿通係合可能な
穴係合部11を有しており、この穴係合部11の上端に
は上押え部12がほぼ直角に屈曲形成され、穴係合部1
1の下端には上押え部12とほぼ同方向に延びる下押え
部13がほぼ直角に屈曲形成されている。したがって、
第4図(a)からわかるように、穴係合部11と上下押
え部12,13とにより略U字状のクリップ主部が形成
されている。上押え部12の先端には後述するストッパ
部14が屈曲形成されている。
クリップ10は、穴係合部11が穴6に係合する位置ま
で、下押え部13の先端側から穴6に挿入することがで
きる。穴6への挿入を容易にするために、クリップ10
の下押え部13の先端には、図示するように、テーパ部
13aを形成することが好ましい。また、穴6への挿入
を容易にするために、下押え部13の長さ及び穴6の位
置(支持体5の側辺から穴6の中心までの距離)等を適
宜に選定することができる。
上下押え部12,13は、穴6に係合された穴係合部1
1を中心として水平方向に回動可能である。これら上下
押え部12,13をレール1の側方(第3図参照)から
レール1側に向けて回動させると、第1図及び第4図
(b)に示すように、上下押え部12,13間にレール
1のフランジ部3及び支持体5が楔状に差し込まれるこ
ととなり、フランジ部3の楔効果によってクリップ10
が弾性変形をし、第4図(b)に示すように、上押え部
12と下押え部13との間隔が拡がる。このときクリッ
プ10に生じる弾性反発力によって、フランジ部3と支
持体5とが上下押え部12,13により上下方向に締付
け挟持される。
上下押え部12,13の拡開時のクリップ10の破損等
を防止しつつ、上下押え部12,13による大きな挟持
力を得るためには、クリップ10はばね鋼等のようなば
ね性及び機械的強度の高い金属棒で作ることが好ましい
が、斯かる要求を満たすものであれば、他のいかなる材
料で形成してもよい。
上述したように、レール1のフランジ部3の上面はテー
パ面となっているので、フランジ部3の上面は、レール
1の長さ方向に対し直角な断面において最大の傾斜角を
有する。したがって、上押え部12が穴係合部11を中
心としてレール1の外方からフランジ部3の上面に沿っ
て第1図及び第3図中時計方向に回動するとき、上押え
部12の先端側が穴係合部11の中心より縦壁部2の側
面に下ろした垂線(基準線)Xの一側から該垂線Xに到
達するまでは、上下押え部12,13の回動に伴って上
下押え部12,13間の拡開量は増大するが、上押え部
12の先端側が基準線Xを越えて更に回動すると、その
回動に伴って上下押え部12,13間の拡開量は減少す
ることとなる。したがって、第1図に示すように、上押
え部12の先端側が基準線Xを越える位置まで回動され
た状態では、クリップ10のばね力により、上押え部1
2は上下押え部12,13間の挟持幅が狭まる方向すな
わち時計方向に更に回動しようとし、逆方向(反時計方
向)への回動が抑止されることとなる。
一方、上押え部12の先端に屈曲形成されているストッ
パ部14は、第1図からわかるように、上押え部12の
先端側が基準線Xを所定量だけ越えたレール固定位置ま
で回動されたときに基準線Xの手前側で縦壁部2の側面
に当接するように形成されている。すなわち、穴係合部
11の中心からストッパ部14の当接点Pまでの距離
(回動半径)が穴係合部11から縦壁部2の側面までの
距離よりも長くなるように設定されている。したがっ
て、ストッパ部14が縦壁部2の側面に当接することに
より、時計方向への上押え部12の更なる回動が阻止さ
れることとなる。
したがって、ストッパ部14が縦壁部2の側面に当接す
るレール固定位置まで上下押え部12,13を回動させ
たときに、クリップ10は安定位置となり、該クリップ
10を回動させるための特別の外力を加えない限り、ク
リップ10はどちらの方向にも回動しないこととなる。
そして、クリップ10がこのような安定位置にあるとき
は、クリップ10の穴係合部11が支持体5の穴6(ま
たは7)に係合しており、且つ、ストッパ部14が縦壁
部2の側面に当接しているので、レール1の横振れを確
実に防止することができる。
なお、図示の例においては、第4図からわかるように、
レール1のフランジ部3の先端部とクリップ10の穴係
合部11との間の若干の隙間が生じている。このような
隙間が生じていても、上述したように、クリップ10の
上押え部12ないしストッパ部14が縦壁部2の側面に
当接し、且つ、クリップ10の穴係合部11が穴6(ま
たは7)の内面に当接することにより、レール1の横振
れを防止することができる。
一方、図示実施例においては、第5図からもわかるよう
に、クリップ10が安定したレール固定位置にあるとき
に、上押え部12の先端からストッパ部14の先端まで
の区間がフランジ部3の上面に当接されている。このと
き、下押え部13は上押え部12の真下近傍に位置して
いれば、十分な挟持効果を得ることができるが、好まし
くは、第1図からわかるように、下押え部13は、フラ
ンジ部3への上押え部及びストッパ部の当接区間のほぼ
中間位置の真下に位置するように形成される。すなわ
ち、下押え部13は、上方より見たときに、上押え部1
2に対してストッパ部14側に鋭角をなすように延びて
いる。このようにな構成とすることにより、フランジ部
3と支持体5とを最も安定した状態で上下方向に挟持す
ることができる。レール止めクリップ10は例えばハン
マー等の汎用工具を用いて適度の力で叩くことにより、
レール固定位置までワンタッチ式に容易に回動させるこ
とができる。また、レール止めクリップ10によるレー
ル1の固定を解除するときは、同様に、ハンマー等で逆
方向に叩くことにより、レール解除位置までワンタッチ
式に容易に回動させることができる。
上述したように、クリップ10を安定したレール固定位
置まで回動させるときには、上下押え部12,13を拡
開変形させる必要があるので、所要の回動トルクが必要
となる。したがって、労力を軽減しつつ所要の回動トル
クを得るためには、クリップ10の回動中心からできる
だけ遠く離れた位置をハンマー等で叩くことが望まし
い。そこで、斯かる目的のために、図示実施例において
は、ストッパ部14の先端に更に延長端部15が屈曲形
成されている。この延長端部15は、第1図からわかる
ように、クリップ10がレール固定位置にあるときに、
レール1のヘッド部2aの側方に突出するように形成さ
れている。したがって、レール1のヘッド部2aに邪魔
されず、クリップ10の回動中心から遠く離れた位置に
存在する延長端部15をハンマー等で叩くことができる
ので、労力を軽減しつつ所要の回動トルクを得ることが
できる。
上記構成を有するレール止めクリップ10は、穴係合部
11と、上下一対の押え部12,13と、ストッパ部1
4と、延長端部15との連続一体形状であって、棒状体
の屈曲加工により簡単に製造することができるので、安
価に提供することができる。また、レール止めクリップ
を使用するためには、支持体5に穴6,7を形成すれば
よく、他の特殊な固定部品を必要としないので、全体と
しては安価なレール固定構造を実現することができる。
上記実施例においては、支持体5に形成される穴6,7
は円形穴とされているが、クリップ10の挿入を容易に
するために、穴6,7は、第6図(a),(b)に示す
ように、楕円形または長円形のものとしてもよい。
更に、支持体5に形成される穴6,7は、第7図に示す
ように、支持体5の側辺に開口する略L字形の溝穴の形
態であってもよい。このような溝穴6,7を用いた場
合、下押え部13の長さ等の制約を受けることなく、ク
リップ10の穴係合部11を容易に穴6,7内の所定位
置に係合させることができるようになる。
また、レール1を支持する支持体5は断面H形をものに
限られず、例えば、第8図(a),(b)に示すよう
に、断面コ字形の支持体5を用いることができる。
なお、第7図及び第8図の実施例に用いられているレー
ル止めクリップ10の構成は第1図ないし第5図に示す
実施例のものと同一である。
第9図及び第10図は本発明によるレール止めクリップ
の第2実施例を示したものである。これらの図におい
て、上記第1実施例と同一の構成要素には同一の参照符
号が付されている。
この実施例においても、レール止めクリップ10は、穴
係合部11と上下一対の押え部12,13とストッパ部
14とを棒状体により連続一体に屈曲形成したものとな
っているが、この実施例では、支持体5の穴6,7に挿
入係合される穴係合部11の下端に下押え部13が屈曲
形成され、この下押え部13は略U字状に折り返されて
おり、上押え部12は下押え部13の折返し先端部から
屈曲形成されている。上押え部12の先端にストッパ部
14が屈曲形成され、更に、ストッパ部14の先端に延
長端部15が屈曲形成されている点は上記第1実施例と
同様である。
この第2実施例においては、クリップ10の穴係合部1
1が下方から穴6に挿入された後、クリップ10がレー
ル1のフランジ部3の側方からレール1に向けて回動さ
れる。上押え部12の先端が穴係合部11の中心を通る
基準線Xの一側から該基準線Xを越える位置まで回動さ
れるとストッパ部14が縦壁部2の側面に当接する点は
上記第1実施例と同様である。したがって、この第2実
施例においても、上記第1実施例と同様の作用効果が得
られる。なお、かかる構成のレール止めクリップ10を
レール1の内方側の穴7に取り付けるためには、支持体
5の側辺部には、回動時のクリップ10との干渉を防止
するための凹所5aを形成する必要がある。
以上、図示実施例につき詳細に説明したが、本発明は上
記実施例の態様のみに限定されるものではなく、特許請
求の範囲に記載した発明の範囲内において、各構成要素
の形状、接続形態等に変更を加えることができる。
例えば、レールを固定するためのレール止めクリップの
配置や個数等及び支持体の形状等は必要に応じて選定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係るレール止めクリップ
で支持体上のレールを固定した状態を示す部分断面平面
図、 第2図は第1図に示すクリップの斜視図、 第3図は第1図に示すクリップがレールから離脱してい
る状態を示す部分断面平面図、 第4図(a),(b)はそれぞれ第1図に示すクリップ
の固定前及び固定時の状態を示す部分断面端面図、 第5図は第1図に示すクリップが固定位置にあるときの
側面図、 第6図(a),(b)はそれぞれ本発明によるクリップ
を挿入する穴の形状の変形例を示す線図、 第7図は本発明によるクリップを挿入する穴の形状の更
に別の変形例を示す部分断面平面図、 第8図(a),(b)はそれぞれ断面コ字状の支持体を
用いたときの本発明によるクリップ使用例を示す平面図
及び側面図、 第9図は本発明の第2実施例に係るレール止めクリップ
を使用したレール及び支持体の部分断面端面図、 第10図は第9図に示すクリップを使用したレール及び
支持体の部分断面平面図である。 図において、1はレール、2はレールの縦壁部、2aは
レールのヘツド部、3はレールのフランジ部、5は支持
体、6,7は穴、10はレール止めクリップ、11は穴
係合部、12は上押え部、13は下押え部、13aはテ
ーパ部、14はストッパ部、15は延長端部、Xは垂線
(基準線)をそれぞれ示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘツド部と、該ヘツド部から下方に延びる
    縦壁部と、該縦壁部の下端より両側方に突出するフラン
    ジ部とからなり、且つ、フランジ部の上面が縦壁部から
    側方に向かうに従って下傾しているレールを支持体の上
    面に固定するためのレール止めクリップであって、 上記フランジ部の近傍で支持体に貫通形成された穴に挿
    通係合可能な棒状の穴係合部と、 穴係合部が支持体の穴に係合されたときに支持体の裏面
    側に位置するように穴係合部の一端に一体に設けられた
    下押え部と、 穴係合部が支持体の穴に係合されたときに支持体の上面
    側に位置するように穴係合部の他端に一体に設けられ、
    且つ、穴係合部を中心としてレールのフランジ部の外側
    からフランジ部の上面に沿って回動されることにより、
    下押え部と協働してフランジ部及び支持体を上下方向に
    締付け挟持する棒状の上押え部と、 上押え部と一体に形成され、且つ、上押え部の先端側が
    穴係合部の中心より縦壁部の側面に下ろした垂線の一側
    から該垂線を越えるレール固定位置まで回動されたとき
    に該垂線の一側で縦壁部の側面に当接するストッパ部
    と、 を備えてなるレール止めクリップ。
  2. 【請求項2】ストッパ部には、上押え部がレール固定位
    置にあるときにレールのヘッド部よりも外方に突出する
    延長端部が形成されている、請求項1に記載のレール止
    めクリップ。
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JPS55129501A (en) * 1979-03-26 1980-10-07 Hoesch Werke Ag Apparatus for elastically fixing rail

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