JP3054482U - 枕木とレールとの固定装置 - Google Patents

枕木とレールとの固定装置

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JP3054482U
JP3054482U JP1998004197U JP419798U JP3054482U JP 3054482 U JP3054482 U JP 3054482U JP 1998004197 U JP1998004197 U JP 1998004197U JP 419798 U JP419798 U JP 419798U JP 3054482 U JP3054482 U JP 3054482U
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rail
sleeper
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wedge
opening
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Inventor
勝雄 佐藤
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有限会社トート機電
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来はレールと枕木のフランジとを結合する
場合、多く使用されているものは特殊なボルトを用意
し、これを用いてボルトの台座の傾斜面及び枕木のフラ
ンジ面を取付け基体に固定することが行われていた。こ
の方法は特殊ボルトを準備しなければならず、また、取
付け、取外しに手間がかかる問題があった。 【解決手段】 枕木と、レールを結合する場合、横方向
に開口を有するU字状クランプ外装体と、この外装体に
組み合わせて使用する横方向に開口を有するU字状クラ
ンプ用楔体とからなる固定装置にして、ハンマーで叩く
ことにより設置及び解体が極めて容易に実施できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、枕木上にレールを強固に取り付けることができ、かつ取外しも容易 で、比較的低コストの枕木とレールとの固定装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
鉄道や道路は勿論、ダムや水路の建設をする場合、多くはトンネル工事が避け られない。このような場合、トンネルの工事現場等では、土砂の運搬や、資材の 運搬用に仮設レールが敷かれる。このような仮設レールに於いてはレールの配設 にH型鋼からなる金属製の枕木を用い、これを等間隔に多数配置し、この枕木に 直交してレールをのせて、枕木とレールの直交する個所にレール取付け装置を用 いて両者を結合し、固定することが行われている。
【0003】 このような従来の取付け装置に於いて、特公昭59−31601号公報に示す ようなものは、H型鋼またはI型鋼からなる枕木のフランジに多数の取付け孔を 設けておき、この取付け孔およびレールの台座部上に係着する取付け板の挿通し たボルトのワッシャおよびナットを嵌合し、このボルトとナットの締め付けで固 定板を介して枕木とレールとを固定している。
【0004】 また、実公昭61−11282号公報に示すようなものは、レールの台座部上 に係着する上部取付け板と枕木のフランジの下面に係着する下部取付け板とを、 ボルトとワッシャーを介してナットで締め付けて枕木にレールを固定する構造の もである。
【0005】 更に、図4に示すように、実公平5−26081号公報に記載のものは、レー ル1はその頭部2を有し、下部には台座部3に傾斜面4が設けられており、これ をレール1に直交する枕木11に取り付ける場合、両者を結合する個所にレール 取付け基体121を設け、レールの台座部3の傾斜面4と枕木のフランジ13と に先端が固定するような特殊な構造の押さえボルトすなわち枕木押さえボルト1 31、レール押さえボルト135を設けてレールと枕木を固定していた。124 は枕木嵌合溝である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
前記した特公昭59−31601号公報に示すようなものは、ボルトとナット を用いて締め付け固定するには、ボルトをボルト孔に通し、かつボルトやナット を回動させる手間がかかり、又フランジに複数の取付け孔を設けた枕木を使用す る場合は、孔明けに手数がかかりこの孔により強度を弱め、また、結果的には専 用の枕木を必要とし、穴のない一般的なH型鋼は使用できず、又実公昭61−1 1282号公報に示すようなものは、一対の長尺L字型鋼を結合して腕状部材と なし、別の固定部材をボルト結合で締め付けるものであるから、上部取付け板と 下部取付け板とを持ちレールと枕木を挟み込むレール取付け装置の場合、部品点 数が多く、コストも高く、手間もかかるという問題がある。 さらにこれらの問題を解決すると称されている実公平5−26081号公報の 取付け装置は、レールの取付け面と、枕木のフランジ面を固定するために、2種 類の特殊な構造のボルトを使用するので、取付けが面倒であり、かつ、工事完了 により工事現場等からレールを撤去する場合、多数あるボルトの取外しにも手間 がかかるという問題がある。又ボルト等簡単に取外しが困難なものは水分の多い 所では、長期の間に錆を生じ、益々取外しが困難になるおそれがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記従来の技術の問題点を解決し、比較的簡単な構造で、ボルトや ナットを使用することがなく、主として楔を打ち込むことにより固定する構造で あるから、取付けが簡単でしかも確実であり、さらに取外しも楔を緩めるように 打撃することにより極めて簡単に取り外すことができるものである。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案を図1〜図3により説明する。 本考案はクランプ外装体とクランプ用楔体の組み合わせからなるレールと枕木 の固定装置であり、図1(イ)はクランプ外装体21の開口方向から見た斜視図 、(ロ)はクランプ外装体に組合わせて使用されるクランプ用楔体31の開口方 向から見た斜視図である。図1(イ)において、横方向に側面U字型の開口22 があり、底部部材23は開口側では次第に厚く形成されてその内面は開口側が狭 くなるようにテーパーが付されている。
【0009】 また、上部部材24は一定の厚さで、底部部材23と上部部材24とは両側縁 に一対をなす側縁連結部材25a,25bが開口22側と反対側で連結するよう に設けられ、この側縁連結部材25a,25bの一方(図では25b)には上部 部材24の延長部分で外方に突出し、下面がレール1の台座3の傾斜面4の傾斜 角と同一の傾斜角を有する傾斜面を有するレール押さえ部材26を構成している 。
【0010】 図1(ロ)は図1(イ)のクランプ外装体21の両側縁の側縁連結部材25a ,25b間に配設されるもので、横方向に開口32を有する側面U字状のクラン プ用楔体31であり、底部部材33と上部部材34と両者を開口32と反対側で 連結する連結部材35とからなり、底部部材32は開口端に至るに従い開口32 が小さくなるように下面にテーパーが付されている。このテーパーはクランプ外 装体21のテーパーと同じ傾斜角を有するが、これを組合わせたときに一定の厚 さのものとなり、クランプ用楔体31の底部部材32は枕木のフランジ部を楔作 用で取り付け固定する作用をなす。
【0011】 クランプ用楔体31は、底部部材33をクランプ外装体21の底部部材23の 上に重ね、かつ上部部材34はクランプ外装体21の上部部材24の上に重なる ように組合わされ、これによって生じた開口に枕木のフランジ部が嵌入固定され る。 同時に、クランプ用楔体31をクランプ外装体21を組合わせた状態で、クラ ンプ外装体21のレール押さえ部材26をレール1の台座3の傾斜面4に当接さ せてレールを固定するようになっている。
【0012】 このようにしてレールと枕木とは結合し固定される。実際の固定作業は、クラ ンプ外装体21のレール押さえ部材26をレール1の台座3の傾斜面4に当接さ せ、枕木のフランジ部13にはクランプ外装体21の側縁連結部材25a,25 b及びクランプ用楔体31の連結部材35をハンマーで打ち込むことにより、強 固な取付けがなされる。また、取外しに当たっては、クランプ外装体21の側縁 連結部材25a,25b及びクランプ用楔体31の連結部材35の上部を開口側 からハンマーで打撃することにより楔が緩んで、容易に取り外すことができる。 なお、クランプ外装体21の側縁連結部材25a,25bは図1の(イ)に示 すように上部を比較的短く、上面に傾斜面27を有するように構成すれば、取外 しの際のハンマーの打撃がし易く有利である。しかしこの様に形成しないもので も十分使用し得る。
【0013】 図2、図3は本考案の結合装置を用いて、結合したときの状態を示す説明図で 、図2はレールとの結合の関係を示し、固定装置の開口(背面)とは反対側から 見た正面図。図3は枕木のフランジ部との結合の関係を示し固定装置の開口部の 側面方向からみた正面図であり、両者は実際には90°異なる方向である。 図2に於いて、レール1に頭部2があり台座部3の表面は傾斜4がある。これ に取付けられているクランプ外装体は、底部部材23、側縁連結部材25a、2 5bと、上部部材24、レールの台座部押さえ部材26を有し、クランプ用楔体 の連結部材35が示されている。なお、図では明確ではないが、背面側が開口を 形成している。
【0014】 図3は、クランプ外装体21を枕木のフランジ13に嵌合した状態で、クラン プ外装体21の側縁連結部材25aの右方下部の底部部材23は開口方向に厚く なり、開口になるに従い開口を狭くするようになっている。これに組合わされた クランプ用楔体31の底部部材33は開口側が薄く、前記のクランプ外装体21 の底部部材23の上面を形成しているテーパー面と同一の傾斜角ではあるが方向 が逆のテーパーが付されているから、枕木のフランジ部13は、クランプ用楔体 31の底部部材33とクランプ外装体21の上部部材24の間にクランプされる 。その際前記楔体の楔の作用により強固に結合される。クランプ用楔体31の底 部部材33は楔体で先端が薄くなっていることは、僅かな隙間でもこの楔の挿入 で強固に固定できるので若干寸法差があっても容易に強固な結合ができる。また 、この楔体の長さが長い方が、フランジの固定幅が大きくなり強固な固定ができ る。又、楔体の上面を粗面化したり凹凸を設けることは摩擦力を増大するので固 定力が増大し、好ましい。図では摩擦用溝部36が設けられている。
【0015】 本考案の装置の取付けに当たってはクランプ外装体及びクランプ用楔体の開口 とは反対側の背面部を打ち込むことにより容易に強固に取付けられ、また、取り 外しに際しては、クランプ用楔体の開口側から楔体を外すか、クランプ外装体の 開口側に打撃を与えれば、極めて容易に枕木のフランジ部から外れ、これが外れ ればレールの押さえも簡単に緩めることができるので、ここも取り外すことがで きる。
【0016】
【考案の効果】
本考案によれば、レールをH型鋼の枕木に取付けする場合、クランプ外装体の レールの台座の傾斜面には押さえ部材を当接し、横方向の開口を利用して枕木に 取付け、このクランプ外装体の両側の側縁連結部材の間にクランプ用楔体の連結 部材を並行させて設置し、挿入するクランプ用楔体の背面部をハンマーで叩くこ とにより楔作用により枕木のフランジ部を図3の状態に簡単にしかも強固に固定 することができる。また、トンネル掘削等の工事終了により取付け装置を取り外 す際には、前記クランプ楔体の上部部材の端部を開口側よりハンマーで叩いたり 、クランプ外装体の側縁連結部材の上部の開口側端面を叩いたりすることにより 極めて容易に取り外すことができるので、全体の作業工数が激減し、しかも装置 は簡単なので、工事の低コスト化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のレール取付け装置の一実施例を示す斜
視図で(イ)はクランプ外装体の斜視図、(ロ)はクラ
ンプ用楔体楔体の斜視図。
【図2】本考案のレール取付け装置の取付け状態におけ
るレール固定部の構造を示す固定装置の開口(背面)と
は反対側から見た正面図。
【図3】本考案のレール取付け装置の枕木の固定部の構
造を示す固定装置の開口部の側面方向からみた正面図。
【図4】実公平5−26081号公報記載の考案の断面
【符号の説明】
1 レール 2 頭部 3 台座部 4 傾斜面 11 枕木 13 フランジ 21 クランプ外装体 22 開口 23 底部部材 24 上部部材 25a,25b 側縁連結部材 26 押さえ部材 27 傾斜面 31 クランプ用楔体 32 開口 33 底部部材 34 上部部材 35 連結部材 36 摩擦用溝部 121 レール取付け基体 124 枕木嵌合溝 131 枕木押さえボルト 135 レール押さえボルト

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枕木と、この枕木上に直交して配置され
    るレールとを取付け固定するレール取付け装置に於い
    て、 1)横方向に開口を有する側面U字状クランプ外装体
    で、開口側が狭くなるようにテーパーが付された底部部
    材と、枕木上面と接する上部部材と、該底部部材及び上
    部部材を開口側と反対側で連結する一対の側縁連結部材
    と、該側縁連結部材の一方の外方に突出し、レールの台
    座の傾斜面に当接してこれを押圧固定するレール固定部
    材とよりなるクランプ外装体と、 2)横方向に開口を有する側面U字状クランプ用楔体
    で、前記クランプ外装体の底部部材のテーパーと逆方向
    で同一傾斜角のテーパーを有する楔体底部部材と、該ク
    ランプ外装体の上部部材の上に接して係合される楔体上
    部部材と、楔体底部部材と楔体上部部材とを開口側と反
    対側で連結する連結部材とからなるクランプ用楔体とで
    構成され、 3)クランプ外装体にクランプ用楔体を組み合わせたと
    きに生じる内部開口部に枕木のフランジ部を嵌入固定す
    ると共に、レールの台座の傾斜面にレール固定部材を当
    接して枕木とレールとを固定し、該クランプ外装体にク
    ランプ用楔体を取り外したときに枕木とレールとの固定
    を分解することができる枕木とレールとの固定装置。
  2. 【請求項2】 クランプ用楔体の上面に摩擦用溝部を設
    けたことを特徴とする請求項1記載のレールと枕木の固
    定装置。
  3. 【請求項3】 クランプ外装体の側縁連結部材の上部
    が、上部部材より短くかつ上方に傾斜した端面とした請
    求項1、2もしくは3項記載のレールと枕木の固定装
    置。
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