JPH0662569U - 高速信号用回路基板の構造 - Google Patents

高速信号用回路基板の構造

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JPH0662569U
JPH0662569U JP227693U JP227693U JPH0662569U JP H0662569 U JPH0662569 U JP H0662569U JP 227693 U JP227693 U JP 227693U JP 227693 U JP227693 U JP 227693U JP H0662569 U JPH0662569 U JP H0662569U
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thin film
substrate
side via
base
film substrate
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JP227693U
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English (en)
Inventor
弘三 山中
Original Assignee
沖電気工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ベース基板内のベース側VIAと薄膜基板内
の薄膜側VIAとの高速信号の高周波特性を向上させ
る。 【構成】 ベース基板1に形成したベース側VIA3
と、これに対応する範囲内に対応させて配置させた薄膜
側VIA4とを介して高速信号の伝播を行う高速信号用
回路基板の構造において、前記ベース基板1と第1の薄
膜基板2との間に、第2の薄膜基板5を介在させ、かつ
この第2の薄膜基板5をその板厚方向に貫通させて形成
した柱状の第2の薄膜側VIA6を、第2の薄膜基板5
の下面側に配置されているベース基板1に形成されたベ
ース側VIA3に対応する範囲内で複数個並列して設
け、かつこれら第2の薄膜側VIA6の全てを結線する
導体パターン7を該第2の薄膜側VIA6の上面側に形
成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、FAやOA関連の電子機器、電子交換機や通信装置等に搭載され、 高速信号の処理を可能とした高速信号用回路基板の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の高速信号用回路基板の構造を示す要部側断面図であり、この図に 示すように高速信号用回路基板は、2種類の誘電体を持つコンビネーション基板 よりなっている。 図において、1はある所定値以上の厚みを有するベース基板、2はこのベース 基板1の上面側に形成された薄膜基板で、これらによりコンビネーション基板を 構成している。
【0003】 3は前記ベース基板1を板厚方向に貫通するようにして円柱状に設けた導体と してのベース側VIA、4は同じく前記薄膜基板2を板厚方向に貫通して円柱状 に設けた導体としての薄膜側VIAであり、これらベース側VIA3と薄膜側V IA4とは、それぞれ上面側と下面側とにおいて互いに直接接触して接合するよ うに配置されており、このように接合することでベース基板1と薄膜基板2との 電気的接続を確保するようにしている。
【0004】 なお、この各VIA3と4のうち、薄膜基板2に形成されている薄膜側VIA 4の径は、ベース基板1に形成されているベース側VIA3と比べて小さく、ま た薄膜基板2の誘電体は薄い。これに対してベース側VIA3の径は大きく、ま たベース基板1の誘電体は厚い。 上述した構成による高速信号用回路基板は、上記2種類の基板1と2との接続 するべく、ベース基板1のベース側VIA3に対応する上面側に、薄膜側VIA 4が対応するよう配置させて薄膜基板2を形成することで作成され、これにより ベース側VIA3と薄膜側VIA4を直接接触させて接合して電気的接続を得る ようにしていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来の技術においては、薄膜基板内の薄膜側VIAの径 に対して、ベース基板内のベース側VIAの径が著しく大きいために、高周波信 号をこのVIAで伝播させる場合、薄膜基板内の薄膜側VIAとベース基板内の ベース側VIAの接合部分で、電気的反射が生じてしまい、伝播する信号の高周 波特性を劣化させてしまうという問題があった。
【0006】 本考案は上述した問題点を解決するためになされたものであり、ベース基板内 のベース側VIAと直接接触して接合している薄膜基板内の薄膜側VIAに伝播 される高周波信号の接合部における劣化を防止し、高周波特性に優れたVIAの 接続構造を有する高速信号用回路基板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため本考案は、所定の板厚を有するベース基板をその 板厚方向に貫通させて柱状に形成したベース側VIAと、このベース基板の上面 側に形成された薄膜基板に、その薄膜基板の板厚方向に貫通させて柱状に形成し た薄膜側VIAを前記ベース基板内に形成されたベース側VIAに対応する範囲 内で形成し、電気的に接合させたこれらベース側VIAと薄膜側VIAを介して 高速信号の伝播を行う高速信号用回路基板の構造において、前記ベース基板と薄 膜基板との間に、1層あるいは複数層の中間薄膜基板を介在させ、かつこの中間 薄膜基板には該中間薄膜基板の板厚方向に貫通させた柱状の中間薄膜側VIAを 、下面側に配置されているベース基板あるいは中間薄膜基板に形成されたベース 側VIAあるいは中間薄膜側VIAに対応する範囲内で複数個並列して設けると 共に、これら各中間薄膜側VIAの全てを結線する導体パターンを該中間薄膜側 VIAの上面側に形成することとしたものである。
【0008】
【作用】 上述した構成によれば、VIAを介して行われる高速信号の伝播は、前記薄膜 基板内における薄膜側VIAと中間薄膜基板内における中間薄膜側VIAとの接 続部分、及び中間薄膜側VIAとベース基板内におけるベース側VIAとの接続 部においてそれぞれ、信号の電気的反射が減少される。これにより、伝播される 信号の高周波特性はその劣化が防止されることになる。
【0009】 また、中間薄膜基板内に形成された各中間薄膜側VIAは、薄膜側VIAとベ ース側VIAとの間で並列して複数個配置されていることから、インダクタンス 成分を全体として小さくでき、これによってもさらなる高周波特性の向上を可能 としている。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を用いて説明する。 図1は第1の実施例の高速信号用回路基板の構造を示す要部側断面図、図2は 図1のa−a線断面図である。 図1及び図2において、1はある所定値以上の厚みを有するベース基板、2は このベース基板1の上方に形成された薄膜基板、3は前記ベース基板1を板厚方 向に貫通させて円柱状に設けた導体としてのベース側VIA、4は同じく前記薄 膜基板2を板厚方向に貫通させて円柱状に設けた導体としての薄膜側VIAであ り、これらは従来例と同様であるので、従来と同一の符号を付して説明している 。
【0011】 5は前記薄膜基板2を第1の薄膜基板とした時、この第1の薄膜基板2とベー ス基板1との間に介在するようにして形成された中間薄膜基板としての第2の薄 膜基板であり、この第2の薄膜基板5は前記第1の薄膜基板2とほぼ同程度の厚 みを有し、かつ同様の部材から成っている。 6はこの第2の薄膜基板5を板厚方向に貫通するように円柱状に形成された導 体としての複数個の第2の薄膜側VIAであり、これら各第2の薄膜側VIA6 は前記ベース基板1内に形成されたベース側VIA3の大きさの範囲内に対応さ せ、図2に示すように、例えば十字形となるように配列し、各々がその下面側に おいて、前記ベース側VIA3と直接接触して接合するように設けられている。 そして、これら複数個の第2の薄膜側VIA6は、そのうちのいずれか1個がそ の上面側において、第2の薄膜基板5の上面側に設けられている第1の薄膜基板 2内の第1の薄膜側VIA4の下面と直接接触して接合する配置となっている。
【0012】 7は前記各第2の薄膜側VIA6の電気的接続を確保するため、第2の薄膜基 板5の上面側において形成した導体パターンであり、本実施例においては、図2 に示すように十字形に形成されており、全ての第2の薄膜側VIA6の間を結線 している。 なお、この導体パターン7の形状、および第2の薄膜側VIA6の配列は、十 字形に限るものではなく、該第2の薄膜側VIA6が下面側に配置されたベース 側VIA3の範囲内に対応し、かつ第2の薄膜側VIA6のいずれか1個もしく は導体パターン7と、上面側に配置された第1の薄膜側VIA4とが直接接触し て接合していれば良い。
【0013】 このような構成とすることにより、高速信号の伝播は、前記第1の薄膜基板2 内における第1の薄膜側VIA4と第2の薄膜基板5内における第2の薄膜側V IA6との接続部分、及び第2の薄膜側VIA6とベース基板1内におけるベー ス側VIA3との接続部においてそれぞれ、信号の電気的反射を減少させること になり、その結果伝播される信号の高周波特性の劣化を防止する。
【0014】 また、第2の薄膜基板5内に形成された複数個の第2の薄膜側VIA6は、第 1の薄膜側VIA4とベース側VIA3との間で並列配置されていることから、 インダクタンス成分を全体として小さくして、さらなる高周波特性の向上を可能 としている。 次に、図3により第2の実施例を示す。図3は第2の実施例の高速信号用基板 回路の構造を示す要部側断面図であり、この図に示すように、第2の実施例は、 第1の薄膜基板2とベース基板1との間に、上記第1の実施例で述べた第2の薄 膜基板5の他にさらにもうひとつの中間薄膜基板、すなわち第3の薄膜基板8を 設ける構造としたものである。
【0015】 図において、8は第1の薄膜基板2と第2の薄膜基板5との間に設けた第3の 薄膜基板であり、この第3の薄膜基板8は前記第1及び第2の薄膜基板2,5と ほぼ同程度の厚みを有し、かつ同様の部材から成っている。 9はこの第3の薄膜基板8を板厚方向に貫通するように円柱状に形成された導 体としての複数個の第3の薄膜側VIA9であり、これら各第3の薄膜側VIA 9は前記第2の薄膜基板5内に形成された各第2の薄膜側VIA6の配列の範囲 内に対応させて配置し、かつこれら第3の薄膜側VIA9は、各々がその下面側 において、第2の薄膜側VIA6もしくは導体パターン7と直接接触して接合す るように設けられている。
【0016】 10は前記各第3の薄膜側VIA9同士の電気的接続を確保するため、第3の 薄膜基板8の上面側に形成した導体パターンであり、全ての第3の薄膜側VIA 9の間を結線している。そして、この導体パターン10あるいは第3の薄膜側V IA9のうちのいずれか1個もしくは複数個が、上面側に設けられている第1の 薄膜基板2内の第1の薄膜側VIA4の下面と直接接触して接合する配置となっ ている。
【0017】 なお、ここで示している各第2及び第3の薄膜側VIA6と9の個数や配列、 及び各導体パターン7と910の配線形状は、図に示す通りではなく、上記第1 の実施例と同様に、それぞれが確実に電気的に接続していれば、その個数や配置 を規制するものではない。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、所定の板厚を有するベース基板をその板 厚方向に貫通させて柱状に形成したベース側VIAと、このベース基板の上面側 に形成された薄膜基板に、その薄膜基板の板厚方向に貫通させて柱状に形成した 薄膜側VIAを前記ベース基板内に形成されたベース側VIAに対応する範囲内 で形成し、電気的に接合させたこれらベース側VIAと薄膜側VIAを介して高 速信号の伝播を行う高速信号用回路基板の構造において、前記ベース基板と薄膜 基板との間に、1層あるいは複数層の中間薄膜基板を介在させ、かつこの中間薄 膜基板には該中間薄膜基板の板厚方向に貫通させた柱状の中間薄膜側VIAを、 下面側に配置されているベース基板あるいは中間薄膜基板に形成されたベース側 VIAあるいは中間薄膜側VIAに対応する範囲内で複数個並列して設けると共 に、これら各中間薄膜側VIAの全てを結線する導体パターンを該中間薄膜側V IAの上面側に形成することとした。
【0019】 このため、高速信号の伝播は、最上層の薄膜基板の薄膜側VIAと中間薄膜基 板の薄膜側VIAとの接合部分(中間薄膜基板が複数層にわたる場合は、各中間 薄膜基板間における各薄膜側VIAとの接合部分も含む)、中間薄膜基板2の中 間薄膜側VIAととベース基板内におけるベース側VIAとの接続部分において それぞれ信号の電気的反射を減少することができ、これによって伝播される信号 の高周波特性が劣化するのを防止することができる。
【0020】 また、前記中間薄膜基板内に形成された複数個の中間薄膜側VIAは、該中間 薄膜基板内において並列配置されていることから、基板のインダクタンス成分を 全体として小さくすることができ、これによっても高周波特性の向上を可能とし ている。 そして、上記中間薄膜基板を1層よりも2層構造とし、信号を伝播するVIA の接合部分を複数箇所とすることにより、伝播される高速信号の電気的反射は少 なくすることができ、またインダクタンス成分を少なくすることもできるので、 高周波特性の更なる向上を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の高速信号用回路基板の構造を示
す要部側断面図である。
【図2】図1のa−a線断面図である。
【図3】第2の実施例の高速信号用回路基板の構造を示
す要部側断面図である。
【図4】従来の高速信号用回路基板の構造を示す要部側
断面図である。
【符号の説明】
1 ベース基板 2 第1の薄膜基板 3 ベース側VIA 4 第1の薄膜側VIA 5 第2の薄膜基板 6 第2の薄膜側VIA 7 導体パターン 8 第3の薄膜基板 9 第3の薄膜側VIA 10 導体パターン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の板厚を有するベース基板をその板
    厚方向に貫通させて柱状に形成したベース側VIAと、 このベース基板の上面側に形成された薄膜基板に、その
    薄膜基板の板厚方向に貫通させて柱状に形成した薄膜側
    VIAを前記ベース基板内に形成されたベース側VIA
    に対応する範囲内で形成し、電気的に接合させたこれら
    ベース側VIAと薄膜側VIAを介して高速信号の伝播
    を行う高速信号用回路基板の構造において、 前記ベース基板と薄膜基板との間に、1層あるいは複数
    層の中間薄膜基板を介在させ、かつこの中間薄膜基板に
    は該中間薄膜基板の板厚方向に貫通させた柱状の中間薄
    膜側VIAを、下面側に配置されているベース基板ある
    いは中間薄膜基板に形成されたベース側VIAあるいは
    中間薄膜側VIAに対応する範囲内で複数個並列して設
    けると共に、これら各中間薄膜側VIAの全てを結線す
    る導体パターンを該中間薄膜側VIAの上面側に形成し
    たことを特徴とする高速信号用回路基板の構造。
JP227693U 1993-02-01 1993-02-01 高速信号用回路基板の構造 Pending JPH0662569U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002271025A (ja) * 2001-03-13 2002-09-20 Ibiden Co Ltd プリント配線板及びプリント配線板の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002271025A (ja) * 2001-03-13 2002-09-20 Ibiden Co Ltd プリント配線板及びプリント配線板の製造方法
JP4697828B2 (ja) * 2001-03-13 2011-06-08 イビデン株式会社 プリント配線板及びプリント配線板の製造方法

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