JP2908918B2 - 厚膜薄膜混成多層回路基板 - Google Patents

厚膜薄膜混成多層回路基板

Info

Publication number
JP2908918B2
JP2908918B2 JP28880991A JP28880991A JP2908918B2 JP 2908918 B2 JP2908918 B2 JP 2908918B2 JP 28880991 A JP28880991 A JP 28880991A JP 28880991 A JP28880991 A JP 28880991A JP 2908918 B2 JP2908918 B2 JP 2908918B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thick
film portion
wiring
film
thin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP28880991A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05129809A (ja
Inventor
正和 石野
康則 成塚
英穂 山村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP28880991A priority Critical patent/JP2908918B2/ja
Publication of JPH05129809A publication Critical patent/JPH05129809A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2908918B2 publication Critical patent/JP2908918B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/151Die mounting substrate
    • H01L2924/1517Multilayer substrate
    • H01L2924/15192Resurf arrangement of the internal vias

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子回路部品を搭載す
る回路基板に係り、特に半導体素子を高密度に実装する
に好適な厚膜と薄膜の混成多層回路基板に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子を高密度に実装するた
めの回路基板としての1種として、セラミックス等を基
材とする厚膜基板上に、ポリイミド等の有機絶縁材料や
銅等の導体材料を交互に積層して配線した薄膜層を形成
した厚膜と薄膜の混成多層回路基板を使用していた。こ
の厚膜と薄膜の混成多層回路基板の場合、半導体素子は
薄膜上に搭載され、外部と信号の授受を行うためのI/
O端子は厚膜裏面側より取り出す方法が一般的であっ
た。ところが、半導体素子の集積度が年々高密度化して
いるために、これを実装した回路基板は小さな面積から
多数のI/O端子取り出すことが必要になってきた。し
かし、従来のようにI/O端子を厚膜の裏面側から取り
出す方法では、I/O端子を形成できる寸法ピッチで端
子数が制限されてしまい、端子数の増大傾向に対処でき
ないという問題点があった。
【0003】一方、厚膜と薄膜の混成多層回路基板にお
いて、薄膜部や厚膜部の面方向に結線される信号配線に
関しては、マイクロストリップライン構造を形成するこ
とによりインピーダンスマッチングとシールドをほぼ完
全に行うことが出来る。基板面に対して垂直方向の信号
線に関しては、電源線との完全なペア配線を行うことに
より、インピーダンスマッチングをとることができる
が、実際上は、信号線と電源線の数が異なったり、配置
が片寄ったりするために完全にペア配線にすることは困
難である。そのため、基板に垂直方向の配線に関しては
シールドが不完全でインピーダンスがミスマッチングな
状態となってしまう。
【0004】一方、半導体素子は高密度化の傾向にあ
り、これを搭載するための実装基板は多層化が進行する
傾向にある。このために厚膜基板の厚さは5mmを越え
る場合も出てきている。基板の板厚が5mm以上になる
とその板厚方向にシルードが不完全なスルホールを介し
て高速信号を伝送することになり、ノイズの影響を受け
やすくなる。
【0005】この様子を図3を用いて説明する。図3
は、厚膜薄膜混成多層回路基板上にLSIをはんだ接続
した状態の断面図を示したもので、回路基板は厚膜部1
と薄膜部2より構成されている。各々の内部配線は、信
号ライン5と電源ライン6を区別して細線と太線で示し
ている。薄膜部2の上には、はんだボール3を介してL
SI4が搭載されており、厚膜部の裏面には外部の回路
と電気接続を行うためのI/Oピン9が取付けられてい
る。このような回路基板では、LSIから出た信号は、
厚さの厚い厚膜部のスルホールを介して厚膜部裏面から
信号の授受を行うことになる。勿論、信号ラインは電源
ラインとペアを組む等の考慮がなされてノイズの低減策
が考慮されているが、すべての配線を完全にペアを組ま
せて配置するのは困難であり、スルホール長が長くなる
とノイズの影響を受けやすくなる。電源ラインから発生
するノイズを低減させるために、特開平2ー20359
5によれば厚膜部のスルホールを経由してきた電源ライ
ンをLSI近傍の薄膜部で再配分することによりバイパ
スコンデンサ効果を持たせて電源電圧の安定化を図る基
板が提案されている。
【0006】一方、スルホールを経由する信号は、厚膜
部を形成するセラミクスの誘電率が薄膜部を形成するポ
リイミド等の絶縁物の誘電率より大きいために、その伝
搬速度は1/√εだけ遅延する。これを防止する目的で
特開昭63ー66993では厚膜のスルホールの周辺部
を誘電率の小さいフッ化樹脂で充填する方法が提案され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、信号端子数が不足する問題に関しては何
の解決策も与えられておらず、端子数の増大傾向に対処
できないという問題があった。また、厚膜部スルホール
の周辺部を誘電率の小さいフッ化樹脂で充填する方法
は、完全に伝搬遅延を無くすことが難しく、厚膜部の厚
さが大きくなり誘電率の大きな厚膜部中を伝搬する距離
が長くなった場合には、伝搬遅延時間が無視出来なくな
るほどに大きくなる。更に、厚膜部のスルホールを経由
してくる信号ラインが他のスルホールを伝搬する電気信
号から受けるクロストークノイズを防止することに関し
ては不十分であり、厚膜部の厚さが厚くなるに従ってノ
イズの影響が無視出来なくなる。
【0008】本発明の第1の課題は、信号端子の増大に
対処が可能であり、厚膜部の厚さが大きくなっても信号
の伝搬遅れを低減できる厚膜薄膜混成多層回路基板を提
供することを目的とする。
【0009】また、本発明の第2の課題は、厚膜部の厚
さが大きくなっても、信号ラインのノイズマージンが低
下することなのない厚膜薄膜混成多層回路基板を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るために、本発明によれば、複数の配線を有する薄膜部
を厚膜部の表面に形成し、前記厚膜部は前記配線の一部
を、前記厚膜部の裏面から外部に引き出すためのスルホ
ールを有する厚膜薄膜混成多層回路基板において、前記
薄膜部は前記厚膜部の表面の一部にのみ形成されてお
り、前記厚膜部は、内部に配線を有し、該配線の一端は
前記薄膜部の配線の一部に接続され、他端は前記薄膜部
が形成されていない厚膜部の表面に引き出されているこ
とを特徴とする厚膜薄膜混成多層回路基板が提供され
る。
【0011】上記第2の課題を解決するために、本発明
によれば、上述の多層回路基板において、前記厚膜部内
部の配線の少なくとも一部は、前記厚膜部の面方向に配
線されており、前記面方向の配線はグランド線と信号配
線を有しマイクロストリップライン構造を形成すること
を特徴とする厚膜薄膜混成多層回路基板が提供される。
【0012】
【作用】本発明の厚膜部と薄膜部の混成回路基板は、薄
膜部の配線を、基板の裏面と、薄膜部の形成されていな
い厚膜部の表面とから引き出すことができる構造をとっ
ている。厚膜部の裏面には、厚膜部に形成されたスルホ
ールを通して引き出し、厚膜部の表面には、厚膜部中の
配線を通して取り出す。厚膜部中の配線の一端は、薄膜
部の配線の一部に接続し、他端は薄膜部が形成されてい
ない厚膜部の表面に引き出す。この構造では、厚膜部の
裏面のみならず、厚膜部の表面の一部にも端子を設ける
ことができるので、従来の厚膜部の裏面のみから取り出
す構造と比較して端子数が大幅に増加する。
【0013】また、本発明の厚膜と薄膜の混成多層回路
基板の、厚膜部の表面に信号を取り出すための配線は、
接続する薄膜部の配線との位置と、引き出す場所によっ
て配線経路が決定される。従って、厚膜部中の配線の長
さは、薄膜部を厚膜部の表面のどの位置に形成するかに
よって決まり、薄膜部は設計者の意図で任意に配置でき
るので、配線の長さも任意の長さにすることができる。
従って、配線の長さは厚膜部の厚さが変わっても、厚膜
部の厚さに左右されず、任意の長さにすることができ
る。このことは、厚い厚膜部を用いた場合に、厚膜部の
厚さよりも短い距離で厚膜部の表面に信号をとりだすこ
とを可能にしている。したがって、伝搬遅延が問題とな
るような高速信号(例えば、パルス幅にして1μs以下
の信号)を厚膜部の表面に取り出すことにより、誘電率
の大きな厚膜部中には短い長さ通過させるだけで良く、
伝搬遅延を生じることなく、信号を速やかに外部に取り
だすことができる。外部に取り出した信号は、誘電率の
小さい有機高分子材料のケーブル等で配線することによ
り、長距離の伝搬でも伝搬遅延時間の改良にも役立つ。
また、この構造は、短い長さの配線で外部に取りだすの
で、伝搬遅延だけではなく信号線間のクロストークノイ
ズを防止する。
【0014】さらに、厚膜部の表面に取り出す信号は、
厚膜部に平行に配線されるのでグランド線と信号線をマ
イクロストリップライン構造に配置することが可能であ
り、隣接する信号ラインからのクロストークノイズを大
幅に低減できる。また、クロストークノイズは低減方法
としては、信号線の間隔を開ける方法や、反射ノイズ部
分をタイミング的に除去する方法もとることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1と図2により説
明する。図1は、本発明による厚膜と薄膜の混成多層回
路基板がコネクタ102、92を介して複数個がプリン
ト基板112上に搭載された状態の部分断面図を示した
ものである。図2は本発明による厚膜薄膜混成多層回路
基板の斜視図を示したもので、厚膜部12と薄膜部22
からなる回路基板の四隅にフレキシブルフラットケーブ
ル72を接続した状態が示している。
【0016】以下、図1を用いて本発明の厚膜と薄膜の
混成多層回路基板の構成各部を説明する。本発明による
厚膜薄膜混成多層回路基板は、厚膜部12上の中央部に
薄膜部22が形成される構成を取っている。図1では、
薄膜部22上にLSI42がはんだボール32によって
接続された状態を示している。また、薄膜部22が形成
されていない厚膜部12の周辺部分12aには、封止キ
ャップ122を搭載するための封止部132と厚膜部1
2中の信号ライン52を外部に取りだすためのケーブル
接続パッド82が設けてある。薄膜部22には、LSI
42に電流を供給するための電源線62と、LSI42
の電気信号を流す信号線52が配線されている。また、
厚膜部12には、膜面に垂直に貫通する複数のスルホー
ル61が形成されており、スルホール61を通して、厚
膜部の裏面に薄膜部の電源線62が引き出されて、I/
O端子ピン91が接続されている。また、厚膜部12の
内部には、薄膜部の信号線の一部に一端が接続され、他
端が厚膜部12の表面部12aに引き出された信号線5
2が形成されている。厚膜部12の表面部に引き出され
た信号線52の端部は、ケーブル接続パッド82に接続
されている。
【0017】ケーブル接続パッド82には、フレキシブ
ルフラットケーブル72が接続されており、このケーブ
ルはケーブルコネクタ102を介してプリント基板11
2内の信号線に接続されている。一方、LSIから取り
出された電源ライン62のI/O端子ピン91は、モジ
ュールコネクタ142内のI/O端子ピン92を介して
プリント基板112と接続されている。
【0018】上記の実施例においては、薄膜部22とL
SI42が湿度等の外部環境により劣化するのを防止す
るための封止部122を設けている。この封止部122
は薄膜部22の周辺部の厚膜部の表面12a上の封止キ
ャップ122を搭載するための封止部132上に設置さ
れている。本実施例では、封止キャップ122を導電体
で形成したので、厚膜部12中の信号線52を封止キャ
ップ122と接触させないために、信号線52は厚膜内
部を経由して、封止キャップ122の外側の厚膜部周辺
部の表面から取りだす構造とする。
【0019】厚膜部12内部の信号線52は、ケーブル
接続パッド82から薄膜部の配線までの膜面方向の距離
を、膜面に平行に配線されている。また、図2(b)に
示すように、信号線52は、2本のグランド線52bと
これらに挟まれた信号線52aから構成される、マイク
ロストリップライン構造をとっている。この場合の信号
線52のインピーダンスZ0は、2本のグランド線の間
隔b、信号線52bの幅wと厚さt、信号線52aとグ
ランド線52bの間の絶縁体の距離hを用いて、図2中
の数1のようになる。このように、膜面方向の配線をマ
イクロストリップライン構造にすることにより、インピ
ーダンスZ0を一定に保持することができ、かつ、上下
の配線層からのクロストークノイズの発生を防止する。
【0020】外部との接続端子として幅100μmのC
r/Ni/Au等で構成されるケーブル接続パッド82
を例えば200μmピッチで形成する。このピッチにフ
レキシブルフラットケーブルの配線ピッチを合わせて、
図2(c)のように、はんだ31によりグランド線52
bと33、信号線52aと31を接続し、ケーブルの他
端はケーブルコネクタ102と接続する。このコネクタ
102を介してプリント基板112と電気的な接続が可
能な構造となっている。また、フレキシブルフラットケ
ーブルは、例えば図4に示したように、銅等の低抵抗材
料からなる信号線13をポリイミドのような低誘電率の
絶縁材料23を介してグランド層33で挾み込んだマイ
クロストリップライン構造にしている。信号線13の幅
と絶縁材料23の厚さを調整することにより信号ライン
は所望のインピーダンスに調整することが可能である。
また、絶縁保護層43はグランド層33を絶縁保護する
ためのものであり、必ずしも必要ではない。フレキシブ
ルフラットケーブルを外部回路との接続に用いるのは接
続端子数の増加を狙ったものであるが、接続端子をそれ
ほど必要とせずより厳密なインピーダンスマッチングを
行いたい場合は同軸ケーブルによる接続でも良い。
【0021】つぎに、本発明の厚膜薄膜混成回路基板の
材質および作製方法について説明する。厚膜部12は、
乾燥のみを施された焼結前のセラミックのグリーンシー
トに、グランド線52bおよび信号線52aの膜面方向
のパターンを導体ペーストにより印刷する。つぎに、膜
面方向のパターンが印刷されたセラミックのグリーンシ
ートを重ね合わせ、信号線52の膜面に垂直方向のパタ
ーンの部分に穴部を形成し、穴部に導体ペーストを封入
する。この導体ペーストにより信号線が形成されたセラ
ミックのグリーンシートを焼結し、厚膜部12を完成さ
せる。つぎのこの厚膜部の上面に、銅線の配線パターン
をスパッタやめっき等の方法で形成し、ポリイミドの絶
縁層を積層して薄膜部22を完成させる。
【0022】このように、本発明においては外部の回路
基板と接続するために、厚膜薄膜混成多層回路基板の表
裏面より信号線を取り出す方式を用いたために、外部の
回路基板と接続されるI/O端子の数を、裏面だけの場
合と比較して、大幅に増やすことができる。例えば、信
号を外部に取り出すI/O端子の数も基板の裏面からの
み取り出す従来方式で、裏面にI/O端子を設けた場合
は、ピンピッチが2.5mm程度が限界であることか
ら、10cm角基板で1600個が限界であった。本発
明を用いて、厚膜部の周辺部に薄膜部を形成しなかった
ときには、基板表面の周辺部から0.2mmピッチでI
/O端子を取り出すことができるので上記したピン数に
加えて10cm角基板で2000個の端子数が増加可能
となる。また、薄膜部を島状に複数個設ければ、さらに
I/Oピン数を増加させることができる。
【0023】本発明による回路基板では、電子計算機で
使用されるような1μs以下の高速パルス信号は薄膜部
の厚さと厚膜部の表面層数層以内の垂直距離(厚さにし
て1mm以内の距離)を経由するだけでシールドとイン
ピーダンスマッチングが行われたフレキシブルフラット
ケーブル内に伝達されるため、従来構造の厚膜部スルホ
ールを経由してプリント基板に伝達される方式に比べて
インピーダンスのミスマッチ状態で信号伝達が行われる
距離が1/5以下に低減でき、ノイズの影響を大幅に低
減することが可能である。更に、上記した効果に加えて
電気信号は厚膜部よりも誘電率の小さなフラットケーブ
ル中を伝搬するために信号の伝搬遅延時間の短縮にも効
果がある。
【0024】また、クロストークノイズの低減方法とし
て、本実施例では、信号線52をマイクロストリップラ
イン構造にしたが、これに限定されるものではなく、信
号線52の間隔を開ける方法もとることができる。
【0025】本実施例によればフラットケーブルは、プ
リント基板に接続されているが、厚膜薄膜混成多層回路
基板相互を直接接続することも可能であり、この方が信
号伝達の距離がより短縮可能となる。
【0026】また、フラットケーブルと、信号線52と
の接続は必ずしも厚膜部表面で行う必要はなく、薄膜層
の表面で接続しても良い。
【0027】また、封止キャップ122は必ずしも必要
ではなく、封止キャップ122を設ける場合も、薄膜層
の上部に直接形成することが可能である。薄膜部上に直
接封止パッドを設けた場合は、封止部の下層に薄膜の絶
縁層が介在することになるが、この絶縁層は湿度を透過
しやすいポリイミド等の有機材料で形成されていると、
封止キャップによる保護効果が低減する。薄膜部の絶縁
層が、防湿効果の高い材質である場合には、厚膜部の表
面に設けた場合と同様の効果がある。
【0028】また、電気信号が流れる経路も、高速信号
は基板の表面、低速信号と電源の供給は基板の裏面から
といった使いわけが可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明の厚膜部と薄膜部を有する混成回
路基板は、信号線を厚膜部の表面と裏面から引き出す構
成をとるため、信号端子の増大に対処が可能である。ま
た、厚膜部の上面から引き出す信号線は、厚膜部の厚さ
に関係なく、速やかに表面に取り出すように配線するこ
とができるので厚膜基板の厚さが大きくなっても信号の
伝搬遅れを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の厚膜薄膜混成多層回路基板
がコネクタを介して複数個がプリント基板上に搭載され
た状態を示す部分断面図。
【図2】(a)本発明の一実施例による厚膜薄膜混成多
層回路基板の斜視図。(b)図1をAAで切断した、厚
膜部の信号線の構成を示す断面図。(c)厚膜部の信号
線とフラットケーブルの接続を示す断面図。
【図3】従来法による厚膜薄膜混成多層回路基板上にL
SIをはんだ接続した状態を示す断面図。
【図4】本発明の実施例に用いられたフラットケーブル
の構造図。
【符号の説明】
1、12・・・厚膜薄膜混成多層回路基板の厚膜部、
2、22・・・厚膜薄膜混成多層回路基板の薄膜部、
3、31、32・・・はんだボール、4、42・・・L
SI、5、52・・・信号ライン、6、62・・・電源
ライン、72・・・フレキシブルフラットケーブル、8
2・・・ケーブル接続パッド、9、91、92・・・I
/O端子ピン、13・・・信号線、23・・・絶縁材
料、33・・・グランド層、43・・・絶縁保護層10
2・・・ケーブルコネクタ、112・・・プリント基
板、122・・・封止キャップ、132・・・封止部、
142・・・モジュールコネクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山村 英穂 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 生産技術研究所 内 (56)参考文献 特開 平3−106061(JP,A) 特開 昭63−126258(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 23/522 H01L 23/12

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の配線を有する薄膜部を厚膜部の表面
    に形成し、前記厚膜部は前記配線の一部を、前記厚膜部
    の裏面から外部に引き出すためのスルホールを有する厚
    膜薄膜混成多層回路基板において、 前記薄膜部は前記厚膜部の表面の一部にのみ形成されて
    おり、前記厚膜部は、内部に配線を有し、該配線の一端
    は前記薄膜部の配線の一部に接続され、他端は前記薄膜
    部が形成されていない厚膜部の表面に引き出され、 前記厚膜部の前記内部の配線の少なくとも一部は、前記
    厚膜部の面方向に配線されており、前記面方向の配線
    は、グランド線と信号配線を有するマイクロストリップ
    ライン構造を形成することを特徴とする厚膜薄膜混成多
    層回路基板。
  2. 【請求項2】複数の配線を有する薄膜部を厚膜部の表面
    に形成し、前記厚膜部は前記配線の一部を、前記厚膜部
    の裏面から外部に引き出すためのスルホールを有する厚
    膜薄膜混成多層回路基板において、 前記薄膜部は前記厚膜部の表面の一部にのみ形成されて
    おり、前記厚膜部は、内部に配線を有し、該配線の一端
    は前記薄膜部の配線の一部に接続され、他端は前記薄膜
    部が形成されていない厚膜部の表面に引き出され、 前記厚膜部のスルーホール裏面に引き出される配線は電
    源線を主体とし、前記厚膜部の表面に引き出される配線
    は高速信号線を主体としたことを特徴とする厚膜薄膜混
    成多層回路基板。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記薄膜部を
    空間的に覆って外気から遮断する封止キャップ部をさら
    に備え、前記封止キャップ部は前記厚膜部表面のうち薄
    膜部の形成されていない部分に設置され、かつ、前記厚
    膜部表面から引き出される配線の一端は、前記封止キャ
    ップ部の外側の前記厚膜部の表面から引き出されること
    を特徴とする厚膜薄膜混成多層回路基板。
  4. 【請求項4】複数の配線を有する薄膜部を厚膜部の表面
    に形成し、前記厚膜部は前記配線の 一部を、前記厚膜部
    の裏面から外部に引き出すためのスルホールを有し、前
    記薄膜部は前記厚膜部の表面の一部にのみ形成されてお
    り、前記厚膜部は、内部に配線を有し、該配線の一端は
    前記薄膜部の配線の一部に接続され、他端は前記薄膜部
    が形成されていない厚膜部の表面に引き出された厚膜薄
    膜混成多層回路基板を、外部回路と接続するための実装
    方法において、 前記厚膜部の表面に引き出した配線を、前記配線とイン
    ピーダンスの整合が取れたフレキシブルフラットケ−ブ
    ルおよび同軸ケ−ブルの少なくとも一方と接続すること
    により、外部回路と接続することを特徴とした厚膜薄膜
    混成多層回路基板の実装方法。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記厚膜部中の配線
    と、前記フレキシブルフラットケ−ブルおよび同軸ケ−
    ブルの少なくとも一方との接続方法に、TAB(Tap
    e Automated Bonding)方式を用い
    た厚膜薄膜混成多層回路基板の実装方法。
  6. 【請求項6】請求項4または5において、厚膜部表面か
    ら取り出した信号をコネクタを介して更に大形の回路基
    板に接続することを特徴とした厚膜薄膜混成多層回路基
    板の実装方法。
  7. 【請求項7】請求項4または5において、厚膜部表面か
    ら取り出した信号を隣接する他の厚膜薄膜混成多層回路
    基板に接続することを特徴とする厚膜薄膜混成多層回路
    基板の実装方法。
  8. 【請求項8】請求項1、2または3に記載の厚膜薄膜混
    成多層回路基板を搭載した電子回路装置。
JP28880991A 1991-11-05 1991-11-05 厚膜薄膜混成多層回路基板 Expired - Lifetime JP2908918B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28880991A JP2908918B2 (ja) 1991-11-05 1991-11-05 厚膜薄膜混成多層回路基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28880991A JP2908918B2 (ja) 1991-11-05 1991-11-05 厚膜薄膜混成多層回路基板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05129809A JPH05129809A (ja) 1993-05-25
JP2908918B2 true JP2908918B2 (ja) 1999-06-23

Family

ID=17735015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28880991A Expired - Lifetime JP2908918B2 (ja) 1991-11-05 1991-11-05 厚膜薄膜混成多層回路基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2908918B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05129809A (ja) 1993-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0130207B1 (en) Semiconductor chip package
US5003273A (en) Multilayer printed circuit board with pseudo-coaxial transmission lines
US7280372B2 (en) Stair step printed circuit board structures for high speed signal transmissions
US8120927B2 (en) Printed circuit board
US4553111A (en) Printed circuit board maximizing areas for component utilization
JPH05235612A (ja) 異なる寸法の伝送構造間の一定インピーダンス転移部
US6750403B2 (en) Reconfigurable multilayer printed circuit board
US7388279B2 (en) Tapered dielectric and conductor structures and applications thereof
JPH0770837B2 (ja) 多層配線を有する電子パッケージ基板及び方法
KR19980064367A (ko) 집적 회로 칩 패키지용 차동 쌍 구성
CN211297148U (zh) 一种pcb板结构及信号测试设备
US6310392B1 (en) Stacked micro ball grid array packages
US20070194434A1 (en) Differential signal transmission structure, wiring board, and chip package
JP2908918B2 (ja) 厚膜薄膜混成多層回路基板
CN113678574B (zh) 一种共模抑制的封装装置和印制电路板
JPH067551B2 (ja) 半導体装置
JP3048205B2 (ja) マルチチップモジュール
US6646343B1 (en) Matched impedance bonding technique in high-speed integrated circuits
JPH05226500A (ja) 実装回路基板
JPS62259500A (ja) 回路基板
JPH06216477A (ja) 配線基板及びこれを用いた電子回路装置
JP2005026020A (ja) カードエッジ接続構造
JPH02252298A (ja) 多層印刷配線板
JPS6342437B2 (ja)
JP3954415B2 (ja) 配線用補助パッケージ