JPH0660300B2 - 接着剤ブレンド - Google Patents

接着剤ブレンド

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JPH0660300B2
JPH0660300B2 JP62185651A JP18565187A JPH0660300B2 JP H0660300 B2 JPH0660300 B2 JP H0660300B2 JP 62185651 A JP62185651 A JP 62185651A JP 18565187 A JP18565187 A JP 18565187A JP H0660300 B2 JPH0660300 B2 JP H0660300B2
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ethylene
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ケビン・ヴイー・ジヤシエク
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クウォンタム・ケミカル・コーポレイション
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09J123/00Adhesives based on homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Adhesives based on derivatives of such polymers
    • C09J123/02Adhesives based on homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Adhesives based on derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C09J123/10Homopolymers or copolymers of propene
    • C09J123/14Copolymers of propene
    • C09J123/142Copolymers of propene at least partially crystalline copolymers of propene with other olefins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2666/00Composition of polymers characterized by a further compound in the blend, being organic macromolecular compounds, natural resins, waxes or and bituminous materials, non-macromolecular organic substances, inorganic substances or characterized by their function in the composition
    • C08L2666/02Organic macromolecular compounds, natural resins, waxes or and bituminous materials
    • C08L2666/04Macromolecular compounds according to groups C08L7/00 - C08L49/00, or C08L55/00 - C08L57/00; Derivatives thereof
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] この発明は、一般に接着剤ブレンド及び複合構造体に関
し、より詳細には、プロピレンポリマーと気体遮断材と
を接着させるのに特に好適な接着剤ブレンド及び前記遮
断材と接着剤とを組み込んだ複合構造体に関する。
[従来の技術] 食品包装産業のような市場においては、例えば半硬質構
造体においてプロピレンポリマーを酸素遮断材のような
気体遮断材と共に使用することが広く受け入れられてい
る。このような用途において、プロピレンポリマーは構
造上の完全性をもたらし、遮断材は酸素のような分子が
構造体を透過する速度及びその割合を減少させる。しか
しながら、プロピレンポリマーは間に入る接着剤なしで
は気体遮断材に接着しない。ポリプロピレンをこのよう
な遮断層に接着させるための従来の接着剤は、多くの欠
点を有していた。
接着剤の用途においては、無水マレイン酸によって改質
されたポリプロピレンを使用することが知られている。
例えば米国特許第3,483,276号には、改質され
たポリプロピレンと改質されていないポリプロピレンと
のブレンド及び金属塗料としてのその使用が開示されて
いる。米国特許第4,058,647号及び同第4,1
98,327号には、ポリプロピレンを遮断材(例えば
エチレン/ビニルアルコールコポリマー)に接着させる
ことのできる接着剤が記載されている。米国特許第4,
058,647号及び同第4,198,327号の接着
剤は、無水マレイン酸によって改質されたポリプロピレ
ンとプロピレンポリマーと炭化水素エラストマー又はゴ
ムとのブレンドである。
しかしながら、このような接着剤ブレンド中にエラスト
マーを使用するとブレンドの経費が加算され、そして物
質取扱い上の問題点が生じ得る。また、このようなブレ
ンド中にエラストマーが存在すると望ましくないことに
抽出性物質の含有率が高くなり、そのためにこのブレン
ドは食品包装の用途に使用するのに不適になり得る。
米国特許第4,472,555号及び同第4,409,
364号には、ポリプロピレン及び極性基材の両方に対
する接着性を有する接着剤ブレンドが開示されている。
これらブレンドは改質ポリエチレンとポリエチレンとポ
リプロピレンとの混合物である。
米国特許第4,510,286号には、無水マレイン酸
で改質されたポリプロピレンと、エチレン含有率15〜
30重量%の序列重合させたプロピレン/エチレンコポ
リマーと、エチレン含有率0〜14重量%のプロピレン
ポリマー又はプロピレン/エチレンコポリマーとから成
る接着性樹脂組成物が開示されている。
しかしながら、米国特許第4,472,555号、同第
4,409,364号及び同第4,510,286号に
従って得られる接着剤ブレンドは、ある種の用途におい
ては極性基材(例えばある種の気体遮断材)に対する適
当な接着性を示し得ない。
[発明の概要] 本発明の目的は、上記の問題点を解消することにある。
本発明によって、ポリプロピレンを気体遮断材に接着さ
せることのできる接着剤ブレンドが提供される。また、
本発明は、前記接着剤ブレンドによって互いに接着され
たポリプロピレンの層と気体遮断材の層とを含む複合構
造体及びこのような複合構造体の製造方法をも包含す
る。
実質的にエラストマーを含有しない接着剤ブレンドは、 (a)プロピレンとエチレンとの実質的に非エラストマ
ー系のコポリマーであって、エチレンが該コポリマーの
少なくとも約5重量%を構成する前記コポリマー、 (b)プロピレンと重合性エチレン系不飽和カルボン酸
又はその酸誘導体から成る少なくとも1種のコモノマー
との、約30重量%までの量(最終ブレンドの量を基と
して)の非エラストマー系コポリマー 並びに (c)約0.915〜0.930の範囲の比重と、19
0℃において測定して約1dg/分より小さいメルトイ
ンデックスと、約3〜5の重量平均分子量Mの数平均
分子量Mに対する比によって測定して比較的狭い分子
量分布とを有する、接着を促進するのに有効な量のエチ
レンホモポリマー の混合物を含む。
本発明の他の目的及び利点は、前記の特許請求の範囲に
関連する以下の詳細な説明から当業者に明らかであろ
う。
[発明の具体的な説明] 本発明の接着剤ブレンドは、ブレンド中にエラストマー
系物質を使用しない場合においてさえ、ポリプロピレン
基材と極性又は他の気体遮断材との間の優れた接着性を
提供する。エラストマーを使用しないということは、経
済上及び物質取扱い上の両方の点で有利である。
さらに、エラストマーを使用しないということは、その
ことによって接着剤中の抽出性物質がなくなるか又はそ
の量が大幅に減少するので、食品包装材において特に有
利である。このことは、食品包装の用途のためには政府
機関に承認されなければならない材料において非常に好
ましい。
本発明の接着剤ブレンドは、エラストマー系物質含有ブ
レンドと少なくとも同じくらい良好でありそしてある種
の条件下においてはそれに勝り得る接着性を示す。しか
しながら、本発明の趣旨から外れることなく、所望なら
ば少量のエラストマー系物質をブレンド中に添加するこ
ともできるということを理解されたい。ある場合には、
少量のエラストマーを添加することによって接着力が強
化されそして衝撃強度及び(又は)可撓性が改善され得
る。
また、極性及び他の気体遮断材に対する接着性並びにポ
リプロピレンに対する接着性も、従来の接着剤ブレンド
より優れている。
当業界で「高分子量低密度ポリエチレン」又は「HMW
−LDPE」と呼ばれるエチレンホモポリマーの存在に
よって、本発明のブレンドの極性又は他の気体遮断材へ
の接着性が著しく改善され、一方でエラストマーを存在
させる必要がなくなる。
本発明のブレンドの大部分を構成し得るプロピレン/エ
チレンコポリマーは、少なくとも5重量%のエチレンを
含有する。所望ならば、このポリマーはプロピレンとエ
チレンと第3の1−オレフィンとのターポリマーであっ
てもよい。このコポリマーは、所望によりランダム又は
ブロックの耐衝撃性コポリマーであってよい。
プロピレン/エチレンコポリマー中のエチレン含有率を
高く(例えば35〜40重量%)すればコポリマーを弾
性にすることができるということは、当業界においてよ
く知られている。
本明細書において使用される用語「プロピレンとエチレ
ンとの実質的に非エラストマ系のコポリマー」とは、コ
ポリマーが全体としてエラストマー系でないという条件
さえ満たせば、全体としてのコポリマーのエチレン含有
率よりエチレン含有率が高い多少ゴム状の小さい相を有
する耐衝撃性コポリマーであっても、この用語のコポリ
マーに包含されるものとする。
ブレンド中の前記した成分(b)(以下、改質ポリプロピ
レン成分と言う)(これは一般にブレンドの約0.1〜
30重量%、好ましくは5〜25重量%、特に好ましく
は10〜15重量%を構成する)は当業界において公知
の任意のものであってよく、ポリプロピレン主鎖を有す
るグラフトコポリマーであってもコポリマーのポリマー
鎖中にコモノマーが組み込まれたコポリマーであっても
よい。
このコモノマーは一般に、少なくとも1種の重合性のエ
チレン系不飽和カルボン酸又は酸誘導体(例えば酸無水
物、酸エステル、酸塩、アミド、イミド等)である。こ
のようなコモノマーには以下のものが包含されるが、必
ずしもこれらに限定されない:アクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン
酸、メサコン酸、無水マレイン酸、4−メチルシクロヘ
キサ−4−エン−1,2−ジカルボン酸無水物、ビシク
ロ[2.2.2]オクタ−5−エン−2,3−ジカルボ
ン酸無水物、1,2,3,4,5,8,9,10−オク
タヒドロナフタレン−2,3−ジカルボン酸無水物、2
−オキサ−1,3−ジケトスピロ[4.4]ノナ−7−
エン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2,
3−ジカルボン酸無水物、マレオピマル酸、無水テトラ
ヒドロフタル酸、ノルボルナ−5−エン−2,3−ジカ
ルボン酸無水物、ナド酸無水物、メチルナド酸無水物、
ヒム酸無水物、メチルヒム酸無水物及びx−メチルビシ
クロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2,3−ジカル
ボン酸無水物。
コポリマーがグラフトコポリマーである場合には、ポリ
プロピレン主鎖はホモポリマーであってもプロピレン/
エチレンコポリマーであってもよいが、非エラストマー
系の結晶性プロピレンホモポリマーが好ましい。
グラフト重合ポリプロピレンは、所望により溶液中で、
流動床反応器中で又は溶融グラフト重合によって製造す
ることができる。特に好ましいグラフト重合用モノマー
は無水マレイン酸であり、本発明において使用するのに
は、無水マレイン酸含有率が約0.1〜3重量%の無水
マレイン酸/結晶性ポリプロピレン主鎖グラフトコポリ
マーが非常に好適である。
改質ポリプロピレン中のコモノマーの含有率が少なくな
るにつれて、ブレンド中のコモノマーの望まれる有効含
有率を維持するために、改質ポリプロピレンが比較的高
い割合で必要とされるということは、当業者ならば容易
に認められよう。
エチレンホモポリマーは当業界で「高分子量低密度ポリ
エチレン」又は「HMW−LDPE」ととして知られて
おり、高圧法によって製造される。この物質は、約0.
915〜0.930の範囲の比重と、ASTM法D−1
238に従って190℃において測定して1dg/分よ
り小さい、好ましくは0.2〜0.6の範囲のメルトイ
ンデックスとを有する。
また、この物質は、約3〜5の重量平均分子量Mの数
平均分子量Mに対する比によって測定して比較的狭い
分子量分布とを有することも特徴とする。従来の低密度
ポリエチレン(LDPE)は、代表的には、約10〜1
5の比で測定してより広い分子量分布を有していた。
エンロン・ケミカル(Enron Chemical)社から「NPE
3503」及び「NPE3509」の商品名で2種の好適な高分
子量低密度ポリエチレン物質が市販されている。これら
はそれぞれ、190℃において測定して0.3のメルト
インデックス、約30,000のM及び約3.1のM
/M比を有する。これら両物質の比重は0.925
である。
他の有用なHMW−LDPE物質はエンロン・ケミカル
社の「NPE3503」及びネステ・オイ(Neste Oy)社よ
り市販されているものである。
一方、従来の1つの低密度ポリエチレン(エンロン・ケ
ミカル社の「NPE940」)は、約12,000のM
値、約13のM/M比及び0.25のメルトインデ
ックスを有している。
本発明の接着剤ブレンドは、接着を促進するのに有効な
量、一般にブレンドの少なくとも約2重量%であり且つ
約30重量%を越えない量を構成するエチレンホモポリ
マーを含有する。ある種の用途においては、所望の接着
レベルを提供するために、このエチレンホモポリマーは
ブレンドの少なくとも5又は10重量%を構成するべき
である。エチレンホモポリマーの最少有効含有率は、当
業者が容易に確かめられるであろう。
この接着剤ブレンドは一般に、約5〜25重量%の改質
ポリプロピレン及び約10〜30重量%のエチレンホモ
ポリマーを含有し、そして残部がポリプロピレン/エチ
レンコポリマー及び安定剤のような任意の所望の添加剤
から成る。改質ポリプロピレン約5〜15重量%及びエ
チレンホモポリマー約20〜25重量%及び残部がポリ
プロピレン/エチレンコポリマーという濃度範囲が特に
好ましい。
接着剤樹脂は、これら3成分を慣用の添加剤と共に溶融
配合し、このブレンドされた物質をペレット化すること
によって製造するのが好ましい。このブレンドされた物
質は、プロピレンポリマーを気体遮断材又は他の極性基
材、例えば金属、ナイロン、エチレン/ビニルアルコー
ルコポリマー等に接着させるのに有用である。
ブレンド成分及び複合構造体基材に関してここで用いら
れる用語「ポリプロピレン」と「プロピレンポリマー」
とは交換して使用することができ、特に記載がない限
り、プロピレンのホモポリマー及びランダム又はブロッ
クの耐衝撃性コポリマーを意味するものとする。
また、本発明は、本発明の接着剤ブレンドを前記のよう
なプロピレンポリマー及び気体遮断材から選択される1
種又はそれ以上の固体基材に接着させて成る複合構造体
の製造方法をも包含する。好適な方法には、同時押出
(例えばインフレート法による同時押出)、押出貼合せ
及び同時押出吹込成形が包含されるが、これらに限定さ
れない。同時押出吹込成形は例えば瓶の製造において好
ましい方法である。
[実施例] 以下の実施例は、本発明の実施を例示するためのもので
あり、これを何ら限定するものでない。
各例において、接着剤は前記のようにブレンドすること
によって製造した。ブレンド後に、次のようにして接着
性を試験した。即ち、接着剤用の1.9cm(3/4イン
チ)のウェイン(Wayne)式押出機並びに気体遮断材及
びポリプロピレン層用の2.54cm(1インチ)のキリ
オン(Killion)式押出機を用いて2層キャストフィル
ムを製造し、次いで、チャチロン(Chatillon)式引張
試験機を用いて、幅2.54cm(1インチ)のフィルム
のストリップを層から引き離すことによって、層の間の
接着性を測定した。全ての例におけるフィルムの厚さは
総厚0.178〜0.203mm(7〜8ミル)であり、
層分布は50:50である。
例1 実験1〜5の結果は、HMW−LDPEホモポリマーの
接着に対する効果を示す。これらブレンドの成分及びエ
チレン/ビニルアルコールコポリマー(EVOH)に対
する接着度を下記の表1にまとめる。
実験1は比較実験であり、これから、プロピレンコポリ
マーと改質ポリプロピレンと40%エチレン/60%プ
ロピレンコポリマー(EPMゴム)とのブレンドがEV
OHへの良好な接着性をもたらすということがわかっ
た。エチレン/プロピレンコポリマーをメルトインデッ
クス(MI)2の線状低密度ポリエチレン(実験2)、
高荷重メルトインデックス(HLMI)3の線状低密度
ポリエチレン(実験3)又はポリ−(1−ブテン)(実
験4)に置き換えると、接着剤ブレンドの接着性が全て
低くなった。しかしながら、実験5のMI0.3の低密
度ポリエチレンを使用することによって、EPMを用い
た実験1と同じくらい良好な接着性がもたらされた。
全てのブレンドにはCosden 735070重量%、無水マレ
イン酸改質ポリプロピレン10重量%及び第3成分20
重量%を含有させた。これらブレンドにはそれぞれ当業
界において公知の慣用の安定剤を含有させた。Cosden73
50とは、コポリマー鎖中に約6〜8重量%のエチレンを
含有するランダムのエチレン/プロピレンコポリマーで
ある(Cosden 7350ランダムコポリマーの代わりに使用
できる耐衝撃性コポリマーはエンロン・ケミカル社製の
NPP8602及びNPP8752である)。改質ポリプロピレ
ンは、結晶性ポリプロピレンホモポリマー主鎖と約1〜
3重量%の無水マレイン酸含有率とを有するグラフトコ
ポリマーである。
例2 実験6〜12は、接着剤ブレンドに使用することのでき
る基剤プロピレンポリマーの範囲を示すものである。実
験6においては、プロピレンホモポリマーNPP1006を
ブレンド中に用いたが、得られた接着性は低かった。ま
た、エチレン含有率の低いランダムのコポリマーNPP
3303を用いた(実験7)場合も得られた接着性は低かっ
た。実験8及び9においてNPP3333(ランダムのター
ポリマー)又はHercules 7623(耐衝撃性コポリマー)
を使用することによって、接着性が改善された。実験1
0において用いたCosden 7350は良好な接着性をもたら
した。実験11及び12に示されたように、基剤樹脂と
して耐衝撃性コポリマーNPP8602及びNPP8752を用
いた場合に、最良の接着性が観察された。また、実験1
1及び12のブレンドは、エチレン/プロピレンコポリ
マー(a)の種類が違う以外は実験11及び12のブレン
ドと同じである実験16(下記の表3)のブレンドより
優れているということがわかった。
全てのブレンドには例1におけるような改質ポリプロピ
レン10重量%を含有させ、残部をNPE3509 HMW
−LDPEにした。また、これらブレンドには慣用の安
定剤をも含有させた。
例3 実験13〜16は、本発明の3成分ブレンドにおいて良
好な接着性を促進するのに必要なHMW−LDPEの濃
度を示すものである。濃度は実験13の10重量%から
実験16の25重量%まで変化させた。下記の表3に結
果を示す。エチレンホモポリマーの濃度が増加するにつ
れてブレンドの接着性が増大した。しかしながら、HM
W−LDPEの添加量が多過ぎると、ブレンドの物理特
性が低下する。
これら接着剤ブレンドには、例1におけるような改質ポ
リプロピレン10重量%を含有させ、残部をCosden 735
0及び慣用の安定剤にした。
例4 表4の実験は、本発明の接着剤ブレンドにおいて使用す
ることのできる改質ポリプロピレンの濃度変化の影響を
示すものである。実験17〜20から、EVOHに対す
る接着性は改質ポリプロピレンを追加することによって
最大値まで増大し、次いで減少し始めるということがわ
かる。ブレンド中の改質ポリプロピレンの最適範囲は1
0〜15重量%であることがわかる。
これら接着剤ブレンドには、例1におけるようなHMW
−LDPE25重量%及び表4に記載の量の改質ポリプ
ロピレンを含有させ、残部をCosden 7350にした。そし
て慣用の安定剤も添加した。
例5: 実験21〜24は、本発明において接着剤ブレンド中に
用いられる成分(c)を他の各種エチレンホモポリマーと
比較した結果を示すものである。各組成物はエチレンホ
モポリマー25重量%、無水マレイン酸グラフトかプロ
ピレンホモポリマー10重量%及び『NPP8752』(プ
ロピレンとエチレンとの序列重合によって製造され、エ
チレン含有率15重量%を有する、溶融流量2の耐衝撃
性コポリマー)65重量%を含有する。
表5の結果から、1.0dg/分より小さいメルトイン
デックス(MI)及び3〜5の範囲内のM/M比の
両方を有するホモポリマー(実験23)が最も優れた接
着性を示すことがわかる。メルトインデックス13のホ
モポリマーの接着性は劣っていた。
また、これらの例は、本発明の接着性を用いた多層構造
体の製造方法及び極性基材に接着させた接着剤を含有す
る新規の多層構造体をも示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B32B 27/32 101 8115−4F

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)プロピレンとエチレンとの実質的に
    非エラストマー系のコポリマーであって、エチレンが該
    コポリマーの少なくとも約5重量%を構成する前記コポ
    リマー、 (b)プロピレンと少なくとも1種の重合性エチレン系
    不飽和カルボン酸又はその酸誘導体より成るコモノマー
    との、約0.1〜30重量%の量(最終ブレンドの量を
    基として)の非エラストマー系コポリマー 並びに (c)約0.915〜0.930の範囲の比重と、19
    0℃において測定して約1dg/分より小さいメルトイ
    ンデックスと、約3〜5の重量平均分子量Mの数平均
    分子量Mに対する比によって測定して狭い分子量分布
    とを有する、接着を促進するのに有効な量のエチレンホ
    モポリマー の混合物を含む接着剤ブレンド。
  2. 【請求項2】実質的にエラストマー系物質を含有しない
    特許請求の範囲第1項記載のブレンド。
  3. 【請求項3】エチレンホモポリマー(c)がブレンドの約
    2〜30重量%を構成する特許請求の範囲第1項記載の
    ブレンド。
  4. 【請求項4】エチレンホモポリマー(c)がブレンドの少
    なくとも約5重量%を構成する特許請求の範囲第3項記
    載のブレンド。
  5. 【請求項5】エチレンホモポリマー(c)がブレンドの少
    なくとも約10重量%を構成する特許請求の範囲第4項
    記載のブレンド。
  6. 【請求項6】コポリマー(b)がブレンドの約5〜25重
    量%を構成し、ホモポリマー(c)がブレンドの約10〜
    30重量%を構成し且つコポリマー(a)がブレンドの残
    部を構成する特許請求の範囲第1項記載のブレンド。
  7. 【請求項7】コポリマー(b)がブレンドの約5〜15重
    量%を構成し且つホモポリマー(c)がブレンドの約20
    〜25重量%を構成する特許請求の範囲第6項記載のブ
    レンド。
  8. 【請求項8】コポリマー(b)がブレンドの少なくとも1
    0重量%を構成する特許請求の範囲第1項記載のブレン
    ド。
  9. 【請求項9】コポリマー(a)がランダム及びブロックの
    耐衝撃性コポリマーより成る群から選択される特許請求
    の範囲第1項記載のブレンド。
  10. 【請求項10】コポリマー(a)がプロピレンとエチレン
    と他の1−オレフィンとのターポリマーである特許請求
    の範囲第1項記載のブレンド。
  11. 【請求項11】(b)におけるコモノマーがアクリル酸、
    メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シ
    トラコン酸、メサコン酸、無水マレイン酸、4−メチル
    シクロヘキサ−4−エン−1,2−ジカルボン酸無水
    物、ビシクロ[2.2.2]オクタ−5−エン−2,3
    −ジカルボン酸無水物、1,2,3,4,5,8,9,
    10−オクタヒドロナフタレン−2,3−ジカルボン酸
    無水物、2−オキサ−1,3−ジケトスピロ[4.4]
    ノナ−7−エン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−
    エン−2,3−ジカルボン酸無水物、マレオピマル酸、
    無水テトラヒドロフタル酸、ノルボルナ−5−エン−
    2,3−ジカルボン酸無水物、ナド酸無水物、メチルナ
    ド酸無水物、ヒム酸無水物、メチルヒム酸無水物及びx
    −メチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−
    2,3−ジカルボン酸無水物より成る群から選択される
    特許請求の範囲第1項記載のブレンド。
  12. 【請求項12】(b)におけるコモノマーがコポリマー(b)
    のポリマー鎖中に組み込まれた特許請求の範囲第1項記
    載のブレンド。
  13. 【請求項13】コポリマー(b)がグラフトコポリマーで
    あり且つコモノマーがプロピレンポリマーの主鎖上にグ
    ラフト重合されるグラフト重合性モノマーである特許請
    求の範囲第1項記載のブレンド。
  14. 【請求項14】プロピレンポリマーが結晶性プロピレン
    ホモポリマーである特許請求の範囲第13項記載のブレ
    ンド。
  15. 【請求項15】グラフト重合性モノマーがコポリマー
    (b)の約0.1〜3.0重量%を構成する特許請求の範
    囲第13項記載のブレンド。
  16. 【請求項16】グラフト重合性モノマーが無水マレイン
    酸であり且つ主鎖が結晶性プロピレンホモポリマーであ
    る特許請求の範囲第15項記載のブレンド。
  17. 【請求項17】ホモポリマー(c)が約0.925の比重
    と約0.2〜0.6のメルトインデックスとを有する特
    許請求の範囲第1項記載のブレンド。
  18. 【請求項18】Mが約30,000である特許請求の
    範囲第17項記載のブレンド。
  19. 【請求項19】M/M比が約3.1である特許請求
    の範囲第18項記載のブレンド。
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