JPH0660161U - レーザ装置のウインドウ機構 - Google Patents

レーザ装置のウインドウ機構

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JPH0660161U
JPH0660161U JP306793U JP306793U JPH0660161U JP H0660161 U JPH0660161 U JP H0660161U JP 306793 U JP306793 U JP 306793U JP 306793 U JP306793 U JP 306793U JP H0660161 U JPH0660161 U JP H0660161U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型かつ簡単な構造で、ウインドウの脱着時
にチャンバ内への空気混入を防止するレーザ装置のウイ
ンドウ機構を提供する。 【構成】 チャンバ1とウインドウ7との間に、外径中
心と内径中心とが偏心したシャッタホルダ9を収容する
アダプタ2を設け、前記シャッタホルダ9の穴内にレー
ザ光を通す開口部を備えた円板状のシャッタ10を収容
する。ウインドウの脱着に際し、チャンバ内圧が外気圧
以上になるように不活性ガスでチャンバ内をパージした
後、ボルト6を緩め、プレート4a、カバー5を1/2
回転させる。プレート4aに挿嵌されたボス10fを介
してシャッタ10が1/2回転するので、チャンバ1の
光路口はシャッタ10によって遮蔽される。この状態で
プレート4a、カバー5を取り外し、ウインドウ7を清
掃または交換する。ウインドウの装着は上記と逆の手順
で行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ガスレーザ装置のウインドウ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のガスレーザ装置のウインドウ機構すなわちウインドウとウインドウホル ダ等の構造例を図13に示す。同図において、レーザチャンバ(以下チャンバと いう)1の両側面の光軸X−X位置にウインドウホルダ14がボルト3を用いて 締着され、ウインドウホルダ14とカバー5との間にウインドウ7が挟着されて いる。また前記ウインドウホルダ14の内側面には、レーザ光路用スリット8a を備えた板8が取り付けられることもある。
【0003】 たとえば、ガスレーザの一種であるエキシマレーザを発振させると、ほぼショ ット数に応じて塵(主に放電による電極の消耗によって生じたもの)が発生し、 この塵がウインドウに付着してウインドウの透過率を落としていくため、これが レーザ出力を徐々に低下させる一因となっている。そこで、一定のショット数ご とにチャンバからウインドウを取り外し、ウインドウに付着した塵を取り除かな ければならない。前記ウインドウの清掃あるいは交換に際して、チャンバ内はあ らかじめHeなどの不活性ガスでパージしておくが、チャンバ両端に設けられて いるレーザビームが通過する経路は、チャンバからウインドウを外すときに開放 状態となるため、チャンバ内が空気に触れてしまい、パシベーションが壊れてし まう。そのため、ウインドウ清掃または交換後、チャンバにウインドウを装着し レーザガスを充填して発振させても、レーザ出力が直ちに回復することはない。 すなわち、レーザ出力を回復させるためパシベーションを戻す必要がある。パシ ベーションを戻すには、一定時間発振させ、ウインドウ取外しの際にチャンバ内 に流入した空気に含まれている水分等や及びこれとレーザガス中のハロゲンガス とが反応して生じた生成物をチャンバから排気して除去し、場合によってはレー ザガスの交換を何度か行い、そのつど一定間発振させる必要がある。つまりウイ ンドウの清掃あるいは交換後は、レーザを定常状態に戻すために多くの時間とレ ーザガスを費やさなければならない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記問題点を解決するため、図14に示すように、チャンバ1とウインドウホ ルダ14との間にゲートバルブ15あるいはスライドバルブ等を組み込み、ウイ ンドウ脱着時に前記バルブによってレーザビームの経路を遮断してからウインド ウを脱着する方法や、同じように前記バルブでレーザビームの経路を遮断した後 、ウインドウ機構の部分を排気し、不活性ガスでパージしてからウインドウを脱 着する方法がある。これらの方法は確かに空気がチャンバ内に混入しにくいため 、図13に示したウインドウ機構に比べてパシベーションの破壊を抑えるには有 効であるが、前記ゲートバルブやスライドバルブ等はシールとなるOリング上で プレート等を滑らせてバルブを開閉するので、開閉頻度が増したり、バルブの両 側の圧力差によってはOリングの噛み込みを起こし、バルブの故障を招く危険性 がある。また、部品点数が増えるためウインドウ機構が複雑かつ大型化するとと もにウインドウ機構の信頼性を低下させる欠点もある。また後者の方法の場合に はウインドウ機構に排気・パージ用の配管を設けねばならない。更に、前記バル ブの組み込みによって共振器長が長くなり、これがレーザ出力を低下させる原因 にもなっている。本考案は上記従来の問題点に着目してなされたもので、小型か つ簡単な構造でウインドウの脱着時にチャンバ内への空気混入を防止する機能を 備えたレーザ装置のウインドウ機構を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案に係るレーザ装置のウインドウ機構は、レー ザ光を通す開口部を有するシャッタを、ウインドウまたはミラーを保持する部分 とレーザチャンバとの間に設け、 ウインドウまたはミラーを保持する部分とレーザチャンバとの間に、外径中心 と内径中心とが偏心したシャッタホルダを収容するアダプタを設け、前記シャッ タホルダの穴内にレーザ光を通す開口部を備えた円板状のシャッタを収容し、こ のシャッタを1/2回転させることによってレーザチャンバの光路口を遮蔽する ウインドウ機構としてもよく、 ウインドウまたはミラーを保持する部分とレーザチャンバとの間にシャッタホ ルダを挟着し、このシャッタホルダに設けた穴内にレーザ光を通す開口部を備え た板状のシャッタを収容し、シャッタを直線移動させることによってレーザチャ ンバの光路口を遮蔽するウインドウ機構としてもよい。 また、このとき、前記ウインドウまたはミラーの脱着に際してレーザチャンバ 内圧が外気圧以上となるように不活性ガスを用いてパージした後、前記シャッタ を変位させてレーザチャンバの光路口を遮蔽する構成としているので、レーザチ ャンバ内に空気が入ることがない。
【0006】
【作用】
上記構成によれば、ウインドウまたはミラーを保持する部分とレーザチャンバ との間に、レーザ光を通す開口部を有するシャッタを設けたので、レーザ装置を 稼働させているときレーザ光は前記シャッタの開口部を通してウインドウまたは ミラーに到達する。そして、シャッタを1/2回転または直線移動させると、レ ーザチャンバの光路口とシャッタの開口部とが完全にずれて光路口を遮蔽するこ とができる。このような構造にすると、シャッタの変位量が小さく、従って光路 口遮蔽機構を小型にすることが可能である。また、本考案ではシャッタとレーザ チャンバ又はレーザ光路用スリット又はアダプタとの摺動面をOリング等で封止 していないが、前記ウインドウまたはミラーの脱着に当たり、あらかじめレーザ チャンバ内圧が外気圧以上となるように不活性ガスを用いてパージするので、シ ャッタとレーザチャンバとの隙間が完全に封止されていなくても外気がレーザチ ャンバ内に侵入することはほとんどない。
【0007】
【実施例】
以下に、本考案に係るレーザのウインドウ機構の実施例について、図面を参照 して説明する。図1は本考案の第1実施例におけるウインドウ機構周辺の断面図 、図2は図1のA−A線に沿うシャッタホルダとシャッタの断面図、図3はシャ ッタの斜視図である。これらの図において、チャンバ1の両側面の光軸位置にア ダプタ2がボルト3を用いて締着され、前記アダプタ2の外側面にはプレート4 と、カバー5とがボルト6を用いて締着されている。そしてウインドウ7は、前 記プレート4とカバー5とによって挟持されている。前記アダプタ2には光軸X −Xを中心とする段付き穴が設けられ、この段付き穴の大径穴底面にレーザ光路 用スリット8aを備えた板8が締着されている。また、前記段付き穴の小径穴に はシャッタホルダ9が嵌着されている。シャッタホルダ9は、図2に示すように 外周に対して偏心した穴を有する金属またはセラミックス製の円筒で、外周から 内周に貫通するキリ穴9a,9bを備えている。
【0008】 シャッタホルダ9の穴内には金属またはセラミックス製の円板状のシャッタ1 0が回動自在に挿嵌されている。このシャッタ10には図3に示すように、上記 レーザ光路用スリット8aよりやや大きい開口部10aと、切り欠き溝10bお よびストッパピン穴10cとが設けられている。前記ストッパピン穴10cには 、図2に示すようにスプリング10dに付勢されたストッパピン10eが組み込 まれている。プレート4には、前記開口部10aよりやや大きい開口部4aが設 けられ、レーザ光はレーザ光路用スリット8a、開口部10aおよび開口部4a を通過してウインドウ7に至る。また、前記プレート4にはシャッタ10側に突 出するピン4bが固着され、このピン4bの先端は、シャッタ10に設けられた 切り欠き溝10bに挿嵌されている。プレート4をほぼ光軸X−Xの回りに回転 させると、前記ピン4bが切り欠き溝10b内をスライドしつつシャッタ10に 回転力を伝達するため、シャッタ10はシャッタホルダ9内で回転することがで きるようになっている。
【0009】 次に、ウインドウ脱着の手順を図1〜図5に基づいて説明する。図1および図 2はレーザ装置を稼働させている通常の状態を示し、シャッタ10に組み込まれ たストッパピン10eの先端はシャッタホルダ9のキリ穴9aに当接してシャッ タ10を固定している。このときシャッタ10はレーザ光路用スリット8aを遮 っていないので、レーザ発振が可能である。ウインドウ7の清掃または交換に当 たり、チャンバ内圧≧雰囲気圧となるようにチャンバ内をHeなどの不活性ガス でパージした後、ボルト6を緩め、一体に締着されているプレート4とカバー5 とをアダプタ2から若干浮かす。このときプレート4とアダプタ2との間に多少 の隙間ができるが、チャンバ内圧≧雰囲気圧となっているため、プレート4、カ バー5をウインドウホルダ2から抜き取って長時間放置しない限り、チャンバ1 内に空気が混入することはほとんどない。図4は前記プレート4、カバー5を1 /2回転させた状態を示すウインドウ機構周辺の断面図、図5は図4のA−A線 に沿うシャッタホルダとシャッタの断面図である。これらの図に示すように、プ レート4、カバー5を1/2回転させると、ストッパピン10eはシャッタホル ダ9のキリ穴9aから外れ、キリ穴9bに当接し、シャッタ10を180°回転 した位置に固定する。これによりシャッタ10はレーザ光路用スリット8aを完 全に遮ることになり、チャンバ1内は外気と遮断された状態になる。その後、プ レート4およびカバー5をアダプタ2から取り外す。このときピン4bはプレー ト4とともにシャッタ10から抜き取られる。前記プレート4とカバー5とを分 離してウインドウ7を取り出し、ウインドウ7の清掃または交換を行う。
【0010】 上記プレート4、カバー5の回転は、これらの部品を手で掴んで回してもよく 、あるいはプレート4、カバー5に共締めしたハンドルによって回してもよい。 アダプタ2とプレート4との合わせ面近傍に位置決め用刻線を設けておけば、シ ャッタ10の回転および旧位置への復元を正確に行うことができる。ウインドウ 7の清掃または交換後、ウインドウ7をプレート4とカバー5との間に組み込み 、上記と逆の手順を用いてプレート4、カバー5をウインドウホルダ2に近接さ せ、ピン4bをシャッタ10の切り欠き溝10bに挿入した上、シャッタ10を 180°回転させる。次にボルト6を締めつけて図1の状態に戻す。
【0011】 図6〜図10は本考案の第2実施例を示し、図6はレーザ装置を稼働させてい る通常の状態を示すウインドウ機構周辺の断面図、図7は図6のA−A線に沿う 断面図、図8はレーザ光路を遮蔽したときの状態を示すウインドウ機構周辺の断 面図、図9は図8のA−A線に沿う断面図、図10はシャッタの斜視図である。 これらの図において、ウインドウ機構の基本構成は図1に示した第1実施例とほ ぼ同一であり、重複説明を避けるため図1と同一部分については同一符号を付け て説明を省略する。10fは金属またはセラミックス製のシャッタ10と一体に 構成されたボスで、シャッタ10およびボス10fにはレーザ光路用スリット8 aよりやや大きい開口部10aが設けられ、このボス10fはプレート4aの角 穴に挿嵌されている。なお、アダプタ2には突起部2bがあるため、ボルト6を 緩めてプレート4aを抜こうとしても溝4bが突起部2bに引っかかるので、プ レート4aがアダプタ2から脱落することはない。こうした図6の状態ではシャ ッタ10がレーザ光路用スリット8aを遮っていないため、レーザ発振が可能で ある。ウインドウ7の取り外しに当たり、チャンバ内圧≧雰囲気圧となるように チャンバ内をHeなどの不活性ガスでパージした後、ボルト6を緩め、一体に締 着されているプレート4aとカバー5を回動させる。プレート4aとカバー5が 180°回転した状態が図8に示してある。プレート4aとカバー5は半円周分 だけ切ってある溝4bを介して突起部2bに沿って180°だけ回転することが できるこうして前記プレート4a、カバー5を180°回転させると、ボス10 fとともにシャッタ10がシャッタホルダ9内で回転し、ストッパピン10eは シャッタホルダ9のキリ穴9aから外れ、キリ穴9bに当接してシャッタ10を 固定する。これによりシャッタ10はレーザ光路用スリット8aを完全に遮るこ とになり、チャンバ1内は外気と遮断された状態になる。なおかつプレート4a にある貫通溝4cは突起部2bの位置にくるためプレート4aとカバー5をアダ プタ2から取り外すことができる。第1実施例に比べ、プレート4aとカバー5 をアダプタ2から浮かせることなく回動可能なため、プレート4aとアダプタ2 との間に隙間も生ぜずチャンバ1内空気が混入する可能性がさらに減る。しかも 突起部2bにより脱着できる位置が限定されるので脱着作業の信頼性がさらに向 上する(回動中、レーザ光路用スリット8aを遮ることなしにプレート4aとカ バー5がアダプタ2からはずれることがないため)。そしてこの状態からプレー ト4aとカバー5をアダプタ2から取り外し、プレート4aとカバー5をアダプ タ2から取り外し、プレート4aとカバー5とを分離してウインドウ7を取りだ した上、ウインドウ7の清掃または交換を行う。ウインドウの再取付は前記ウイ ンドウの取り外しと逆の手順で行う。
【0012】 図11および図12は第3実施例におけるウインドウ機構周辺の断面図である 。これらの図において、チャンバ1の両側面の光軸位置にアダプタ2がボルト3 を用いて締着され、前記アダプタ2の外側面にはシャッタホルダ11、プレート 4、カバー5がボルト6を用いて締着されている。アダプタ2に設けられた大径 穴の底面にはレーザ光路用スリット8aを備えた板8が締着され、前記スリット 8aよりやや大きい開口部2aはアダプタ2の外側面に開口している。前記シャ ッタホルダ11は、シャッタ10が往復動する角穴又はU字形の穴11aと、こ の角穴又はU字形の穴11aから外周に向かうキリ穴11bとを備え、前記キリ 穴11bはOリングとシール用ボルト12とを用いて封止されている。また、シ ャッタ10は前記アダプタ2とプレート4とに挟持される金属またはセラミック ス製の角形又はU字形の板で、前記開口部2aよりやや大きい開口部10aと、 外周に穿設されたネジ穴10gとを備え、ウインドウホルダ2とプレート4との 間で摺動自在である。
【0013】 図11はレーザ装置を稼働させている通常の状態を示し、シャッタ10はレー ザ光路用スリット8aを遮っていないので、レーザ発振が可能である。ウインド ウ7の取り外しに当たり、チャンバ内圧≧雰囲気圧となるようにチャンバ内をH eなどの不活性ガスでパージした後、シール用ボルト12を抜き取り、図9に示 すようにシャッタ駆動用ボルト13を挿入した上、シャッタ10のネジ穴10g にねじ込む。シャッタ駆動用ボルト13はシール用ボルト12より細いので、シ ャッタホルダ11に穿設されたねじ穴を遊貫してシャッタ10のネジ穴10gに ねじ込むことができる。前記シール用ボルト12を抜き取ったとき、図11のア ダプタ2、シャッタホルダ11、プレート4、シャッタ10、シール用ボルト1 2で囲まれた領域が空気に触れるが、チャンバ内圧≧雰囲気圧となっているため 、シール用ボルト12をシャッタホルダ11から抜き取って長時間放置しない限 り、チャンバ1内に空気が混入することはほとんどない。次に、図9に示すよう にシャッタ駆動用ボルト13を引いて、シャッタ10を図12の上方にスライド させる。この操作によりアダプタ2の開口部2aは完全に遮られ、チャンバ1内 は外気と遮断される。この状態でボルト6、プレート4およびカバー5をシャッ タホルダ11から取り外し、前記プレート4とカバー5とを分離してウインドウ 7を取り出し、ウインドウ7の清掃または交換を行う。ウインドウ7の再取り付 けは取り外し時と逆の手順で行う。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、ウインドウまたはミラーを保持する部分 とチャンバとの間に、レーザ光を通す開口部を有するシャッタを設け、レーザ装 置の稼動時には前記シャッタの開口部を通してレーザ光を発振させ、ウインドウ またはミラーを脱着する場合はシャッタを僅かに変位させるだけで光路口を遮蔽 することができる。従って小型かつ簡単な構造で、光路口の遮蔽操作も容易であ る。また、シャッタの摺動面にOリング、ガスケット等を使用していないので、 これらの封止材の劣化、噛み込み等の問題発生がなく、ウインドウ機構の信頼性 を確保することができる。本考案では、前記ウインドウまたはミラーの脱着に当 たり、あらかじめチャンバ内圧が外気圧以上となるように不活性ガスを用いてパ ージすると、シャッタとチャンバとの隙間から外気がチャンバ内に侵入すること はほとんどなく、パシベーションの破壊を最小限に抑えることができ、ウインド ウまたはミラーの清掃、交換後の装置の立ち上がり時間を従来に比べて大幅に短 縮することが可能となる。更に、ウインドウまたはミラー部分のみの給排気を行 わないので、この部分の給排気用配管を必要としない。このように本考案による レーザ装置は部品点数が少なく、小型かつ簡単な構造で、信頼性の高いウインド ウ機構を実現することができるとともに、共振器長も短く抑えることができるた め、レーザ出力の増大に寄与する等、多くの効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例におけるウインドウ機構周
辺の断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿うシャッタホルダとシャッ
タの断面図である。
【図3】シャッタの斜視図である。
【図4】図1のウインドウ機構において、シャッタを反
転した状態を示す断面図である。
【図5】図4のA−A線に沿うシャッタホルダとシャッ
タの断面図である。
【図6】本考案の第2実施例におけるウインドウ機構周
辺の断面図である。
【図7】図6のA−A線に沿う断面図である。
【図8】レーザ光路を遮蔽したときの状態を示すウイン
ドウ機構周辺の断面図である。
【図9】図8のA−A線に沿う断面図である。
【図10】シャッタの斜視図である。
【図11】本考案の第3実施例におけるウインドウ機構
周辺の断面図である。
【図12】図8のウインドウ機構において、シャッタを
スライドさせた状態を示す断面図である。
【図13】従来の技術によるウインドウ機構周辺の断面
図である。
【図14】チャンバとウインドウホルダとの間にゲート
バルブを設けた従来のレーザ装置の概略側面図である。
【符号の説明】
1 レーザチャンバ、 2 アダプタ、 2a,4a,
10a 開口部 4a プレート、 5 カバー、 7 ウインドウ 8a レーザ光路用スリット、 9,11 シャッタホ
ルダ、10 シャッタ

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドウまたはミラーが装着され、か
    つ、レーザチャンバに付設されたウインドウホルダと、
    ウインドウまたはミラーを交換あるいはクリーニング時
    にチャンバーを密封するウインドウホルダに配設された
    シャッタとを有するガスレーザ装置において、レーザ光
    路口を有するウインドウホルダと、ウインドウホルダの
    レーザ光路口とほぼ同等形状のレーザ光路口を有するシ
    ャッタとからなることを特徴とするレーザ装置のウイン
    ドウ機構。
  2. 【請求項2】略円形形状よりなり、かつ、円形形状がレ
    ーザ光路口に対して偏心しているシャッタである請求項
    1記載のレーザ装置のウインドウ機構。
  3. 【請求項3】 ウインドウホルダとレーザチャンバとの
    間に、外径中心と内径中心とが偏心したシャッタホルダ
    を収容するアダプタを設け、前記シャッタホルダの穴内
    にレーザ光を通す開口部を備えたほぼ円板状のシャッタ
    を収容し、このシャッタを1/2回転させることによっ
    てレーザチャンバの光路口を遮蔽することを特徴とする
    請求項1あるいは2記載のレーザ装置のウインドウ機
    構。
  4. 【請求項4】 ウインドウホルダとレーザチャンバとの
    間にシャッタホルダを挟着し、このシャッタホルダに設
    けた穴内にレーザ光を通す開口部を備えた板状のシャッ
    タを収容し、シャッタを直線移動させることによってレ
    ーザチャンバの光路口を遮蔽することを特徴とする請求
    項1のレーザ装置のウインドウ機構。
  5. 【請求項5】 レーザ光を通す開口部を有するシャッタ
    を、ウインドウホルダとレーザチャンバとの間に設け、
    前記ウインドウまたはミラーの脱着に際してレーザチャ
    ンバ内圧が外気圧以上となるように不活性ガスを用いて
    パージした後、前記シャッタを変位させてレーザチャン
    バの光路口を遮蔽する請求項1、2、3、あるいは4記
    載のレーザ装置のウインドウ機構。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3258554A1 (en) * 2016-06-14 2017-12-20 Samsung Display Co., Ltd. Laser crystallization method and device

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3258554A1 (en) * 2016-06-14 2017-12-20 Samsung Display Co., Ltd. Laser crystallization method and device
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