JP4480217B2 - 固体レーザ発振器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、チャンバーケースに設けられた励起ランプまたはレーザダイオードによりレーザロッドを励起し、発生したレーザ光を共振器ミラーにより共振させる固体レーザ発振器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4および図5を参照するに、従来より一般的な固体レーザ発振器101としては、円筒形状のロッドホルダ103により左右両側を固定されたレーザ媒質であるレーザロッド105を内部に含む固定チャンバー107が中央に設けられている。この固定チャンバー107の光軸方向左右両側には共振器ミラー109が共振器ミラーホルダ111により保持されており、埃等の侵入を防止するためにカバー113により覆われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来の技術にあっては、レーザロッド105を取り外す際に、図5に示されているように、レーザロッド105およびレーザロッド105の両端に取付けられているロッドホルダ103を固定チャンバー107から光軸方向へ例えば左側へ抜き出すために、光軸上に設けられている例えば左側の共振器ミラーホルダ111を取り外す必要がある。このため、レーザロッド105の交換後、再組立ての際に毎回共振器ミラー109のアライメント調整が必要となり面倒である。
【0004】
また、共振器ミラー109部のカバー113を開けて作業する必要があるため、共振器ミラー109の焼損の原因となる埃や、汚れの侵入および付着のおそれがあるという問題がある。
【0005】
この発明の目的は、以上のような従来の技術の問題点に着目してなされたものであり、レーザロッドの交換の際に埃等の侵入および付着を防止すると共に、交換後に共振器ミラーの再アライメント調整をする必要のない固体レーザ発振器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、共振ミラー(11)を内装した共振器ミラーカバー(13)を光軸方向の左右両側に備え、この両側の共振器ミラーカバー(13)の間に備えたチャンバーケース(7)内に、ロッドホルダ(3)により左右両側を固定されたレーザロッド(5)を備えた固体レーザ発振器であって、前記ロッドホルダ(3)が貫通して取付けられた左右の取付けブロック(31)を、前記チャンバーケース(7)の底面(39)に上方向へ取り出し可能に取付け、前記チャンバーケース(7)の左右両壁(15L,15R)に設けた左右の光路用パイプ(17L,17R)の先端部に、前記取付けブロック(31)に押し付けて密閉状態を保持するシールパイプ(29)をそれぞれ左右方向へ移動可能に備えると共に、前記シールパイプ(29)を前記取付けブロック(31)に押し付けるための締め付けナット(23)を、左右の前記光路用パイプ(17L,17R)に備えていることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図3には、この発明に係る固体レーザ発振器1の全体が示されている。この固体レーザ装置1では、ロッドホルダ3により左右両側を固定されたレーザ媒質であるレーザロッド5を内部に含むチャンバーケース7が中央に設けられ、このチャンバーケース7の光軸方向左右両側には共振器ミラーホルダ9により保持された共振器ミラー11が共振器ミラーカバー13により、埃等から保護されている。
【0012】
図1および図2を参照するに、チャンバーケース7の左右両壁15L、15Rを貫通して内部まで中心部にレーザ光LBが通る空間を有する光路用パイプ17L、17Rが設けられており、Oリング19により壁15L、15Rに密着されている。
【0013】
チャンバーケース7の内部における前述の光路用パイプ17L、17Rの外周には止めナット21が設けられており、光路用パイプ17L、17Rをチャンバーケース7の壁15L、15Rに固定している。また光路用パイプ17L、17Rのチャンバーケース7中心方向(以後「ケース中心側」という)先端部にはナット部材としての締め付けナット23が左右方向に締め付け可能に設けられており、この締め付けナット23のケース中心側にはOリング25を有するOリングホルダ27が一体的に設けられている。このOリングホルダ27のケース中心側にはシール部材としてのシールパイプ29が設けられている。
【0014】
光路用パイプ17L、17Rのケース中心側には、ロッドホルダ3が貫通して取付けられており、左右の取付けブロック31が、位置決めピン33により位置決めされ、ボルト35によりチャンバーケース37の底面39に取付けられている。この左右の取付けブロック31間にはフローチューブ41が密閉して取付けられている。
【0015】
左右の取付けブロック31の外側(ケース中心側と反対側)面にはOリング43が設けられており、前述の光路用パイプ17L、17Rに設けられている締め 付けナット23をケース中心側に締め付けることによりシールパイプ29を取付けブロック31に設けられているOリング43に押し付けて密閉状態を保持してロッドホルダ3およびレーザロッド5が取付けられている。
【0016】
なお、左右の取付けブロック31の図2中上下に隣接して、レーザロッド5に光を当てて励起させる例えば励起ランプ45がレーザロッド5と平行に設けられている。なお、チャンバーケース7には冷却水47が充填されている。
【0017】
次に、レーザロッド5の取外しおよび取付け方について説明する。
【0018】
まず、レーザロッド5を取り外す際には、左右の締め付けナット23を外側方向へ緩め、Oリングホルダ27およびシールパイプ29をチャンバーケース7の両外側方向へスライドさせてロッドホルダ3から切り離す。そして、ボルト35を緩めて、ロッドホルダ3が貫通したままの状態で取付けブロック31を取り外し、レーザロッド5、ロッドホルダ3、取付けブロック31を一体で取り出す。
【0019】
一方、レーザロッド5を取付ける場合には、レーザロッド5が取付けられたロッドホルダ3を取付けブロック31に取付け、この状態でチャンバーケース7の位置決めピン33に取付けブロック31を嵌め込んで位置決めして、ボルト35により取付けブロック31をチャンバーケース7に固定する。シールパイプ29およびOリング25をチャンバーケース7のケース中心側に向かってスライドさせてロッドホルダ3を接続し、締め付けナット23をケース中心側へ締め付けてOリング25,43をつぶしてシールする。
【0020】
以上の結果から、共振器ミラー11を外すことなくレーザロッド5を取り外すことができる。これにより、再度レーザロッド5を取付ける際に、再アライメントが不要となる。
【0021】
また、共振器ミラーカバー13を取り外す必要がなくなるので、共振器ミラー11へ埃や汚れが侵入および付着して焼損することを防止することができる。
【0022】
なお、この発明は前述の発明の実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他の態様で実施し得るものである。前述の実施の形態では励起ランプを例にして説明したが、励起ランプの代りにレーザダイオードであっても構わない。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による固体レーザ発振器では、レーザロッドは両端部にロッドホルダが取付けられており、このロッドホルダは取付けブロックを介してチャンバーケースに着脱自在に取付けられている。そして、レーザロッド取付け時には、レーザロッドを固定するロッドホルダがシールパイプ及び締付けナットにより、チャンバーケースに設けられている光路用パイプに密閉状態を保持して取付けられる。また、レーザロッド取外し時には、前記締付けナットを緩めてロッドホルダを光路用パイプから切り離して取付けブロックを上側へ取り外すことにより、共振器ミラーを取外すことなく、レーザロッド、ロッドホルダ、取付けブロックを一体でチャンバーケースから上方向へ取り外すことができる。これにより、再度レーザロッドを取付ける際に再アライメントが不要となる。また、共振器ミラーカバーを取り外す必要がなくなるので、共振器ミラーへの埃や汚れの侵入および付着による焼損等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る固体レーザ発振器の要部を示す断面図である。
【図2】図1中II方向から見た平面図である。
【図3】この発明に係る固体レーザ発振器の全体を示す断面図である。
【図4】従来における固体レーザ発振器の全体を示す断面図である。
【図5】従来の固体レーザ発振器からレーザロッドを取り外す状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 固体レーザ発振器
3 ロッドホルダ
5 レーザロッド
7 チャンバーケース
11 共振器ミラー
15L、15R 壁
17L、17R 光路用パイプ
19、25、43 Oリング
23 締め付けナット(接続部、ナット部材)
29 シールパイプ(接続部、シール部材)
31 取付けブロック
45 励起ランプ
LB レーザ光
Claims (1)
- 共振ミラー(11)を内装した共振器ミラーカバー(13)を光軸方向の左右両側に備え、この両側の共振器ミラーカバー(13)の間に備えたチャンバーケース(7)内に、ロッドホルダ(3)により左右両側を固定されたレーザロッド(5)を備えた固体レーザ発振器であって、前記ロッドホルダ(3)が貫通して取付けられた左右の取付けブロック(31)を、前記チャンバーケース(7)の底面(39)に上方向へ取り出し可能に取付け、前記チャンバーケース(7)の左右両壁(15L,15R)に設けた左右の光路用パイプ(17L,17R)の先端部に、前記取付けブロック(31)に押し付けて密閉状態を保持するシールパイプ(29)をそれぞれ左右方向へ移動可能に備えると共に、前記シールパイプ(29)を前記取付けブロック(31)に押し付けるための締め付けナット(23)を、左右の前記光路用パイプ(17L,17R)に備えていることを特徴とする固体レーザ発振器。
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JP2000024283A JP4480217B2 (ja) | 2000-02-01 | 2000-02-01 | 固体レーザ発振器 |
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JP2000024283A JP4480217B2 (ja) | 2000-02-01 | 2000-02-01 | 固体レーザ発振器 |
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JP2001217487A JP2001217487A (ja) | 2001-08-10 |
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JP6308965B2 (ja) | 2015-03-26 | 2018-04-11 | 三菱重工業株式会社 | レーザ発振装置 |
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- 2000-02-01 JP JP2000024283A patent/JP4480217B2/ja not_active Expired - Fee Related
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