JP2599286Y2 - ガスレーザ装置のウインド機構 - Google Patents

ガスレーザ装置のウインド機構

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JP2599286Y2
JP2599286Y2 JP1993003067U JP306793U JP2599286Y2 JP 2599286 Y2 JP2599286 Y2 JP 2599286Y2 JP 1993003067 U JP1993003067 U JP 1993003067U JP 306793 U JP306793 U JP 306793U JP 2599286 Y2 JP2599286 Y2 JP 2599286Y2
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照康 飯島
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ガスレーザ装置のウイ
ンド機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガスレーザ装置のウインド機構例
を図13に示す。同図において、レーザチャンバ(以
下、単に「チャンバ」という)の両側面の光軸X−X
回りの位置に筒状のフランジ14がボルト3を用いて締
着され、フランジ14と押さえ板5との間にウインド7
が挟着されている。つまり、フランジ14と押さえ板5
とでウインドホルダを構成している。尚、フランジ14
の内側面に、レーザ光路用スリット8aを備えた板8が
取り付けられることもある。
【0003】ところで例えば、ガスレーザの一種である
エキシマレーザを発振させると、略ショット数に応じて
塵(主に放電による電極の消耗によって生じたもの)が
発生し、この塵がウインドに付着してウインドの透
過率を落とし、これがレーザ出力を徐々に低下させる一
因となっている。そこで、一定のショット数毎にチャン
からウインドを取り外し、ウインドに付着した
塵を取り除かなければならない。このようなウインド
の清掃交換に際し、チャンバ内は予めHe等の不活
性ガスでパージしておくが、チャンバ両端に設けられて
いるレーザビーム通過経路チャンバからウインド
を外すときに開放状態となるため、チャンバ内が空気
に触れてしまい、パシベーションが壊れてしまう。そ
のため、ウインド7の清掃交換後、チャンバにウイ
ンドを装着し、レーザガスを充填して発振させても、
レーザ出力が直ちに回復することはない。即ちレーザ出
力を回復させるためパシベーションを戻す必要があ
る。パシベーションを戻すには、一定時間発振させ、
ウインド取外しの際にチャンバ内に流入した空気に含ま
れている水分等やこれとレーザガス中のハロゲンガスと
が反応して生じた生成物をチャンバから排気して除去
し、場合によってはレーザガスの交換を何度か行い、そ
の都度一定間発振させる必要がある。つまりウインド
の清掃交換後は、レーザを定常状態に戻すために多く
の時間とレーザガスを費やさなければならない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記問題点を解決する
ため、図14に示すように、チャンバ1とフランジ14
との間にゲートバルブスライドバルブ等のバルブ15
を組み込み、ウインド7の脱着時にバルブ15によって
レーザビームの経路を遮断してからウインドを脱着す
る方法がある。 また、同じようにバルブ15でレーザビ
ームの経路を遮断した後、ウインド機構内のレーザガス
を排気し、不活性ガスでパージしてからウインドを脱
着する方法がある。これらの方法は確かに空気がチャン
1内やウインド機構内に混入し難いため、図13に示
したウインド機構に比べてパシシベーションの破壊を
抑えるには有効であるが、ゲートバルブやスライドバル
ブ等のバルブ15はシールとなるOリング上でプレート
等を滑らせてバルブ15を開閉するので、開閉頻度が増
したり、またバルブ15の両側の圧力差によってはOリ
ングの噛み込みを起こし、バルブ15の故障を招く危険
性がある。また、部品点数が増えるため、ウインド機構
が複雑かつ大化すると共にウインド機構の信頼性を低
下させる欠点もある。また後者方法はウインド機構に
排気・パージ用の配管を設けねばならない。更なるバル
15の組み込みによって共振器長が長くなり、これが
レーザ出力を低下させる原因にもなっている。本考案
は、上記従来の問題点に着目し、小かつ簡単構造でウ
インドの脱着時にチャンバ内への空気混入を防止できる
ガスレーザ装置のウインド機構及びその操作方法を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案に係るガスレーザ装置のウインド機構は、第
1に、レーザガスを封じ込めるレーザチャンバの両端面
のレーザ光軸回りにレーザ光路を遮断自在とするシャッ
タ部材を有し、このシャッタ部材の外側にウインド又は
ミラーを有するガスレーザ装置のウインド機構におい
て、シャッタ部材と、ウインド又はミラーとを密接配置
したことを特徴とする。 第2に、上記第1のガスレーザ
装置のウインド機構において、前記シャッタ部材は
ーザ光路用スリットを有する板と、外径中心と内径中心
とが偏心したシャッタホルダとレーザ光路用開口部を
有してシャッタホルダの内径内に回転自在に嵌合された
円板状のシャッタとを有しレーザ光路用スリットとレ
ーザ光路用開口部とが合致した状態からシャッタを1/
2回転させたとき、シャッタホルダの外径中心と内径中
心との偏心に基づきシ ャッタのレーザ光路用開口部がレ
ーザ光路用スリットから外れるように、板、シャッタホ
ルダ及びシャッタを組み合わせてもよい
【0006】
【作用】上記第1構成によれば、例えレーザチャンバ内
に人体に有毒なレーザガスが封入されていても、シャッ
タ部材と、ウインド又はミラーとを密接配置した構成で
あるため、シャッタを遮断位置にしたとき、シャッタ部
材と、ウインド又はミラーとを密接配置間にレーザガス
が残ることがない。従って従来技術のように、例えばウ
インド機構に排気・パージ用の配管を設ける必要がなく
安全でもある。即ち、小形かつ簡単構造でウインドの脱
着時にチャンバ内への空気混入を防止できるガスレーザ
装置のウインド機構となる。 上記第2構成によれば、レ
ーザ光路用スリットとレーザ光路用開口部とが合致した
状態ではレーザ光はウインド又はミラーを経て外部へ出
力可能となり、一方、シャッタを1/2回転させたと
き、シャッタホルダの外径中心と内径中心との偏心に基
づきシャッタのレーザ光路用開口部がレーザ光路用スリ
ットから外れた状態となる。従ってレーザ光路が遮断状
態となり、レーザチャンバ内のレーザガスもレーザチャ
ンバから漏れ難くなる。
【0007】
【実施例】以下、実施例図面を参照し説明する。図1
は第1実施例なるウインド機構の断面図、図2は図1の
A−A断面図、図3はシャッタの斜視図である。図に
おいて、チャンバ1の両側面の光軸XーX回りには筒状
のフランジ2がボルト3により締着され、フランジ2の
外側面にプレート4と押さえ板5とがボルト6により共
されている。ウインド7は、プレート4と押さえ板
5とに密接して挟持される。フランジ2には光軸X−X
を中心とする段付きが設けられ、この段付きチャ
ンバ側の大径底面にレーザ光路用スリット8aを備え
た板8が締着されている。また、段付きの小径にシ
ャッタホルダ9が固定的に嵌着されている。シャッタホ
ルダ9は、図2に示すように、外周に対し偏心した
有する金属製やセラミックス製の円筒であり、外周から
内周に貫通するキリ9a、9bを図示上下に備えてい
る。
【0008】シャッタホルダ9の内には、金属製や
ラミックス製の円板状のシャッタ10が回自在に、か
つ図1に示すようにプレート4に略密接するような位置
挿嵌されている。シャッタ10には、図3に示すよう
に、レーザ光路用スリット8aよりやや大きい開口部
10aと、切欠溝10b及びストッパピン穴10cとが
設けられている。ストッパピン穴10cには、図2に示
すように、スプリング10dによって外周方向へ付勢さ
れたストッパピン10eが組み込まれている。プレート
4には、開口部10aよりやや大きい開口部4aが設け
られ、レーザ光はレーザ光路用スリット8a、開口部1
0a、開口部4aを通過してウインド7に至る。ところ
、プレート4にはシャッタ10側に突出するピン4b
が固着され、ピン4bの先端は切欠溝10bに挿嵌され
ている。従ってプレート4を光軸X−Xの回りに回転さ
せると、ピン4b切欠溝10b内をスライドしつつ、
シャッタ10シャッタホルダ9内で回転させる。
【0009】次にウインド7の脱着手順を図1〜図5に
基づ説明する。図1図2はレーザ装置稼働状態を
示し、ストッパピン10eの先端はキリ9aに
シャッタ10を固定している。このときシャッタ10
はレーザ光路用スリット8aを遮っていないので、レー
ザ発振が可能である。そこで、ウインド7の清掃交換
に当たり、「チャンバ内圧≧気圧」となるように、チ
ャンバ内をHe等の不活性ガスでパージした後、ボル
ト6を緩めプレート4と押さえ板5とをフランジ2から
若干浮かす。すると、プレート4とフランジ2との間に
多少の隙間ができるが、そもそもシャッタホルダ9がプ
レート4に密接し、またシャッタ10がプレート4に略
密接しているためその隙間も小さく、かつ「チャンバ内
圧≧気圧」であるため、プレート4及び押さえ板5を
フランジ2から抜きって長時間放置しない限り、チャ
ンバ1内に空気が混入することは殆どない。図4はプレ
ート4及び押さえ板5を1/2回転させたウインド機構
の断面図、図5は図4のA−A断面図である。図に示
すように、プレート4及び押さえ板5を1/2回転させ
ると、ストッパピン10eはキリ9aから外れ、キリ
9bに嵌まり、シャッタ10を180°回転した位置
に固定する。これによりシャッタ10はレーザ光路用ス
リット8aを完全に遮ることになり、チャンバ1内は外
から遮断される。その後、プレート4及び押さえ板
フランジ2から取り外す。このときピン4bはプレー
ト4と共にシャッタ10から抜き取られる。プレート4
押さえ板5とを分離してウインド7を取り出し、ウイ
ンド7の清掃交換を行う。即ち第1実施例では、フラ
ンジ2、板8、シャッタホルダ9、シャッタ10(スプ
リング10dやストッパピン10e等を含む)及びプレ
ート4(ピン4aを含む)によってシャッタ部材を構成
し、このシャッタ部材と押さえ板5とでウインドホルダ
を構成する。ここで、ウインド7を押さえ板5及びプレ
ート4と共にボルト6によってフランジ2に取り付けた
時、ウインド7はプレート4に密接している。このた
め、シャッタ部材がレーザ光路を完全に遮った状態で
は、仮にチャンバ1内のガスが不活性ガスでなく、例え
人体に有害なレーガガスそのものであっても、これらガ
スが板8からウインド7までの間で残って占める空間容
積は開口部10a、4a及び切欠溝10bを合計した小
容積でしかない。従って従来技術のウインド機構のよう
に、例えば排気・パージ用の配管等をウインド7側に設
ける必要がない(従って第1実施例ではこれら排気・パ
ージ用の配管等を設けていない)。つまり、小形かつ簡
単構造でウインドの脱着時にチャンバ内への空気混入を
防止できる
【0010】尚、上記第1実施例において、プレート4
及び押さえ板5の回転は、これらを手で掴んで回しても
よく、又はこれらに共締めしたハンドルによって回して
もよい。また、フランジ2とプレート4との合わせ面近
傍に位置決め用刻線を設けておけば、シャッタ10の回
転及び旧位置への復元を正確に行る。尚、ウインド7
の清掃交換後、ウインド7をプレート4と押さえ板
5との間に組み込み、上記と逆の手順を用いてプレート
4及び押さえ板5をフランジ2に近接させ、ピン4bを
シャッタ10の切欠溝10bに挿入した上、シャッタ1
0を180°回転させる。次にボルト6を締め付けて図
1の状態に戻す。
【0011】図6〜図10は第2実施例を示し、図6は
レーザ装置稼働状態を示すウインド機構の断面図、図
7は図6のA−A断面図、図8はレーザ光路遮状態を
示すウインド機構の断面図、図9は図8のA−A断面
図、図10はシャッタの斜視図である。同図において、
ウインド機構の基本構成は、図1に示した第1実施例と
略同一であり、同一機能部分については同一符号を付け
重複説明を省略する。図10に示す通り、10fは金
製やセラミックス製のシャッタ10と一体に構成され
角形のボスであり、シャッタ10及びボス10fにレ
ーザ光路用スリット8aよりやや大きい開口部10a
が設けてあるそして図6に示すように、ボス10fは
プレート4の角に挿嵌されている。尚、フランジ2は
突起部2bを有し、またプレート4はボルト6を緩めて
フランジ2からプレート4を抜こうとしても突起部2b
に引っ掛かりプレート4がフランジ2から脱落すること
はない溝4cを有する。こうした図6の状態では、シャ
ッタ10がレーザ光路用スリット8aを遮っていないた
め、レーザ発振が可能である。ウインド7の取り外しに
当たり、「チャンバ内圧≧気圧」となるように、チャ
ンバ内をHe等の不活性ガスでパージした後、ボルト
6を緩め、一体に締着されていプレート4及び押さえ
5を共にさせる。これによりプレート4及び押さ
え板5が180°回転した状態図8、図9に示す。同
図において、プレート4及び押さえ板5は半円周分だけ
切ってある溝4を介して突起部2bに沿って180°
だけ回転できるこうしてプレート4及び押さえ板5を
180°回転させると、ボス10fと共にシャッタ10
がシャッタホルダ9内で回転し、この結果、ストッパピ
ン10eキリ9aから外れ、キリ9bに嵌まって
シャッタ10を固定する。これによりシャッタ10はレ
ーザ光路用スリット8aを完全に遮ることになり、チャ
ンバ1内は外気と遮断される。なおかつプレート4は図
6に示す貫通溝4dを有し、この貫通溝4dが突起部2
位置るため、プレート4及び押さえ板5をフラン
2から取り外せる即ち第2実施例では、フランジ
2、板8、シャッタホルダ9、シャッタ10(ボス10
fを含む)及びプレート4によってシャッタ部材を構成
し、このシャッタ部材と押さえ板5とでウインドホルダ
を構成する。 この第2実施例によれば、第1実施例に比
べ、プレート4及び押さえ板5をフランジ2から浮かせ
ることなく回可能なため、プレート4とフランジ2と
の間に上記第1実施例で生じた隙間も生ぜず、従って
ャンバ1内空気が混入する可能性がさらに減る。しか
も突起部2bにより脱着できる位置が限定されるので脱
着作業の信頼性が向上する(回中、レーザ光路用スリ
ット8aを遮ることなしにプレート4及び押さえ板5が
フランジ2から外れることがないためである)。即ち第
1実施例での作用効果よりもより大きな効果が得られ
る。そしてこの状態からプレート4及び押さえ板5を
ランジ2から取り外し、これらを分離してウインド7を
取り出した上、ウインド7の清掃交換を行う。ウイン
ドの再取付はウインドの取り外しと逆の手順で行う。
【0012】図11、図12は第3実施例におけるウイ
ンド機構の断面図である。同図において、チャンバ1の
両側面の光軸X−X回りフランジ2がボルト3を用い
て締着され、フランジ2の外側面にシャッタホルダ1
1、プレート4、押さえ板5がボルト6を用いて順次に
密接して締着されている。フランジ2に設けた大径穴の
底面にはレーザ光路用スリット8aを備えた板8が締着
され、スリット8aよりやや大きい開口部2aがフラ
ンジ2の外側面開口している。シャッタホルダ11
は、内部のシャッタ10を図示上下可能とする角形や
U字形の11aと、この11aから外周に向かうキ
11bとを備え、キリ11bはOリングとシール
用ボルト12とを用いて封止されている。また、シャッ
タホルダ11の内部のシャッタ10は、フランジ2とプ
レート4とに挟持され金属製やセラミックス製の角形
U字形の板であり開口部2aよりやや大きい開口部
10aと、外周に穿設されたネジ穴10gとを備え、
ランジ2とプレート4との間で密接的に図示上下方向に
摺動自在である。
【0013】図11はレーザ装置稼働状態を示し、シ
ャッタ10はレーザ光路用スリット8aを遮っていない
ので、レーザ発振可能である。ウインド7の取り外しに
当たり、「チャンバ内圧≧気圧」となるように、チャ
ンバ内をHe等の不活性ガスでパージした後、シール
用ボルト12を抜き取り、図12に示すようにシャッタ
駆動用ボルト13を挿入した上、ネジ穴10gにねじ込
む。シャッタ駆動用ボルト13はシール用ボルト12よ
く、このためキリ孔11b内を遊貫してネジ穴1
0gにねじ込むことができる。即ち第3実施例では、フ
ランジ2、板8、シャッタホルダ11、シャッタ10、
プレート4、Oリング、シール用ボルト12、シャッタ
駆動用ボルト13によってシャッタ部材を構成し、この
シャッタ部材と押さえ板5とでウインドホルダを構成す
る。ここで、ウインド7を押さえ板5及びプレート4と
共にフランジ2に取り付ける時、フランジ2の外側面
に、シャッタホルダ11(シャッタ10を内蔵)、プレ
ート4、押さえ板5がボルト6を用いて順次に密接して
締着されるため、シャッタ部材がレーザ光路を完全に遮
った状態では、仮にチャンバ1内のガスが不活性ガスで
なく、例え人体に有害なレーガガスそのものであって
も、これらガスがフランジ2からウインド7までの間で
残って占める空間容積は、開口部10a、4aを合計し
た小容積でしかないので、従来技術のウインド機構のよ
うに、例えば排気・パージ用の配管等をウインド側に設
ける必要がない(従って第3実施例でもこれら排気・パ
ージ用の配管等を設けていない)。尚、シール用ボルト
12を抜き取ったとき、図11のフランジ2、シャッタ
ホルダ11、プレート4、シャッタ10、シール用ボル
ト12で囲まれた領域は外気に触れるが、「チャンバ内
圧≧気圧」となっているため、シール用ボルト12を
シャッタホルダ11から抜き取って長時間放置しない限
り、チャンバ1内に空気が混入することは殆どない。次
に図12に示すようにシャッタ駆動用ボルト13を引
張り、シャッタ10を図上方にスライドさせる。この
操作により開口部2aは完全に遮られ、チャンバ1内は
外気と遮断される。この状態でボルト6、プレート4及
押さえ板5をシャッタホルダ11から取り外し、プレ
ート4と押さえ板5とを分離してウインド7を取り出
し、ウインド7の清掃交換を行う。ウインド7の再取
り付けは取り外し時と逆の手順で行う。つまり、小形か
つ簡単構造でウインドの脱着時にチャンバ内への空気混
入を防 止できるものとなっている。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように上記実施例に含まれ
考案によれば、次のような効果を奏する。 (1)第1〜3実施例によれば、例えレーザチャンバ内
に人体に有毒なレーザガスが封入されていても、シャッ
タ部材と、ウインド又はミラーとを密接配置した構成で
あるため、シャッタを遮断位置にしたとき、シャッタ部
材と、ウインド又はミラーとを密接配置間にレーザガス
が残ることがない。従って従来技術のように、例えばウ
インド機構に排気・パージ用の配管を設ける必要がなく
安全でもある。即ち、小形かつ簡単構造でウインドの脱
着時にチャンバ内への空気混入を防止できるガスレーザ
装置のウインド機構となる。 (2)第1、第2実施例によれば、レーザ光路用スリッ
トとレーザ光路用開口部とが合致した状態ではレーザ光
はウインド又はミラーを経て外部へ出力可能となり、一
方、シャッタを1/2回転させたとき、シャッタホルダ
の外径中心と内径中心との偏心に基づきシャッタのレー
ザ光路用開口部がレーザ光路用スリットから外れた状態
となる。従ってレーザ光路が遮断状態となり、レーザチ
ャンバ内のレーザガスもレーザチャンバから漏れ難くな
る。 (3) シャッタの摺動面にOリング、ガスケット等を使
用していないので、これらの封止材の劣化、噛み込み等
の問題発生がなく、ウインド機構の信頼性を確保でき
る。(4)補足すれば、 ウインド又はミラーの脱着に当た
り、予めチャンバ内圧が外気圧以上となるように不活性
ガスを用いてパージすると、シャッタとチャンバとの隙
間から外気がチャンバ内に侵入することは殆どなく、パ
シベーションの破壊を最小限に抑えることができ、
ってウインド又はミラーの清掃交換後のガスレーザ
置の稼働立ち上時間を従来に比べて大幅に短縮するこ
とが可能となる。更に、ウインド又はミラー部分のみの
給排気を行わないので、上記(1)の通り、この部分の
給排気用配管を必要としない。(5) このように本考案によれば、部品点数が少なく、
かつ簡単構造で、信頼性の高いウインド機構を実現
することができると共に、共振器長も短く抑えることが
できるため、レーザ出力の増大に寄与する等、多くの効
果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例なるウインド機構の断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】シャッタの斜視図である。
【図4】図1において、レーザ光路遮断状態を示すウイ
ンド機構の断面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】第2実施例なるウインド機構の断面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【図8】レーザ光路遮断状態を示すウインド機構の断面
図である。
【図9】図8のA−A断面図である。
【図10】シャッタの斜視図である。
【図11】第3実施例なるウインド機構の断面図であ
る。
【図12】図11において、レーザ光路遮断状態を示す
ウインド機構の断面図である。
【図13】従来のウインドウ機構の断面図である。
【図14】従来のバルブを設けたガスレーザ装置の概略
側面図である。
【符号の説明】
1:レーザチャンバ、2:フランジ、2a,4a,10
a:開口部、4:プレート、5:カバー、7:ウイン
ド、8:板、8a:レーザ光路用スリット、9,11:
シャッタホルダ、10:シャッタ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−257284(JP,A) 特開 平3−150882(JP,A) 特開 平3−254165(JP,A) 特開 昭62−122289(JP,A) 実開 平1−65163(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01S 3/034

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザガスを封じ込めるレーザチャンバ
    (1) の両端面のレーザ光軸回りにレーザ光路を遮断自在
    とするシャッタ部材を有し、このシャッタ部材の外側に
    ウインド(7) 又はミラーを有するガスレーザ装置のウイ
    ンド機構において、シャッタ部材と、ウインド(7) 又は
    ミラーとを密接配置したことを特徴とするガスレーザ装
    置のウインド機構。
  2. 【請求項2】 前記シャッタ部材はレーザ光路用スリット(8a)を有する板(8) と、 外径中心と内径中心とが偏心したシャッタホルダ(9)
    レーザ光路用開口部(10a) を有してシャッタホルダ(9)
    の内径内に回転自在に嵌合された円板状のシャッタ(10)
    とを有しレーザ光路用スリット(8a)とレーザ光路用開口部(10a)
    とが合致した状態からシャッタ(10)を1/2回転させた
    とき、シャッタホルダ(9) の外径中心と内径中心との偏
    心に基づきシャッタ(10)のレーザ光路用開口部(10a) が
    レーザ光路用スリット(8a)から外れるように、板(8) 、
    シャッタホルダ(9) 及びシャッタ(10)を組み合わして
    ることを特徴とする請求項1記載のガスレーザ装置のウ
    インド機構。
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