JP3827799B2 - レーザ発振器における吸湿装置 - Google Patents

レーザ発振器における吸湿装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、レーザ発振器における吸湿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばレーザ発振器としては、図11に示される構成が一般的である。すなわち、レーザ発振器201は、レーザ発振器201を構成する封入容器203内に送風機205が設けられ、レーザガスはこの送風機205に駆動されて熱交換器(図示省略)で冷却されながら図11において図面に直交する方向に循環移動されている。前記レーザガスの循環路にほぼ直交する方向に反射鏡207と出力鏡209が対向して設けられ、この反射鏡207と出力鏡209との間を光線が往復する領域が放電域211で、出力鏡209からレーザ発振器201の外部に照射されるのがレーザビームLBである。
【0003】
更に、前記放電域211の上下方向にそれぞれ電極213,215が対向して設けられている。また、前記封入容器203内の封入ガスの水分を吸着するため、吸着剤217が封入容器203内の内側に装着されている。
【0004】
上述したごときレーザ発振器201において、放電励起してレーザビームLBを発生させる時の励起効率およびレーザ出力は、ガス封入容器203内の封入ガスの水分、例えばCO2 レーザの場合には大気圧露点が−40℃以上の湿度状態になると著しく低下する現象が生じる。
【0005】
この水分は、レーザ発振器201の点検あるいは修理等のために封入容器203の広い面積を有する扉を開放すると内部に流入し、大気中に含まれている水分が封入容器203の壁面等に付着、残存する。また、レーザガスボンベの交換時等にガス配管内に大気が流入し、レーザガスと共に封入容器203内に入る。
【0006】
これらの水分がガス充填後の封入容器203内のガス中に混入するので、通常はシリカゲルあるいはゼオライト等の粒度がφ1〜φ10の吸着剤217が作用して、水分を吸着するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のレーザ発振器201では、吸着剤217を備えているが吸着量に限度があり、例えばシリカゲルA型では重量比12%(相対湿度20%,25℃)である。この限度まで吸着した後は封入容器203内の水分が増加しても吸着剤217は役に立たないため、吸着剤217を新しいものと交換する必要がある。しかし、吸着剤217を交換するためには、封入容器203に設けた扉を開放する必要があり、内部に流入する大気の水分が壁面等に付着,残存する量が非常に多くなる。
【0008】
そのため、吸着剤217を交換直後は水分がレーザガス中に混入し、励起効率およびレーザ出力が低下するうえ、この多量の残存水分を吸着するので、新しい吸着剤217の寿命が短くなるという問題があった。また、吸着剤217の交換にあたっては封入容器203内を大気圧に戻さないと作業ができず、大気圧に戻すことは、置換ガスを封入する場合はそのコストが高くなり、不必要な水分が侵入するし、作業時間がかかるという問題もあった。
【0009】
この発明の目的は、吸着剤交換時に封入容器内に流入する大気の量を微少にすることにより、交換直後の励起効率およびレーザ出力の低下をおさえ、更に新しく交換した吸着剤の寿命の延長を図ったレーザ発振器における吸湿装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明のレーザ発振器における吸湿装置は、封入容器内に、レーザガスの流路とほぼ直交する方向にレーザ光軸を配したレーザ発振器において、前記封入容器の一側壁に支持筒を設け、この支持筒内に支持筒の長手方向へ移動可能な筒状容器を装着せしめると共にこの筒状容器の長手方向の外周に適宜な範囲に前記封入容器中のレーザガスが流入する複数の穴を形成せしめ、この穴の先端側と後端側にそれぞれ封止部材を設け、前記筒状容器内に水分吸着剤を収納した通気可能な吸着剤容器を取り出し可能に設け、前記筒状容器の外端に密封用の蓋を設けてなることを特徴とするものである。
【0011】
したがって、吸湿装置を封入容器へ装着した状態では、封入容器内の水分を含んだレーザガスは筒状容器に形成された複数の穴より吸着剤容器に収納された吸着剤表面を入替わり流れている。そして、複数形成された穴の後端側に設けた封止部材により封入容器内の真空圧は保たれ、大気とはシールされている。すなわち、筒状容器は蓋が被覆されているので内部は真空圧となっている。
【0012】
吸着剤を交換する際は、筒状容器を所定の位置まで引出し、封入容器内の真空圧を複数形成された穴の先端側に設けた封止部材によりシールする。そして、蓋を外して筒状容器内に収納した吸着剤容器を取り出して交換し、再び蓋を取付けて筒状容器を封入容器内へ挿入する。
【0013】
このため、筒状容器内の容積は非常に小さいため、封入容器内に流入する大気中の水分が微少となるので、交換直後の励起効率およびレーザ出力の低下がなくなり、新しく交換した吸着剤の寿命の延長を図ることができる。
【0014】
請求項2によるこの発明のレーザ発振器における吸湿装置は、請求項1のレーザ発振器における吸湿装置において、前記蓋を貫通した貫通穴に、前記筒状容器内と連通する管路の一端を接続せしめ、この管路の途中に開閉可能なバルブを設け、前記管路の他端に真空発生源を連結せしめてなることを特徴とするものである。
【0015】
したがって、吸湿装置の構成は前述した請求項1の構成とまったく同一であり、蓋に管路を設けて真空発生源に連結することにより、吸着剤を交換後蓋を筒状容器に固定してから、真空発生源を作動せしめて筒状容器内を真空状態にする。このため、吸着剤交換に伴なう封入容器内の大気は無くなり真空状態となるので、励起効率およびレーザ出力の低下がなくなり、新しい吸着剤の寿命が長くなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、理解を容易とするためレーザ発振器の全体的構成について概略的に説明する。
【0025】
図3および図4を参照するに、レーザ発振器1は、レーザ発振器1を構成する封入容器3内に送風機5が設けられ、レーザガスが送風機5に駆動され熱交換器7で冷却されながら矢印9方向に循環移動される(図4参照)。
【0026】
前記レーザガスの循環路にほぼ直交する方向に反射鏡11と出力鏡13が対向して設けられ、この反射鏡11と出力鏡13との間を光線が往復する領域が放電域15で、出力鏡13からレーザ発振器1の外部に照射されるのがレーザビームLBである。
【0027】
更に、前記放電域15の上下方向にそれぞれ電極17,19が対向して設けられていて、図4において左右には円弧状の整流板21が複数設けてあり、図1に示されているごとく、封入容器3の一側(図3において左側)には前記封入容器3内の封入ガスの水分を吸着するため、内部に水分吸着剤23を収納した吸湿装置25が封入容器3の内部に一部を突出した状態で装着されている。
【0028】
次に、この発明の実施の形態の主要部である前記吸湿装置25について、更に詳細に説明する。
【0029】
図1を参照するに、図1には吸湿装置25の第1の実施の形態の例が示されている。
【0030】
すなわち、前記封入容器3に装着された吸湿装置25は、例えば金網等で製作され片側が閉鎖された筒状の吸着剤容器27の中に前記水分吸着剤23として例えばシリカゲル、ゼオライト等が収納されている。前記吸着剤容器27の開口側には水分吸着剤23を入れ替えるための蓋29が締結部材により着脱自在に設けられていて、この蓋29の中心部にネジ部31が形成され、このネジ部31に図示を省略したが吸着剤容器27を引出し組込み用の冶具が螺合されるものである。
【0031】
前記吸着剤容器27を収納する片側が閉鎖された筒状の筒状容器33の長手方向先端側(図1において右側)の適宜の範囲に、前記レーザ発振器1を構成する封入容器3中のレーザガスが流入する複数の穴35が前記筒状容器33の外周に設けられている。また、複数設けられた前記穴35の先端側(図1において右側)には封止部材とて例えばOリング37が装着され、穴35の後端側(図1において左側)には封止部材として例えばOリング39が装着されている。更に、筒状容器33の片側にはフランジ部33Aが設けられている。
【0032】
前記筒状容器33を支承する支持筒41の片端(図1において右側)にはフランジ部41Aが形成され、このフランジ部41Aが前記封入容器3の側壁に締結部材により固着されていて、封止用のOリング43がフランジ部41Aに装着されている。更に、支持筒41の外周にはスプライン溝45が形成され、このスプライン溝45の所定位置に前記筒状容器33の引出し位置確認用の基準溝47が設けられている。
【0033】
前記支持筒41の外周に形成されたスプライン溝45に係合し長手方向へ移動可能なスリーブ49が設けられ、このスリーブ49は前記筒状容器33に形成されたフランジ部33Aに図示を省略したが適宜な連結部材にて一体的に連結されている。
【0034】
前記筒状容器33に形成したフランジ部33Aには密封用の蓋53が締結部材により固着されていて、この蓋53の中心部に栓55が設けられていると共に適所に封止部材が設けられている。
【0035】
上記構成において、その作用としては、図2を併せて参照するに、図1には吸湿装置25をレーザ発振器1の封入容器3へ装着した状態を示し、図2には水分吸着剤23を交換する時の状態を示している。
【0036】
水分吸着剤23を交換する必要のない時、すなわち、吸着作用を行なっている時は図1に示されているごとく、支持筒41のフランジ部41Aが封入容器3にOリング43にて封止されて取付けられている。この支持筒41に支承された筒状容器33の内部には吸着剤容器27が収納され、この吸着剤容器27内に水分吸着剤23が収納されているので、水分を含んだレーザガスが筒状容器33に形成された複数の穴35より流入し水分吸着剤23を通ってレーザガスに含まれた水分を取り去ることができる。なお、吸着剤容器27の室H1 と封入容器3の室H2 とは真空圧となり、大気とはOリング39によってシールされている。
【0037】
さて、水分吸着剤23を交換する場合には、図2に示されているように、筒状容器33をスライドしスプライン溝45に形成した基準溝47の所で筒状容器33を引き出し止める。そして、蓋53を外して筒状容器33の室H1 内を大気圧として、冶具を吸着剤容器27に設けた蓋29に形成したネジ部31に螺合して、吸着剤容器27を引出して、収納されている水分吸着剤23を新しいものと交換する。なお、このとき封入容器の室H2 内は真空圧でOリング37によってシールされている。
【0038】
水分吸着剤23を新品に交換した後は、再び蓋53を取り付け、蓋53に設けた栓55を外して、この穴より冶具を挿入し吸着剤容器27を押して、筒状容器33の奥まで挿入する。この状態にて筒状容器33の室H1内の大気が穴35を通して封入容器3の室H2 に入り、室H1 と室H2 の圧力が等しくなる。
【0039】
この場合、吸着剤容器27の容積は、封入容器3に比べ非常に小さいため、従来の交換時に比べて封入容器3内に残存する水分は圧倒的に少なくなるので、交換直後の励起効率およびレーザ出力の低下がなくなり、新しく交換した水分吸着剤23の寿命の延長を図ることができる。
【0040】
図5には、この発明の第2の実施の形態の例が示されている。この第2の実施の形態は前述した第1の実施の形態とほぼ同一であり、同一部材には同一符号を付けて説明を省略し、異なった部分についてのみ詳細な説明を行なう。
【0041】
すなわち、筒状容器33に形成したフランジ部33Aに取り付けられる蓋57の適宜位置に管路59が連通し、この管路59の途中にバルブ61が設けられ、前記管路59は機外に設けられた真空発生源である真空ポンプ63に連結連通して構成されている。
【0042】
上記構成により、第1の実施の形態の例で説明した図2の状態、すなわち、蓋57を筒状容器33に設けたフランジ部33Aに取り付けたら、吸着剤容器27の室H1 内を真空ポンプ63の作動により排気することにより、室H1 内を真空圧とする。このため、微少の大気も封入容器3内に入れないようにできる。
【0043】
而して、交換直後の励起効率およびレーザ出力の低下が更になくなり、新しく交換した水分吸着剤23の寿命も更に延長することができる。
【0044】
図6および図7には、第3の実施の形態が示されている。この第3の実施の形態は、封入容器3と吸着剤容器27をバルブで分離できる構造としている。
【0045】
より詳細には、送風機5の前面測に吸入ノズル65と、この吸入ノズル65の直下に相対して排気ノズル67とがフランジ69に固定されて締結部材により封入容器3の一側に設けられている。そして、前記吸入ノズル65と排気ノズル67の先端側には、前記送風機5により循環されるレーザガスの流れ方向に向って切欠き穴71,73が形成されている。
【0046】
この切欠き穴71,73の詳細は図7に示されている。すなわち、吸入ノズル65に形成した切欠き穴71は、前記封入容器3内のレーザガスの流れ方向(図7に矢印で示す)に形成されている。このため、図7に矢印で示されたごとくレーザガスは切欠き穴71に流入する。また、排気ノズル67に形成した切欠き穴73は、前記封入容器3内のレーザガスの流れ方向(図7に矢印で示す)に対して左右方向に形成されている。このため、図7に矢印で示されたごとく切欠き穴73を通って排気ノズル67のレーザガスは吸い出される。
【0047】
上述したレーザガスの流れにより、図6の図中に矢印で示したごとく吸入ノズル65よりレーザガスが流入し、排気ノズル67よりレーザガスは封入容器3内へ排気される循環系路ができる。
【0048】
前記吸入ノズル65は第1バルブ75を介して水分吸着剤23が収納された容器77の入側に連通し、この容器77の出側には第2バルブ79が設けられ、この第2バルブ79よりフレキシブルホース81、第3バルブ83を介して前記排気ノズル67に連結連通している。なお、前記容器77は水分吸着剤23を収納する容器本体85と蓋87とで構成され、容器本体85の底部にレーザガス流入口89が設けられ、蓋87にガス体排出口91が設けられている。
【0049】
上記構成により、通常時すなわち、吸着作用を行なっている時は、吸入ノズル65と排気ノズル67では切欠き穴71,73の向きが異なり圧力差が発生するので、レーザガスは吸入ノズル65より流入し容器77内に収納された水分吸着剤23を通り、レーザガスに含まれた水分を除去して排気ノズル67より封入容器3内へ排出される。
【0050】
水分吸着剤23を新しいものと交換する時は、第1、第2、第3バルブ75,79,83を閉じ、容器本体85に設けた蓋87を外して水分吸着剤23を交換する。交換後は蓋87を締め各バルブ75,79,83を開いて通常の状態に戻す。
【0051】
このため、若干の管路と容器77内の大気が封入容器3内に入るだけであり、交換直後の励起効率およびレーザ出力の低下がなく、新しく交換した水分吸着剤23の寿命の延長を図ることができる。
【0052】
図8および図9には、第4の実施の形態が示されている。図8および図9において、図1における部品と同じ部品には同一の符号を符して重複する説明を省略する。
【0053】
図8および図9において、前記封入容器3内に前記支持筒41が装着されており、支持筒41のフランジ部41Aが封入容器3の外側で複数のボルト93により取り付けられている。前記支持筒41のフランジ部41Aには蓋53が複数のボルト95で取り付けられている。
【0054】
前記筒状容器33の先端と蓋53の後端とは複数のピン97で連結されており、蓋53を図8において左側へ移動せしめると筒状容器33から外れるようになっている。また、前記蓋53の外周の一部にはOリング99が設けられ、前記支持筒41との密閉を行っている。前記蓋53の空間部に突出した吸着剤容器27の先端部にはプラグ101が設けられている。
【0055】
前記蓋53は図9に示されているように、例えば90度の切欠き部103が形成されており、この切欠き部103の両端103A,103Bが前記支持筒41のフランジ部41Aに取り付けられたピン105に当接することにより位置決めされる。前記支持筒41および筒状容器33の外周には図10(A),(B)に示されているように、それぞれ相対向した第1,第2切欠き部107A,107B;109A,109Bが形成されている。
【0056】
前記蓋53の先端のほぼ中央部にはリークネジ111が設けられており、このリークネジ111にはリークネジ押え113がボルト115で押えられている。このボルト115はリークネジ押え113に形成された長孔117に入って蓋53に取り付けられている。
【0057】
上記構成により、吸着剤23の入った吸着剤容器27を図8の状態にセットし、しかも、図10(A)に示されているように支持筒41に形成された第1切欠き部107A,107Bと、筒状容器33に形成された第2切欠き部109A,109Bがそれぞれ相対応した同じ位置にある場合には、レーザガスが図10(A)に矢印で示したごとく流れて封入容器3内で循環されることになる。
【0058】
吸着剤23の吸着効果がなくなり、吸着剤23を交換する際には、まずボルト95を外す。そして、蓋53を図9において矢印で示したごとく時計方向廻りに90度回動せしめると、切欠き部103の先端103Bがピン105に突き当たり、図10(B)に示された状態となる。リークネジ111にボルトを入れると共に、ボルト115をゆるめてリークネジ押え113を図9において上方へずらし、リークネジ111を引き抜くと共に蓋53をピン97から抜いて筒状容器33から外す。この状態で吸着剤容器27を筒状容器33から引き抜き、プラグ101を手で回して外し、吸着剤23を新しいものと交換する。このときには封入容器3内は図10(B)と示した状態となっているので大気と遮断された状態となる。交換した後は、上述した動きの逆の手順により動作せしめると、図9,図10に示した状態にセットされる。
【0059】
したがって、吸着剤の交換時には、第1切欠き部107A,107Bと第2切欠き部109A,109Bとをずらして封入容器3の真空状態は大気と遮断されて保持されるから、交換直後の励起効率およびレーザ出力の低下をなくすることができ、新しく交換した吸着剤の寿命の延長を図ることができる。
【0060】
なお、この発明は前述した各発明の実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その他の態様で実施し得るものである。
【0061】
【発明の効果】
以上のごとき実施の形態の例の説明より理解されるように、請求項1によるこの発明によれば、吸湿装置を封入容器へ装着した状態では、封入容器内の水分を含んだレーザガスは筒状容器に形成された複数の穴より吸着剤容器に収納された吸着剤表面を入替わり流れている。そして、複数形成された穴の後端側に設けた封止部材により封入容器内の真空圧は保たれ、大気とはシールされている。すなわち、筒状容器は蓋が被覆されているので内部は真空圧となっている。
【0062】
吸着剤を交換する際は、筒状容器を所定の位置まで引出し、封入容器内の真空圧を複数形成された穴の先端側に設けた封止部材によりシールする。そして、蓋を外して筒状容器内に収納した吸着剤容器を取り出して交換し、再び蓋を取付けて筒状容器を封入容器内へ挿入する。
【0063】
このため、筒状容器内の容積は非常に小さいため、封入容器内に流入する大気中の水分が微少となるので、交換直後の励起効率およびレーザ出力の低下がなくなり、新しく交換した吸着剤の寿命の延長を図ることができる。
【0064】
請求項2によるこの発明によれば、吸湿装置の構成は前述した請求項1の構成とまったく同一であり、蓋に管路を設けて真空発生源に連結することにより、吸着剤を交換後蓋を筒状容器に固定してから、真空発生源を作動せしめて筒状容器内を真空状態にする。このため、吸着剤交換に伴なう封入容器内の大気は無くなり真空状態となるので、励起効率およびレーザ出力の低下がなくなり、新しい吸着剤の寿命が長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の例を示し、吸湿装置の断面図である。
【図2】作用説明図である。
【図3】この発明を実施する一実施の形態のレーザ発振器を示す断面説明図である。
【図4】図3におけるIV−IV線に沿った断面説明図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態を示し、吸湿装置の断面図である。
【図6】この発明の第3の実施の形態を示し、吸湿装置の断面図である。
【図7】図6におけるVII−VII線に沿った断面図である。
【図8】この発明の第4の実施の形態を示し、吸湿装置の断面図である。
【図9】図8における側面図である。
【図10】(A),(B)は支持筒の第1切欠き部と筒状容器の第2切欠き部の状態を示した図である。
【図11】従来例を示し、レーザ発振器の断面説明図である。
【符号の説明】
1 レーザ発振器
3 封入容器
5 送風機
23 水分吸着剤
25 吸湿装置
27 吸着剤容器
33 筒状容器
35 穴
37,39 Oリング(封止部材)
41 支持筒
53,57 蓋
59 管路
61 バルブ
63 真空ポンプ(真空発生源)
65 吸入ノズル
67 排気ノズル
71,73 切欠き穴
75 第1バルブ
77 容器
79 第2バルブ
83 第3バルブ

Claims (2)

  1. 封入容器内に、レーザガスの流路とほぼ直交する方向にレーザ光軸を配したレーザ発振器において、前記封入容器のー側壁に支持筒を設け、この支持筒内に支持筒の長手方向へ移動可能な筒状容器を装着せしめると共にこの筒状容器の長手方向の外周の適宜な範囲に前記封入容器中のレーザガスが流入する複数の穴を形成せしめ、この穴の先端側と後端側にそれぞれ封止部材を設け、前記筒状容器内に水分吸着剤を収納した通気可能な吸着剤容器を取り出し可能に設け、前記筒状容器の外端に密封用の蓋を設けてなることを特徴とするレーザ発振器における吸湿装置。
  2. 前記蓋を貫通した貫通穴に、前記筒状容器内と連通する管路の一端を接続せしめ、この管路の途中に開閉可能なバルブを設け、前記管路の他端に真空発生源を連結せしめてなることを特徴とする請求項1記載のレーザ発振器における吸湿装置。
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