JP2005207645A - 空気調和装置の室外ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】酸素富化膜ユニットの組立作業及び酸素富化膜ユニットのサービス作業が容易な空気調和装置の室外ユニットを提供する。
【解決手段】本空気調和機の室外ユニットは、このユニット上部を上下に仕切る仕切板で区画し上部に収納部を形成し、この収納部に室外空気を導入し、透過膜により酸素を分離して高濃度の酸素を得るための酸素富化膜ユニットと、この酸素富化膜ユニットから得られた酸素を室内側に供給するためのポンプと、酸素富化膜ユニットに空気を供給し窒素を室外側に排気するためのブローファンとを仕切板上に配置する。
【選択図】 図2
【解決手段】本空気調和機の室外ユニットは、このユニット上部を上下に仕切る仕切板で区画し上部に収納部を形成し、この収納部に室外空気を導入し、透過膜により酸素を分離して高濃度の酸素を得るための酸素富化膜ユニットと、この酸素富化膜ユニットから得られた酸素を室内側に供給するためのポンプと、酸素富化膜ユニットに空気を供給し窒素を室外側に排気するためのブローファンとを仕切板上に配置する。
【選択図】 図2
Description
本発明は空気調和装置の室外ユニットに係わり、特に酸素富化膜装置を備えた空気調和装置の室外ユニットに関する。
従来、密閉構造の室内で空調を行うので、室内空気中の酸素が消費され、室内の酸素濃度が低下するため、室内に酸素を多く含む空気を室内に供給する酸素富化膜装置を搭載した空気調和装置の室外ユニットが提案されている。このような従来の酸素富化膜ユニットは、雨水にぬれないように、ポンプ及び管内乾燥用切換弁が圧縮機のある機械室側に配置され、酸素富化膜がプロペラファンのある送風室側に配置されている。
しかしながら、従来の室外ユニットは、酸素富化膜ユニットの組立も室外ユニットの組立ライン上で行う必要があり、組立時間がかかりその組立効率も悪く、また、サービス作業については、酸素富化膜の点検時一度運転を停止する必要があり、前キャビネットを外さないとシステム点検できないため、プロペラファンがむきだしになり危険であるという問題があった。
また、特許文献1に記載の酸素富化膜ユニットを備えた空気調和装置の室外ユニットは、酸素富化膜ユニットを室外ユニット用キャビネットとは別個のキャビネットに収納し、これを室外ユニット用キャビネットに取付けているが、このような構造では、組立が複雑になり、また、点検にも手間を要し、さらに、電気部品箱を室外ユニット用キャビネットに収納するため、電気部品の点検にも手間を要する。
特開平5−99457号公報(段落[0008]、[0009]、図2、図3)
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、酸素富化膜ユニットの組立作業及び酸素富化膜ユニットのサービス作業が容易な空気調和装置の室外ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の1つの態様によれば、周囲をキャビネットで覆い、底板上に載置された熱交換器と送風機を収納した熱交換室と、圧縮機を収納した機械室とを仕切板を介して左右に区画して配置し、電気部品箱をこの熱交換室と機械室の上部に跨って配置した空気調和機の室外ユニットにおいて、このユニット上部を上下に仕切る仕切板で区画し上部に収納部を形成し、この収納部に室外空気を導入し、透過膜により酸素を分離して高濃度の酸素を得るための酸素富化膜ユニットと、この酸素富化膜ユニットから得られた酸素を室内側に供給するためのポンプと、前記酸素富化膜ユニットに空気を供給し窒素を室外側に排気するためのブローファンとを仕切板上に配置したことを特徴とする空気調和機の室外ユニットが提供される。
本発明に係わる空気調和機の室外ユニットによれば、酸素富化膜ユニットの組立作業及びサービス作業が容易な空気調和装置の室外ユニットを提供することができる。
以下、本発明に係わる空気調和装置の室外ユニットの一実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る空気調和機の室外ユニットの斜視図、図2はその内部を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、本発明に係る空気調和機の室外ユニット1はキャビネット2を有し、このキャビネット2内を縦仕切板3により区画して、熱交換室4と機械室5をその左右に形成し、熱交換室4には底板6上に載置して熱交換器7及び送風機8を収納し、機械室5には圧縮機9を収納し、さらに、熱交換室4と機械室5の上部に跨って電気部品箱10を配置している。
また、キャビネット2内の上部を上下に仕切る横仕切板11で区画し上部に収納部12を形成し、この収納部12には酸素富化膜ユニット13を収納している。
さらに、キャビネット2は、コ字状の前キャビネト板2aと、この前キャビネト板2aの上方に配置され高さの低いコ字状の前上部キャビネット板2bと、前キャビネット板2aに対向し平板状の後キャビネット板2cと、この後キャビネット板2cの上方に配置され平板状の後上部キャビネット板2dと、前上部キャビネット板2bと後上部キャビネット板2dによって形成される開口部2eを閉塞する天板2fで構成され、これら各々を螺着し、さらに、前キャビネット板2aと後キャビネット2cを底板6に螺着して、上記熱交換室4、機械室5及び収納部12を形成している。
上記酸素富化膜ユニット13は、収納部12に室外空気を導入し高濃度の酸素を得るためのものであり、さらに、この収納部12に酸素富化膜ユニット13から得られた酸素富化空気を吸引し室内側に供給するためのポンプ14と、酸素富化膜ユニット13に空気を供給し窒素を室外側に排気するためのブローファン15とを横仕切板10上に配置した状態で収納している。
図2及び図3に示すように、酸素富化膜ユニット13は、外筒体13aの内部に後述し図4に示す酸素富化膜モジュール13mを内装し、図2中左側(図3中右側)に設けた吸気口13bから空気を吸込み、酸素富化膜モジュール13mを通過させて、酸素濃度を高めて酸素富化膜空気とし、外筒体13aの中心部に酸素富化膜空気を集め、ポンプ14により乾燥運転用二方弁16を具備する給気管17へ吸引し、さらに、ポンプ14により加圧して、送気管18を介して室内に給気するようになっている。一方、窒素濃度が高くなった空気を右側に設けた排気口13cから排気し、ブローファン15により、前上部キャビネット板2bに設けられた右側の取手透孔2a2から収納部12外に排出するようになっている。なお、収納部12へ外部空気の導入は、ブローファン15によって、前上部キャビネット板2bに設けられた左側の取手透孔2a1を介して吸込まれ、吸気口13bに送気されるようになっている。
図4に示す酸素富化膜モジュール13mは、中心に円筒管13m1を配置し、この円筒管13m1の長手方向の側面に連続して多数の富化酸素吸込み透孔を穿設し、袋状に形成された2枚の透過膜13m2の内側に酸素が通るスペースを設けるための膜間透過側スペーサ13m3を介在させて帯状に形成し、さらに、帯状の長手方向の一端部を開口し内部が筒状管13m1の透孔に連通するよう接合し、円筒管13m1の周囲に透過膜13m2の外表面側に長手方向に空気の流通路が形成されるように空気側スペーサ13m4を介在させて渦巻状に巻回させて円筒状に形成して構成されている。この酸素富化膜ユニット13mの長手方向一側面側に空気流通路の隙間に強制的に空気を流すためのファンを連結し、吸引運転することで、反対方向から空気が導入されて、透過膜13m2の外表面間を通過する。この際、袋状の透過膜12m2外表面から酸素が内側に透過され、膜間透過側スペーサ13m3の溝を介して、中心側に送られ、袋状透過膜12m2の端部に連結した部分に形成する筒状管13m1の透孔から、円筒管13m1に入り、円筒管13m1の一端に連結する真空ポンプと連結した吸引パイプにより、吸引されて、ポンプにより、室内側に送られる。また、透過膜12m2外表面の酸素が透過し、透過されない窒素を多く含んだ空気は、上述し図2に示すように、ブローファン15に吸引されて、反対側の排気口13cから排気し、キャビネット2に形成された把手透孔2a2より、収納部12外に排気される。
なお、一般に酸素富化膜モジュールの流量、酸素濃度の温度特性は図7に示すように、酸素富化膜モジュールに供給される空気温度が低いときに酸素富化膜モジュール通過後の空気流が大幅に減少する。そこで、ブローファン15の吸気容量を適宜変化させることでこれに対応させるのが好ましい。
また、酸素富化膜ユニット13の室外ユニット1への組込みは、予め酸素富化膜ユニット13と、ポンプ14及びブローファン15を横仕切板10上に取付け、配管して酸素富化膜ユニットを完成状態に組立てておく。
一方、熱交換器7、送風機8及び圧縮機9を底板6に取付け、前上部キャビネット板2bを取付けた前キャビネット板2aと、後上部キャビネット板2dを取付けた後キャビネット板2cを底板6に取付け、さらに、電気部品箱10を縦仕切板3に取付けることで組込む。しかる後、別工程で予め組立てられた酸素富化膜ユニット13を室外ユニット(キャビネット)内に組込む。このとき、横仕切板には電気部品箱10の平面視形状と同様の形状の切欠部11aを形成しているので、電気部品箱10をこの切欠部11aに収容することができ、電気部品箱10が邪魔になることなく、酸素富化膜ユニット13のキャビネット2内への組込みを容易に行うことができる。酸素富化膜ユニット13の組込み後、天板2fを取付けて開口部2eを塞ぎ、組立は完了する。
従って、サービス時、天板2f、前上部キャビネット板2bを外せば酸素富化膜ユニット全体が見えサービスが可能になり、また電気部品サービスは、横仕切板11に切欠部11aを設けているので、電気部品箱10の天井部(上蓋)を外すことで行える。
次に本発明に係る空気調和機の室外ユニットの働きについて説明する。
図2に示すように、例えば暖房運転時、圧縮機9で圧縮された高温の冷媒ガスは、室内機の熱交換器で室内空気と熱交換してこれを加熱し、冷媒自身は冷却されて、液冷媒になり室外機ユニット1の熱交換器7に戻る。一方、ブローファン15の作用により、取手透孔2a1、吸気口13bを介して、酸素富化膜ユニット13に吸込まれた空気は、ポンプ14の吸引作用により、酸素富化膜モジュールを通過し、酸素富化膜空気となって、中心部の円筒管13m1に集まり、さらに、ポンプ14により加圧して、送気管18を介して室内に給気するようになっている。一方、窒素濃度が高くなった空気を右側に設けた排気口13cから排気し、ブローファン15により、前上部キャビネット板2bに設けられた右側の取手透孔2a2から収納部12外に排出するようになっている。
上記のような酸素富化膜過程において、酸素富化膜ユニット13をキャビネット2内上部に形成された収納部12に収納しているので、熱交換器7からの空気流の流路を妨げることがない。また、電気部品箱10の天井部が横仕切板11の上面とほぼ同一面となっているので、窒素高濃度の空気の流れを妨げることなく、右側の取手透孔2a2から収納部12外に効率よく排出できる。さらに、収納部12に収納されたブローファン15により、酸素富化膜ユニット13へ送気するが、この送気は熱交換器7を通過して低温に冷却された空気を導入することなく、取手透孔2a1から吸込まれた室外空気を用いるので、この外気の温度が低くとも、酸素富化膜モジュール通過後の空気流量の減少はなく、室内に供給される酸素量を従来に比べ上昇させることができ、暖房運転中でも十分な酸素量を室内に供給可能となる。
上記のように本実施形態によれば、酸素富化膜ユニットの構成部品を横仕切板上に取付ける構造になっているので、酸素富化膜ユニットの室外ユニットへの組込みが容易になり、また、天板、前上部キャビネット板を外せば酸素富化膜ユニット全体が見えてサービスが容易に可能になる。さらに、横仕切板に切欠部を設けているので、電気部品サービスは、電気部品箱の天井部(上蓋)を外すことで行える。
なお、図7に示し、上述した酸素富化膜モジュールの流量、酸素濃度の温度特性に対処するため、図5に示すように、収納部12に収納されたファン19に酸素富化膜モジュールの冷却を兼ねさせることにより、酸素富化膜は、富化膜に供給される空気の温度が低いときに、酸素富化膜モジュール通過後の空気流量が減少し、室内に供給される酸素量が減少するが、酸素富化膜モジュールを熱交換後の空気の影響を受けない収納部に設置することにより、暖房運転時の酸素富化膜モジュールに供給される空気の温度を従来に比べ上昇させることができるため、暖房運転中でも十分な酸素量を室内に供給可能となる。
また、図6に示すように、酸素富化膜ユニット13に送気するためのファン20を空気流路中にポンプ14を配設し、このポンプ14を冷却することにより、高温になった空気を酸素富化膜ユニット13に供給し、外気温が低い場合にも高濃度の酸素富化膜空気が得られ、十分な酸素を室内に供給することが可能になる。
1…空気調和機の室外ユニット、2…キャビネット、3…縦仕切板、4…熱交換室、5…機械室、6…底板、7…熱交換器、8…送風機、9…圧縮機、10…電気部品箱、11…横仕切板、11a…切欠部、12…収納部、13…酸素富化膜ユニット、14…ポンプ、15…ブローファン、19…ファン。
Claims (2)
- 周囲をキャビネットで覆い、底板上に載置された熱交換器と送風機を収納した熱交換室と、圧縮機を収納した機械室とを仕切板を介して左右に区画して配置し、電気部品箱をこの熱交換室と機械室の上部に跨って配置した空気調和機の室外ユニットにおいて、このユニット上部を上下に仕切る仕切板で区画し上部に収納部を形成し、この収納部に室外空気を導入し、透過膜により酸素を分離して高濃度の酸素を得るための酸素富化膜ユニットと、この酸素富化膜ユニットから得られた酸素を室内側に供給するためのポンプと、前記酸素富化膜ユニットに空気を供給し窒素を室外側に排気するためのブローファンとを仕切板上に配置したことを特徴とする空気調和機の室外ユニット。
- 前記上下を仕切る仕切板は、電気部品が配置される部分を切り欠き、電気部品箱の天井部が仕切板の上面とほぼ同一面となるように構成したことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室外ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004013169A JP2005207645A (ja) | 2004-01-21 | 2004-01-21 | 空気調和装置の室外ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004013169A JP2005207645A (ja) | 2004-01-21 | 2004-01-21 | 空気調和装置の室外ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005207645A true JP2005207645A (ja) | 2005-08-04 |
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ID=34899330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004013169A Pending JP2005207645A (ja) | 2004-01-21 | 2004-01-21 | 空気調和装置の室外ユニット |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103322626A (zh) * | 2013-05-31 | 2013-09-25 | 向运明 | 一种空调室外机结构 |
CN115059963A (zh) * | 2022-06-30 | 2022-09-16 | 安徽康居人健康科技有限公司 | 一种空调制氧机用压缩机 |
JP7365732B2 (ja) | 2016-09-07 | 2023-10-20 | アイリスオーヤマ株式会社 | 加湿空気清浄機 |
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2004
- 2004-01-21 JP JP2004013169A patent/JP2005207645A/ja active Pending
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