JP2005233549A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 酸素富化膜によって室内の酸素富化を行うことが可能な酸素富化装置を備えた空気調和装置において、酸素富化装置で得られた酸素富化空気を室内へ供給する際に、酸素富化空気中に含まれる水分の結露するのを防ぐ。
【解決手段】 空気調和装置1は、空気中の水分を吸着して除湿空気を得ることが可能な吸着ロータ51と吸着ロータ51を加熱することによって吸着された水分を空気中に脱着させて加湿空気を得ることが可能なヒータ組立体53とを有する加湿ユニット5と、加湿空気又は加熱空気を加湿ユニット5の外部に案内する加湿空気供給流路58と、加湿空気供給流路58に接続され室内に加湿空気又は加熱空気を供給する給気管8と、空気から酸素富化空気を得ることが可能な酸素富化膜63を有する酸素富化ユニット6と、加湿空気供給流路58に接続され酸素富化空気を酸素富化ユニット6の外部に案内する酸素富化空気供給流路67とを備えている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、空気調和装置、特に、室内の酸素富化を行うための酸素富化装置を備えた空気調和装置に関する。
従来から、酸素富化膜によって酸素富化空気を得ることが可能な酸素富化装置を備えた空気調和装置がある。このような空気調和装置は、室外ユニットと、室内ユニットと、これらのユニット間を接続するための冷媒配管とを備えており、主として、室内の冷暖房を行っている。酸素富化装置は、室外に配置されており、酸素富化膜によって室外空気から酸素富化空気を得て、この酸素富化空気を酸素富化空気供給管を介して室内に供給している。これにより、この空気調和装置では、室内を冷暖房するとともに、冷暖房運転によって締め切られた室内を酸素富化することが可能である(例えば、特許文献1〜5参照。)。
特開平3−75423号公報 特開平3−217731号公報 特公平7−30927号公報 特公平7−109313号公報 特開2002−39569号公報
酸素富化装置を構成する酸素富化膜は、空気中の酸素だけでなく水分も透過する性質を有している。具体的には、水分の酸素富化膜の透過率が窒素や酸素の透過率に比べて非常に大きく、この水分の透過率を制御することが困難である。このため、湿気を含む空気を酸素富化膜に通ずると、空気の湿度の成り行きで容易に結露が生じてしまう。また、水分の酸素富化膜への溶解が早いため、膜の自由面積が小さくなり、酸素の分離性能が損なわれる。
このため、湿気を含む空気を酸素富化装置に通ずると、水分を多く含む酸素富化空気が得られることになる。この水分を多く含む酸素富化空気は、酸素富化装置の出口又は酸素富化空気供給管において、酸素富化空気中に含まれる水分の結露が生じやすいという問題がある。このため、酸素富化空気供給管に結露水を管内から排出するためのドレントラップ等の水抜きユニットが必要になったり、酸素富化空気供給管内がカビや菌で汚れてしまうという問題が生じる。また、水分の酸素富化膜への付着や溶解等により、十分な酸素濃度を有する酸素富化空気が得られないおそれがある。
また、酸素富化空気を室内に供給するための酸素富化空気供給管は、4mmから6mm程度の小さな管径のものが使用されることが多く、室内に酸素富化空気を吹き出す際の流体音が大きくなり、室内に居るユーザーに不快感を与えるという問題が生じる。これを解決するために、酸素富化空気供給管の室内側に消音器を装着することが考えられるが、上記の水抜きユニットとともにコスト増加を発生させる原因となり望ましくない。
本発明の課題は、酸素富化膜によって室内の酸素富化を行うことが可能な酸素富化装置を備えた空気調和装置において、酸素富化装置で得られた酸素富化空気を室内へ供給する際に、酸素富化空気中に含まれる水分の結露するのを防ぐことにある。
請求項1に記載の空気調和装置は、室外ファンと室外熱交換器とを有する室外ユニットと、室内ユニットとが冷媒配管を介して接続して構成される空気調和装置であって、加湿装置と、加湿空気供給流路と、給気管と、酸素富化装置と、酸素富化空気供給流路とを備えている。加湿装置は、空気中の水分を吸着して除湿空気を得ることが可能な吸着剤と、吸着剤を加熱することによって吸着された水分を空気中に脱着させて加湿空気を得ることが可能な加熱装置とを有している。加湿空気供給流路は、加湿装置によって得られた加湿空気又は加熱空気を加湿装置の外部に案内する。給気管は、加湿空気供給流路に接続され、加湿装置の外部から室内に加湿空気又は加熱空気を供給する。酸素富化装置は、空気から酸素富化空気を得ることが可能な酸素富化膜を有している。酸素富化空気供給流路は、加湿空気供給流路又は給気管に接続され、酸素富化装置によって得られた酸素富化空気を酸素富化装置の外部に案内する。
この空気調和装置では、吸着剤と加熱装置とを備えた温度スイング吸着式の加湿装置を備えているため、加熱空気又は加湿空気を得ることができる。この加熱空気又は加湿空気は、加湿空気供給流路を介して加湿装置の外部に案内され、加湿空気供給流路に接続された給気管を介して加湿装置の外部から室内に供給されるようになっている。一方、酸素富化装置は、酸素富化膜によって空気から酸素富化空気を得ることができる。この酸素富化空気は、酸素富化空気供給流路を介して酸素富化装置の外部に案内される。ここで、酸素富化空気供給流路は、加湿空気供給流路又は給気管に接続されているため、酸素富化装置において得られた水分を多く含む酸素富化空気は、加熱空気又は加湿空気に混合された後、室内に供給されるようになっている。
これにより、酸素富化空気は、加熱空気又は加湿空気に混合されて、露点以下の状態になるため、酸素富化装置で得られた酸素富化空気を室内へ供給する際に、給気管内における酸素富化空気に含まれる水分の結露を防ぐことができる。
しかも、従来の酸素富化装置を備えた空気調和装置において酸素富化空気を室内に供給するために設けられていた酸素富化空気供給管を省略して、加湿装置で得られた加熱空気又は加湿空気を室内に供給するための給気管を介して酸素富化空気を供給できるようになっている。給気管は、従来の酸素富化空気供給管に比べて管径が数倍以上大きく、酸素富化空気が室内に吹き出す際の流体音を生じにくくすることができる。
これにより、消音器を設置することなく、室内に居るユーザーに不快感を与えないようにすることができる。
請求項2に記載の空気調和装置は、請求項1において、室外ファンとは別に、酸素富化膜に空気を供給することが可能な給気ファンをさらに備えている。
従来の酸素富化装置を備えた空気調和装置では、室外ユニットの室外ファンから室外熱交換器の熱源として送る空気の一部を酸素富化装置に導入しているものがある。このため、例えば、室外ファンにより室外熱交換器を通過した空気の一部を酸素富化装置内に導入できるように酸素富化装置を設置する場合には、冷房運転時において、室外熱交換器において加熱された空気を導入することになり、酸素富化膜における分離性能が低下することになる。
しかし、この空気調和装置では、室外ファンとは別に、酸素富化膜に空気を供給することが可能な給気ファンを備えているため、従来の室外ファンによって送風される空気を使用する場合とは異なり、高温の空気を酸素富化装置に導入するような運転を避けることができる。
これにより、酸素富化装置に温度が比較的安定した空気を供給することができるため、酸素富化膜における分離性能の低下を防ぎ、安定した酸素濃度を有する酸素富化空気を室内に供給することができる。
請求項3に記載の空気調和装置は、請求項2において、給気ファンは、吸着剤に水分を吸着させることによって得られた除湿空気を加湿装置の外部に排出することが可能である。
この空気調和装置では、酸素富化装置に空気を供給する給気ファンが、加湿装置の吸着剤において水分が吸着されることによって得られた除湿空気を供給するように設置されているため、酸素富化装置で得られた酸素富化空気中の水分量を減少させることができる。
これにより、酸素富化装置で得られた酸素富化空気を室内へ供給する際に、給気管内において酸素富化空気に含まれる水分が結露するのを防ぐ効果を高めることができる。また、水分の酸素富化膜への付着や溶解等によって酸素富化膜の分離能力の低下してしまうのを抑えることができる。
請求項4に記載の空気調和装置は、請求項1〜3のいずれかにおいて、酸素富化膜を介して空気を吸入し、酸素富化膜を透過させることによって得られた酸素富化空気を酸素富化空気供給流路に排出する減圧ポンプをさらに備えている。減圧ポンプは、酸素富化空気供給流路と加湿空気供給流路又は給気管との接続部よりも上方に配置されている。
この空気調和装置では、酸素富化装置に供給された空気を酸素富化膜を介して吸入し、酸素富化膜を透過することによって得られた酸素富化空気を酸素富化空気供給流路に排出するための機器として減圧ポンプを用いている。このような構成にすると、酸素富化空気供給流路の減圧ポンプの出口から加湿空気供給流路又は給気管との接続部までの間の部分において、酸素富化空気中の水分が結露するおそれがある。減圧ポンプの出口から酸素富化空気供給流路の加湿空気供給流路又は給気管との接続部までの間の部分において結露が生じると、結露した水分が減圧ポンプに逆流するおそれがある。
しかし、この空気調和装置では、減圧ポンプが、酸素富化空気供給流路と加湿空気供給流路又は給気管との接続部よりも上方に配置されているため、減圧ポンプの出口から酸素富化空気供給流路の加湿空気供給流路又は給気管との接続部までの間の部分において、結露した水分が減圧ポンプに逆流するのを防ぐことができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
請求項1にかかる発明では、水分を含む酸素富化空気が加熱空気又は加湿空気に混合されて、露点以下の状態になるため、酸素富化装置で得られた酸素富化空気を室内へ供給する際に、給気管内における酸素富化空気に含まれる水分の結露を防ぐことができる。しかも、消音器を設置することなく、室内に居るユーザーに不快感を与えないようにすることができる。
請求項2にかかる発明では、酸素富化装置に温度が比較的安定した空気を供給することができるため、酸素富化膜における分離性能の低下を防ぎ、安定した酸素濃度を有する酸素富化空気を室内に供給することができる。
請求項3にかかる発明では、酸素富化装置で得られた酸素富化空気を室内へ供給する際に、給気管内において酸素富化空気に含まれる水分が結露するのを防ぐ効果を高めることができる。また、水分の酸素富化膜への付着や溶解等によって酸素富化膜の分離能力の低下してしまうのを抑えることができる。
請求項4にかかる発明では、減圧ポンプの出口から酸素富化空気供給流路の加湿空気供給流路又は給気管との接続部までの間の部分において、結露した水分が減圧ポンプに逆流するのを防ぐことができる。
以下、図面に基づいて、本発明にかかる空気調和装置の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
(1)空気調和装置の概略構成
図1は、本発明の第1実施形態が採用された空気調和装置1の外観図である。
この空気調和装置1は、室内の壁面Uなどに取り付けられる室内ユニット2と、室外に設置される室外ユニット3とに分かれて構成されている。室外ユニット3は、室外冷媒ユニット4と、加湿ユニット5(加湿装置)と、酸素富化ユニット6(酸素富化装置)とを備えている。室内ユニット2と室外ユニット3とは、冷媒配管7を介して両ユニットの冷媒回路同士が接続されている。また、室内ユニット2と室外ユニット3とは、加湿ユニット5からの加熱空気又は加湿空気や酸素富化ユニット6からの酸素富化空気を室内ユニット2側に供給するときに使用される給気管8によって接続されている。尚、本実施形態において、加湿ユニット5は室外冷媒ユニット4の上側に重ねられるように配置されており、酸素富化ユニット6は加湿ユニット5の上側に重ねられるように配置されており、設置スペースが大きくならないようになっている。また、給気管8は、加湿ユニット5の側面、前面、背面等に接続されており、室内の壁面Uを貫通して室内ユニット2に接続されている。ここで、給気管8は、管径が20mmから30mm程度のものが使用される。
(2)各ユニット内の機器配置及び冷媒回路の構成
図2は、本発明の第1実施形態が採用された空気調和装置1の室内ユニット2内及び室外ユニット3内の各機器の配置を示す図である。図3は、空気調和装置1の冷媒回路の概略構成図、加湿ユニット5の概略構成図及び酸素富化ユニット6の概略構成図である。
室内ユニット2には、室内熱交換器11が設けられている。この室内熱交換器11は、複数本のヘアピン形状の管を接続して構成される伝熱管と、伝熱管が挿通される複数のフィンとからなるクロスフィンチューブ型の熱交換器パネルであり、冷媒配管7を介して室内熱交換器11に供給されて伝熱管内を流れる冷媒と伝熱管及びフィンに接触する空気との間で熱交換を行う。また、室内ユニット2内には、室内ファン12と、室内ファン12を回転駆動する室内ファンモータ13とが設けられている。室内ファン12は、周面に多数の羽根が設けられた円筒形状のクロスフローファンであり、回転軸と交わる方向に空気流を生成する。この室内ファン12は、室内空気を室内ユニット2内に吸入させるとともに、室内熱交換器11の伝熱管内を流れる冷媒との間で熱交換を行った後の空気を室内に吹き出す。さらに、室内ユニット2内には、給気管8の管端部が挿入されており、加湿ユニット5から供給される加熱空気又は加湿空気や酸素富化ユニット6から供給される酸素富化空気が室内ユニット2内に一旦吹き出された後、室内から吸入された空気とともに室内ファン12によって室内に吹き出されるようになっている。
室外冷媒ユニット4には、圧縮機21と、圧縮機21の吐出側に接続される四路切換弁22と、圧縮機21の吸入側に接続されるアキュムレータ23と、四路切換弁22に接続された室外熱交換器24と、室外熱交換器24に接続された電動膨張弁25とが設けられている。室外熱交換器24は、複数本のヘアピン形状の管を接続して構成される伝熱管と、伝熱管が挿通される複数のフィンとからなるクロスフィンチューブ型の熱交換器パネルであり、室外冷媒ユニット4の背面及び側面に近接するように配置されている。電動膨張弁25は、フィルタ26および液閉鎖弁27を介して液側連絡配管32に接続されており、この液側連絡配管32を介して室内熱交換器11の一端に接続されている。また、四路切換弁22は、ガス閉鎖弁28を介してガス側連絡配管31に接続されており、このガス側連絡配管31を介して室内熱交換器11の他端に接続されている。これらの連絡配管31、32は、図1及び図2の冷媒配管7に相当する。また、室外冷媒ユニット4内には、室外熱交換器24で熱交換された後の空気を外部に排出するために、室外冷媒ユニット4の背面及び側面から空気を内部に取り込んで前面に向かって吹き出す室外ファン29が設けられている。この室外ファン29は、室外ファンモータ30によって回転駆動されるプロペラファンである。
(3)加湿装置の構成
次に、加湿ユニット5の内部の構成について図2及び図3に基づいて説明する。
加湿ユニット5は、室外冷媒ユニット4の上側に位置する加湿ユニットケーシングを備えており、その内部に、吸湿ロータ51(吸着剤)、ヒータ組立体53(加熱装置)、加湿ファン54、吸着ファン56(給気ファン)等の加湿ユニット構成機器50が配置されている。
吸湿ロータ51は、概ね円板形状を有するハニカム構造のセラミックロータであり、空気が容易に通過できる構造となっている。具体的には、平面視において円形を有するロータであり、水平面で切った断面において細かいハニカム(蜂の巣)状になっている。そして、これらの断面が多角形である吸湿ロータ51の多数の筒部分を、加湿ユニット空気入口流路60を通じて導入される室外空気が通過する。吸湿ロータ51の主たる部分は、ゼオライト、シリカゲル、あるいはアルミナといった吸着剤を焼成したものである。このゼオライト等の吸着剤は、接触する空気中の水分を吸着し、加熱されることで吸着した水分を脱着する性質を有している。この吸湿ロータ51は、ロータ駆動モータ52によって回転駆動することが可能である。
ヒータ組立体53は、吸湿ロータ51の略半分の部分51bの一方の面を覆うように配置されている。ヒータ組立体53は、外部から吸入された空気を加熱して吸湿ロータ51側へ排出することが可能である。
加湿ファン54は、吸湿ロータ51の略半分の部分51bの他方の面側であってヒータ組立体53に対応する位置に配置されている。加湿ファン54は、加湿ファンモータ55によって回転する遠心ファンであり、その出口は加湿空気供給流路58を介して給気管8に接続されている。加湿ファン54は、水分を吸着した吸湿ロータ51の略半分の部分51bを通過して得られる加湿空気や水分を吸着していない吸湿ロータ51の略半分の部分51bを通過して得られる加熱空気を加湿空気供給流路58を介して給気管8へ送出し、室内ユニット2に供給する。
吸着ファン56は、吸着ファンモータ57によって回転する遠心ファンであり、加湿ユニット空気入口流路60を通じて導入された室外空気を吸湿ロータ51に通すことができるように配置されている。吸着ファン56は、吸湿ロータ51の略半分の部分51aを通過する際に水分が吸着・除去されて得られる除湿空気を除湿空気排出流路59を介して加湿ユニットケーシングの外部に排出する。
(4)酸素富化ユニットの構成
次に、酸素富化ユニット6の内部の構成について図2〜図4に基づいて説明する。ここで、図4は、酸素富化膜モジュール61の模式図である。
酸素富化ユニット6は、加湿ユニット5の上側に位置する酸素富化ユニットケーシングを備えており、その内部に、酸素富化膜モジュール61、真空ポンプ65(減圧ポンプ)、真空ポンプ65の出口に接続された酸素富化空気供給流路67などが配置されている。
酸素富化膜モジュール61は、主に、モジュールケーシング62と、モジュールケーシング62内の空間を1次側空間S1と2次側空間S2とに分割するようにモジュールケーシング62内に配置された酸素富化膜63とを有している。酸素富化膜63は、空気中の酸素及び水を透過しやすく、かつ、窒素を透過しにくい性質、言い換えれば、酸素及び水を選択的に透過する性質を有している。
1次側空間S1には、酸素富化ユニット6の外部から供給される空気が導入される空気入口62aと、酸素富化膜63を透過せずに1次側空間S1内に残った空気が排出される空気排出口62bとが設けられている。また、1次側空間S1の空気入口62a側には、フィルタ64が配置されている。本実施形態において、空気入口62aは、室外冷媒ユニット4の室外ファン29が配置された空間と酸素富化ユニット空気入口流路69を介して連通しており、室外ファン29によって室外冷媒ユニット4内に取り込まれた室外空気の一部を酸素富化膜63の一次側空間S1に導入できるようになっている。また、酸素富化膜を透過せずに1次側空間S1に残った空気は、空気排出口62bから酸素富化ユニット空気排出流路68を介して酸素富化ユニット6の外部に排出されるようになっている。2次側空間S2には、酸素富化膜63を透過して酸素濃度が増加した酸素富化空気が排出される酸素富化空気排出口62cが設けられている。
尚、図4においては、モジュールケーシング62内に単1の酸素富化膜63を配置して、1次側空間S1及び2次側空間S2を形成するような構成にしているが、これに限定されるものではなく、中空糸膜や板状膜等からなる酸素富化膜をモジュールケーシング内に複数配置することによって複数の1次側空間及び2次側空間を形成し、かつ、1次側空間同士又は2次側空間同士をそれぞれ連通させて、機能的に図4と同様な構成を有するようにしてもよい。
真空ポンプ65は、酸素富化膜63を介して1次側空間S1の空気を吸入し、2次側空間S2内の空気を酸素富化空気供給流路67に排出するためのポンプである。真空ポンプ65は、ポンプモータ66により駆動されるようになっており、本実施形態において、酸素富化空気に潤滑油が混入しないように、オイルレスタイプのものが使用されている。そして、真空ポンプ65を運転すると、酸素富化膜モジュール61内において、1次側空間S1と2次側空間S2との間に圧力差が生じるため、酸素富化膜63の1次側空間S1に導入された空気中の酸素が選択的に2次側空間S2に透過して酸素富化空気が得られる。この酸素富化空気は、真空ポンプ65によって2次側空間S2から酸素富化空気供給流路67に排出される。
酸素富化空気供給流路67は、真空ポンプ65の出口と、加湿ユニット5の加湿空気供給流路58とに接続されており、真空ポンプ65によって酸素富化膜モジュール61から排出された酸素富化空気を加湿空気供給流路58を介して給気管8に流入させるための流路である。すなわち、酸素富化ユニット6で得られた酸素富化空気は、給気管8を介して室内に供給されるようになっている。尚、本実施形態において、酸素富化空気供給流路67は、酸素富化空気を加湿空気供給流路58を介して給気管8に流入させるように接続されているが、直接給気管8に接続するようになっていてもよい。
ここで、真空ポンプ65は、酸素富化空気供給流路67と加湿空気供給流路58との接続部よりも上方に配置されている(図2参照)。そして、酸素富化空気供給流路67は、真空ポンプ65の出口から加湿空気供給流路58との接続部までの間の部分が加湿空気供給流路58に向かって下り勾配になるように配置されている(図2の楔記号W参照)。
(5)空気調和装置の動作
次に、空気調和装置1の動作について、図2及び図3を用いて説明する。
<冷媒回路の運転>
まず、冷房運転について説明する。冷房運転時は、四路切換弁22が図2の実線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が室外熱交換器24のガス側に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が室外熱交換器24のガス側に接続された状態となっている。また、液閉鎖弁27、ガス閉鎖弁28及び電動膨張弁25は、開状態になっている。
この冷媒回路の状態で、室外冷媒ユニット4の室外ファン29、圧縮機21及び室内ユニット2の室内ファン12を起動すると、ガス冷媒は、圧縮機21に吸入されて圧縮された後、四路切換弁22を経由して室外熱交換器24に送られて、室外空気を加熱して凝縮される。ここで、室外空気は、室外ファン29の駆動によって、室外冷媒ユニット4の背面及び側面から室外冷媒ユニット4内に取り込まれ(図2の矢印F1参照)、室外熱交換器24を横切った後、室外冷媒ユニット4の前面から排出されている(図2の矢印F2参照)。そして、凝縮した液冷媒は、電動膨張弁25において減圧された後、液側連絡配管32を経由して室内ユニット2に送られる。そして、室内ユニット2に送られた液冷媒は、室内熱交換器11で室内空気を冷却して蒸発される。ここで、室内空気は、室内ファン12の駆動によって、室内ユニット2内に取り込まれ(図2の矢印F3参照)、室内熱交換器11を横切った後、室内ユニット2から室内に吹き出されている(図2の矢印F4参照)。そして、蒸発したガス冷媒は、ガス側連絡配管31、四路切換弁22及びアキュムレータ23を経由して、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、冷房運転が行われる。
次に、暖房運転について説明する。暖房運転時は、四路切換弁22が図2の破線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が室外熱交換器24のガス側に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が室外熱交換器24のガス側に接続された状態となっている。また、液閉鎖弁27及びガス閉鎖弁28は、開状態になっている。
この冷媒回路の状態で、室外冷媒ユニット4の室外ファン29、圧縮機21及び室内ユニット2の室内ファン12を起動すると、ガス冷媒は、圧縮機21に吸入されて圧縮された後、四路切換弁22及びガス側連絡配管31を経由して室内ユニット2に送られる。そして、室内ユニット2に送られたガス冷媒は、室内熱交換器11で室内空気を加熱して凝縮される。この凝縮した液冷媒は、液側連絡配管32を経由して室外冷媒ユニット4に送られる。そして、室外冷媒ユニット4に送られた液冷媒は、電動膨張弁25で減圧された後、室外熱交換器24で室外空気を冷却して蒸発される。この蒸発したガス冷媒は、四路切換弁22及びアキュムレータ23を経由して、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、暖房運転が行われる。尚、室外空気及び室内空気の流れは、冷房運転時と同様であるため、説明を省略する。
<加湿ユニットの運転(加湿運転)>
以下、加湿運転を行う場合の加湿ユニット5の動作について説明する。
加湿ユニット5は、吸着ファン56を回転駆動することによって、加湿ユニット空気入口流路60を通じて、外部から室外空気を加湿ユニットケーシング内に取り入れる(図2の矢印F5参照)。加湿ユニットケーシング内に入ってきた空気は、吸湿ロータ51の略半分の部分51aを通過して、吸着ファン56を介して加湿ユニットケーシングの外部に排出される。このとき、加湿ユニットケーシング内に外部から取り入れられた空気は、吸湿ロータ51の略半分の部分51aを通過する際に、空気中に含まれている水分が吸着・除去された除湿空気になっている。この除湿空気は、除湿空気排出流路59を介して加湿ユニットケーシングの外部に排出される(図2の矢印F8参照)。
この吸着工程で水分を吸着した吸湿ロータ51の略半分の部分51aは、吸湿ロータ51が半回転することによって、吸湿ロータ51の水分吸着されていない側の略半分の部分51bとなる。すなわち、吸着された水分は、吸湿ロータ51の回転に伴い、ヒータ組立体53及び加湿ファン54に対応する位置に移動してくる。そして、ここに移動してきた水分は、ヒータ組立体53からの熱により、加湿ファン54によって生成される空気流中に脱着される。
加湿ファン54を回転駆動すると、加湿ユニット空気入口流路60を通じて、外部から加湿ユニットケーシング内に空気が取り込まれ(図2の矢印F5参照)、その空気が吸湿ロータ51の水分吸着された略半分の部分51bを通過し、加湿ファン54へと至る。加湿ファン54は、吸湿ロータ51を通り抜けてきた空気を加湿空気供給流路58及び給気管8を介して室内ユニット2へ送出する(図2の矢印F6及びF7参照)。この室内ユニット2へと送出される空気は、吸湿ロータ51に吸着されていた水分を含む加湿空気になっている。このようにして、加湿ユニット5から室内ユニット2に供給された加湿空気は、室内に吹き出される。
<加湿ユニットの運転(加熱運転)>
以下、加熱運転を行う場合の加湿ユニット5の動作について説明する。
加湿ユニット5は、加熱運転を行う場合には、吸湿ロータ51を回転させずにヒータ組立体53及び加湿ファン54のみを運転する。具体的には、外部からの空気を吸着工程を経ずに水分が吸着されていない状態のままで吸湿ロータ51を通過するとともに加熱したり、加湿運転を終了した後の水分が脱着された状態の吸湿ロータ51に外部からの空気を通過させるとともに加熱することによって行われる。このような加熱運転によって得られる加熱空気は、加湿運転時と同様に、加湿ファン54によって加湿空気供給流路58及び給気管8を介して室内ユニット2へ送出される(図2の矢印F5、F6及びF7参照)。
<酸素富化ユニットの運転>
以下、酸素富化運転を行う場合の酸素富化ユニット6の動作について説明する。酸素富化運転は、加湿ユニット5を加湿運転又は加熱運転と連動して行われる。このため、以下の説明では、加湿ファン54によって、加湿空気又は加熱空気が加湿空気供給流路58及び給気管8を介して室内ユニット2へ送出されている状態になっているものとする。
酸素富化ユニット6は、室外ファン29によって室外冷媒ユニット4内に取り込まれた室外空気の一部が酸素富化ユニット空気入口流路69を介して酸素富化膜モジュール61の1次側空間S1内を流れている状態(図2の矢印F9、F11参照)で、真空ポンプ65を駆動することによって、酸素富化膜モジュール61に導入された空気は、酸素富化膜63を透過して酸素富化空気となる。そして、酸素富化空気は、真空ポンプ65によって、酸素富化空気供給流路67に排出され(図2の矢印F10参照)、加湿空気供給流路58を流れる加熱空気又は加湿空気に混合された後に給気管8に送られて、室内ユニット2に供給される(図2の矢印F7参照)。ここで、酸素富化膜63は、空気中の酸素だけでなく水分も透過しやすいため、酸素富化空気供給流路67内を流れる酸素富化空気中には、水分が多く含まれる傾向にある。しかし、本実施形態では、酸素富化ユニット6で得られた酸素富化空気は、加湿空気供給流路58を流れる加熱空気又は加湿空気に混合されるため、露点以下の状態になっている。これにより、給気管8から室内に至るまで間における酸素富化空気中の水分の結露を防ぐことができる。
(6)空気調和装置の特徴
本実施形態の空気調和装置1には、以下のような特徴がある。
(A)本実施形態の空気調和装置1では、吸湿ロータ51とヒータ組立体53とを備えた温度スイング吸着式の加湿ユニット5を備えているため、加熱空気又は加湿空気を得ることができる。この加熱空気又は加湿空気は、加湿空気供給流路58を介して加湿ユニット5の外部に案内され、加湿空気供給流路58に接続された給気管8を介して加湿ユニット5の外部から室内に供給されるようになっている。一方、酸素富化ユニット6は、空気(本実施形態では、室外ファン29により送風される空気の一部)から酸素富化空気を得ることができる。この酸素富化空気は、酸素富化空気供給流路67を介して酸素富化ユニット6の外部に案内される。ここで、酸素富化ユニット6の運転を加湿ユニット5の加湿運転又は加熱運転と連動させると、酸素富化空気供給流路67は、加湿空気供給流路58又は給気管8に接続されているため、酸素富化ユニット6において得られた水分を多く含む酸素富化空気は、加湿ユニット5の加湿運転又は加熱運転によって得られた加熱空気又は加湿空気に混合された後、室内に供給されるようになる。
これにより、酸素富化空気は、加熱空気又は加湿空気に混合されて、露点以下の状態になるため、酸素富化ユニット6で得られた酸素富化空気を室内へ供給する際に、給気管8内における酸素富化空気に含まれる水分の結露を防ぐことができる。このため、酸素富化空気供給流路67や給気管8にドレントラップ等の水抜きユニットを設置する必要がなくなる。また、室内の加湿及び酸素富化を同時に行うことができるため、冷暖房によって締め切られた室内空気の湿度及び酸素濃度を快適な状態に保持することができる。
(B)本実施形態の空気調和装置1では、従来の酸素富化ユニットを備えた空気調和装置において酸素富化空気を室内に供給するために設けられていた酸素富化空気供給管を省略して、加湿ユニット5で得られた加熱空気又は加湿空気を室内に供給するための給気管8を介して酸素富化空気を供給できるようになっている。給気管8は、従来の酸素富化空気供給管に比べて管径が数倍大きく(例えば、従来の酸素富化空気供給管の管径を6mmとし、給気管8の管径を25mmとすると約4倍となる)、酸素富化空気が室内に吹き出す際の流体音を生じにくくすることができる。
これにより、消音器を設置することなく、室内に居るユーザーに不快感を与えないようにすることができる。また、加湿ユニット5の加熱運転や加湿運転と連動して酸素富化ユニット6を運転することによって、比較的小流量の酸素富化空気を大流量の加熱空気又は加湿空気に同伴させることができるため、安定的に酸素富化空気を室内に供給することができる。
(C)本実施形態の空気調和装置1では、酸素富化ユニット6に供給された空気を酸素富化膜63を介して吸入し、酸素富化膜63を透過することによって得られた酸素富化空気を酸素富化空気供給流路67に排出するための機器として真空ポンプ65を用いている。このような構成にすると、酸素富化空気供給流路67の真空ポンプ65の下流側の部分において、酸素富化空気中の水分が結露するおそれがある。このため、真空ポンプ65の出口から酸素富化空気供給流路67の加湿空気供給流路58との接続部までの間の部分において、結露が生じると、結露した水分が真空ポンプ65に逆流するおそれがある。
しかし、この空気調和装置1では、真空ポンプ65が、酸素富化空気供給流路67と加湿空気供給流路58との接続部よりも上方に配置されているため、真空ポンプ65の出口から酸素富化空気供給流路67の加湿空気供給流路58との接続部までの間の部分において、結露した水分が真空ポンプ65に逆流するのを防ぐことができる。尚、本実施形態と箱となり、酸素富化空気供給流路67が給気管8に直接接続されている場合には、真空ポンプ65を加湿空気供給流路58と給気管8との接続部よりも上方に配置すれば、本実施形態と同様な効果が得られる。
また、酸素富化空気供給流路67は、真空ポンプ65の出口から加湿空気供給流路58との接続部に向かって下り勾配になるように設置されているため、結露した水分が酸素富化空気供給流路67内に溜まらないようにすることができる。
[第2実施形態]
図5は、本発明の第2実施形態が採用された空気調和装置101の室内ユニット内及び室外ユニット内の各機器の配置を示す図である。図6は、空気調和装置101の冷媒回路の概略構成図、加湿ユニット105の概略構成図及び酸素富化ユニット106の概略構成図である。
空気調和装置101は、第1実施形態の空気調和装置1の加湿ユニット5及び酸素富化ユニット6をそれぞれ加湿ユニット105及び酸素富化ユニット106に変更した点を除いて、第1実施形態の空気調和装置1の構成と同じである。以下、第1実施形態の空気調和装置1の構成と相違する加湿ユニット105及び酸素富化ユニット106の構成について図5及び図6に基づいて説明する。
本実施形態の空気調和装置101の室外ユニット103は、室外冷媒ユニット4と加湿ユニット105と酸素富化ユニット106とから構成されている。
加湿ユニット105は、第1実施形態の加湿ユニット5において室外ファン29によって室外冷媒ユニット4内に取り込まれた空気の一部を酸素富化ユニット空気入口流路69を介して供給するように構成されている点(図2のF9参照)を吸着ファン56の出口の除湿空気を除湿空気排出流路59を介して酸素富化ユニット106の酸素富化膜モジュール61に供給するように構成されている点(図5のF8参照)のみが異なる。尚、その他の構成については、第1実施形態の加湿ユニット5及び酸素富化ユニット6と同様であるため、説明を省略する。
このような空気調和装置101では、室外ファン29とは別に設けられた吸着ファン56によって、酸素富化ユニット106に空気を供給するようになっているため、室外ファン29によって室外冷媒ユニット4内に取り込まれた室外空気を使用する場合とは異なり、冷房運転時に室外熱交換器24内を流れる冷媒によって加熱されて高温になった空気を酸素富化ユニット106に導入するような運転を避けることができる。
これにより、酸素富化ユニット106に温度が比較的安定した空気を供給することができるため、酸素富化膜63における分離性能の低下を防ぎ、安定した酸素濃度を有する酸素富化空気を室内に供給することができる。
しかも、空気調和装置101では、酸素富化ユニット106に空気を供給する吸着ファン56が、加湿ユニット105の吸湿ロータ51において水分が吸着されることによって得られた除湿空気を供給するように設置されているため、酸素富化ユニット106で得られた酸素富化空気(図5のF10参照)中の水分量を減少させることができる。
これにより、酸素富化ユニット106で得られた酸素富化空気を室内へ供給する際に、給気管8内において酸素富化空気に含まれる水分が結露するのを防ぐ効果を高めることができる。また、水分の酸素富化膜63への付着や溶解等によって酸素富化膜63の分離能力の低下してしまうのを抑えることができる。また、加湿ユニット105の運転によって得られる除湿空気の有効利用にも寄与することになる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(1)前記実施形態では、加湿ユニット及び酸素富化ユニットは、室外冷媒ユニットの上側に段積みに配置されているが、この配置に限定されるものではなく、例えば、室外冷媒ユニットの上側において、両ユニットを並べて配置してもよい。
また、第2実施形態のように、酸素富化ユニットに供給される空気が吸着ファンによって供給される場合には、両ユニットを室外冷媒ユニットとは別置きにしてもよい。
(2)第1実施形態では、全ての除湿空気を酸素富化ユニットに供給しているが、除湿空気の一部だけを酸素富化ユニットに供給して、残りの除湿空気を外部に排出するようにしてもよい。
本発明を利用すれば、酸素富化膜によって室内の酸素富化を行うことが可能な酸素富化装置を備えた空気調和装置において、酸素富化装置で得られた酸素富化空気を室内へ供給する際に、酸素富化空気中に含まれる水分の結露するのを防ぐことができる。
本発明の第1実施形態が採用された空気調和装置の外観図である。 本発明の第1実施形態が採用された空気調和装置の室内ユニット内及び室外ユニット内の各機器の配置を示す図である。 本発明の第1実施形態が採用された空気調和装置の冷媒回路の概略構成図、加湿ユニットの概略構成図及び酸素富化ユニットの概略構成図である。 酸素富化膜モジュールの模式図である。 本発明の第2実施形態が採用された空気調和装置の室内ユニット内及び室外ユニット内の各機器の配置を示す図である。 本発明の第2実施形態が採用された空気調和装置の冷媒回路の概略構成図、加湿ユニットの概略構成図及び酸素富化ユニットの概略構成図である。
符号の説明
1、101 空気調和装置
2 室内ユニット
3、103 室外ユニット
5、105 加湿ユニット(加湿装置)
6、106 酸素富化ユニット(酸素富化装置)
7 冷媒配管
8 給気管
24 室外熱交換器
29 室外ファン
51 吸湿ロータ(吸着剤)
53 ヒータ組立体(加熱装置)
56 吸着ファン(給気ファン)
58 加湿空気供給流路
63 酸素富化膜
65 減圧ポンプ(真空ポンプ)
67 酸素富化空気供給流路

Claims (4)

  1. 室外ファン(29)と室外熱交換器(24)とを有する室外ユニット(3、103)と、室内ユニット(2)とが冷媒配管(7)を介して接続して構成される空気調和装置であって、
    空気中の水分を吸着して除湿空気を得ることが可能な吸着剤(51)と、前記吸着剤を加熱することによって吸着された水分を空気中に脱着させて加湿空気を得ることが可能な加熱装置(53)とを有する加湿装置(5、105)と、
    前記加湿装置によって得られた加湿空気又は加熱空気を前記加湿装置の外部に案内する加湿空気供給流路(58)と、
    前記加湿空気供給流路に接続され、前記加湿装置の外部から室内に加湿空気又は加熱空気を供給する給気管(8)と、
    空気から酸素富化空気を得ることが可能な酸素富化膜(63)を有する酸素富化装置(6、106)と、
    前記加湿空気供給流路又は前記給気管に接続され、前記酸素富化装置によって得られた酸素富化空気を前記酸素富化装置の外部に案内する酸素富化空気供給流路(67)と、
    を備えた空気調和装置(1、101)。
  2. 前記室外ファン(29)とは別に、前記酸素富化膜(63)に空気を供給することが可能な給気ファン(56)をさらに備えている、請求項1に記載の空気調和装置(101)。
  3. 前記給気ファン(56)は、前記吸着剤(51)に水分を吸着させることによって得られた除湿空気を前記加湿装置(105)の外部に排出することが可能である、請求項2に記載の空気調和装置(101)。
  4. 前記酸素富化膜(63)を介して空気を吸入し、前記酸素富化膜を透過させることによって得られた酸素富化空気を前記酸素富化空気供給流路(67)に排出する減圧ポンプ(65)をさらに備えており、
    前記減圧ポンプは、前記酸素富化空気供給流路と前記加湿空気供給流路(58)又は前記給気管(8)との接続部よりも上方に配置されている、請求項1〜3のいずれかに記載の空気調和装置(1、101)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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