JP2006308246A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】加湿空気の室内外搬送動力を低減し、低騒音化を図れる無給水加湿機能を備えた空気調和機を提供する。
【解決手段】室外機2と一体化させて設置された加湿ユニット1において、デシカントロータ4に室外空気中の水分を吸着し、その水分を、加熱用熱交換器11及び加熱ヒータ10で昇温された加熱空気により脱着し、生成された加湿空気を、脱着風路7に設置された冷却用熱交換器20にて冷却し、凝縮水として送水ポンプ22により水配管23を介して室内に搬送することによって、室内外の加湿空気の搬送圧力損失を小さくし、接続ダクトの径を細くし低騒音化ができる連続加湿機能を備えた空気調和機が得られる。
【選択図】図2

Description

本発明は、室外空気の水分を吸着剤で吸着し、その水分で室内の加湿を行う空気調和機に関するものである。
従来、加湿ロータに吸着した水分を脱着させるための加熱手段であるヒータを、加湿ロータの面に対して垂直に設置し、ヒータの輻射熱による加湿ロータの性能劣化や寿命短縮を防ぐ構造の加湿装置が存在する(たとえば、特許文献1参照)。この加湿装置は、ヒータの加湿ロータに対する投影面積は最小であり、加湿ロータに対する放射熱の量も最小であるために、性能劣化や寿命短縮、火災の発生を防止するようにしたものである。
また、吸着剤による加湿ユニットを室外機内部に設け、室外空気中の水分を加湿ロータに吸湿し、加熱ヒータによって昇温した室内空気で脱着した水分を室内に搬送し加湿する加湿機能付き空気調和機が存在する(たとえば、特許文献2参照)。この加湿機能付き空気調和機は、吸湿剤で水分を吸着した後の乾燥した室外空気を、室外機熱交換器の通過空気に活用して、着霜現象を抑制するようにしたものである。
また、加湿ユニットを室外に設置し、室外空気中の水分を加湿ロータで吸湿し、室外空気を加熱手段によって昇温してその水分を脱着させて加湿を行う加湿装置が存在する(たとえば、特許文献3参照)。この加湿装置は、加湿ロータの端面近傍において、加湿通路の空気と吸湿通路の空気との間の圧力差が小さく、空気の漏れが少なくなるために、加湿効率を向上させるようにしたものである。
さらに、加湿ロータに用いる吸着剤を吸着エネルギの小さい疎水性ゼオライトにして、SiO2 (二酸化珪素)のモル分率がAl23(酸化アルミニウム)のモル分率よりも大きいもの、すなわちSiO2 /Al23 が1より大きいものを使用する湿度調節装置が存在する。(たとえば、特許文献4参照)。この湿度調節装置は、室外空気に含まれる水分を疎水性ゼオライトに吸着させた後に、ヒータで過熱して脱着して湿度を調整するようにしたものである。
特開2001−91002号公報(第3頁、第1図) 特開平08−128681号公報(第4頁、第1図及び第2図) 特開2001−99453号公報(第4頁、第1図) 特開2001−96126号公報(第4頁、第2図)
特許文献1に記載の加湿装置は、ヒータを加湿ロータに対して垂直に設置しているので、加湿ロータが異常高温となることを防ぐことができるものの、ヒータの加湿ロータへの投影面積が最小となるため、輻射熱による脱着効果が大きく期待できない。つまり、輻射熱を利用することにより、加湿量は大幅に増加することが知られており、同じ加湿量を確保するにはより大きな容量を持ったヒータが必要となり、消費エネルギが大きくなるという問題があった。
特許文献2に記載の加湿機能付き空気調和機は、吸着剤を通過する風路が常に一つであり、回転型吸着剤のように連続して、吸着脱着工程を行うことが不可能であった。すなわち、連続して加湿が行えないという問題があった。また、室内の空気を加熱ヒータで加熱するので加湿量は確保することはできるものの、室内と室外とを接続する配管パイプが2本になるために、壁貫通の穴径が大きくないと配管パイプ内の圧力損失により騒音が室内まで伝搬するという問題があった。さらに、室外機熱交換器の風上側に加湿ユニットを配置するために、風路の圧力損失が増え、室外送風機の動力を増すことになり、消費エネルギの低減ができないという問題があった。
特許文献3に記載の加湿装置は、吸湿用及び加湿用のそれぞれの用途に対してファンが存在し、比較的高価なファンモータを必要とするため、加湿装置として使用する消費エネルギが大きく、且つコストがかかるという問題があった。また、複数のファンを加湿ロータの同一片側に配置して加湿ユニット内に設けるため、ファンモータの厚みにより加湿装置の高さが大きくなり、加湿装置を空気調和機の室外機と一体化させて設置した場合、屋外の室外機占有スペースが大きくなってしまうという問題があった。
特許文献4に記載の湿度調節装置は、吸着剤として吸着エネルギの小さい疎水性ゼオライトを用いており、ゼオライトはシリカゲルや活性炭等の吸着剤に比べて吸着量が少なく、特に疎水性ゼオライトは吸着エネルギが小さい反面吸着量も少ないため、充分な加湿量を得られないという問題があった。また、SiO2/Al23 が1程度の親水性ゼオライトでは、疎水性ゼオライトよりも若干吸着量は増えるものの、吸着エネルギも大きくなるため、加湿量の低下、あるいは水分を脱着させるよりも大きな加熱容量を持ったヒータが必要になる等、トータル的にエネルギを無駄に消費してしまうという問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、ヒートポンプサイクルにおける冷媒の熱を利用してヒータ入力を削減し、吸着量が多く且つ吸着エネルギの小さい吸着剤を使用する、あるいは異なった吸着特性を有する複数の吸着剤を組み合わせて使用することにより、トータル的に省エネルギで加湿性能の高い空気調和機を提供するものである。また、室外加湿ユニットで生成された高湿空気を、冷却し凝縮水として室内に搬送することにより、室内外の加湿空気の搬送圧力損失を小さくし、接続ダクトの径を細くし低騒音化ができる連続加湿機能を備えた空気調和機を提供するものである。さらに、ファンの数を削減し、装置全体を小型化して、省スペースで低コスト化を図る空気調和機を提供するものである。
本発明に係る空気調和機は、室内機と室外機とを冷媒配管で接続したヒートポンプサイクルを有する空気調和機であって、室外空気を吸気して、該室外空気から水分を吸着させるための第1空気流路と、該水分を脱着するための室外空気を吸気する第2空気流路と、前記第2空気流路内に吸気された室外空気を昇温させる熱交換器と、前記第1空気流路内に吸気された室外空気から水分を吸着し、前記熱交換器で昇温された室外空気で該水分が脱着されるデシカントロータとを内蔵する加湿ユニットを備え、前記冷媒配管を分岐させて前記ヒートポンプサイクルを循環している冷媒を前記加湿ユニットの前記熱交換器に導くバイパス配管を設けたことを特徴とする。
本発明に係る空気調和機は、室内機と室外機とを冷媒配管で接続したヒートポンプサイクルを有する空気調和機であって、室外空気を吸気して、該室外空気から水分を吸着させるための第1空気流路と、該水分を脱着するための室外空気を吸気する第2空気流路と、前記第2空気流路内に吸気された室外空気を昇温させる熱交換器と、前記第1空気流路内に吸気された室外空気から水分を吸着し、前記熱交換器で昇温された室外空気で該水分が脱着されるデシカントロータとを内蔵する加湿ユニットを備え、前記冷媒配管を分岐させて前記ヒートポンプサイクルを循環している冷媒を前記加湿ユニットの前記熱交換器に導くバイパス配管を設けたので、冷媒の熱を利用してヒータ入力を削減し、消費エネルギの低減が可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機100の概略構成図である。空気調和機100は、冷媒を循環させるヒートポンプサイクルを利用して、冷房運転及び暖房運転を行うものである。また、空気調和機100は、暖房運転時において加湿運転をあわせて行うことができるものである。なお、ヒートポンプサイクルは、暖房運転時におけるものを示している。
空気調和機100は、加湿ユニット1と、室外機2と、室内機3とで構成されている。加湿ユニット1と室外機2とは室外に、室内機3は室内にそれぞれ設置されている。加湿ユニット1と室外機2とは、冷媒を導通するバイパス配管50及びバイパス配管51で接続されている。加湿ユニット1と室内機3とは、室内外接続ダクト13で接続されている。室外機2と室内機3とは、冷媒配管40と冷媒配管41とで接続されている。
(加湿ユニット1)
加湿ユニット1は、室内の加湿を行う機能を果たすものである。加湿ユニット1は、吸着風路6(第1空気流路)と、脱着風路7(第2空気流路)とを内蔵している。吸着風路6と脱着風路7とは、仕切壁5で二分されて構成されている。吸着風路6には、デシカントロータ4と、吸着ファン8(送風手段)とが空気の流れ方向(矢印a及び矢印b)に対してこの順番になるように配置されている。脱着風路7には、加熱用熱交換器11と、加熱ヒータ10と、デシカントロータ4と、脱着ファン9とが空気の流れ方向(矢印c及び矢印d)に対してこの順番になるように配置されている。
吸着風路6は、室外空気を吸気し、デシカントロータ4で室外空気から水分を吸着された乾燥空気を室外に排気するものである。この乾燥空気の排気は、吸着風路6内に設けられている吸着ファン8の回転で行われるようになっている。脱着風路7は、室外空気を吸気し(以下、脱着風路7で吸気された室外空気を脱着空気と称する)、加熱用熱交換器11及び加熱ヒータ10で昇温され、デシカントロータ4で水分が放出(以下、脱着と称する)されて、生成された高温高湿空気を室内機3に搬送するものである。この高温高湿空気の搬送は、脱着ファン9の回転で行われるようになっている。脱着ファン9は、室内外接続ダクト13を介して室内機3の室内機熱交換器17と接続されている。
デシカントロータ4は、吸着剤が担持され、軸方向に通気性を有するハニカム構造で構成されており、吸着風路6及び脱着風路7に跨って各風路を遮るように仕切壁5に設けられている。すなわち、デシカントロータ4は、吸着風路6内を流れてくる水分を含んだ室外空気から水分を吸着し、回転することによって、この部分を脱着風路7に面するようにして、脱着風路7に吸気・昇温された高温空気でその水分を脱着するようになっている。脱着された水分と、高温空気とが一体となって高温高湿空気として生成される。このデシカントロータ4には、ゼオライトやシリカゲル、活性炭からなる多孔質基材等の吸着剤を塗布、表面処理または含浸されたものを使用するとよい。これらの吸着剤の詳細については、後述する。
加熱用熱交換器11は、室外機2に内蔵されている圧縮機14から吐出され、バイパス配管50を介して流れ込む冷媒の熱を利用して、脱着空気を昇温させるものである。なお、脱着空気を昇温させた後の冷媒は、バイパス配管51を流れてヒートポンプサイクルに戻るようになっている。また、冷房運転時に冷媒がバイパス配管50及びバイパス配管51に流入させないために逆止弁12aと逆止弁12bとが設けられている。加熱ヒータ10は、加熱用熱交換器11と同様に脱着空気を昇温させるものである。
(室外機2)
室外機2は、圧縮機14と、四方弁39と、室外機熱交換器15と、膨張弁19とを順次冷媒配管で接続して構成されている。冷媒配管は、暖房運転時において、室外機2から室内機3に冷媒を導通する冷媒配管40と、室内機3から室外機2に冷媒を導通する冷媒配管41とから成る。冷媒配管40は、圧縮機14で圧縮されて気体になった冷媒を導通させるガス側冷媒配管である。冷媒配管41は、室内機熱交換器17で凝縮されて液体となった冷媒を導通させる液側冷媒配管である。冷媒配管40は、途中で分岐してバイパス配管50と連通するようになっている。また、室外機2には、室外機熱交換器15に送風するための室外機ファン16(送風機)が内蔵されている。
圧縮機14は、冷媒配管41から吸入した冷媒を圧縮するためのもの機器である。四方弁39は、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒の流れを反転させるものである。ここでは、暖房運転時の冷媒の流れを示している。室外機熱交換器15は、空気または水を熱源として冷媒を凝縮させるものである。膨張弁19は、室外機熱交換器15で凝縮された冷媒を減圧して膨張させるものである。
(室内機3)
室内機3は、室内機熱交換器17と、室内機ファン18とを内蔵している。この室内機熱交換器17は、冷媒配管40及び冷媒配管41を介して室外機2を構成する四方弁39と減圧弁24とに接続されている。室内機ファン18は、室内や室内機熱交換器17に送風するためのものである。また、室内機熱交換器17は、室内外接続ダクト13を介して加湿ユニット1に内蔵されている脱着ファン9と接続している。
次に、空気調和機100の動作について説明する。
まず、吸着風路6から室外空気を吸気する(矢印a)。この室外空気には水分が含まれており、この水分が室内の加湿に利用される。そして、この室外空気は、吸着風路6内を流れてデシカントロータ4に到達する。デシカントロータ4は、この室外空気から水分を吸着し、その室外空気を乾燥空気にする。吸着ファン8は、この乾燥空気を室外に排気する(矢印b)。
一方、脱着風路7からも脱着空気を吸気する(矢印c)。この脱着空気は、脱着風路7内の加熱用熱交換器11及び加熱ヒータ10で昇温されて高温空気となりデシカントロータ4に到達する。デシカントロータ4は、回転するようになっており、吸着風路6で水分を吸着した面が脱着風路7側に回転移動する。そして、加熱用熱交換器11及び加熱ヒータ10で昇温された高温空気により水分が脱着されて、この水分と高温空気とが一体となって高温高湿空気が生成される。生成された高温高湿空気は、脱着ファン9に到達し(矢印d)、脱着ファン9により室内外接続ダクト13を介して室内機3へ搬送される(矢印e)。
室内機3では、この高温高湿空気を室内機熱交換器17で室内空気と混合し、室内機ファン18により室内へ放出する。こうすることで、室内を加湿するようになっている。デシカントロータ4にゼオライトやシリカゲルのような吸着剤を用いて、水分の脱着を行うには、少なくとも80℃以上の脱着温度が要求される。しかしながら、加熱ヒータ10のみで昇温する場合には、約510Wのヒータ入力が必要となる(暖房標準条件7℃からの昇温、脱着風量0.35m3/min)。
空気調和機100は、加湿ユニット1内に加熱用熱交換器11を備えており、圧縮機14からの吐出冷媒を加熱用熱交換器11の内部に導通して脱着空気と熱交換させることにより、その脱着空気を昇温するのでヒータ入力を大幅に削減できる。たとえば、冷媒にR410を用いている場合には、表1に示すように暖房運転時の標準的なサイクル条件において、吐出条件から飽和蒸気になるまで加熱用熱交換器11で熱交換されるとすると、加熱用熱交換器11通過後の脱着空気温度は約55℃となるため、加熱ヒータ10の入力は約180W(510Wの約35%)で済み、加熱ヒータ10のみの加熱の場合に対し約65%のヒータ入力を削減できることになる。
Figure 2006308246
実施の形態1では、空気の流れに対し加熱用熱交換器11、加熱ヒータ10の順で脱着風路7内に配置されている場合を例に示したが、両者を逆に配置してもよい。また、要求される加湿量(高温高湿空気の量)が少量であれば、加熱ヒータ10を設置せずに加熱用熱交換器11のみで脱着空気の昇温を行ってもよい。また、実施の形態1では、冷房運転時においては、加熱用熱交換器11に冷媒が流入しないようにバイパス配管50とバイパス配管51とに逆止弁12aと逆止弁12bとを設置している場合を例に示したが、これに限定するものではない。たとえば、冷房運転が行われる夏期に加湿運転を行わない、すなわち、脱着ファン9を運転させなければ、加熱用熱交換器11に冷媒が流入しても熱交換されないため、逆止弁12aと逆止弁12bとを設置しなくてもよい。
以上のように、空気調和機100では、ヒートポンプサイクルにおける、圧縮機14から吐出された吐出冷媒を、加湿ユニット1に内蔵されている脱着風路7内の加熱用熱交換器11に誘導して脱着空気と熱交換させることにより、脱着に使用する加熱ヒータ10の入力を大幅に削減でき、消費エネルギの低減を図ることが可能となる。
[実施の形態2]
図2は、本発明の実施の形態2に係る空気調和機200の概略構成図である。空気調和機200は、冷媒を循環させるヒートポンプサイクルを利用して、冷房運転及び暖房運転を行うものである。また、空気調和機200は、暖房運転時において加湿運転をあわせて行うことができるものである。なお、ヒートポンプサイクルは、暖房運転時におけるものを示している。また、実施の形態1と同一箇所については同一符号を付し、説明を省略する。
空気調和機200の加湿ユニット1は、冷却用熱交換器20(冷却器)と、ドレンタンク21(凝縮容器)と、ドレンヒータ24(加熱手段)と、送水ポンプ22と、水配管23とを備えている。冷却用熱交換器20は、デシカントロータ4と脱着風路7出口側との間に配置されている。ドレンタンク21は、冷却用熱交換器20の下方に配置されている。また、ドレンタンク21は、ドレンヒータ24を備えている。ドレンタンク21は、送水ポンプ22及び水配管23を介して室内機3と接続されている。なお、水配管23は、その出口に透湿膜25を備えている。また、脱着ファン9には、室内外接続ダクト13が接続されておらず、その吹出し口は室外へ開放されている。すなわち、空気調和機100のように、加湿ユニット1と室内機3とが室内外接続ダクト13を介して接続されておらず、水配管23を介して接続されているのである。
次に、空気調和機200の動作について説明する。
まず、吸着風路6から室外空気を吸気する(矢印a)。この室外空気には水分が含まれており、この水分が室内の加湿に利用される。そして、この室外空気は、吸着風路6内を流れてデシカントロータ4に到達する。デシカントロータ4は、この室外空気から水分を吸着し、その室外空気を乾燥した空気にする。吸着ファン8は、この乾燥空気を室外に排気する(矢印b)。
一方、脱着風路7からも脱着空気を吸気する(矢印c)。この脱着空気は、脱着風路7内の加熱用熱交換器11及び加熱ヒータ10で昇温されて高温空気となりデシカントロータ4に到達する。デシカントロータ4は、回転するようになっており、吸着風路6で水分を吸着した面が脱着風路7側に回転移動する。そして、加熱用熱交換器11及び加熱ヒータ10で昇温された高温空気により水分が脱着されて、この水分とその高温空気とが一体となって高温高湿空気が生成される。生成された高温高湿空気は、冷却用熱交換器20により冷却されて結露し、凝縮水としてドレンタンク21に貯蔵される(矢印d2)。結露しなかった高温高湿空気は、脱着ファン9に到達し(矢印d1)、脱着ファン9により室外へ排気される(矢印e)。
ドレンタンク21に貯蔵された凝縮水は、送水ポンプ22により水配管23を介して室内機3へ搬送される。このとき、凝縮水は、水配管23の出口に備えてある透湿膜25でナノサイズの分子として滲み出されるようになっている。そして、室内機3では、透湿膜25から滲み出した水分を室内機熱交換器17で室内空気と混合し、室内機ファン18により室内へ放出されることにより、室内が加湿されるようになっている。なお、ドレンタンク21内に設置されたドレンヒータ24は、凝縮水中に発生する可能性のある細菌の殺菌や、凝縮水の凍結防止のために適宜運転するようにするとよい。また、透湿膜25は、その種類を特に限定するものではない。たとえば、限外濾過過膜や逆浸透膜、イオン交換膜等で構成するとよい。
一般に、加湿量は次の式(1)で求められる。
W=m・ΔX 式(1)
ここで、W(kg/h)は加湿量を、m(kg/h)は加湿空気流量を、ΔX(kg/kg’)は加湿空気と外気との絶対湿度差をそれぞれ示している。
加湿量Wを増加させるには、加湿空気流量mまたは絶対湿度差ΔXのどちらかを増加させる必要がある。この場合、絶対湿度差ΔXを増加させることは容易ではないが、加湿空気流量mを増加させることは比較的容易である。つまり、デシカントロータ4で生成される高温高湿空気を室内機3に多く搬送すれば良いのである。しかしながら、加湿ユニット1が室外に設置されている場合には、一般的に、空気調和機100のように室内外接続ダクト13を介して高温高湿空気を室内機3に搬送しなければならない。
通常、室内外接続ダクト13を通す壁穴には、冷媒配管や室内機ドレンパイプ、電気配線等が既に連通されており、太い室内外接続ダクト13を通すことは困難な場合が多い。細い室内外接続ダクト13で加湿空気流量mを増加させると、圧力損失が大きくなってしまい、それに伴って脱着ファン9の動力が増加してしまうことになる。また、高温高湿空気が室内外接続ダクト13を流れる際に発生する音が、室内機3を介して室内に伝播するので、騒音の増加にも繋がることになる。
このようなことを防止するために、空気調和機200は、デシカントロータ4で生成された高温高湿空気を冷却用熱交換器20で一旦凝縮させて、水配管23を介して水の状態で室内機3に搬送するようにしているのである。こうすることで、高温高湿空気を室内外接続ダクト13を介して搬送しないので低騒音化を図ることができる。また、脱着ファン9の吹出し口は室外へ開放されているため、室内外接続ダクト13を介して室内へ伝播する騒音を気にすることなく加湿空気流量mを増加させることができる。
図3は、空気調和機200の加湿ユニット1を立体的に示した概略構成図である。図3に基づいて、空気調和機200での高温高湿空気を凝縮させる一例を説明する。ここでは、加湿ユニット1が室外機2の上に設置されている場合を例に示している。加湿ユニット1に内蔵されている冷却用熱交換器20は、加湿ユニット1の底板、すなわち室外機2の天板上に配置されている。なお、冷却用熱交換器20は、フィンとして構成されている。また、加熱ヒータ10は、ヒータケース26内に設置されている。
冷却用熱交換器20では、デシカントロータ4で生成された高温高湿空気と、冷却用空気との間で熱交換するようになっている。このとき、デシカントロータ4で吸着・脱着された水分を全て凝縮させるためには、冷却用空気温度は少なくとも室外空気の露点温度(5℃)以下である必要があり、温度が高いほど当然ドレンタンク21に滴下する凝縮水は少なくなる。
図4は、室外空気条件7℃/87%RHで運転した際の、各工程におけるユニット温湿度条件と冷却用空気温度との関係を示す関係図である。図4において、縦軸は相対湿度を、横軸は温度をそれぞれ示している。ここで、冷却用空気として、室外空気(たとえば、7℃程度)を直接用いてもよいが、より多くの凝縮水を確保するためには、室外機熱交換器15を通過した後の室外空気(たとえば、2〜3℃程度)を用いる方が望ましい。これは、室外機熱交換器15では、暖房運転時においては、室外空気から吸熱して冷媒をガス化するために、室外空気が相対的に冷却されるようになっているからである。
以上のように、高温高湿空気を凝縮させるようにすれば、冷却媒体としてのフィンから成る冷却用熱交換器20を加湿ユニット1内に設置するだけで、効率良く凝縮水を得ることが可能になる。したがって、余分なファンの設置や、特に煩雑な配管の引き回し等をする必要がなくなる。ここでは、冷却用熱交換器20がフィンである場合を例に示したが、これに限定するものではない。
実施の形態2では、脱着ファン9の吹出し口を室外へ開放し、ドレンタンク21に滞留した凝縮水のみを、送水ポンプ22により水配管23を介して室内機3へ搬送する場合を例に示したが、これに限定するものではない。たとえば、脱着ファン9から吹出された、すなわち、冷却用熱交換器20で凝縮しきれなかった高温高湿空気をドレンタンク21へ誘導し、凝縮水とともに室内機3に搬送することにより、デシカントロータ4で吸着された室外空気中の水分を無駄なく室内機3へ供給することができる。この場合、送水ポンプ22は気体も同時に搬送できる、たとえば真空ポンプ等を用い、また水配管23も気液両用の配管とすればよい。
実施の形態2では、ドレンタンク21が加湿ユニット1及び室外機2の内部に配置されている場合を例に示したが、これに限定するものではなく、加湿ユニット1及び室外機2の外部に配置してもよい。たとえば、ドレンタンク21を室外機2の側面等に配置すれば、加湿ユニット1及び室外機2の小型化を図ることが可能になる。また、実施の形態2では、室内機3に搬送された凝縮水を一旦透湿膜25で受け、そこから滲み出した水分を室内空気と混合し室内に放出する場合を例に示したが、室内機熱交換器17の吸込み側において、凝縮水を直接噴霧状にして室内空気と混合し、室内に放出してもよい。
実施の形態2では、空気の流れに対し加熱用熱交換器11、加熱ヒータ10の順で脱着風路7内に配置されている場合を例に示したが、両者を逆に配置してもよい。また、要求される加湿量(高温高湿空気の量)が少量であれば、加熱ヒータ10を設置せずに加熱用熱交換器11のみで脱着空気の昇温を行ってもよい。また、実施の形態2では、冷房運転時においては、加熱用熱交換器11に冷媒が流入しないようにバイパス配管50とバイパス配管51とに逆止弁12aと逆止弁12bとを設置している場合を例に示したが、これに限定するものではない。たとえば、冷房運転が行われる夏期に加湿運転を行わない、すなわち、脱着ファン9を運転させなければ、加熱用熱交換器11に冷媒が流入しても熱交換されないため、逆止弁12aと逆止弁12bとを設置しなくてもよい。
以上のように、デシカントロータ4から脱着した高温高湿空気を冷却し凝縮させ、水の状態で室内機3に搬送することにより、室内へ接続されている水配管23内の搬送流量を小さくでき、水配管23内の圧力損失が低減するため、低騒音化を図ることができる。また、脱着ファン9の吹出し口を室外に開放することにより、室内へ伝播する騒音を気にすることなく、デシカントロータ4を通過する脱着風量を増加させることができるため、容易に加湿量を増加させることができる。さらに、冷却に室外空気や、より低温の室外熱交換器15通過後の室外空気を使用することにより、冷却媒体としてフィンからなる冷却用熱交換器20を設置するだけで、余分なファンの設置や、特に煩雑な配管の引き回し等をすることなく凝縮水を得ることが可能になる。
[実施の形態3]
図5は、本発明の実施の形態3に係る空気調和機300の概略構成図である。空気調和機300は、冷媒を循環させるヒートポンプサイクルを利用して、冷房運転及び暖房運転を行うものである。また、空気調和機300は、暖房運転時において加湿運転をあわせて行うことができるものである。なお、ヒートポンプサイクルは、暖房運転時におけるものを示している。また、実施の形態1及び実施の形態2と同一箇所については同一符号を付し、説明を省略する。
空気調和機300の加湿ユニット1に設けられている冷却用熱交換器20には、冷媒配管41から分岐させたバイパス配管52とバイパス配管53とが接続されている。バイパス配管52は、室内機熱交換器17を通過した後の、冷媒の一部を冷却用熱交換器20に搬送するためのものである。また、バイパス配管52は、キャピラリチューブ27を備えている。バイパス配管53は、冷却用熱交換器20で熱交換した後の冷媒を冷媒配管41に戻すものである。
キャピラリチューブ27は、細い管の中を冷媒が通過する時の摩擦抵抗を利用して必要な蒸発温度に相当する低圧圧力(蒸発圧力)まで降下させるものである。キャピラリチューブ27は、その前後の圧力の変化に対応して冷媒流量が変化するという性質を有している。この性質を利用して、冷媒流量を調節している。なお、冷房運転時に冷媒がバイパス配管52及びバイパス配管53に流入させないために逆止弁12cと逆止弁12dとが設けられている。
次に、空気調和機300の動作について説明する。
まず、吸着風路6から室外空気を吸気する(矢印a)。この室外空気には水分が含まれており、この水分が室内の加湿に利用される。そして、この室外空気は、吸着風路6内を流れてデシカントロータ4に到達する。デシカントロータ4は、この室外空気から水分を吸着し、その室外空気を乾燥した空気にする。吸着ファン8は、この乾燥空気を室外に排気する(矢印b)。
一方、脱着風路7からも脱着空気を吸気する(矢印c)。この脱着空気は、脱着風路7内の加熱用熱交換器11及び加熱ヒータ10で昇温されて高温空気となりデシカントロータ4に到達する。デシカントロータ4は、回転するようになっており、吸着風路6で水分を吸着した面が脱着風路7側に回転移動する。そして、加熱用熱交換器11及び加熱ヒータ10で昇温された高温空気により水分が脱着されて、この水分とその高温空気とが一体となって高温高湿空気が生成される。生成された高温高湿空気は、冷却用熱交換器20により冷却されて結露し、凝縮水としてドレンタンク21に貯蔵される(矢印d2)。結露しなかった高温高湿空気は、脱着ファン9に到達し(矢印d1)、脱着ファン9により室外へ排気される(矢印e)。
ドレンタンク21に貯蔵された凝縮水は、送水ポンプ22により水配管23を介して室内機3へ搬送される。このとき、凝縮水は、水配管23の出口に備えてある透湿膜25でナノサイズの分子として滲み出されるようになっている。そして、室内機3では、透湿膜25から滲み出した水分を室内機熱交換器17で室内空気と混合し、室内機ファン18により室内へ放出されることにより、室内が加湿されるようになっている。なお、ドレンタンク21内に設置されたドレンヒータ24は、凝縮水中に発生する可能性のある細菌の殺菌や、凝縮水の凍結防止のために適宜運転するようにするとよい。また、透湿膜25は、その種類を特に限定するものではない。たとえば、限外濾過過膜や逆浸透膜、イオン交換膜等で構成するとよい。
空気調和機300では、室内機熱交換器17で室内空気と熱交換した後の凝縮した冷媒(0℃程度)を加湿ユニット1内の冷却用熱交換器20に搬送するようになっている。すなわち、冷媒配管41を流れる冷媒の一部がバイパス配管52を介して冷却用熱交換器20に流入するようになっているのである。また、バイパス配管52には、キャピラリチューブ27が備えてあり、このキャピラリチューブ27によってヒートポンプサイクルの低圧条件(たとえば、表1に示した0.75MPa)まで膨張されるようになっている。
キャピラリチューブ27で膨張された冷媒は、冷却用熱交換器20の内部に流入し、高温高湿空気と熱交換する。このときの冷媒の温度は、0℃以下であり、室外空気の露点温度(5℃)を大きく下回るため(図4参照)、デシカントロータ4から放出された水分を全て凝縮させることが可能となる。高温高湿空気を冷却する冷媒の温度は、キャピラリチューブ27の長さで調整可能であり、ヒートポンプサイクルを循環する冷媒の流量については室外機2に内蔵されている膨張弁19で制御するようになっている。このように、バイパス管32は、室外機2と室内機3との間の冷媒配管41から分岐しているため、室外機2内部を特に加工することなく、高温高湿空気を露点温度以下まで容易に冷却することが可能である。
実施の形態3では、キャピラリチューブ27によって冷媒を膨張させているが、これに限定するものではなく、膨張弁を設置して冷媒を膨張させてもよい。膨張弁を設置した場合には、冷却温度を弁の開度で細かく制御するようにするとよい。また、実施の形態3では、脱着ファン9の吹出し口を室外へ開放し、ドレンタンク21に滞留した凝縮水のみを、送水ポンプ22により水配管23を介して室内機3へ搬送する場合を例に示したが、これに限定するものではない。
たとえば、脱着ファン9から吹出された、すなわち、冷却用熱交換器20で凝縮しきれなかった高温高湿空気をドレンタンク21へ誘導し、凝縮水とともに室内機3に搬送することにより、デシカントロータ4で吸着された室外空気中の水分を無駄なく室内機3へ供給することができる。この場合、送水ポンプ22は気体も同時に搬送できる、たとえば真空ポンプ等を用い、また水配管23も気液両用の配管とすればよい。
実施の形態3では、ドレンタンク21が加湿ユニット1及び室外機2の内部に配置されている場合を例に示したが、これに限定するものではなく、加湿ユニット1及び室外機2の外部に配置してもよい。たとえば、ドレンタンク21を室外機2の側面等に配置すれば、加湿ユニット1及び室外機2の小型化を図ることが可能になる。また、実施の形態3では、室内機3に搬送された凝縮水を一旦透湿膜25で受け、そこから滲み出した水分を室内空気と混合し室内に放出する場合を例に示したが、室内機熱交換器17の吸込み側において、凝縮水を直接噴霧状にして室内空気と混合し、室内に放出してもよい。
実施の形態3では、空気の流れに対し加熱用熱交換器11、加熱ヒータ10の順で脱着風路7内に配置されている場合を例に示したが、両者を逆に配置してもよい。また、要求される加湿量(高温高湿空気の量)が少量であれば、加熱ヒータ10を設置せずに加熱用熱交換器11のみで脱着空気の昇温を行ってもよい。また、実施の形態3では、冷房運転時においては、加熱用熱交換器11に冷媒が流入しないようにバイパス配管50とバイパス配管51とに逆止弁12aと逆止弁12bとを設置している場合を例に示したが、これに限定するものではない。たとえば、冷房運転が行われる夏期に加湿運転を行わない、すなわち、脱着ファン9を運転させなければ、加熱用熱交換器11に冷媒が流入しても熱交換されないため、逆止弁12aと逆止弁12bとを設置しなくてもよい。逆止弁12c及び逆止弁12dについても同様である。
以上のように、デシカントロータ4から脱着した高温高湿空気の冷却にヒートポンプサイクルで凝縮した後の冷媒を用いることにより、室外空気の露点温度を大きく下回る冷却温度が容易に得られるようになる。そのために、高温高湿空気中の水分を全て凝縮させることが可能となる。また、高温高湿空気を水の状態で室内に搬送することにより、室内へ接続されている水配管23内の搬送流量を小さくでき、水配管23内の圧力損失が低減するため、低騒音化を図ることができる。さらに、脱着ファン9の吹出し口を室外に開放することにより、室内へ伝播する騒音を気にすることなく、デシカントロータ4を通過する脱着風量を増加させることができるため、容易に加湿量を増加させることができる。
[実施の形態4]
図6は、本発明の実施の形態4に係る空気調和機400の加湿ユニット1を立体的に示した概略構成図である。空気調和機400は、冷媒を循環させるヒートポンプサイクルを利用して、冷房運転及び暖房運転を行うものである。また、空気調和機400は、暖房運転時において加湿運転をあわせて行うことができるものである。なお、実施の形態1、実施の形態2及び実施の形態3と同一箇所については同一符号を付し、説明を省略する。
空気調和機400は、空気調和機100と同様に、デシカントロータ4で生成された高温高湿空気を脱着ファン9により室内外接続ダクト13を介して室内機3へ搬送する構成となっている。また、空気調和機400の加湿ユニット1は、室外機2の上に設置されており、室外機連通口28により室外機2と連通している。なお、室外機ファン16が吸着ファン8の機能を併用するようになっている。したがって、空気調和機400では、室外機連通口28がデシカントロータ4と吸着ファン8との間に配置されている。
図7は、デシカントロータ4の構成を示す詳細図である。図に示すように、デシカントロータ4は、それぞれの動作内容(吸着、脱着、熱回収)に対応するように、吸着領域4aと、脱着領域4bと、熱回収(パージ)領域4cとに分割されている。これらの領域は、デシカントロータ4の回転を停止させたとき、その停止位置での役割を示している。つまり、吸着領域4aが脱着風路7に面する位置に回転移動すれば脱着領域4bとなり、さらに回転移動すれば熱回収(パージ)領域4cとなるのである。ここでは、吸着風路6と脱着風路7との内径に対応した中心角で内分されている場合を便宜的に示している。
すなわち、吸着領域4aが吸着風路6に対応し、脱着領域4bと熱回収(パージ)領域4cとが脱着風路7に対応していることになる。これらの領域は、デシカントロータ4の回転により、順次移動するようになっている。なお、吸着領域4aは、加湿ユニット1の背面側半分を占有する場合を示しており(すなわち、中心角が180°とする)、脱着領域4bと熱回収領域4cとは、加湿ユニット1の前面側半分を占有する場合を示している(すなわち、脱着領域4bと熱回収領域4cとの中心角が2:1から1:1の範囲で内分されるものとする)。
次に、空気調和機400の動作のついて説明する。
まず、加湿ユニット1背面から室外空気を吸気する。この室外空気には水分が含まれており、この水分が室内の加湿に利用される。デシカントロータ4の吸着領域4aで室外空気から水分を吸着し、その室外空気を乾燥空気にする。この乾燥空気は、室外機連通口28を通って室外機2内部へ導かれる。そして、室外機ファン16により、室外熱交換器15を通過した空気と共に室外機2前面から室外に排気される。
一方、加湿ユニット1背面から吸気した室外空気(脱着空気)は、デシカントロータ4の熱回収領域4cに到達する。そして、この脱着空気は、脱着領域4bで与えられた熱を回収した後、ヒータケース26の中に導かれ、加熱用熱交換器11により昇温されて高温空気となる。この高温空気が、脱着領域4bを通過する際に、吸着領域4aで吸着された水分を脱着しする。そして、この水分と高温空気とが一体となって高温高湿空気が生成される。生成された高温高湿空気は、脱着ファン9により室内外接続ダクト13を介して室内機3に搬送されて室内を加湿する。
実施の形態4では、空気調和機400のヒータケース26内に加熱用熱交換器11のみを設置している場合を例に示したが、より多くの加湿量を得るために加熱ヒータ10を併設してもよい。また、加熱用熱交換器11と加熱ヒータ10とを併設した場合、その配置順序を特に限定するものではない。また、実施の形態4では、冷房運転時においては、加熱用熱交換器11に冷媒が流入しないようにバイパス配管50とバイパス配管51とに逆支弁12aと逆止弁12Bbとを設置している場合を例に示したが、これに限定するものではない。たとえば、冷房運転の行われる夏期に加湿運転を行わない、すなわち、脱着ファン9を運転させなければ、加熱用熱交換器11に冷媒が流入しても熱交換されないため、逆支弁12aと逆止弁12bとを設置しなくてもよい。
実施の形態4では、デシカントロータ4において生成された高温高湿空気を、脱着ファン9により室内外接続ダクト13を介して室内機3に搬送している場合を例に示したが、これに限定するものではない。たとえば、実施の形態2や実施の形態3で示したように、冷却用熱交換器20やドレンタンク21等を設置し、水配管23を介して凝縮させた水の状態で室内機3へ搬送してもよい。
また、実施の形態4では、デシカントロータ4に熱回収(パージ)領域4cを設け、脱着領域4bに与えられた熱を回収し、脱着空気を昇温している場合を例に示したが、これに限定するものではない。たとえば、熱回収(パージ)領域4cの面積を小さく設定して(全く、設けなくても構わない)、脱着領域4bの面積を大きくして加湿量(高温高湿空気の量)の増加を図ってもよい。
以上のように、加湿ユニット1と室外機2とを一体化させて構成すれば、室外機ファン16が吸着ファン8の機能を兼用することが可能になり、吸着ファン8を削減することができる。すなわち、加湿ユニット1内に無駄なスペースがなくなり、加湿ユニット1のコンパクト化を実現することが可能になる。そして、加湿ユニット1の小型化が実現可能であれば、製造コストを低減することにもなる。
図8は、デシカントロータ4を構成する吸着剤の成分に応じた等温吸着線を示す概念図である。ここでは、吸着剤としてシリカゲルとゼオライトとを混合させて、それらの配合比を3パターンに変化させたものを示している。また、横軸は対象空気の相対湿度(%)を、縦軸は水分の平衡吸着量(kg/kg)をそれぞれ示している。等温吸着線29は、シリカゲル100%で吸着剤を構成した場合の等温吸着線を示している。等温吸着線30は、ゼオライト100%で吸着剤を構成した場合の等温吸着線を示している。等温吸着線31は、ゼオライトとシリカゲルとの配合比が8:2で吸着剤を構成した場合の等温吸着線を示している。
シリカゲルは、一般的な性質として、高湿度範囲において吸着量が多くなるために除湿用途に適している。ゼオライトは、一般的な性質として、シリカゲルとは反対に広い湿度範囲でほぼ一定の吸着量を有しているために加湿用途に適している。また、ゼオライトは、吸着及び脱着の反応速度が速いという特性がある。このシリカゲル及びゼオライトが有する性質を併せれば、高湿度範囲における吸着量を確保しつつ、より広い湿度範囲における対応が可能となることになる。
以上のように、シリカゲルとゼオライトとを混合した吸着剤をデシカントロータ4に担持させれば、室外の高湿空気を吸着し、吸着した水分を脱着して高温高湿空気を生成することを、効率良く行うことができるのである。特に、ゼオライトとシリカゲルとの配合比を8:2あるいは7:3程度に配合することにより(すなわち、ゼオライトを多めに配合)、脱着の速度が向上し、より高い加湿性能を確保することができるようになる。なお、ゼオライトの単純な吸脱着試験では、ゼオライトを多めに配合した場合、脱湿速度が2割程度増加することを確認している。
図9は、ゼオライトの各終端カチオン種による吸着エネルギ分布の解析結果を示す説明図である。ここでは、横軸に吸着エネルギを、縦軸に水分量(水分子数)をそれぞれ示している。つまり、各吸着エネルギで吸着している水分量を、吸着エネルギの小さい方から積算したものをグラフ化したものである。図9(a)は、ゼオライトの終端カチオンがNa(ナトリウム)の場合における吸着エネルギ分布を示したものであり、図9(b)は、ゼオライトの終端カチオンがK(カリウム)の場合における吸着エネルギ分布を示したものである。図中に示すの各線は、それぞれのSiO2/Al23 比における分布を示している。
カオチンとは、ゼオライトの分子構造、すなわち、イオン結合した陽イオンのことである。このカオチンを様々な物質でイオン交換することにより、吸着特性が変化するのである。この性質により、吸着特性を改善することが可能になる。なお、ゼオライトを増やす目的は、吸着量を増加させるためである。一方、ゼオライトを増やすと吸着エネルギも増加することになる。そのために、終端カオチンを変化させれば、吸着エネルギを減少させることができ、脱着時に必要な入力エネルギを減らすことが可能になる。すなわち、吸着量を増やしつつ、入力エネルギの増加の低減が可能になる。
図9(a)の終端カチオンがNaのときは、水分の吸着している吸着エネルギが40kcal/mol以上までの広い範囲にわたっているのに対し、図9(b)の終端カチオンがKのときには、20kcal/mol以下の範囲でしか吸着していないことがわかる。これは、水分子がゼオライトへ吸着する位置等が起因すると考えられる。すなわち、Kカチオンの場合は、ポアフィーリングと呼ばれる吸着エネルギの小さい酸素の六員環への吸着だけであるが、Naカチオンの場合は、吸着エネルギの大きいカチオン種静電場への吸着する水分子も存在するためである。
ここで、加熱容量500Wのヒータにより、加湿量を確保するために脱着し得る吸着エネルギは、たとえば加湿量500cc/hでは約13kcal/molと試算され、これ以上のエネルギで吸着している水分については、500Wのヒータでは脱着しないことになる。したがって、図9(a)のNaカチオンの吸着エネルギ分布において、20kcal/mol以上のエネルギで吸着している水分は加湿に寄与することはない。
一方、図9(b)のKカチオンの吸着エネルギ分布において、吸着しているほとんど全ての水分が加湿に寄与し、その量はどのSiO2/Al23 比においてもNaカチオンの吸着エネルギの倍程度となる。特に、ゼオライトは、10〜20kcal/molにおいて吸着量の多い、SiO2/Al23 比が2.5〜3.0のY型ゼオライトを使用することが望ましい。
さらに、ここでは500Wという一定の加熱量に対する脱着水分量についての場合を例にに説明したが、吸着エネルギの小さいKカチオンのゼオライトを用いることにより、同じ水分量を脱着するのに必要なヒータの加熱量を少なくすることが可能になる。すなわち、ヒータを使用しなくても、加熱用熱交換器11等で加熱することができ、低温脱着が可能になる。これは、同時に消費エネルギの低減になり、省エネ効果にもなる。
このKカチオンのゼオライトは、比較的安価なNaカチオンのゼオライトを用い、NaイオンをKイオンに交換してKカチオンのゼオライトを生成するのが一般的である。この際、なるべくKイオンを多く、例えばKイオン:Naイオンを90%:10%とすれば、上述のように吸着エネルギが小さくなるので、一定の加熱量に対する水分脱着量の増加、あるいは一定の水分脱着量に必要な加熱容量の削減等の効果がある。また、Kイオンへの交換量を減らし、たとえばKイオン:Naイオンを50%:50%程度とすれば、イオン交換にかかるコストを削減しつつ、吸着エネルギ低下の効果も期待できる。
以上のように、吸着剤としてゼオライトとシリカゲルとを混合し、その配合比をゼオライトが半分以上、すなわち、シリカゲルより多めとすることにより、広い湿度範囲への対応が可能で、また脱着の速度が早くなるため、より高い加湿性能を確保することができる。また、ゼオライトの終端カチオンを、吸着エネルギの小さいKカチオンとすることにより、一定の加熱量に対する加湿量が増加、あるいは一定の水分脱着量に必要な加熱容量の削減、すなわち低温脱着が可能となり、加湿効率が向上する。
図10は、デシカントロータ4の構成の一例を示す概略構成図である。このデシカントロータ4は、2つのロータで構成されている。高湿空気用ロータ32(第1デシカントロータ)は、高湿空気用ロータ吸着領域32aと、高湿空気用ロータ脱着領域32bとで構成されている。低湿空気用ロータ33(第2デシカントロータ)は、低湿空気用ロータ吸着領域33aと、低湿空気用ロータ脱着領域33bとで構成されている。矢印aは、吸着時の空気の流れを示している。また、矢印bは、脱着時の空気の流れを示している。
図11は、デシカントロータ4に担持される各種吸着剤の等温吸着線の概念図である。図11では、横軸は対象空気の相対湿度(%)を、縦軸は水分の平衡吸着量(kg/kg)をそれぞれ示している。等温吸着線30は、ゼオライト100%で吸着剤を構成した場合の等温吸着線を示している。等温吸着線34は、1.5nm(ナノメートル)程度の細孔が多数設けられた多孔質ケイ素材料で吸着剤を構成した場合の等温吸着線を示している。ここで、高湿空気用ロータ32として等温吸着線34で示される多孔質ケイ素材料を担持したものを用い、低湿空気用ロータ33として等温吸着線30で示されるゼオライトを担持したものを用いてデシカントロータ4を構成するとよい。なお、この多孔質ケイ素材料は、たとえばメソポーラスシリカ等で構成するとよい。
等温吸着線34に示す多孔質ケイ素材料は、空気の相対湿度が30%から40%の範囲における水分の平衡吸着量の変化率である傾斜が、30%未満または40%を超える範囲における傾斜よりも顕著に大きいという性質を有している。なお、この相対湿度30%を第1相対湿度と、この相対湿度40%を第2相対湿度とそれぞれ称することにする。そうすると、多孔質ケイ素材料の細孔径を増加または減少することにより、第1相対湿度及び第2相対湿度を変化させることが可能になる。等温吸着線30に示すゼオライトは、空気の相対湿度が20%以下の範囲における水分の平衡吸着量の変化率である傾斜が、20%を超える範囲における傾斜よりも大きいという性質を有している。なお、この相対湿度20%を第3相対湿度と称することにする。
図10に基づいて、デシカントロータ4の動作を説明する。このデシカントロータ4を、空気調和機100〜空気調和機400に設置すれば、すなわち、デシカントロータ4の高湿空気用ロータ32及び低湿空気用ロータ33を吸着風路6の上流側から見て高湿空気用ロータ32が手前にくるように設置すれば、吸着ファン8で吸気された室外空気は、高湿空気用ロータ吸着領域32a、低湿空気用ロータ吸着領域33aの順序で通過して水分を吸着され、乾燥空気となって室外に排気される(矢印a)。
一方、脱着風路7では、脱着ファン9で吸気された室外空気が、加熱用熱交換器11及び加熱ヒータ10により昇温された後、低湿空気用ロータ脱着領域33b、高湿空気用ロータ脱着領域32bの順序で通過する。このとき、高湿空気用ロータ32及び低湿空気用ロータ33がそれぞれ回転し、高湿空気用ロータ吸着領域32a、低湿空気用ロータ吸着領域33aで吸着した水分は脱着風路7側に移行し、高温空気により脱着されて高温高湿空気となる(矢印b)。なお、ここでは、7℃/87%RHの室外空気を吸着風路6及び脱着風路7で吸気している。
図12は、空気相対湿度の変化を表す概念図である。図12において、空気相対湿度変化35は吸着時における高湿空気用ロータ32及び低湿空気用ロータ33での室外空気の相対湿度を(図12(a))、空気相対湿度変化36は脱着時における高湿空気用ロータ32及び低湿空気用ロータ33での室外空気の相対湿度を(図12(b))それぞれ示している。吸着風路6において、7℃/87%RHの室外空気は、まず高湿空気用ロータ吸着領域32aを通過し、空気中の水分が吸着される。
図11で示したように、高湿空気用ロータ32に担持されている多孔質ケイ素材料の吸着量は、高湿空気に対して多く、相対湿度40〜30%の範囲で急激に低下する。そのために、室外空気は、吸着時の空気相対湿度変化35に示されているように、高湿空気用ロータ吸着領域32a流入初期においては、多くの水分が吸着されてロータの厚み方向に対して相対湿度が低下する。
しかしながら、相対湿度30%以下になると吸着量は、ほとんど変化しなくなる。これに対し、高湿空気用ロータ32の下流に配置された低湿空気用ロータ33に担持されているゼオライトの吸着量は、図11で示したように、相対湿度100〜20%程度までほとんど変わらず、かつ多孔質ケイ素材料より多いので、高湿空気用ロータ吸着領域32aから流出した低湿空気の水分は、低湿空気用ロータ吸着領域33aにおいてある程度吸着される。
一方、脱着風路7においては、7℃/87%RHの室外空気は、加熱用熱交換器11及び加熱ヒータ10により昇温された後、低湿空気用ロータ脱着領域33bに流入する。ここで、室外空気が仮に50℃まで昇温されたとすると、低湿空気用ロータ脱着領域33bへの流入空気条件は50℃/7%RHとなる。図11で示したように、低湿空気用ロータ33に担持されているゼオライトの吸着量は、相対湿度0〜20%の範囲では少なく、相対湿度に対する変化率も大きい。そのために、室外空気は、脱着時の空気相対湿度変化36に示されているように、低湿空気用ロータ脱着領域33b流入初期においては、ロータに吸着されている水分を脱着し、ロータの厚み方向に対して相対湿度が増加するが、相対湿度20%以上になるとほとんど変化しなくなる。
これに対し、低湿空気用ロータ33の下流に配置された高湿空気用ロータ32に担持されている多孔質ケイ素材料の吸着量は、図11で示したように、相対湿度0〜30%までは非常に少なく、40%までは相対湿度に対する変化率も大きい。そのために、低湿空気用ロータ脱着領域33bから流出したある程度湿度の上がった空気でも、相対湿度が40%に到達するまでは、高湿空気用ロータ脱着領域32bにおいて、ロータに吸着された水分を脱着することができる。
以上のように、2種類の吸着特性の異なる吸着剤を担持したデシカントロータ4を直列に配置することにより、1種類の吸着剤を使用するよりも吸着量、脱着量が増加し、その結果として、空気調和機の除加湿性能が向上することになる。さらに、等温吸着線34の多孔質ケイ素材料のように、相対湿度30〜40%の範囲で相対湿度に対する吸着量の変化率が大きい、すなわち、第1相対湿度が30%、第2相対湿度が40%である吸着剤を用いることにより、相対湿度40〜100%まで吸着量が多い状態を維持できるので、より低湿度の空気に対しての吸着量を確保することが可能になる。
また、この吸着量の変化率が大きい相対湿度の範囲は、多孔質ケイ素材料の細孔径を調整することで変更することができる。したがって、細孔径を2.5nm(ナノメートル)とすることにより、第1相対湿度は45%、第2相対湿度は60%となり、図12(b)に示される脱着時では、高湿空気用ロータ32における脱着が相対湿度60%まで継続されることになり、脱着量が増加する。
さらに、等温吸着線30のゼオライトのように、ゼオライトでは脱着時の空気相対湿度が20%以下になるまで加熱ヒータ10や加熱用熱交換器11で昇温しなければならないが、細孔径が2.5nm(ナノメートル)である多孔質ケイ素材料では、空気相対湿度が60%以下であれば脱着が可能となるため、加熱ヒータ10及び加熱用熱交換器11の消費エネルギを大幅に削減することができる。
図12では、低湿空気用ロータ33に担持する吸着剤を一般的なゼオライトとした場合を例に示したが、これに限定するものではない。たとえば、図9で示したように、終端カチオンを吸着エネルギの小さいK(カリウム)カチオンにしたゼオライトを用いてもよい。この場合、低湿空気用ロータ33における一定の加熱量に対する脱着量を増加、あるいは一定の水分脱着量に必要な加熱容量を削減できるので、加湿効率を向上することができる。
図10では、高湿空気用ロータ32と低湿空気用ロータ33とを分離し、両者をある程度離して設置している場合を例に示しているが、接触させて設置してもよく、また一体型のロータとし、表裏に別々の吸着剤を担持させてもよい。接触させて設置する場合には、圧力損失が発生しないように、両者のデシカントローターハニカム基材のセル位置を合わせる必要がある。
以上のように、空気中の水分を吸着し、その水分を高温空気により脱着して加湿に用いるデシカントロータ4として、相対湿度に対する平衡吸着量の変化率が、相対湿度30〜60%の範囲で急激に変化する吸着剤を担持した高湿空気用ロータ32と、相対湿度20%以下で急激に変化する吸着剤を担持した低湿空気用ロータ33とを直列に配置し、吸着空気を高湿用ロータ側から、脱着空気を低湿用ロータ側から供給することにより、それぞれの吸着剤に適した相対湿度範囲で吸着、脱着が行われるようになる。
すなわち、1種類の吸着剤でデシカントロータ4を構成するよりも加湿能力が向上し、また相対湿度30〜60%の範囲で急激に変化する吸着剤を用いることにより、脱着空気の相対湿度を下げるための加熱量を削減できる。そのために、一定の加熱量に対する加湿量の増加、あるいは一定の水分脱着量に必要な加熱容量の削減、すなわち低温脱着が可能となり、加湿効率が向上する。
図7〜図12で説明したデシカントロータ4を空気調和機400に備える場合を例に説明したが、これに限定するものではない。たとえば、このデシカントロータ4を空気調和機100や空気調和機200、空気調和機300に備えれば、これらの加湿ユニット1の構造と併せて、さらに加湿性能が向上することになる。また、このデシカントロータ4の性質を利用すれば、消費エネルギの低減及び装置の小型をより一層充実させることが可能になる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和機の概略構成図である。 本発明の実施の形態2に係る空気調和機の概略構成図である。 空気調和機の加湿ユニットを立体的に示した概略構成図である。 ユニット温湿度条件と冷却用空気温度との関係を示す関係図である。 本発明の実施の形態3に係る空気調和機の概略構成図である。 空気調和機の加湿ユニットを立体的に示した概略構成図である。 デシカントロータの構成を示す詳細図である。 吸着剤の成分に応じた等温吸着線を示す概念図である。 ゼオライトの吸着エネルギ分布の解析結果を示す説明図である。 デシカントロータの構成の一例を示す概略構成図である。 デシカントロータに担持される各種吸着剤の等温吸着線の概念図である。 空気相対湿度の変化を表す概念図である。
符号の説明
1 加湿ユニット、2 室外機、3 室内機、4 デシカントロータ、4a 吸着領域、4b 脱着領域、4c 熱回収(パージ)領域、5 仕切壁、6 吸着風路、7 脱着風路、8 吸着ファン、9 脱着ファン、10 加熱ヒータ、11 加熱用熱交換器、12a 逆止弁、12b 逆止弁、12c 逆止弁、12d 逆止弁、13 室内外接続ダクト、14 圧縮機、15 室外機熱交換器、16 室外機ファン、17 室内機熱交換器、18 室内機ファン、19 膨張弁、20 冷却用熱交換器、21 ドレンタンク、22 送水ポンプ、23 水配管、24 ドレンヒータ、25 透湿膜、26 ヒータケース、27 キャピラリチューブ、28 室外機連通口、29 シリカゲル100%の等温吸着線、30 ゼオライト100%の等温吸着線、31 ゼオライトとシリカゲルの配合比が8:2のときの等温吸着線、32 高湿空気用ロータ、32a 吸着領域、32b脱着領域、33 低湿空気用ロータ、33a 吸着領域、33b 脱着領域、34 多孔質ケイ素材料の等温吸着線、35 吸着時の空気相対湿度変化、36 脱着時の空気相対湿度変化、39 四方弁、40 冷媒配管、41 冷媒配管、50 バイパス配管、51 バイパス配管、52 バイパス配管、53 バイパス配管、100 空気調和機、200 空気調和機、300 空気調和機、400 空気調和機。

Claims (15)

  1. 室内機と室外機とを冷媒配管で接続したヒートポンプサイクルを有する空気調和機であって、
    室外空気を吸気して、該室外空気から水分を吸着させるための第1空気流路と、
    該水分を脱着するための室外空気を吸気する第2空気流路と、
    前記第2空気流路内に吸気された室外空気を昇温させる熱交換器と、
    前記第1空気流路内に吸気された室外空気から水分を吸着し、前記熱交換器で昇温された室外空気で該水分が脱着されるデシカントロータとを内蔵する加湿ユニットを備え、
    前記冷媒配管を分岐させて前記ヒートポンプサイクルを循環している冷媒を前記加湿ユニットの前記熱交換器に導くバイパス配管を設けた
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記第2空気流路の室外空気出口と前記デシカントロータとの間に冷却器を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記冷却器は、
    前記第1空気流路に吸気された室外空気で前記デシカントロータを経由した空気を冷却する
    ことを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記冷却器は、
    前記室外機で凝縮された空気で前記デシカントロータを経由した空気を冷却する
    ことを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  5. 前記冷媒配管を分岐させて前記ヒートポンプサイクルを循環している冷媒を前記冷却器に導くバイパス配管を設け、
    前記冷却器は、
    前記バイパス配管を流れる冷媒で前記デシカントロータを経由した空気を冷却する
    ことを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  6. 前記冷却器で冷却された空気からの凝縮水を貯える凝縮容器を備え、
    前記凝縮容器内に加熱手段を設けた
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の空気調和機。
  7. 前記凝縮容器と、前記室内機とを接続する配管を備え、
    前記配管の前記室内機側出口に、透湿膜を設けた
    ことを特徴とする請求項6に記載の空気調和機。
  8. 前記第1空気流路内に室外空気を排気するための送風手段を備え、
    前記送風手段を、前記室外機に内蔵されている送風機と兼用する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の空気調和機。
  9. 前記デシカントロータに担持される吸着剤は、
    ゼオライトとシリカゲルとを混合したものであって、ゼオライトの配合比を多くしたものとする
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の空気調和機。
  10. 前記ゼオライトは、
    終端カチオン種をカリウムが50%以上の比率とした
    ことを特徴とする請求項9に記載の空気調和機。
  11. 前記デシカントロータは、
    第1の吸着剤が担持された第1デシカントロータと、第1の吸着剤とは異なる種類の第2の吸着剤が担持された第2デシカントロータとが直列に配置されて構成される
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の空気調和機。
  12. 前記第1の吸着剤は、
    低湿度である第1相対湿度と該第1相対湿度よりも高湿度である第2相対湿度との範囲における相対湿度に対する水分の平衡吸着量の変化率が、該相対湿度の範囲外における相対湿度に対する前記平衡吸着量の前記変化率よりも大きく、かつ、前記第1相対湿度及び前記第2相対湿度が30%から60%までの範囲であるものである
    ことを特徴とする請求項11に記載の空気調和機。
  13. 前記第2の吸着剤は、
    前記第1相対湿度よりも低湿度である第3相対湿度以下の範囲における相対湿度に対する水分の平衡吸着量の変化率が、前記第3相対湿度以上の範囲における相対湿度に対する前記平衡吸着量の前記変化率よりも大きいものである
    ことを特徴とする請求項11記載の空気調和機。
  14. 前記第1の吸着剤の材料を、1.5〜2.5ナノメートルの穴径の細孔が多数設けられたケイ素材料で構成した
    ことを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の空気調和機。
  15. 前記第2の吸着剤の材料を、ゼオライトとシリカゲルとを混合したものであって、ゼオライトの配合比を多くして合成したものとし、前記ゼオライトの終端カチオン種を、カリウムが50%以上の比率とした
    ことを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記載の空気調和機。
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