JP2009208001A - 除湿機、除湿機の制御方法、及び空調システム - Google Patents

除湿機、除湿機の制御方法、及び空調システム Download PDF

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Abstract

【課題】省エネルギー化を図る。
【解決手段】吸着剤や吸収液を用いて空気の除湿を行う除湿機において、前記除湿機内に導入された外気の除湿を行う除湿手段と、前記除湿手段の前段に配置され、前記除湿機内に導入された外気を冷却する冷却手段と、所定の温度に冷却した冷媒を前記冷却手段に供給する冷媒供給手段と、前記除湿機内に導入される外気の温度及び湿度に基づいて、前記除湿機のエネルギー消費量が最小となるように、前記冷媒供給手段によって冷却される冷媒の温度を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする除湿機を提供することにより、前記課題を解決する。
【選択図】 図1

Description

本発明は除湿機、除湿機の制御方法、及び空調システムに係り、特に吸着剤又は吸収液を用いて空気の除湿を行う除湿機、除湿機の制御方法、及び空調システムに関する。
図4は、従来の除湿機の一般的な構成を示した構成図である。
図4に示す除湿機40は、2つの除湿ロータ112、114を用いて除湿を行う2段式の除湿機であり、各除湿ロータ112、114の吸着剤によって除湿される処理空気の経路(給気路)116と、各除湿ロータ112、114の除湿剤を再生する再生空気の経路(排気路)118と、を備えている。排気路118は1段目の排気路(第1排気路)120と2段目の排気路(第2排気路)122に分離されており、これらは互いに独立した構成となっている。1段目の除湿ロータ(第1除湿ロータ)112は、給気路116と第1排気路120とを跨ぐように回転する。同様に、2段目の除湿ロータ(第2除湿ロータ)114は、給気路116と第2排気路122とを跨ぐように回転する。これにより、給気路116の各除湿ロータ112、114で外気の除湿処理が行われると共に、各排気路120、122で各除湿ロータ112、114の再生処理が行われる。
給気路ファン(処理ファン)124により給気路入口116aから給気路116内に取りこまれた外気(処理空気)は、第1冷却器126で冷却された後、第1除湿ロータ112で除湿され、第1顕熱交換器128で再生空気(第1排気路120側の空気)と顕熱交換される。更に、2段目でも1段目と同様な除湿処理が行われ、第1顕熱交換器128で顕熱交換された処理空気は、第2冷却器130で冷却された後、第2除湿ロータ114で除湿され、第2顕熱交換器132で再生空気(第2排気路122側の空気)と顕熱交換される。そして、第3冷却器134で給気条件の温度まで冷却された後、給気路出口116bから給気として室内等に供給される。
一方、排気路ファン(再生ファン)136により排気路入口120aから第1排気路120内に取り込まれた外気(再生空気)は、第1顕熱交換器128の顕熱交換により加熱され、温水ポンプ138の駆動に応じて温水が供給・循環されるヒータ(再生ヒータ)140で更に加熱されて第1除湿ロータ112を通過する。通過する際、第1除湿ロータ112の吸着剤は、加熱された再生空気によって、給気路116側の除湿処理によって吸着剤に吸着した水分が除去されて再生すると同時に、発生する気化熱により再生空気が冷却され、排気路出口120bから排気される。2段目についても1段目と同様な再生処理が行われる。即ち、排気路ファン(再生ファン)142により排気路入口122aから第2排気路122内に取り込まれた外気(再生空気)は、第2顕熱交換器132の顕熱交換により加熱され、温水ポンプ144の駆動に応じて温水が供給・循環されるヒータ(再生ヒータ)146で更に加熱されて、第2除湿ロータ114を通過する。通過する際、第2除湿ロータ114の吸着剤は、加熱された再生空気によって、給気路116側の除湿処理によって吸着剤に吸着した水分が除去されて再生すると同時に、発生する気化熱により再生空気が冷却され、排気路出口122bから排気される。
この除湿機40には、冷凍機150及び冷水ポンプ152が設けられており、冷水ポンプ152の駆動に応じて、冷凍機150で製造された冷水が各冷却器126、130、134を循環するように構成されている。各冷却器126、130、134を循環する冷水の流量(循環量)は、各制御弁154、156、158をそれぞれ制御することによって調整することができる。
給気路116内には、各冷却器126、130、134の出口温度(冷却器出口温度)をそれぞれ計測する温度計測器162、164、166が設けられている。各温度計測器162、164、166によって計測された冷却器出口温度は、演算器160に通知される。
演算器160は、各温度計測器162、164、166から通知された冷却器出口温度に応じて、各制御弁154、156、158を制御して、各冷却器126、130、134に対する冷水の循環量を調整する。これにより、各除湿ロータ112、114の入口温度(除湿ロータ入口温度)や給気路出口116bの温度(給気温度)を所望の値にすることができる。
しかしながら、上述した従来の除湿機40では、各冷却器126、130、134を循環する冷水の温度は常時一定であり、一般に外気の最大負荷条件時に除湿可能な温度に設定されている。このため、除湿機40全体のエネルギー消費量が多くなるという問題がある。
一方、特許文献1には、除湿ロータを使用した除湿装置と制御方法により、除湿能力調整を自由に行うことで過除湿を防止して省エネルギー化が図られた乾式除湿機が記載されている。
また、特許文献2には、排熱や太陽熱を熱源として60〜70℃程度の再生温度で再生可能な除湿剤で乾球温度27℃、絶対湿度11g/kg(DA)程度の条件を対象に省エネルギー化が図られた除湿装置が記載されている。
特許第3266326号公報 特開2000−61251号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示される技術では、省エネに有望な低温排熱による除湿剤の再生や、室内条件が絶対湿度8g/kg(DA)以下となる低湿度を得るために、除湿ロータ前段の冷却、除湿部の多段化や循環が必要となる。このため、冷却動力が増加し、除湿ロータや顕熱交換器は圧力損失が大きいことから、ファン動力が増加するという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、省エネルギー化を図ることができる除湿機、除湿機の制御方法、及び空調システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る除湿機は、吸着剤や吸収液を用いて空気の除湿を行う除湿機において、前記除湿機内に導入された外気の除湿を行う除湿手段と、前記除湿手段の前段に配置され、前記除湿機内に導入された外気を冷却する冷却手段と、所定の温度に冷却した冷媒を前記冷却手段に供給する冷媒供給手段と、前記除湿機内に導入される外気の温度及び湿度に基づいて、前記除湿機のエネルギー消費量が最小となるように、前記冷媒供給手段によって冷却される冷媒の温度を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、外気条件(温度及び湿度)に基づいて、除湿機のエネルギー消費量が最小となるように、冷媒供給手段によって冷却される冷媒の温度が制御されるため、例えば、外気負荷が小さい(比エンタルピーが小さい)時には冷凍機で製造する冷水温度を高めに設定することができ、冷凍機の動力を削減できる。従って、省エネルギー化を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の除湿機の一態様に係り、前記除湿手段は2段以上に多段化され、前記冷却手段が複数設けられると共に、前記冷媒供給手段が複数設けられ、前記制御手段は、前記冷媒供給手段によって冷却される冷媒の温度を冷媒供給手段毎に独立して制御することを特徴とする。
本発明は、除湿手段が2段以上に多段化された除湿機に好適であり、冷媒供給手段毎に独立して制御することができ、省エネルギー化を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の除湿機の一態様に係り、前記除湿手段は、除湿ロータであり、前記除湿ロータを給気路と排気路との間を跨ぐように回転させて、前記給気路で外気の除湿を行うと共に、前記排気路で前記除湿ロータの除湿剤を再生させる除湿機であって、各段の間で前記排気路と前記給気路の間を開閉可能な開閉手段を備え、前記制御手段は、前記給気路に導入される外気の温度及び湿度に基づいて、前記除湿機のエネルギー消費量が最小となるように、前記開閉手段を制御することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、排気路に取り込まれた外気を給気路に導入することができ、除湿に必要のない除湿ロータをバイパスするができ、省エネルギー化を図ることができる。
また、請求項4に記載の発明に係る除湿機の制御方法は、吸着剤や吸収液を用いて空気の除湿を行う除湿機の制御方法において、前記除湿機内に導入される外気の温度及び湿度に基づいて、前記除湿機のエネルギー消費量が最小となるように、冷媒供給手段によって冷却される冷媒の温度を制御する工程と、前記冷媒供給手段によって冷却された冷媒を冷却手段に供給する工程と、前記除湿機内に導入された外気を前記冷却手段によって冷却する工程と、前記冷却手段によって冷却された外気の除湿を行う工程と、を含むことを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、外気条件(温度及び湿度)に基づいて、除湿機のエネルギー消費量が最小となるように、冷媒供給手段によって冷却される冷媒の温度が制御されるため、例えば、外気負荷が小さい(比エンタルピーが小さい)時には冷凍機で製造する冷水温度を高めに設定することができ、冷凍機の動力を削減できる。従って、省エネルギー化を図ることができる。
また、請求項5に記載の発明に係る空調システムは、請求項1〜3のいずれか1項に記載の除湿機と、室内を温調する内調機と、を備えた空調システムにおいて、前記制御手段は、前記除湿機内に導入される外気の温度及び湿度に基づいて、前記室内の温湿度条件を満たし、且つ、前記空調システム全体のエネルギー消費量が最小となるように、前記冷媒供給手段によって冷却される冷媒の温度を制御することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、空調システム全体の省エネルギー化を図ることができる。
本発明によれば、外気条件(温度及び湿度)に基づいて、除湿機のエネルギー消費量が最小となるように、冷媒供給手段によって冷却される冷媒の温度が制御されるため、例えば、外気負荷が小さい(比エンタルピーが小さい)時には冷凍機で製造する冷水温度を高めに設定することができ、冷凍機の動力を削減できる。従って、省エネルギー化を図ることができる。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る除湿機を示した構成図である。図1中、図4と共通又は類似する部材には同一の符号を付している。
図1に示す除湿機10の主な構成は、図4に示した従来の除湿機40と同様であるが、各冷却器126、130、134に対する冷水の供給系統を3系統にして(即ち、3台の冷凍機170、172、174を設けて)、各冷水ポンプ176、178、180の駆動に応じて、各冷却器126、130、134に互いに異なる温度の冷水を循環させることが可能となっている。
各冷凍機170、172、174で製造される冷水の温度は、演算器160によって制御される。また、図4に示した従来の除湿機40と同様に、各冷却器126、130、134を循環する冷水の流量(循環量)を、各制御弁154、156、158をそれぞれ制御することによって調整することができる。
給気路入口116a付近には、温度計測器182及び湿度計測器184が設けられている。温度計測器182及び湿度計測器184は、給気路入口116aから給気路116内に取り込まれる直前の外気の温度及び湿度をそれぞれ計測し、その結果を演算器160に通知する。
1段目と2段目の間には、給気路116と第1排気路120との間を開閉可能な閉止板186が設けられている。閉止板切替器188は、演算器160によって制御可能に構成されており、演算器160で算出された除湿ロータの運転段数の設定値(除湿ロータ運転段数設定値)に応じて、閉止板186の開閉状態の切り替えを行う。
除湿ロータ運転段数設定値が2段運転の場合(2台の除湿ロータ112、114で除湿を行う場合)には、給気路116と第1排気路120との間を閉じた状態(図1の破線で示す状態)にして、図4に示す従来の除湿機40と同様に、給気路入口116aから給気路116内に取り込まれた外気(処理空気)を、各除湿ロータ112、114で除湿処理を順次行い、給気路出口116bから給気として室内等に供給する。また、各排気路入口120a、122aから各排気路120、122内に取り込まれた外気(再生空気)によって各除湿ロータ112、114の再生処理を行い、各排気路出口120b、122bから排気を行う。
一方、除湿ロータ運転段数設定値が1段運転の場合(1台の除湿ロータ114で除湿を行う場合)には、給気路116と第1排気路120との間を開いた状態(図1の実線で示す状態)にして、給気路116の1段目と2段目の間に配置された給気路ファン124によって、排気路入口120aから第1排気路120内に取り込まれた外気を、給気路ファン124の手前から給気路116に導入し、第2除湿ロータ114で除湿処理を行い、給気路出口116bから給気として室内等に供給する。また、排気路入口122aから第2排気路122内に取り込まれた外気(再生空気)によって、2段目の除湿ロータ(第2除湿ロータ)114の再生処理を行い、排気路出口122bから排気を行う。
なお、1段運転の場合には、1段目の各機器(第1除湿ロータ112や第1顕熱交換器128等)は動作しないため、その圧力損失は大きく、給気路入口116aから給気路116内に取り込まれる外気の量や、排気路入口120aから第1排気路120内に取り込まれた外気が排気路出口120bから排出される量をほとんど無視することができる。
演算器160は、エネルギー消費量を算出するシミュレータを有しており、各計測器182、184で連続的に計測された外気条件(温度及び湿度)や風量に基づいて、冷熱源機器(冷凍機170、172、174、冷水ポンプ176、178、180)や空気調和器(ファン124、136、142)やその他機器(温水ポンプ138、144など)のエネルギー消費量を評価関数として、除湿機10全体のエネルギー消費量が最小となるように最適化演算を行い、各冷凍機170、172、174の冷水温度の設定値(冷水温度設定値)、各冷却器126、130、134の出口温度の設定値(冷却器出口温度設定値)、及び除湿ロータの運転段数の設定値(除湿ロータ運転段数設定値)を算出する。風量については、定風量であれば設定値となり、変風量であれば風量計(不図示)で風量を測定(又は計算)すればよい。また、除湿ロータの運転段数から圧力損失を演算し、ファン動力と圧力損失から風量を演算する方法もある。
更に、演算器160は、このようにして算出した設定値に従って各機器の制御を行う。即ち、演算器160は、最適化演算により算出された冷水温度設定値及び冷却器出口温度設定値に応じて、各冷凍機170、172、174や各制御弁154、156、158を制御して、各冷却器126、130、134を循環する冷水の温度や流量(循環量)を調整する。また、同様にして算出された除湿ロータ運転段数設定値に応じて、閉止板切替器188を制御して、閉止板186の開閉状態を切り替え、排気路入口120aから第1排気路120に取り込まれた外気の経路を変更する。
本実施形態の除湿機10によれば、外気条件(温度及び湿度)に応じて、除湿機10全体(冷熱源含む)のエネルギー消費量が最小となるように、各冷却器126、130、134を循環する冷水の温度や除湿ロータの運転段数が最適化されるため、例えば、外気負荷が小さい(比エンタルピーが小さい)時には、各冷却器126、130、134を循環する冷水の温度を高めに設定することが可能となり、不要な動力を削減できる。従って、省エネルギー化を図ることができる。
また、複数の冷凍機170、172、174を設けたことにより、各冷却器126、130、134を循環する冷水の温度を冷凍機毎(即ち、冷却器毎)に独立して制御できるため、後述する他の実施形態(第2及び第3の実施形態)に比べて省エネルギー化を図ることができる。
また、1段目と2段目の間に、第1排気路120と給気路116との間を開閉可能な閉止板186(開閉手段)を設けたことにより、排気路入口120aから第1排気路120内に取り込まれた外気を給気路116に導入することができる。これにより、除湿に必要のない第1除湿ロータ112をバイパスすることができ、省エネルギー化を図ることができる。また、外気導入用のダクトを新たに設ける必要がなくなり、装置構成を簡易にすることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。以下、第1の実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
図2は、第2の実施形態に係る除湿機を含む空調システムを示した構成図である。図2中、図1と共通又は類似する部材には同一の符号を付している。
図2に示す空調システム200には、本発明が適用される除湿機20が設けられている。この除湿機20の主な構成は、図1に示した除湿機10と同様であるが、各冷却器126、130、134に対する冷水の供給系統を2系統にして(即ち、2台の冷凍機170、174を設けて)、冷水ポンプ176の駆動に応じて、2つの冷却器126、130に同温度の冷水が循環する構成となっている。
また、図2に示す空調システム200には、室内を温調するための内調機202が設けられている。内調機202は、冷却器204及び処理ファン206を筺体208内に備えており、処理ファン206によって筺体入口(給気路入口)208aから筺体208内に導入された処理空気は、冷却器204によって所定の温度に冷却され、筺体出口(給気路出口)208bから給気として室内等に供給される。
この内調機202には、冷凍機210及び冷水ポンプ212が設けられており、冷水ポンプ212の駆動に応じて、冷凍機210で製造された冷水が冷却器204を循環するように構成されている。冷却器204を循環する冷水の流量(循環量)は、制御弁214を制御することによって調整される。また、流量計215は、室内の温度(後述する温度計測器224によって計測される室内空気の温度)が設定値になるように制御される。
冷凍機210と冷却器204との間の供給路216及び循環路218には、それぞれ温度計測器220、222が設けられている。各温度計測器220、222は、それぞれ供給路216及び循環路218内の冷水の温度を計測し、その結果を演算器160に通知する。
筺体208が配置される室内には、温度計測器224及び湿度計測器226が設けられている。各計測器224、226は、室内空気の温度及び湿度をそれぞれ計測し、その結果を演算器160に通知する。
演算器160は、内調機202の冷熱源機器(冷凍機210、冷水ポンプ212)や空気調和器(処理ファン206)のエネルギー消費量も評価関数としてシミュレータに加えて、室内の温湿度条件(温度及び湿度の条件)を満たし、且つ、空調システム200全体のエネルギー消費量が最小となるように最適化演算を行い、各冷凍機170、174、210の冷水温度の設定値(冷水温度設定値)、各冷却器126、130、134、204の出口温度の設定値(冷却器出口温度設定値)、及び除湿ロータの運転段数の設定値(除湿ロータ運転段数設定値)を算出し、これら設定値に従って各機器の制御を行う。
本実施形態によれば、第1の実施形態と比較して、各冷却器126、130、134を循環する冷水の温度を冷却器毎に独立して制御することはできないが、各冷却器126、130、134に冷水を循環させるための設備(冷凍機、配管など)を削減でき、制御もシンプル化することができる。このため、低コスト化したシステムを実現することができる。
また、除湿機20だけでなく内調機202も含めて、空調システム200全体の消費エネルギーが最小となるように制御が行われるため、システム全体の省エネルギー化を図ることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。以下、第1及び第2の実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
図3は、第3の実施形態に係る除湿機を示した構成図である。図3中、図1又は図2と共通又は類似する部材には同一の符号を付している。
図3に示す除湿機30の主な構成は、図1に示す除湿機10と同様であるが、各冷却器126、130、134に対する冷水の供給系統を1系統にして(即ち、1台の冷凍機170を設けて)、冷水ポンプ176の駆動に応じて、各冷却器126、130、134に同温度の冷水が循環する構成となっている。また、給気路出口116b付近には、湿度計測器230が設けられている。
本実施形態では、温度計測器166及び湿度計測器230による各計測結果から給気の絶対湿度を算出して、冷凍機170の冷水温度を変化させる。冷凍機170の冷水温度は、給気の絶対湿度が給気条件よりも高い場合には温度を一定間隔で下げ、低い場合には一定間隔で上昇させる制御を行う。除湿剤は温度が低いほど除湿能力が向上するため、除湿性能に余裕がある外気条件のときは、冷水温度を高温化させて、各冷却器126、130、134を循環する冷水を製造ためのエネルギーを冷水温度が低い場合に比べて省エネルギー化することができる。また、給気の絶対湿度に応じて各制御弁154、156、158を制御することにより、各冷却器126、130、134の出口温度を変化させることができる。更に、このような制御を行うことにより、シミュレーションを用いずに冷水温度の変更を行うことができる。
(変形例)
次に、本発明の変形例1〜6を以下に示す。
[変形例1]
ファンの回転数や変風量装置で給気風量が変化する場合、風量を考慮に入れて最適化演算を行い、冷水温度設定値や除湿ロータ運転段数設定値を算出してもよい。この場合、必要な外気風量が変化する変風量制御の空調機(除湿機)にも対応可能となる。
[変形例2]
1段目の除湿ロータ(第1除湿ロータ)112前段に配置される冷却器126を省略してもよい。この場合、圧力損失が減少し、機器構成も簡単になる。
[変形例3]
冷凍機は、水冷式でもよい。この場合、冷却塔や冷却水ポンプ等のエネルギー消費量を評価関数として加えて最適化演算を行い、冷水温度設定値、冷却器出口温度設定値、除湿ロータ運転段数設定値、熱源系の冷却水流量設定値、及び冷却水温度設定値を算出する。
[変形例4]
2段目の顕熱交換器の後段(図1において、顕熱交換器132と冷却器134の間)に気化冷却器を設置してもよい。外気が低湿度の場合には、気化冷却により後段の冷却器134の冷却エネルギーを削減できる。
[変形例5]
冷水温度設定値や除湿ロータ運転段数設定値は、予め外気条件毎にシミュレーションした結果をテーブル化しておき、演算器に組み込んでもよい。演算器が必要とする処理能力を削減できる。
[変形例6]
冷却器の冷水流量制御をバルブではなく、ポンプ回転数で流量制御するようにしてもよい。これにより、冷水の搬送動力を削減できる。
なお、上述した各実施形態では、吸着剤を用いて除湿を行う方式を示したが、本発明は、吸収液を用いて除湿を行う方式に適用することができる。
以上、本発明の除湿機、除湿機の制御方法、及び空調システムについて詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明の第1の実施形態に係る除湿機を示した概略図 本発明の第2の実施形態に係る除湿機を含む空調システムを示した概略図 本発明の第3の実施形態に係る除湿機を示した概略図 従来技術に係る除湿機を示した概略図
符号の説明
10、20、30、40…除湿機、112、114…除湿ロータ、116…給気路、118…排気路、120…第1排気路、122…第2排気路、124…給気ファン、126…冷却器、128…顕熱交換器、130…冷却器、132…顕熱交換器、134…冷却器、136…排気ファン、138…温水ポンプ、140…ヒータ、142…排気ファン、144…温水ポンプ、146…ヒータ、150…冷凍機、152…冷水ポンプ、154、156、158…制御弁、160…演算器、162、164、166…温度計測器、170、172、174…冷凍機、176、178、180…冷水ポンプ、182…温度計測器、184…湿度計測器、200…空調システム、202…内調機、204…冷却器、206…処理ファン、208…脅体、210…冷凍機、212…冷水ポンプ、214…制御弁、215…流量計、220、222…温度計測器、224…温度計測器、226…湿度計測器、230…湿度計測器

Claims (5)

  1. 吸着剤や吸収液を用いて空気の除湿を行う除湿機において、
    前記除湿機内に導入された外気の除湿を行う除湿手段と、
    前記除湿手段の前段に配置され、前記除湿機内に導入された外気を冷却する冷却手段と、
    所定の温度に冷却した冷媒を前記冷却手段に供給する冷媒供給手段と、
    前記除湿機内に導入される外気の温度及び湿度に基づいて、前記除湿機のエネルギー消費量が最小となるように、前記冷媒供給手段によって冷却される冷媒の温度を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする除湿機。
  2. 前記除湿手段は2段以上に多段化され、
    前記冷却手段が複数設けられると共に、前記冷媒供給手段が複数設けられ、
    前記制御手段は、前記冷媒供給手段によって冷却される冷媒の温度を冷媒供給手段毎に独立して制御することを特徴とする請求項1に記載の除湿機。
  3. 前記除湿手段は、除湿ロータであり、
    前記除湿ロータを給気路と排気路との間を跨ぐように回転させて、前記給気路で外気の除湿を行うと共に、前記排気路で前記除湿ロータの除湿剤を再生させる除湿機であって、
    各段の間で前記排気路と前記給気路の間を開閉可能な開閉手段を備え、
    前記制御手段は、前記給気路に導入される外気の温度及び湿度に基づいて、前記除湿機のエネルギー消費量が最小となるように、前記開閉手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の除湿機。
  4. 吸着剤や吸収液を用いて空気の除湿を行う除湿機の制御方法において、
    前記除湿機内に導入される外気の温度及び湿度に基づいて、前記除湿機のエネルギー消費量が最小となるように、冷媒供給手段によって冷却される冷媒の温度を制御する工程と、
    前記冷媒供給手段によって冷却された冷媒を冷却手段に供給する工程と、
    前記除湿機内に導入された外気を前記冷却手段によって冷却する工程と、
    前記冷却手段によって冷却された外気の除湿を行う工程と、
    を含むことを特徴とする除湿機の制御方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の除湿機と、室内を温調する内調機と、を備えた空調システムにおいて、
    前記制御手段は、前記除湿機内に導入される外気の温度及び湿度に基づいて、前記室内の温湿度条件を満たし、且つ、前記空調システム全体のエネルギー消費量が最小となるように、前記冷媒供給手段によって冷却される冷媒の温度を制御することを特徴とする空調システム。
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