JP4135025B2 - 調湿ユニット - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態にかかる調湿ユニットが採用された空気調和装置1の外観図である。
以下、室内ユニット3及び室外ユニット2の概略構成について、図1及び図2を用いて説明する。ここで、図2は、空気調和装置1の概略構成図である。
まず、室内ユニット3の概略構成について説明する。室内ユニット3は、主として、冷媒回路10の一部を構成する室内側冷媒回路10aを備えている。この室内側冷媒回路10aは、主として、室内熱交換器31を備えている。
次に、室外ユニット2の概略構成について説明する。室外ユニット2は、主として、冷媒回路10の一部を構成する室外側冷媒回路10bを備えている。この室外側冷媒回路10bは、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、膨張弁24と、閉鎖弁25、26とを備えている。
次に、空気調和装置1の冷房運転及び暖房運転について、図1及び図2を用いて説明する。
まず、冷房運転について説明する。
次に、通常運転モードにおける暖房について、図1及び図2を用いて説明する。
次に、本実施形態の調湿ユニット6の構成について、図1〜図11を用いて説明する。ここで、図3は、調湿ユニット6の外観斜視図である。図4は、調湿ユニット6の分解斜視図である。図5は、調湿ユニット6の正面図である。図6は、図5のI−I断面図である。図7は、図6のII−II断面図である。図8は、図6のIII−III断面図である。図9は、図6のIV−IV断面図である。図10は、図6のV−V断面図である。図11は、図7のVI−VI−O−I断面図である。尚、以下の調湿ユニット6の説明においては、調湿ユニット6が壁Wの室外側の面に近接する面を「背面」とし、この背面に対して壁Wから遠い側の面「正面」とし、この正面から見て左側の面を「左側面」、右側の面を「右側面」、下側の面を「下面」、上側の面を「上面」とする。
ケーシング本体62は、本実施形態において、正面側が開口した略長方形状の箱体であり、主として、背面部71と、左側面部72と、右側面部73と、下面部74と、上面部75とを有している。
調湿ロータ61は、略環状のハニカム構造のセラミックロータであり、空気が容易に通過できる構造となっている。具体的には、調湿ロータ61は、その正面視において略環状であり、垂直面で切った断面において細かいハニカム状になっている。調湿ロータ61の主たる部分は、ゼオライト、シリカゲル、あるいはアルミナといった吸着剤を焼成したものである。このゼオライト等の吸着剤は、接触する空気中の水分を吸着し、加熱されることで吸着した水分を脱着する性質を有している。そして、調湿ロータ61の内周縁は、第1筒状支持部71eの外周側に嵌っており、中心Oまわりに回転可能な状態になっている。また、調湿ロータ61の内周縁には、環状の第2ドリブンギア61aが設けられている。また、調湿ロータ61の外周縁は、外側筒状部71bの内周面に近接している。そして、ケーシング本体62内の空間は、調湿ロータ61、外側筒状部71b及び環状仕切部76によって、第1〜第3空間S1〜S3と、他の空間とに区切られている。
ヒータ64は、調湿ロータ61を挟んで第2空間S2に対向するように設けられており、調湿ロータ61の第2空間S2に対向する部分に流入する空気を加熱することができるようになっている。尚、本実施形態において、ヒータ64は、電気ヒータである。
送風ファン65は、ケーシング本体62内において、調湿ロータ61の正面側に配置されており、主として、羽根車86と、ファンケーシング87とを有している。
以下、調湿ユニット6の動作について説明する。
本実施形態の調湿ユニット6には、以下のような特徴がある。
上述の実施形態にかかる調湿ユニット6では、ファンモータ92の回転と調湿ロータ61との回転との回転比を所定の1つの回転比に減速する減速機構66が設けられているが、ファンモータの回転と調湿ロータとの回転との回転比を多段階に変化させるために、さらに多くのギアを組み合わせたものにしてもよい。
上述の実施形態及び変形例1にかかる調湿ユニット6では、図6に示されるように、ファンモータ92が吸湿流路の第5空間S5に配置されているが、例えば、図12及び図13に示されるように、ファンケーシング左上部90にファンモータ92の周囲を囲み、かつ、ファンケーシング左上部90によって形成される第4空間S4に連通するモータ囲み部90dを設けるようにして、ファンモータ92が吸湿流路ではなく加湿流路に配置され、かつ、加湿流路内のヒータ64の上流側に配置されるようにしてもよい。
上述の実施形態及び変形例1、2にかかる調湿ユニット6では、ヒータ64として電気ヒータを使用しているが、本実施形態のように、蒸気圧縮式の冷媒回路10を備えた空気調和装置1の一部として設置するような場合には、ヒータ64として、蒸気圧縮式の冷媒回路10内を循環する冷媒が流れる熱交換器を使用するようにしてもよい。この場合には、室外空気を加熱する能力を確保するために、冷媒回路10内を循環する冷媒のうちで冷凍サイクルの高圧側の冷媒を使用することが望ましい。具体的には、暖房運転を行う際において圧縮機21の吐出側から膨張弁24までの間には、高圧の冷媒が流れることになるため、例えば、図14に示されるように、室外ユニット2と室内ユニット3とを接続する冷媒連絡管4から調湿ユニット6に高圧の冷媒を導入し、この高圧の冷媒を熱源とする熱交換器をヒータ64とすることができる。
上述の実施形態及び変形例1〜3にかかる調湿ユニット6は、加湿空気を室内に供給する加湿運転が可能になっているが、図17〜図21に示されるように、加湿運転だけではなく除湿運転も切り換えて行うことができるようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態及びその変形例について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態及びその変形例に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
上述の実施形態及びその変形例では、1台の室外ユニット2に1台の室内ユニット3が接続された構成を有する空気調和装置に本発明にかかる調湿ユニットを適用した例を説明したが、これに限定されず、1台の室外ユニットに複数台の室内ユニットが接続された構成において、各室内ユニットに対して本発明にかかる調湿ユニットを適用してもよい。
上述の実施形態及びその変形例では、室内ユニットとともに調湿ユニットを設置した例を説明したが、室内ユニットとは無関係に、単独で調湿ユニットを設置してもよい。この場合には、例えば、壁を貫通した給気管の先端に吹出グリル等を設ける等により、室内に調湿空気を供給することができる。
9 給気管(調湿空気出口管)
10 冷媒回路
61 調湿ロータ
61a 第2ドリブンギア
64 ヒータ(加熱機構)
65 送風ファン
66 減速機構
86 羽根車
87 ファンケーシング
88c ファン吸入口
88d 加湿側ファン吹出口
89a 吸湿側ファン吹出口
92 ファンモータ
Claims (8)
- 空気中の水分を吸脱着することが可能な調湿ロータ(61)と、
前記調湿ロータを経由する吸湿流路と前記吸湿流路とは別に前記調湿ロータを経由する加湿流路とを有する空気流路が内部に形成されたケーシングと、
前記加湿流路の前記調湿ロータの上流側に設けられ、前記加湿流路を流れる空気を加熱する加熱機構(64)と、
前記ケーシング内に配置され、ファンモータ(92)によって回転駆動されて前記空気流路内に空気を流す送風ファン(65)とを備え、
前記ファンモータは、前記送風ファンと前記調湿ロータとによって挟まれるように配置されており、その回転軸は、前記送風ファン側及び前記調湿ロータ側の両方に向かって延びるとともに、前記ファンモータの回転を減速する減速機構(66)を介して前記調湿ロータに連結されており、前記調湿ロータをさらに回転駆動しており、
前記調湿ロータの回転中心は、前記ファンモータの回転軸と略同心であり、
前記減速機構は、前記ファンモータの回転を減速するための複数のギアを有しており、
前記調湿ロータは、略環状の部材であり、その内周縁には、前記複数のギアの一つを構成する環状のドリブンギア(61a)が設けられている、
調湿ユニット(6)。 - 前記減速機構(66)は、前記ファンモータ(92)の回転を多段階に減速することが可能である、請求項1に記載の調湿ユニット(6)。
- 前記ファンモータ(92)は、前記加湿流路内の前記加熱機構(64)の上流側に配置されている、請求項1又は2に記載の調湿ユニット(6)。
- 前記加熱機構(64)は、蒸気圧縮式の冷媒回路(10)内を循環する冷媒が流れる熱交換器を含んでいる、請求項1〜3のいずれかに記載の調湿ユニット(6)。
- 前記加湿流路を通過した空気を室内に供給するとともに前記吸湿流路を通過した空気を室外に排出する加湿運転切換状態と、前記吸湿流路を通過した空気を室内に供給するとともに前記加湿流路を通過した空気を室外に排出する除湿運転切換状態とを切り換え可能な除加湿切換機構をさらに有している、請求項1〜4のいずれかに記載の調湿ユニット(6)。
- 前記ケーシングには、前記調湿ロータ(61)を通過した調湿空気を室内に供給する調湿空気出口管(9)が設けられており、
前記調湿空気出口管は、前記ケーシングに向かって下り勾配になるように、水平方向に対して1度以上傾斜している、請求項1〜5のいずれかに記載の調湿ユニット(6)。 - 前記ケーシングには、ドレン抜き孔が形成されている、請求項6に記載の調湿ユニット(6)。
- 前記送風ファン(65)は、前記ファンモータ(92)によって回転駆動される羽根車(86)と、前記羽根車が収容されるファンケーシング(87)とを有しており、
前記ファンケーシングは、前記羽根車の回転軸方向一方に面するファン吸入口(88c)と、前記加湿流路に連通する加湿側ファン吹出口(88d)と、前記吸湿流路に連通する吸湿側ファン吹出口(89a)とを有している、
請求項1〜7のいずれかに記載の調湿ユニット(6)。
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