JP4706303B2 - 調湿装置 - Google Patents

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Description

本発明は、2つの通路に跨って回転自在な吸着ロータを備えた調湿装置に関し、特に、吸着ロータを駆動ギヤで回転駆動させる調湿装置に係るものである。
従来より、吸着ロータによって空気の除湿や加湿を行う調湿装置が知られている。
例えば特許文献1に開示の調湿装置は、ケーシング内に吸着ロータ、駆動ギヤ、及び回転軸等が収納されている。上記吸着ロータは、複数の通気孔が形成される円板状の基材にシリカゲル、ゼオライト等の吸着材が担持されて構成されている。この吸着ロータは、その軸心部が回転軸に支持されている一方、その外周に複数の歯が形成されている。そして、吸着ロータのこれらの歯には、上記駆動ギヤの歯が噛合している。また、ケーシング内には、仕切板が形成されており、ケーシング内の空間が2つの空気通路に区画されている。上記吸着ロータは、その側面が上記仕切板の端面に沿うようにして両通路に跨って配置される。
この調湿装置の加湿運転時には、ファンなどが運転され、ケーシング内の空気通路に空気が導入される。また、駆動ギヤによって吸着ロータが回転駆動される。室内から吸い込まれて第1の通路を流れる空気は、吸着ロータの吸着ゾーンを通過する。その結果、空気中の水分が吸着材に吸着される。以上のようにして吸着ロータに水分を付与した空気は、ケーシングの外部に排出される。一方、室内から吸い込まれて第2の通路を流れる空気は、ヒータ等で加熱された後、吸着ロータの再生ゾーンを通過する。その結果、吸着ロータに吸着された水分が脱離して空気中に放出され、この空気が加湿される。以上のようにして加湿された空気は、室内に供給される。
特開2002−48362号公報
ところで、特許文献1に開示される調湿装置のように、仕切板によってケーシング内に2つの空気通路を区画する場合、仕切板と吸着ロータとの間に隙間が生じてしまうことがある。このような隙間が生じると、例えば第1通路で吸着ロータに水分を付与した後の空気が、この隙間を介して第2通路に流れてしまうことになり、この調湿装置の加湿性能が低下してしまう恐れがある。このような隙間における空気の漏れを防ぐ手段として、吸着ロータの側面と仕切板の端面とを摺接させるように配置することが考えられる。しかしながら、この場合には、吸着ロータと仕切板との摺接に伴い、吸着ロータの側面が損耗・劣化してしまう問題が生じる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、吸着ロータの側面の劣化を回避しながら、吸着ロータと仕切板との間の空気の漏れを防ぐことにある。
第1の発明は、ケーシング(10)と、該ケーシング(10)を第1と第2の通路(41,42)に区画する2つの仕切板(32,33)と、仕切板(32,33)の端部の間で両通路(41,42)に跨って配置される吸着ロータ(50)と、該吸着ロータ(50)の外周に形成される複数の歯と、該複数の歯に噛合して吸着ロータ(50)を回転させる駆動ギヤ(70)と、上記吸着ロータ(50)の周囲に設けられて該吸着ロータ(50)を回転自在に支持する枠体(60)とを備え、第1通路(41)を流れる空気の水分を吸着ロータ(50)で吸着し、第2通路(42)を流れる空気で該吸着ロータ(50)を加熱再生する調湿装置を前提としている。そして、この調湿装置は、上記吸着ロータ(50)が、円板状の基材(51)と、該基材(51)の厚さ方向の両側面にそれぞれ固定される網部材(52,53)とを有し、該網部材(52,53)は、該網部材(52,53)の外周側に形成される環状のリング部(54)と、吸着ロータ(50)の中央部を覆う円板部と、リング部(54)と円板部とを連結する複数のリブ(55)とを備え、上記2つの仕切板(32)の端部には、上記各網部材(52,53)の円板部と摺接しながら、上記吸着ロータ(50)を狭持する一対の平板部(71,72)が設けられていることを特徴とするものである。
第1の発明では、駆動ギヤ(70)が運転されると、吸着ロータ(50)は第1通路(41)と第2通路(42)とに跨りながら回転する。第1通路(41)を流れる空気が吸着ロータ(50)を通過すると、この空気中の水分が吸着ロータ(50)の吸着材に吸着される。その結果、第1通路(41)を流れる空気が除湿される。一方、第2通路(42)を流れる空気は、例えば熱交換器やヒータなどで加熱された後、吸着ロータ(50)を通過する。吸着ロータ(50)では、吸着材に吸着された水が空気に放出され、吸着ロータ(50)が加熱再生される。以上のように吸着ロータ(50)の各部位では、吸着と再生とが交互に行われる。その結果、この調湿装置では、空気の除湿や加湿が連続的に行われる。
ここで、本発明では、仕切板(32,33)の端部と吸着ロータ(50)の側面との間に網部材(52,53)が配置される。網部材(52,53)の開口(58)は、吸着ロータ(50)へ流入する空気の導入口、あるいは吸着ロータ(50)を流出した空気の流出口を構成する。また、網部材(52,53)は、一側面が吸着ロータ(50)の側面に固定される一方、他側面は仕切板(32,33)の端部と摺接するため、吸着ロータ(50)と仕切板(32,33)との間には、ほとんど隙間が生じなくなる。またこの際、仕切板(32,33)の端部は、網部材(52,53)と摺接するのみであり、吸着ロータ(50)の側面とは摺接しない。したがって、吸着ロータ(50)の側面が損耗・劣化する恐れもない。
第2の発明は、第1の発明において、上記網部材(52,53)は、樹脂材料で構成されていることを特徴とするものである。
第2の発明では、網部材(52,53)が樹脂材料で構成されることにより、網部材(52,53)と仕切板(32,33)の端面との摺動抵抗を低減させることができる。
本発明では、吸着ロータ(50)の側面に網部材(52,53)を固定し、この網部材(52,53)と仕切板(32,33)の端面とを摺接させるようにしている。このため、仕切板(32,33)の端面と吸着ロータ(50)との隙間を上記網部材(52,53)でシールすることができ、第1通路(41)と第2通路(42)との間での空気の漏れを回避することができる。したがって、この調湿装置の除湿性能や加湿性能の低下を防止することができる。
この際、吸着ロータ(50)と仕切板(32,33)とは摺接しないため、吸着ロータ(50)の損耗・劣化を確実に防止することができる。したがって、吸着ロータ(50)の延命化を図ることができる。
上記第2の発明によれば、網部材(52,53)を樹脂材料で構成することで、網部材(52,53)と仕切板(32,33)の端面との摺動抵抗を低減できる。このため、仕切板(32,33)の端面や網部材(52,53)の損耗・劣化を防ぐことができる。また、駆動ギヤ(70)の動力を低減でき、駆動ギヤ(70)のコンパクト化、ランニングコストの低減を図ることができる。
本実施形態の調湿装置は、オフィス等の机に設置される机置き式の小型の空調機(1)に搭載されるものである。この空調機(1)は、オフィスの作業者に向かって冷風を供給する、いわゆるスポットクーラ型の空調機で構成されている。
<全体構成>
まず、この空調機(1)の全体構成について図1から図3を参照しながら説明する。なお、図1は空調機(1)を前方から視た斜視図、図2は空調機(1)を後方から視た斜視図、図3は空調機(1)の内部を右側から視た図である。
空調機(1)は、前後に扁平な箱形のケーシング(10)を備えている。ケーシング(10)は、前面側の前面パネル(11)、後面側の後面パネル(12)、上側の天板(13)、下側の底板(14)、右側の右側板(15)、及び左側の左側板(16)を備えている。また、ケーシング(10)には、吹出口(21)、前側吸込口(22)、後側吸込口(23)、及び排気口(24)が形成されている。
上記吹出口(21)は、前面パネル(11)の上端部に形成されている。この吹出口(21)は、前面パネル(11)の右端部から左端部に亘って水平方向に延びて形成されている。吹出口(21)の内部には、フラップ(25)が収納されている。このフラップ(25)は、その左右端部にそれぞれ設けられる図示しない水平軸を支点として上下の所定角度範囲を回動自在に構成されている。さらに、フラップ(25)の内部には、それぞれ前後に延びる板状に形成される複数の垂直羽根(26)が左右方向に配列されている。各垂直羽根(26)は、その上下端部にそれぞれ設けられる図示しない垂直軸を支点として左右の所定角度範囲を回動自在に構成されている。以上のようにして、フラップ(25)は、吹出口(21)から室内に吹き出される冷風の風向を上下左右に切換可能としている。
上記前側吸込口(22)は、前面パネル(11)の中央下部寄りに形成されている。上記後側吸込口(23)は、後面パネル(12)における下部で、右側板(15)に近い位置に形成されている。上記排気口(24)は、天板(13)の後部で、左側板(16)に近い位置に形成されている。
ケーシング(10)の内部の左側寄りには、左部仕切板(30)が設けられている。この左部仕切板(30)は、その前端部が前面パネル(11)と接続しており、該前面パネル(11)から後面パネル(12)に向かって前後に延びて形成されている。左部仕切板(30)は、後部の下側略半分が切断された逆L字型に形成されている。そして、左部仕切板(30)の後部は、その上側略半分が後面パネル(12)と接続する一方、下側略半分はケーシング(10)内の前後中央に位置している。
また、ケーシング(10)の内部には、上記左部仕切板(30)と右側板(15)とに亘って第1から第4までの仕切板(31,32,33,34)が設けられている。
上記第1仕切板(31)は、底板(14)の前端部から天板(13)の後端部に亘って斜め方向に延びて形成されている。つまり、第1仕切板(31)は、左部仕切板(30)と右側板(15)との間の空間を前側上方に広がる空間と、後側下方に広がる空間とに区画している。
また、第1仕切板(31)には、円形の開口が形成されており、この開口には枠体(60)が接続されている。さらに、枠体(60)には、円形口が形成されており、この円形口の内部には吸着ロータ(50)が保持されている。(吸着ロータ及び枠体についての詳細は後述するものとする)。
第2仕切板(32)は、第1仕切板(31)の前側上方に広がる空間を上下2つの空間に仕切っている。この2つの空間のうち、上側の空間が吹出通路(43)を構成し、下側の空間が吸込通路(44)を構成している。また、第2仕切板(32)の後端部には、板状の平板部となる前側板部材(71)が形成されている。この前側板部材(71)は、上記左部仕切板(30)から右側板(15)に跨って水平方向に延在して形成されている。
上記吹出通路(43)は、上記吹出口(21)と連通している。この吹出通路(43)には、第1熱交換器(36)が収納されている。第1熱交換器(36)は、上記第1仕切板(31)に沿うようにして斜めに傾斜した姿勢で吹出口(21)の近傍に配置されている。この第1熱交換器(36)は、プレートフィン熱交換器で構成されている。
上記吸込通路(44)は、上記前側吸込口(22)と連通している。この吸込通路(44)には、第2熱交換器(37)が収納されている。第2熱交換器(37)は、前面パネル(11)に沿うようにして鉛直に延びる姿勢で前側吸込口(22)の近傍に配置されている。この第2熱交換器(37)は、プレートフィン熱交換器で構成されている。
第3仕切板(33)は、第1仕切板(31)の後側下方に広がる空間を上下2つの空間に仕切っている。この2つの空間のうち、上側の空間が上部通路(45)を構成している。一方、下側の空間には、第3仕切板(33)の前端部から底板(14)に亘って垂直に延びる第4仕切板(34)が形成されている。この第4仕切板(34)は、第3仕切板(33)の下側の空間を下部通路(46)及び収納室(47)に仕切っている。また、第3仕切板(33)の前端部には、板状の平板部となる後側板部材(72)が形成されている。この後側板部材(72)は、上記前側板部材(71)と同様、上記左部仕切板(30)から右側板(15)に跨って水平方向に延在して形成されている。
上記上部通路(45)は、第1仕切板(31)と第3仕切板(33)との間に形成されている。この上部通路(45)は、上記吸着ロータ(50)に形成される複数の通気孔を介して上記吹出通路(43)と連通している。上記下部通路(46)は、第1仕切板(31)と第4仕切板(34)との間に形成されている。この下部通路(46)は、上記吸着ロータ(50)に形成される複数の通気孔を介して上記吸込通路(44)と連通している。
上記収納室(47)は、第3仕切板(33)と第4仕切板(34)との間の空間と、左部仕切板(30)と左側板(16)との間の空間とが接続されて構成されている。この収納室(47)は、上記排気口(24)と連通している。また、収納室(47)の後側には、右側より左側に向かって順に、第1ファン(38)、第2ファン(39)、及び圧縮機(40)が収納されている。
上記第1ファン(38)は、図示しない台座を介して収納室(47)に設置されている。第1ファン(38)の吸込口は、上記後側吸込口(23)と接続している。一方、第1ファン(38)の吐出ダクトは上方に延びて第3仕切板(33)を貫通しており、該第1ファン(38)の吐出口が上部通路(45)に臨んでいる。したがって、上記後側吸込口(23)は、収納室(47)と連通しておらず、第1ファン(38)を介して上記上部通路(45)と連通している。
上記第2ファン(39)は、底板(14)上に設置されている。第2ファン(39)の吸込口は、上記第4仕切板(34)に形成された連通口(48)と接続している(図3参照)。一方、第2ファン(39)の吐出ダクトは、収納室(47)に臨んでいる。したがって、上記下部通路(46)は、第2ファン(39)及び収納室(47)を介して上記排気口(24)と連通している。
上記圧縮機(40)は、ロータリー型圧縮機などの容積型の流体機械で構成されている。この圧縮機(40)の吐出管及び吸入管には、膨張弁を有する冷媒配管が接続されている(図示省略)。この冷媒配管は、収納室(47)の左側の空間を前方に延びた後、左部仕切板(30)を貫通して上記第1,第2熱交換器(36,37)と接続している。そして、上記圧縮機(40)、第1,第2熱交換器(36,37)、及び膨張弁とが冷媒配管で接続されることで、冷媒が循環して冷凍サイクルを行う冷媒回路が構成されている。
以上のようにして、ケーシング(10)の内部には、空気が流れる第1と第2の通路(41,42)が構成されている。第1通路(41)は、空気の上流側より順に、後側吸込口(23)、上部通路(45)、吹出通路(43)、及び吹出口(21)が接続されて構成されている。一方、第2通路(42)は、空気の上流側より順に、前側吸込口(22)、吸込通路(44)、下部通路(46)、収納室(47)、及び排気口(24)が接続されて構成されている。
<吸着ロータ及び枠体の構成>
次に、上述した吸着ロータ(50)及び枠体(60)の構成について、図1から図5を参照しながら説明する。なお、図4は吸着ロータ(50)及び枠体(60)の分解斜視図であり、図5は吸着ロータ(50)が装着された枠体(60)を前後に分断した垂直断面図である。
吸着ロータ(50)及び枠体(60)は、その前後の両側面が鉛直方向から後方に約30度傾いた姿勢となってケーシング(10)内に設置されている。
上記吸着ロータ(50)は、図4及び図5に示すように、基材(51)、一対の網部材(52,53)、及び環状部材(57)が一体的に固定されて構成されている。
上記基材(51)は、その外縁が円板状に形成されている。一方、基材(51)の内部は、ハニカム状に形成されており、前後に貫通する複数の通気孔が形成されている。この基材(51)には、空気中の水分を吸着するための吸着材として、シリカゲル、ゼオライト、アルミナ等が担持されている。
上記網部材は、基材(51)の前面に接着される第1網部材(52)と、後面に接着される第2網部材(53)とで構成されている。両網部材(52,53)は、それぞれ円板状に形成される樹脂材料で構成されている。各網部材(52,53)は、外周に位置する環状のリング部材(54)と、該網部材(52,53)の軸心から、リング部材(54)に亘って放射状に延びる複数のリブ(55)とを備えている。また、各網部材(52,53)は、軸心とリング部材(54)との径方向中間位置に、環状の補強部材(56)を備えている。そして、各網部材(52,53)には、上記リング部材(54)と補強部材(56)と複数のリブ(55)との間に空気が流通可能な複数の開口(58)が形成されている。この開口(58)は、網部材(52,53)の外周側に近づくにつれて周方向における幅寸法W2が大きくなっている。
また、図5に示すように、第1網部材(52)の外径は、上記基材(51)及び第2網部材(53)の外径よりも大径に構成されている。また、第2網部材(53)の外周面には、その前端部と後端部とにそれぞれ環状の切り欠き部(59a,59b)が形成されている。
上記環状部材(57)は、上記基材(51)の外周面に接着されている。この環状部材(57)の外周面には、図示しないが複数の歯が形成されている。環状部材(57)のこれらの歯は、後述の駆動ギヤ(70)の歯と噛合している。また、環状部材(57)の後部は、その前部よりも肉厚が薄くなっている。さらに、環状部材(57)の後端は、基材(51)の後面の外周端全域を覆うようにして径方向内側に屈曲している。そして、上述した第2網部材(53)は、その前側の切り欠き部(59a)に環状部材(57)の屈曲部が嵌り込むようにして環状部材(57)及び基材(51)に接着される。
枠体(60)は、上記第1仕切板(31)と接続するプレート部(61)と、該プレート部(61)から前方に突出した環状の保持部(62)とで構成されている。
図5に示すように、上記プレート部(61)は、前後の肉厚が短い板状に形成されており、その内部に円形口が形成されている。このプレート部(61)は、上記保持部(62)の内周側に位置する内側プレート部(61a)と、該保持部(62)の外周側に位置する外側プレート部(61b)とで構成されている。上記外側プレート部(61b)は、上述した第1仕切板(31)と接続している。
保持部(62)は、その内径がプレート部(61)の円形口よりもやや大径に構成されている。そして、上記吸着ロータ(50)は、上記第2網部材(53)の後側の切り欠き部(59b)がプレート部(61)の円形口に嵌り込むとともに、環状部材(57)の後端部及び第2網部材(53)の外周面が保持部(62)の内側に位置するようにして、枠体(60)に保持される。
また、例えば図1に示すように、枠体(60)の前面には、吸着ロータ(50)の外周における右側下部寄りに上記駆動ギヤ(70)が設けられている。この駆動ギヤ(70)は、上記環状部材(57)の外周に形成された複数の歯と噛合しており、モータの回転によって吸着ロータ(50)を回転駆動させる。
以上のようにして、吸着ロータ(50)は、枠体(60)の内部に保持された状態で、上述した一対の板部材(71,72)に狭持される。これらの一対の板部材(71,72)は、それぞれ樹脂材料で構成されることが望ましい。そして、これらの板部材(71,72)は、各左右の端部を連結する一対の連結部材(73,73)によって互いに連結される。その結果、吸着ロータ(50)は、上記第1通路(41)及び上記第2通路(42)に跨りながら枠体(60)の内部で回転自在に保持される。この際、前側板部材(71)の後端面は、上記第1網部材(52)との摺接面を構成し、後側板部材(72)の前端面が上記第2網部材(53)との摺接面を構成している。また、両板部材(71,72)は、細長い長方形状に形成されており、第1通路(41)から第2通路(42)へ向かう方向についての幅寸法W1は一定となっている。この幅寸法W1は、上述した網部材(52,53)の開口(58)の周方向における最大の幅寸法W2よりも大きく設計されている(図4参照)。したがって、吸着ロータ(50)の回転時には、網部材(52,53)のリブ(55)の少なくとも1本が必ず板部材(71,72)と接触することになる。
−運転動作−
次に、上記実施形態の空調機(1)の冷風運転について説明する。この空調機(1)の冷風運転時には、第1ファン(38)及び第2ファン(39)が運転状態となり、第1通路(41)及び第2通路(42)をそれぞれ空気が流通する。また、圧縮機(40)が運転状態となり、冷媒回路では冷媒が循環して冷凍サイクルが行われる。その結果、第1熱交換器(36)が蒸発器として機能し、第2熱交換器(37)が凝縮器として機能する。更に、駆動ギヤ(70)のモータが運転状態となり、吸着ロータ(50)が時計回り方向に回転する。その結果、吸着ロータ(50)の前後に固定された網部材(52,53)も回転し、各網部材(52,53)の側面と、板部材(71,72)の端面とが互いに摺接する。
第1通路(41)では、後側吸込口(23)から吸引された空気が、第1ファン(38)の吐出口から上部通路(45)に吹き出される。この空気は、第2網部材(53)の開口(58)を通過し、更に吸着ロータ(50)の上側半分の通気孔を後方から前方に向かって通過する。第1通路(41)側の吸着ロータ(50)では、空気中の水分が吸着され、この空気が除湿される。
以上のようにして除湿された空気は、第1網部材(52)の開口(58)を通過した後、吹出通路(43)に流入し、第1熱交換器(36)を通過する。第1熱交換器(36)では、空気中の熱が冷媒の蒸発熱として奪われる。その結果、この空気が冷却される。以上のようにして冷却された空気は、吹出口(21)から所定の風向でオフィスの作業者に向かって供給される。
なお、第1熱交換器(36)で冷却される空気は、吸着ロータ(50)によって除湿されている。このため、第1熱交換器(36)による空気の冷却時に、空気中の水分が結露してしまうことがない。すなわち、本実施形態の空調機(1)は、ドレンレスでの冷風運転を実現可能としている。
第2通路(42)では、前側吸込口(22)から吸引された空気が、吸込通路(44)に流入する。この空気は、第2熱交換器(37)を通過する。第2熱交換器(37)では、冷媒の凝縮熱が空気へ放出される。その結果、この空気が加熱される。以上のようにして加熱された空気は、第1網部材(52)の開口(58)を通過し、更に吸着ロータ(50)の下側半分の通気孔を前方から後方に向かって通過する。第2通路(42)側の吸着ロータ(50)では、第1通路(41)側で水分を吸着した吸着材が空気によって加熱され、この水分が空気に放出される。つまり、第2通路(42)側の吸着ロータ(50)は、空気によって加熱再生される。
以上のようにして吸着ロータ(50)を加熱再生した空気は、第2網部材(53)の開口(58)を通過し、第2ファン(39)を介して収納室(47)を流れる。その後、この空気は排気口(24)よりケーシング(10)の外部上方へ吹き出される。なお、この排出空気の顕熱や潜熱は、オフィスの天井などに設けられたエアコン等で処理される。
−実施形態の効果−
本実施形態では、吸着ロータ(50)の側面に網部材(52,53)を固定し、この網部材(52,53)と第2,第3仕切板(32,33)の端部の板部材(71,72)とを摺接させるようにしている。このため、板部材(71,72)の端面と吸着ロータ(50)との隙間を上記網部材(52,53)でシールすることができ、第1通路(41)と第2通路(42)との間での空気の漏れを回避することができる。したがって、吸着ロータ(50)の除湿性能の低下を防止することができる。
この際、吸着ロータ(50)は、板部材(71,72)と摺接することがないため、吸着ロータ(50)の損耗・劣化を防止することができる。したがって、吸着ロータ(50)の延命化を図ることができる。
また、本実施形態では、板部材(71,72)を第1通路(41)から第2通路(42)へ向かう方向に幅広とし、これら板部材(71,72)の端面の幅寸法W1を網部材(52,53)の開口(58)の幅寸法W2をよりも大きくしている。このため、第1通路(41)と第2通路(42)とが上記開口(58)を介して連通してしまうことを防止できる。したがって、吸着ロータ(50)の除湿性能を充分に発揮させることができ、第1熱交換器(36)の近傍での結露を確実に防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、網部材(52,53)を樹脂材料で構成することで、網部材(52,53)と板部材(71,72)の端面との摺動抵抗を低減できる。このため、板部材(71,72)の端面や網部材(52,53)の損耗・劣化を防ぐことができる。また、駆動ギヤ(70)の動力を低減でき、駆動ギヤ(70)のコンパクト化、ランニングコストの低減を図ることができる。
また、上記実施形態では、図5に示すように、吸着ロータ(50)及び枠体(60)を鉛直方向から約30度傾いた姿勢でケーシング(10)内に配置している。また、枠体(60)には、保持部(62)の内側に内側プレート部(61a)を形成している。このため、吸着ロータ(50)の自重が内側プレート部(61a)にも作用することとなり、吸着ロータ(50)を枠体(60)で安定的に保持できる。さらに、上記第1仕切板(31)も同様、鉛直方向から約30度傾いた姿勢とし、ケーシング(10)の対角線上に形成するようにしている。このため、第1仕切板(31)によって仕切られる吸着ロータ(50)の上流側と下流側の空間を広くとることができる。したがって、熱交換器(36,37)やファン(38,39)などをコンパクトに収納することができ、この空調機(1)のコンパクト化を図ることができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、吸着ロータ(50)及び枠体(60)を鉛直方向から約30度傾けた姿勢でケーシング(10)内に配置している。しかしながら、これら吸着ロータ(50)及び枠体(60)を鉛直方向に立設させて配置するようにしてもよいし、上記実施形態と異なる角度で鉛直方向から水平方向に傾けた姿勢で配置するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、吸着ロータ(50)をドレンレスの空調機(1)に適用しているが、この吸着ロータ(50)を室内空間の除湿を行う除湿器や、室内空間の加湿を行う加湿器等に適用してもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、2つの通路に跨って回転自在な吸着ロータを駆動ギヤで回転駆動させる調湿装置について有用である。
本実施形態の調湿装置が適用される空調機を前方から視た斜視図である。 空調機を後方から視た斜視図である。 空調機の内部を右側から視た図である。 吸着ロータ及び枠体の分解斜視図である。 吸着ロータ及び枠体の垂直断面図である。
1 空調機
10 ケーシング
32 第2仕切板(仕切板)
33 第3仕切板(仕切板)
41 第1通路
42 第2通路
50 吸着ロータ
52 網部材(第1網部材)
53 網部材(第2網部材)
54 リング部材
55 リブ
58 開口
59b 切り欠き部
60 枠体
70 駆動ギヤ
71 前側板部材(平板部)
72 後側板部材(平板部)

Claims (2)

  1. ケーシング(10)と、該ケーシング(10)を第1と第2の通路(41,42)に区画する2つの仕切板(32,33)と、仕切板(32,33)の端部の間で両通路(41,42)に跨って配置される吸着ロータ(50)と、該吸着ロータ(50)の外周に形成される複数の歯と、該複数の歯に噛合して吸着ロータ(50)を回転させる駆動ギヤ(70)と、上記吸着ロータ(50)の周囲に設けられて該吸着ロータ(50)を回転自在に支持する枠体(60)とを備え、
    第1通路(41)を流れる空気の水分を吸着ロータ(50)で吸着し、第2通路(42)を流れる空気で該吸着ロータ(50)を加熱再生する調湿装置であって、
    上記吸着ロータ(50)は、円板状の基材(51)と、該基材(51)の厚さ方向の両側面にそれぞれ固定される網部材(52,53)とを有し、
    上記網部材(52,53)は、該網部材(52,53)の外周側に形成される環状のリング部(54)と、上記吸着ロータ(50)の中央部を覆う円板部と、上記リング部(54)と円板部とを連結する複数のリブ(55)とを備え、
    上記2つの仕切板(32)の端部には、上記各網部材(52,53)の円板部と摺接しながら、上記吸着ロータ(50)を狭持する一対の平板部(71,72)が設けられていることを特徴とする調湿装置。
  2. 請求項1において、
    上記網部材(52,53)は、樹脂材料で構成されていることを特徴とする調湿装置。
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