JPH1138184A - スライド交換式フィルタ装置 - Google Patents

スライド交換式フィルタ装置

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JPH1138184A
JPH1138184A JP20710197A JP20710197A JPH1138184A JP H1138184 A JPH1138184 A JP H1138184A JP 20710197 A JP20710197 A JP 20710197A JP 20710197 A JP20710197 A JP 20710197A JP H1138184 A JPH1138184 A JP H1138184A
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filter casing
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勝起 吉元
Yutaka Ishikawa
豊 石川
Toshiaki Hiyama
敏明 檜山
Shinichi Sugaya
伸一 菅谷
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Doryokuro Kakunenryo Kaihatsu Jigyodan
Power Reactor and Nuclear Fuel Development Corp
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Doryokuro Kakunenryo Kaihatsu Jigyodan
Power Reactor and Nuclear Fuel Development Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタユニットの交換作業を迅速に、安全
に且つ容易に行うことができるようにし、また装置の小
型化と総合的な設備コストの低減化を図る。 【解決手段】 筒状フィルタケーシング20と、それに
接続した給気配管24及び排気配管26と、ケーシング
内で摺動可能な複数のフィルタユニット22a,22b
と、それらの間に位置するスペーサ30と、開閉弁32
付き給気側バイパス配管34と、開閉弁36付き排気側
バイパス配管38と、ケーシングの一方の開口部に取り
付ける負圧調整用ダンパ40と、ダンパに代えて装着可
能なフィルタユニット押し込み治具42と、ケーシング
の他方の開口部に設けられる使用済フィルタの受取り手
段とを具備している。使用済フィルタユニットの受け取
り手段は、ビニルバッグ44とそれを覆うビニルバッグ
カバー46からなり、バッグアウト可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタケーシン
グ内にスペーサを介して複数のフィルタユニットを挿入
し、スライド方式で常用位置まで順次押し込むことで交
換可能としたフィルタ装置に関し、更に詳しく述べる
と、スライド交換作業中はバイパス配管によって換気性
能を確保し、そのために予備系統を別途設ける必要を無
くしたフィルタ装置に関するものである。この装置は、
特に限定されるものではないが、例えば核燃料物質など
を取り扱う施設などにおける換気系統に組み込むフィル
タ装置として有用である。
【0002】
【従来の技術】プルトニウム等の核燃料物質はグローブ
ボックス内で取り扱われる。図7に示すように、グロー
ブボックス10内の空気はグローブボックス外から箱型
高性能フィルタ11を通して給気され、グローブボック
ス10内を換気した後、混入したプルトニウム等の粉塵
を数段の高性能フィルタ12を通して浄化し、スタック
13から排気する。換気の目的は、グローブボックス1
0内の負圧を所定の値に維持することである。ここで使
用するフィルタは、通常、交換を容易にするためにビニ
ルバッグ14で接続する箱型高性能フィルタ15a,1
5b、及び密封交換型高性能フィルタ装置16である。
箱型高性能フィルタ15a,15bは、グラスウール等
で作られた濾材を合板で成形して箱内に収容し、その両
端に接続用のビニルバッグを取り付けるためのニップル
を設けた構造である。一方は常用フィルタとなり、他方
は予備フィルタとなる。また密封交換型高性能フィルタ
装置16は、ケーシングの前面にフィルタ挿入口が設け
られ、内部には枠型のフィルタを密着させる機構を有す
る。
【0003】長期間にわたる使用によって、常用フィル
タ(例えば15a)は徐々に目詰まりを起こす。この換
気系を使用して複数の取扱い施設(例えば、複数台のグ
ローブボックス等)を負圧管理している場合、負圧調整
用ダンパ17を備えたバイパスフィルタ18を設けて、
全体の負圧を一定に調整する。常用フィルタ15aが目
詰まりを起こして必要な性能が出なくなった場合、ある
いは損傷した場合などは交換しなければならないが、換
気系を停止できない施設(核燃料取扱い施設など)で
は、予備フィルタ15bをもつ予備の系統に切り換え、
使用済フィルタを交換する。フィルタの交換に際して
は、ビニルバッグを利用して密封交換方式で実施する。
すなわちビニルバッグを溶着した後、溶着部分で切断す
ることで系統から切り離す。そして新品のフィルタをビ
ニルバッグを介して接続する。新しく設置したフィルタ
が予備フィルタとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7から分かるよう
に、従来技術においては、常用フィルタ系統の他に、予
備フィルタ系統とバイパスフィルタ系統を並設する必要
があり、それぞれ交換可能とするためにビニルバッグで
接続している。このため交換する作業エリア、設備エリ
ア等を広くとる必要があり総合的な設備コストが高くな
る問題があった。また、フィルタ交換には、フィルタの
両サイドに付いているビニルバッグをシールして行うた
め、配管の系に物理的に強度のないビニルを使用しなけ
ればならず、核燃料物質などの閉じ込め機能を向上させ
る必要と、放射線を防護する設備や器具を使用する必要
があり、作業効率が著しく悪い欠点があった。
【0005】本発明の目的は、フィルタユニットの交換
作業を迅速に、安全に且つ容易に行うことができ、装置
の小型化と総合的な設備コストの低減化を図ることがで
きるスライド交換式のフィルタ装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、筒状のフィル
タケーシングと、該フィルタケーシングの側壁の軸方向
で互いに異なる位置に接続した給気配管及び排気配管
と、外周にOリングシールを嵌着してフィルタケーシン
グ内で摺動可能な複数のフィルタユニットと、前記各フ
ィルタユニットの間に位置するスペーサと、給気配管と
フィルタケーシングとの間に接続した開閉弁付き給気側
バイパス配管と、フィルタケーシングと排気配管との間
に接続した開閉弁付き排気側バイパス配管と、前記フィ
ルタケーシングの一方の開口部に取り付け可能な負圧調
整用ダンパと、該ダンパに代えて装着可能なフィルタユ
ニット押し込み治具と、前記フィルタケーシングの他方
の開口部に設けられる使用済フィルタの受取り手段とを
具備しているスライド交換式フィルタ装置である。ここ
で使用済フィルタユニットの受け取り手段は、ビニルバ
ッグとそれを覆うビニルバッグカバーによって構成し、
使用済フィルタユニットをビニルバッグ内に収容するこ
とでバッグアウト可能とする。
【0007】このようなスライド交換式フィルタ装置の
運転は、次のように行う。フィルタケーシング内に常用
フィルタユニット、スペーサ、予備フィルタユニットを
挿入配置しておき、通常時は常用フィルタユニットを給
気配管と排気配管との間に設置して給気配管から常用フ
ィルタユニットを通り排気配管から排出される経路を用
いてフィルタ動作させると共に、負圧調整用ダンパによ
り負圧の調整を行う。常用フィルタユニットの交換の際
には、負圧調整用ダンパを取り外して新しいスペーサと
予備フィルタユニットを挿入しフィルタユニット押し込
み治具により押し込み、常用フィルタユニットを摺動さ
せてフィルタケーシングの端部へと押し出す。その際、
フィルタユニットが給気配管及び排気配管を塞いだ時に
は、バイパス配管の開閉弁を開いて所定の負圧を維持で
きるようにする。既に挿入されていた予備フィルタが給
気配管と排気配管の間に位置すると、その予備フィルタ
が常用フィルタとなる。使用済フィルタユニットは、ビ
ニルバッグ内に収容することでバッグアウト(ビニルバ
ッグ内に溶着により封じ込めて、溶着部で切断し、取り
出す方法)する。
【0008】
【発明の実施の形態】上記のスライド交換式フィルタ装
置は、その給気配管の他端をグローブボックス等に接続
することで、該グローブボックス内の気体浄化を行う。
【0009】給気配管及び給気側バイパス配管を削除し
て、フィルタケーシングを直接グローブボックスに接続
する構成も可能である。例えば、筒状のフィルタケーシ
ングと、該フィルタケーシングの側壁に接続した排気配
管と、外周にOリングシールを嵌着してフィルタケーシ
ング内で摺動可能な複数のフィルタユニットと、前記各
フィルタユニットの間に位置するスペーサと、フィルタ
ケーシングと排気配管との間に接続した開閉弁付き排気
側バイパス配管と、前記フィルタケーシングの一方の開
口部に取り付け可能な負圧調整用ダンパと、該ダンパに
代えて装着可能なフィルタユニット押し込み治具とを具
備する構成とし、前記フィルタケーシングの他方の開口
部にグローブボックスを接続する。なお使用済フィルタ
ユニットはグローブボックス内に落とし込む。
【0010】フィルタユニットの外周に嵌着する気密維
持用のOリングシールは、例えばフッ素系ゴムからなる
リップタイプが好ましい。その場合、フィルタケーシン
グの給気配管、排気配管、及び両バイパス配管との接続
部は、全てが開口している構造ではなく、多数の小孔を
穿設した構造とし、その上を摺動するフィルタユニット
のOリングシールがめくれないようにする。
【0011】
【実施例】図1は本発明に係るスライド交換式フィルタ
装置の一実施例を示す説明図であり、図2はその断面図
である。図1はビニルバッグカバー46を外した状態
で、フィルタユニット押し込み治具42は、分かり易く
するために、空中に浮いた状態で描いてある。また、フ
ィルタケーシング20については、内部に納められてい
るフィルタユニット22a,22b及びスペーサ30の
取り付け状態が確認できるように透視図としている。図
2はフィルタユニットを交換する際のフィルタユニット
押し込み治具を取り付けた状態の断面を示している。
【0012】このフィルタ装置は、円筒状のフィルタケ
ーシング20と、その内部に収容する複数の円柱状のフ
ィルタユニット(ここでは常用フィルタユニット22
a、予備フィルタユニット22b,22c)とを有す
る。フィルタケーシング20は、架台21によりグロー
ブボックス10等に設置される。フィルタケーシング2
0の側壁には、軸方向で互いに異なる位置に(フィルタ
ユニットの軸方向長さ以上の間隔をおいて)給気配管2
4と排気配管26を接続する。前記各フィルタユニット
22a,…,22cは、外周面の2箇所にOリングシー
ル28が嵌着されていて、フィルタケーシング20内で
気密的に摺動可能である。またフィルタユニット22
a,…,22cの間には所定の長さのスペーサ30が介
装されている。常用フィルタ22aは、給気配管24と
排気配管26との中間に位置し、予備フィルタユニット
22bは排気配管26とフィルタケーシング20の一方
の開口部との間に位置する。給気配管24とフィルタケ
ーシング20との間には、開閉弁32を備えた給気側バ
イパス配管34を接続し、またフィルタケーシング20
と排気配管26との間には、開閉弁36を備えた排気側
バイパス配管38を接続する。
【0013】また、前記円筒状のフィルタケーシング2
0の一方の開口部には負圧調整用ダンパ40が取り付け
可能であり、またその負圧調整用ダンパ40に代えてフ
ィルタユニット押し込み治具42が装着可能になってい
る。通常の使用状態では、図1に示すように、負圧調整
用ダンパ40が取り付けられていて、新規フィルタユニ
ット22cを組み込む際には、図2に示すように、この
ダンパ40に代えてフィルタユニット押し込み治具42
を装着する。前記フィルタケーシング20の他方の開口
部には使用済フィルタユニットの受取り手段を設ける。
ここで使用済フィルタユニットの受取り手段は、ビニル
バッグ44とそれを覆うビニルバッグカバー46からな
る。ビニルバッグカバー46にはサンプリングノズル4
8が接続されていて、それによってビニルバッグ44の
外側が汚染されていないことを確認できるようになって
いる。
【0014】各フィルタユニット22a,…,22cの
外周には2箇所でOリングシール28が嵌着されてい
る。このOリングシール28は、例えばフッ素系ゴムの
ように劣化し難い弾性材料からなり、図3のAあるいは
Bに示すように、リップタイプである。このOリングシ
ール28によって、フィルタユニット22a,…,22
cがフィルタケーシング20内を摺動する際に十分に気
密が維持される構造とする。また、フィルタケーシング
20の給気配管24、排気配管26、両バイパス配管3
4,38との接続部は、完全な開口とせず、多数の小孔
が穿設された構造とする。例えば図4に示すように、フ
ィルタケーシング20の給気配管24との接続部には、
直径5mmφ以下の小孔50を多数分散形成する。他の配
管との接続部も同様である。これによって、上記のリッ
プタイプのOリングシール28が通過する際に、リップ
部がめくれないようにしている。
【0015】通常の使用状態では、常用フィルタユニッ
ト22aが給気配管24の接続部と排気配管26の接続
部の丁度中間に位置し、両バイパス配管34,38の両
開閉弁32,36は閉じられた状態であり、排気配管2
6の接続部と負圧調整用ダンパ40との間に1個の予備
フィルタユニット22bが組み込まれている。給気配管
24の他端に、グローブボックス10を接続する(図1
参照)。グローブボックス10内の空気は、給気配管2
4を通ってフィルタケーシング20内に吸い込まれ、常
用フィルタユニット22aで濾過され、排気配管26か
ら排出される。また負圧調整用ダンパ40を通って吸い
込まれた空気は、予備フィルタユニット22bを通り排
気配管26から排出される。つまり、この予備フィルタ
ユニット22bがバイパスフィルタユニットとして機能
することになる。定格風量3.9m3 /分用フィルタ装
置の場合、通常使用時は、フィルタユニット2段を組み
込んだ約850mmのフィルタ本体部に、負圧調整用ダン
パ約150mmが取り付き、合計約1000mmの長さにな
る。
【0016】フィルタユニットの交換は次のような手順
で行う。まずフィルタ装置の健全性を確認するために、
サンプリングノズル48により内部の状態を調査し、異
常が無いこと(汚染されていないこと)を確認してか
ら、ビニルバッグカバー46を取り外す。次に図1の負
圧調整用ダンパ40を設けている状態から、そのダンパ
40を取り外して、図2に示すように新しいスペーサと
予備フィルタユニット22cを挿入し、フィルタユニッ
ト押し込み治具42を取り付ける。
【0017】そして図5のA〜Dに示す手順で交換す
る。なお、図5には示していないが、フィルタユニット
22a側にビニルバッグカバー46、フィルタユニット
22c側にフィルタ押し込み治具42が設置されている
(図1及び図2参照)。Aに示すように、各フィルタユ
ニット22a,…,22cを徐々に押し込んでいく。当
初は、常用フィルタユニット22aは給気配管24と排
気配管26との間に位置しているので、矢印で示すよう
に給気配管24から吸い込まれる空気は、常用フィルタ
ユニット22aを通って排気配管26から排気される。
これはBの状態まで続く。更に押し込むと、Cに示すよ
うにフィルタユニット22a,22bの側面で給気配管
24及び排気配管26との接続部が塞がれてしまう。そ
のため給気配管24及び排気配管26が塞がれ始めたな
らば、給気側バイパス配管34の開閉弁32及び排気側
バイパス配管38の開閉弁36を共に徐々に開く。する
と、矢印で示すように、給気配管24から給気側バイパ
ス配管34を通り、常用フィルタユニット22a、予備
フィルタユニット22bを通り、排気側バイパス配管3
8を通って排気配管26に至る流路を維持できる。これ
によってフィルタユニット交換中、常にグローブボック
スの負圧を確保できることになる。更にフィルタユニッ
トを押し込むと、Dのように給気配管24及び排気配管
26の流路が開く。従って、給気側バイパス配管34の
開閉弁32及び排気側バイパス配管38の開閉弁36を
共に徐々に閉める。これによって予備フィルタユニット
22bを通る流路が形成される。この時点で、予備フィ
ルタユニット22bは、次の常用フィルタユニットとな
り、以前の常用フィルタユニット22aは使用済フィル
タユニットとなって廃棄可能となる。
【0018】図5には記載しないが、ビニルバッグカバ
ー46を外し、使用済フィルタユニットを更に押し込ん
でビニルバッグ44に収容する。そしてビニルバッグ4
4の入口部分を高周波加熱によって溶着して使用済フィ
ルタユニットを閉じ込め、その溶着部分で切断する。こ
れによって使用済フィルタユニットはビニルバッグで完
全に封止された状態となり、廃棄物として処理できる。
必要に応じてビニルバッグを新しいビニルバッグと交換
する。そしてビニルバッグカバー46を取り付ける。ま
たフィルタユニット押し込み治具42を外し、負圧調整
用ダンパ40を取り付ける。これによって、フィルタユ
ニットの交換作業が完了する。
【0019】図6は、本発明の他の実施例である。これ
は、上記の実施例における給気配管及び給気側バイパス
配管を削除して、フィルタケーシングを直接グローブボ
ックスに接続し、使用済フィルタユニットをグローブボ
ックスに落とし込むように構成したものである。それ
故、説明を簡略化するために、対応する部分に同一符号
を付す。円筒状のフィルタケーシング20と、該フィル
タケーシング20の側壁に接続した排気配管26と、外
周にOリングシールを嵌着してフィルタケーシング内で
摺動可能な複数のフィルタユニット(ここでは常用フィ
ルタユニット22a,予備フィルタユニット22b)
と、前記各フィルタユニットの間に位置するスペーサ3
0と、フィルタケーシング20と排気配管26との間に
接続され、開閉弁36を備えた排気側バイパス配管38
とを有する。通常の使用状態では、前記フィルタケーシ
ングの一方の開口部に負圧調整用ダンパ40を取り付け
る。フィルタケーシングの他方の開口部はグローブボッ
クス10に直接接続する。
【0020】通常の使用状態では、グローブボックス1
0からの空気が常用フィルタユニット22aを通り排気
配管26から排気される。また負圧調整用ダンパ40か
らの空気は予備フィルタユニット22bを通って排気配
管26から排出される。
【0021】フィルタユニットを交換するには、負圧調
整用ダンパ40を取り外し、新しいスペーサとフィルタ
ユニットをフィルタケーシング20内に挿入し、フィル
タユニット押し込み治具42を取り付ける。そして、フ
ィルタユニットを押し込む。予備フィルタユニット22
bによって排気配管26が塞がれはじめたら、排気側バ
イパス配管38の開閉弁36を開いて流路を確保する。
更にフィルタユニットを押し込むと、最後に使用済フィ
ルタユニット22aはグローブボックス10内に落とし
込まれる。そして予備フィルタユニット22bが常用フ
ィルタユニットの位置に収まり、以後、それが常用フィ
ルタユニットとして機能する。
【0022】この構成は、給気配管及び給気側バイパス
配管が不要であり、またビニルバッグやビニルバッグカ
バーも不要なため、構成を簡略化できる利点がある。ま
たその都度ビニルバッグによる使用済フィルタユニット
の取り出し作業を行う必要も無くなる。グローブボック
スに投入した使用済フィルタユニットは、グローブボッ
クスに設けられているビニルバッグポートから、通常の
バッグアウト方式(グローブボックス内にある器具や物
質をグローブボックスに取り付けたビニルバッグ内に溶
着により封じ込めて、グローブボックス外に搬出する方
法)で取り出すことができる。
【0023】本発明装置によるフィルタユニットのスラ
イド交換では、交換に要する時間を大幅に短縮できる利
点がある。因みに、従来方法では平均約2時間必要であ
った作業が、約15分程度に短縮できた。この交換に要
する時間は、使用状態(フィルタ装置の汚染レベル等)
によって変わらず、核燃料物質を飛散させないように実
施する場合でも、ほぼ一定の時間で作業できた。
【0024】
【発明の効果】本発明は上記のように、フィルタユニッ
トをフィルタケーシング内でスライドさせて交換するよ
うに構成しているために、使用条件に関わらず、短時間
で且つ容易にフィルタユニットの交換作業を完了でき
る。また配管途中にビニルバッグを使用しないために、
気密性能、閉じ込め性能が向上する。勿論、配管途中に
ビニルバッグを使用している場合でも、気体としての気
密性能は通常使用している範囲では問題は生じないが、
本発明ではフランジなどの金属部材を用いているため
に、閉じ込め性能は格段に向上することになる。
【0025】更に本発明では、予備のフィルタ系統及び
バイパス用のフィルタ系統を別途設ける必要が無く、ま
た作業エリアを大幅に縮小できることから、設置スペー
スを著しく小さくでき、設置コストの低減を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルタ装置の一実施例を示す説
明図。
【図2】そのフィルタユニット押し込み治具を装着した
状態の説明図。
【図3】Oリングシールの例を示す説明図。
【図4】フィルタケーシングの配管との接続部の説明
図。
【図5】フィルタユニット交換手順を示す工程説明図。
【図6】本発明に係るフィルタ装置の他の実施例を示す
説明図。
【図7】従来のフィルタ装置の使用状態の説明図。
【符号の説明】
10 グローブボックス 20 フィルタケーシング 22a 常用フィルタユニット 22b 予備フィルタユニット 24 給気配管 26 排気配管 30 スペーサ 32 開閉弁 34 給気側バイパス配管 36 開閉弁 38 排気側バイパス配管 40 負圧調整用ダンパ 42 フィルタユニット押し込み治具 44 ビニルバッグ 46 ビニルバッグカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅谷 伸一 茨城県那珂郡東海村大字村松4番地33 動 力炉・核燃料開発事業団東海事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のフィルタケーシングと、該フィル
    タケーシングの側壁の軸方向で互いに異なる位置に接続
    した給気配管及び排気配管と、外周にOリングシールを
    嵌着してフィルタケーシング内で摺動可能な複数のフィ
    ルタユニットと、前記各フィルタユニットの間に位置す
    るスペーサと、給気配管とフィルタケーシングとの間に
    接続した開閉弁付き給気側バイパス配管と、フィルタケ
    ーシングと排気配管との間に接続した開閉弁付き排気側
    バイパス配管と、前記フィルタケーシングの一方の開口
    部に取り付け可能な負圧調整用ダンパと、該ダンパに代
    えて装着可能なフィルタユニット押し込み治具と、前記
    フィルタケーシングの他方の開口部に設ける使用済フィ
    ルタユニットの受取り手段とを具備し、該使用済フィル
    タユニットの受取り手段が、ビニルバッグとそれを覆う
    ビニルバッグカバーであり、使用済フィルタユニットを
    ビニルバッグ内に収容することでバッグアウト可能とし
    たスライド交換式フィルタ装置。
  2. 【請求項2】 筒状のフィルタケーシングと、該フィル
    タケーシングの側壁に接続した排気配管と、外周にOリ
    ングシールを嵌着してフィルタケーシング内で摺動可能
    な複数のフィルタユニットと、前記各フィルタユニット
    の間に位置するスペーサと、フィルタケーシングと排気
    配管との間に接続した開閉弁付き排気側バイパス配管
    と、前記フィルタケーシングの一方の開口部に取り付け
    可能な負圧調整用ダンパと、該ダンパに代えて装着可能
    なフィルタユニット押し込み治具とを具備し、前記フィ
    ルタケーシングの他方の開口部をグローブボックスに接
    続するスライド交換式フィルタ装置。
  3. 【請求項3】 フィルタユニットの外周に嵌着するOリ
    ングシールは、フッ素系ゴムからなるリップタイプであ
    り、フィルタケーシングの各配管との接続部は、多数の
    小孔を穿設して、その上を摺動するOリングシールがめ
    くれないようにした請求項1又は2記載のスライド交換
    式フィルタ装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010105064A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Earekkusu:Kk アイソレーター装置及びアイソレーター装置におけるフィルター交換方法
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CN105944253A (zh) * 2016-06-30 2016-09-21 洛阳高昌机电科技有限公司 一种便于更换过滤罐的过滤式防毒面具
JP2018008263A (ja) * 2016-04-19 2018-01-18 フォルクマン ゲーエムベーハー フィルタ体の操作および交換装置、並びにフィルタ体およびフィルタ交換方法、並びにフィルタ付きコンベア

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