JPH0659511U - 吊りボルト付設具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、巾寸法の異なる垂下条に適応可能
な吊りボルト付設具を提供することを目的とする。 【構成】 吊りボルト１を適宜な手段により垂下連設せ
しめる基体２に、一対の挾持体３・３を設け、一方若し
くは双方の挾持体３・３の基部を基体２に枢着して該挾
持体３・３を基体２に対して擺動自在に構成し、該挾持
体３・３を適宜な擺動位置で固定する固定部５を設け、
両挾持体３・３により天井部材に形成された垂下条４を
挾持せしめる吊りボルト付設具において、前記一対の挾
持体３・３の枢着部同志の対向間隔を可変可能に構成し
たものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、吊りボルトを垂下固定せしめる吊りボルト付設具に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、吊りボルト１を螺着して垂下連設せしめる基体２に一対の挾持体３ ・３を設け、一方若しくは双方の挾持体３・３の基部を基体２に枢着して該挾持 体３・３を基体２に対して擺動自在に構成し、該挾持体３・３を適宜な擺動位置 で固定する固定部５を設け、両挾持体３・３により天井部材に形成された垂下条 ４を挾持せしめて該垂下条４に取り付ける吊りボルト付設具が提案されている（ 以下単に従来例という。尚、本実施例と同一構成部分には同一符号を付した。） 。

【０００３】 この従来例は、天井部材に形成された垂下条４を一対の挾持体３・３で挾持す ることで該垂下条４に取り付け、吊りボルト１を基体２に螺着して垂下せしめる という使い方をする（この吊りボルト１に天井板が付設される。）。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、前記垂下条４は種々の巾寸法ａがある。

【０００５】 一方、従来例は、一対の挾持体３・３の枢着部同志の対向間隔は予め一定に設 計されている為、可変せしめることはできない。

【０００６】 従って、一つの吊りボルト付設具は、定まった巾寸法ａの垂下条４にしか使用 できず、従って、吊りボルト付設具は○○巾寸法用と明記されているのが現状で ある。

【０００７】 本考案はこのような点を解決した吊りボルト付設具を提供することを技術的課 題とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。

【０００９】 吊りボルト１を適宜な手段により垂下連設せしめる基体２に一対の挾持体３・ ３を設け、一方若しくは双方の挾持体３・３の基部を基体２に枢着して該挾持体 ３・３を基体２に対して擺動自在に構成し、該挾持体３・３を適宜な擺動位置で 固定する固定部５を設け、両挾持体３・３により天井部材に形成された垂下条４ を挾持せしめて該垂下条４に取り付ける吊りボルト付設具において、前記一対の 挾持体３・３の枢着部同志の対向間隔を可変可能に構成したことを特徴とする吊 りボルト付設具に係るものである。

【００１０】

【作用】

挾持体３・３の枢着部同志の対向間隔が可変する。

【００１１】

【実施例】

図面は、本考案の一実施例を図示したもので、以下に説明する。尚、本実施例 は金属材で形成されている。

【００１２】 断面チャンネル状にして垂直部と水平部とから成るＬ字形の左部材６を設ける 。

【００１３】 このＬ字形の左部材６の垂直部は左挾持体３となり、また水平部は基体２の一 部を構成する。このＬ字形の左部材６の垂直部の内側縁は上側程内側に傾斜する 傾斜縁に形成されている。

【００１４】 また、このＬ字形の左部材６の水平部の先端寄りには長穴８が穿設され、また 、水平部の中央には吊りボルト１を螺着垂下せしめる螺子孔18付の枠体９を枢着 する為の小孔10が穿設されている。また、Ｌ字形の左部材６の垂直部の基部寄り 側面には長穴12が穿設されている。

【００１５】 一方、断面チャンネル状にして垂直部と水平部とから成るＬ字形の右部材７を 設ける。

【００１６】 このＬ字形の右部材７の垂直部は右挾持体３となり、また、水平部は基体２の 一部を構成する。このＬ字形の右部材７の垂直部の内側縁は前記Ｌ字形の左部材 ６の内側縁と同じ傾斜で上側程内側に傾斜する傾斜縁に形成されている。また、 このＬ字形の右部材７の水平部の先端寄りには小孔（図面に表示せず）が穿設さ れている。また、Ｌ字形の右部材７の基部寄り側面には長穴15が穿設されている 。

【００１７】 Ｌ字形の左部材６の水平部の先端にＬ字形の右部材７の水平部の先端を被嵌し 、Ｌ字形の左部材６の先端寄りの長穴12とＬ字形の右部材７の先端寄りの小孔と にピン11を貫挿して両者を枢着し（図面は鍔付ピン11をかしめている。）、Ｌ字 形の左部材６の水平部に前記枠体９を被嵌し、枠体９に穿設されている小孔（図 面に表示せず）と前記水平部の小孔10とにボルト13を貫挿し、ナット14で止着し て枠体９をＬ字形の左部材６の水平部に対して揺動自在に設ける。

【００１８】 Ｌ字形の左部材６の垂直部とＬ字形の右部材７の垂直部の長穴12，15にボルト 16を貫挿し、このボルト16にナット17を螺着する。このボルト16とナット17とが 固定部５となる。尚、このボルト16は基部に角部16'が形成され、該ボルト16は 回り止め状態に構成されている。

【００１９】 本実施例は上記構成であるから、Ｌ字形の左部材６からＬ字形の右部材７を最 も離した状態（図３において想像線で図示）で本実施例を垂下条４に被嵌し、Ｌ 字形の右部材７を適宜Ｌ字形の左部材６に近かづけたら、ナット17を締め付ける ことで本実施品は垂下条４に固定される。

【００２０】 従って、本実施例は、巾寸法ａの異なる垂下条４にも容易に付設することが可 能となる。

【００２１】 本実施品を垂下条４に付設した後は、枠体９の螺子孔18に吊りボルト１を螺着 し、吊りボルト１に適宜天井板を付設する。符号19は吊りボルト１用の締め付け ナットである。

【００２２】

【考案の効果】

本考案は上述のように挾持体の枢着部同志の対向間隔を可変可能に構成したか ら、巾寸法の異なる垂下条にも適宜適応し得る実用性秀れた吊りボルト付設具と なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の斜視図である。

【図２】本実施例の使用状態を示す正面図である。

【図３】本実施例の断面図である。

【符号の説明】

１ 吊りボルト ２ 基体 ３ 挾持体 ４ 垂下条 ５ 固定部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 吊りボルトを適宜な手段により垂下連設
   せしめる基体に一対の挾持体を設け、一方若しくは双方
   の挾持体の基部を基体に枢着して該挾持体を基体に対し
   て擺動自在に構成し、該挾持体を適宜な擺動位置で固定
   する固定部を設け、両挾持体により天井部材に形成され
   た垂下条を挾持せしめて該垂下条に取り付ける吊りボル
   ト付設具において、前記一対の挾持体の枢着部同志の対
   向間隔を可変可能に構成したことを特徴とする吊りボル
   ト付設具。