JP3000034U - デッキプレート用吊持具 - Google Patents

デッキプレート用吊持具

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JP3000034U
JP3000034U JP1294U JP1294U JP3000034U JP 3000034 U JP3000034 U JP 3000034U JP 1294 U JP1294 U JP 1294U JP 1294 U JP1294 U JP 1294U JP 3000034 U JP3000034 U JP 3000034U
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Japan
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rod
deck plate
nut member
lifting
plate
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JP1294U
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English (en)
Inventor
吉 一 博 飯
Original Assignee
有限会社飯吉製作所
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 デッキプレートに対し直角に垂設することが
できるデッキプレート用吊持ち具を提供する。 【構成】 断面略C形状に形成された吊持具本体7と、
デッキプレートの下面に垂下するリブ2に係合し得る一
対の挟持片14,14と、基部15,15間に跨がるよ
うにおかれネジ穴17aが基部15,15間から下面に
露出するよう吊持具本体7に回転不能に内蔵されたナッ
ト部材17と、このナット部材17に螺挿するネジ部1
1aを有するロッド11とを備え、吊持具本体7の天板
8下面にはロッド11の天板8に対し直角になるよう位
置を定める位置決め用凹部12を形成し、ネジ部11a
をナット部材17に螺挿することにより挟持片14,1
4の基部15,15を押下げ、挟持片14,14の先端
が閉じられるとともにロッド11の上端が位置決め用凹
部12に嵌合して直角に垂下される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建造物において用いられるデッキプレートの下面に天井、ダクト、 その他の部材を吊持するに用いるデッキプレート用吊持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリートスラブを構築する場合、金属板を台形が連続するように凹凸状に 褶曲された所謂デッキプレートを水平に架設し、その上に配筋してコンクリート を打設し、デッキプレートと一体化させてコンクリートスラブとする工法が広く 用いられている。
【0003】 このようなデッキプレートを用いたスラブに配管や内装用天井を取付ける場合 、下方からデッキプレートの下面に吊持具を固着し、この吊持具にロッドを継ぎ 足して垂下させ、このロッドに必要な取付部材を取付けるようにしている。
【0004】 従来の上記吊持具は、例えば実公平2−8965号、同8966号公報に示さ れるものがある。このものは図13に概要を示すように、デッキプレート1の下 面に折曲げにより突出する断面三角形状のリブ2を両側から挟むように一対の挟 持片3,3を持ち、この挟持片3,3の基部3a,3aを重ねてその上方からボ ルト4を通し、基部3aの下方に突出するボルト4のネジ軸部に軸長の長い継手 ナット5を螺合し、前記挟持片3,3をリブ2に係合したのち継手ナット5を回 して締込むことによりボルト4の頭部4aと継手ナット5とで重ね合わされた挟 持片3,3の基部3a,3aを接近させ、挟持片3,3を閉じてリブ2に固定す る構造とされている。
【0005】 ついで上記継手ナット5の下半部にロッド6の上端のネジ部を螺挿し、ロッド 6を吊持してこれに必要な取付部材を取付けるようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに上記従来の吊持具では、デッキプレート1の下面のリブ2に吊持具を 取付けるとき継手ナット5を締込む必要があることから高い位置での作業となり 、踏台や仮設台等の足場に乗って作業しなければならず、そのため吊持具の取付 け作業が容易でないものとなる。特に天井の取付けには多数の吊持具を要するた め一層容易でなく、作業能率も低いものとならざるを得なかった。また継手ナッ ト5を締込むまでは高所位置で挟持片3,3をリブ2に嵌合した状態を一方の手 で保持しながら他方の手で継手ナット5を回して締込まなければならず、しかも その締込みには工具を用いて強固に固定する必要があるため、高所での作業であ ることと相俟って一層作業を困難にしている。
【0007】 本考案はこれに鑑み、デッキプレートのリブの下方からロッドを回動させるこ とによりリブに挟着させることができ、作業時に足場がいらず、ロッドをデッキ に対し直角に垂設することができるデッキプレート用吊持具を提供することを目 的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記従来の技術が有する問題点を解決する手段として、本考案は、天板、左右 側板、および下縁とで断面略C形状に形成された吊持具本体と、この吊持具本体 の左右側板の各端部に枢支されデッキプレートの下面に垂下するリブに係合し得 る一対の挟持片と、前記側板間にあって前記吊持具本体内に位置する挟持片の基 部間に跨がるようにおかれネジ穴が前記基部間から下面に露出するよう吊持具本 体に回転不能に内蔵されたナット部材と、このナット部材に螺挿するネジ部を有 し所要部材を吊持するためのロッドとを備え、前記吊持具本体の天板下面には前 記ロッドの上端が可及的密に嵌合して天板に対しロッドが直角になるよう位置を 定める位置決め用凹部を形成し、ロッドの上端のネジ部を前記ナット部材に螺挿 することによりナット部材を呼び込んで挟持片の基部を押下げ、挟持片の先端が 閉じられるとともにロッドの上端が位置決め用凹部に嵌合して直角に垂下される ようにしたことを特徴とし、また請求項2は前記一対の挟持片に閉じ方向へ付勢 するバネ部材を付設したものである。
【0009】
【作用】
吊持具本体に内蔵されているナット部材のネジ穴に下方からロッドの上端のネ ジ部を若干螺挿しておき、そのロッドを持ってデッキプレートの下面のリブに向 けてそのリブを挟持片が挟むように吊持具を持ち上げてその左右の挟持片の先端 をリブに嵌め、ついでロッドを回転させるとロッドの上端が吊持具本体の天板下 面の位置決め用凹部になじむように嵌合し、天板に対し直角状態が保証され、さ らにロッドを回すことによりロッドの上端が位置決め用凹部内で天板下面に当る のでナット部材が呼び込まれて左右の挟持片の基部を同時に押圧し、挟持片の先 端がリブの側面に強圧されて固定状態となる。この固定と同時にロッドも固定さ れて垂下され、このロッドの下方部に必要な取付け部材を取付けて天井やダクト 等の吊持に使用される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す実施例を参照して説明する。
【0011】 図1は本考案による吊持具の一実施例の取付前の状態を示す外観斜視図であり 、図2は正面図、図3は平面図、図4は側面図である。
【0012】 吊持具本体7は、天板8と、左右の側板9,9と、この側板9,9の下部に内 側に折れ曲がった下縁10,10とで断面が略C形状に形成されたもので、これ は金属板の折曲加工によって形成される。上記天板8の下面中央位置には、ロッ ド11の上端が可及的密に嵌合してロッド11が天板8に対し直角になるよう位 置を定める位置決め用凹部12が形成されている。
【0013】 この位置決め用凹部12の形成については、図5に断面を示すように天板8の 外面側から円形状のリブ13を打出すようにプレスしてこのリブ13の内周によ りロッド11の上端が可及的密に嵌るようにするもの、または図6に断面を示す ように、天板8の内面側からプレス加工して円形状に凹ませ、その凹部を位置決 め用凹部12とするもの、さらには図7(A)に平面を、同(B)に断面を示す ように、前記リブ13を円形とせず、複数(図では2条)の円弧状のリブ13′ ,13′としてその内側面で実質的な凹部を形成するもの、または図8のように 複数個(図では4個)の突起13″,13″…を打出し、その内接円を実質的に 凹部とするものなどがある。
【0014】 前記位置決め用凹部12の内底面にゴムその他の緩衝材を接着等により固定す れば、ロッド11を締込んだ際にその上端面が緩衝材に当接し、その摩擦力によ りロッド11の緩みを防止することができる。その緩衝材の取付けに代え、位置 決め用凹部12の内底面を荒して粗面化し、これによりロッドの上端面との摩擦 力を増すようにしてもよい。
【0015】 左右一対の挟持片14,14は、正面形状が略L形状をなすもので、その一方 のみについて説明すると、略L形状を有する2枚の部片14a,14aの下端間 が基部15により一体に継がった構成を有し、その幅は吊持具本体7の側板9, 9間に嵌入し得る寸法とされている。そしてこの基部15から立ち上がった部分 の部片14a,14aが吊持具本体7の側板9,9にピン16により下方向に揺 動可能に取付けられている。
【0016】 一対の挟持片14,14を枢支するピン16,16の間にはナット部材17が 嵌合され、このナット部材17の六角形状の周面のうちの直径線上相対応する2 つの稜線部分が前記挟持片14,14の部片14a,14aの内側面に正対し、 直径線上相対応する2つの側面が前記ピン16,16の側面に正対しておかれ、 これによりナット部材17は吊持具本体7内に回転不能でかつ脱出不能に包蔵さ れている。なおこの場合、ナット部材17の相対応する2つの稜線部分がピン1 6,16に正対するようにしてもよい。
【0017】 このナット部材17のネジ穴17aの下部は吊持具本体7の下面の下縁10, 10間に臨んでおかれるよう、前記挟持片14,14の基部15,15の互いに 対向する端部に切欠18,18が形成されている。
【0018】 ロッド11は必要な長さを有し、少くとも上端から所要の長さにわたり前記ナ ット部材17のネジ穴17aに螺合し得るネジ部11aが形成され、下方部に目 的に応じた取付部材が取付けられるものである。
【0019】 次に上記実施例の作用を説明する。
【0020】 吊持具をデッキプレート1の下面のリブ2に取付けるに際しては、吊持具本体 7に内蔵されているナット部材17のネジ穴17aにその下面側からロッド11 の上端のネジ部11aを若干螺挿しておき、そのロッド11を持ってデッキプレ ート1の下面のリブ2に向けそのリブ2を挟持片14,14が挟むように吊持具 を押し上げる(図9(A)〜(B))と、左右の挟持片14,14の先端14b ,14bはリブ2に嵌った状態となり、ついでロッド11を回転させると、ロッ ド11の上端がナット部材17を貫通して吊持具本体7の天板8の下面の位置決 め用凹部12になじむように嵌合し、さらにロッド11を回すことによりロッド 11の上端は凹部12内の天板下面に当るのでナット部材17が呼び込まれ、左 右の挟持片14,14の基部15,15の対向端部がナット部材17により同時 に押され、各挟持片14,14が閉じる方向に強制回動してその先端14b,1 4bがリブ2の側面に強圧固定され、強固に取付けられる(図9(C))。これ と同時にロッド11も天板8に対し直角に位置が定められて固定され、このロッ ド11の下部に必要な部材を取付けて天井その他の吊持に使用される。
【0021】 図10は、前記吊持具本体7の下縁10,10上に線バネまたは板バネからな るバネ部材19を取付け、このバネ部材19の両端部が挟持片14,14の下面 に係合して挟持片14,14の先端14b,14bが常時は閉じる方向に付勢す るようにしたもので、リブ2に仮付けすることができるようにしたものである。 このバネ部材19は板バネで構成される場合には、その中央位置にロッド11を 挿通するための穴があけられる。図12に示すバネ部材19は、挟持片14,1 4の部片14a,14a間に納まる幅を有し、ピン16,16間の内のり寸法に 相当する長さを有する板バネ19′の両端にバネ片19a,19aが立ち上げら れ、このバネ片19a,19aの上端が外方へ屈曲されていて吊持具本体7の天 板8の端部下面に当てられるようにしたものである。
【0022】 上記板バネ19′が左右一対の挟持片14,14の基部15,15に跨ってお かれ、その上にナット部材17がおかれて組込まれ、挟持片14,14の間隔を 開けたとき各バネ片19a,19aの上端が吊持具本体7の天板8の下面で相対 的に押され、これにより挟持片14,14が閉じる方向に付勢されるようになっ ている。
【0023】 図11(A),(B)は、図10におけるバネ部材19の変形例を示すもので 、この板バネ19″,19″は吊持具本体7の下縁10,10と挟持片14,1 4の基部15,15との間に挟むようにして組込まれるが、輸送中に振動等によ って抜け落ちることを防ぐため吊持具本体7の下縁10,10の端部に係合する 突部20,20を形成したものである。なお符号21はロッド17を通す穴であ る。
【0024】 これにより突部20,20間に吊持具本体7の下縁10,10が位置するので 板バネ19″,19″が抜け落ちることがない。
【0025】 吊持具本体7の天板8の上面にゴム板を貼着しておけば、ロッド11による締 込みの際にがたなしに取付けることができる。また挟持片14,14の先端14 b,14bの形状は、デッキプレート1のリブ2の形状に合わせて適宜選択する ことができる。またデッキプレート1としては種々の形態のものを対象とし得る ことはもちろんである。
【0026】
【考案の効果】 以上説明したように本考案によれば、従来用いられてきた軸長の大きなナット を使用する必要がなく、デッキプレートの下方からロッドを持ってデッキプレー トのリブに当てがい、そのままロッドを回転させることにより吊持具をリブに固 着することができるので、踏台や足場等を使用する必要がなくなり、安全かつ高 能率に吊持具の取付け作業を行なうことができる。またナット部材は吊持具本体 内に包蔵されているので、部品の分離がなく、一体ものとして取扱うことができ 、取扱いやすく、部品の紛失もない。さらに吊持具本体内にナットが内蔵される 構成であるためボルト等の突出物がなく、コンパクトであり、かつ部品価格が低 廉となって低コストで得られ、安価に提供することができ、ロッドの螺挿時にそ の上端が吊持具本体の天板下面の位置決め用凹部に嵌合することにより天板に対 し直角状態に締着することができるので、下方でロッドを回転操作しても曲って 取付けてしまうことがないなど、従来のものに較べ種々優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるデッキプレート用吊持具の一実施
例を示す斜視図。
【図2】同、ロッドを締込んだ状態時の正面図。
【図3】同、下面図。
【図4】同、縦断側面図。
【図5】同、吊持具本体の断面図。
【図6】同、変形例を示す断面図。
【図7】(A),(B)はさらに他の変形例を示す平面
図および断面図。
【図8】さらに他の変形例を示す平面図。
【図9】(A)〜(C)はデッキプレートのリブへの取
付け過程を示す説明図。
【図10】本考案によるデッキプレート用吊持具の変形
例を示す正面図。
【図11】(A),(B)は図10に用いられるバネ部
材の斜視図。
【図12】バネ部材の変形例を示す斜視図。
【図13】従来のデッキプレート用吊持具を示す正面
図。
【符号の説明】
1 デッキプレート 2 リブ 3,14 挟持片 6,11 ロッド 7 吊持具本体 8 天板 9 側板 10 下縁 12 位置決め用凹部 16 ピン 17 ナット部材 19,19′,19″ バネ部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】天板、左右側板、および下縁とで断面略C
    形状に形成された吊持具本体と、この吊持具本体の左右
    側板の各端部に枢支されデッキプレートの下面に垂下す
    るリブに係合し得る一対の挟持片と、前記側板間にあっ
    て前記吊持具本体内に位置する挟持片の基部間に跨がる
    ようにおかれネジ穴が前記基部間から下面に露出するよ
    う吊持具本体に回転不能に内蔵されたナット部材と、こ
    のナット部材に螺挿するネジ部を有し所要部材を吊持す
    るためのロッドとを備え、前記吊持具本体の天板下面に
    は前記ロッドの上端が可及的密に嵌合して天板に対しロ
    ッドが直角になるよう位置を定める位置決め用凹部を形
    成し、ロッドの上端のネジ部を前記ナット部材に螺挿す
    ることによりナット部材を呼び込んで挟持片の基部を押
    下げ、挟持片の先端が閉じられるとともにロッドの上端
    が位置決め用凹部に嵌合して直角に垂下されるようにし
    たことを特徴とするデッキプレート用吊持具。
  2. 【請求項2】前記吊持具本体に支持され前記挟持片の先
    端が閉じる方向に付勢するバネ部材を有し、挟持片の先
    端が閉じられる方向に付勢されている請求項1記載のデ
    ッキプレート用吊持具。
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