JPH0659439B2 - 自走薬剤散布車 - Google Patents

自走薬剤散布車

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JPH0659439B2
JPH0659439B2 JP1312611A JP31261189A JPH0659439B2 JP H0659439 B2 JPH0659439 B2 JP H0659439B2 JP 1312611 A JP1312611 A JP 1312611A JP 31261189 A JP31261189 A JP 31261189A JP H0659439 B2 JPH0659439 B2 JP H0659439B2
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、野菜や果物等の作物を栽培するハウス等にお
いて、病害虫の防除作業を行うのに好適な自走薬剤散布
車の改良に関する。 〔従来の技術〕 近年、ハウス栽培は大形化、集団化が進み、野菜等の作
物は、季節を問わず栽培が行われている。 しかし、ハウス栽培において、ハウス内の密閉、密植化
された栽培環境では、作物自体の抵抗力が露地栽培に比
べ弱く、病害虫の防除が非常に重要となり、防除作業を
頻繁に行う必要があった。そして、前記密閉されたハウ
ス内での防除作業は、作業者自身が薬剤による悪影響を
回避するために無人化が強く望まれている。このため、
最近では、ハウス内の畝に沿って無人走行車を走行させ
ながら薬剤を散布する車輌が開発されている。この薬剤
散布車としては、例えば、実公平1−11333号公報
に示されたものが開発されている。その構造は大別する
と、ハウス内の複数本の畝の長手方向と直交する方向に
設置した金属製の走行路と、この走行路を往復移動する
台車と、前記台車から降りて畝間の通路を前進し、所定
位置まで前進すると後進を開始して前記台車上に乗り上
げる薬剤散布車とからなり、前記台車には、薬剤散布車
が台車上に乗り上げると台車自体が次の畝間まで移動し
て停止する台車駆動機構が、又、薬剤散布車側には、畝
間の通路を前進と後進とを切替えて走行させる散布車駆
動機構と散布車の移動時薬剤を散布する散布機構とがそ
れぞれ設けられており、薬剤散布にあたり前記台車は、
走行路上をその一端から他端に向って往復移動して畝間
の通路前に到達すると、台車から薬剤散布車が降りて通
路を前進し、通路終端に植設した杭に前記散布車に取付
けたスイッチが押当ると、散布車の駆動機構が後進側に
切替えられて該散布車は後進を開始し、この薬剤散布車
の前・後進の間に薬剤の散布を行い、終了後は再び台車
に乗り上げて次の畝間に移動するように構成されてい
る。 又、実開平1−73032号公報にも薬剤を散布する自
走薬剤散布車の構成が示されており、この散布車におい
ても台車の前・後部にバンパー式のスイッチ部材が取付
けられて、散布車が畝の終端に達すると、台車の前部側
に設けたスイッチ部材があらかじめ立てておいた杭等に
当って押し込められると、スイッチが切替えられて電動
機が逆転し、前記散布車を自動的に後進させる。そし
て、車台の後部側のスイッチが出発点に植設した杭等に
当ると車台が自動的に停止し、車台が前記一行程を完了
する間に噴霧ノズルから薬剤を噴霧するように構成され
ている。 〔発明が解決しようとする課題〕 前記構造の薬剤散布車は、人手を要することなく無人走
行により、作物の薬剤散布を行うことができるので作業
能率が向上し、しかも、人手が不要となった分だけ人員
を別の作業に有効活用でき至便である反面、次に示すよ
うな問題があった。 (1)前記各薬剤散布車は、作物の種類や植付け量に応じ
て薬剤の散布量を変化させることが難しく反当散布量を
変るには、例えば、噴霧ノズルを口径の異なるものに交
換したり、噴霧圧力を変更したりする必要がある等、容
易に反当り散布量の変更が行えない問題があった。 (2)薬剤散布車の駆動源としてバッテリーを用いた場
合、バッテリーの使用電圧が負荷変動等により変化する
と、薬剤散布車の走行速度が勝手に変化してしまい、薬
剤の均等散布が行えない問題があった。しかも、薬剤の
使用量が一定しないので、散布中に薬剤の不足をきたし
たりして薬剤散布が円滑に行えない問題があった。 (3)薬剤散布車の走行に際しては、走行路の出発点と終
端とに杭等を植設し、薬剤散布車を前記杭に押当てて前
進から後進に切替えたり、後進動作を停止させる構造と
なっているので、薬剤散布車を次の畝間に移動させる場
合、前記杭がじゃまとなり、薬剤散布車の畝間替えや方
向転換に相当の労力を要し、老人や婦人等が簡単に取扱
うことができなかった。特に、特公平1−11333号
公報記載のものにあっては、薬剤散布車の畝替に際し、
予じめ、畝間の直交方向に金属製の特殊な走行路を別に
設置しなければならないので、その敷設費が嵩むととも
に、作物の出荷等の作業に対し足元が悪くなり、作業能
率が低下するおそれがある。更に、薬剤散布車を杭に押
当てて前進から後進に切替えたり、後進を停止させる構
造となっているが、慣性によって急停止させることが難
しく、前記散布車は杭に押当った場合、相当の衝撃力を
受けるため、機械的強度を強くする必要があった。 (4)薬剤の散布作業中、あるいは、薬剤散布車の走行
中、不用意に散布車の進路に人がいた場合、該散布車の
走行と薬剤の散布を自動停止させるための手段が全く講
じられていないので、衝突事故を誘発したり、薬剤の曝
露を受ける危険性があった。又、無人走行や薬剤の散布
中に不測のトラブル等が生じた場合、薬剤散布車のとこ
ろまで行き、散布車のスイッチを手動操作する必要があ
った。 (5)又、薬剤の散布中に散布車が畝等に乗り上げた場
合、前記散布車の走行と薬剤の散布作業を直ちに停止さ
せる手段が全く講じられていないので、薬剤散布車の転
倒に伴い作物やハウスの施設に損害を与えたり、あるい
は、薬剤散布車自体が損傷するおそれがある等、完全な
無人散布を行うことが困難であった。 (6)薬剤の散布中に、噴霧ノズルや噴霧管が作物等に引
掛って折損したような場合、薬剤が異常噴出して作物や
施設等に大きなダメージを与えたり、薬剤が無駄に噴出
するという問題もあった。 (7)更に、薬剤の散布中、バッテリーの消耗あるいは障
害物等により薬剤散布車が走行を停止した場合、薬剤の
散布が依然として行われるという問題があり、これによ
って薬剤を無駄に消費するばかりか薬剤を過剰に散布す
ることとなり不経済であるとともに、作物に悪影響を与
えるおそれがあった。 本発明の目的は、前記種々の問題に鑑み、薬剤散布車の
走行速度を多段階に切替え可能となし、かつ、バッテリ
ー電圧が散布車の走行が行える範囲内にある場合は、前
記バッテリー電圧の変化に影響されることなく、薬剤散
布車の定速走行を可能にして薬剤の噴霧量の均一化をは
かるとともに、薬剤の散布中に何らかのトラブルが発生
した場合、直ちに薬剤散布車の走行と薬剤の噴霧を停止
させることにより、薬剤の無人散布に伴う弊害を一掃し
て、ハウス栽培の作物における薬剤散布作業を円滑、良
好に行うことができる自走薬剤散布車を提供することに
ある。 〔課題を解決するための手段〕 本発明は台車上に、この台車を前・後進させる台車駆動
用の電動機と、ハウス外の動力噴霧機に接続した薬剤供
給ホースを巻取るドラムと、前記台車の前部側に垂直に
取付けられて薬剤供給ホースに電動弁を介して接続され
た噴霧管と、この噴霧管の高さ方向に所定の間隔を保っ
て複数個取付けた噴霧ノズルとを備えて自走式の薬剤散
布車を構成し、更に、前記薬剤散布車には、これを駆動
制御するための手段、即ち、薬剤散布車の走行速度を多
段階に切替えたり、定速走行させるための制御手段と、
薬剤散布車の駆動と同時に前記電動弁を開放して薬剤の
散布を行い、該散布車が停止した場合は散布作業を直ち
に停止させる手段と、薬剤散布車の進路方向側に人がい
ることを確認した場合とか、前記薬剤散布車が走行中に
一定の角度傾斜した場合、あるいは、薬剤の散布中に噴
霧管が栽培植物等と衝突して折損したようなとき、更に
は、薬剤散布車の走行中にバッテリーの消耗あるいは障
害物等により該散布車の走行速度が設定速度に対して急
激に低下した場合は、直ちに前記薬剤散布車の走行停止
と薬剤の散布作業とを中止させる手段と、薬剤散布車を
次の畝等に移動させる場合、台車に設けたキャスターが
繰出されて薬剤散布車の一方を自動的に持上げて、該散
布車の移動方向を転回させる手段とが具備されており、
これら各手段は、1チップマイクロコンピュータを備え
た制御装置にて駆動制御されるものである。 〔作用〕 本発明は薬剤散布を行う場合、制御装置によってあらか
じめ薬剤散布車の運転状況を事前に設定しておく。例え
ば、薬剤散布車の走行速度、薬剤の散布モードとを設定
してから、自動運転を行わせると、薬剤散布車は走行と
同時に電動弁が開放されて散布作業を開始し、薬剤散布
車が一定の距離前進した地点で停止位置検出手段が走行
路中に事前に設置しておいた磁石等の走行停止部材を検
出することにより、散布車は直ちに停止して薬剤の散布
を中断し、この散布を中断した時点で、例えば、復路は
薬剤散布を行わない条件決定がしてあれば、薬剤散布車
は直ちに後進し、前記走行停止部材が配設されている復
路の所定位置まで高速で戻って停止し、又、復路も散布
を行うように設定されていれば、薬剤を散布しつつ、し
かも、薬剤供給ホースをドラムに巻取りながら(散布車
が後進する場合は、すべてホースはドラムに自動的に巻
取られる)、薬剤散布車は復路停止位置まで自動的に後
進する。そして、散布を終えた畝から次の畝間に薬剤散
布車を移動させる場合は、制御装置からの指令によって
台車の下側から地表面に向けてキャスターを自動繰出
し、台車の前輪を支点として後輪側を持上げた状態(三
輪状態)で薬剤散布車を前記キャスターにより方向転換
を行って次の畝間に移動させた後、再度薬剤の散布を行
い、この薬剤散布中にアクシデントが生じたとき、例え
ば、薬剤散布車の走行路に人がいる場合とか、散布車が
畝等に乗り上げて設定角度以上傾斜した場合、更には、
噴霧管の折損あるいはバッテリーが消耗したようなとき
には、これらの状況を薬剤散布車に具備させたセンサが
直ちに検出し、制御装置からの指令により散布車の走行
停止と、薬剤の散布を中止するように設定されている。
このように、本発明においては、薬剤散布車の走行速度
を選定することにより実質的に薬剤の散布量を変化させ
ることができるとともに、薬剤の散布作業中に不測の事
態が生じた場合は、薬剤散布車の走行停止と散布作業を
直ちに中止することができるようになっているので、薬
剤の散布作業を円滑,良好に、しかも、安全に行うこと
ができる特徴を備えている。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を第1図ないし第9図によって説
明する。 最初に第1図ないし第7図において、薬剤散布装置の概
略を説明する。 第2図においては、1は本発明の自走薬剤散布車を示
し、2はその台車で、この台車2には散布車1駆動用電
動機Mが取付けられている。前記電動機Mは、第4図で
示すように、回転子軸mと台車2の長さ方向の中央部材
にその長さ方向と直交して横架した駆動軸3とを、チェ
ーン又はタイミングベルト等の駆動連結部材aにて駆
動連結し、更に、前記駆動軸3と、台車2の前部及び後
部に懸架した車軸4,5との間を前記同様の駆動連結部
材a,aにて駆動結合することにより、前記台車2
を車軸4,5に取付けた前輪6・後輪7にて前進・後進
させる。そして、前記駆動用電動機Mは台車2の前部側
に搭載したバッテリー58により駆動電力が供給されて
駆動する。8は台車2上にほぼ矩形状に枠組した支持枠
体で、第2図で示すように、台車2の前部側には台車2
操作用の前部ハンドル9を、中央部にはホース巻取ドラ
ム(以下単にドラムと称する)10を回転自在に支承す
るドラム支承枠11が、更に、台車2の後部(第2図の
右方)側には台車2を前部ハンドル9と同様に操作する
後部ハンドル12が、それぞれ一体化させて枠組形成さ
れている。そして、前記ドラム10は、第2図、第6図
のように、ホース巻取軸13をドラム側板14,14a
外に延長して設けた支持筒15及び支持軸15aを、ド
ラム支持枠11の軸受部材16に挿通支持させることに
より、ドラム支承枠11に回転自在に取付けられる。次
に前記ドラム10のホース巻取機構Xと、このドラム1
0に巻き取ったり、巻き戻しされる薬剤供給ホース17
を整列巻きするホース整列巻機構Yとの概略構造を第6
図及び第7図にて説明する。 はじめに、ドラム10のホース巻取機構Xは、例えば、
第6図に示すように、一方のドラム側板14a側に延設
した支持軸15aにキー18を介してハブ19を止着
し、このハブ19には摩擦板20,20にて挟持された
駆動板21を嵌合し、この駆動板21を、押圧プレート
22、皿ばね23を介してハブ19の端部に螺合した締
付ナット24にてドラム側板14a側へ押圧することに
より、前記駆動板21は摩擦板20,20により挟圧保
持されてハブ19と共動回転してトルクリミッタ41を
構成する。一方、ホース巻取軸13には、ホース継手部
材25を前記ホース巻取軸13内に水密構造により内在
させた状態で、その一方端をホース巻取軸13上に突設
し、前記ホース継手部材25のホース巻取軸13に突出
する部位には、基端を図示しない動力噴霧機側に接続し
た薬剤供給ホース17の先端を嵌着する。又、ホース継
手部材25のホース巻取軸13内に位置する他端は、ド
ラム10の支持筒15内に軸受13aを貫通して水密構
造に挿入した薬剤供給管34aと連通させて前記軸受1
3aに螺合されており、前記薬剤供給管34aは前記支
持筒15からドラム10と共動することなく延出され
て、第2図で示すように、ドラム支承枠11上に取付け
た電動弁Vと連結されている。そして、前記ドラム1
0は、ハブ19に取付けた駆動板21と駆動軸3との間
を駆動連結部材aにて駆動結合させることにより回転
する。そして、薬剤散布車1が前進するときは、駆動軸
3の端部側に配設されたトルクリミッタ41の作用によ
り、特に、電動機Mの駆動力を要することなくドラム1
0は回転して薬剤供給ホース17をドラムから引出し、
後進時は電動機Mの駆動により回転し、薬剤散布車1の
走行距離に比例した長さの薬剤供給ホース17を巻取
る。 つづいて、薬剤供給ホース17をドラム10に整列巻き
するホース整列巻機構Yは、ドラム10の後部(第2図
の右側)側において台車2上に設置されており、その概
略構造は第3図及び第7図に示すように、台車2上の幅
方向の端部に支持板26,26を相対向させて形成し、
これら支持板26,26間に、例えば、ナピアの螺旋の
如く、丸棒等にスパイラル溝27aを右及び左方向に交
互に、かつ、エンドレス状に形成したガイド棒27を回
転自在に横架し、このガイド棒27には、下部に薬剤供
給ホース17を遊嵌する透孔28aを穿孔したホース整
列具28を螺合するとともに、前記ホース整列具28の
下端面に形成した図示しない半球状の切欠溝に、前記支
持板26,26間に架設した係止杆29を係止させるこ
とにより、ホース整列具28はガイド棒27に、共動回
転することなく、該ガイド棒27に沿って水平移動可能
に取付けられている。そして、前記ガイド棒27の一方
の支持板26から突出する突出端に止着した駆動板27
bと、第6図に示すドラム10のハブ19の端末に止着
した駆動板19aとを駆動連結部材aによって駆動結
合させ、前記ガイド棒27を台車2の移動により回転さ
せると、ホース整列具28はスパイラル溝27aに沿っ
てガイド棒27上を往復移動し、薬剤供給ホース17を
ドラム10に整列巻きしたり、絡み合うことなく巻戻す
ことができる。 つづいて、前記支持枠体8の前部ハンドル9側に位置す
る噴霧管30の取付構造を第2図により説明すると、前
記噴霧管30は薬剤散布車1の前部側に、台車2上を被
装する被装体31に取付けた取付支持具32によって垂
直に止着されており、電動弁Vとは、例えば、噴霧管
30が折損して薬剤の吐出量あるいは吐出圧力が設置値
と大きく異なった場合、これを検出する流量センサとか
圧力センサ等からなる検出センサ33を介してホース部
材34により連接されている。そして、前記噴霧管30
にはその高さ方向に複数段にわたって、薬剤の噴霧ノズ
ル30aが、噴霧口を互いに相反する方向に位置させて
複数個取付けられている。35は台車2の後輪7側に付
設した電動繰出式のキャスターで、台車2側に取付けた
電動シリンダVと、この電動シリンダVのピストン
36(第4図参照)に一方端を枢支し、他方端は台車2
の後方側に突出する支軸37に枢支したリンク板38の
端部に前記キャスター35を回転自在に取付け、ピスト
ン36が電動シリンダV内に没入しているとき、キャ
スター35は第2図の実線の如く地表面Pより上昇して
おり、逆に、ピストン36を突出させたときは、リンク
板38により2点鎖線で示すように、後輪7より下方に
降下するように構成されている。なお、前記キャスター
35は電動シリンダVの駆動によって出没する実施例
について説明したが、例えば、台車2に足踏式のジャッ
キを取付け、このジャッキにキャスターを具備させ、ジ
ャッキの力によってキャスターを昇降させるように構成
してもよい。 第2図中、39はドラム10の側板周縁に近接させて台
車2上に設けた制動部材で、ソレノイドSにて動作す
る。又、50は被装体31の上面後部側に取付けた薬剤
散布車1の制御装置であり、40はその操作部(第8図
参照)である。 次に、前記制御装置50の構成を第9図によって説明す
る。本発明の制御装置50は大別すると、1チップマイ
クロコンピュータ(以下マイコンと称する)51と、前
記マイコン51の入力端側に接続された薬剤散布車1の
運転操作を行うためのスイッチ回路52と、各種のセン
サ回路53と、マイコン51のイニシアライズ回路54
と、前記マイコン51の出力端側に接続されたリレー回
路55と、前記スイッチ回路52の動作状況を表示する
表示回路56と、更に、薬剤散布車1の駆動用電動機
M,制動部材39を介してドラム10に制動力を付与す
るソレノイドS、薬剤の供給路34aを開閉する電動
弁V、キャスター35を揺動させる電動シリンダV
にそれぞれ駆動電源を供給するためのバッテリー58を
備えた電源回路57と、前記駆動用電動機Mを予じめ設
定された回転速度に制御するための駆動用電動機制御回
路59と、電源回路57のバッテリー電圧を検出するバ
ッテリー電圧検出回路60と、駆動用電動機M制御用の
基準電圧を生起させるための基準電圧設定回路61とか
らなり、マイコン51及び前記各回路51〜57,59
〜61には、電源回路57から定電圧電源装置AVRに
より、降圧して安定化させた定電圧電源Vccがそれぞ
れ供給されている。 次に、前記各回路の詳細構成について説明する。 初めに、スイッチ回路52には薬剤散布車1の運転操作
を行うためのモーメンタリの各種スイッチ類が具備され
ており、その内訳は、電源スイッチSと、薬剤散布車
1の運転スイッチSと、停止スイッチSと、前記散
布車1を前・後進させる前進及び後進スイッチS,S
と、散布車1の走行速度を、例えば、「高速」,「中
速」,「低速」の三段階のモードに切替る速度切換スイ
ッチSと、薬剤の散布モードを、例えば、薬剤散布車
1の前進及び後進時と、前進時あるいは後進時において
のみ散布を行う場合と、全く散布しない場合の4段階に
設定する散布モード設定スイッチSと、後述する人体
検出センサを作動させるためのセンサ作動スイッチS
と、キャスター35を動作させるキャスタースイッチS
とからなり、前記各スイッチS〜S類はその一方
端が電源回路57の定電圧電源Vccと接続され、他方
端はそれぞれマイコン51の入力端I〜Iに個別に
接続されている。 センサ回路53は、薬剤散布車1の前・後部に取付けら
れて走行路に人がいた場合、人体から発散される赤外線
を検出してその検出信号をマイコン51の入力端
10,I11に送出する、例えば、焦電型の赤外線セ
ンサからなる人体検出センサ62F,62Rと、前記散
布車1が走行中に畝80等に乗り上げたりして所定の角
度(約25°)傾斜した場合、これを検出してその検出
信号をマイコン51の入力端I14に送出する転倒回避
センサ63A(例えば、容器内に転動可能に収容した可
動接点として機能するボールが、薬剤散布車1の傾斜に
より、固定接点から離れて該センサ63Aの通電回路を
開路したり、あるいは、水銀スイッチが投入されて前記
センサの回路を逆に閉路したりして検出信号を送出する
ように構成されている。)と、薬剤散布車1の前・後部
に第1図で示すように取付けられて、前記散布車1の走
行路90の所定の停止位置に設置した走行停止部材64
(例えば磁石・第5図参照)を検出してその検出信号を
マイコン51の入力端I12,I13に送出する停止位
置検出センサ65F,65Rと、更に、台車2の駆動軸
3あるいは車軸4,5等の回転部位に取付けられて、前
記駆動軸3等の回転数を検出してその検出信号をマイコ
ン51の入力端I15に送出する、例えば、ロータリー
エンコーダーとか発光素子及び発光素子を備えた光セン
サ等からなる回転検出センサ66(本例では第4図のよ
うに、車軸4に取付けてある。)によって構成され、こ
れら各センサ62F,62R,65F,65R,66類
は電源回路57の定電圧電源Vccと接続される。 イニシャルライズ回路54は定電圧電源Vccの供給に
よりマイコン51を初期化するための回路で、出力端が
マイコン51の入力端I16に接続されている。 なお、出力端がマイコン51の入力端I17に接続され
た検出センサ33は、噴霧管30が折損して、例えば、
薬剤の吐出量とか圧力が変化したのを検出した信号を出
力する。 次にマイコン51の出力端側に接続したリレー回路55
と表示回路56とについて説明する。 リレー回路55には、電源回路57に接続した電動機
M,ソレノイドS,電動弁V,電動シリンダV
各通電回路を開閉させるリレーがマイコン51の出力端
側に接続されており、第9図に示すように、マイコン5
1の出力端Oに接続されているリレーXは薬剤散布
車1を前進させる方向に電動機Mの通電回路を切換える
前進リレーであり、Xはその接点、マイコン51の出
力端Oに接続したリレーXは、電動機Mの通電回路
を、散布車1が後進する方向に切換える後進リレーで、
はその接点、マイコン51の出力端Oに接続した
リレーXは電動機Mへの通電が断たれたとき、該電動
機Mに制動がかかるのを外すために設けたブレーキリレ
ーで、電動機MとリレーXの接点Xとの間には、前
記ブレーキリレーXの常開接点Xが挿入接続されて
いる。出力端Oに接続したリレーXは散布車1が停
止したときドラム10の惰性回転を止めるソレノイドS
を起動する起動リレーで、XはソレノイドSの通
電回路に挿入した起動リレーの接点、出力端Oに接続
したリレーXvoは電動弁Vの通電回路を電動弁V
が開放する方向に切換える開リレーであり、出力端O
に接続したリレーXvoは電動弁Vの通電回路を電動
弁Vが閉鎖する方向に切換える閉リレーで、電動弁V
の通伝回路に挿入接続したXは開リレーXvoの接
点を、Xは閉リレーXvcの接点をそれぞれ示す。更
に、マイコン51の出力端Oに接続したリレーXku
は、キャスター35を駆動するシリンダVの通電回路
を該シリンダVが繰出される方向に切換える繰出リレ
ーであり、出力端Oに接続したリレーXKDは、電動
シリンダVの通電回路を該シリンダVが原位置に復
帰する方向に切換える復帰リレーで、前記電動シリンダ
の通電回路に挿入接続したXは繰出リレーXKU
の接点であり、Xは復帰リレーXKDの接点である。
そして、前記各リレー群は電源回路57の定電圧電源V
ccに接続されている。 表示回路56はマイコン51の出力端O10〜O21
発光ダイオードL〜L12をそれぞれ個別に接続して
構成されており、L〜Lの発光ダイオードは、薬剤
散布車1の走行速度(L点灯「高速」,L点灯「中
速」,L点灯「低速」)表示と、バッテリー58の残
量チエック(L〜L点灯の場合は使用可を示し、バ
ッテリー58が消費されるに従って発光ダイオードL
〜Lが1個ずつ消灯し、本例では2個の発光ダイオー
ドL,Lしか点灯しなくなった時点で、バッテリー
58の充電時期を表示するように設定されている。)表
示を行う。又、発光ダイオードLは電源スイッチS
のオン表示を、Lは運転スイッチS,Lはセンサ
(人体)作動スイッチS,L10,L11は散布モー
ド設定スイッチS,L12は電動シリンダVのオン
表示をそれぞれ行う。更に、図中Lは薬剤散布車1が前
進している間、オン(点灯)表示を行い、Bはバッテリ
ー58が充電時期に達したとき、あるいは、人体検出セ
ンサ62F,62R及び転倒回避センサ63Aが作動し
た場合や、噴霧管30が折損したとき、更には、バッテ
リー58の異常消耗や障害物等により薬剤散布車1が走
行中に急停止したような場合に警報を発するブザーであ
り、それぞれマイコン15の出力端O22,O23に個
別に接続されている。 次に駆動用電動機制御回路59は、2個のエミツタ接地
のトランジスタQ,Qと、1つの差動増幅器67と
からなり、トランジスタQのベースはマイコン51の
出力端Oに接続し、コレクタは抵抗Rを介して定電
圧電源Vccと接続されており、又、トランジスタQ
のベースはトランジスタQのコレクタと抵抗Rとの
接続点に接続し、前期トランジスタQのコレクタは駆
動用電動機Mに接続するとともに、ダイオードDを介し
て電源回路57のバッテリー58に接続されている。更
に、差動増幅器67は反転入力端子をトランジスタQ
のコレクタに抵抗Rを介して接続するとともに、該差
動増幅器67の出力端とは抵抗Rを介して接続し、非
反転入力端子は接地抵抗R及び抵抗Rを介してバッ
テリー58と接続されており、又、前期差動増幅器67
の出力端は、例えば、4ビットのA/D変換器68の入
力端Aと接続され、駆動用電動機Mの端子電圧が入力
される。 そして、駆動用電動機接続回路59は、差動増幅器67
からA/D変換器68を介して送出する駆動用電動機M
の端子電圧によりマイコン51の出力端Oから出力す
るパルス幅変調信号によって、トランジスタQ,Q
の導通期間を制御して駆動用電動機Mを駆動制御する。 バッテリー電圧検出回路60は、電源回路57のバッテ
リー58の端子間に抵抗RとRを直列に挿入して構
成され、前記抵抗RとRの接続端をA/D変換器6
8の入力端Aに接続してバッテリー58の電圧を分圧
して出力するようになっている。 又、基準電圧設定回路61は、定電圧電源Vccと接地
間に接続し、薬剤散布車1の走行速度「高」,「中」,
「低」と対応するように設定される基準電圧を出力する
出力端は、A/D変換器68の入力端Aと接続され
て、前記基準電圧が入力端Aに入力される。 そして、前記入力端A〜A側を駆動用電動機制御回
路59、バッテリー電圧検出回路60、基準電圧設定回
路61と接続したA/D変換器68の出力端D〜D
は、マイコン51の入力端I24〜I27と接続され
て、前記各回路59〜61より入力される入力電圧(ア
ナログ信号)を、それぞれ4ビットのデジタル信号に変
換してマイコン51に出力する。マイコン51は前記駆
動用電動機Mの端子電圧と基準電圧設定回路61の基準
電圧とを比較して出力端Oからパルス幅変調信号を出
力する。 そして、前記マイコン51には薬剤散布車1を駆動制御
するための、例えば、次に示すような制御シーケンスが
プログラム設定されている。 薬剤散布車1の運転指令の設定 散布車1の前進・後進・停止(制御)の各指令と、薬剤
散布車1の自動及び手動運転指令と、スロースタートの
指令と、後進時薬剤不散布の場合の高速帰還(スタート
地点に戻る)する指令 薬剤散布車1の速度指令の設定 薬剤散布車1の走行速度を「高速」,「中速(高速時の
約80%の速度)」,「低速(高速時の約60%の速
度)」の三段階指令 薬剤散布モードの設定 薬剤散布車1の前・後進時及び前進又は後進時のみ薬剤
を散布する指令と、非運転時における薬剤の不散布指令 バッテリー残量のチェック機能 バッテリー58の電圧が、例えば、2V降圧する毎に、
6段階にわたって順次降圧の指令を出力する機能 薬剤散布車1の転倒回避機能 薬剤散布車1が走行中に所定角度傾斜した場合、転倒回
避センサ63Aがこれを検出して該散布車1の走行停止
と薬剤散布停止の各指令及び警報ブザーBを発する指令 人体検出機能 薬剤散布車1の走行中、走行路90に人がいた場合、人
体検出センサ62F,62Rがこれを検出し、該散布車
1の走行停止と薬剤散布の停止の各指令及び警報ブザー
Bを発する指令 噴霧管30の折損検出機能 薬剤散布車1の走行中に噴霧管30が折損した場合、こ
れを、薬剤の吐出量とか圧力が変化したことを検出する
検出センサ33が検出すると、警報ブザーBを発する指
令と、薬剤散布車1の走行停止と薬剤散布停止の指令 バッテリー58の電圧低下等に伴う停止機能 薬剤散布車1の走行中に、バッテリー58の電圧が急激
に低下したり、あるいは、前記散布車1が障害物により
走行が抑制されて、走行速度が設定速度に比べて急速に
低下した場合、回転センサ66がこれを検出し、薬剤散
布車1の走行停止と薬剤散布の各指令及び警報ブザーB
を発する指令と、前記散布車1自体が前記の事態により
走行を停止したときは、薬剤散布の停止及び警報を発す
る指令 なお、薬剤散布車1の運転開始時におけるスロースター
トは、予じめ、走行速度を設定した場合でも、必ず「低
速」→「中速」→「高速」の順序で走行を開始するよう
に、マイコン51にてプログラムが設定されている。 又、帰還時(後進時)における高速走行も、スタート時
と同様に、「低→中→高」の速度順序で「高速」走行が
行えるよう、予じめマイコン51にプログラムが設定し
てある。 更に、薬剤散布車1の運転に際し、操作部40に取付け
た所定のスイッチ類を投入すると、投入したスイッチ類
と対応する発光ダイオードL〜L12及び発光ダイオ
ードLが点灯表示するこができるよう予じめマイコン5
1にプログラムが設定されている。 又、マイコン51には薬剤散布車1の各運転状況に伴う
タイマー機能、例えば、スロースタートや制動時間等が
プログラム設定されている。 次に、動作について説明する。 ハウス内の薬剤散布に先立ち、薬剤散布車1を第5図の
ように、畝80と畝80との間の走行路に位置させると
ともに、該散布車1を停止させる位置には、事前に走行
停止部材(磁石)64を設置しておく。ついで、ドラム
10に巻取った薬剤供給ホース17がハウス外の図示し
ない動力噴霧機と接続されていることを確認したあと、
薬剤散布車1の操作部40のスイッチ類を該散布車1の
運転状況に合せて投入操作する。例えば、薬剤を散布す
る作物に応じて、散布車1の走行速度を「高速」とな
し、又、薬剤の散布モードは散布車1の前進時と後進時
とにまたがって散布するように設定する場合は、第8図
において、操作部40の電源スイッチSを投入する
(L点灯)。つづいて、散布モード設定スイッチS
を「往,復」表示(L10,L11点灯)が行われるま
で投入操作し、併せて速度切替スイッチSを「高速」
表示(L点灯)がなされるまで投入操作を行って、薬
剤散布車1が「高速」走行するように設定する。又、走
行路90中に人がいた場合、人体検出センサ62F,6
2Rがこれを検出して前記散布車1を強制停止させるこ
とができるように、センサ作動スイッチSを投入する
(L点灯)。このようにして薬剤散布車1の運転開始
状態を設定したあと、前記操作部40の運転スイッチS
を投入する(L及びL点灯)。前記運転スイッチS
の投入操作によって薬剤散布車1は畝80と畝80と
の間の走行路90を畝80に沿って前進し、かつ、電動
弁Vが同時に開放されて噴霧管30の噴霧ノズル30
aから薬剤の噴霧を開始する。これらの動作はすべて前
記したように、マイコン51内に設定したプログラムの
制御シーケンスに従って自動的に行われる。 即ち、運転スイッチSを投入すると、マイコン51の
出力端O,O,Oからの出力信号にて前進リレー
,開リレーXVOの節点X,XがON側に閉じ
られ、ブレーキリレーXの常開接点Xが閉じる。こ
の結果、電動機Mの通電回路は薬剤散布車1を前進させ
る方向に切換えられて、駆動用電動機Mが起動し薬剤散
布車1は走行(前進)を開始する。該散布車1はそのス
タート時において、マイコン51によって走行速度が、
「低」→「中」→「高」の順序によるスロースタートで
所定の設定値まで徐々に速く走行できるようプログラム
が設定されているので、これに対応したパルス幅変調信
号が、マイコン51の出力端Oから駆動用電動制御回
路59を介して駆動用電動機Mに送出されてこれを駆動
制御するため、急発進を行うことはない。薬剤散布車1
は走行開始時点から一定時間経過すると所定の設定値
(高速)で走行を行う。即ち、マイコン51には、予じ
め、薬剤散布車1が各設定条件(高速,中速,低速)で
走行するようにプログラムされており、又、A/D変換
器68には、駆動用電動機制御回路59からの電動機M
の端子電圧が、マイコン51の前記各設定条件となるよ
うに、基準電圧設定回路61から基準電圧が入力され、
これをデジタル信号に変換してマイコン51に入力させ
る。そして、今、薬剤散布車1の走行設定値を「高速」
設定して運転スイッチSを投入すると、マイコン51
からプログラムにて設定されている「高速」指令が、マ
イコン51の出力端Oから駆動用電動機制御回路59
に出力され、駆動用電動機Mは高速運転する。又、前記
制御回路59からは高速走行時の端子電圧がA/D変換
器68に入力され、これがデジタル信号化されてマイコ
ン51に入力されており、マイコン51は電動機Mの端
子電圧と、基準電圧設定回路61の基準電圧とを比較し
て常に駆動用電動機Mの端子電圧が一定となるように出
力端Oからパルス幅変調信号を送出し制御している。
例えば、バッテリー58の電圧が下った場合、駆動用電
動機Mの端子電圧が下り、A/D変換器68からのデジ
タル信号は「高速」の設定値より下位信号となってマイ
コン51に入力される。この入力信号はマイコン51に
プログラムされている設定値(高速)と比較し、端子電
圧が低くなっているので、マイコン51の出力端O
らトランジスタQのON時間を広くするパルス幅変調
信号を出力して前記端子電圧が一定となるように制御し
ている。 従って、駆動用電動機M→A/D変換器68を経てマイ
コン51に入力される値と、基準電圧設定回路61→A
/D変換器68を経てマイコン51に入力する値とを比
較した値が、マイコン51にプログラムされている「高
速」走行を設定した値と一致しない場合(例えば、バッ
テリー58が新品の場合とか充電を行った直後等、バッ
テリー58の電圧が使用可能な最高電圧のとき、あるい
は、逆に、バッテリー58の電圧が使用可能な範囲にお
ける最低電圧に近い状態にあるとき)、マイコン51の
出力端Oからは、駆動用電動機Mの回転速度を薬剤散
布車1が「高速」走行できるように是正する信号を駆動
用電動機制御回路59に出力し、前記回路59のトラン
ジスタQのON,OFF時間を変化させる、所謂、駆
動用電動機Mの端子電圧をマイコン51の「高速」走行
に相当する電圧に維持させるための制御方式、即ち、P
WM制御(入力変調信号波の振幅に応じてパルス振幅は
変えないで、時間幅を変化させる方式)を行わせて、前
記駆動用電動機Mの回転速度を速みやかに薬剤散布車1
を「高速」走行させる状態に戻したり、引上げたりし
て、前記「高速」走行を維持させる。前記駆動用電動機
Mを該電動機制御回路59によってPWM制御方式によ
り駆動制御させると、バッテリー58の電圧が使用範囲
内の最低電圧以上あれば、たとえ、負荷変動により電圧
が変化しても、薬剤散布車1をあからじめマイコン51
により設定した速度で定速走行を行わせることができ
る。 前記薬剤散布車1が走行を開始すると同時に、開リレー
voによりその接点XをON側に投入し、電動弁V
の通電回路を、電動弁Vの弁口が開放する方向に切
換える。この結果、図示しない動力噴霧機と接続されて
ドラム10に巻取られている薬剤供給ホース17から薬
剤供給管34a→電動弁V→ホース部材34を経て噴
霧管30に供給される薬剤は、前記噴霧管30に取付け
た噴霧ノズル30aから薬剤散布車1の移動と同時に栽
培作物に向けて噴霧される。又、薬剤散布車1の移動
(前進)が開始されると、散布車1の前部に取付けた停
止位置検出センサ65Fは、マイコン51からの指令に
より、図示しない検出回路がONされる(散布車1の後
部側に取付けた停止位置検出センサ65Rの検出回路は
OFFしている)。更に、駆動用電動機Mの起動により
薬剤散布車1は、該電動機Mの回転力にて駆動連結部材
〜aによって駆動前進し、又、台車2上に搭載し
たドラム10は駆動連結部材aにより薬剤供給ホース
17を巻戻す方向に回転し、このホース17を薬剤噴霧
に支障をきたさないよう円滑に巻戻す。前記薬剤供給ホ
ース17の巻戻しに際しては、ドラム10のホース巻取
機構Xとホース整列巻機構Yとが駆動連結部材aにて
駆動結合されているので、前記ドラム10の回転によっ
てホース整列巻取機構Yのホース整列具28は、ガイド
棒27に沿って左右動し、これにより、ホース整列具2
8の透孔28aを挿通している薬剤供給ホース17は、
前記のように、ホース整列具28に案内されて巻戻しす
ることができるので、薬剤散布車1の移動中に薬剤供給
ホース17が絡り合って薬剤散布に支障をきたすことは
ない。 薬剤散布車1が畝80に沿って薬剤を噴霧しながら前進
し、該散布車1の前部側に取付けた停止位置検出センサ
65Fが、あらかじめ薬剤散布車1の停止位置に設置し
ておいた走行停止部材64、例えば、磁石の磁気を検出
すると、その検出信号が直ちにマイコン51に入力さ
れ、マイコン51はその出力端Oから停止信号を出力
し、前進リレーXの励磁を解くとともに、出力端O
から出力する信号にて起動リレーXを励磁させる。前
記前進リレーXの動作解除に伴い、その接点XはO
FF側に復帰し、駆動用電動機Mの通電回路を短絡させ
る。この結果、短絡電流が流れ、駆動用電動機Mは発電
制動がかけられて急停止する。前記電動機Mに短絡電流
が流れる時間は、マイコン51により約1秒間に設定さ
れており、前記制動時間が終了すると、マイコン51の
出力端QからブレーキリレーXの励磁を解く信号が
出力され、その常開接点Xを開く。このため、駆動用
電動機Mの通電回路は第9図のように、開路されて短絡
回路を解除する。前記のようにして、薬剤散布車1は走
行停止部材64の設置場所において、惰性によりオーバ
ーランすることなく急速停止する。又、この停止時点
で、停止位置検出センサ65Fはその検出回路がマイコ
ン51からの指令でOFFし、代りに、散布車1の後部
に取付けた停止位置検出センサ65Rの検出回路がON
する。一方、前記薬剤散布車1が停止に際して強制制動
がかけられると同時に、マイコン51の出力端子O
ら起動リレーXを励磁する信号が出力されてその接点
をON側に切換えてソレノイドSを駆動させ、こ
れにより、制動部材39を、例えば、ドラム10のドラ
ム側板14,14aの外周縁に摺接させて、前記ドラム
10が薬剤散布車1の停止時に、惰性回転して薬剤供給
ホース17が無駄にドラム10から巻戻されるのを阻止
する。 前記のように、前進していた薬剤散布車1が停止位置で
完全に停止したあと、前記停止位置検出センサ65Rが
ONすると(停止後約1秒経過した時点)、マイコン5
1の出力端Oから起動リレーXの励磁を解く信号が
出力されて、ソレノイドSの通電回路を開き駆動を停
止させて制動部材39によるドラム10の制動を解除す
る。又、マイコン51の出力端O,Oから後進リレ
ーX,ブレーキリレーXを励磁させる信号が出力さ
れて、後進リレーXの接点XをON側に投入し、か
つ、ブレーキリレーXの常開接点Xを閉じさせ、駆
動用電動機Mの通電回路を、前記とは逆に、薬剤散布車
1が後進する方向に切換えることにより、電動機Mは起
動し、薬剤散布車1を後進させる。この後進時における
散布車1のスタートは、前進時と同様、スロースタート
するようにマイコン51にてプログラムが設定されてい
る。薬剤の噴霧については、薬剤散布車1の往復運転
中、散布するよう事前にマイコン51にてモード設定さ
れているので、噴霧作業が継続して行われることはいう
までもない。 薬剤散布車1が後進しながら薬剤を噴霧する場合、ドラ
ム10は駆動連結部材aにより散布車1の後進と同時
に回転し、薬剤供給ホース17をホース巻取軸13に巻
取りながら噴霧が続行される。この際、ドラム10のホ
ース巻取機構Xとホース整列巻取機構Yは共動回転可能
に駆動結合されているため、前記ドラム10の回転によ
り、ホース整列具28はガイド棒27に設けたスパイラ
ル溝27aに螺合されて、該ガイド棒27に沿ってドラ
ム10のドラム側板14,14a間を往復移動するよう
に構成されているので、薬剤供給ホース17は前記ホー
ス整列具28によってドラム巻取軸13に円滑に整列巻
きすることができる。そして、薬剤散布車1が「高速」
走行により後進しながら散布を続け、停止位置検出セン
サ65Rが走行路のスタート地点に設置した走行停止部
材64を検出すると、マイコン51の出力端Oから直
ちに停止信号が出力され、後進リレーXの励磁を解
き、その接点XをOFF側に復帰させて駆動用電動機
Mの通電回路を短絡する。この結果、該電動機Mには、
薬剤散布車1の前進時と同様に、回転子の回転による短
絡電流が流れて発電制動がかけられ、薬剤散布車1の後
進状態を強制的に停止させる。又、前記散布車1の停止
と同時に、マイコン51の出力端Oから閉リレーX
vcに停止信号が出力されてその励磁が解かれるため、
その接点XはON側に投入され、逆に、開リレーX
voの接点XはOFF側に復帰し、電動弁Vの通電
回路を、電動弁Vの弁口が閉鎖する方向に切換え、薬
剤の噴霧を停止させる。更に、前記薬剤の噴霧停止と同
時に、マイコン51の出力端O,Oからブレーキリ
レーXの励磁を解く信号と、起動リレーXを励磁す
る信号がそれぞれ出力され、先づ、電動機Mの通電回路
内に設けた常開接点Xを開いて、短絡回路を解除し、
薬剤散布車1を人力で押動する際、発電制動が働くのを
阻止する。又、起動リレーXの励磁により、その接点
をON側に切換えてソレノイドSを駆動し、制動
部材39をドラム10側に付勢してドラム10の惰性回
転を阻止する。停止位置検出センサ65Rは薬剤散布車
1が停止した時点でその検出回路がマイコン51からの
指令によりOFFし、代りに薬剤散布車1の前部側に設
けた停止位置検出センサ65Fの検出回路が自動的にO
N状態となる。 以上により、薬剤散布車1が走行路90を自動的に往復
移動して畝80に栽培されている作物への薬剤散布作業
を終了する。 つづいて、薬剤散布車1を次の畝80が存在する走行路
90に移動して再度薬剤散布を行う場合について説明す
る。この場合は、先づ薬剤散布車1の方向を転回する必
要がある。転回に際しては、操作部40のキャスタース
イッチSを投入すると、マイコン51の出力端O
ら繰出リレーXKUを励磁する信号が出力され、その接
点XをON側に投入し、電動シリンダVの通電回路
を、電動シリンダVのピストン36が繰り出される方
向に切換える(L12点灯)。すると、電動シリンダV
のピストン36は第2図に2点鎖線で示すように、図
の右方に繰出され、キャスター35を、リンク板38を
介して地表面P側に降下させる。そして、キャスター3
5が第2図に2点鎖線で示すように、地表面Pに完全に
降下すると、キャスター35は台車2の後輪7より更に
下方に突出する高さに構成されているので、台車2の後
輪7側はキャスター35の降下に伴い、前輪6を支点と
して地表面Pから浮上した状態で持上げられる。このた
め、薬剤散布車1は前輪6とキャスター35とにより三
輪状態となる。この状態で、第5図において、後部ハン
ドル12を以て薬剤散布車1を人力により後退させる
か、あるいは、操作部40の後進スイッチSを投入
し、前記散布車1の電動機Mの通電回路を、マイコン5
1からの指令(後進リレーXを励磁させる)により、
散布車1が後進する方向に切換えて、散布車1を、前記
後進スイッチSを手動で投入しているあいだ速度切換
スイッチSの設定速度で後進側に電動駆動させる。つ
づいて、散布車1を前輪の位置を中心として畝80と直
角方向に約90°転回し、そのまま、散布車1の前部側
を次の畝80の位置まで前進(人力又は、前進スイッチ
の投入により、前記後進時と同様に、薬剤散布車1
を手動で移動させるか、速度切替スイッチSの設定速
度で前進側に電動駆動する)させる。つづいて、再度前
輪6を中心として薬剤散布車1を噴霧管30側が前方と
なる方向に転回し、走行路90に次の畝80と平行に配
置したあと、キャスタースイッチSの再投入により、
マイコン51の出力端Oから復帰リレーXKDを励磁
する信号が出力され、接点XをON側に投入(この時
点で繰出リレーXKUは励磁解除)し、電動シリンダV
のピストン36をシリンダ内に没入させてキャスター
35を地表面Pから引上げる。 薬剤散布車1を次の畝80間に移動させたあと、その畝
80の作物に薬剤を前記同様に、散布車1を「高速」走
行させて往復散布を行うときは、運転スイッチSを投
入すれば、薬剤散布車1は前記と同様の設定に従って薬
剤散布を行うことができる。又、栽培作物によって散布
モード及び走行速度を変更する場合、例えば、走行速度
を「中速」とし、散布モードを薬剤散布車1の前進時の
みとするときは、操作部40の散布モード設定スイッチ
を「往」表示(L10点灯)がなされるまで投入操
作を行って薬剤の散布モードを設定する。又、速度切替
スイッチSを操作して「中速」表示(L点灯)が行
われることによって走行速度の設定を終える。又、必要
があれば、センサ作動スイッチSを投入しておき、走
行路中に人がいた場合、これが検出できるようにしてお
く。以上の設定を終えたら運転スイッチSを投入して
薬剤散布車1を前記と同様に前進駆動させる。散布車1
のスタート時は、「低速」走行からスタートする点、走
行速度を「中速」に維持する点、スタートと同時に電動
弁Vの弁口を開放して散布する点等、薬剤散布車1の
スタート後における制御がすべてマイコン51からの指
令により、設定条件に対応して行われることは、前記と
同様であるため説明は省略する。薬剤散布車1が一定距
離移動し、停止位置に達すると、前部側の停止位置検出
センサ65Fが走行停止部材64を検出すると、マイコ
ン51からの指令で電動機Mは急制動がかけられて薬剤
散布車1は停止位置で止まる。散布車1の停止と同時
に、薬剤散布モードが往路(前進時)のみであるため、
マイコン51の出力端Oから出力する信号により、閉
リレーXvcが動作して電動弁Vの弁口を閉鎖し、薬
剤の散布を停止する。薬剤散布車1が前記の停止位置で
一定時間停止したあと、停止位置検出センサ65Rの検
出回路がON(65Fの検出回路は散布車1が停止した
時点でOFFしている。)し、薬剤散布車1は後進を開
始する。後進時は薬剤の散布を行わない設定となってい
るので、散布車1はスロースタート後「高速」速度でス
タート地点まで後進し、停止位置検出センサ65Rが走
行停止部材64を検出した地点で急停止する。薬剤散布
車1が後進しているあいだに薬剤供給ホース17がドラ
ム10に巻取られる点は前記と同様である。つづいて、
薬剤散布車1を次の畝80に移動する場合は、電動シリ
ンダVを駆動してキャスター35を繰出し、このキャ
スター35を利用して薬剤散布車1を任意方向に転回さ
せたあと、前記同様の操作により薬剤の散布を行う。
又、薬剤散布車1の走行速度及び散布モードを変更する
場合は、操作部40の速度切替スイッチSや散布モー
ド設定スイッチSを投入操作して所要の速度と散布モ
ードを設定すればよい。 次に、薬剤散布車1による薬剤の散布中、走行路90に
人がいた場合について説明する。薬剤散布車1にはその
前部及び後部側に焦電型の赤外線センサからなる人体検
出センサ62F,62Rが設置されているので、走行路
に人がいた場合、人体から発散される赤外線を前記セン
サ62F又は62Rが検出すると(L点滅)、マイコ
ン51には薬剤散布車1の機能を停止させるプログラム
が設定されているので、前記マイコン51の出力端O
又はO,O,Oから駆動用電動機Mの停止指令
と、電動弁Vの閉鎖指令と、ソレノイドSの駆動指
令とが同時に出力され、薬剤散布車1を走行路90の途
中で急停止させるとともに、薬剤の噴霧を中止し、走行
路90にいる人が薬剤散布車1によってけがをしたり、
薬剤を浴びることを未然に防ぐ。又、ソレノイドS
駆動によりドラム10は制動部材39にて急停止するた
め、薬剤供給ホース17がドラム10の惰性回転により
絡り合ったりすることは全くない。又、走行路90に人
がいることを検出すると、マイコン51からの指令によ
りブザーBが(約5秒間)鳴り、警報を発するようにプ
ログラムされているので、人は薬剤散布車1が近接して
いることを容易に知ることができる。人が走行路90か
ら離れれば、薬剤散布車1は自動的に元の状態に戻り走
行を開始する。 又、薬剤散布車1が走行中、誤って畝80等に乗上げて
台車2が所定の角度(本実施例では約25°)傾斜する
と、転倒回避センサ63Aが検出し、その検出信号がマ
イコン51に入力されると、マイコン51の出力端から
は、前記人体検出センサ62F,62Rが作動してとき
と同様に、薬剤散布車1の運転と薬剤の散布を直ちに停
止させる信号が出力され、薬剤散布車1が転倒するのを
未然に回避する。この場合、ブザーBは停止スイッチS
を操作するまで鳴り続け、ハウス外にいる作業者に散
布車1が転倒しかけていることを知らせる。前記のよう
に、一定角度傾斜した薬剤散布車1を正常の走行路90
に戻す場合は、後進スイッチSをおしながら散布車1
を走行路90まで後進させるか、あるいは、キャスター
スイッチSを投入して電動シリンダVを起動し、キ
ャスター35を繰出して散布車1を三輪(前輪6とキャ
スター35)で人力により走行路まで引き戻すようにし
てもよい。再運転に際しては運転スイッチSを投入す
ればよい。 更に、薬剤散布車1の走行中に、噴霧管30が何らかの
事情で折損した場合、薬剤の吐出量が急に上昇したり、
吐出圧力が変化するため、これを検出センサ33が検出
すると、マイコン51には噴霧管30に異常があったこ
とを示す信号が入力される。すると、マイコン51の出
力端からは、前記転倒回避センサが作動したときと同様
に、薬剤散布車1の走行と薬剤の散布を直ちに停止させ
る信号が出力され、薬剤が1ケ所で不必要に噴出した
り、薬剤がなくなっても散布車1が走行を続けるといっ
た事故を未然に防ぐ。この場合も、ブザーBは停止スイ
ッチSを操作するまで鳴り続け、作業者に噴霧管30
が折損したことを知らせる。 次に、バッテリー58の残量チェックについて説明す
る。バッテリー58の残量チェックは、バッテリー電圧
検出回路60にて検出された出力がA/D変換器68を
経て現在のバッテリー58の電圧に相当する4ビットの
デジタル信号となってマイコン51に入力され、マイコ
ン51はA/D変換器68からの入力信号の値と、マイ
コン51に設定されたプログラムにより、例えば、6段
階に区分したどの電圧の値と一致するかを比較し、該当
電圧に相当する値を表示回路56の発光ダイオードL
〜Lによって表示する。本実施例では、残量チェック
に際しては、停止スイッチSを投入すると表示できる
ようにプログラムが設定されており、この結果、発光ダ
イオードL〜Lが全部点灯すると、バッテリー58
は新品同様に使用でき、発光ダイオードL,Lが2
個しか点灯しない場合は、バッテリー58の異常を警告
する。この場合は、ブザーBをある時間鳴らしたり、電
源スイッチSの投入状態を表示する発光ダイオードL
を点滅させたりしてバッテリー58が充電時期にきて
いることを知らせるようにプログラムが設定されてい
る。このため、前記発光ダイオードL〜Lの点灯状
態を把握することにより、バッテリー58の残量を容易
に把握することができる。 次にバッテリー58の残量を前記のようにしてチェック
し、バッテリー58の電圧が薬剤散布車1の走行可能な
範囲内に維持されている場合に薬剤散布車1を走行させ
て薬剤の散布を行っているとき、バッテリー58の電圧
が急変し、バッテリー58の電圧が充電時期に達した場
合、薬剤散布車1はブザーBを一定時間鳴らしたり、発
光ダイオードLを点滅させて充電時期を知らせる。こ
の状況を作業者が知れば、薬剤散布車1の走行と薬剤の
散布を直ちに停止させてバッテリー58の充電を行った
り、バッテリー58を交換すれば問題はない。しかし、
作業者が、例えば、ハウス外にいて、前記バッテリー5
8の異常に気がつかなければ、薬剤散布は続行される。
この場合、バッテリー58が既に充電時期に達している
ので、前記散布車1は走行を続けることにより、バッテ
リー58の電圧は次第に低下し、これに伴い、走行速度
も設定速度より遅くなる。ところが、薬剤の散布は薬剤
散布車1の設定速度て行われているため、薬剤は必要以
上に噴霧されることとなる。このような事態に際して本
発明は、台車2の回転部位に設けた回転センサ66がこ
れを検出、即ち、薬剤散布車1の走行速度が、その設定
速度よりあらかじめ定めた速度以下に達すると、マイコ
ン51には回転センサ66からの出力信号にて薬剤散布
車1の機能を停止させるプログラムが設定されているの
で、マイコン51の出力端O又はO,O,O
ら駆動用電動機Mの停止指令と、電動弁Vの閉鎖指令
と、ソレノイドSの駆動指令とが同時に出力され、薬
剤散布車1を走行路90の途中で急停止させるととも
に、薬剤の噴霧を中止させる。この際、マイコン51に
はその指令によりブレザーBが鳴り続けるようにプログ
ラムされているので、前記散布車1が走行停止したこと
をハウス外にいる作業者に知らせる。なお、ブザーBは
転倒回避の場合と同様に、作業者が停止スイッチS
操作するまで警報を発している。 又、バッテリー58の充電時期に達しているにもかかわ
らず、薬剤散布車1を走行させ、これによりバッテリー
58の電圧低下により駆動用電動機Mが負荷に耐えかね
て駆動停止した場合とか、障害物により走行が妨げられ
て散布車1自体が走行を停止したときでも、前記回転検
出センサ66にてこれを検出し、マイコン51からの指
令によって電動弁Vを閉鎖するようになっているの
で、薬剤の無駄な噴霧や不必要な薬剤の噴霧によって作
物に悪影響を与えることを阻止することができる。 更に、本実施例においては、噴霧管30を薬剤の交換に
際して洗浄できるように構成されている。これは、マイ
コン51のプログラム設定により停止スイッチSと散
布モード設定スイッチSとを同時に投入すると、電動
弁Vが開放され、この状態で水等を噴霧管30に注入
して噴霧管30及び噴霧ノズル30aの洗浄を行い、終
了後は停止スイッチSを投入すると、電動弁Vは閉
鎖する。 又、薬剤散布車1は、操作部40の前進スイッチS
後進スイッチSを投入しているあいだはマイコン51
からの指令により、電動駆動するように構成されている
ので、ハウス間の移動や、車両等への積込み、積降し作
業を簡単に行うことができる。 〔発明の効果〕 本発明は以上説明したように構成されているので、次に
示すような効果を有する。 、
【請求項1】記載の発明においては、台車を駆動す
る電動機の回転数を制御装置からの指令信号により任意
に可変することができるので、薬剤散布車はその走行速
度を多段階、例えば、「高速」,「中速」,「低速」と
いうように任意に変更することができる。従って、薬剤
の散布量は薬剤散布車の走行速度にあわせて可変するこ
とが可能となり、例えば、病害虫の発生が多い植物に
は、薬剤散布車の走行速度を「低速」に切替えて薬剤の
噴霧量を増すことができる。又、薬剤を余り必要としな
い植物においては、薬剤散布車の走行速度を「高速」に
変更することにより、薬剤の散布量を低減することがで
き、この結果、薬剤の無駄な使用を排して迅速に、か
つ、経済的な散布を行うことができる。 その上、薬剤の散布に当っては、薬剤散布車を定速走行
させての薬剤散布が行えるように構成されているので、
散布作業はむらが生じにくく、薬剤を植物に対して均一
化して散布することができるため至便である。 更に、薬剤散布車の走行速度は任意に変更することがで
きるため、畝間の走行路に栽培作物が繁茂していたり、
凹凸個所が多い走行路では「低速」に、走行路が整備さ
れておれば「高速」でというように、走行路に対応して
薬剤散布車の走行速度を設定することができるので、薬
剤散布車の運転操作及び薬剤散布を効率よく行うことが
できる。しかも、薬剤散布車にはその前,後面に、磁気
センサ等の停止位置検出センサからなる停止位置検出手
段が具備されているので、薬剤散布車はあらかじめ設定
した停止位置に設置した磁石等からなる走行停止部材
を、前記停止位置検出手段により検出すると、薬剤散布
車は直ちに停止することが可能となるため、薬剤散布車
が薬剤の噴霧中にオーバーランを起して作物が存在して
いないところまで散布するといった問題を確実に回避す
ることができる。 そして、薬剤散布車の走行速度の切替手段,定速走行保
持手段,停止位置検出手段は、すべてマイクロコンピュ
ータに設定したプログラムにより駆動制御するように構
成してあるので、薬剤散布車の運転制御は無人化におい
ても迅速・確実に行うことができる。 、
【請求項2】記載の発明においては、請求項1記載
の薬剤散布車に、赤外線センサ等からなる焦電型の人体
検出手段を具備させて、薬剤の散布中に走行路で作業に
従事している人がいた場合、前記人体検出手段がこれを
確実に検出し、薬剤散布車の運転を停止させて警報を発
するように構成されているので、人と無人走行する薬剤
散布車とが接触するのを良好に回避することができ安全
である。 、
【請求項3】記載の発明においては、請求項1記載
の薬剤散布車に、該散布車が走行中に一定の角度(転倒
しない範囲)傾斜したとき、これを検出するセンサの通
電回路を開,閉させて薬剤散布車の走行を停止する転倒
回避手段を具備させ、薬剤の散布中に薬剤散布車が走行
路において、あらかじめ設定した角度傾斜したとき、前
記転倒回避手段によりこれを検出して運転を停止させ、
かつ、警報を発するように構成されているので、無人走
行する薬剤散布車が薬剤の散布中に転倒して故障を誘発
したり、薬剤を無駄に散布するといった問題を確実に回
避することができる。 、
【請求項4】の発明においては、請求項1記載の薬
剤散布車に、噴霧管が折損した場合、その折損部分から
流出する薬剤の吐出圧力や流量等を検出する検出センサ
を、前記噴霧管と薬剤供給路に管接続した電動弁との間
に設置し、薬剤散布車の運転中に噴霧管が栽培植物等と
接触して折損した場合、前記折損部分から流出する薬剤
の流量等の変化(噴霧ノズルから噴出する場合に比べ
て)を検出センサにより検出し、その検出値と噴霧時の
噴出量とに差異が生じた場合、薬剤散布車の運転を停止
させ、かつ、警報を発するように構成されているので、
噴霧管の折損事故によって薬剤が不必要に流出したり、
薬剤が無くなっても薬剤散布車だけが走行を続けるとい
う問題を確実に回避することができる。 、
【請求項5】記載の発明においては、請求項1記載
の薬剤散布車に、電動シリンダのピストンと連接されて
常時は浮上し、薬剤散布車を転回する場合のみ電動シリ
ンダの駆動により降下し、台車の後部側を上昇させて薬
剤散布車の方向転換を手動により労力を要することなく
行うことができるキャスターを備えた転回手段を設置
し、薬剤散布車を次の畝に移すような場合、前記キャス
ターの存在により、これを支点として容易に方向転換を
はかることができるので、重量があり、かつ、軟質な土
壌の上での薬剤散布車の方向転換作業を特別に労力を要
することもなく、次の畝間への移動を前記キャスターを
利用して迅速・容易に行うことができる。 、
【請求項6】記載の発明においては、請求項1記載
の薬剤散布車に、該散布車の走行速度がバッテリーの消
耗等によって急変(低下)した場合、これを検出するロ
ータリーエンコーダ等からなる回転検出センサを、台車
の車軸等に設置し、薬剤散布車の走行速度があらかじめ
設定した速度以下に低下したとき、薬剤散布車の運転を
直ちに停止させるようにしたので、薬剤の散布量の不均
一や、無駄な散布を確実に防ぐことができる。 以上説明したように、本発明においは、従来のように、
薬剤散布車を走行させるのに、これを搬送案内する手段
や杭等に押当てて走行進路の切替えを行う手段を全く構
ずることなく、簡易な手段で畝替を行うことにより、ハ
ウス内の地表面を無人走行させることができるので、ハ
ウス内・外での薬剤等の散布作業が円滑、良好に、しか
も、経済的に行うことが可能となり、安全確実で、省力
的な病害虫防除を行うことができる、簡素な構造で、操
作及び作業性に優れた自走薬剤散布車を提供することで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自走薬剤散布車の斜視図を示し、図中
(A)は前部側を、(B)は後部側をそれぞれ示す。第
2図は自走薬剤散布車の概略構造を示す側面図、第3図
は第2図の平面図、第4図は台車部分の構造を示す平面
図、第5図は本発明の自走薬剤散布車の使用状態を示す
斜視図、第6図は第2図のA−A線における断面図、第
7図は第2図のB−B線における断面図、第8図は本発
明による自走薬剤散布車の操作部を拡大して示す平面
図、第9図は本発明の自走薬剤散布車に使用する制御装
置の電気回路図である。 1・自走薬剤散布車、10・ホース巻取りドラム、 30・噴霧管、33・流量等の検出センサ、 50・制御装置、58・バッテリー、 59・駆動用電動機制御回路 62F,62R・人体検出センサ、 63A・転倒回避センサ、64・走行停止部材、 65F,65R・停止位置検出センサ、 66・回転検出手段、M・駆動用電動機、 S・ソレノイド、 V・電動弁、V・電動シリンダ
フロントページの続き (72)発明者 村松 正敏 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 審査官 亀松 宏 (56)参考文献 特開 昭63−200861(JP,A) 実開 昭62−194461(JP,U) 実開 昭62−118562(JP,U) 実公 昭61−35263(JP,Y2)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】台車2上に、該台車2を前・後進させる駆
    動用の電動機Mと、動力噴霧機と接続され、かつ、電動
    機Mにより回転されて薬剤供給ホース17の巻戻し及び
    巻取りを行うホース巻取りドラム10と、台車2の前面
    部に取付けられて薬剤供給ホース17とは電動弁V
    介して接続した噴霧管30と、この噴霧管30に複数個
    取付けた噴霧ノズル30aとを備えて薬剤散布車1を構
    成し、この薬剤散布車1には、前記電動機Mの回転数を
    制御して薬剤散布車1の走行速度を多段階に切替可能と
    した速度切換手段と、走行スタート後その走行速度を定
    速に保持する定速走行保持手段と、薬剤散布車1の前,
    後部に取付けた磁気センサ等の停止位置検出センサ65
    F,65Rからなる薬剤散布車1の停止位置検出手段と
    を備え、更に、前記薬剤散布車1を停止させる位置に
    は、あらかじめ前記停止位置検出手段にて検出可能な磁
    石等の走行停止部材64を設置し、前記速度切換手段,
    定速走行保持手段,停止位置検出手段,電動弁Vを、
    マイクロコンピュータ51を内蔵した制御装置50によ
    りあらかじめ設定したプログラムにて駆動制御するよう
    にしたことを特徴とする自走薬剤散布車。
  2. 【請求項2】台車2上に、該台車2を前・後進させる駆
    動用の電動機Mと、動力噴霧機と接続され、かつ、電動
    機Mにより回転されて薬剤供給ホース17の巻戻し及び
    巻取りを行うホース巻取りドラム10と、台車2の前面
    部に取付けられて薬剤供給ホース17とは電動弁V
    介して接続した噴霧管30と、この噴霧管30に複数個
    取付けた噴霧ノズル30aとを備えて薬剤散布車1を構
    成し、この薬剤散布車1には、前記電動機Mの回転数を
    制御して薬剤散布車1の走行速度を多段階に切替可能と
    した速度切換手段と、走行スタート後その走行速度を定
    速に保持する定速走行保持手段と、薬剤散布車1の前,
    後部に取付けた磁気センサ等の停止位置検出センサ65
    F,65Rからなる薬剤散布車1の停止位置検出手段
    と、前記薬剤散布車1の前,後部に取付けた赤外線セン
    サ等の人体検出センサ62F,62Rからなる人体検出
    手段と、該人体検出手段が作動したとき警報を指令する
    警報手段Bとを備え、更に、前記薬剤散布車1を停止さ
    せる位置には、あらかじめ前記停止位置検出手段にて検
    出可能な磁石等の走行停止部材64を設置し、前記速度
    切換手段,定速走行保持手段,停止位置検出手段,電動
    弁V,人体検出手段,警報手段Bを、マイクロコンピ
    ュータ51を内蔵した制御装置50によりあらかじめ設
    定したプログラムにて駆動制御するようにしたことを特
    徴とする自走薬剤散布車。
  3. 【請求項3】台車2上に、該台車2を前・後進させる駆
    動用の電動機Mと、動力噴霧機と接続され、かつ、電動
    機Mにより回転されて薬剤供給ホース17の巻戻し及び
    巻取りを行うホース巻取りドラム10と、台車2の前面
    部に取付けられて薬剤供給ホース17とは電動弁V
    接続した噴霧管30と、この噴霧管30に複数個取付け
    た噴霧ノズル30aとを備えて薬剤散布車1を構成し、
    この薬剤散布車1には、前記電動機Mの回転数を制御し
    て薬剤散布車1の走行速度を多段階に切替可能とした速
    度切換手段と、走行スタート後その走行速度を定速に保
    持する定速走行保持手段と、薬剤散布車1の前,後部に
    取付けた磁気センサ等の停止位置検出センサ65F,6
    5Rからなる薬剤散布車1の停止位置検出手段と、前記
    薬剤散布車1が走行中に一定の角度傾斜するとセンサの
    通電回路を開,閉させて薬剤散布車1の走行を停止させ
    る転倒回避センサ63Aを有する転倒回避手段と、該転
    倒回避手段が作動したとき警報を指令する警報手段Bと
    を備え、更に、前記薬剤散布車1を停止させる位置に
    は、あらかじめ前記停止位置検出手段にて検出可能な磁
    石等の走行停止部材64を設置し、前記速度切換手段,
    定速走行保持手段,停止位置検出手段,電動弁V,転
    倒回避手段,警報手段Bを、マイクロコンピュータ51
    を内蔵した制御装置50によりあらかじめ設定したプロ
    グラムにて駆動制御するようにしたことを特徴とする自
    走薬剤散布車。
  4. 【請求項4】台車2上に、該台車2を前,後進させる駆
    動用の電動機Mと、動力噴霧機と接続され、かつ、電動
    機Mにより回転されて薬剤供給ホース17の巻戻し及び
    巻取りを行うホース巻取りドラム10と、台車2の前面
    部に取付けられて薬剤供給ホース17とは電動弁V
    介して接続した噴霧管30と、この噴霧管30に複数個
    取付けた噴霧ノズル30aとを備えて薬剤散布車1を構
    成し、この薬剤散布車1には、前記電動機Mの回転数を
    制御して薬剤散布車1の走行速度を多段階に切替可能と
    した速度切換手段と、走行スタート後その走行速度を定
    速に保持する定速走行保持手段と、薬剤散布車1の前,
    後部に取付けた磁気センサ等の停止位置検出センサ65
    F,65Rからなる薬剤散布車1の停止位置検出手段
    と、前記噴霧管30と電動弁Vとの間の薬剤供給路に
    設置されて噴霧管30が折損した場合に生ずる薬剤の吐
    出圧力や流量等の変化を検出して薬剤散布車1の走行を
    停止させる圧力センサや流量センサ等からなる検出セン
    サ33と、該検出センサ33の作動により警報を指令す
    る警報手段Bとを備え、更に、前記薬剤散布車1を停止
    させる位置には、あらかじめ前記停止位置検出手段にて
    検出可能な磁石等の走行停止部材64を設置し、前記速
    度切換手段,定速走行保持手段,停止位置検出手段,電
    動弁V,検出センサ33,警報手段Bを、マイクロコ
    ンピュータ51を内蔵した制御装置50によりあらかじ
    め設定したプログラムにて駆動制御するようにしたこと
    を特徴とする自走薬剤散布車。
  5. 【請求項5】台車2上に、該台車2を前,後進させる駆
    動用の電動機Mと、動力噴霧機と接続され、かつ、電動
    機Mにより回転されて薬剤供給ホース17の巻戻し及び
    巻取りを行うホース巻取りドラム10と、台車2の前面
    部に取付けられて薬剤供給ホース17とは電動弁V
    介して接続した噴霧管30と、この噴霧管30に複数個
    取付けた噴霧ノズル30aとを備えて薬剤散布車1を構
    成し、この薬剤散布車1には、前記電動機Mの回転数を
    制御して薬剤散布車1の走行速度を多段階に切替可能と
    した速度切換手段と、走行スタート後その走行速度を定
    速に保持する定速走行保持手段と、薬剤散布車1の前,
    後部に取付けた磁気センサ等の停止位置検出センサ65
    F,65Rからなる薬剤散布車1の停止位置検出手段
    と、一方を台車2の後輪7側に回転自在に枢支し他方を
    台車2に取付けた電動シリンダVのピストン36と連
    結して常時は上昇し薬剤散布車1の転回時は降下して後
    輪7側を浮上させるキャスター35からなる薬剤散布車
    1の転回手段を備え、更に、前記薬剤散布車1を停止さ
    せる位置には、あらかじめ前記停止位置検出手段にて検
    出可能な磁石等の走行停止部材64を設置し、前記速度
    切換手段,定速走行保持手段,停止位置検出手段,転回
    手段を、マイクロコンピュータ51を内蔵した制御装置
    50によりあらかじめ設定したプログラムにて駆動制御
    するようにしたことを特徴とする自走薬剤散布車。
  6. 【請求項6】台車2上に、該台車2を前,後進させる駆
    動用の電動機Mと、動力噴霧機と接続され、かつ、電動
    機Mにより回転されて薬剤供給ホース17の巻戻し及び
    巻取りを行うホース巻取りドラム10と、台車2の前面
    部に取付けられて薬剤供給ホース17とは電動弁V
    介して接続した噴霧管30と、この噴霧管17に複数個
    取付けた噴霧ノズル30aとを備えて薬剤散布車1を構
    成し、この薬剤散布車1には、前記電動機Mの回転数を
    制御して薬剤散布車1の走行速度を多段階に切替可能と
    した速度切換手段と、走行スタート後その走行速度を定
    速に保持する定速走行保持手段と、薬剤散布車1の前,
    後に取付けた磁気センサ等の停止位置検出センサ65
    F,65R等からなる薬剤散布車1の停止位置検出手段
    と、車軸4等に取付けられて薬剤散布車1の走行速度が
    あらかじめ設定した速度より低下したときこの速度低下
    を検出して薬剤散布車1の走行を停止させるロータリエ
    ンコーダ等からなる回転検出センサ66と、該回転検出
    センサ66の作動により警報を指令する警報手段Bとを
    備え、更に、前記薬剤散布車1を停止させる位置には、
    あらかじめ前記停止位置検出手段にて検出可能な磁石等
    の走行停止部材64を設置し、前記速度切換手段,定速
    走行保持手段,停止位置検出手段,電動弁V,回転検
    出センサ66,警報手段Bを、マイクロコンピュータ5
    1を内蔵した制御装置50によりあらかじめ設定したプ
    ログラムにて駆動制御するようにしたことを特徴とする
    自走薬剤散布車。
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