JPH0659188B2 - 外観結晶状の低カロリー甘味料組成物の製造方法 - Google Patents

外観結晶状の低カロリー甘味料組成物の製造方法

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JPH0659188B2
JPH0659188B2 JP62306858A JP30685887A JPH0659188B2 JP H0659188 B2 JPH0659188 B2 JP H0659188B2 JP 62306858 A JP62306858 A JP 62306858A JP 30685887 A JP30685887 A JP 30685887A JP H0659188 B2 JPH0659188 B2 JP H0659188B2
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務 近藤
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三菱化成株式会社
日研化学株式会社
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【発明の詳細な説明】 (a)発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は外観結晶状の低カロリー性、非う蝕性の甘味料
組成物の製造方法に関する。
(従来の技術) 非糖類甘味料、たとえばアスパルテーム、ステビオサイ
ド、サッカリンナトリウム、ソーマチン、グリチルリチ
ン、アセスルファムカリウム、サイクラミン酸ナトリウ
ム等は、しょ糖に較べて数百倍もの甘味力のある甘味料
であり、低カロリー性及び非う蝕性のために、とかく健
康上に問題のある糖類甘味料に代って、その用途が拡大
しつつある。
しかし、これらの非糖類甘味料は、その高甘味度のため
に一般家庭等においては、単品のままで使用するのが不
可能に近く、通常、増量剤を配合した粉末状のもの、又
はそれをさらに賦形剤を用いて適宜の形状に成形したも
のとして使用されている。ところが、それらの外観が粉
薬状又は顆粒薬状であるために、従来の甘味料のイメー
ジになじまない欠点があった。
また、糖アルコールのソルビトール、マルチトール、キ
シリトール等は良好な甘味質を有し、非消化性(すなわ
ち低カロリー性)及び非う蝕性の甘味料として広く使用
され、かつかかる糖アルコールとアスパルテームやステ
ビオサイドやサッカリンナトリウム等の非糖類甘味料と
の混合物からなる甘味料組成物も既に知られている。し
かし、これらの糖アルコールは、最近になって、ラット
や犬や人体などによる実験で、かなり分解・吸収されカ
ロリー的にしょ糖と大差がないという報告もあるほど
で、腸内細菌によって資化され、消化・吸収されてエネ
ルギー源になりうるものである。また、これらの糖アル
コールと非糖類甘味料との混合物は、前記のように粉薬
状又は顆粒薬状の外観を有する欠点があった。
また、本発明者は、さきに、メソーエリスリトールの結
晶の表面を非糖類甘味料で被覆した外観微結晶状の低カ
ロリー甘味料組成物を提案した(特願昭62−2507
56号、及び特願昭62−256262号)。しかし、
かかるメソーエリスリトールの表面を非糖類甘味料で被
覆したものは、流通の際の運搬時等における激しい振動
等によって、被覆層の非糖類甘味料の剥離を起しやすい
ことが判明した。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、しょ糖のグラニュー糖様の美麗な結晶状外観
及び良好な甘味質を有し、低カロリー及び非う蝕性であ
り、運搬時等においても甘味料成分の剥離や分離を起さ
ない甘味料組成物を容易に製造する方法を提供しようと
するものである。
(b)発明の構成 (問題点を解決するための手段) 本発明は、非糖類甘味料を含有するメソエリスリトール
の水溶液からメソエリスリトールの結晶を析出させるこ
とを特徴とするメソエリスリトールの結晶中及び/又は
聚晶間に非糖類甘味料を含有せしめてなる外観結晶状の
低カロリー甘味料組成物の製造方法である。
本発明において用いるメソ−エリスリトールは、構造式 で表わされる四価の糖アルコールであり、分子量12
2、融点119℃の白色結晶で、外観はしょ糖のグラニ
ュー糖に似ていて、水によく溶け、非消化性、非う蝕
性、非褐変性である。このメソ−エリスリトール(以下
において、これを単に「エリスリトール」ということが
ある。)は、天然の藻類、キノコ類などに含まれ、また
日本酒、ワイン、醤油などにも少量含まれている。甘味
の強さ及び甘味質は、パネルテスト結果によれば、甘味
の強さがしょ糖よりやや弱く、ぶどう糖よりやや強く、
しょ糖の約75〜80%の甘味に相当し、口当りがしょ
糖の甘味に近いが、後味がしょ糖より甘味が残らない。
本発明の製造方法で得られる甘味料組成物は、かかるメ
ソ−エリスリトールの結晶中及び/又は聚晶間に非糖類
甘味料を含有せしめてなるものであるが、その非糖類甘
味料としては、たとえばアスパルテーム、ステビオサイ
ド、サッカリンナトリウム、ソーマチン、グリチルリチ
ン、アスファムカリウムなどがあげられる。
本発明の甘味料組成物の製造方法は、非糖類甘味料を添
加したエリスリトール水溶液からエリスリトールの結晶
を析出させる極めて簡単な方法であるのに、エリスリト
ールの結晶中及び/又は聚晶間に非糖類甘味料を含有せ
しめてなる外観結晶状の低カロリー甘味料組成物が容易
に得られる。これは、エリスリトールの結晶化速度が著
しく速いためである。
その代表的な製造方法は、非糖類甘味料を添加したエリ
スリトールの水溶液、好ましくはエリスリトールが充分
な高濃度に保持されている水溶液からエリスリトールの
結晶を成長・析出させる方法である。この場合に、エリ
スリトール水溶液が飽和状態にある限りは、結晶の析出
が続行することになるから、一般的には、非糖類甘味料
を添加した比較的高い温度のエリスリトールの水溶液を
冷却しながら結晶の析出を行なわせるのが望ましい。
そのエリスリトールの結晶の析出には、静置結晶法、及
び流動結晶法のいずれの方法も用いることができるが、
静置結晶法の方が非糖類甘味料の含有量の多い結晶が得
られる。また、析出するエリスリトール結晶の大きさ、
結晶中及び/又は聚晶間に含有されてくる非糖類甘味量
の量は、エリスリトール水溶液の過飽和度、冷却速度、
撹拌条件などによって変化するから、これらの条件を制
御することによって、結晶の大きさや非糖類甘味料の含
有量を或る程度調節することができる。また、非糖類甘
味料の含有量の調節は、エリスリトールに対する非糖類
甘味料の添加割合の制御によっても行なうことができ
る。
エリスリトール水溶液は、液温が70℃以下の低温溶液
からも結晶の析出をさせることができるから、高温で甘
味度や甘味質の低下するような非糖類甘味料、たとえば
アスパルテーム等を含有する甘味料組成物の製造が容易
である。比較的低温のエリスリトール水溶液から静置結
晶法で長時間を要して結晶の析出をさせた場合には、生
成結晶が篇平状の大きな結晶、いわゆるロック氷糖様の
結晶となるが、このような結晶も、必要に応じて粉砕し
て粒度を揃えれば、美麗な微結晶状の外観を有する甘味
料組成物とすることができる。
静置結晶法を用いる本発明の甘味料の製造方法の一態様
例を述べると、温度が約70℃程度、濃度が30重量%
以上、好ましくは50重量%以上のエリスリトール水溶
液に、非糖類甘味料、たとえばアスパルテーム粉末を、
エリスリトールに対して1〜1.5重量%の割合で添加
混合する。次いでこの非糖類甘味料の添加された温度約
70℃程度のエリスリトール水溶液を室温で放置して徐
々に冷却しながら結晶の析出を行なわせる。この場合
に、結晶として少量のエリスリトールの微結晶を添加し
て起晶させてもよいが、その無添加下でも充分に起晶さ
せることができる。エリスリトール水溶液の各種の温度
における飽和濃度は下表に示すとおりであるから、かか
る放冷による冷却をしながら結晶を析出させる場合に
は、最終放冷温度における飽和濃度分に相当する量を除
いたエリスリトール量を結晶として析出させることがで
きる。
エリスリトール水溶液の飽和濃度 温 度 飽和濃度 80℃ 73.2重量% 60℃ 61.8重量% 40℃ 46.8重量% 20℃ 33.2重量% なお、結晶の析出をさせるエリスリトール水溶液の過飽
和度が高すぎると、育晶中に微結晶が生成しやすく、結
晶粒径の不揃いな製品が得られることがある。このよう
な場合には結晶の析出をさせるエリスリトール水溶液の
冷却速度をコントロールして、過飽和度が過度にならな
いようにする。
(実施例) 以下に、実施例をあげてさらに詳述するが、本発明はそ
の実施例によって限定されるものではない。
実施例1 エリスリトール400gを溶解した濃度50重量%の水
溶液に、液温が70℃に冷却された時点で、アスパルテ
ーム粉末を4〜10gそれぞれ添加し、よく混合したの
ち室温に放置して放冷しながら8時間結晶の成長をさ
せ、生成結晶を母液と分離した。
分離された結晶の表面に附着している糖液を5℃、70
重量%のアルコール水溶液で洗浄し、60℃で5時間真
空乾燥させた。得られた結晶のアスパルテーム含有量
は、それぞれ下表に示すとおりであった。
得られたアスパルテーム含有エリスリトール結晶は美麗
な結晶状の外観を有していた。
実施例2 エリスリトール400gを溶解した濃度50重量%及び
温度70℃の水溶液に、サッカリンナトリウム粉末を4
〜10gそれぞれ添加して溶解させたのち、室温で放冷
により冷却しながら8時間結晶の成長をさせた。析出結
晶を母液と分離し、結晶表面に附着した糖液を温度5℃
及び濃度70重量%のアルコール水溶液で洗浄し、80
℃で2時間乾燥させた。生成結晶中のサッカリンナトリ
ウム含有量は、それぞれ下表に示すとおりであった。
得られたサッカリンナトリウム含有エリスリトール結晶
は美麗な結晶状の外観を有するものであった。
(c)発明の効果 本発明の甘味料組成物の製造方法は、極めて簡単な方法
で、しょ糖様の美麗な結晶状外観を有し、甘味質が良好
で、低カロリー性、非う蝕性であり、かつ運搬中等にお
いても粒子の粉砕や成分分離を起さない優れた甘味料組
成物を容易に製造することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非糖類甘味料を含有するメソエリスリトー
    ルを水溶液からメソエリスリトールの結晶を析出させる
    ことを特徴とするメソエリスリトールの結晶中及び/又
    は聚晶間に非糖類甘味料を含有せしめてなる外観結晶状
    の低カロリー甘味料組成物の製造方法。
JP62306858A 1987-08-25 1987-12-05 外観結晶状の低カロリー甘味料組成物の製造方法 Expired - Lifetime JPH0659188B2 (ja)

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