JPH01171455A

JPH01171455A - 外観微結晶状の低カロリー甘味料組成物

Info

Publication number: JPH01171455A
Application number: JP62329429A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Kondo; 近藤　務
Original assignee: Mitsubishi Kasei Corp; Nikken Chemicals Co Ltd
Current assignee: Mitsubishi Kasei Corp; Nikken Chemicals Co Ltd
Priority date: 1987-12-28
Filing date: 1987-12-28
Publication date: 1989-07-06
Anticipated expiration: 2010-11-01
Also published as: US5080916A; JPH07100011B2; DE3885084T2; EP0325790B1; EP0325790A3; DE3885084D1; EP0325790A2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（ａ）　　発明の目的本発明は外観が微結晶状の低カロリー性及び非う触性の
甘味料組成物に関する。

（従来の技術）非糖類甘味料、たとえばアスパルテーム、ステビオサイ
ド、サッカリンナトリウム、ソーマチン、グリチルリチ
ン、アセスルファムカリウム、サッカリンナトリウム等
は、しょ糖に較べて数百倍もの甘味力のある甘味料であ
シ、低カロリー性及び非う触性のために、とかく健康上
に問題のある糖類甘味料に代って、その用途が拡大しつ
つある。

しかし、これらの非糖類甘味料は、その高甘味度のため
に一般家庭等においては、単品のままで使用するのが不
可能に近く、通常、増量剤全配合した粉末状のもの、又
はそれをさらに賦形剤を用いて適宜の形状に成形し友も
のとして使用されている。ところが、それらの外観が粉
薬状又は顆粒薬状であるために、従来の甘味料のイメー
ジになじまない欠点があった。

また、糖アルコールのソルビトール、マルチト−ル、キ
シリトール等は良好な甘味質を有し、非消化性（すなわ
ち低カロリー性）及び非う触性の甘味料として広く使用
され、かつかかる糖アルコなる甘味料組成物も既に知ら
れている。しかし、これらの糖アルコールは、最近にな
って、ラットや犬や人体などによる実験で、かなシ分解
・吸収され、・カロリー的にしょ糖と大差がないという
報告もあるほどで、腸内細菌によって資化され、消化・
吸収されてエネルギー源になシうるものである。また、
これらの糖アルコールと非糖類甘味料との混合物は、前
記のように粉薬状又は顆粒薬状の外観を有する欠点があ
っ几。

また、本発明者は、さきにメソ−エリスリトールを有効
成分とする非糖類甘味料用味覚調整剤の発明を提案し几
（特願昭６２−９１５９９号）。それによればメソ−エ
リスリトールと非糖類甘味料の好ましい組成比（重量比
）は、メソ−エリスリトール１に対して、九とえはステ
ビオサイドが０．００１〜０．００７、グリチルリチン
が０．００１〜０．００４、アスノ母ルテームが０．０
０１〜０．０１４　、サッカリンナトリウムが０．００
０４〜０．００１の範囲であるとされている。さらに１
本発明は、さきにメソ−エリスリトールの微結晶粒子の
表面を少なくとも非糖類甘味料を含む甘味料成分で被覆
した外観微結晶状の低カロリー甘味料組成物を提案し几
（特願昭６２−２５０７５６号、特願昭６２−２５６２
６２号）。この場合もメソ−エリスリトールと非糖類甘
味料との好ましい組成比４工前記と同程度とされている
。

確かに、甘味質がしょ糖の甘味質に近似するような甘味
料組成物を得るには、前記した特許出願明細書に記載さ
れているような割合でメソ−エリスリトールと非糖類甘
味料とを組合わせればよい。

しかし１本発明者のその後の研究によれば、このような
しょ糖の甘味質に近似する甘味度を有する割合でメソ−
エリスリトールと非糖類甘味料とを配合した甘味料組成
物は、メソ−エリスリトールの配合割合が著しく多いの
で、その甘味料組成物を加温されたコーヒーや紅茶等に
添加した場合に、メン−エリスリトールの溶解熱のため
に加温されたコーヒーや紅茶の温度を著しく低下させる
欠点があシ、ひいてはその組成物はしょ糖（砂糖）と同
様な感覚でコーヒーや紅茶に使用できない欠点があるこ
とが判明し次。

（発明が解決しようとする問題点）本発明は、しょ糖のグラニユー糖様の美麗な微結晶状の
外観を有し、加温されたコーヒーや紅茶に添加し穴場合
の温度低下が少なく、かつ低カロリー及び非う触性の甘
味料組成物を提供しようとするものである。

（ｂ）　　発明の構成（問題点を解決するための手段）本発明の外観微結晶状の低カロリー甘味料組成物は、メ
ソ−エリスリトールの微結晶状粒子の表面を少なくとも
非糖類甘味料を含む甘味料成分で被覆してなシ、かつそ
の際のメソ−エリスリトール１重量部に対する非糖類甘
味料の重量部と、非糖類甘味料のしょ糖に対する比せ味
度との積（非糖類甘味料を複数種用いる場合には各非糖
類甘味料ごとの同項の和）が９．４〜２．６．好ましく
は６．５〜２．６の範囲内になるように該メソ−エリス
リトールと該非糖類甘味料との割合を選択してなる組成
物である。

本発明において用いるメソ−エリスリトールは、Ｈ−Ｃ
−ＯＨＩｆ　−Ｃ−ＯＨＨ２−Ｃ−ＯＨで表わされる四価の糖アルコールであり、分子量１２２
、融点１１９℃の白色結晶で、外観はしょ糖のグラニユ
ー糖に似ていて、水によく溶け、非消化性、非う触性、
非褐変性である。このメソ−エリスリトール（以下にお
いて、これを単に「エリスリトール」ということがある
。）は、天然の藻類、キノコ類などに含まれ、また日本
酒、ワイン、醤油などにも少量含まれている。甘味の強
さ及び甘味質は、パネルテスト結果によれば、甘味の強
さがしょ糖よシやや弱く、ぶどう糖よシやや強く、しょ
糖の約７５〜８０％の甘味に相当し、口当シがしょ糖の
甘味に近いが、後味がしょ糖よシせ味が残らない。

本発明で用いられるエリスリトールの微細晶状粒子は、
その粒径に格別の制限がないが、通常、０、１〜１．　
Ｏｔｔｍ程度の粒径のものが好ましい。しょ糖のグラニ
ユー糖に近い０．２〜０．７ｍ粒径のもの、上白糖に近
い０．１〜０．２　ａｒｍ粒径のもの、さらには粉末糖
に近い０．１　ｗ以下の粒径のものも使用できる。

本明細書に記載の非糖類甘味料のしょ糖に対する比せ味
度とは、その非糖甘味料のしょ糖に対する甘味度の強さ
を表わす数値であシ、下記式で表わされる数値をいう。

上記式において、Ｃはしょ糖の７重量％水溶液と同等の
甘味度を有する非糖類甘味料の水溶液濃度（重量％）で
ある。

本発明の甘味料組成物においては、前記したようにエリ
スリトールの微結晶粒子の表面を少なくとも非糖類甘味
料を含む甘味料成分で被覆するものであプ、かつその際
のエリスリトールと非糖類甘味料との割合を、エリスリ
トール１重量部に対する非糖類甘味料の重量部と、非糖
類甘味料のしょ糖に対する比せ味度との積（非糖類甘味
料を複数種用−る場合には、各非糖類甘味料ごとの同種
の和）が９．４〜２．６の範囲内になるように選択する
。これは、この積（又は積の和）の値全２．６以上に保
つことによって、得られる甘味料組成物を加温されたコ
ーヒーや紅茶など（一般的にいって加温された水又は水
性液）に添加し次場合の温度低下を著しく少なくするこ
とができる、からである。

なお、前記の積（又は積の和）が９．４ヲ超えると、得
られる甘味料組成物は甘味度が高くなシすぎて使用しに
くいし、非糖類甘味料の種類によっては非糖類甘味料の
ためにエリスＩＪ　）−ル結晶の透明なガラス様の外観
が失なわれ、甘味料組成物の外観が悪くなる。

本発明において使用される非糖類甘味料としては、たと
えば下記のものがあげられる（なお、下記の非糖類甘味
料に付記した数値はその非糖類甘味料の前記したしょ糖
に対する比せ味度である。）。

アスパルテーム（１１８）ステビオサイド（２３３）サッカリンナトリウム（２４０）ソーマチン（２９２０）グリチルリチン（１６０）アセスルファムカリウム（１５０）サッカリンナトリウム（３３）本発明においてエリスＩＪ　）−ルの微結晶粒子の表面
を被覆するのに用いられる少なくとも非糖類甘味料を含
む甘味料成分は、非糖類甘味料のみからなるものであっ
てもよいし、非糖類甘味料及び糖類甘味料の混合物であ
ってもよいし、非糖類甘味料及び糊料の混合物であって
もよい。

本発明におけるかかる非糖類甘味料と併用される糖類甘
味料としては、種々の糖類があるが、特に好ましいその
糖類甘味料は保湿性の強い糖類、たとえば還元直鎖オリ
ゴ糖、分岐オリゴ９糖アルコール、ソルビトール、カッ
プリングシュガー、異性化糖及びマルチトールなどであ
る。

本発明における非糖類甘味料と併用される糊料としては
、たとえばゼラチン、ローカストビンガム、カラギーナ
ン、キサンタンガム、ゾルラン、可溶性でんぷんなどが
あげられる。

本発明におけるエリスリトールの微結晶状粒子の表面を
被覆する方法には種々の方法がある。たとえば、非糖類
甘味料の水溶液又は水分散液（本明細書では水溶液と水
分散液とを「水性液」と総称する。）、非糖類甘味料と
糊料との混合水性液をエリスリトールの微結晶粒子の表
面にスプレー被覆する方法、さらＫは前記し次ような非
糖類甘味料及び糊料金倉む甘味料成分水性液をエリスリ
トール微結晶粒子とニーグー中で混練する方法などがあ
る。

かかる方法で甘味料成分で被覆をしたエリスリトール微
結晶粒子は、次いで必要に応じて真空乾燥又は通風乾燥
等の方法で乾燥することができる。

その乾燥温度としては５０〜１１０℃の範囲の温度が好
ましい。

なお、本発明における外観微結晶状の低カロリー甘味料
組成物は、その被覆された甘味料成分の被覆層が、必ず
しも完全に乾燥されていることを必要としない場合もあ
る。特に、被覆用甘味成分が非糖類甘味料と保湿性の強
い前記糖類との混合物である場合には、その被覆層中に
成る程度の量の水分が残存しても差支えない。かかる保
湿性の強い糖類を含む甘味料成分で被覆された被覆層中
に多少の水分を含む甘味料組成物は、袋詰めにして倉庫
等で高く積み上げて保管した場合にも固結するおそれが
ないし、むしろ多少の水分が含有されていることによシ
、製品組成物の輸送時の振動や衝撃によってエリスリト
ールの微結晶が粉末化されるのを効果的に防止できるこ
ともある。

本発明におけるエリスリトール１！量部に対する非糖類
甘味料と、非糖類甘味料のしょ糖に対する比せ味度との
積が６．５〜２．６の範囲内になるようなエリスリトー
ルと非糖類甘味料との割合は、非糖類甘味料の種類に応
じて変化する。その割合は、たとえば、エリスリトール
１重量部に対してアスパルテームが０．０５５〜０．０
２２、ステビオサイドが０．０２７〜０．０１１、サッ
カリンナトリウムが０．０２７〜０．０１１、ソーマチ
ンが０．００２２〜０．０００９、グリチルリチンが０
．０４１〜０．０１６、アセスルファムカリウムが０．
０４２〜０．０１７　、サッカリンナトリウムが０．１
９７〜０．０７９である。

−例として、エリスリトールとステビオサイドとの種々
の割合の混合物を、水に溶解してしよ糖の７重量％水溶
液、又はしょ糖の１４重量％水溶液の甘味度に相当する
甘味度を有する水溶液にした際の水に溶解時の水温低下
温度が表１に示すとおシであった。

コーヒー、紅茶等に使用される甘味料の使用量は各人の
好みによシ異なるが、高甘味度のものを好む人でも、せ
いぜい濃度１４重量％のしよ糖水溶液程度の甘味度であ
るし、かつコーヒーや紅茶に甘味料を添加した場合の液
温低下が１〜２℃程度であればあまシ問題にならない。

したがって、表１の資料煮１〜３（この各資料はその、
Ｘ１４０の値が６．５〜２．６の範囲内にある）は、こ
の条件を満足している。これに対し、甘味料の添加溶解
時の液温低下が３℃以上にもなるのが好ましくないが、
ａＸ２３３の値が２．６よシも小さい表１ＯＡ４〜５の
各資料はこれに該当する。

また、エリスリトールに対する非糖類甘味料の割合が多
い場合、たとえば粒径が０．２〜０．７　ｍ程度のエリ
スＩＪ　）−ル結晶の表面を多量のアスパルテーム粉末
で被覆した場合には、エリスリトール結晶のガラス様の
透明感が失なわれ、あたかも破砕され几結晶様の外観に
なるし、甘味度も砂糖の数十倍以上になるので使用しに
くくなる。これに対し、本発明におけるような上記の積
の値が６．５以下においては、非糖類甘味料の割合が比
較的に少ないために、そのアスパルテーム粉末で被覆さ
れ九エリスリトール結晶は、なおそのガラス様の透明感
が失なわれず、美麗であるし、甘味度も比較的に低いの
で使用しやすいものである。

本発明の甘味料組成物は、コーヒーや紅茶等の加温飲料
用の甘味料として特に好ましい。また、この甘味料組成
物は、本発明者の発明に係シ、さきに特願昭６２−２６
２７０９号として特許出願をした成型糖の製造方法の原
料としても使用できる。

（実施例）以下に、実施例をあげてさらに詳述する。

実施例１エリスＩＪ　）−ル微結晶粒子（粒径０．１〜１瓢）１
に９に、サッカリンナトリウム粉末１５９を水５０．９
に分散・溶解せしめた水性液を加え、ニーダ−中でよく
混練して、エリスリトール微結晶粒子の表面をサッカリ
ンナトリウムで被覆させた。

この場合のエリスリトール１重量部に対するサッカリン
ナトリウムの重量部と、サッカリンナトリウムのしょ糖
に対する比せ味度（２４０）との積の値は３．６であっ
た。

得られ几混線物を８０℃で通風乾燥させた甘味料は、−
シょ糖のグラニユー糖様の美麗な微細結晶状の外観を有
し、低カロリー及び非う触性であつ几。また、この甘味
料１．５２．９ｆニア０℃のインスタントコーヒー液９
８．５０．９に溶解させ次が（この場合のコーヒー液の
甘味度はしょ糖の７重量％水溶液に相当する）、コーヒ
ー液の温度低下が殆んどなかつ友。

実施例２アスＡ？ルテーム３５．９ｆｃ還元直鎖オリゴ糖液（オ
リが糖濃度約７０重量％）２５Ｉとよく混練したのち、
これにさらにエリスリトール微結晶粒子（粒径０．１〜
０．２瓢）１に９を加え、ニーダ−でよく混練し尺。

得られ友せ味料は、アスパルテームと還元直鎖オリゴ糖
の混合物で被覆され几美麗な微結晶状の外観を有する低
カロリー、非う触性の甘味料であっ次。ま几、この甘味
料１．５５．９に７０℃のインスタントコーヒー液９８
．５Ｎに添加して、溶解させ几コーヒー液（その甘味度
はしよ糖の７重量％水溶液に相当する）は、溶解時の温
度低下が殆んどなかつ次。

（ｅ）　　発明の効果本発明の甘味料組成物は、しょ糖のグラニユー糖上白糖
様の美麗な微結晶状の外観を有し、低カロリー性及び非
う触性であり、かつ加温された飲料に溶解させたときの
液温低下が著しく少ない。

特許出願人　三菱化成工業株式会社日研化学株式会社 γ、゛−−−−

Claims

【特許請求の範囲】１）メソ−エリスリトールの微結晶状粒子の表面を少な
くとも非糖類甘味料を含む甘味料成分で被覆してなり、
かつその際のメソ−エリスリトール１重量部に対する非
糖類甘味料の重量部と、非糖類甘味料のしょ糖に対する
比甘味度との積（非糖類甘味料を複数種用いる場合には
各非糖類甘味料ごとの同積の和）が９．４〜２．６の範
囲内になるように該メソ−エリスリトールと該非糖類甘
味料の割合を選択してなる外観微結晶状低カロリー甘味
料組成物。２）メソ−エリスリトール１重量部に対する非糖類甘味
料の重量部と、非糖類甘味料のしょ糖に対する比甘味度
との積が、６．５〜２．６である特許請求の範囲第１項
記載の甘味料組成物。