JPH0659167B2 - 模様入り糖衣品の製法 - Google Patents

模様入り糖衣品の製法

Info

Publication number
JPH0659167B2
JPH0659167B2 JP60091576A JP9157685A JPH0659167B2 JP H0659167 B2 JPH0659167 B2 JP H0659167B2 JP 60091576 A JP60091576 A JP 60091576A JP 9157685 A JP9157685 A JP 9157685A JP H0659167 B2 JPH0659167 B2 JP H0659167B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sugar
coated
sorbit
honey
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP60091576A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61249350A (ja
Inventor
繁 樋崎
政雄 前田
幸恵 志茂
Original Assignee
カネボウ食品株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カネボウ食品株式会社 filed Critical カネボウ食品株式会社
Priority to JP60091576A priority Critical patent/JPH0659167B2/ja
Publication of JPS61249350A publication Critical patent/JPS61249350A/ja
Publication of JPH0659167B2 publication Critical patent/JPH0659167B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、模様入り糖衣品の製法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
一般に糖衣品は、センター(被糖衣物)として、ハード
キヤンデイやチユーインガム等を用い、これを回転釜中
に入れて蔗糖の濃厚水溶液からなる糖衣蜜を、回転釜を
回転させながら散布し、ついで温風を吹き込んで乾燥さ
せるという工程を繰り返すことにより、センターの外周
面に糖衣層を形成して製造されている。このようにして
得られる糖衣品は、糖衣層の表面が平滑であり、しかも
緻密な肌あいになつている。
最近、上記糖衣品に対してシユガーレスの要望が強くな
り、これに応えて蔗糖の濃厚水溶液からなる糖衣蜜に代
えてD−ソルビツトの濃厚水溶液からなる糖衣蜜を用い
た糖衣品の製法が開発されている(特開昭57−107
159号公報参照)。この糖衣法は、D−ソルビツトの
濃厚水溶液を掛けると同時にケーキイング(凝固)の起
こり難い安定な結晶状態としたD−ソルビツト粉末を散
布し、これを繰り返すことによりD−ソルビツトの糖衣
層を形成するというものである。このようにすることに
より、シユガーレスの糖衣品が得られるのである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のように、蔗糖の濃厚水溶液からなる糖衣蜜を用い
た糖衣品およびD−ソルビツトの濃厚水溶液を用いた糖
衣品のいずれについてもその糖衣層の表面は平滑であつ
て緻密な肌あいを有している。しかしながら、近頃のよ
うに、多種多様な菓子類が出回つている状態では目新し
い糖衣品を開発し、それによつて需要を喚起することが
求められており、その一環として糖衣層の表面に模様を
形成することが考えられている。しかしながら、上記2
種類の糖衣法によつて得られる糖衣品は、いずれも糖衣
層の表面が平滑で、かつ緻密な肌あいを有しており、模
様は全く形成されていない。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、糖
衣層の表面に模様を有する模様入り糖衣品を製造する方
法の提供をその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明は、被糖衣物の表
面に主成分がD−ソルビツトからなる糖衣蜜を掛ける工
程と、糖衣蜜が掛けられ湿潤状態になつている被糖衣物
の表面に粒度20〜100メツシユのD−ソルビツト粉
末を掛ける工程と、乾燥工程を備え、上記三工程を上記
の順で繰り返すことにより被糖衣物の表面に糖衣層を形
成するという構成をとる。
すなわち、本発明者らは、糖衣品の表面に模様を形成す
るため、糖衣蜜および糖衣用粉末を中心に研究を重ねた
結果、糖衣蜜としてD−ソルビツト水溶液を用い、かつ
糖衣用粉末としてD−ソルビツト粉末であつて粒度が2
0〜100メツシユのものを用い、これらを交互に掛け
て糖衣層を形成すると、糖衣層の表面に微妙な凹凸模様
を形成しうることをつきとめ、この発明に到達した。
特に、模様の形成には、D−ソルビツト粉末の粒度が大
きな影響を与え、粒度が上記の範囲をはずれるものを用
いたのでは凹凸模様の形成が不可能となるのであり、ま
た、このような特定の粒度を有するD−ソルビツト粉末
とD−ソルビツト水溶液からなる糖衣蜜を交互に掛ける
ことも模様の形成には重要である。この両者が相俟つて
糖衣層の表面に微妙な凹凸模様が形成されるものと考え
られる。
この発明な用いる糖衣蜜は、主成分がD−ソルビツトか
らなるものである。ここで主成分がD−ソルビツトから
なるとは、主成分のみで糖衣蜜が構成されている場合も
含めるものである。このような糖衣蜜としては、例えば
濃度が70重量%以上のD−ソルビツトの濃厚水溶液が
あげられ、これを用いることにより好結果が得られるの
である。
なお、上記糖衣蜜には、必要に応じて香料,着色料等の
添加剤を配合することができる。
上記D−ソルビツトの糖衣蜜とともに用いられるD−ソ
ルビツト粉末は、その粒度が20〜100メツシユの範
囲内に入っていることが必要である。このような粒度の
D−ソルビツト粉末を用いることにより初めて糖衣層の
表面に微妙な凹凸模様を形成しうるのである。粒度が2
0メツシユ未満の粗い粒度のものを用いるとD−ソルビ
ツト粉末とD−ソルビツトの糖衣蜜との結着状態が悪く
なり、糖衣層の形成が困難となる。逆に100メツシユ
よりも細粒のものを用いると糖衣層の表面が平滑で緻密
な、いわゆるつるつるの状態となつて微妙な凹凸模様が
形成されなくなる。したがつて、D−ソルビツト粉末
は、上記のように粒度が20〜100メツシユの範囲内
に入つていることが必要である。
糖衣品のセンターとしては、特に限定するものではな
く、通常使用されているセンター、例えばチユーインガ
ム,ハードキヤンデイ,チヨコレート等適宜のものを選
択使用することができる。また、丸薬等の固形薬剤もセ
ンターとして用いることができる。
この発明による模様入り糖衣品は、例えばつぎのように
して製造することができる。すなわち、上記のセンター
を回転釜(レボリングパン)に入れ回転させながら、上
記D−ソルビツトの濃厚水溶液からなる糖衣蜜を掛け、
糖衣蜜が掛けられ湿潤状態になつているセンターの表面
に上記D−ソルビツト粉末を掛ける。そして、30〜3
5℃の熱風を吹き込んで乾燥する。この工程を繰り返す
ことによりセンターの外周面に糖衣層を形成する。この
場合、D−ソルビツトの濃厚水溶液からなる糖衣蜜とD
−ソルビツト粉末の使用量はセンターを200重量部
(以下「部」と略す)用いたときに、上記糖衣蜜が50
部,D−ソルビツト粉末が150部になるように設定す
ることが、糖衣層とセンターのバランスがよくとれた良
好な糖衣品を製造するうえで好ましい。
このようにして得られる糖衣品は、その糖衣層の表面に
微妙な凹凸模様が形成されているのであり、これまでの
糖衣品にはみられない特異な外観を呈するのである。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、被糖衣物の表面に、
主成分がD−ソルビツトからなる糖衣蜜を掛け、糖衣蜜
が掛けられ湿潤状態になつているセンターの表面に粒度
が20〜10メツシユのD−ソルビツト粉末を掛け、こ
れを交互に繰り返すことにより、従来の糖衣方法では全
く得られない、糖衣層表面に微妙な凹凸模様が形成され
ていて特異な外観を有する模様入り糖衣品を製造しうる
のであり、それによつて、糖衣品に対する需要の一層の
喚起を実現できるようになる。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
〔実施例1〕 センターとして、四角板状のチユーインガムを用い、こ
れを回転釜に入れて釜を回転させながら、D−ソルビツ
トの70%水溶液からなる糖衣蜜を掛け、20〜100
メツシユの粒度を有するD−ソルビツト粉末を掛けて約
34℃の熱風を吹き込み乾燥させた。これを繰り返すこ
とにより目的とする糖衣品を得た。この糖衣品の表面に
は微妙な凹凸模様が形成されており、特異な外観を呈し
ていた。
〔実施例2〕 センターとして、矩形状の小形ハードキヤンデイを用
い、糖衣蜜としてD−ソルビツトの78%水溶液を用い
た。またD−ソルビツト粉末として粒度が30〜100
メツシユのものを使用した。それ以外は実施例1と同様
にして糖衣品を製造した。
得られた糖衣品の表面には実施例1で得られた糖衣品の
表面と同様、微妙な凹凸模様が形成されており、それに
よつて全体が特異な外観を呈していた。
〔実施例3〕 糖衣蜜として、D−ソルビツトの75%水溶液を用い、
D−ソルビツト粉末として粒度が20〜50メツシユの
ものを用いた。それ以外は実施例1と同様にして糖衣品
を製造した。
得られた糖衣品の表面には実施例1および2と同様、微
妙な凹凸模様が形成されていたが、実施例3のものはや
やその凹凸が大きく模様が立体感に飛んでいた。
〔比較例1〕 D−ソルビツト粉末として、150メツシユのふるいを
通過した細粒径のD−ソルビツト微粉末を用いた。それ
以外は実施例1と同様にして糖衣品を製造した。
得られた糖衣品は、その表面が平滑で、かつ緻密な肌あ
い(いわゆるつるつる状)になつていて全く模様が形成
されていないものであり、従来品の何ら異なるところは
なかった。
〔比較例2〕 D−ソルビツト粉末の使用を取りやめた。それ以外は実
施例1と同様にして糖衣品を製造した。得られた糖衣品
は比較例1と同様、糖衣層の表面がつるつる状であつた
従来の糖衣品と同様のものであり、何ら模様はみられな
かった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被糖衣物の表面に主成分がD−ソルビツト
    からなる糖衣蜜を掛ける工程と、糖衣蜜が掛けられ湿潤
    状態になつている被糖衣物の表面に粒度20〜100メ
    ツシユのD−ソルビツト粉末を掛ける工程と、乾燥工程
    を備え、上記三工程を上記の順で繰り返すことにより被
    糖衣物の表面に糖衣層を形成することを特徴とする模様
    入り糖衣品の製法。
  2. 【請求項2】糖衣蜜が、D−ソルビツトの濃厚水溶液で
    ある特許請求の範囲第1項記載の模様入り糖衣品の製
    法。
  3. 【請求項3】糖衣蜜とD−ソルビツト粉末との使用割合
    が、被糖衣物100重量部に対して糖衣蜜が25重量
    部、D−ソルビツト粉末が75重量部に設定される特許
    請求の範囲第1項または第2項記載の模様入り糖衣品の
    製法。
  4. 【請求項4】被糖衣物が、チユーインガム,キヤンデ
    イ,チヨコレートおよび丸薬からなる群から選ばれた一
    つのセンターである特許請求の範囲第1項ないし第3項
    のいずれかに記載の模様入り糖衣品の製法。
JP60091576A 1985-04-27 1985-04-27 模様入り糖衣品の製法 Expired - Fee Related JPH0659167B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60091576A JPH0659167B2 (ja) 1985-04-27 1985-04-27 模様入り糖衣品の製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60091576A JPH0659167B2 (ja) 1985-04-27 1985-04-27 模様入り糖衣品の製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61249350A JPS61249350A (ja) 1986-11-06
JPH0659167B2 true JPH0659167B2 (ja) 1994-08-10

Family

ID=14030363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60091576A Expired - Fee Related JPH0659167B2 (ja) 1985-04-27 1985-04-27 模様入り糖衣品の製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0659167B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2006279827B2 (en) * 2005-08-10 2012-08-23 Mars, Incorporated Marbled surface chocolate product
JP4817455B2 (ja) * 2007-05-18 2011-11-16 クラシエフーズ株式会社 突起付き糖衣品及びその製法
JP4817456B2 (ja) * 2007-05-18 2011-11-16 クラシエフーズ株式会社 突起付き糖衣品及びその製法
JP2012010642A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Uha Mikakuto Co Ltd 突起を有する糖衣食品
JP5757717B2 (ja) * 2010-10-20 2015-07-29 江崎グリコ株式会社 糖衣チューインガム及びその製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5692739A (en) * 1979-12-26 1981-07-27 Meiji Seika Kaisha Ltd Production of liquid-including candy covered with oily base

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5692739A (en) * 1979-12-26 1981-07-27 Meiji Seika Kaisha Ltd Production of liquid-including candy covered with oily base

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61249350A (ja) 1986-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4105801A (en) Coated edible product and process for making same
JP4590034B2 (ja) 硬質糖衣製剤、糖衣液及び硬質糖衣製剤の製造方法
JP3156921B2 (ja) 糖衣物
AU2008203496A1 (en) Improved Hard Sugar Coating Method
EP0267757A3 (en) Coated, dry roasted nuts and process
JPH07132051A (ja) シュガーレス硬質コーティング方法及びこれにより得られた製品
JP2923072B2 (ja) 糖衣物
AU2004202239B2 (en) Improved hard dragee-coating process
JPH0659167B2 (ja) 模様入り糖衣品の製法
US7906162B2 (en) Adherence of temperature-sensitive inclusions on edible lightweight cores
JPH09313109A (ja) 糖衣掛け製品及びその製造方法
JPS6274244A (ja) 模様入り糖衣品およびその製法
US3695894A (en) Method of glazing hard candy coatings
CN104041652A (zh) 用于制备糖果和由此获得的糖果的方法
JPH0785699B2 (ja) 外周面突起付糖衣品およびその製法
JPS61249351A (ja) 糖衣品の製法
JPH0889174A (ja) 突起付き酸糖衣製品とその製法
JP3155134U (ja) 糖衣食品
JPS63123333A (ja) センタ−を有する焼成菓子の製造方法
JPH05252871A (ja) 柔軟な食感の糖衣層を有する糖衣物
CN101090637A (zh) 改进的表面包被方法
JPS62259543A (ja) 変わり菓子の製造法
JPH06181691A (ja) マシマロ被覆菓子及び該被覆菓子の製造法
JP2530500B2 (ja) 食品用被覆剤
JPH03262451A (ja) 糖掛け食品の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees