JP2530500B2 - 食品用被覆剤 - Google Patents
食品用被覆剤Info
- Publication number
- JP2530500B2 JP2530500B2 JP1265055A JP26505589A JP2530500B2 JP 2530500 B2 JP2530500 B2 JP 2530500B2 JP 1265055 A JP1265055 A JP 1265055A JP 26505589 A JP26505589 A JP 26505589A JP 2530500 B2 JP2530500 B2 JP 2530500B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- starch
- coating
- coated
- rice starch
- product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
- Confectionery (AREA)
- Grain Derivatives (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はコーティング又はダスティングの工程を経て
作られる菓子類に関するものであり、特にチュウインガ
ム、チョコレート菓子、チョコレート加工品等の被覆剤
とそれを使用する食品類に関するものである。
作られる菓子類に関するものであり、特にチュウインガ
ム、チョコレート菓子、チョコレート加工品等の被覆剤
とそれを使用する食品類に関するものである。
従来の技術 従来よりチュウインガム、チョコレート菓子、チョコ
レート加工品等における、被覆剤(色殺し)またはダス
ティング剤として使用されているものには二酸化チタ
ン、チタン白、炭酸カルシウム等の無機化合物とコーン
スターチ、小麦澱粉、タピオカ澱粉の天然有機物及びそ
れらの加工澱粉がある。またこれらのものを併用した
り、混合したものも被覆剤として使用されている。一般
に被覆剤としては白度、飛散性、分散性等の点で特定の
条件が要求される。従来から使用されているコーンスタ
ーチ、小麦澱粉、タピオカ澱粉等の天然物のみを使用す
る場合にはどうしても白度が不充分であり、このため二
酸化チタン、炭酸カルシウム等の無機化合物の使用、ま
たはそれらとの併用を余儀なくされてきたことは周知の
通りである。しかしながら、近年消費者のし好の変化に
伴なって二酸化チタン、炭酸カルシウム等の無機化合物
類の添加は例えそれが食品添加物として認可されている
ものであっても消費者の心理を離反させる傾向が強く、
このためこれらの無機化合物の添加の必要がない天然物
のみの被覆剤の開発が強く望まれているところである。
またさらに、最近の傾向として合成着色料よりも天然着
色料が好んで使われるようになったため、発色を良くし
て明度の高い製品を製造するために被覆剤の粉体白度の
向上が強く要求されている。
レート加工品等における、被覆剤(色殺し)またはダス
ティング剤として使用されているものには二酸化チタ
ン、チタン白、炭酸カルシウム等の無機化合物とコーン
スターチ、小麦澱粉、タピオカ澱粉の天然有機物及びそ
れらの加工澱粉がある。またこれらのものを併用した
り、混合したものも被覆剤として使用されている。一般
に被覆剤としては白度、飛散性、分散性等の点で特定の
条件が要求される。従来から使用されているコーンスタ
ーチ、小麦澱粉、タピオカ澱粉等の天然物のみを使用す
る場合にはどうしても白度が不充分であり、このため二
酸化チタン、炭酸カルシウム等の無機化合物の使用、ま
たはそれらとの併用を余儀なくされてきたことは周知の
通りである。しかしながら、近年消費者のし好の変化に
伴なって二酸化チタン、炭酸カルシウム等の無機化合物
類の添加は例えそれが食品添加物として認可されている
ものであっても消費者の心理を離反させる傾向が強く、
このためこれらの無機化合物の添加の必要がない天然物
のみの被覆剤の開発が強く望まれているところである。
またさらに、最近の傾向として合成着色料よりも天然着
色料が好んで使われるようになったため、発色を良くし
て明度の高い製品を製造するために被覆剤の粉体白度の
向上が強く要求されている。
発明が解決しようとする問題点 従って、本発明は従来の被覆剤の欠点を改善し天然有
機物であって、食品添加物としての表示義務がなく異
味、異臭がなく、白度が極めて高く、粒度が細かく、飛
散性が少なくて分散性が良い理想的な被覆剤を提供する
ためのものである。
機物であって、食品添加物としての表示義務がなく異
味、異臭がなく、白度が極めて高く、粒度が細かく、飛
散性が少なくて分散性が良い理想的な被覆剤を提供する
ためのものである。
問題点を解決するための手段 本発明者は、研究の結果、米澱粉を使用することによ
って被覆剤としての種々の条件を満たし、さらに著しく
優れた白度を有する新規の被覆剤を提供できることを見
い出した。すなわち、本発明は米澱粉を使用することを
特徴とする食品用被覆剤に関するものであり、さらにこ
の被覆剤で被覆されている菓子類製品に関するものであ
って、本発明に使用される米澱粉としては、第2表に示
すようにウルチ種の澱粉(一般に米澱粉という)・モチ
種の澱粉及びこれらを混合したり、化学的又は物理的に
加工した澱粉であっても充分に問題点が解決され得るこ
ともわかった。
って被覆剤としての種々の条件を満たし、さらに著しく
優れた白度を有する新規の被覆剤を提供できることを見
い出した。すなわち、本発明は米澱粉を使用することを
特徴とする食品用被覆剤に関するものであり、さらにこ
の被覆剤で被覆されている菓子類製品に関するものであ
って、本発明に使用される米澱粉としては、第2表に示
すようにウルチ種の澱粉(一般に米澱粉という)・モチ
種の澱粉及びこれらを混合したり、化学的又は物理的に
加工した澱粉であっても充分に問題点が解決され得るこ
ともわかった。
実施例 以下に本発明の実施例を示すが、これは本発明の一例
を示すのみであって、これらの実施例によって本発明が
何等限定されるものではないことは当然である。
を示すのみであって、これらの実施例によって本発明が
何等限定されるものではないことは当然である。
実施例1 回転パンにセンター用の球状チョコレート(直径7m
m)50Kgを入れ、ゆっくり回転(15〜20rpm)させなが
ら、米澱粉2Kgを4回に分けて25℃で乾燥をとりながら
コーティングした。この被覆作業の間に糖液をかけて澱
粉を付着させながら、コーティング層を形成した。最後
に赤色系天然色素を溶かした糖液でコーテイングし、さ
らにゼラチンでコーティングして製品とした。米澱粉の
粉体白度が高いため製品は美しい発色を示した。
m)50Kgを入れ、ゆっくり回転(15〜20rpm)させなが
ら、米澱粉2Kgを4回に分けて25℃で乾燥をとりながら
コーティングした。この被覆作業の間に糖液をかけて澱
粉を付着させながら、コーティング層を形成した。最後
に赤色系天然色素を溶かした糖液でコーテイングし、さ
らにゼラチンでコーティングして製品とした。米澱粉の
粉体白度が高いため製品は美しい発色を示した。
実施例2 糖衣釜にセンター用の偏平円盤状チョコレート(直径
10mm、厚さ3mm)100Kgを入れて、ゆっくり回転(10〜15
rpm)させながら、モチ米澱粉5Kgを5回に分けて25℃の
冷風で乾燥をとりながらコーティングした。5回のコー
ティング層の間に糖液をかけて澱粉を付着させながら、
コーティング層を形成した。最後に黄色系天然色素を溶
かした糖液でコーティングし、さらに澱粉分解物でコー
ティングして製品とした。米澱粉の粉体白度が高いため
製品は美しい発色を示した。
10mm、厚さ3mm)100Kgを入れて、ゆっくり回転(10〜15
rpm)させながら、モチ米澱粉5Kgを5回に分けて25℃の
冷風で乾燥をとりながらコーティングした。5回のコー
ティング層の間に糖液をかけて澱粉を付着させながら、
コーティング層を形成した。最後に黄色系天然色素を溶
かした糖液でコーティングし、さらに澱粉分解物でコー
ティングして製品とした。米澱粉の粉体白度が高いため
製品は美しい発色を示した。
実施例3 センターとなる球状チュウインガム(直径9mm)100Kg
を糖衣釜に入れて、ゆっくり回転(20〜25rpm)させな
がら、次亜塩素酸ナトリウムで酸化処理された可溶性米
澱粉5Kgを5回に分けて25℃の冷風で乾燥をとりながら
コーティングした。5回のコーティングの間に糖液をか
けて澱粉を付着させながら、序々にコーティング層を形
成し、最後の緑色系合成色素を溶かした糖液でコーティ
ングし、さらに澱粉分解液でコーティングし、乾燥して
製品とした。米澱粉の粉体白度が高いため製品は美しい
発色を示した。
を糖衣釜に入れて、ゆっくり回転(20〜25rpm)させな
がら、次亜塩素酸ナトリウムで酸化処理された可溶性米
澱粉5Kgを5回に分けて25℃の冷風で乾燥をとりながら
コーティングした。5回のコーティングの間に糖液をか
けて澱粉を付着させながら、序々にコーティング層を形
成し、最後の緑色系合成色素を溶かした糖液でコーティ
ングし、さらに澱粉分解液でコーティングし、乾燥して
製品とした。米澱粉の粉体白度が高いため製品は美しい
発色を示した。
実施例4 センターとなる球状チュウインガム(直径8mm)50Kg
を糖衣釜に入れて、ゆっくり回転(15〜20rpm)させな
がら、高度さらし粉で酸化処理された可溶性モチ米澱粉
3Kgを5回に分けて20℃の冷風で乾燥をとりながらコー
ティングした。5回のコーティングの間に糖液をかけて
澱粉を付着させながら、序々にコーティング層を形成し
た。最後に青色系合成色素を溶かした糖液でコーティン
グし、さらにゼラチンでコーティングし、乾燥して製品
とした。米澱粉の粉体白度が高いため製品は美しい発色
を示した。
を糖衣釜に入れて、ゆっくり回転(15〜20rpm)させな
がら、高度さらし粉で酸化処理された可溶性モチ米澱粉
3Kgを5回に分けて20℃の冷風で乾燥をとりながらコー
ティングした。5回のコーティングの間に糖液をかけて
澱粉を付着させながら、序々にコーティング層を形成し
た。最後に青色系合成色素を溶かした糖液でコーティン
グし、さらにゼラチンでコーティングし、乾燥して製品
とした。米澱粉の粉体白度が高いため製品は美しい発色
を示した。
発明の効果 以上の実施例からも知られるように、本発明によれ
ば、天然の有機物であって、食品添加物としての表示義
務がなく、消費者にあらぬ不安感を与えることなく、異
味異臭もなく、粒度が充分に細かく口中に入れて食した
時に粒状感がなく、また、粉体白度の著しく優れている
新規の食品、医薬品等の被覆剤を得ることができる。
猶、製造工程中において、固まりがなく、菓子の表面に
均一に分散させることができ、コーティング時に粉の飛
散性が少なく、作業性も著しく優れていることもわかっ
た。
ば、天然の有機物であって、食品添加物としての表示義
務がなく、消費者にあらぬ不安感を与えることなく、異
味異臭もなく、粒度が充分に細かく口中に入れて食した
時に粒状感がなく、また、粉体白度の著しく優れている
新規の食品、医薬品等の被覆剤を得ることができる。
猶、製造工程中において、固まりがなく、菓子の表面に
均一に分散させることができ、コーティング時に粉の飛
散性が少なく、作業性も著しく優れていることもわかっ
た。
Claims (2)
- 【請求項1】米澱粉を使用することを特徴とする食品用
被覆剤 - 【請求項2】米澱粉を使用した被覆剤でコーティング又
はダスティングされていることを特徴とする食品類
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1265055A JP2530500B2 (ja) | 1989-10-13 | 1989-10-13 | 食品用被覆剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1265055A JP2530500B2 (ja) | 1989-10-13 | 1989-10-13 | 食品用被覆剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03127939A JPH03127939A (ja) | 1991-05-31 |
JP2530500B2 true JP2530500B2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=17411955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1265055A Expired - Fee Related JP2530500B2 (ja) | 1989-10-13 | 1989-10-13 | 食品用被覆剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2530500B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2025245A1 (en) * | 2007-08-10 | 2009-02-18 | Südzucker Aktiengesellschaft Mannheim/Ochsenfurt | Rice starch in sugar free coatings |
EP3400810A1 (en) * | 2017-05-11 | 2018-11-14 | Omya International AG | Surface-reacted calcium carbonate in food |
-
1989
- 1989-10-13 JP JP1265055A patent/JP2530500B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03127939A (ja) | 1991-05-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4590034B2 (ja) | 硬質糖衣製剤、糖衣液及び硬質糖衣製剤の製造方法 | |
US5258187A (en) | Food coatingstuff | |
RU2069558C1 (ru) | Способ получения таблеток холестирамина | |
US5091201A (en) | Process for manufacturing molded food | |
KR860001118A (ko) | 말토덱스트린 코우팅 | |
JP3156921B2 (ja) | 糖衣物 | |
US3620762A (en) | A process for producing enriched artificial rice | |
GB2169788A (en) | Production of agglomerated flavour bits | |
ZA200504530B (en) | Breakfast cereals | |
US2162376A (en) | Cereal product and method of making the same | |
JP2530500B2 (ja) | 食品用被覆剤 | |
JP2840845B2 (ja) | 模様紙 | |
JP3669042B2 (ja) | 糖衣液 | |
JP4339283B2 (ja) | 糖衣物及び糖衣シロップ | |
JP3155134U (ja) | 糖衣食品 | |
JPH0670688A (ja) | 糖衣生成物及びその製造方法 | |
JPH03285654A (ja) | 機能性物質を高濃度に内包したカプセル体及びその製造法 | |
JP2000176272A (ja) | 造粒物及び錠剤の製造方法 | |
JPH0723759A (ja) | 糖衣組成物及び当該組成物調製用シロップ | |
JPH11127823A (ja) | 即席固形コーンスープの製造法 | |
JPH07250626A (ja) | 糖衣組成物及び当該組成物調製用シロップ | |
JPH09191829A (ja) | マシュマロおよびその製造方法 | |
JPS6274244A (ja) | 模様入り糖衣品およびその製法 | |
JP2000342186A (ja) | 糖衣食品及びその製造方法 | |
JPH0785699B2 (ja) | 外周面突起付糖衣品およびその製法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614 Year of fee payment: 13 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |