JP3669042B2 - 糖衣液 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は製菓、錠剤等のコート剤として利用する糖衣液に存し、粘度が低く、乾きやすい糖衣組成物であって、滑らかな表面の糖衣がえられる糖衣液に存する。
【0002】
【従来の技術】
従来より糖衣菓子、糖衣薬錠剤等の糖衣品は、センターと称する核物質を回転釜にいれ、回転釜を回転させながら糖の濃厚溶液からなる糖衣組成物を散布することにより掛け、ついで乾燥温風を吹き込み、糖衣組成物を乾燥させた後さらに糖衣液をかけて乾燥させるという工程を繰りかえすことによりセンターの表面に糖衣層を形成し製造するという、いわゆる転動造粒法を用いて製造されるのが一般的である。
このような従来の糖衣品の製造方法には、しょ糖を主体としこれに澱粉、ゼラチン、乳化剤等の添加剤を含む糖衣液が用いられている。例えば、特開昭61−263915号公報、特開平3−90020号公報にはマルチトールや、マルチトールと糖衣崩壊剤を含む糖衣液が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
糖衣品は従来、前述のように転動造粒法により製造されており、糖衣液としてはしょ糖液又はマルチトールを添加した糖衣液が主に使用されてきた。しかしながら、しょ糖、カップリングシュガー、マルチトール、水飴、澱粉還元糖等からなる糖衣液を高濃度で用いた場合、粘性が強くセンターに噴霧、塗布する際、又回転釜で転動させている間に糖衣液に粘りが生じ取扱い難い問題があった。ここで粘性を低下する目的で乳化剤や糖アルコールの一種であるエリスリトールを添加することが試みられてきたが、糖衣液を塗布した糖衣品の表面は荒く滑らかでないものとなったり、糖衣液を常温で保存しても糖衣液中のエリスリトールが容易に結晶化して、ざらざらとした糖衣液となることがあり使用するに耐えられず、またこのようなエリスリトールの結晶化を防止するため糖衣液の温度を例えば50℃以上で保持すると、著しく増粘してやはり糖衣液として使用できないという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
これらの課題につき発明者は鋭意検討した結果、糖衣液に於いて特定粒径のエリスリトールとしょ糖及び/又はマルチトールを特定比率で用いることによって、糖衣液の主原料として使用されてきたしょ糖、マルチトールなどの高粘度糖質の糖衣液の粘性を低下し操作性を改良するだけでなく、外観良好でカロリーが低く、経時変化の少ない糖衣液を提供出来ることを見いだし、本発明を完成させた。本発明の要旨は、平均粒径100μm以下の微結晶であるエリスリトール100重量部に対し、しょ糖及び/又はマルチトールを110〜300重量部含有してなる糖衣液に存する。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
上記のエリスリトール100重量部に対してしょ糖及び/又はマルチトールを110〜300重量部、好ましくは110〜220重量部、特に130〜170重量部併用することで、糖衣液の粘性が低下し、しかも乾燥性も良好で肌理の滑らかな糖衣が得られる。エリスリトール単独の場合は当然のことながら糖衣液をセンターに被覆するとエリスリトール結晶を生じざらざらな肌理の糖衣になり回転釜で回転の際糖衣錠表面から容易にはがれてしまう。
【0006】
エリスリトール100重量部に対してしょ糖及び/又はマルチトールが110重量部未満の割合で配合した糖衣液はエリスリトールの結晶化速度が早いために、例えば室温で放置するとエリスリトールの結晶粒径が大きく成長して結晶が沈澱したりして均一な糖衣液が得られないことがある。糖衣液をエリスリトールの溶解温度以上の高温で維持すればエリスリトールの結晶は析出しないがこれをセンターに噴霧すれば直ちに糖衣液の温度が低下してエリスリトールの結晶が析出する。また、糖衣液の温度をたとえば50℃で維持しようとする場合には、熱によりゲル化する物質、例えば澱粉等を混合することなどは不可能である
【0007】
本発明の糖衣液はエリスリトールが完全に溶解した状態であってもよいし、また糖衣液を40℃以下に冷却し撹拌することによりエリスリトールの微結晶(平均粒径100μm以下)を析出させたものであってもよい。
本発明に於いてエリスリトール結晶が析出した場合については、エリスリトール粗大結晶の成長を抑制するに必要な糖及び/又はマルチトールの混合重量比は、エリスリトール100に対して110以上は必要である。エリスリトール100に対して110以上混合撹拌した場合、エリスリトール結晶は析出するが糖及び/又はマルチトールの添加によりエリスリトール粗大結晶の成長を抑制し、結晶の平均粒径は100μm以下となる。本発明の糖衣液において、このような状態のエリスリトールの平均粒径が100μm以下、特に60μm以下とすることで、なめらかな糖衣が得られる。
【0008】
またエリスリトール100重量部に対してしょ糖及び/又はマルチトールを300重量部を超えて配合した場合は粘度低下効果が低く、均一塗布性に劣るし、さらにエリスリトールの結晶化速度が著しく低下するので乾燥に時間を要する。本発明の糖衣液は40℃以下に保存してもエリスリトールの粗大結晶が成長することがほとんどないので色調に明度を高める目的から澱粉を併用しても構わない。本発明の糖衣液をもって糖衣品を製造する場合のセンター形状、重量は任意であるが、一般的にセンターは重量1〜3g、直径10mm程度の球形や円盤形が好ましい。
【0009】
製造方法も任意であるが、前述のように一般的には転動造粒法に従い、糖衣品を製造する回転釜へセンターを投入し、回転釜を20〜30rpmで回転させつつ、糖衣液を適量添加し、乾燥させる工程を繰り返す。センターに添加する糖衣液量はセンターの表面にゆきわたる量がよい。糖衣液をセンターに塗布した後乾燥を開始する。送風温度は10〜60℃、湿度は35〜65%、風速2〜8m/sの送風で乾燥する。糖衣品を乾燥させた後、さらに糖衣液を加え、乾燥、糖衣液添加を繰り返し所定量を被覆する。最後に必要に応じワックス、シェラック等を添加し艶だしを行い糖衣品がえられる。
【0010】
【実施例】
実施例1〜16、比較例1〜31
下記の表−1〜7に示す配合割合で加熱溶解した糖衣液250gを用意した。そして、回転釜中にエリスリトール50重量部としょ糖50重量部からなるセンター(2g/一粒)を500g投入し、当該糖衣液を1回の使用量がセンターの表面にゆきわたる程度にかけ、回転釜を26rpmで回転させながら温度20℃、湿度37%、風速4m/sの送風で乾燥しさらに糖衣液を掛ける操作5〜7回を繰り返した。
糖衣液粘度は東京計器社製E型粘度計で40℃にて測定した。
【0011】
糖衣錠の評価は以下の通りに実施した。
乾燥速度(室温) ○:15分以内に乾燥した。△:20分〜30分で乾燥した。×:30分以上乾燥に要した。
糖衣錠の肌理 ○:滑らか。△:やや荒れている。×:荒れている。
また使用した材料は以下の通りである。
エリスリトール:日研化学社製
しょ糖 :三井製糖社製 グラニュー糖
澱粉 :島田化学工業社製、ミクロパール
マルチトール :東和化学社製、粉末マルチトール
結果を表−1〜7に示した。
【0012】
【表1】
Figure 0003669042
【0013】
【表2】
Figure 0003669042
【0014】
【表3】
Figure 0003669042
【0015】
【表4】
Figure 0003669042
【0016】
【表5】
Figure 0003669042
【0017】
【表6】
Figure 0003669042
【0018】
【表7】
Figure 0003669042
【0019】
【発明の効果】
糖衣液中エリスリトールの割合が多くなると粘度測定の際、エリスリトール結晶が析出してコーンプレートが回らなくなり測定不可になる、また、糖衣錠の肌理もエリスリトール結晶が大きく荒れたものになる。

Claims (2)

  1. 平均粒径100μm以下の微結晶であるエリスリトール100重量部に対し、しょ糖及び/又はマルチトールを110〜300重量部含有してなる糖衣液。
  2. エリスリトールとしょ糖及び/又はマルチトールの濃度が60〜80重量%である請求項1に記載の糖衣液。
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