JP2840845B2 - 模様紙 - Google Patents
模様紙Info
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- JP2840845B2 JP2840845B2 JP63226516A JP22651688A JP2840845B2 JP 2840845 B2 JP2840845 B2 JP 2840845B2 JP 63226516 A JP63226516 A JP 63226516A JP 22651688 A JP22651688 A JP 22651688A JP 2840845 B2 JP2840845 B2 JP 2840845B2
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- pulp
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、外観および風合に優れ、印刷適性が良好
で、かつ着色した模様の形成が可能な模様紙に関する。
さらに詳しくいえば本発明は、ふすまを紙中に含有して
なる新規な模様紙に関する。
で、かつ着色した模様の形成が可能な模様紙に関する。
さらに詳しくいえば本発明は、ふすまを紙中に含有して
なる新規な模様紙に関する。
本発明の模様紙は、紙を利用する装飾、包装、印刷等
の産業分野および製紙産業において利用できるものであ
る。
の産業分野および製紙産業において利用できるものであ
る。
従来の技術 従来、模様紙の製造方法としては、染色による方法、
種々の型付けによる方法、特殊形状物または着色物質を
抄き込む方法、特殊な抄紙技術を応用した方法など、多
くの方法が知られている。これらの中で抄き込み紙とし
ては、種々の染色セルロース繊維を晒パルプに配合した
模様紙、あるいはパルプ化工程からの排出物であるスク
リーン粒を、晒パルプまたは未晒パルプに混抄した模様
紙などが知られている。
種々の型付けによる方法、特殊形状物または着色物質を
抄き込む方法、特殊な抄紙技術を応用した方法など、多
くの方法が知られている。これらの中で抄き込み紙とし
ては、種々の染色セルロース繊維を晒パルプに配合した
模様紙、あるいはパルプ化工程からの排出物であるスク
リーン粒を、晒パルプまたは未晒パルプに混抄した模様
紙などが知られている。
しかしながら、抄込み紙として天然の色調を有し、印
刷適性が良好で、かつ色彩に富んだ独特の風合を有する
模様紙を製造するという点で、これまでの方法では末だ
不十分である。
刷適性が良好で、かつ色彩に富んだ独特の風合を有する
模様紙を製造するという点で、これまでの方法では末だ
不十分である。
ところで、粒状の種子殻をパルプに配合した模様紙と
して、粉砕されたリンターの綿殻(綿実殻)を利用した
ものがある(特開昭62−125099号公報)。この綿実殻を
含有された模様紙は、点在する綿実殻の褐色ないし黒色
の色調が模様となり、落着いた天然の色調を有する。し
かしながら綿実殻は、漂白や染料による染色が困難なた
め、模様を形成する粒状の綿実殻の色は自然のままの褐
色ないし黒色に限定される。
して、粉砕されたリンターの綿殻(綿実殻)を利用した
ものがある(特開昭62−125099号公報)。この綿実殻を
含有された模様紙は、点在する綿実殻の褐色ないし黒色
の色調が模様となり、落着いた天然の色調を有する。し
かしながら綿実殻は、漂白や染料による染色が困難なた
め、模様を形成する粒状の綿実殻の色は自然のままの褐
色ないし黒色に限定される。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、従来から知られている模様紙とは異
なった、装飾用、包装用または印刷用の新規な模様紙を
提供することにある。
なった、装飾用、包装用または印刷用の新規な模様紙を
提供することにある。
すなわち本発明の目的は、外観および風合に優れた模
様紙を提供することにある。
様紙を提供することにある。
本発明の他の目的は、印刷適性が良好で、かつ色彩に
富んだ模様の形成が可能な模様紙を得ることである。
富んだ模様の形成が可能な模様紙を得ることである。
本発明者らは、鋭意研究した結果、粉砕されたふすま
をパルプと混抄して紙中に含有させることによって上記
の目的を達成することができることを見出し、その知見
に基づいて本発明を完成した。
をパルプと混抄して紙中に含有させることによって上記
の目的を達成することができることを見出し、その知見
に基づいて本発明を完成した。
問題を解決するための手段 かくして本発明によれば、平均粒径が3mm以下に粉砕
されたふすまを紙中に含有することを特徴とする模様紙
が提供される。
されたふすまを紙中に含有することを特徴とする模様紙
が提供される。
従来、イネ科の植物を製紙原料として利用する例とし
ては、イネワラやムギワラ等の茎を蒸解してパルプ化す
る方法(ワラパルプ)が古くから知られている。しか
し、ふすまは、セルロースの含有率が極めて低いため、
製紙用原料としは利用されていなかった。
ては、イネワラやムギワラ等の茎を蒸解してパルプ化す
る方法(ワラパルプ)が古くから知られている。しか
し、ふすまは、セルロースの含有率が極めて低いため、
製紙用原料としは利用されていなかった。
本発明で用いるふすまは、漂白や染料による染色が容
易なため、これらを利用すれば着色した模様が得られ、
褐色ないし黒色の殻に比べ、極めて色彩に富んだ独特の
風合が得られる。
易なため、これらを利用すれば着色した模様が得られ、
褐色ないし黒色の殻に比べ、極めて色彩に富んだ独特の
風合が得られる。
以下、本発明の構成要素について詳説する。
(ふすま) 近年、ふすまをらい潰機等で粉砕して粉末化し、さら
に篩等で粒度別に分級したものが、加熱・圧縮・らい潰
法による粉体加工品として、プラスチック成型用充填
材、合成ゴムの強化充填材、ビスケット・乾パン等食品
の補填材、塗料素材、各種素材の研磨材、キノコ類の培
養基材、家畜の飼料などとして広範囲な用途に利用され
てきている。
に篩等で粒度別に分級したものが、加熱・圧縮・らい潰
法による粉体加工品として、プラスチック成型用充填
材、合成ゴムの強化充填材、ビスケット・乾パン等食品
の補填材、塗料素材、各種素材の研磨材、キノコ類の培
養基材、家畜の飼料などとして広範囲な用途に利用され
てきている。
また、ふすまは小麦を製粉する時に得られる小麦粉以
外の部分の総称である。ふすまには果皮、種皮、外ハイ
乳およびコ粉層の一部が混在している。普通の小麦はハ
イ乳80〜85%、ハイ芽2〜3%、ふすま12〜18%から成
っている。ふすまの量および成分組成は、製粉歩留まり
によって異なるが、一般にタン白質15%、脂肪4%、糖
質25%、繊維10%、ペントサン24%を含んでいる。ふす
まは、このほかビタミンB群を多量(B1を0.9mg%、B2
を0.3mg%)に含んでいるので、家畜の餌料として重要
な位置を占めている。また、微生物の培養基として発酵
工業に利用されている。
外の部分の総称である。ふすまには果皮、種皮、外ハイ
乳およびコ粉層の一部が混在している。普通の小麦はハ
イ乳80〜85%、ハイ芽2〜3%、ふすま12〜18%から成
っている。ふすまの量および成分組成は、製粉歩留まり
によって異なるが、一般にタン白質15%、脂肪4%、糖
質25%、繊維10%、ペントサン24%を含んでいる。ふす
まは、このほかビタミンB群を多量(B1を0.9mg%、B2
を0.3mg%)に含んでいるので、家畜の餌料として重要
な位置を占めている。また、微生物の培養基として発酵
工業に利用されている。
しかし、このような粉砕したふすまを製紙用原料ある
いは模様紙の材料とすることは知られていなかった。粉
砕したふすまは、通常は、円形を帯びた粒状のものであ
る。
いは模様紙の材料とすることは知られていなかった。粉
砕したふすまは、通常は、円形を帯びた粒状のものであ
る。
本発明では、通常、この粒状の粉砕されたふすまをパ
ルプと混抄することにより紙中に含有させる。
ルプと混抄することにより紙中に含有させる。
抄紙方法は通常の製法が採用できる。ふすまを篩等で
粒度別に分級してパルプに配合すると、粒度の揃った整
然とした模様が得られ、分級しないでパルプに配合する
と粒度の異なった粒によって、変化に富んだ模様が得ら
れる。
粒度別に分級してパルプに配合すると、粒度の揃った整
然とした模様が得られ、分級しないでパルプに配合する
と粒度の異なった粒によって、変化に富んだ模様が得ら
れる。
粉砕されたふすまは、その平均粒径が3mm以下の大き
さであることが必要である。粒径が3mmを超えるふすま
を使用した場合には、模様紙を印刷用紙として使用する
場合、ふすまが印刷の際のブランケットに取られて、印
刷の障害となる。そこで、適当な方法で粒径の大きなふ
すまを篩分けして除去したものを使用するか、あるいは
パルプと混合叩解した後、スクリーンを通して大きなふ
すまを除去してから抄紙する。一方、粒径が極端に小さ
いふすまを使用した場合には、本発明の特徴である風合
のある模様を発現しにくい。本発明の効果を発揮するた
めには、実用的な観点から見て、ふすまの平均粒径が主
として0.1〜3.0mmの範囲にあることが好ましく、特に好
ましいふすまの平均粒径は0.1mm〜1.5mm程度の範囲であ
る。
さであることが必要である。粒径が3mmを超えるふすま
を使用した場合には、模様紙を印刷用紙として使用する
場合、ふすまが印刷の際のブランケットに取られて、印
刷の障害となる。そこで、適当な方法で粒径の大きなふ
すまを篩分けして除去したものを使用するか、あるいは
パルプと混合叩解した後、スクリーンを通して大きなふ
すまを除去してから抄紙する。一方、粒径が極端に小さ
いふすまを使用した場合には、本発明の特徴である風合
のある模様を発現しにくい。本発明の効果を発揮するた
めには、実用的な観点から見て、ふすまの平均粒径が主
として0.1〜3.0mmの範囲にあることが好ましく、特に好
ましいふすまの平均粒径は0.1mm〜1.5mm程度の範囲であ
る。
本発明では、粉砕されたふすまをそのまま使用するこ
とができ、これをパルプと混合抄紙すると褐色の天然の
色調を帯びた模様紙を得ることができた。また、本発明
で用いる粉砕されたふすまは、リンターの綿殻とは異な
り各種染料による着色および漂白が容易であるから、ふ
すまを接染料、塩基性染料等の染料で様々な色彩に染色
したもの、晒粉等で漂白したもの、またはこれらの混合
物をパルプに配合して混抄すると、色彩に富んだ模様紙
を得ることができる。
とができ、これをパルプと混合抄紙すると褐色の天然の
色調を帯びた模様紙を得ることができた。また、本発明
で用いる粉砕されたふすまは、リンターの綿殻とは異な
り各種染料による着色および漂白が容易であるから、ふ
すまを接染料、塩基性染料等の染料で様々な色彩に染色
したもの、晒粉等で漂白したもの、またはこれらの混合
物をパルプに配合して混抄すると、色彩に富んだ模様紙
を得ることができる。
模様紙におけるふすまの含有量には特に制限はない
が、通常は、0.1ないし10重量%の範囲で紙の用途や使
用目的に応じて適宜選択される。ふすまの含有量があま
り少な過ぎると、風合のある模様の効果が発現せず、逆
に多過ぎても風合が損なわれ、また、紙力強度や印刷適
性の低下を招く恐れがあるので好ましくない。
が、通常は、0.1ないし10重量%の範囲で紙の用途や使
用目的に応じて適宜選択される。ふすまの含有量があま
り少な過ぎると、風合のある模様の効果が発現せず、逆
に多過ぎても風合が損なわれ、また、紙力強度や印刷適
性の低下を招く恐れがあるので好ましくない。
(配合パルプ) ふすまを配合するパルプとしては、製紙用として普通
に使用されるパルプであれば何れも使用できる。木材の
パルプのほか、リンターパルプ、植物繊維パルプの何れ
でもよく、その他、合成パルプ、合成繊維等も適宜使用
可能である。また、パルプは未晒パルプでも晒パルプで
も使用することができる。
に使用されるパルプであれば何れも使用できる。木材の
パルプのほか、リンターパルプ、植物繊維パルプの何れ
でもよく、その他、合成パルプ、合成繊維等も適宜使用
可能である。また、パルプは未晒パルプでも晒パルプで
も使用することができる。
(添加剤) 本発明の模様紙には、紙用の各種添加剤を配合するこ
とができる。例えば、内添サイズ剤として、酸性のもの
および中性のものの何れでも使用できる。また、各種合
成樹脂やでん粉、変性でん粉などの紙力増強剤を使用す
ることができるが、これらの増強剤を内添するとふすま
の脱落防止効果がある。
とができる。例えば、内添サイズ剤として、酸性のもの
および中性のものの何れでも使用できる。また、各種合
成樹脂やでん粉、変性でん粉などの紙力増強剤を使用す
ることができるが、これらの増強剤を内添するとふすま
の脱落防止効果がある。
さらに、本発明の模様紙にサイズプレス等で表面サイ
ズを施すと、印刷適性の良い紙が得られるから好まし
い。
ズを施すと、印刷適性の良い紙が得られるから好まし
い。
また、白土、タルク、炭酸マグネシウム、硫酸バリウ
ム、酸化チタンなどの填料を加ると、平滑性や印刷適性
などを向上させることができ、特に染料や顔料を添加す
ると、着色模様紙が得られる。
ム、酸化チタンなどの填料を加ると、平滑性や印刷適性
などを向上させることができ、特に染料や顔料を添加す
ると、着色模様紙が得られる。
実 施 例 次に実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれら実施例のみに限定されないことはいうまで
もない。なお、部および%は特に断りのない限り重量基
準である。
発明はこれら実施例のみに限定されないことはいうまで
もない。なお、部および%は特に断りのない限り重量基
準である。
実施例1 350mlCSFに叩解したN・L混合晒木材パルプ100部に
対し、平均粒径3mm以下に粉砕したふすま粒子を1.0部混
合し、ロジンサイズ剤(サイズパインE)を0.3%、サ
イザリン(でん粉系紙力増強剤)を2.0%、硫酸ばん土
を0.7%添加した。サイズ液として酸化でん粉の7%濃
度のものを使用して表面サイジングを行ない、米坪100g
/m2の模様入り高級印刷紙を抄造した。
対し、平均粒径3mm以下に粉砕したふすま粒子を1.0部混
合し、ロジンサイズ剤(サイズパインE)を0.3%、サ
イザリン(でん粉系紙力増強剤)を2.0%、硫酸ばん土
を0.7%添加した。サイズ液として酸化でん粉の7%濃
度のものを使用して表面サイジングを行ない、米坪100g
/m2の模様入り高級印刷紙を抄造した。
抄造された紙は、その中に粉砕されたふすま粒子が多
数点在して風合の豊かなものであり、均質で表面状態の
むらもなく、また、ふすま粒子は紙中に一体的に結合さ
れて抄紙されており、剥離することはない。
数点在して風合の豊かなものであり、均質で表面状態の
むらもなく、また、ふすま粒子は紙中に一体的に結合さ
れて抄紙されており、剥離することはない。
この抄造紙をローランド印刷機でオフセット印刷した
ところ、ふすま粒子はブランケットに取られことなく、
しかも美麗な仕上りであり、印刷適性は良好であった。
ところ、ふすま粒子はブランケットに取られことなく、
しかも美麗な仕上りであり、印刷適性は良好であった。
実施例2 N・L混合晒木材パルプ100部にふすまを2.0部混合
し、常法によりビーターで350mlCSFまで叩解した。次い
でロジンサイズ剤(サイズパインE)を0.3%、サイザ
リン2.0%、硫酸ばん土0.7%を添加し、バーチカルスク
リーン、セントクリーナーを通して、粒径が3mmを超え
る大きいふすまを除去した。サイズプレス液として酸化
でん粉の7%濃度のものを使用して表面サイジングを行
ない、米坪100g/m2の模様入り高級印刷紙を抄造した。
し、常法によりビーターで350mlCSFまで叩解した。次い
でロジンサイズ剤(サイズパインE)を0.3%、サイザ
リン2.0%、硫酸ばん土0.7%を添加し、バーチカルスク
リーン、セントクリーナーを通して、粒径が3mmを超え
る大きいふすまを除去した。サイズプレス液として酸化
でん粉の7%濃度のものを使用して表面サイジングを行
ない、米坪100g/m2の模様入り高級印刷紙を抄造した。
抄造された紙は、褐色のふすま粒子の色調が模様とな
り、落着いた天然の色調の高級な外観を有する模様紙で
あった。この模様紙をローランド印刷機でオフセット印
刷したところ、印刷適性は良好であった。
り、落着いた天然の色調の高級な外観を有する模様紙で
あった。この模様紙をローランド印刷機でオフセット印
刷したところ、印刷適性は良好であった。
実施例3 350mlCSFに叩解したN・L混合晒木材パルプ100部に
対し、平均粒径3mm以下のふすまに、ターキスKRL(青の
染料)0.8%およびSイエロー(黄の染料)0.2%、硫酸
ばん土20.0%で予め染色されたふすま粒子を2.0部混合
し、ロジンサイズ剤(ザイズパインE)を0.3%、サイ
ザリンを2.0%、硫酸ばん土を0.7%添加した。サイズ液
として酸化でん粉の7%濃度のものを使用して表面サイ
ジングを行ない、米坪100g/m2の模様入り高級印刷紙を
抄造した。抄造された紙は、緑色に染色されたふすま粒
子が色調となり、色彩感覚豊かな模様紙であった。この
抄造された紙をローランド印刷機でオフセット印刷した
結果、やはり印刷適性は良好であった。
対し、平均粒径3mm以下のふすまに、ターキスKRL(青の
染料)0.8%およびSイエロー(黄の染料)0.2%、硫酸
ばん土20.0%で予め染色されたふすま粒子を2.0部混合
し、ロジンサイズ剤(ザイズパインE)を0.3%、サイ
ザリンを2.0%、硫酸ばん土を0.7%添加した。サイズ液
として酸化でん粉の7%濃度のものを使用して表面サイ
ジングを行ない、米坪100g/m2の模様入り高級印刷紙を
抄造した。抄造された紙は、緑色に染色されたふすま粒
子が色調となり、色彩感覚豊かな模様紙であった。この
抄造された紙をローランド印刷機でオフセット印刷した
結果、やはり印刷適性は良好であった。
実施例4 350mlCSFに叩解したN・L混合晒木材パルプ100部
に、平均粒径3mm以下のふすまを1.0部を混合し、スカー
レット4BSを3.0%、ロジンサイズ剤(サイズパインE)
を0.3%、サイザリンを2.0%、硫酸ばん土を0.7%添加
した。サイズ液として酸化でん粉の7%濃度のものを使
用して表面サイジングを行ない、米坪100g/m2の模様入
り高級印刷紙を抄造した。
に、平均粒径3mm以下のふすまを1.0部を混合し、スカー
レット4BSを3.0%、ロジンサイズ剤(サイズパインE)
を0.3%、サイザリンを2.0%、硫酸ばん土を0.7%添加
した。サイズ液として酸化でん粉の7%濃度のものを使
用して表面サイジングを行ない、米坪100g/m2の模様入
り高級印刷紙を抄造した。
抄造された紙は、ふすま粒子およびパルプの両者が染
色され、かつ、やや濃い目に着色されたふすま粒子が模
様となり、色彩豊かで独特の風合のある模様紙であっ
た。この模様紙を実施例1と同様に印刷機でテストした
ところ、印刷適正は良好であった。
色され、かつ、やや濃い目に着色されたふすま粒子が模
様となり、色彩豊かで独特の風合のある模様紙であっ
た。この模様紙を実施例1と同様に印刷機でテストした
ところ、印刷適正は良好であった。
上記実施例1〜4で得られた模様紙について、配合処
方および抄造された紙の物性等の第1表にまとめて示
す。
方および抄造された紙の物性等の第1表にまとめて示
す。
第1表から明らかなように、本発明の模様紙は、引張
強度や表面強度などの紙力も充分であり、実用性の高い
ものである。
強度や表面強度などの紙力も充分であり、実用性の高い
ものである。
発明の効果 本発明の模様紙は、その印刷適性も良好である。
本発明の模様紙は、模様を形成する材料として粉砕さ
れたふすまを使用しているため、ふすま粒子が紙中に多
数点在して風合のある模様を形成する。
れたふすまを使用しているため、ふすま粒子が紙中に多
数点在して風合のある模様を形成する。
ふすまをそのまま利用した場合には、淡褐色の自然の
色調を有する落着いた模様紙が得られる。
色調を有する落着いた模様紙が得られる。
ふすまは漂白や着色が容易であるから、これらを漂白
または染色して使用することにより、色彩に富んだ独特
の風合をもった模様紙が得られる。
または染色して使用することにより、色彩に富んだ独特
の風合をもった模様紙が得られる。
また、模様紙の基材となるパルプを着色して使用すれ
ば、さらに色彩が豊富となる。
ば、さらに色彩が豊富となる。
本発明の模様紙は、その印刷適性も良好である。しか
も、ふすまを使用すれば、ふすまの成分であるペントサ
ンやテンプン質が繊維との接着性を高めるため、印刷適
性がいっそう良好で、充分に強い紙となるから、高級印
刷用紙として使用することができる。
も、ふすまを使用すれば、ふすまの成分であるペントサ
ンやテンプン質が繊維との接着性を高めるため、印刷適
性がいっそう良好で、充分に強い紙となるから、高級印
刷用紙として使用することができる。
また、本発明の模様紙には、各種塗工加工やエンボス
加工なども可能である。
加工なども可能である。
したがっで本発明の模様紙は、紙を利用する装飾、包
装、印刷等の広い分野で利用することができる。
装、印刷等の広い分野で利用することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】平均粒径が3mm以下に粉砕されたふすまを
紙中に含有することを特徴とする模様紙。 - 【請求項2】粉砕されたふすまの平均粒径が、主として
0.1mm〜1.5mmの範囲である請求項(1)に記載の模様
紙。 - 【請求項3】粉砕されたふすまが着色されたものである
請求項(1)または(2)に記載の模様紙。 - 【請求項4】粉砕されたふすまと混抄して紙を形成する
パルプが、着色されたものである請求項(1)ないし
(3)のいずれかひとつに記載の模様紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63226516A JP2840845B2 (ja) | 1987-09-16 | 1988-09-12 | 模様紙 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62-229594 | 1987-09-16 | ||
JP22959487 | 1987-09-16 | ||
JP63226516A JP2840845B2 (ja) | 1987-09-16 | 1988-09-12 | 模様紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01162899A JPH01162899A (ja) | 1989-06-27 |
JP2840845B2 true JP2840845B2 (ja) | 1998-12-24 |
Family
ID=26527202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63226516A Expired - Lifetime JP2840845B2 (ja) | 1987-09-16 | 1988-09-12 | 模様紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2840845B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4202857A1 (de) * | 1992-02-01 | 1993-08-05 | Vk Muehlen Ag | Papier oder papieraehnlicher gegenstand |
IT1265989B1 (it) * | 1993-09-28 | 1996-12-16 | Favini Srl | Carta ad elevato contenuto di sostanze vegetali integrali e procedimento per la sua produzione |
PT681060E (pt) * | 1994-05-07 | 2003-10-31 | Arjo Wiggins Fine Papers Ltd | Producao de papel com padrao |
JP5909527B2 (ja) * | 2014-07-16 | 2016-04-26 | 株式会社 伊藤園 | 紙添加材、紙およびこれらの製造方法 |
JP7193391B2 (ja) * | 2018-04-04 | 2022-12-20 | 特種東海製紙株式会社 | 印刷用紙 |
SE543508C2 (en) * | 2018-12-14 | 2021-03-09 | Organoclick Ab | Biocomposite material comprising cellulose fibers and a bioadditive from cereal husks or barns |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6461597A (en) * | 1987-08-29 | 1989-03-08 | Shinfuji Seishi Kk | Fancy paper |
-
1988
- 1988-09-12 JP JP63226516A patent/JP2840845B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01162899A (ja) | 1989-06-27 |
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